JP6901835B2 - スパウト付容器及び詰め替え方法 - Google Patents

スパウト付容器及び詰め替え方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6901835B2
JP6901835B2 JP2016164201A JP2016164201A JP6901835B2 JP 6901835 B2 JP6901835 B2 JP 6901835B2 JP 2016164201 A JP2016164201 A JP 2016164201A JP 2016164201 A JP2016164201 A JP 2016164201A JP 6901835 B2 JP6901835 B2 JP 6901835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
spout
nozzle portion
contents
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016164201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047971A (ja
Inventor
真司 渡辺
真司 渡辺
稲川 義則
義則 稲川
文人 鈴木
文人 鈴木
貢 岩坪
貢 岩坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Kao Corp
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp, Fuji Seal International Inc filed Critical Kao Corp
Publication of JP2017047971A publication Critical patent/JP2017047971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901835B2 publication Critical patent/JP6901835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B3/00Packaging plastic material, semiliquids, liquids or mixed solids and liquids, in individual containers or receptacles, e.g. bags, sacks, boxes, cartons, cans, or jars
    • B65B3/04Methods of, or means for, filling the material into the containers or receptacles
    • B65B3/10Methods of, or means for, filling the material into the containers or receptacles by application of pressure to material
    • B65B3/12Methods of, or means for, filling the material into the containers or receptacles by application of pressure to material mechanically, e.g. by pistons or pumps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5861Spouts
    • B65D75/5872Non-integral spouts
    • B65D75/5877Non-integral spouts connected to a planar surface of the package wall
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/008Standing pouches, i.e. "Standbeutel"
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5861Spouts
    • B65D75/5866Integral spouts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、スパウト付容器及び詰め替え方法に関する。
シャンプー、リンス、コンディショナー等の内容物を収容し、押下ヘッドの押し下げによりポンプ機構を作動させて押下ヘッドに設けた注出口から内容液を吐出させる吐出容器(ディスペンサー容器)が知られている。また、洗濯や食器用の液体洗剤、醤油やソース等の液状食品等には、注出ノズル付のキャップを備えた注出容器が汎用されている。
このような吐出容器や注出容器は、内容物が収容された状態で使い切り用の包装容器として販売されることがあるが、近年では、省資源の観点から、詰め替え容器から内容液を詰め替えて繰り返し使用する被詰め替え容器として提供されることが多くなっている。
ところで、詰め替え容器内の内容物を吐出容器や注出容器等の被詰め替え容器に詰め替える際には、内容液の無駄防止の観点から詰め替え容器に残る内容物の量をできるだけ少なくすることが望まれる。
特許文献1には、詰め替え容器から被詰め替え容器への詰め替えに関する技術ではないが、充填ノズルから、キャップ付容器の容器本体内に内容物を充填する際に、充填する内容物が該容器本体の容器口部の先端部に付着することを防止するために、該容器口部の内部にリング状に突出する突出部を設け、充填ノズルを、被詰め替え容器の容器口部内の突出部の位置まで挿入した状態で、内容物の注入ができるようにしたキャップ付容器及び充填ノズルが開示されている。
特許文献2には、詰め替え容器のノズル部の内面側に、流路に沿って延在するリブを突設することが記載されている。
特開2015−24848号公報 特開2006−89133号公報
しかし、特許文献1に記載の前記突出部は、詰め替え容器のノズル部内にではなく、充填ノズルにより内容物が充填される容器の容器口部内に形成されており、特許文献1には、詰め替え容器のノズル部内に残る内容物の量をできるだけ少なくする工夫は開示されていない。また、特許文献2に記載のノズル部の内面に突設されたリブは、流路に沿って延在するリブであり、ノズル部内に残留する内容物の量の低減効果は無いか、あっても微小である。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する解決課題を解決することにある。
本発明は、被詰め替え容器に内容物を詰め替えるために用いられるスパウト付容器であって、
前記スパウト付容器は、詰め替え容器用スパウトと可撓性の容器本体部を備えると共に、該容器本体部の内部に内容物が収容されており、
前記詰め替え容器用スパウトは、前記容器本体部の内外を連通している筒状のノズル部と該容器本体部に固着されている固着部とを備え、
前記ノズル部は、その高さ方向に3等分して、注出側開口部を有する上部、中間部及び下部に区分したときに、該下部における内面側に、該ノズル部の中心方向に向かって突出する絞り突起を有し、
前記絞り突起は、該絞り突起の突出方向の先端側に内容物が通る流路を形成し、前記ノズル部の周方向に沿って延びており、且つ該ノズル部の内面の周方向の全長に対して50%超の長さを有しており、
前記容器本体部は、天面部、正面部、背面部及び底部を有し、
前記天面部に前記詰め替え容器用スパウトの固着部が固着されている、スパウト付容器を提供するものである。
また本発明は、前記のスパウト付容器を用いて被詰め替え容器に内容物を詰め替える、詰め替え方法であって、
前記スパウト付容器の前記ノズル部を前記被詰め替え容器の容器口部に挿入し、該スパウト付容器を倒立させた状態で、前記内容物を該被詰め替え容器へ注入する工程を含む、詰め替え方法を提供するものである。
本発明のスパウト付容器によれば、被詰め替え容器に内容物を詰め替えた後にノズル部内に残存する内容物の量を大幅に減少させることができる。
本発明の詰め替え方法によれば、被詰め替え容器に内容物を詰め替える作業が容易であり、また被詰め替え容器に内容物を詰め替えた後にノズル部内に残存する内容物の量を大幅に減少させることができる。
図1は、詰め替え容器である本発明のスパウト付容器の一実施形態を示す斜視図である。 図2(a)〜図2(c)は、図1に示すスパウト付容器に用いた詰め替え容器用スパウトを示す図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は図2(c)のII−II線断面図、図2(c)は平面図である。 図3は、図1に示すスパウト付容器の閉蓋状態におけるノズル部近傍を示す縦断面図である。 図4(a)は、図1に示すスパウト付容器から被詰め替え容器に内容物を詰め替える際の詰め替え開始直後の状態を示す模式断面図であり、図4(b)は詰め替え完了後の図4(a)に対応する断面を示す模式断面図である。 図5(a)は、絞り突起を有しないスパウト付容器から被詰め替え容器に内容物を詰め替える際の詰め替え開始直後の状態を示す模式断面図であり、図5(b)は詰め替え完了後の図5(a)に対応する断面を示す模式断面図である。 図6(a)〜図6(d)は、絞り突起の好ましい形態の説明図であり、それぞれ、ノズル部の中心軸を含む平面による縦断面を示す模式断面図である。 図7(a)〜図7(e)は、絞り突起の別の好ましい形態の説明図であり、それぞれ、ノズル部の中心軸を含む平面による縦断面を示す模式断面図である。 図8(a)〜図8(c)は、絞り突起によってノズル部内に形成される絞り部の他の例を示す図〔図2(c)相当図〕である。 図9は、詰め替え容器用スパウトの他の実施形態を示す一部破断斜視図である。 図10(a)〜図10(d)は、図1に示すスパウト付容器から被詰め替え容器に内容物を詰め替える際の詰め替え工程を示す模式図である。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
図1に示すスパウト付容器100は、詰め替え容器である本発明のスパウト付容器の一実施形態であり、図2(a)〜図2(c)に示す形態の詰め替え容器用スパウト1を備えている。
本実施形態のスパウト付容器100は、詰め替え容器用スパウト1及び容器本体部2を備えており、更にキャップ3を備えている。
詰め替え容器用スパウト1は、袋状の容器本体部2に固定することにより、内部に内容物の注出路12Aを備えたノズル部11を有するスパウト付容器100とすることができる。図1に示すスパウト付容器100は、図2(a)〜図2(c)に示す詰め替え容器用スパウト1が、軟包材からなる容器本体部2に固着されている。
本実施形態に係る詰め替え容器用スパウト1(以下、単に容器用スパウト1ともいう)は、図2(a)〜図2(c)に示すように、容器の内外を連通する筒状のノズル部11と、容器本体部2に固着される固着部19とを備えている。
容器用スパウト1のノズル部11は、上下端が開口した円筒状をなしており、詰め替え操作時に内容物5の注出口となる注出側開口部12と、注出側開口部12側とは反対側に位置する容器本体側開口部13とを備えている。また、ノズル部11は、円筒の外周面を形成する外面11a、注出側開口部12の周縁部を形成する上端部11b、円筒の内周面を形成する内面11c、及び容器本体側開口部13の周縁部を形成する下端部11dを有している。
固着部19は、ノズル部11の下端部から水平方向に張り出すようにノズル部11に連設されている。図2(a)〜図2(c)に示す固着部19は、平面視略矩形の環状の板状体であるが、固着部19の形態は任意に変更できる。例えば、固着部19は、ノズル部11の外面から略水平方向に張り出した環状の板状体であって、その外周縁の平面視形状が、円、楕円、六角形等であっても良い。
スパウト付容器100の容器本体部2は、図1に示すように、天面シート部21、正面シート部22、背面シート部23及び底面シート部24を有し、天面シート部21により天面部、正面シート部22により正面部、背面シート部23により背面部、及び底面シート部24により底部が形成されている。容器本体部2においては、正面シート部22の両側の側縁部22s,22sと背面シート部23の両側の側縁部23s,23sとが接合されており、正面シート部22と背面シート部23とからなる筒状体の下端部に、底面シート部24の周縁部が接合されている。容器本体部2の上部においては、正面シート部22の上端縁22tと天面シート部21の正面側の縁部21sとが接合され、背面シート部23の上端縁23tと天面シート部21の背面側の縁部21s’とが接合されている。本実施形態における容器本体部2は、このように、天面シート部21、正面シート部22、背面シート部23及び底面シート部24の各部が接合されることによって袋状に形成されており、内部に液体の内容物を収容可能な収容部25が形成されている。本実施形態のスパウト付容器100は、容器本体部2が可撓性のシート材からなるパウチ容器である。本発明のスパウト付容器は、自立可能なものに限られないが、本実施形態のスパウト付容器100は、少なくとも内容物を収容した状態においては自立可能な容器である。
容器本体部2を構成する正面部、底面部、背面部及び天面部は、連続する一枚のシート材から形成されていても良い。例えば、容器本体部2は、WO2008/096392に開示されている製造方法及び装置で製造することもできる。正面部、底面部、背面部及び天面部のうちの任意の2か所又は3か所を連続する一枚のシートから形成し、残りの部分を別のシートから形成したり、正面部、底面部、背面部及び天面部をそれぞれ別のシートで形成したりすることもできる。
容器本体部2は、図3に示すように、天面シート部21からなる天面部に、スパウト取付用の貫通孔21aを有しており、上述した容器用スパウト1は、前述したノズル部11を貫通孔21aに挿通させた状態で、天面部の下面、より具体的には天面シート部21の下面に、板状の固着部19の上面を接合することによって、容器本体部2に固着されている。
斯かる構成により、被詰め替え容器に容器本体部2内の内容物を詰め替える際に、その内容物が固着部19の下面に沿って移動しスムースにノズル部11内に流入する。これにより、容器本体部2内やノズル部11内に残る内容物の量を一層確実に低減させることができる。
容器本体部2を構成する各シート部間の接合や、容器本体部2に固着部19を固着する接合の方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の方法を用いることができる。
本実施形態に係る容器用スパウト1のノズル部11は、図2(b)に示すように、ノズル部11の注出側開口部12を鉛直上側にして該ノズル部11の中心軸Lを鉛直方向と平行とし、該ノズル部11を、その鉛直方向に沿う高さ方向Yに3等分して、注出側開口部12を有する上部A、中間部B及び下部Cに区分したときに、該下部Cにおける内面11c側に、ノズル部11の中心方向に向かって突出する絞り突起14を有している。より具体的には、絞り突起14は、ノズル部11の中心軸Lに直交する方向である水平方向に沿って、該中心軸Lに近づく方向に突出している。
絞り突起14は、ノズル部11内の空間の水平方向の断面積を減少させるものであり、ノズル部11内を流れる内容物5の水平方向の断面積を、ノズル部11の下部Cの高さ方向における一部又は全域において絞るものであり、好ましくは下部Cの一部において絞るものである。換言すれば、絞り突起14は、ノズル部11内に、ノズル部11内の空間の水平方向の断面積が部分的に減少した絞り部12A’を形成する。
また、本実施形態における絞り突起14は、該絞り突起14の突出方向の先端側に内容物が通る流路を形成している。本発明において、絞り突起14は、ノズル部11内における、絞り突起14の突出方向の先端側に主たる流路が形成されていれば良く、ノズル部11の内面の周方向に一部に、絞り突起14がない部分を有し、該部分が流路の一部を形成していても良い。
本実施形態における絞り突起14は、図2(c)に示すように、ノズル部11の内面11c側に環状に形成されており、ノズル部11の内面の周方向の全長に対して50%超の長さを有している。より詳細には、絞り突起14は、ノズル部11の周方向の長さが、ノズル部11の内面の周方向の全長と同じ長さを有しており、換言すれば、ノズル部11の内面の周方向の全長に対して100%の長さを有している。
本発明におけるノズル部11は、後述する実施例2〜4に用いた表1に示す詰め替え容器用スパウトのように、ノズル部11の内面における周方向の一部に絞り突起14を有しない部分を有していても良く、実施例3,4及び比較例1に用いた表1に示す詰め替え容器用スパウトのように、絞り突起14が、ノズル部11の周方向に間隔を開けて複数形成されていても良い。
本発明における絞り突起14は、ノズル部11の内面の周方向の全長に対して50%超100%以下の長さを有しており、好ましくは60%以上100%以下の長さ、更に好ましくは85〜100%の長さを有している。
ここでいうノズル部11の内面の周方向の長さは、ノズル部11の周方向に沿う長さであり、ノズル部11の内面に沿って測定する。また、絞り突起14が、ノズル部11の周方向に間隔を開けて複数形成されている場合は、その複数の絞り突起14それぞれの、ノズル部の内面の周方向に沿う長さの合計値を、絞り突起14の長さとする。
また絞り突起14の長さは、絞り突起14の突出方向の基端部、即ちノズル部11の内面11cとの境界部における長さであり、ノズル部11の内面11cの周方向に沿って測定する。
詰め替え容器用スパウトやノズル部に関し、上側、上方、水平方向及び高さ方向は、図2に示すように、注出側開口部12側を鉛直上側に向けて、筒状のノズル部11の中心線Lを鉛直方向Yと平行とした状態において、鉛直上側、鉛直上方、水平方向(鉛直方向に対して直交する方向)、及び鉛直方向Yと平行な方向である。
本実施形態のスパウト付容器100は、吐出容器(ディスペンサー容器)や、注出ノズル付のキャップを備えた注出容器等の被詰め替え容器に、注出又は吐出させる内容物5を再充填又は補充するために用いられる詰め替え容器として好ましく用いられる。
本実施形態の容器用スパウト1及びスパウト付容器100によれば、例えば図4(a)及び図4(b)に示すように、スパウト付容器100から被詰め替え容器4に内容物5を詰め替える場合に、被詰め替え容器4に内容物5を詰め替えた後にノズル部11内に残存する内容物5の量を大幅に減少させることができる。
その理由は、以下の通りであると考える。
即ち、図4(a)に示すように、容器本体側開口部13からノズル部11内に流入した内容物5は、絞り突起14により流れの断面積が絞られた状態で、注出側開口部12に向かって流れた後、その注出側開口部12から被詰め替え容器4内に注入される。それにより、ノズル部11の内面11cに、内容物5が接触する程度が軽減され、それによって、詰め替え後にノズル部11内に残る内容物5の量が少量となる。
これに対して、ノズル部11が絞り突起14を有しない場合は、図5(a)に示すように、容器本体側開口部13からノズル部11内に流入した内容物5は、ノズル部11の内面11cに広範囲が接触した状態で注出側開口部12に向かって流れた後、注出側開口部12から被詰め替え容器4内に注入される。それにより、図5(b)に示すように、詰め替え後にノズル部11内に残る内容物5の量が多くなり易い。なお、図5に示す容器用スパウト1Bは、ノズル部11の内面側に絞り突起14を有しない以外は、図2に示す容器用スパウト1と同様の構成を有している。
なお、図4及び図5に示す被詰め替え容器4は、胴部42の上端部に筒状の容器口部41を有し、本実施形態の容器用スパウト1及びスパウト付容器100のノズル部11を容器口部41内に挿入した状態で、内容物5の被詰め替え容器4への注入を行うことができる。図4及び図5に示す被詰め替え容器4は、ディスペンサー付のキャップや注出ノズル付のキャップを容器口部41に脱着可能に取り付けて吐出容器や注出容器として用いることができる。
本発明の詰め替え方法は、前記のスパウト付容器を用いて被詰め替え容器に内容物を詰め替える方法である。
本発明の詰め替え方法は、スパウト付容器のノズル部を被詰め替え容器の容器口部に挿入し、スパウト付容器を倒立させた状態で、内容物を被詰め替え容器へ注入する工程を有するが、より具体的な手順としては、例えば以下のようにすることができる。
〔工程1〕 一方の手に本発明のスパウト付容器100、他方の手に被詰め替え容器4を把持する〔図10(a)参照〕。
〔工程2〕 スパウト付容器100のノズル部11を被詰め替え容器4の容器口部41内に挿入する〔図10(a)参照〕。
〔工程3〕 被詰め替え容器4を倒立状態のスパウト付容器100と共に載置面に対して略垂直にテーブル等に載置する〔図10(b)参照〕。
〔工程4〕 倒立状態のスパウト付容器100の容器本体部2を、底面部からノズル部11に向かって潰しながら、内容物5を被詰め替え容器4にへ注入する〔図10(c)参照〕。
容器本体部2を底面部からノズル部11に向かって潰す方法としては、内面どうしを接触又は近接させた正面部及び背面部を、底面部を内側に巻き込むようにして、正面部側又は背面部側に一回又は複数回折り畳むことが好ましい。
〔工程5〕 容器本体部2を平らな状態に維持しながら、内容物5をスパウト付容器100から出し切る〔図10(d)参照〕。
なお、スパウト付容器のいずれかの部分に上記の詰め替え方法が表示されていても良い。表示は、容器本体部に表示することが好ましく、正面部又は背面部に表示することが好ましい。また、表示方法は、ラベルの貼付、容器本体部への直接の印刷や記載等、任意の方法を採用できる。
表示する詰め替え方法は、スパウト付容器のノズル部を被詰め替え容器の容器口部に挿入し、そのスパウト付容器を倒立させた状態で、内容物を被詰め替え容器へ注入することのみでも良い。
被詰め替え容器4に注入する液体の内容物5としては、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアリンス等の液状のヘアケア剤、ボディソープやハンドソープ等の液体石鹸、衣類や食器用の液体洗剤、柔軟剤や漂白剤、バストイレや床洗浄用の液体洗浄剤、液状の化粧品、液状の医薬品等が挙げられる。
特に、コンディショナー、リンス等のように、粘度が高い液体は、詰め替え容器のノズル部11の内面に付着してノズル部11内に残り易いため、本発明による利点が一層大きい。
粘度が高い液体としては、例えば、下記方法により測定した粘度が、10,000mPa・S以上65,000mPa・S以下であるものが挙げられ、そのような粘度の液体であっても、図4(b)に示すように、ノズル部11内に液が残りにくくなる。
〔粘度の測定方法〕
B型粘度計のBR型粘度計(東機産業株式会社製のTVB−10型),ローターNo.T−C(10rpm、1分)を用いて温度30℃における粘度を測定した。
ノズル部11内に内容物が一層残らないようにする観点から、絞り突起14は、図2(b)や図6(a)〜図6(d)に示すように、ノズル部11の容器本体部側の端部に形成されていることが好ましい。ノズル部11の容器本体部側の端部とは、ノズル部11の高さ方向Yにおける容器本体側開口部13側の端部である。
ノズル部11内に内容物が一層残らないようにする観点から、絞り突起14の最大突出部分の上端14uからノズル部の上端部11bまでの距離Tu〔図2(b)参照〕は、ノズル部11の高さTの、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上であり、また好ましくは98%以下、より好ましくは95%以下であり、また好ましくは85%以上98%以下、より好ましくは90%以上95%以下である。同様の観点から、前記距離Tuは、ノズル部11の内径L1(断面非円形の場合は円相当径)の、好ましくは110%以上、より好ましくは116%以上であり、また好ましくは127%以下、より好ましくは123%以下であり、また好ましくは110%以上127%以下、より好ましくは116%以上123%以下である。
なお、ノズル部11の高さTや内径L1は特に制限されるものではないが、ノズル部11の高さTは、被詰め替え容器への内容物の詰め替え易さの観点で、例えば、好ましくは15mm以上30mm以下であり、より好ましくは20mm以上25mm以下である。他方、ノズル部11の内径L1は、粘度が高い内容物であっても、被詰め替え容器へ内容物を詰め替え易く、ノズル部内に残存する内容物の量を更に減少できる観点から例えば、好ましくは12mm以上24mm以下であり、より好ましくは16mm以上20mm以下である。ノズル部11の内径L1は、ノズル部11の高さ方向における、絞り突起が存在しない部位における内径L1を計測し、好ましくは高さ方向の中央位置において計測する。
ノズル部11内に内容物が一層残らないようにする観点から、絞り突起14は、その突出高さT3〔図2(b)参照〕が、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上であり、また好ましくは4mm以下、より好ましくは3mm以下であり、また好ましくは1mm以上4mm以下、より好ましくは2mm以上3mm以下である。図6中のX方向は、絞り突起14の突出方向である。
また、その突出高さT3は、ノズル部11の内径L1(断面非円形の場合は円相当径)の、好ましくは4%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは17%以下、より好ましくは13%以下であり、また好ましくは4%以上17%以下、より好ましくは10%以上13%以下である。
また、ノズル部11内に内容物が一層残らないようにする観点から、絞り突起14は、ノズル部11の注出側開口部12側の面14aの、ノズル部の内面11cに対する傾斜角度θ1が、好ましくは120°以下、より好ましくは100°以下、更に好ましくは95°以下であり、また好ましくは30°以上、より好ましくは60°以上、更に好ましくは85°以上である。
他方、ノズル部11の容器本体部側の面14bの、ノズル部11の内面11cに対する傾斜角度θ2は、0°超180未満の範囲の任意の角度を取ることができ、90°以上150°以下であることが好ましい。
傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2は、図2(b)及び図6(a)〜図6(d)に示すように、ノズル部の中心軸Lを通る平面で切断した縦断面において測定する。なお、図6(a)に示す絞り突起14は、傾斜角度θ1及び傾斜角度θ2が何れも90°であり、図6(b)に示す絞り突起14は、傾斜角度θ1が45°、傾斜角度θ2が120°である。図6(a)、図6(c)及び図6(d)に示すように、絞り突起14の注出側開口部12側の面14aは、ノズル部11の内面11cに対して略垂直であることが好ましい。その場合の傾斜角度θ1は85°以上95°以下である。
図6(a)〜図6(d)において、矢印Fは、詰め替え容器内の内容液を、各ノズル部11を介して被詰め替え容器に詰め替える際の内容液の移動方向を示す。
本発明における絞り突起14は、図6(b)、図6(c)、図6(d)に示すように、ノズル部11の容器本体部側の面14bが、該ノズル部11の注出側開口部12側に向かって傾斜していることが好ましい。
また、図3に示すように、絞り突起14の先端14tが、ノズル部11の容器本体部側の開口部13の周囲に沿って、面取り加工されていることが好ましい。
このように、絞り突起14の突出方向Xにおける全域又は先端部における、ノズル部11の容器本体部側の面14bが、ノズル部11の注出側開口部12側に向かって傾斜していると、被詰め替え容器に容器本体部2内の内容物を詰め替える際に、その内容物が一層スムースにノズル部11内に流入し、容器本体部2内やノズル部11内に残る内容物の量を一層確実に低減させることができる。
なお、図6(a)〜図6(d)に示す断面形状の絞り突起14も、ノズル部の内面の周方向の全長にわたって形成されているが、ノズル部の周方向の一部又は複数個所に部分的に形成されていても良い。
本実施形態のスパウト付容器100は、図3に示すように、キャップ3をノズル部11に螺合させることによって、注出側開口部12を液密に封鎖可能である。より具体的には、容器用スパウト1は、ノズル部11の外周面にキャップ螺合用の螺条15を備えており、キャップ3は、天面部31の周縁部から垂下する筒状部32の内周面32aに、螺条15に対応する螺合用の螺条33を有している。なお、キャップ3は、天面部31における筒状部32から離間した位置に、天面部31から垂下する環状のインナーリング35を有しており、閉蓋時における密閉性が向上する。
本発明における詰め替え容器用スパウト1は、合成樹脂製であることが好ましい。また、絞り突起14は、ノズル部11に一体成形により設けられていることが好ましい。またノズル部11と固着部19とは、合成樹脂の射出成形により一体成形されていることが好ましい。詰め替え容器用スパウトを構成する合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP)、ポリブテン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸等が挙げられる。キャップ3も合成樹脂製であることが好ましい。
詰め替え容器用スパウト1及びキャップ3は、それぞれ、合成樹脂製であることが好ましいが、アルミ等の金属やセラミックス製であってもよい。
また、上述した実施形態における容器本体部2を形成する可撓性シートとしては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂又はこれらの組み合わせからなる単層又は多層のフィルムや積層シート、又はこれらにアルミニウム等の金属蒸着層を付加した積層シート等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。
本発明のスパウト付容器及び詰め替え方法は、上述した実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、詰め替え容器用スパウト1を取り付ける可撓性の容器本体部2は、特開2009−280228号公報に記載の袋容器のように、ブロー成形で作られた可撓性の袋容器や薄肉容器(例えば700μm以下の厚さ、さらに好ましくは500μm以下の厚さの容器)であっても良い。容器本体部2が可撓性であることによって、内容物が粘度の高い液体(例えば、粘度が前述のように10,000mPa・S以上の液体)であっても、前述のように倒立状態のスパウト付容器100の容器本体部2を底面部からノズル部11に向かって押圧しながら、内容物5を被詰め替え容器4にへ注入することができる。
また、詰め替え容器用スパウトのノズル部に設ける絞り突起は、図2に示すように、環状のものを一つのみ設けても良いし、後述する実施例3〜4に用いた容器用スパウトのように、ノズル部の周方向に沿う長さが、同じ長さ又は異なる長さの複数の絞り突起をノズル部の周方向に環状に並ぶように設けても良い。
また、絞り突起は、図7(a)〜図7(e)に示すような形状の突起であっても良い。図7(a)〜図7(e)に示す例も、前述した傾斜角度θ1が90である。
また、絞り突起14によって、ノズル部11内における、絞り突起の突出方向の先端側に形成されている流路である絞り部12A’の平面視形状は、図2(c)に示すように、円形又は略円形の他、図8(a)〜図8(c)に示すように、四角形、三角形、星形等の他の形状とすることもできる。
また、図2に示した実施形態の詰め替え容器用スパウト1のノズル部11の外周には、スパウト付容器100の製造ラインにおける工程間の受け渡しを容易とするために、上下2段の環状張り出し部16,17が設けられているが、かかる環状張り出し部16,17が設けられていると、スパウト付容器100の前記ノズル部11を被詰め替え容器4の容器口部41に挿入した際に、環状張り出し部16,17の外周が容器口部41の内周に接触することで、スパウト付容器100の姿勢を安定させることができ、より簡単に内容物を被詰め替え容器へ注入することができる。かかる観点からは、環状張り出し部16,17は、どちらか一方又は両方が設けられていることが好ましいが、斯かる観点を考慮しなくても良い場合等には、両方を省略することも可能である。
また、ノズル部は円筒状に代えて角筒状であっても良い。また、本発明における詰め替え容器用スパウトは、図8に示す詰め替え容器用スパウトのように、筒状のノズル部11の下端部11dから離間した位置に絞り突起14が形成されているものであっても良い。
また、本発明における詰め替え容器用スパウトは、図9に示す詰め替え容器用スパウトのように、筒状のノズル部11の下端部11dから離間した位置に絞り突起14が形成されているものであっても良い。
また、本発明の詰め替え容器用スパウト1のノズル部の中心軸Lは、本発明の効果を奏する範囲で鉛直方向と非平行であっても良い。
上述した各実施形態に関し、本発明は更に以下のスパウト付容器及び詰め替え方法を開示する。
<1>
被詰め替え容器に内容物を詰め替えるために用いられるスパウト付容器であって、
前記スパウト付容器は、詰め替え容器用スパウトと可撓性の容器本体部を備えると共に、該容器本体部の内部に内容物が収容されており、
前記詰め替え容器用スパウトは、前記容器本体部の内外を連通している筒状のノズル部と該容器本体部に固着されている固着部とを備え、
前記ノズル部は、その高さ方向に3等分して、注出側開口部を有する上部、中間部及び下部に区分したときに、該下部における内面側に、該ノズル部の中心方向に向かって突出する絞り突起を有し、
前記絞り突起は、該絞り突起の突出方向の先端側に内容物が通る流路を形成し、前記ノズル部の周方向に沿って延びており、且つ該ノズル部の内面の周方向の全長に対して50%超の長さを有しており、
前記容器本体部は、天面部、正面部、背面部及び底部を有し、
前記天面部に前記詰め替え容器用スパウトの固着部が固着されている、スパウト付容器
<2>
前記内容物の粘度が10,000mPa・s以上65,000mPa・s以下である、前記<1>に記載のスパウト付容器。
<3>
前記詰め替え容器用スパウトの固着部は、該固着部の上面が前記天面部の下面に固着されている、前記<1>又は<2>に記載のスパウト付容器。
<4>
前記絞り突起が、前記ノズル部の容器本体部側の端部に形成されている、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<5>
前記ノズル部の外周部に環状張り出し部が設けられている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<6>
前記絞り突起は、前記ノズル部の注出側開口部側の面の、該ノズル部の内面に対する傾斜角度θ1が120°以下である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<7>
前記天面部は貫通孔を有しており、前記スパウトは前記ノズル部を該貫通孔に挿通させた状態で、前記容器本体部に固着されている前記<1>〜<6>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<8>
前記絞り突起は、前記ノズル部の内面の周方向の全長に対して85〜100%の長さを有している、前記<1>〜<7>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<9>
前記絞り突起は、突出方向の全域又は先端部における、前記ノズル部の前記容器本体部側の面が、該ノズル部の注出側開口部側に向かって傾斜している、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<10>
前記絞り突起の先端は、前記ノズル部の前記容器本体部側の開口部の周囲に沿って、面取り加工されている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のスパウト付容器。
<11>
前記<1>〜<10>の何れか1に記載のスパウト付容器を用いて被詰め替え容器に内容物を詰め替える方法であって、
前記スパウト付容器の前記ノズル部を前記被詰め替え容器の容器口部に挿入し、スパウト付容器を倒立させた状態で、前記内容物を被詰め替え容器へ注入する工程を含む、詰め替え方法。
<12>
前記<11>に記載の詰め替え方法が表示されている前記<1>〜<10>の何れか1に記載のスパウト付容器。
以下、本発明を実施例により更に説明するが、本発明は、斯かる実施例により何ら制限されるものではない。
〔実施例1〕
図1に示す形態のスパウト付容器を製造した。詰め替え容器用スパウトは、高密度ポリエチレン製の図2に示す形態のものを用いた。その詰め替え容器用スパウトの絞り突起14は、注出側開口部側の面14aの傾斜角度θ1が90°、容器本体2側の面14bの傾斜角度θ2が90°、突出高さT3が2mmであった。また絞り突起14は、ノズル部の内周面に沿って環状に形成されており、ノズル部11の周方向における絞り突起の長さのノズル部の内周の全長に対する割合は100%であった。またノズル部11の高さT及び内径L1は、順に22mm及び17mmであった。
〔実施例2〜4及び比較例1〕
絞り突起の周方向における一部分又は複数部分を欠落させて、ノズル部11の周方向における絞り突起の長さのノズル部の内周の全長に対する割合(表1中「割合」と表記)を、87.5%(実施例2)、75.0%(実施例3)、62.5%(実施例3)、及び50.0%(比較例1)に代えた以外は、実施例1の詰め替え容器と同様の構成を有する詰め替え容器を製造した。
〔評価〕
製造した各詰め替え容器に、市販のヘアコンディショナー〔花王株式会社製、エッセンシャルリッチ ダメージケア コンディショナー,粘度:約33000mPa・S〕340gを充填し、そのそれぞれのスパウト付容器を、詰め替え容器として用い、図4に示すような倒立状態として、内容物であるヘアコンディショナーの被詰め替え容器への詰め替えを行った。上記粘度は、前記BR型粘度計(東機産業株式会社製のTVB−10型)、ローターNo.T−C(10rpm、1分)を用いて温度30℃における粘度を測定した。被詰め替え容器としては、340gのヘアコンディショナーが充分に入る容量の合成樹脂製の容器を用いた。また、試験は室温(20〜25℃)で行い、ヘアコンディショナーの粘度は、前述した粘度の測定方法で30℃における粘度を測定した。
表1に詰め替え前のノズル部の状態及び詰め替え後の同ノズル部の状態を示した。
また詰め替え後のノズル部を目視にて観察し、以下の評価基準によりノズル部への内容液の残液状態を評価した。その結果を表1に示した。
A:ノズル部内に内容物が殆ど残存していない。
B:ノズル部の容器本体側開口部側に内容物が多少残存している。
C:内容物がノズル部内を覆い尽くすように残存している。
表1に示す結果から判るように、実施例1〜4のように、絞り突起の長さをノズル部の内周の全長の50%超の長さとすることにより、ノズル部内に残留する内容物の量を大幅に減少させることができることが判る。
Figure 0006901835
100 スパウト付容器
1 詰め替え容器用スパウト
11 ノズル部
A 上部
B 中間部
C 下部
11a 外面
11b 上端部
11c 内面
12 注出側開口部
13 容器本体側開口部
14 絞り突起
14a 注出側開口部側の面
14b 容器本体部側の面
19 固着部
2 容器本体部
21 天面シート部
22 正面シート部
23 背面シート部
24 底面シート部
25 収容部
3 キャップ
4 被詰め替え容器

Claims (8)

  1. 被詰め替え容器に内容物を詰め替えるために用いられるスパウト付容器であって、
    前記スパウト付容器は、詰め替え容器用スパウトと可撓性の容器本体部を備えると共に、該容器本体部の内部に内容物が収容されており、
    前記詰め替え容器用スパウトは、前記容器本体部の内外を連通している筒状のノズル部と該容器本体部に固着されている固着部とを備え、
    前記ノズル部は、その高さ方向に3等分して、注出側開口部を有する上部、中間部及び下部に区分したときに、該下部における内面側に、該ノズル部の中心方向に向かって突出する絞り突起を有し、
    前記絞り突起は前記ノズル部の周方向に沿って延びており、且つ該ノズル部の内面の周方向の全長に亘って連続しており、
    前記絞り突起の突出方向の先端側に前記内容物が通る流路が一つのみ形成されており、
    前記容器本体部は、天面部、正面部、背面部及び底部を有し、
    前記天面部に前記詰め替え容器用スパウトの固着部が固着されており、
    前記内容物を詰め替える際には、前記ノズル部が、前記被詰め替え容器の容器口部に挿入される、スパウト付容器。
  2. 前記内容物の粘度が10,000mPa・s以上65,000mPa・s以下である、請求項1に記載のスパウト付容器。
  3. 前記詰め替え容器用スパウトの固着部は、前記ノズル部の下端部から水平方向の外方に張り出す環状の板状体であり、板状体の上面が前記天面部の下面に固着されており、
    前記固着部及び前記絞り突起は、前記ノズル部の前記容器本体部側の端部に形成されており、前記板状体の下面から前記絞り突起の前記容器本体部側の面に亘って連続する一平面が形成されている、請求項1又は2に記載のスパウト付容器。
  4. 前記ノズル部内における、前記絞り突起の突出方向の先端側に形成されている流路である絞り部の平面視形状が円形又は略円形である、請求項1〜3の何れか1項に記載のスパウト付容器。
  5. 前記ノズル部の、前記内容物を詰め替える際に前記被詰め替え容器の容器口部に挿入される部分の外周部に、該容器口部の内周に接触する環状張り出し部が設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載のスパウト付容器。
  6. 前記絞り突起は、前記ノズル部の注出側開口部側の面の、該ノズル部の内面に対する傾斜角度θ1が120°以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載のスパウト付容器。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のスパウト付容器を用いて被詰め替え容器に内容物を詰め替える方法であって、
    前記スパウト付容器の前記ノズル部を前記被詰め替え容器の容器口部に挿入し、該スパウト付容器を倒立させた状態で、前記内容物を該被詰め替え容器へ注入する工程を含む、詰め替え方法。
  8. 請求項7に記載の詰め替え方法が表示されている請求項1〜6の何れか1項に記載のスパウト付容器。
JP2016164201A 2015-08-31 2016-08-24 スパウト付容器及び詰め替え方法 Active JP6901835B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170136 2015-08-31
JP2015170136 2015-08-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047971A JP2017047971A (ja) 2017-03-09
JP6901835B2 true JP6901835B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=58188713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016164201A Active JP6901835B2 (ja) 2015-08-31 2016-08-24 スパウト付容器及び詰め替え方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20180208337A1 (ja)
JP (1) JP6901835B2 (ja)
TW (1) TWI673212B (ja)
WO (1) WO2017038783A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6925178B2 (ja) * 2017-06-22 2021-08-25 株式会社細川洋行 スパウト付包装袋及びその製造方法、並びに内容物入りスパウト付包装袋
JP2019182489A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 朋和産業株式会社 詰め替え袋
US11952192B2 (en) * 2018-09-26 2024-04-09 Robert C. Kelly Standing pouch with cap on folded edge
NL2022317B1 (en) * 2018-12-27 2020-07-23 Fuji Seal Int Inc Method and appratus for manufacturing spouted pouch containers
JP2022129862A (ja) * 2021-02-25 2022-09-06 キヤノン株式会社 液体吐出装置に液体を補充するための液体補充容器、および該液体補充容器を用いた再利用システム

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2092455A (en) * 1936-10-26 1937-09-07 California Florida Company Bottle collar
US2601039A (en) * 1949-12-01 1952-06-17 Livingstone Jay Gould Pouring spout
US3792793A (en) * 1972-08-09 1974-02-19 A Rose Safety closure
US4362255A (en) * 1980-10-24 1982-12-07 Liqui-Box Corporation Barrier spout and cap for flexible bags or pouches
DE4023274A1 (de) * 1990-07-21 1992-01-23 Schenk Helga Fuellstutzen fuer einen fluessigkeitsbehaelter
US5249695A (en) * 1991-03-05 1993-10-05 Portola Packaging, Inc. Spout fitment closure plug
AU3635493A (en) * 1992-02-28 1993-09-13 Louis Doyen Container made of flexible material, method and installation for its fabrication
US5373872A (en) * 1993-06-30 1994-12-20 International Flavors & Fragrances Inc. Apparatus and method to provide bag-in-a-box system
JP2002037328A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Kanebo Ltd 商品情報付包装体
JP2002037270A (ja) * 2000-07-26 2002-02-06 Kao Corp 可撓自立袋
JP4148790B2 (ja) * 2003-01-29 2008-09-10 株式会社フジシールインターナショナル パウチ容器
US7686188B2 (en) * 2004-12-21 2010-03-30 Berry Plastics Corporation Drain-back spout fitment closure with drip-less pour tip
DE102010029069A1 (de) * 2010-05-18 2011-11-24 Robert Bosch Gmbh Kunststoffverschluss für verformbare Behältnisse
US8931522B2 (en) * 2011-08-16 2015-01-13 Glenn B. Paige Fill cap for a drink container
CN104024119B (zh) * 2011-12-28 2016-09-21 花王株式会社 换装容器用栓部件
JP6090909B2 (ja) * 2012-12-21 2017-03-08 花王株式会社 スパウト及び容器
CN104870334B (zh) * 2012-12-28 2017-06-23 株式会社高丝 再充填容器用注出结构
JP6183829B2 (ja) * 2013-03-29 2017-08-23 日本クロージャー株式会社 スパウト
JP2015024864A (ja) * 2014-10-02 2015-02-05 花王株式会社 詰替え用軟包装容器

Also Published As

Publication number Publication date
TWI673212B (zh) 2019-10-01
WO2017038783A1 (ja) 2017-03-09
TW201711931A (zh) 2017-04-01
JP2017047971A (ja) 2017-03-09
US20180208337A1 (en) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6901835B2 (ja) スパウト付容器及び詰め替え方法
JP6305843B2 (ja) 詰め替え容器セット
JP6090909B2 (ja) スパウト及び容器
JP5756357B2 (ja) 詰替え用軟包装容器
JP2016003055A (ja) パウチ容器
KR200476702Y1 (ko) 농축 카트리지 및 이를 포함하는 분무기
JP2020019542A (ja) 注出用包装袋
JP5977642B2 (ja) 詰替え容器用栓部材
JP5977641B2 (ja) 詰替え容器用栓部材
JP4967289B2 (ja) スパウト付きパウチ容器
JP2020152406A (ja) 吐出ポンプ付き液体充填容器
JP5978093B2 (ja) 詰替え容器用栓部材
JP6749222B2 (ja) スパウト付パウチ容器
JP6663190B2 (ja) 容器用スパウト、スパウト付容器及び容器
JP2007062779A (ja) 吐出キャップ
JP6695717B2 (ja) スパウト付パウチ容器
JP6405088B2 (ja) 詰替え用袋容器
JP6877983B2 (ja) キャップ
JP7111578B2 (ja) 液体注出容器
JP6183846B2 (ja) 詰替え容器用栓体
JP3209450U (ja) 詰め替え用液体内容物誘導部材係止付ディスペンサー
JP2015024864A (ja) 詰替え用軟包装容器
JP6834341B2 (ja) 液体吐出容器、及び組み合わせ体
JP3187305U (ja) 詰め替え用液体内容物誘導部材係止付ディスペンサー
JP2023002426A (ja) 容器及び吐出製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250