JP2006206092A - 包装用容器 - Google Patents

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敏夫 鈴木
Masahiko Morofushi
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Abstract

【課題】 周壁部が二重シートのハニカム状パネル材からなる包装用容器として、容器表面部に所要の表示を容易に低コストで施すことができ、表示の変更も簡単に行え、周面の汚れを生じにくく、保温性能に優れ、容器全体の操作性がよいものを提供する。
【解決手段】 外面側に独立凹部5…群を有する凹凸成形シート61の内面側に、平坦シート62を前記独立凹部5…群の逆形となる独立凸部50…群の頂部で貼着した合成樹脂製の二重シート6によって周壁部1が構成され、周壁部1の少なくとも一部の外面側に、内面側の複数箇所に嵌合凸部7…を有する合成樹脂製のカバーパネル4A,4Bが各嵌合凸部7を周壁部1側の独立凹部5aに嵌合して装着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、所謂カートンとして、例えば業務用の液状洗剤、液体調味料、飲料、塗料、薬液、液状接着剤等の液剤や粉粒体の如き比較的多量の流動物を充填した合成樹脂製の袋を内部に収容したり、多数個の小サイズの固形物品を内部に納めたり、更には家電・電子製品を始めとする種々の製品を輸送・保管する際の包装箱に用いるのに好適な箱型の包装用容器に関する。
従来より、この種の包装用容器として、段ボール製の箱体が広く汎用されているが、他に様々な成形法にて製作された合成樹脂製の箱体も利用されている。しかるに、段ボール製の包装用容器では、耐水性、耐薬品性、耐久性、強度等に劣り、特に吸湿や水濡れによって軟化して強度を喪失し、破損、潰れ、膨出変形等を生じ易い上、段積み状態での輸送や保管中に荷崩れしたり、含水部分に腐食や変色を生じるといった欠点があった。
これに対し、合成樹脂製の包装用容器は耐水性や耐薬品性は良好であるが、従来の射出成形や中空成形によるものでは、肉厚が厚く強度的に優れる反面、使用樹脂量が多くなって製造コストの上昇を招く共に、嵩張るために保管や搬送の際に大きなスペースを要し、加えて使用済の容器を焼却処理する場合に高い燃焼カロリーによって焼却炉を傷めるという問題があった。また、従来の真空成形や圧空成形によるものでは、製造コストは低減するが、肉厚が薄くなるために強度的に劣り、特に胴部を平面視正方形等の多角筒状にした場合に、各壁面の耐撓み強度が不充分になるという難点があった。一方、スチール缶等の金属製容器は、重い上に嵩張ることから、取扱性が悪く保管や搬送にも大きなスペースを取り、また鉄の如く安価な金属材では概して耐蝕性に劣るという難点があった。
そこで、本発明者らは、先に、段ボールに代替し得る新しい合成樹脂製のパネル材(特許文献1)を開発すると共に、このパネル材を用いた合成樹脂製の包装用容器(特許文献2,3)を提案している。
特願2003−408417 特願2004−007789 特願2004−007790
上記のパネル材は、表面側に密に配列した独立凹部群を有して裏面側に逆形の独立凸部群を有する合成樹脂製の凹凸成形シートに、非伸縮性の平坦シートが裏面側の独立凸部群の頂部に接合して貼着一体化された二重シートからなるハニカム状パネル材であり、超軽量で且つ腰が強く、耐水性や耐薬品性に優れて段ボールのような吸湿による軟化変形の問題もなく、しかも安価に製造できるという優れた特徴を備えている。また、上記の包装用容器は、周壁部を上記ハニカム状パネル材にて構成しているため、超軽量であるにも関わらず各壁面の耐撓み強度を充分に確保でき、物品収納状態での段積みが可能である上、使用樹脂量が少なく、それだけ材料コストが低減されると共に使用済の容器を焼却処理する際の燃焼カロリーも低くなり、加えて周壁部の二重シート間の空気層による良好な断熱保温性や胴部での高い衝撃吸収性を示す。
しかしながら、上記提案のように周壁部を二重シートのハニカム状パネル材にて構成した包装用容器では、周壁部の表面の大部分が密に配列した独立凹部群によって凹凸状をなし、また上蓋においても補強のために一般的に凹凸リブ構造が採用されるから、容器表面への印刷表示を行えず、例えば収容した物品の名称、商標、成分内容、使用説明、公告宣伝等を表示するのに不便であり、表示ラベルを貼着しても下地の凹凸表面には密着できないため、押圧等でラベルが破れて早期に外観体裁を悪化させることになり、また経時的に周壁部の独立凹部内に塵埃が溜まり易く、該凹部に付着した汚れも取れにくいという難点があった。更に、内部に流動物入り内袋等を収容し、該内袋の注出口を容器蓋部から引き出して流動物の注出を行うような包装用容器では、注出のために容器全体を傾けたり持ち上げたりする操作に困難をきたすことがあった。
本発明は、上述の情況に鑑み、上記提案のように周壁部を二重シートのハニカム状パネル材にて構成した包装用容器として、容器表面部に所要の表示を容易に低コストで施すことができ、表示の変更も簡単に行える上、周面の汚れを生じにくく、保温性能にも優れ、また容器全体の操作性を良好にし得るものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る包装用容器は、図面の参照符号を付して示せば、外面側に独立凹部5…群を有する凹凸成形シート61の内面側に、平坦シート62を前記独立凹部5…群の逆形となる独立凸部50…群の頂部で貼着した合成樹脂製の二重シート6によって周壁部1が構成された包装用容器において、内面側の複数箇所に嵌合凸部7…が形成された合成樹脂製のカバーパネル4A,4Bを備え、前記周壁部1の少なくとも一部の外面側に、前記カバーパネル4A,4Bが各嵌合凸部7を当該周壁部1側の独立凹部5(5a)に嵌合して装着されてなるものとしている。
請求項2の発明は、上記請求項1の包装用容器において、前記カバーパネル4A,4Bの嵌合凸部7の基部71側と、この嵌合凸部7に対する嵌合位置にある前記周壁部1側の独立凹部5aの開口51側とが共に括れた形状であり、該独立凹部7に独立凸部5aを圧入係止するように構成されている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の包装用容器において、前記カバーパネル4Bに起伏可能な持ち手部8が切込み形成されると共に、この持ち手部8の内面側に嵌合凸部7が形成され、この嵌合凸部7を前記周壁部1の独立凹部5aに係嵌することにより、不使用時の前記持ち手部8が倒伏姿勢で止着されるように構成されている。
請求項4の発明は、上記請求項3の包装用容器において、周壁部1が多角筒状をなし、その対向する一対の側壁1a,1aに前記持ち手部8を有するカバーパネル4Bが貼着されると共に、他の側壁1a,1aに前記持ち手部8のないカバーパネル4Aが貼着されてなるものとしている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの包装用容器において、前記二重シート6における凹凸成形シート61とカバーパネル4A,4Bとが熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなる構成としている。
請求項1の発明に係る包装用容器によれば、ハニカム状パネル材からなる周壁部の凹凸状をなす外面がカバーパネルにて覆われるため、このカバーパネルの平坦面を利用した印刷やラベル貼付によって所要の表示を行ったり、周壁部外面とカバーパネルとの間に印刷物等を挟み込んで同様に表示を行えると共に、容器本体には直接に表示を施さないので表示の変更も極めて簡単であり、且つ外面に露呈する凹所が減って汚れにくくなり、また周壁部の凹凸状をなす外面とカバーパネルとの間に形成される空気層により、保温性能が更に向上する。しかして、カバーパネルは、容器本体の周壁部外面の独立凹部を利用して凹凸嵌合させるから、該容器本体に対して確実に位置決めして容易に装着できる。
請求項2の発明によれば、カバーパネルは独立凸部を容器本体の周壁部の独立凹部に圧入係止するから、その容器本体への装着のために接着剤を用いたり溶着を行う必要がなく、それだけ装着容易であると共に、内容物の変更等に対応して簡単に着脱交換できる。
請求項3の発明によれば、カバーパネルに持ち手部が形成されているから、この持ち手部の利用によって包装用容器の取扱いが容易になり、例えば内部に収容した流動物入り内袋の注出口を容器蓋部から引き出して注出を行う包装用容器等の場合に、その注出等のために容器全体を傾けたり持ち上げたりする操作が持ち手部を利用して容易に行えると共に、不使用時には該持ち手部を邪魔にならない倒伏姿勢に保持できる。
請求項4の発明によれば、周壁部が多角筒状をなす包装用容器において、一対の側壁部に装着した持ち手部を有するカバーパネルによって容器全体の良好な操作性を確保できる一方、他の側壁部に装着されるカバーパネルによって所要の表示を行えると共に、周壁部全体の防汚機能及び保温機能を向上できる。
請求項5の発明によれば、前記二重シートにおける凹凸成形シートとカバーパネルを、共に熱可塑性樹脂の平坦シートを原材として真空成形又は圧空成形によって容易に且つ安価に製作できる。
以下、本発明の一実施形態に係る包装用容器について、図面を参照して具体的に説明する。図1に示すように、この包装用容器は、正四角筒状の周壁部1と、その上下部に外嵌する上蓋2及び底蓋3とで容器本体10が構成されると共に、周壁部1の各側壁1aに装着される計4枚で2種のカバーパネル4A,4Bを有している。
周壁部1は、図2に示すように、熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなる凹凸成形シート61の内面側に、合成樹脂の平坦シート62が貼着された二重シートからなるハニカム状パネル材6にて構成されている。そして、図3に示すように、ハニカム状パネル材6は側壁1aに対応する矩形の単位パネル面の2面が連結部で曲げ自在に連なったものであり、その2枚を両端同士で融着連結して正四角筒状の周壁部1を形成しているが、隣接する側壁1a,1a同士の各境界部1bが曲げ自在であるため、使用前には該周壁部1を図示仮想線のように平行四辺形状に折り畳んだ偏平形態にすることができる。
この周壁部1の各側壁1aは、図4で詳細に示すように、上下左右の帯状領域を除き、外面側に多数の正六角形の独立凹部5…が、隣接する相互の六角形の各辺を平行にして、水平方向を含む互いに60°の角度をなす3方向に沿って定間隔で密に配列し、ハニカム状の三次元立体構造を形成している。また、これら独立凹部5…群を区画する境界稜線部11は、上記3方向のいずれにもジグザグ状の非直線的に連続する形で、独立凹部5…群の形成領域全体で面一になっている。しかして、図2及び図4に示すように、独立凹部5…群の内、所定箇所にある複数個の独立凹部5a…は開口51側が括れた奥広の形状を有しており、他は型抜きテーパとして一般的な開口側がやや広くなる凹部形状を備える。
各側壁1aにおける独立凹部5…群の形成領域と上下縁に沿う帯状領域の間には、左右方向に沿う蓋止めリブ12が設けられている。そして、上下の両帯状領域には、縦長の矩形凸部13…が左右方向一定間隔置きに配列すると共に、左右方向中央位置の一つを除いて各矩形凸部13の先端側に爪部14が突設され、且つ下側の帯状領域における左右一対の爪部14,14の各形成部分が両側の切欠15,15によって係止突片16を構成している。各側壁1aの左右側縁に沿う帯状領域は、全体が側端へ向けて低くなる膨出部17をなすと共に、この膨出部17に前記独立凹部5…群の境界稜線部11から連続する横方向のリブ18…が所定間隔置きに突出状に形成されている。
ハニカム状パネル材6の外側の凹凸成形シート61は、その表裏で凹凸が逆になっており、外面側の独立凹部5…群が内面側で逆形となった独立凸部70…群の各頂部、単位パネル面における四周の端縁位置、上下辺に沿う帯状領域での矩形凸部13…間の凹部が内面側で逆形になった凸部、各爪部14の周縁において、内側の平坦シート62に接合している。また、各爪部14は、外面側へ膨らんで先端側へ尖った略楔形に形成されている。そして、爪部14と矩形凸部13との間が内向きに凹入し、上辺では下向き、下辺では上向きの段部19を構成している。
上蓋2は、熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなり、図1に示すように、凹凸状の上板部2aと僅かに裾拡がりになった周枠部2bとから正方形の箱枠状をなしている。その上板部2aは、上面を凹凸基準として、周縁に沿って各辺左右2本の溝状凹部21…を有し、これら溝状凹部21…の外側側壁と周枠部2bとの間で縦断面逆U字状の抱持部22…を構成すると共に、中央側に全体として略矩形に配置した4本のく字形の畝状凸部23…が形成されている。また、該上板部2aには、畝状凸部23…にて囲まれた内側領域の半部に、上蓋中央側をヒンジとして上方へ引き起こし可能な矩形の注出口導出用開閉部24が切込み形成されると共に、この開閉部24の先端に略円形の嵌合孔封鎖片24aが連設されている。一方、該上蓋2の周枠部2bには、図3に示すように、内向きに突出した複数本の縦方向リブ25…と、同じく内向きに突出した水平方向の係止リブ26…とが形成されている。
底蓋3は、熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなり、図5(A)(B)に示すように、凹凸状の底板部3aと僅かに裾拡がりになった周枠部3bとから、上蓋2に近似した正方形の箱枠状をなしている。そして、底板部3aは、下面を凹凸基準として、周縁に沿う溝状凹部31…を有し、その外側側壁と周枠部3bとの間で縦断面U字状の抱持部32…を構成すると共に、包装用容器を段積みした際に下位側の包装用容器における上蓋2の畝状凸部22…と嵌合して段積み状態を安定化させる凹部(図示省略)を備えている。また、この底蓋3における周壁部1の下縁側の各係止突片8に対応する位置では、抱持部32が途切れる代わりに、ロック孔33とその内側部分であるロック片34とが切込み形成されている。一方、該底蓋3の周枠部3bには、図3に示すように、上蓋2の周枠部2bと同様に、内向きに突出した複数本の縦方向リブ35…と、同じく内向きに突出した水平方向の係止リブ36…とが形成されている。
しかして、この底蓋3は、正四角筒状とした周壁部1の下部に外嵌して押圧することにより、図5(B)に示すように、抱持部32…に周壁部1の下縁の爪部14…が入り込み、これら爪部14…の上側に係止リブ36…が係嵌すると共に、図5(A)に示すように、各側壁1aの左右一対の係止突片8,8が各々ロック孔33に挿嵌し、その爪部14が外側へ突き出して且つ背面からロック片34で押圧される形で係止され、もって該周壁部1に強固に嵌着する。
一方、上蓋2は、上記のように底蓋3を嵌着した周壁部1の上部に外嵌して押圧することにより、その抱持部22に胴部1の上縁の爪部14…が入り込むと共に、これら爪部14…の下側に係止リブ26…が係嵌し、もって当該周壁部1に容易には離脱しない状態に冠着される。しかして、この上蓋2では、内部に流動物入り内袋等を収容する使用形態において、該内袋内の流動物を注出する際、図8の仮想線で示すように、注出口導出用開閉部24を上方へ引き上げて開放し、その開放部から内袋の筒状注出口Fを容器外へ引き出すと共に、嵌合孔封鎖片24aの離脱で生じた嵌合孔部分に該筒状注出口Fを嵌合係止させ、この状態で包装用容器を傾けて流動物を注出するようにしている。
カバーパネル4A,4Bは共に、熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなり、図1に示すように、周壁部1の各側壁1aにおける独立凹部5…群の形成領域全体を覆う大きさの矩形をなし、周縁部41が剛性を得るために外側へリブ状に膨らむと共に、内面側には四隅部を含む周縁に沿った各辺複数箇所と内側数カ所とに、略正六角形の嵌合凸部7…が形成されている。また、一方のカバーパネル4Bの中央部には、上向き凸に湾曲した弓形の持ち手部8が切込み形成されている。この持ち手部8は、図7に示すように、弓形の両端をヒンジ8a,8aとして外側へ引き出した状態で使用者が把持できるものであり、中央に前記嵌合凸部7の一つを備えた止着片8bが上方へ突設されると共に、この止着片8aの先端に更に摘み突起8bが一体形成されている。
両カバーパネル4A,4Bの各嵌合凸部7…は、図6(A)でも示すように、パネル外面側で略正六角形の凹部70になると共に、基部71が括れて先端側に膨らんだ形になっており、図6(B)に示すように、容器本体10の周壁部1における奥広形状の独立凹部5aに対し、強制圧入によって係嵌し得るように寸法設定されている。一方、容器本体10の周壁部1の各側壁1aにおける独立凹部5…群は、装着されるカバーパネル4A,4Bの一方の嵌合凸部7…の配置に対応した位置にあるものだけが奥広形状の独立凹部5aになっている。
しかして、容器本体10は、図1に示すように、装着される上蓋2の注出口導出用開閉部24が臨む方向を前方として、前後面にはカバーパネル4Aを、左右側面には持ち手部8のあるカバーパネル4Bを、それぞれ装着するように設定されている。その装着状態の正面図を図7に、同右側面図を図8に示す。
このような包装用容器にあっては、容器本体10の周壁部1自体の表面は全体が凹凸状をなすが、その前後面に装着されるカバーパネル4Aが広い平坦面を有するから、例えば図7で該カバーパネル4Aの中央部に仮想線で示す横長矩形領域Z等に、予め印刷したり、ラベルを貼着したり、更には該カバーパネル4Aと周壁部1との間に印刷物を挟み込んだりすることにより、収容した物品の名称、商標、成分内容、使用説明、公告宣伝等の種々の表示を容易に且つ長期的に維持できる形で施すことができ、しかも容器本体10には直接に表示を施さないので、内容物の違いに対応した表示の変更もカバーパネル4A側の表示選択によって極めて簡単に行える。一方、容器本体10の左右側面に装着したカバーパネル4Bには持ち手部8が設けてあるから、容器の持ち上げ等の際に使用者が図7で示すように側方へ引き出した持ち手部8,8を把持して容易に取り扱うことができ、例えば収容した流動物入り内袋の注出口Fを上蓋2の注出口導出用開閉部24から引き出して流動物の注出を行う場合に、その注出等のために容器全体を持ち上げて傾ける操作を容易に行えると共に、持ち手部8の不使用時には止着片8bの嵌合凸部7を周壁部1の独立凹部5aに圧嵌することにより、該持ち手部8を邪魔にならない倒伏姿勢に止着できる。
また、このような包装用容器では、周壁部1とカバーパネル4A,4Bとの間に空気層ができるから、当該周壁部1の二重シート6の間に構成される空気層と相まって、高い断熱保温性能が得られる上、容器本体10の四周の独立凹部5…群に対して四周外面に露呈する凹部70の数が格段に少ないから、それだけ塵埃が溜まりにくく、汚れも落とし易くなる。
容器本体10の周壁部1に対するカバーパネル4A,4Bの装着は、それぞれ内面の各嵌合凸部7を周壁部1の独立凹部5aに圧嵌するだけでよく、接着剤による接着や熱溶着が不要である上、凹凸嵌合によって確実に位置決めできるため、操作的に非常に容易である。しかして、カバーパネル4A,4Bは、周壁部1とする前の二重シート6の表面に予め装着させてもよく、この場合には両者を重ね合わせた状態でスポンジロール間に通すだけで、自動的に嵌合凸部7を独立凹部5aに圧入させて両者を嵌着一体化できる。
なお、周壁部1の独立凹部5aは開口51側が、両カバーパネル4A,4Bの嵌合凸部7は基部71側が、共に括れた形状を有しているが、これらの凹凸形状は二重シート6の凹凸成形シート61及び両カバーパネル4A,4Bを熱可塑性樹脂のシート原材から真空成形又は圧空成形する方法によって無理なく形成可能である。ただし、凹凸成形シート61については、独立凹部5…群の全てが奥広形状では型からの離脱に困難になるため、カバーパネル4A,4Bの嵌合凸部7…に対応したものだけを奥広形状の独立凹部5aとすることが望ましい。また、前記実施形態ではカバーパネル4A,4Bの嵌合凸部7…の数と配置が異なるものを図示しているが、その数と配置は等しく持ち手部8の有無だけが異なるものとしてもよい。
更に、本発明の包装用容器では、周壁部1の四周の側壁1a…全てにカバーパネル4A,4Bの一方のみを装着する構成、四周の全てではなく1〜3面にカバーパネルを装着する構成、更には各側壁1aについて独立凸部5…群の形成領域全体ではなく部分的に覆う構成も包含する。また、前記実施形態では周壁部1の各側壁1a毎に対応して独立したカバーパネル4A,4Bを用いているが、周壁部1の四周複数面に対応する部分が連なった形のカバーパネルも使用可能である。しかして、カバーパネルは、周壁部1の側壁1aに対し、装着強度をより大きくするために、嵌合凸部7…による係嵌と共に部分的な接着や溶着を行うことも可能である。一方、容器本体10についても、上蓋2や底蓋3が接着、溶着、成形時の連設等で周壁部1に一体化されたものや、上蓋2に注出口導出用開閉部24がないもの、周壁部1が平面視で長方形や四角形以外の多角形、円形、楕円形等であるもの等、種々の構造のものを採用できる。
その他、本発明においては、カバーパネルの外形や持ち手部8の形状、カバーパネルにおける嵌合凸部7…の数と配置構成、周壁部1における隔壁周辺部の形状、上蓋2及び底蓋3の凹凸形状、周壁部1と上蓋2及び底蓋3との係着構造等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
本発明の一実施形態に係る包装用容器の容器本体とカバーパネルを示す斜視図である。 同包装用容器における容器本体の周壁部の要部の横断平面図である。 同容器本体の周壁部の形態転換を示す概略平面図である。 同容器本体の周壁部と上蓋及び底蓋ならびにカバーパネルの一つを分離した状態で示す側面図である。 同容器本体の周壁部と底蓋との嵌合状態を示し、(A)は周壁部の係止突片位置での縦断側面図、(B)は周壁部の該係止突片から外れた下縁部での縦断側面図である。 カバーパネルの周壁部に対する係嵌構造を説明するものであり、(A)はカバーパネル側端近傍の縦断側面図、(B)はカバーパネルの係合凸部と周壁部の独立凹部との係嵌状態を示す要部の縦断側面図である。 カバーパネルを装着した包装用容器の正面図である。 カバーパネルを装着した包装用容器の右側面図である。
符号の説明
1 周壁部
1a 側壁
2 上蓋
3 底蓋
4A カバーパネル
4B カバーパネル
5 独立凹部
5a 奥広形状の独立凹部
50 独立凸部
51 開口
6 二重シート
61 凹凸成形シート
62 平坦シート
7 独立凸部
71 基部
8 持ち手部
10 容器本体

Claims (5)

  1. 外面側に独立凹部群を有する凹凸成形シートの内面側に、平坦シートを前記独立凹部群の逆形となる独立凸部群の頂部で貼着した合成樹脂製の二重シートによって周壁部が構成された包装用容器において、
    内面側の複数箇所に独立凸部が形成された合成樹脂製のカバーパネルを備え、
    前記周壁部の少なくとも一部の外面側に、前記カバーパネルが内面側の各独立凸部を当該周壁部側の独立凹部に嵌合して装着されてなる包装用容器。
  2. 前記カバーパネルの独立凸部の基部側と、この独立凸部に対する嵌合位置にある前記周壁部側の独立凹部の開口側とが共に括れた形状であり、該独立凹部に独立凸部を圧入係止するように構成されてなる請求項1記載の包装用容器。
  3. 前記カバーパネルに起伏可能な持ち手部が切込み形成されると共に、この持ち手部の内面側に少なくとも一つの係止用独立凸部が形成され、この係止用独立凸部を前記周壁部の独立凹部に係嵌することにより、不使用時の前記持ち手部が倒伏姿勢で止着されるように構成されてなる請求項1又は2に記載の包装用容器。
  4. 周壁部が多角筒状をなし、その対向する一対の側壁部に前記持ち手部を有するカバーパネルが装着されると共に、他の側壁部に前記持ち手部のないカバーパネルが装着されてなる請求項3記載の包装用容器。
  5. 前記二重シートにおける凹凸成形シートとカバーパネルとが熱可塑性樹脂の真空成形物又は圧空成形物からなる請求項1〜4のいずれかに記載の包装用容器。
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