JP2002193292A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JP2002193292A
JP2002193292A JP2000400260A JP2000400260A JP2002193292A JP 2002193292 A JP2002193292 A JP 2002193292A JP 2000400260 A JP2000400260 A JP 2000400260A JP 2000400260 A JP2000400260 A JP 2000400260A JP 2002193292 A JP2002193292 A JP 2002193292A
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fitting
flange
lid
container
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Atsushi Sato
篤志 佐藤
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合部の構造が単純な包装用容器により、容
器本体と蓋体との着脱操作が円滑で、惣菜類を収容して
も汁類が漏出するのを確実に防止する。 【解決手段】 包装用容器は容器本体2と蓋体22とで
構成され、容器本体2は、収容凹部3から延出するフラ
ンジ部8と、このフランジ部の周縁部に内壁9aが傾斜
して形成された嵌合凸部9とを備えている。蓋体22
は、膨出部23から延びるフランジ部28と、嵌合凸部
9と実質的に対応してフランジ部の周縁部に形成され、
かつ前記内壁9aに対して嵌合可能な内壁29aを有す
る嵌合凹部29とを備えている。そして、容器本体2の
フランジ部8に対して蓋体22のフランジ部28は傾斜
している。そのため、容器本体2と蓋体22との嵌合に
伴って、嵌合凸部9の内壁9aに対して嵌合凹部29の
内壁29aによる押し付け力が作用し、緊密に嵌合でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、惣菜などの調理食
品を収容するのに適した包装用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】デパート、スーパーマーケットなどにお
いて、惣菜類を収容するためのプラスチック製包装用容
器が使用されている。この包装用容器は、通常、底壁
と、この底壁から立ち上がる側壁と、この側壁の上縁か
ら延びるフランジとを備えた容器本体と、頂壁と、この
頂壁から下降する側壁と、この側壁の下縁から延びるフ
ランジ部とを備えた蓋体とで構成されており、容器本体
の開口部は前記容器本体と蓋体との嵌合構造により開閉
可能である。この嵌合構造は、通常、一方のフランジに
形成された嵌合凸部と、他方のフランジに形成され、前
記嵌合凸部に対して嵌合可能な嵌合凹部とで構成されて
いる。なお、惣菜の種類により、蓋体が容器本体に対し
てヒンジ式に連結されている場合がある。
【0003】特許第2698331号明細書には、フラ
ンジに、周壁と所定間隔をあけて形成されたテーパ状肩
部と、この肩部から略水平に延びる平坦部と、この平坦
部の端縁から垂下するスカート部とを形成した蓋体と、
フランジに、周壁と所定間隔をあけて形成されたテーパ
状肩部と、この肩部から略水平に延びる平坦部と、この
平坦部の端縁から垂下するスカート部とを形成した容器
本体とで構成され、容器本体及び蓋体において、フラン
ジと周壁との間隔を略同一幅とし、一方の平坦部の幅を
スカート部の高さよりも2〜3倍大きくした嵌合容器が
開示されている。この文献では、前記蓋体において、前
記テーパ状肩部と平坦部とスカート部とで嵌合凹部を形
成し、容器本体において、前記テーパ状肩部と平坦部と
スカート部とで嵌合凸部を形成している。
【0004】しかし、このような包装用容器を用いる
と、内容物の漏出を高い封止性で防止できない。より詳
細には、容器本体の嵌合凸部に対して蓋体の嵌合凹部を
嵌合させると、嵌合容器の内容積よりも多い空気が封入
されるため、嵌合容器の内壁には内圧が作用する。特
に、前記内圧は、嵌合部において蓋体のテーパ状肩部を
容器本体のフランジから離反させる方向に作用する。そ
のため、緊密な嵌合性及び密封性や封止性を高め、惣菜
類などの食品を保存又は輸送する過程で汁類の漏出を確
実に防止できない。
【0005】なお、気密に嵌合するため、容器本体の嵌
合凸部と蓋体の嵌合凹部との寸法を厳密にコントロール
することも考えられる。しかし、プラスチックシートな
どを熱成形すると、不可避的な成形条件の変動により、
容器本体と蓋体との寸法精度を高めることは困難であ
る。また、嵌合部の形状や構造を改良することにより密
着性を改善することも提案されている。しかし、嵌合部
の形状や構造が複雑化するため、成形性が低下し、生産
性を向上させることが困難である。
【0006】さらに、蓋体において、容器本体の嵌合凸
部よりもサイズが若干小さな嵌合凹部を形成することに
より、容器本体の嵌合凸部の内壁に対して蓋体の嵌合凹
部の内壁を押圧して緊密に密着させることも考えられ
る。しかし、このような包装用容器では、嵌合凹部より
も容器本体の嵌合凸部のサイズが大きいため、容器本体
に対する蓋体の嵌合操作だけでなく、容器本体からの蓋
体の脱離操作にも過度の力を必要とし、容器本体と蓋体
とを効率よく脱着させることが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、嵌合部の構造が単純でありながら、惣菜類を収容し
ても汁類が漏出するのを確実に防止できる包装用容器を
提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、容器本体と蓋体との
着脱操作を円滑に行うことができるとともに、内容物の
密封性及び封止性を大きく改善できる包装用容器を提供
することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、嵌合部の構造
を複雑化することなく、プラスチックシートの熱成形に
より高い生産性で製造できる包装用容器を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討した結果、容器本体及び蓋体の
うち一方のフランジ部を、他方のフランジ部に対して傾
斜させて形成すると、容器本体と蓋体との周縁部におい
て、互いに対向する嵌合凸部間の距離と互いに対向する
嵌合凹部間の距離とが、実質的に同じであっても(すな
わち、平面形状において実質的に同じであっても)、前
記蓋体による容器本体の閉塞操作に伴って、傾斜したフ
ランジ部を利用して前記嵌合凸部の内壁と嵌合凹部の内
壁とに押し付け力を作用させ、嵌合凸部と嵌合凹部とを
緊密に嵌合できることを見いだし、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明の包装用容器は、周縁部
に被嵌合部を有する容器本体と、この容器本体の被嵌合
部に嵌合可能な嵌合部を有する蓋体とで構成された包装
用容器であって、前記被嵌合部に対して前記嵌合部が実
質的に対応したサイズに形成されている。すなわち、平
面形状において、互いに対向する被嵌合部間の距離は互
いに対向する嵌合部間の距離と実質的に同じであり、被
嵌合部と嵌合部とは互いに対応して実質的に同じサイズ
に形成されている。そして、本発明の包装用容器では、
前記蓋体による容器本体の閉塞操作に伴って、前記被嵌
合部の内壁に対して前記嵌合部の内壁による押し付け力
が作用し、被嵌合部と嵌合部とが嵌合可能である。その
ため、嵌合部の構造を複雑化することなく、容器本体と
蓋体との着脱操作を円滑化できるとともに、内容物の密
封性及び封止性を大きく改善でき、惣菜類を収容しても
汁類が漏出するのを確実に防止できる。
【0012】本発明の包装用容器では、通常、蓋体によ
る容器本体の閉塞操作に伴って、被嵌合部の内壁に、嵌
合部の内壁と接触可能な支点部が生成するとともに、前
記被嵌合部の内壁に押し付け力を作用させるための作用
点も生成する。そのため、被嵌合部と嵌合部とを緊密に
密着させて嵌合できる。
【0013】前記容器本体は、収容凹部と、この収容凹
部から延びるフランジ部と、このフランジ部の周縁部に
形成された被嵌合部とで構成でき、前記蓋体は、前記収
容凹部を覆うカバー部と、このカバー部から延びるフラ
ンジ部と、このフランジ部の周縁部に形成され、かつ前
記被嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部とで構成できる。
前記被嵌合部と嵌合部との密着性をさらに向上させるた
めには、蓋体において、嵌合部の内壁とフランジ部との
交点(第1の起点又は外側起点)よりも、カバー部とフ
ランジ部との交点(第2の起点又は内側起点)を下方に
位置させてもよい。すなわち、蓋体を水平状態に位置さ
せたとき、外側起点よりも内側起点を下方、換言すると
容器本体側に位置させてもよい。さらに、容器本体及び
蓋体のうち一方のフランジ部を、他方のフランジ部に対
して相対的に傾斜して形成してもよい。例えば、一方の
フランジ部が水平位置から傾いていても、他方のフラン
ジ部が前記一方のフランジ部よりもさらに傾斜していて
もよく、さらには、容器本体のフランジ部に対して、蓋
体のフランジ部を横方向(側方)にいくにつれて離れる
方向に傾斜させてもよい。なお、蓋体において、嵌合部
の内壁とフランジ部との交点(前記外側起点)と、カバ
ー部とフランジ部との交点(前記内側起点)との高低差
は、例えば、0.5〜5mm程度であってもよい。一方
のフランジ部と他方のフランジ部との傾斜角度は、嵌合
に伴って生成する傾斜フランジ部の変位量に応じて選択
でき、例えば、2〜30°程度である。また、容器本体
と蓋体との嵌合に伴って生成し、かつ一方のフランジ部
から立設する内壁(例えば、被嵌合部の内壁)に対する
他方のフランジ部(例えば、傾斜したフランジ部)から
立設する内壁(例えば、嵌合部の内壁)の変位量を、全
体として、0.006〜3.1mm程度大きくしてもよ
い。
【0014】包装用容器において、被嵌合部は内方側
(収容凹部側)に傾斜(又は傾倒)した壁部(又は傾斜
内壁)を備えていればよく、嵌合部は前記被嵌合部の壁
部(又は内壁)に対応して傾斜(又は傾倒)した傾斜壁
を有していればよい。このような包装用容器では、蓋体
による容器本体の閉塞操作に伴って、蓋体のフランジ部
に対して容器本体のフランジ部による押し上げ力が作用
するとともに、前記被嵌合部の内壁(傾斜壁)に対して
前記嵌合部の内壁(傾斜壁)による押し付け力が作用
し、緊密に嵌合できる。
【0015】さらに、本発明の包装用容器は、通常、収
容凹部と、この収容凹部から横方向に延出するフランジ
部と、このフランジ部の周縁部に内壁が前記収容凹部側
に傾斜した嵌合凸部とを備えたプラスチック製容器本体
と、前記収容凹部に対応して形成された膨出部と、この
膨出部から延びるフランジ部と、このフランジ部の周縁
部に前記嵌合凸部と実質的に対応して形成され、かつ少
なくとも前記嵌合凸部の内壁に対して嵌合可能な嵌合凹
部とを備えたプラスチック製蓋体とで構成されており、
前記蓋体のフランジ部が、容器本体のフランジ部に対し
て傾斜している。
【0016】本発明において、容器本体の被嵌合部と蓋
体の嵌合部とは、平面形状において実質的に同じ領域に
成形されており、容器本体において互いに対向する被嵌
合部の距離と、蓋体において互いに対向する嵌合部の距
離は略同等の長さ又はサイズに形成されている。このよ
うな容器において、容器本体のフランジ部を基準とし
て、蓋体の嵌合部の内壁の角度が、容器本体のフランジ
部からの内壁の角度よりも大きい構造の包装用容器で
も、容器本体と蓋体とを緊密に嵌合できる。この容器に
おいて、容器本体のフランジ部からの内壁の角度をθ
1、容器本体のフランジ部を基準として、蓋体の内壁の
角度をθ2とすると、θ1=60〜90°程度、θ2−
θ1=1〜30°程度であってもよい。
【0017】なお、本明細書において、「被嵌合部」と
「嵌合部」とは相対的な用語であり、互いに嵌合可能で
ある限り、容器本体に嵌合部を形成し、蓋体に被嵌合部
を形成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明をさらに詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の包装用容器の一例を示す一
部切欠分解斜視図であり、図2は図1の包装用容器の断
面図であり、図3は図1の包装用容器の嵌合構造を示す
拡大断面図である。図4は図3の嵌合構造による嵌合機
構を説明するための概略図である。
【0020】包装用容器1は、プラスチックシートを成
形することにより平面方形状に形成されており、惣菜な
どの収容物を収容するためのプラスチック製容器本体2
と、この容器本体の開口部を着脱可能に閉塞するための
プラスチック製蓋体22とで構成されている。前記容器
本体2において、収容物を収容するための収容凹部3
は、底壁4と、この底壁から外方へ傾斜した傾斜側壁5
と、前記底壁4の内周縁部に形成された凹溝部6と、こ
の凹溝部に囲まれ、かつ隆起した平面略方形状の台部7
とで構成されている。前記傾斜側壁5は、前記底壁4か
ら外方へ若干傾斜した第1の側壁5aと、この側壁か
ら、開口部方向にいくにつれてさらに外方へ傾斜してい
るとともに、凹状に湾曲した第2の傾斜側壁5bとで構
成されている。
【0021】前記容器本体2は、前記収容凹部3と、こ
の収容凹部の傾斜側壁5bの上縁から側方に延びる細幅
のフランジ部8と、このフランジ部の周縁部に形成され
た断面コ字状の嵌合凸部(被嵌合部)9と、この嵌合凸
部から前記フランジ部と同じ高さレベルで側方へ延出す
る細幅の延出部10とで構成されている。前記嵌合凸部
9は、嵌合強度を高めるため、断面L字状の内壁9aと
外壁9bとの基部側が細幅の蟻溝状の構造、すなわち上
端面の幅に比べて傾斜壁および延出部側の幅が狭く形成
されている。また、前記延出部10のうち4つのコーナ
ー部は幅広のつまみ部11を形成しており、把持性を高
め、蓋体22を容器本体2から外すための嵌合解除操作
を容易にするため、エンボス加工などにより粗面加工さ
れている。
【0022】なお、容器本体2を安定かつ取り外し可能
にスタック(積み重ね)するため、容器本体2の内壁
(傾斜側壁)の4つのコーナー部には、スタック用凹部
12が形成されている。
【0023】前記容器1の収容凹部2の台部4には、惣
菜類の位置ずれ(片寄り)を防止するための位置ずれ防
止構造が形成されている。すなわち、前記台部7には、
互いに平行に長手方向に延びる複数の突出リブ13(1
3a〜13e)と、これらのリブの両端部を接続する突
出リブ14とが形成されている。換言すれば、方形枠状
に突出した枠状リブ13a,13e,14と、この枠状
リブを横断し、かつ所定間隔をおいて長手方向に延びる
複数の突出した横断リブ13b〜13cとが形成されて
いる。
【0024】容器1を傾けても総菜類が位置ずれするの
を抑制するため、前記リブ13,14には、延出方向に
沿って複数のリブ13a,13c,13eから突出する
細幅の突起部15と、前記リブ13a〜13eを跨いで
突出する突起部16とが形成されている。すなわち、平
行に延びる複数のリブ13のうち奇数番目のリブ13
a,13c,13eの両端(又は接続リブ14との交差
領域)には、延出方向に沿ってリブ13a,13c,1
3eから突出する細幅の縦断面台形状突起部15が形成
されており、奇数番目のリブ13a,13c,13eの
長手方向の中央部と、偶数番目のリブ13b,13dの
長手方向の複数箇所には、リブ13を横断して跨ぐ縦断
面略三角形状の突起部16が形成されている。これらの
突起部15,16は、台部7の中央部を中心とする対称
位置に配列されている。
【0025】前記容器本体2に対して嵌合可能な蓋体2
2は、前記収容凹部3に対応して形成された膨出部23
を備えており、この膨出部は、容器本体2の収容凹部3
よりも面積が小さな頂壁24と、この頂壁から斜め外方
向に拡がる傾斜側壁25とで構成されている。前記蓋体
22は、前記膨出部23の傾斜側壁25の下縁から側方
に延出するフランジ部28と、このフランジ部の周縁部
に前記嵌合凸部9に対応した断面形状に形成されている
とともに、前記嵌合凸部(被嵌合部)9に着脱可能に嵌
合可能な嵌合凹部(嵌合部)29と、この嵌合凹部から
前記フランジ部28と同じ高さレベルで側方へ延出する
細幅の延出部30とで構成されており、この延出部30
のうち4つのコーナー部は幅広のつまみ部31を形成し
ている。なお、蓋体22において、傾斜側壁25から
は、なだらかな湾曲部(アール部)(図示せず)を経て
フランジ部28が延出している。また、嵌合凹部29は
前記嵌合凸部9に対応して内壁29a及び外壁29bを
備えている。
【0026】なお、蓋体を安定かつ取り外し可能にスタ
ックする(積み重ねる)ため、蓋体の傾斜側壁の4つの
コーナー部にも、スタック用凹部(図示せず)が形成さ
れている。
【0027】本発明では、容器本体2及び蓋体22のう
ち一方の部材のサイズを他方の部材よりも大きくするこ
となく、前記容器本体2と蓋体22とを緊密に嵌合させ
るため、前記容器本体2の嵌合凸部(被嵌合部)9と蓋
体22の嵌合凹部(嵌合部)29とは、互いに対向する
嵌合凸部(被嵌合部)9間の距離と互いに対向する嵌合
凹部(嵌合部)29間の距離とが、嵌合凹部29の距離
(又は幅)がプラスチックシートの肉厚分だけ若干大き
くなるように形成されている点を除いて実質的に略同じ
サイズ(平面形状において実質的に略同じ位置)に形成
されている。すなわち、前記容器本体2の嵌合凸部(被
嵌合部)9に対して蓋体22の嵌合凹部(嵌合部)29
は、実質的に対応した位置に形成され、実質的に対応し
たサイズを有している。
【0028】そして、嵌合凸部9と嵌合凹部29とが平
面形状において実質的に同じ位置およびサイズに形成さ
れているにも拘わらず、容器本体2と蓋体22とを緊密
に嵌合させるため、容器本体2のフランジ部8に対し
て、蓋体22のフランジ部28は、θ=3〜15°程度
の角度で傾斜している。より詳細には、蓋体22の傾斜
側壁25の下縁から延びるフランジ部28は、容器本体
2のフランジ部8に対して、横方向(側方)にいくにつ
れて離れる方向に傾斜している。より具体的には、図示
する例において、水平状態の蓋体22において、嵌合凹
部(嵌合部)29の内壁29aとフランジ部28との交
点(第1の起点)よりも、カバー部を構成する傾斜側壁
25とフランジ部28との交点(第2の起点)が、下方
(容器本体側)に位置し、第1の起点と第2の起点とに
0.8〜2mm程度の高低差を設けている。
【0029】そして、容器本体2と蓋体22とを嵌合さ
せると、蓋体22の傾斜フランジ部28は、嵌合・密閉
に伴って生成する容器内の内圧および容器本体2のフラ
ンジ部8との接触により、容器本体2から離反する方向
(図中、上方向又は水平方向)へ変形しようとするが、
容器本体2の嵌合凸部9の内壁9aとフランジ部8との
角部に対して、蓋体22の嵌合凹部29の内壁29aと
フランジ部28との角部が接触又は嵌合するため、蓋体
22の傾斜フランジ部28の変形が抑制される。
【0030】より詳細には、左右対称構造の容器本体2
において互いに対向する嵌合凸部9の内壁9a間(より
正確には、内壁9aとフランジ部8との角部間)の長
さ、ひいては左右対称構造の蓋体22において互いに対
向する嵌合凹部29の内壁29a間(正確には、内壁2
9aとフランジ部28との角部間)の長さをL,蓋体2
2の傾斜フランジ部28の長さをfa,傾斜フランジ部
28の長さfaの水平面に対する投影長さをfb,容器
本体2のフランジ部8に対する蓋体22のフランジ28
の傾斜角度をθとする。傾斜フランジ部28が容器本体
2のフランジ部8に沿って(図中、水平方向に)延びた
とすると、傾斜フランジ部28の伸長により前記内壁間
の距離がL+2△fとなり、本来、容器本体2の内壁9
a間(正確には、内壁9aとフランジ部8との角部間)
の長さLよりも2△f分だけ長くなる。しかし、前記の
ように、容器本体2の内壁9aにより、長さLより変位
(伸長又は変形)できなくなる。そのため、前記長さ2
△fの変位によるエネルギーが、嵌合している蓋体22
の内壁29aを、容器本体2の内壁9aへ押し付ける力
(すなわち嵌合を強める力)となる。すなわち、蓋体の
内壁の変位量=傾斜フランジ部の変位量2△fは次のよ
うな関係式で表すことができる。
【0031】2△f=2fa(1−cosθ) fa=fb+△f,cosθ=fb/fa,fb=fa
×cosθ,fa=fa×cosθ+△f,△f=fa
(1−cosθ) なお、前記長さfbは、通常、5〜20mm(好ましく
は5〜15mm、さらに好ましくは5〜10mm)程
度、傾斜角度θは、後述するように、2〜30°程度で
あり、フランジ部の変位量2△fは、例えば、0.00
6〜3.1mm(例えば、0.01〜3mm)、好まし
くは0.05〜2.5mm、さらに好ましくは0.1〜
2mm程度である。
【0032】また、蓋体の傾斜フランジ部の長さfaに
対する変位量は、例えば、0.05〜60%、好ましく
は0.1〜30%、さらに好ましくは0.2〜20%程
度である。
【0033】このような包装用容器では、容器本体2の
開口部を蓋体22で閉塞すると、容器本体2のフランジ
部8に対して蓋体22のフランジ部28が傾斜して実質
的に長く形成されており、しかも蓋体22において嵌合
凹部29の内壁29aとフランジ部28とが断面L字状
に形成されている。そのため、容器本体2の嵌合凸部9
の内壁9aには、前記蓋体22の断面L字状コーナー部
が接触して嵌合凹部29の内壁29aと接触可能な支点
部が形成され、しかも蓋体22の内壁29a間の距離が
長いので、プラスチックの弾性復元力により、嵌合に伴
って嵌合凸部9の内壁9aに対して内方から外方へ向か
って押し付け力が作用する作用点をも形成される。ま
た、容器本体2の開口部を蓋体22で閉塞する操作(蓋
体の嵌合操作)に伴って、蓋体22のフランジ部28に
対して容器本体2のフランジ部8による押し上げ力が作
用するとともに、この押し上げ力は、プラスチックの弾
性復元力により、前記嵌合凸部9の内壁9aに対して前
記嵌合凹部29の内壁29aによる押し付け力又は密着
力として作用する。そのため、嵌合凸部9に対して嵌合
凹部29を緊密に密着させて嵌合でき、嵌合容器内に食
品(惣菜類などの調理食品など)を収容しても、汁類の
漏出を確実かつ長期間に亘り防止できる。
【0034】さらに、前記容器本体2では、嵌合凸部9
に隣接する傾斜壁5bが内方に湾曲しながら傾斜してい
るため、蓋体22のフランジ部28と前記傾斜壁5bと
の接触を防止でき、惣菜類や汁類を、前記傾斜壁(傾斜
面)5bに沿って収容凹部3内に案内できる。そのた
め、容器本体2と蓋体22とを嵌合しても、蓋体22の
フランジ部28により容器本体2の内方域(容器本体の
側壁と嵌合凸部との間に位置する従来の段部)で惣菜類
を挟んだり汁類が溜まるのを抑制できる。
【0035】なお、本発明の包装用容器は、周縁部に被
嵌合部を有する容器本体と、この容器本体の被嵌合部に
嵌合可能な嵌合部を有する蓋体とで構成すればよく、前
記蓋体による容器本体の閉塞操作に伴って、前記被嵌合
部の内壁に対して前記嵌合部の内壁による押し付け力が
作用する限り、容器本体及び蓋体の各部位の構造および
形状は特に制限されない。例えば、前記容器本体及び蓋
体の傾斜壁は、必ずしも前記形状又は構造の傾斜壁に限
定されず、前記容器本体の傾斜壁は、直線状に傾斜して
いてもよく、容器本体の内方又は外方へ湾曲していても
よい。この傾斜壁は、惣菜類や汁類をその自重により容
器本体内へ案内するため、収容凹部の開口部方向にいく
につれて外方に傾斜していればよく、傾斜壁の傾斜角度
は、例えば、底壁からの角度20〜90°程度、好まし
くは30〜85°程度、さらに好ましくは35〜80°
程度の範囲から選択できる。また、蓋体は、前記容器本
体の収容凹部を覆うためのカバー部を備えていればよ
く、このカバー部は、前記膨出部のように外方に膨出し
ている必要はなく、収容物の種類や量などに応じて適当
な形状に形成できる。
【0036】容器の底面には、必ずしも凹溝や台部、リ
ブや突起部を形成する必要はなく、リブを形成する場合
であっても、複数のリブを規則的又はランダムに形成し
てもよい。また、突起部は、惣菜の移動を防止可能な形
状であればよく、前記形状の突起部に限らず、三角形
状、四角形状(台形状、長方形状など)などの多角形
状、半円形状、半楕円形状などの種々の形状から選択で
きる。さらに、突起部は、リブ上に形成してもよく、リ
ブを直交する方向又は斜め方向に横断して又は跨いで形
成してもよい。
【0037】被嵌合部及び嵌合部から側方へ延びる延出
部やコーナーのつまみ部も必ずしも必要ではなく、つま
み部の滑り止め加工も必ずしも必要ではない。また、つ
まみ部は、容器本体及び蓋体のうち一方の部材に形成し
てもよい。
【0038】さらに、前記容器本体の被嵌合部に対して
前記蓋体の嵌合部は、互いに実質的に対応又は適合した
位置およびサイズ(平面形状において)で形成されてい
ればよく、被嵌合部及び嵌合部の形状及び構造も前記嵌
合凸部及び嵌合凹部に限らず、種々の形状や構造が採用
できる。例えば、容器本体の収容凹部及び蓋体のカバー
部から側方へ延びるフランジ部(特に容器本体のフラン
ジ部)も必ずしも必要ではないが、被嵌合部と嵌合部に
おける嵌合性及び密着性を高めるためには、フランジ部
を形成するのが有利である。特に少なくとも蓋体にフラ
ンジ部を形成するのが有利である。フランジ部はアール
状に湾曲していてもよいが、押し付け力を有効に作用さ
せ、嵌合による密着性を向上させるため、通常、被嵌合
部及び嵌合部の内壁側に少なくとも直線部を有してい
る。容器本体のフランジ部は、前記の例のように細幅に
形成してもよく、蓋体のフランジ部のように幅広に形成
してもよく、嵌合性及び密着性を高めるためには、蓋体
のフランジ部と少なくとも接触可能であるのが好まし
い。例えば、容器本体及び蓋体のフランジ部は互いに線
接触によりシールしてもよいが、高い封止性を確保する
ためには面接触するのが好ましい。
【0039】好ましい態様において、容器本体の嵌合凸
部の内壁に対して蓋体の嵌合凹部の内壁により押し付け
力を作用させるためには、容器本体の収容凹部から側方
に延びるフランジ部と、蓋体のフランジ部とが接触(特
に面接触)可能であり、かつ蓋体のフランジ部が傾斜壁
の下部から延出して(特に屈曲した起点を形成して)い
るのが有利である。特に、容器本体と蓋体とは嵌合構造
又は嵌合ユニットにおいてフランジ部に形成された少な
くとも内壁で嵌合可能であればよい。
【0040】さらに、本発明の嵌合機構又は構造におい
て、容器本体及び蓋体のフランジ部に形成された内壁
は、それぞれ、フランジ部に対して直交する方向にいく
につれて内方へ傾斜した逆テーパ状(断面L字状)であ
るのが有利である。すなわち、容器本体の被嵌合部で
は、少なくとも内壁が内方側に傾斜し、蓋体の嵌合部で
は、内壁が被嵌合部の内壁に対応して傾斜した傾斜壁を
構成しているのが好適である。
【0041】さらに、前記のように、蓋体において、嵌
合部(又は嵌合凹部)の内壁とフランジ部との交点(第
1の起点)よりも、カバー部(特に傾斜壁)とフランジ
部との交点(第2の起点)を下方に位置させるのが有利
である。前記第1の起点と第2の起点との高低差は、例
えば、0.5〜5mm(好ましくは0.7〜4mm、さ
らに好ましくは1〜3mm)程度であってもよい。な
お、第1の起点及び/又は第2の起点領域が湾曲してい
る場合、内壁の延長線とフランジ部の延長線との交点を
第1の起点とすることができ、カバー部(特に傾斜壁)
の延長線とフランジ部の延長線との交点を第2の起点と
することができる。
【0042】容器本体及び蓋体において内壁の角度は、
蓋体による容器本体の閉塞操作に伴って、容器本体の被
嵌合部の内壁に、蓋体の嵌合部の内壁と接触可能な支点
部を生成するとともに、前記被嵌合部の内壁に押し付け
力を作用させるための作用点を生成するのが有利であ
る。前記支点部および作用点は、容器本体のフランジ部
に形成された内壁の適所に作用させることができ、例え
ば、前記の例とは逆に、容器本体のフランジ部の内壁の
うち先端部側に支点部を生成させ、基部側(フランジ部
側)に作用点を生成させてもよい。
【0043】このような嵌合機構又は構造は、容器本体
及び蓋体のうち一方のフランジ部を、他方のフランジ部
に対して相対的に傾斜させることにより形成してもよ
い。例えば、前記の例のように、容器本体のフランジ部
に対して、蓋体のフランジ部を横方向(側方)にいくに
つれて離れる方向に傾斜させてもよく、逆に容器本体の
フランジ部に対して、蓋体のフランジ部を横方向(側
方)にいくにつれて近づく方向に傾斜させてもよい。さ
らには、容器本体のフランジ部と蓋体のフランジ部との
双方を異なる角度で傾斜させてもよい。一方のフランジ
部と他方のフランジ部との傾斜角度は、嵌合性を損なわ
ない限り特に制限されず、例えば、θ=2〜30°、好
ましくは2〜20°、さらに好ましくは3〜15°程度
であってもよい。
【0044】さらに、前記嵌合機構又は構造は、蓋体の
フランジ部からの内壁の角度と、容器本体のフランジ部
からの内壁の角度とを調整することにより形成できる。
例えば、本発明において、容器本体のフランジ部を基準
として、蓋体の嵌合部の内壁(又はフランジ部からの内
壁)の角度を、容器本体のフランジ部からの内壁の角度
よりも大きくした構造の包装用容器でも、容器本体と蓋
体とを緊密に嵌合できる。
【0045】図5は本発明の包装用容器における他の嵌
合構造を示す概略断面図である。この例では、容器本体
のフランジ部に対して蓋体のフランジ部は傾斜すること
なく、各フランジ部は傾斜側壁の縁部から側方へ延出し
ている。容器本体の嵌合凸部39は、内方へ傾斜した内
壁39aと、フランジ部38から垂直方向に立設した外
壁39bとを備えており、内壁39aはフランジ部38
からの角度θ1で形成されている。一方、蓋体の嵌合凹
部は41は、前記嵌合凸部39に略対応した断面形状を
有しており、内方へ傾斜した内壁41aと、フランジ部
40から垂直方向に立設した外壁41bとを備えてお
り、内壁41aはフランジ部40からの角度θ2で形成
されている。そして、前記嵌合凸部39の内壁39aの
角度θ1よりも、嵌合凸部41の内壁41aの角度θ2
が大きく形成されている(θ2>θ1)。
【0046】このような容器において、容器本体のフラ
ンジ部を基準として、容器本体のフランジ部からの内壁
の角度をθ1、蓋体の内壁の角度をθ2とするとき、θ
1=60〜90°程度(好ましくは70〜87°、さら
に好ましくは75〜85°程度)、θ2−θ1=1〜3
0°程度(好ましくは2〜25°、さらに好ましくは3
〜20°程度)であってもよい。
【0047】このような容器の嵌合構造では、容器本体
と蓋体との嵌合に伴って、フランジ部の角度差に対応し
て変位量が生成する。一方のフランジ部から立設する内
壁(例えば、被嵌合部の内壁)に対して、他方のフラン
ジ部(例えば、傾斜フランジ部)から立設する内壁(例
えば、嵌合部の内壁)の変位量は、前記と同様に、全体
(例えば、左右対称構造の容器全体)として、例えば、
0.006〜3.1mm(例えば、0.01〜3m
m)、好ましくは0.05〜2.5mm、さらに好まし
くは0.1〜2mm程度大きくすることができる。
【0048】さらには、本発明においては、前記嵌合機
構又は構造を組み合わせてもよい。すなわち、容器本体
のフランジ部を基準として、蓋体の嵌合部の内壁(又は
フランジ部からの内壁)の角度を、前記と同様に、容器
本体のフランジ部からの内壁の角度よりも大きくし、か
つ容器本体及び蓋体のうち一方のフランジ部(例えば、
蓋体のフランジ部)を、前記と同様に、他方のフランジ
部(例えば、容器本体のフランジ部)に対して相対的に
傾斜させてもよい。
【0049】さらに、容器本体及び蓋体は前記内壁を備
えていればよく、外壁は必ずしも必要ではない。また、
内壁は必ずしも傾斜している必要はなく、容器本体と蓋
体との嵌合に伴って、容器本体及び蓋体のうち一方の内
壁に対して他方の内壁による押し付け力や作用点が生成
すればよい。
【0050】図6は本発明の包装用容器におけるさらに
他の嵌合構造を示す概略断面図である。この例では、容
器本体の嵌合凸部49の内壁49a及び外壁49bはそ
れぞれフランジ部48から垂直方向に立設している。一
方、蓋体の嵌合凹部51の内壁51a及び外壁51b
は、容器本体のフランジ部48を基準にして垂直方向に
立設しており、蓋体のフランジ部は、図1〜図4に示す
容器と同様に、容器本体のフランジ部48を基準にし
て、内方にいくにつれて容器本体のフランジ部48に近
接する方向(図中、下方に傾斜する方向)に傾斜してい
る。
【0051】そして、前記嵌合凸部49の内壁49aと
嵌合凹部51の内壁51aとの対応する部位には、湾曲
した凹凸部52a,52bが互いに嵌合可能に形成され
ている。このような包装用容器でも、容器本体と蓋体と
の嵌合に伴って、蓋体の傾斜したフランジ部50によ
り、前記嵌合凸部49の内壁49aに対して嵌合凹部5
1の内壁51aが前進して変位し、内壁49a,51a
の嵌合凹凸部52a,52bでの嵌合強度を向上させる
ことができる。
【0052】容器の平面形状は、方形状の他、三角形
状、五角形状などの多角形状、円形状、楕円形状などで
あってもよい。本発明の容器(容器本体及び蓋体)は、
透明、半透明又は不透明であってもよいが、通常、プラ
スチック製蓋体は透明である。
【0053】前記包装用容器は、紙(ラミネート紙や撥
水紙などを含む)で形成してもよく、プラスチックシー
トで形成してもよい。包装用容器は、通常、プラスチッ
クシートで形成する場合が多く、包装用容器は、射出成
形などの方法で成形してもよいが、通常、種々のプラス
チックシート(ポリオレフィン系樹脂シート、スチレン
系樹脂シート、ハロゲン化ビニル系樹脂シート、ポリエ
ステル系樹脂シートなどの熱可塑性樹脂シートなど)を
慣用の方法(真空成形、吹き込み成形、圧空成形、マッ
チドモールド成形などの熱成形法)で成形加工すること
により形成できる。
【0054】本発明の包装用容器は、種々の収容物、例
えば、食品(調理食品、特に、惣菜類などの汁類を含む
食品)などを収容するための容器として有用である。
【0055】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0056】実施例 図1〜図4に示す容器において、蓋体として、透明な二
軸延伸ポリスチレン系樹脂シート(厚み0.25mm)
を成形し、長辺側の嵌合凹部の内壁間の距離L=13
7.8mm、短辺側の嵌合凹部の内壁間の距離=99.
8mm、傾斜フランジ部の長さfa=9.10mm、水
平面からの傾斜フランジ部の傾斜角度θ=10.114
°、傾斜フランジ部の投影長さfb=8.9mm、第1
の起点と第2の起点との高低差=約1mm、及び垂直面
からの前記内壁の角度=8°の蓋体を得た。また、ポリ
スチレン系樹脂シート(ダイセル化学工業(株),「セ
ルライト」,厚み0.40mm)を成形し、長辺側の嵌
合凸部の内壁間の距離L=138.2mm、短辺側の嵌
合凹部の内壁間の距離=100.2mm、及び垂直面か
らの前記内壁の角度=8°の容器本体を得た。そして、
水20mlを収容した容器本体に対して前記蓋体を嵌合
させ、容器周縁のコーナーに位置するつまみ部をクリッ
プで固定して吊し、吊しはじめから水滴が落下するまで
の時間を測定したところ、12分で水滴が落下した。
【0057】比較例 蓋体として、フラットなフランジ部の長さfb=8.9
55mm、第1の起点と第2の起点との高低差=0mm
の蓋体を成形する以外、実施例と同様にして水漏れ試験
を行ったところ、吊しはじめから約5分で水滴が落下し
た。
【0058】
【発明の効果】本発明では、蓋体による容器本体の閉塞
操作に伴って、被嵌合部の内壁に対して嵌合部の内壁に
よる押し付け力が作用し、被嵌合部と嵌合部とが嵌合可
能であるため、嵌合部の構造が単純でありながら、惣菜
類を収容しても汁類が漏出するのを確実に防止できる。
また、前記被嵌合部に対して前記嵌合部が実質的に対応
したサイズに形成されており、容器本体と蓋体との着脱
操作を円滑に行うことができるとともに、内容物の密封
性及び封止性を大きく改善できる。さらには、嵌合部の
構造を複雑化することなく、プラスチックシートの熱成
形により高い生産性で包装用容器を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の包装用容器の一例を示す一部切
欠分解斜視図である。
【図2】図2は図1の包装用容器の断面図である。
【図3】図3は図1の包装用容器の嵌合構造を示す拡大
断面図である。
【図4】図4は図3の嵌合構造による嵌合機構を説明す
るための概略図である。
【図5】図5は本発明の包装用容器の嵌合構造の他の例
を示す概略断面図である。
【図6】図6はさらに他の嵌合構造の例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1…包装用容器 2…容器本体 3…収容凹部 8,38,48…フランジ部 9,39,49…嵌合凸部 9a,39a,49a…内壁 22…蓋体 28,40,50…フランジ部 29,41,51…嵌合凹部 29a,41a,51a…内壁

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁部に被嵌合部を有する容器本体と、
    この容器本体の被嵌合部に嵌合可能な嵌合部を有する蓋
    体とで構成された包装用容器であって、前記被嵌合部に
    対して前記嵌合部が実質的に対応したサイズに形成され
    ており、前記蓋体による容器本体の閉塞操作に伴って、
    前記被嵌合部の内壁に対して前記嵌合部の内壁による押
    し付け力が作用し、被嵌合部と嵌合部とが嵌合可能であ
    る包装用容器。
  2. 【請求項2】 蓋体による容器本体の閉塞操作に伴っ
    て、被嵌合部の内壁に、嵌合部の内壁と接触可能な支点
    部を生成するとともに、前記被嵌合部の内壁に押し付け
    力を作用させるための作用点を生成する請求項1記載の
    包装用容器。
  3. 【請求項3】 容器本体が、収容凹部と、この収容凹部
    から延びるフランジ部と、このフランジ部の周縁部に形
    成された被嵌合部とで構成されており、蓋体が、前記収
    容凹部を覆うカバー部と、このカバー部から延びるフラ
    ンジ部と、このフランジ部の周縁部に形成され、かつ前
    記被嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部とで構成されてい
    る請求項1記載の包装用容器。
  4. 【請求項4】 蓋体において、嵌合部の内壁とフランジ
    部との交点よりも、カバー部とフランジ部との交点が下
    方に位置する請求項3記載の包装用容器。
  5. 【請求項5】 容器本体及び蓋体のうち一方のフランジ
    部が、他方のフランジ部に対して相対的に傾斜して形成
    されている請求項3記載の包装用容器。
  6. 【請求項6】 容器本体のフランジ部に対して、蓋体の
    フランジ部が横方向にいくにつれて離れる方向に傾斜し
    ている請求項3〜5のいずれかに記載の包装用容器。
  7. 【請求項7】 蓋体による容器本体の閉塞操作に伴っ
    て、蓋体のフランジ部に対して容器本体のフランジ部に
    よる押し上げ力が作用するとともに、前記被嵌合部の内
    壁に対して前記嵌合部の内壁による押し付け力が作用す
    る請求項3〜6のいずれかに記載の包装用容器。
  8. 【請求項8】 蓋体において、嵌合部の内壁とフランジ
    部との交点と、カバー部とフランジ部との交点との高低
    差が0.5〜5mmである請求項3又は4記載の包装用
    容器。
  9. 【請求項9】 一方のフランジ部に対する他方のフラン
    ジ部の傾斜角度が2〜30°である請求項4〜6のいず
    れかに記載の包装用容器。
  10. 【請求項10】 容器本体と蓋体との嵌合に伴って生成
    し、かつ一方のフランジ部から立設する内壁に対する他
    方のフランジ部から立設する内壁の変位量が、全体とし
    て、0.006〜3.1mm大きい請求項3〜9のいず
    れかに記載の包装用容器。
  11. 【請求項11】 少なくとも内壁が内方側に傾斜した被
    嵌合部と、この被嵌合部の内壁に対応して傾斜した内壁
    を有する嵌合部とを備えている請求項1記載の包装用容
    器。
  12. 【請求項12】 収容凹部と、この収容凹部から横方向
    に延出するフランジ部と、このフランジ部の周縁部に内
    壁が前記収容凹部側に傾斜した嵌合凸部とを備えたプラ
    スチック製容器本体と、前記収容凹部に対応して形成さ
    れた膨出部と、この膨出部から延びるフランジ部と、こ
    のフランジ部の周縁部に前記嵌合凸部と実質的に対応し
    て形成され、かつ少なくとも前記嵌合凸部の内壁に対し
    て嵌合可能な嵌合凹部とを備えたプラスチック製蓋体と
    で構成されており、前記蓋体のフランジ部が、容器本体
    のフランジ部に対して傾斜している請求項1記載の包装
    用容器。
  13. 【請求項13】 容器本体のフランジ部を基準として、
    蓋体の嵌合部の内壁の角度が、容器本体のフランジ部か
    らの内壁の角度よりも大きい請求項3記載の包装用容
    器。
  14. 【請求項14】 容器本体のフランジ部を基準として、
    容器本体のフランジ部からの内壁の角度をθ1、蓋体の
    内壁の角度をθ2とするとき、θ1=60〜90°、θ
    2−θ1=1〜30°である請求項13記載の包装用容
    器。
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