JPH10101139A - 袋包装された流動物の外套容器 - Google Patents

袋包装された流動物の外套容器

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JPH10101139A
JPH10101139A JP27868096A JP27868096A JPH10101139A JP H10101139 A JPH10101139 A JP H10101139A JP 27868096 A JP27868096 A JP 27868096A JP 27868096 A JP27868096 A JP 27868096A JP H10101139 A JPH10101139 A JP H10101139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟な袋に充填された流動物を簡便に取り扱
うことが出来、特に、飲料などを衛生的に取り扱うこと
が出来る袋包装された流動物の外套容器を提供する。 【解決手段】 略扁平な方形状をなす柔軟な袋に充填さ
れた流動物(8)を袋と共に収容する外套容器であっ
て、略方形の水平断面を有する縦長の箱体(A)として
構成され、箱体(A)の上半部の側面には、袋の角部を
はみださせる開口部(3)が備えられている。また、箱
体(A)は、一側面側が開放された箱本体(1)と、当
該箱本体の底部側に枢支されて上下に回動し且つ前記一
側面側に係合する蓋体(2)とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋包装された流動
物の外套容器に関するものであり、詳しくは、ポリエチ
レンフィルム等から成る柔軟な袋に充填された飲料など
の流動物を簡便に取り扱うことが出来る外套容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】果実飲料、鉱泉水などの清涼飲料水の多
くは、ポリエチレンテレフタレートから成る所謂ペット
ボトル等の比較的剛性を有する容器に充填される。剛性
容器による包装は、意匠性を高めることが出来、また、
流通過程における必要な強度を確保でき且つ取扱い性に
優れている。一方、ペットボトル等に使用されるプラス
チック材料は、資源の節約、環境問題などの観点から、
再利用されることが好ましいが、コスト等の問題もあ
り、十分に再生されていないのが現状である。
【0003】そこで、上記の飲料などについては、主
に、ポリエチレンフィルム等の柔軟な包装材料を使用し
た袋包装が検討されつつある。流動物の袋包装は、これ
までにも液体石鹸、食材などの詰め替え製品について主
に採用されており、包装コストを低減することを目的と
した包装形態である。袋包装においては、材料や成袋方
法の適切な選択により、包装コストを低減でき且つ流通
過程における強度を十分に確保でき、しかも、低コスト
で再生することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋包装
においては、充填された流動物(内容物)を小分けして
使用せんとすると、一旦開封した後は内容物が溢れ易
く、取り扱いや保存に不都合であるため、通常、開封後
は剛体容器に内容物を移し替えて使用している。従っ
て、ペットボトル等の剛性容器を使用した包装に比べて
極めて不便である。更に、袋に充填された飲料などは、
他の容器などへ移し替えると、移し替えた他の容器にお
いて雑菌の繁殖などの問題があり、衛生上の観点からも
好ましくない。
【0005】本発明は、ポリエチレン等の袋を使用した
流動物の包装における利点を一層高めるべく種々検討し
た結果なされてものであり、その目的は、柔軟な袋に充
填された流動物を簡便に取り扱うことが出来、特に、飲
料などを衛生的に取り扱うことが出来る袋包装された流
動物の外套容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の外套容器は、略扁平な方形状をなす柔軟な
袋に充填された流動物を前記袋と共に収容する外套容器
であって、略方形の水平断面を有する縦長の箱体として
構成され、前記箱体の上半部の側面には、袋の角部をは
みださせる開口部が備えられていることを特徴としてい
る。
【0007】すなわち、上記の外套容器において、箱体
は、柔軟な袋に充填された変形し易い流動物(包装品)
を当該箱体に倣わせて収容し、開口部は、収容した袋の
角部をはみださせる。従って、箱体を立てた状態におい
て、開口部からはみだした上記の角部を切除して開封し
た場合、箱体の上半部に備えられた開口部は、袋の口と
しての開封部分を箱体の側面にはみだせ且つ略一定の高
さに位置させる。そして、特定の形状の箱体はその側面
を把持される様に取り扱われる。
【0008】更に、上記の箱体は、一側面側が開放され
た箱本体と、当該箱本体の底部側に枢支されて上下に回
動し且つ前記一側面側に係合する蓋体とから構成されて
いるのが好ましく、斯かる態様においては、変形し易い
包装品を箱体に収容する際、最大限に箱体を開口でき
る。また、斯かる蓋構造は、底部側を支点としているた
め、流動物の荷重による底部近傍の側方への力に対抗で
き、使用時における蓋体の不測の開放を防止する。
【0009】また、上記の蓋構造を備えた外套容器にお
いて、耳状のシール部が袋の少なくとも一側縁に張出す
る場合、箱本体と蓋体を係合させた状態において袋のシ
ール部を挟持する挟持手段が箱体の頂部に設けらている
のが好ましく、斯かる挟持手段は、袋を吊持する様に機
能し、流動物の残量が少なくなった袋の箱体内での撓み
を防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る袋包装された流動物
の外套容器の実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、外套容器の全体形状を示す正面側から見た斜視図で
ある。図2〜図5はそれぞれ外套容器の外観を示す図で
あり、図2は背面図、図3は側面図、図4は上面図、図
5は底面図である。図6は、蓋構造および袋の挟持手段
を示す一部破断の側面図である。図7は、外套容器の使
用方法を示す側面側から見た斜視図である。図8は、袋
の挟持手段の他の態様を示す一部破断の側面図である。
図9は、袋に充填された流動物(包装品)を示す斜視図
である。
【0011】本発明の外套容器は、図9に示す様に、略
扁平な方形状をなす柔軟な袋(80)に充填された流動
物、すなわち、袋包装された流動物(8)(以下、包装
品を符号(8)で示す。)を袋(80)と共に収容する
外套容器であり、図1及び図4に示す様に、略方形の水
平断面を有する縦長の箱体(A)として構成される。そ
して、図1及び図3に示す様に、箱体(A)の上半部の
側面には、袋(80)の角部をはみださせる開口部
(3)が備えられている。
【0012】本発明において、袋(80)の材料として
は、流動物を充填包装し得る適宜の材料が選択され、通
常、包装袋用の合成樹脂製フイルムが使用される。斯か
る袋用フイルムは、耐圧強度、すなわち、液状の流動物
などを充填包装して袋包装品とした場合の破袋荷重の値
を考慮して選定される。袋用フイルムとしては、例え
ば、エチレンと特定のα−オレフインとを共重合して得
られる低密度ポリエチレン樹脂を層構成に含む多層フィ
ルムが挙げられる。
【0013】多層フィルムの場合、基材フイルムとして
は、ポリプロピレンフイルム(PP)、ナイロン(N
Y)、ポリエチレンテレフタレートフイルム(PE
T)、エチレン−ビニールアルコール共重合体(EVO
H)、ポリビニルアルコール(PVA)等のフィルムの
他、塩化ビニリデンコートフイルム等が挙げられる。
【0014】特に、ナイロンとポリエチレンを基材とす
るフィルムは、成袋性に優れており、しかも、容易に再
生利用できるので好ましい。上記の様な材料から成る袋
(80)に充填包装される流動物としては、粉末、粒状
物、液体を主成分とする液状物、液体が挙げられる。流
動物の充填量は、袋(80)の耐圧強度を考慮し、通
常、袋(80)の最大充填量の60〜90%程度であ
る。
【0015】これらの流動物は、上記の袋用フイルムを
使用し、周知の充填包装機によって例えばピローされ
る。ピロー包装は、連続供給される帯状のフィルムの両
側縁を折り曲げ、幅方向の略中央で重ね合わせてヒート
シールすることにより円筒状フィルムを形成した後、円
筒状フィルムの連続方向に直交してヒートシールすると
共に被包装物(流動物)を充填する操作を連続的に行
い、そして、フィルムの連続方向に直交して形成された
シール部の略中央を分割する。その結果、一面側の中央
にセンターシール部を有し、かつ、当該センターシール
部に直交して上下の側縁に耳状のシール部が張出する略
扁平な方形状の図9に示す様な包装品が得られる。
【0016】成袋方法としては、上記ピロー包装を含む
3方シールが一般的であるが、予め円筒状フィルムを使
用して上下端をヒートシールする2方シール、2枚のフ
ィルムを重ね合わせて4周囲をヒートシールする4方シ
ール等が挙げられる。何れの成袋方法を採用するにして
も、輸送における強度および梱包効率などを考慮する
と、上記の流動物の袋としては、略扁平な方形状の袋が
使用され、特に、図9に示す様に、略扁平な方形状をな
し且つ少なくともその一側縁に耳状のシール部(82)
が張出する袋(80)が好適に使用される。図9中、符
号(82)は袋(80)のセンターシール部を示す。な
お、流動物(8)の仕様は、例えば、2リットルの清涼
飲料水を充填包装する場合、袋(80)のフィルムとし
て、延伸ナイロン/低密度ポリエチレン/直鎖状低密度
ポリエチレンを基本の層構成に含む70〜120μmの
厚さのフィルムが使用され、外形寸法を90〜120m
m×300〜350mm×35〜45mm(厚さ)程度
とされる。
【0017】本発明の外套容器を構成する箱体(A)
は、適度な剛性を発揮し得る限り、紙、アルミ等の軽金
属、炭素繊維含浸プラスチック、アルミナ繊維マットに
アルミニウムを含浸させた複合材料などの各種の材料に
よって形成することもできるが、成形性、軽量性、耐久
性の観点からは、通常、プラスチック材料によって樹脂
成形品として形成される。
【0018】上記プラスチック材料の具体例としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン−ブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。ポリプロピレン樹
脂などのポリオレフィン樹脂は、比較的安価であるため
好適に使用することが出来る。これらのプラスチック原
料には、公知の発泡剤が添加されていてもよく、また、
公知の各種フィラーが含まれていてもよい。
【0019】箱体(A)は、図1及び図7に示す様に、
例えば、上記プラスチック材料をそれぞれに射出成形し
て得られた箱本体(1)と蓋体(2)とから成り、か
つ、箱本体(1)及び蓋体(2)を合体させて図1に示
す様な全体形状になされる。すなわち、本発明の外套容
器を構成する箱体(A)は、一側面側が開放された箱本
体(1)と、底部(19)側(図5参照)に枢支されて
上下に回動し且つ前記の一側面側に係合する蓋体(2)
とから構成される。
【0020】蓋体(2)を閉じた状態において箱体
(A)を具体的に説明すると、箱体(A)の胴部は、略
直方体の外形を有する筒状に形成されており、また、箱
体(A)の頭部は、中央に向けて傾斜する形状、すなわ
ち、上端に向かうに従い断面積が小さくなる形状を備え
ている。換言すれば、側面視した場合、図2及び図3に
示す様に、箱体(A)の4側面の上部だけが略台形状に
形成されている。箱体(A)の外形寸法は、例えば、上
記2リットルの流動物(80)に適用する場合、間口が
90〜120mm程度、奥行が70〜100mm程度、
高さが280〜310mm程度である。また、その場
合、箱体(A)の肉厚(板厚)は、特定のリブ等を除
き、厚肉部分が1〜3mm程度、薄肉部分が0.5〜2
mm程度である。
【0021】箱体(A)は、上記の様に、胴部が四角筒
状に形成されているため、冷蔵庫などに効率的に収納す
ることが出来、しかも、流動物としての清涼飲料水など
が充填された言わば不定形の袋(80)をコンパクトに
収容することが出来る。また、頭部が上端に向かうに従
い断面積が小さくなる形状を備え、かつ、後述する指掛
け部(16)、(26)が設けられているため、冷蔵庫
などに収納する際に吊持する状態で簡便に取扱うことが
出来る。
【0022】更に具体的には、図1〜図3に示す様に、
箱本体(1)は、箱体(A)の背面、両側面、底部、お
よび、頭部の一部を構成している。箱本体(1)の背面
と各側面の出合い部分(出隅部分)は、適当な曲率半径
の稜部(11)、(11)とされ、稜部(11)、(1
1)は、当該箱本体の下半部から上半部に連続し、箱体
(A)の柱として機能する。箱体(A)の背面におい
て、箱本体(1)の上半部、上半部と下半部の境界部分
および底部側には、図2に示す様に、稜部(11)、
(11)に連続する梁部(13)、(14)、(15)
がそれぞれ設けられる。更に、箱本体(1)の両側面に
は、図3に示す様に、上記の梁部(14)、(15)に
稜部(11)を介して連続する補強部(14b)、(1
5b)が設けられる。
【0023】また、図2に示す様に、箱本体(1)の上
半部の背面においては、稜部(11)、(11)と梁部
(13)、(14)とによって囲まれる部分を開口部
(41)とされ、下半部の背面においては、稜部(1
1)、(11)と梁部(14)、(15)とによって囲
まれる部分を盤面部(12)とされている。そして、図
3に示す様に、箱本体(1)の上半部の側面において
は、上部で屈曲する稜部(11)と補強部(14b)と
によって囲まれる部分が後述する開口部(3)を構成す
る切り欠きになされており、また、稜部(11)と補強
部(14b)、(15b)とによって囲まれる部分を盤
面部(12b)とされている。
【0024】一方、図1及び図3に示す様に、蓋体
(2)は、箱体(A)の正面、両側面の一部、および、
頭部の一部を構成している。蓋体(2)の正面と各側面
の出合い部分(出隅部分)は、表面が上記と同様の曲率
半径で形成された稜部(21)、(21)とされ、稜部
(21)、(21)は、稜部(11)、(11)と同様
に、当該蓋体の下半部から上半部に連続し、箱体(A)
の柱として機能する。箱体(A)の正面において、蓋体
(2)の上半部、上半部と下半部の境界部分および底部
側には、図1に示す様に、稜部(21)、(21)に連
続する梁部(23)、(24)、(25)がそれぞれ設
けられる。
【0025】また、図1に示す様に、蓋体(2)の下半
部の正面においては、稜部(21)、(21)と梁部
(23)、(24)とによって囲まれる部分を開口部
(42)とされ、下半部の正面においては、稜部(2
1)、(21)と梁部(24)、(25)とによって囲
まれる部分を盤面部(22)とされている。
【0026】すなわち、箱体(A)においては、全体の
剛性を維持するため、箱本体(1)の稜部(11)、
(11)及び蓋体(2)の稜部(21)、(21)によ
って柱構造が構成され、そして、収容した流動物(8)
の荷重を支持するため、箱本体(1)に一体的に底部
(19)(図5参照)が形成され、かつ、箱本体(1)
の下半部および蓋体(2)の下半部によって4側面に壁
面構造が構成されている。
【0027】更に、上記の様に、箱体(A)の上半部に
おいては、箱本体(1)に設けられた開口部(41)
と、蓋体(2)に設けられた開口部(42)と、箱本体
(1)に蓋体(2)を合体させた際に箱本体(1)の上
記の切り欠きによって構成される開口部(3)とによ
り、開放された構造を構成している(図1〜図3参
照)。箱体(A)の軽量化を図ると言う観点からは、図
示した様に各側面に開口部が設けられるのが好ましい
が、本発明の外套容器においては、扁平な流動物(8)
の一側縁側の両角部を適当に露出させるため、箱体
(A)の少なくとも平行な2側面にそれぞれ開口部
(3)、(3)(又は(41)、(42))が設けられ
る必要がある。
【0028】また、図1、図3及び図5に示す様に、箱
体(A)の底を構成する箱本体(1)の底部(19)に
は、補強の目的から、当該底部の3周縁に沿ってリブと
しての袴(18)が下面側に付設される。一方、蓋体
(2)の正面側の下端にもリブとしての袴(28)が付
設される。そして、箱本体(1)と蓋体(2)は、上記
の袴(18)及び(28)を利用して回動自在に連結さ
れる。回動支点は、箱本体(1)の袴(18)の水平方
向の両端部および斯かる両端部に重畳する蓋体(2)の
袴(28)の水平方向の両端部に挿通されたピン(5)
によって構成される。
【0029】更に、図1及び図2に示す様に、箱体
(A)の正面および背面に相当する箱本体(1)及び蓋
体(2)の各上端部には、箱体(A)を吊持するための
指掛け部(16)、(26)が上記の梁部(13)及び
(23)にそれぞれ沿って設けられる。指掛け部(1
6)、(26)は、箱本体(1)及び蓋体(2)におい
て、各上端部の厚肉部分を梁部(13)及び(23)に
沿って後退させた形状であり、水平方向に開口する凹部
として形成される。斯かる指掛け部(16)、(26)
は、図4に示す様に、上述した箱体(A)の頭部の形状
と協働して機能し、箱体(A)の取扱いを簡便にする。
【0030】また、図1〜図3に示す様に、蓋体(2)
の頂部には、箱本体(1)に対して蓋体(2)を係止す
るためのストッパーとしての掛止片(27)が付設され
る。掛止片(27)は、先端が僅かに下方に折曲した形
状を備え且つ上下に僅かに弾性変形して箱本体(1)の
指掛け部(16)の上縁に係合する。
【0031】本発明の外套容器において、箱体(A)の
頂部には、図3に示す様に、箱本体(1)と蓋体(2)
を係合させた状態において袋(80)のシール部(8
2)を挟持する挟持手段(6)が設けられる。挟持手段
(6)は、図6に示す様に、箱本体(1)及び蓋体
(2)にそれぞれ設けられた特定のリブ、すなわち、梁
部(13)、(23)にそれぞれ沿って設けられ且つ指
掛け部(16)、(26)としての各凹部の奥壁を形成
する厚肉のリブ(16c)、(26c)において構成さ
れる。
【0032】具体的には、一方のリブ(例えば蓋体側の
リブ(26c))に一体的に形成され且つ当該リブの長
手方向に垂直な断面において三角形状に突出する突条部
(62)と、他方のリブ(例えば箱本体側のリブ(16
c))に一体的に形成され且つ突条部(62)が嵌合す
る溝部(61)とから構成される。斯かる突条部(6
2)と溝部(61)とは、これらの間に袋(80)のシ
ール部(82)を挟みつけることにより、箱体(A)に
収容された袋(80)の上端を常に吊持する状態で保持
するため、袋(80)が箱体(A)の内部で下方へ撓む
のを防止することが出来る。
【0033】また、図1、図3及び図4に示す様に、袋
(80)のシール部(82)側の角部を切除して開封し
た後、開封部分を挟みつけて一時的に袋(80)を封止
するため、箱体(A)の上端側には、箱体(A)の側面
側および開口部(3)側に連続するスリット(7)が蓋
体(2)の梁の厚さを利用して切り込まれている。スリ
ット(7)は、袋(80)のシール部(82)の厚さと
略同じ程度の間隙であり、上記の挟持手段(6)を構成
するリブ(26c)の近傍に設けられる。なお、この様
なスリットは、箱本体(1)側に設けられていてもよ
く、また、箱体(A)の複数の面に対して設けられてい
てもよい。
【0034】本発明の外套容器は次の様に使用される。
先ず、図7に示す様に、箱体(A)を倒した状態におい
て蓋体(2)を開け、箱本体(1)の正面側を解放す
る。次いで、図9に示す様な流動物(8)を開封せずに
箱本体(1)に収容する。その際、箱体(A)は、一側
面側が開放された箱本体(1)と、底部(19)側に枢
支されて上下に回動し且つ前記一側面側に係合する蓋体
(2)とから構成されているため、最大限に箱体(A)
を開口できる。そして、変形し易い流動物(8)を箱体
(A)の形状に倣わせて容易に収容することが出来る。
【0035】また、流動物(8)を収容する際には、袋
(80)の一方のシール部(82)を溝部(61)に重
畳させ、かつ、斯かるシール部(82)側の両角部を箱
本体(1)の上半部の切り欠きからはみださせる。そし
て、蓋体(2)を閉じ、掛止片(27)を利用して箱本
体(1)に当該蓋体を係止する。
【0036】充填された流動物(内容物)を取り出す場
合は、図1に示す様に外套容器を立てた状態で取扱う。
箱体(A)を立てた状態において、剛性を有する箱体
(A)は、主に底面(19)と下半部の壁面構造によっ
て流動物(8)の荷重を支持する。そして、箱体(A)
は、適当に変形する流動物(8)の一部を開口部(3)
からはみださせ、流動物(8)を効率的に収容する。ま
た、箱体(A)の側面の蓋構造は、底部(19)側を支
点としているため、流動物(8)の荷重による底部(1
9)近傍の側方への力に対抗でき、箱体(A)側面の不
測の開放を防止することが出来る。
【0037】袋(80)を開封する場合、箱体(A)を
立てた状態において、開口部(3)からはみだしたシー
ル部(82)側の角部を切除して開封する。その場合、
箱体(A)は、それ自体が変形することなく流動物
(8)を保持しており、箱体(A)の上半部に備えられ
た開口部(3)は、袋(80)のシール部(82)側の
角部が切除されることによって形成される袋(80)の
口としての開封部分を箱体(A)の側面にはみだせ且つ
略一定の高さに位置させる。従って、袋(80)の開封
部分から流動物が溢れることがない。
【0038】流動物を取り出すには箱体(A)を保持し
て傾ける。その際、特定の形状の箱体(A)は、その側
面、特に下半部を把持される状態で取り扱われる。その
結果、恰も流動物を剛性容器に充填包装した場合と同様
に、柔軟な袋(80)をそのまま簡便に使用することが
出来る。従って、本発明の外套容器によれば、袋(8
0)に充填された流動物を他の容器に詰め替える必要が
なく、特に、飲料などを衛生的に取り扱うことが出来
る。
【0039】また、本発明の外套容器において、箱体
(A)の頂部に設けられた挟持手段(6)は、袋(8
0)を吊持する様に機能し、流動物の残量が少なくなっ
た袋(80)の箱体(A)内での撓みを防止する。従っ
て、流動物の残量が少なくなった場合でも、袋(80)
の開封部分から流動物が溢れるのを防止することが出
来、しかも、袋(80)の中の流動物を無駄なく取り出
すことが出来る。
【0040】更に、箱体(A)の上端側に切り込まれた
スリット(7)は、袋(80)の開封部分を折り返して
挟み込むことによりクリップとして機能する。すなわ
ち、本発明の外套容器においては、一旦開封された袋
(80)を一時的に封じることが出来、開封された袋
(80)を当該外套容器と共に移動させる際、流動物が
溢れるのを防止することが出来る。
【0041】本発明の外套容器によれば、上述の様に、
剛性がなく取扱いに不便な袋包装された種々の流動物に
適用し得るが、特に、袋包装された液体を詰め替えるこ
となくそのまま使用する場合に好適である。とりわけ、
流動物が清涼飲料水である場合は、詰め替えによる雑菌
の繁殖などの問題がなく一層好適である。清涼飲料水と
しては、炭酸飲料、果実飲料、冷凍果実飲料、鉱泉水の
他、コーヒー、ココア、紅茶、茶、乳酸飲料などの清涼
飲料水が挙げられる。更に、浸透気化、逆浸透気化など
の分離技術によって分離精製された清純な飲料水が挙げ
られる。
【0042】なお、本発明の外套容器においては、薄肉
に形成した可撓性のヒンジ部を介して箱本体(1)と蓋
体(2)とを一体的に成形した構造を採用することも出
来る。また、例示した挟持手段には、図8に示す様に、
指掛け部(26)、(16)の厚肉のリブ(26c)、
(16c)にそれぞれ突起(64)と当該突起が嵌合す
る孔(63)を形成し、予め袋(80)の成袋時に形成
したシール部(82)の小孔に前記突起(64)を挿通
する様に構成されていてもよい。更に、袋(80)のシ
ール部(82)を挟持する方法としては、上述の挟持手
段を利用すると共に、箱体(A)の頂部から上方にはみ
ださせて折り曲げたシール部(82)を掛止片(27)
によって押さえ付けてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の外套容器に
よれば、恰も剛性容器に充填包装した場合と同様に、変
形し易い柔軟な袋をそのまま簡便に使用することが出来
る。また、他の容器に流動物を詰め替える必要がなない
ため、特に、飲料などを衛生的に取り扱うことが出来
る。更に、箱体の頂部に挟持手段が設けられている場合
には、箱体内で袋の撓みを防止することが出来るため、
流動物の残量が少なくなった場合でも、開封部分から流
動物が溢れるのを防止することが出来、しかも、袋の中
の流動物を無駄なく取り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】外套容器の全体形状を示す正面側から見た斜視
図である。
【図2】外套容器の背面図である。
【図3】外套容器の側面図である。
【図4】外套容器の上面図である。
【図5】外套容器の底面図である。
【図6】蓋構造および袋の挟持手段を示す一部破断の側
面図である。
【図7】外套容器の使用方法を示す側面側から見た斜視
図である。
【図8】袋の挟持手段の他の態様を示す一部破断の側面
図である。
【図9】袋に充填された流動物(包装品)を示す斜視図
である。
【符号の説明】
8:流動物(包装品) 82:シール部 80:袋 3:開口部 41:開口部 42:開口部 1:箱本体 11:稜部 13:梁部 14:梁部 15:梁部 16:指掛け部 19:底部 2:蓋体 21:稜部 23:梁部 24:梁部 25:梁部 26:指掛け部 27:掛止片 5:ピン 6:挟持手段 61:溝部 62:突条部 A :箱体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略扁平な方形状をなす柔軟な袋に充填さ
    れた流動物を前記袋と共に収容する外套容器であって、
    略方形の水平断面を有する縦長の箱体として構成され、
    前記箱体の上半部の側面には、袋の角部をはみださせる
    開口部が備えられていることを特徴とする袋包装された
    流動物の外套容器。
  2. 【請求項2】 箱体は、一側面側が開放された箱本体
    と、当該箱本体の底部側に枢支されて上下に回動し且つ
    前記一側面側に係合する蓋体とから構成されている請求
    項1に記載の外套容器。
  3. 【請求項3】 耳状のシール部が袋の少なくとも一側縁
    に張出し、箱本体と蓋体を係合させた状態において袋の
    シール部を挟持する挟持手段が箱体の頂部に設けらてい
    る請求項2に記載の外套容器。
  4. 【請求項4】 流動物が清涼飲料水である請求項1〜3
    の何れかに記載の外套容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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