JP5337986B2 - 液状物充填包装体用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
関連出願の記載
本出願は、2007年12月18日に出願された日本特許出願2007−325848号を基礎出願として、優先権主張する出願である。
技術分野
【0002】
本発明は、液状物充填包装体用容器に関する。とくに軟質の積層フィルムを用いて形成される、袋本体の側部に逆止機能を有する液体注出ノズルを突設してなるフレキシブル包装袋内に液状物からなる被包装物を液中シール充填した非自立型の液状物充填包装体を収納し、これを懸吊保持するための容器に関する。
【背景技術】
【000
従来、液体やゼリー状、粘稠状の飲食物、粒状物を含むことのあるドレッシングおよび液体調味料、酒類、油その他の液状物を、繰り返し注出することが可能な包装容器としては、特開2004−175439号公報および特開2005−59958号公報に、軟質の積層フィルムからなる袋本体と、その側部もしくは頂部に突出するように形成された液体注出ノズルとで構成されるフレキシブル包装袋が開示されている。この包装袋によれば、被包装物の注出は、その注出量に応じた軟質包装袋の潰れ変形によって果たされ、その注出に伴う注出ノズルからの包装袋内への外気の取り込み(逆流)がないため、袋内被包装物の酸化、風味低下、汚損等のおそれを阻止することができる。しかも、逆止機能をもつ前記注出ノズルは、包装袋を傾動させて被包装物を注出した後、元の起立姿勢に復帰させることにより、注出が速やかに停止してノズル先端の注ぎ口が密閉状態となり、注出ノズルからの外気が袋内に侵入するのを確実に阻止することができるため、被包装物を最後まで新鮮なまま使い切ることができる。
【0004】
なお、上記特開2004−175439号公報および特開2005−59958号公報に記載されているフレキシブル包装袋は、軟質積層フィルムによって構成され、それ自体は自立性も定型性もないため、液状被包装物を充填包装した液状物充填包装体を、搬送、保管、陳列、使用等する場合には、それを、紙製あるいは樹脂製の自立性のある容器等に、複数個所での固定もしくは固着下で収納する必要がある。しかも、この液状物充填包装体を容器等に収納する場合、注出ノズルの有する逆止機能を発揮すると共に、液だれを防ぐためには、注出ノズルを目的の位置に精度よく収納し、さらにホットメルト等によって、容器等の内側にしっかりと固定することが必要となる。しかしながら、この収納作業は、多くの工程を必要とし、これを機械化させるためには、精度やコスト面に問題点があり、実用化に至っていないのが実情である。
【0005】
そこで、発明者らは、非自立型液状物充填包装体の容器等への収納、固定作業等を、需要者自身も行うことができるようにして、低コスト化を実現し、前記液状物充填包装体の実用化を実現させるべく検討した。その結果、発明者らは、非自立型の液状物充填包装体を懸吊保持し、しかも注出ノズルの逆止機能を効果的に発揮させることができると共に、需要者が簡単に液状物充填包装体を取付け、取外しすることができ、さらには、リサイクル使用の可能な容器を開発した。
【発明の開示】
【000
本発明は、逆止機能のある液体注出ノズルを備えるフレキシブル包装袋内に液状被包装物を液中シール充填してなる非自立型の液状物充填包装体を、収納し、懸吊保持するために用いられる液状物充填包装体用容器であって、上部は、該容器内の上端部に前記液状物充填包装体の懸吊保持機構を有すると共に、開閉自在にした板状体を呈する形をなし、一方、下部は、該液状物充填包装体の胴部以下を保持するための筒状体を呈する形をなす、筒状胴部によって構成されてなり、前記筒状胴部の上部の一端部に、前記液体注出ノズル部を挟みつけて注出流量を調整するための流調用可動ストッパーが配設されていることを特徴とする液状物充填包装体用容器を提案する。
【0007】
また、本発明においては、
)前記懸吊保持機構は、前記筒状胴部上端縁に沿って設けられた複数対のピン孔および係止ピン、もしくは前記筒状胴部上縁部に着脱可能に取付けられた懸吊用クリップからなること、
)前記筒状胴部は、上部が一対のシート状物を互いに重ね合わされた板状体を呈し、腹部から下部が、その幅方向に曲成されて両端部を互いに接合して筒状体を呈するものとしたこと、
)前記筒状胴部は、その下端部に、液状物充填包装体を下支えする略円形の底板が、少なくとも一部において連接されて、または着脱可能に設けられている別体の底板を有すること、
)前記流調用可動ストッパーは、逆止機能のある液体注出ノズルが位置する部分の前記筒状胴部の上部に、軸支ピンを介して着脱可能に、かつ回動可能に軸支された、スイング形式ストッパーであること、
)前記流調用可動ストッパーは、逆止機能のある液体注出ノズルが位置する部分の、前記筒状胴部の上部外表面に設けられたガイドに沿って、該筒状胴部の上部を挟みつけるように上下方向または左右方向に移動可能に設けられた、スライド形式ストッパーであること、
)前記流調用可動ストッパーは、その回動または移動によって、前記注出ノズルから注出される被包装物の吐出流量の調整を可能にするものであると共に、ストッパー機能を有するものであること、
)前記ピン孔は、液状物充填包装体の上部シール部に設けた複数個の懸吊孔に挿通させるための、複数個の係止ピンが着脱可能に取付けられること、
)前記懸吊用クリップは、液状物充填包装体の上部シール部を、前記筒状胴部の板状体部分上端部に挟み付けるように、着脱可能に取付けられること、
)前記筒状胴部は、腹部から上端縁にかけての、幅方向両端相当部分のいずれか少なくとも一方に、窓孔用切欠きが設けられていること、
10)前記筒状胴部は、その上部を幅方向中央部に設けられた窓孔用切欠き部分から2つに折り畳まれ、互いに相接して板状体を呈する重畳上部を形造り、かつこの重畳上部に設けた前記ピン孔には、係止ピンと、前記液状物充填包装体の上部シール部に設けた懸吊孔とを介して液状物充填包装体を着脱可能に取付けて懸吊できるようにしたこと、
11)前記筒状胴部は、その上部を幅方向中央部に設けられた窓孔用切欠き部分から2つに折り畳まれ、互いに相接して板状体を呈する重畳上部を形造り、かつこの重畳上部と前記液状物充填包装体の上部シール部とを、前記懸吊用クリップによって挟みつけることにより、液状物充填包装体を着脱可能に取付けて懸吊できるようにしたこと、
12)前記筒状胴部および底板は、剛性および可撓性を有する資材によって形成されていること、
13)前記筒状胴部内に懸吊保持された液状物充填包装体の、前記液体注出ノズル下の近傍部分に、液体流出補助具を取り付けたこと、
14)前記液体流出補助具は、容器内に懸吊保持した液状物充填包装体の一側部を挟み付けるように、筒状胴部内に弾力的に内向きに突設された、一対の挟持片によって構成されていること、
15)前記液状物充填包装体は、軟質積層フィルムからなる袋本体の側部に、重なり合うプラスチックフィルム相互間に液状物が介在するときに、逆止機能を生ずる液体注出ノズルを突設してなる非自立型フレキシブル包装袋内に、液状あるいは粘稠状の被包装物を液中シール充填してなる包装体からなるものであること
より、好ましい解決手段が与えられる。
【0008】
本発明の液状物充填包装体用容器は、上部が開閉可能な板状形状体からなり、中腹部以下が、略円形あるいは角形の筒状形状体からなる容器であって、自立性および定型性を持たない液状物充填包装体をそのままの形態で使用できるようにするために収納し、これを自立状に懸吊保持して使用形態を付与する助けとなる自立型容器である。しかも、本発明の液状物充填包装体容器は、液状物充填包装体内の被包装物を流量制御可能にかつ、注出後の逆止ノズルからの空気の逆流(袋内侵入)を防止して、内容物の酸化、汚染等を防止し、安全な食品を提供するのに効果がある。
【0009】
また、本発明の液状物充填包装体用容器は、非自立型の液状物充填包装体を使用する需要者自身が、この容器の開閉可能な上部から内部に、該液状物充填包装体を自ら収納し、該液状物充填包装体を、自立状に懸吊保持させることが可能である。従って、製造段階において、その液状物充填包装体の格納作業が不要となり、製品のコストを削減することができると共に、係止ピンあるいは懸吊用クリップの取付け、取外しによって簡単に液状物充填包装体をセットすることができる。
【0010】
また、本発明の液状物充填包装体用容器は、剛性および可撓性を有する硬質のプラスチックや金属等の硬質資材によって形成されるため、収納する液状物充填包装体のみを取り替えることによって繰返し使用することができる。そのため、被包装物を注出した後に廃棄されるものは、液状物充填包装体の空袋のみであり、ゴミの減容化に寄与することができる。
【0011】
さらに、本発明の液状物充填包装体用容器は、逆止機能を有する液体注出ノズルを挟みつけるように流調用可動ストッパーが設けられており、この流調用可動ストッパーは、回動または移動させることで簡単に被包装物の注出量を調整できると共に、ストッパーとしての機能を果たすので、被包装物を適量づつ注出するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【0012
図1液状物充填包装体の一例を示す斜視図である。
図2本発明の液状物充填包装体用容器の一実施形態を示す図である。
図3本発明の液状物充填包装体用容器を形成するための胴部シートの一例を示す図である。
図4本発明の液状物充填包装体用容器の容器本体の一例を示す図である。
図5本発明の液状物充填包装体用容器の懸吊保持機構の実施形態を示す図である。
図6本発明の液状物充填包装体用容器の可動ストッパーの一実施形態を示す図である。
図7本発明の液状物充填包装体用容器の可動ストッパーの他の実施形態を示す図である。
図8本発明の液状物充填包装体用容器の液体流出補助具の一例を示す図である。
図9本発明の液状物充填包装体用容器の他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013
以下に、この発明の実施形態の一例を図面に示すところに従い説明する。
まず、本発明の自立型液状物充填包装体用容器を使用することが必要な非自立型液状物充填包装体について説明する。図1は、この液状物充填包装体10の一例を示す斜視図であり、軟質のプラスチック積層フィルムをヒートシールして形成される袋本体2と、この袋本体2の一側部の上部に突設した注出ノズル1からなるフレキシブル包装袋内に、例えば、醤油や酒等の液体、マヨネーズのような粘稠物等からなる液状の被包装物を充填してなる非自立型のものであり、それ自体は自立しないので、使用形態に保持するのは困難とされているものである。
【0014】
即ち、袋本体2と注出ノズル1とは、少なくともベースフィルム層とシーラント層とを有する軟質の積層フィルムからなり、一体に形成するか、あるいは、たとえば無延伸のポリエチレン層またはポリプロピレン層とすることができるシーラント層を、積層フィルムの所要の辺部分で、ヒートシール、高周波シールまたはインパルスシール等によって融着させることにより製造することができる。以下は、袋本体2と注出ノズル1とを融着接合させる場合について説明する。なお、袋本体2および注出ノズル1の融着部は、図に斜線を施して示す。
【0015】
注出ノズル1は、袋本体2への被包装物の充填包装と同時に、または被包装物の充填包装に先だって、たとえば、その袋本体2の側部の、シーラント層相互の融着部で、袋本体2の内表面に、ノズル1の基端部外表面のシーラント層を、好ましくはヒートシールによって融着接合させることで、包装袋の一部とされ、袋本体2の側部上端部分から側方へ突出させたものである。なお、注出ノズル1は、その注出通路を、袋本体2側から被包装物の注ぎ口となる先端部に向って、下向きに傾斜させて形成することが好ましく、それにより、被包装物を対象物に向って正確に注出させることができる。
【0016】
自立性のない前記フレキシブル包装袋は、その袋内に被包装物を、好ましくは抜気下で充填包装(液中シール充填)することにより、膨満形態からなる液状物充填包装体10となる。そして、液状物充填包装体10内に充填包装した被包装物は、注出ノズル1の、図1に示すところでは、上側の融着部5のV字状切裂き部3から、ノズル1の先端部分を、たとえば手指によって引裂き除去して開封し、次いで、その液状物充填包装体10を、好ましくはそれを収納保持する本発明に係る容器とともに傾動させることにより注出することができる。これにより、液状物充填包装体10のノズル1の先端注ぎ口が、袋内被包装物の水頭圧によって表裏側に十分に開放される(重なり合う積層フィルム相互に生じている隙間)ことになり、必要な注出が行われることになる。
【0017】
なお、被包装物をこのようにして注出する際、軟質積層フィルムからなる袋本体2、即ち、フレキシブル包装袋そのものは、被包装物の注出に伴って、該液体注出ノズルの注ぎ口からの外気の吸い込みなしに、注出した体積に対応する量だけ収縮ないしは潰れ変形して密着状態となる。
【0018】
液状物充填包装体10の傾動によって所要量の被包装物を注出した後は、液状物充填包装体10を元の起立姿勢に復帰させて注出を停止し、この注出の停止に基き、被包装物に濡れたノズル内表面の、その被包装物の毛細管現象による薄膜(液膜)の介在下での相互の密着を、その停止と同時に、該液体注出ノズル1の表裏のフィルムの幅方向、いいかえれば上下方向の全体にわたってもたらして、この注出ノズル1の先端部注ぎ口を密閉し、液状物充填包装体10内への外気の侵入を確実に阻止する。
【0019】
従って、この注出ノズル1を具える液状物充填包装体10では、袋内被包装物は、注出前はもちろん、注出中および注出後においても外気との接触が阻止されるので、保護され、被包装物の酸化、汚損等が有効に防止されることになる。
【0020】
ところで、こうした逆止機能を有するフィルム状逆止ノズル、またはフィルム弁とも言うべきこの液体注出ノズル1の表裏のフィルムにおけるこのような逆止作用は、液状物充填包装体10の起立復帰によって、該液体注出ノズル1が水頭圧の作用から解放されて、製造時の形状に復帰することに加え、注出ノズル1内の被包装物が装本体2内へ戻るに際して、被包装物によって濡れた状態で表裏フィルムの内表面が被包装物の毛細管現象によって密着することによって生ずる。この際、注出ノズルは、袋本体2も同様であって、注出に伴う潰れ変形によって、減圧雰囲気に晒され、対向する積層フィルムの内表面どうしが相互に吸着された状態となり、外気の巻き込み侵入を阻止する逆止機能を生むことになる。つまり、この注出ノズル1のフィルムどうしの密着は、液状物充填包装体10からの被包装物の注出に伴って、収縮ないしは潰れ変形された袋本体2が、それに固有の弾性復元力に基いて、その内部を減圧傾向とする場合により確実となる。
【0021】
かくしてここでは、注出ノズル1に対する特別の操作等なしに、液状物充填包装体10の起立復帰と併せて、それの先端注ぎ口を自動的に密着封止させることができ、注出ノズル1にすぐれた逆止機能を発揮させることができる。
【0022】
要するに、この液体注出ノズルは、重なり合う2枚の軟質積層フィルムを、ノズル基端部となる部分を除く外周縁部分を相互に融着し、中央部分に注出通路として形成してなるものであって、袋本体を傾動させて被包装物を注出した際に、該被包装物が通過することによって、前記注出通路内が濡れた状態となる積層フィルムの内表面どうしが、該注出通路内表面に被包装物が滞留することによる相互の密着作用によって、外気の侵入を阻止する逆止機能を生ずるフィルム状の逆止弁と言う得るものである。
【0023】
なお、このような逆止機能付き注出ノズル1を有する液状物充填包装体10は、袋本体2が、軟質のプラスチックフィルムによって構成され、それ自体は自立性も定型性もないため、使用にあたっては、この非自立型液状物充填包装体10を自立型の保持容器に収納することが必要である。そこで、本発明では、このような非自立型液状物充填包装体10を収納し、懸吊保持し、該液状物充填包装体10内の被包装物を、必要に応じ、その胴部を加圧することによって、前記注出ノズル1から流量調整下に吐出させるディスペンサー機能を併せ持つ自立型の容器について検討した。
【0024】
図2は、本発明に適合するディペンサー機能(容器胴部の指がかり21aを加圧すると、その内部に収納した液状物充填包装体内の被包装物を前記ノズルから注出させることができる機能)を有する液状物充填包装体用自立型容器20の一例を示す概略図であり、この容器は、主に筒状胴部21、底板22および流調用可動ストッパー23とから構成されている。筒状胴部21および底板22は、例えば、ディスペンサー機能を与えるため硬質で可撓性のあるプラスチック製の材料を、射出成形もしくは打抜き成形して成形したものなどが用いられ、筒状胴部21のその下端部において底板22と連接される。
【0025】
この容器はまた、プラスチックシートを円筒形状に巻きつけて形成される、図3に示すような容器であってもよい。この図示例の容器において、前記筒状胴部21は、展開状態において幅方向中央を境にして、左側胴部シート24Lと右側胴部シート24Rとからなる一枚の略方形の胴部シート24を、図4に示すように幅方向に曲成した後、左側胴部シート24Lおよび右側胴部シート24R下部の、互いに重畳する部分(重畳部25)を溶着等することにより、円筒状に成形してなるものである。そして、このように円筒状に成形された筒状胴部21の下端部に、底板22の少なくとも一部を溶着等することにより、有底筒状の容器本体26を形造ることができる。
【0026】
この液状物充填包装体用容器20においては、筒状に曲成された容器本体26の上部を、この胴部シート24の幅方向のほぼ中央部から折り畳み、図4に示すように、左右側胴部シート24L、24Rの上部を、開閉自在(接合、離反)に重ね合わせて、板状体形状のための重畳上部42が形成される。なお、前記板状体形状を呈する上部は、重畳上部42の左右胴部シート24L、24Rを対面させたときに対応するそれぞれの位置に設けられた係止ピン孔30aおよびピン孔30d、ピン孔30bおよびピン孔30cに、それぞれ係止ピン43、44を挿通することができると共に、これらの係止ピン43、44を外せば、上部を開口させることができ、このことによって前記液状物充填包装体10をこの容器内に収納できる。
【0027】
本発明の液状物充填包装体用容器20を、上記のように、中部〜下部が筒状で、上部を板状体形状としたのは、軟質の積層フィルムからなる非自立型液状物充填包装体10を懸吊保持した姿に近い形状にすることにある。つまり、この液状物充填包装体10の中腹部ないし下部は、液状の被包装物を充填した状態でこれを懸吊すると、膨満して丸みを帯びた形状となるのに対し、該液状物充填包装体10の上部は、板状になる。つまり、該液状物充填包装体用容器20は、この液状物充填包装体10内に被包装物を充填したときに形成される形状に合うように形造られている。
【0028】
本発明では、胴部シート24の幅方向の中央部および幅方向両端部の少なくともいずれか一方に、後部側窓孔用切欠き40および/または前部側窓孔用切欠き41a、41bを設けることが好ましい。これは、切欠き40、41a、41bによって、上記のように液状物充填包装体用容器20を形成する際に、胴部シート24を幅方向に曲成したり、折り畳みやすくする上で有効である。しかも、このことによって、液状物充填包装体用容器20の上部が大きく開口するようになるため、液状物充填包装体10を容器20内に収納しやすくなる。また、前記窓用切欠き40、41a、41bを設けることによって、該切欠き40、41a、41bから、液状物充填包装体10内の被包装物の残量を目視により確認することもできる。さらに、この液状物充填包装体用容器20の胴部を加圧することで、内部の液状物充填包装体10の加圧を導いて、内容物の注出(吐出)を図る上で、これらの切欠き40、41a、41bが有効に作用することになり、円滑な注出を確保できる。
【0029】
なお、液状物充填包装体用容器20は、図3に示すシート状物を用いる場合、組み立て可能な構造としてもよい。この場合、液状物充填包装体用容器20は、胴部シート24を幅方向に曲成して、筒状胴部21を形造った後、筒状胴部21の幅方向両端部の下部近傍に係止穴と係止片とからなる嵌合構造とすることによって、組み立て可能な状態になる。さらに、前記左右側胴部シート24L、24Rの底縁部に沿っ複数の挿し込みスリットを設け、該挿し込みスリットと一致する位置に、挿し込み片を突設してなる、別体の底部シートを挿し込むことによって、底部を形造ってもよい。このような構成にすれば、容器本体そのものも接着剤等を用いることなく、需要者自身が簡単に組み立てることが可能であり、製造段階において組立て作業が不要となり、製品のコストを削減する上で有効である。
【0030】
次に、上記のようにして形成された本発明の液状物充填包装体用容器20に、液状物充填包装体10を懸吊保持する方法を例示する。まず、液状物充填包装体用容器20上部の板状体部分を構成する重畳上部42を形造する2枚の胴部シート24、すなわち左右胴部シート24L、24Rのうちのいずれか一方を、係止ピン43、44から取り外し、液状物充填包装体用容器20の上部を開く。このとき、係止ピン43、44は、胴部シート24のピン孔30aと30b、または30cと30d(ここでは、ピン孔30aと30b)に挿通されたままの状態である。そして、液状物充填包装体10を液状物充填包装体用容器20内部に収納し、ピン孔30a、30bに挿通されている係止ピン43、44に、液状物充填包装体10の上側横シール部に、予め形成しておいた懸吊穴7、8を引っ掛けた後、さらに、ピン孔30cと30dを挿通することにより重畳上部42を作る。これにより、液状物充填包装体10が、液状物充填包装体用容器20内部に自立状態となるように懸吊保持されることになる。
【0031】
次に、本発明の液状物充填包装体用容器20の他の実施形態について説明する。図5に示すように、この液状物充填包装体用容器20では、容器20上部の板状体部分を構成する重畳上部42(2枚の胴部シート24)を、上方から挟みつけるようにして懸吊用クリップ51が設けられている。この懸吊用クリップ51は、重畳上部42と、その重畳上部42間に配設された液状物充填包装体10の上部シール部52とを、一緒に挟み付け、液状物充填包装体10を、液状物充填包装体用容器20内部に懸吊保持するために用いられるものである。
【0032】
なお、液状物充填包装体10を懸吊用クリップ51を用いて液状物充填包装体用容器20内部に懸吊保持する方法としては、例えば、液状物充填包装体10の上部シール部52を、注出ノズル1上端辺よりも長さ方向に突設するように幅広に形成しておき、まず、この液状物充填包装体10を、液状物充填包装体用容器20内に、その上部シール部52が、重畳上部42の上端から突出するように配置する。そして、図5に示すように、重畳上部42から突設した上部シール部52部分を、液状物充填包装体用容器20外装側に折り曲げた後、重畳上部42と共に上方から懸吊用クリップ51で挟み付けることにより、液状物充填包装体10が液状物充填包装体用容器20内部にしっかりと懸吊保持されることになる。
【0033】
この懸吊用クリップ51は、重畳上部42および液状物充填包装体10の上部シール部52を挟持できる機能を有するものであればよく、樹脂製あるいは金属製の嵌込式やスプリング式の懸吊用クリップなど、あらゆる懸吊用クリップを用いることができる。この懸吊用クリップ51を用いることにより、図2のように左右胴部シート24L、24Rにピン孔30a〜30dを設ける必要がなく、懸吊用クリップ51の着脱だけで簡単に、液状物充填包装体10を取付けおよび取外しをすることができる。
【0034】
なお、この懸吊用クリップ51を用いる場合、重畳上部42を形成する左側胴部シート24Lおよび右側胴部シート24Rの少なくとも一方の内表面には、シリコンシート、ウレタンゴムシート、ブチルゴムシート等のゴム系あるいは発泡シートなどからなる密着シートを貼り付けることが好ましい。これは、液状物充填包装体10を、懸吊用クリップ51によって重畳上部42間に挟持し、液状物充填包装体用容器20内に懸吊保持した際に、この密着シートが、液状物充填包装体10に密着し、該液状物充填包装体10が、重畳上部42間から滑り落ちるのを効果的に防ぐことができるからである。
【0035】
また、本発明の前記容器20は、液状物充填包装体10をこの容器内部に懸吊保持する機能を有していればよく、図5のように底板のない構造としてもよい。また、この容器20は、後述するように、強度に優れた資材から構成されているため、底板を設けず、筒状胴部21のみから形造った構造としても液状物充填包装体用容器20として自立させることが可能であり、液状物充填包装体10をその内部にしっかりと懸吊保持することができる。
【0036】
そして、図2および図5のいずれの容器20においても、上記のようにして液状物充填包装体10を、容器内に懸吊保持したまま、その液状物充填包装体用容器20を傾動させるか、あるいはこの容器20の胴部を手で押圧すると、本発明容器が備えるディスペンサー機能によって、逆止機能のある前記注出ノズル1から、被包装物を注出(吐出)させることができる。これは、液状物充填包装体用容器20の傾動あるいは押圧によって、非自立型液状物充填包装体10のノズル1に被包装物の水頭圧がかかり、ノズル1が表裏側に十分に開放されることになるためである。
【0037】

なお、筒状胴部21および底板22は、強度に優れ、液状物充填包装体用容器20としてしっかりと自立することのできる資材によって形成されることが好ましく、例えば、剛性および可撓性を有し、弾性範囲内で変形・復元する(腰の強い)性質を有する樹脂製材料あるいは金属材料などを用いることが好ましい。
とくに、樹脂製材料としては、熱可塑性樹脂のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ABS樹脂またはポリスチレンなどや、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂、フェノール樹脂またはポリウレタン樹脂などの樹脂製シートを用いることが好ましく、金属材料としては、例えば、ステンレス鋼の薄板や、アルミニウムまたはアルミニウム合金の薄板などを用いることが好ましい。
【0038】
本発明の液状物充填包装体用容器20を、剛性および可撓性を有する資材によって形成する理由は、液状物充填包装体用容器20を変形および復元させることができるようにするためである。即ち、このような資材を用いることにより、液状物充填包装体用容器20上部を大きく開口することが可能となり、液状物充填包装体10を液状物充填包装体用容器20内に懸吊あるいは取り外し易くなり、さらには、液状物充填包装体用容器20に収納される液状物充填包装体10の袋本体2部分を、容器の外側から手で調整しながら押圧して注出ノズル1先端を開口させ、被包装物を注出することができるからである。
【0039】
なお、本発明の容器20は、前記樹脂製材料や金属製材料の他、厚紙やダンボール、樹脂含浸紙などの紙製材料によって形成してもよい。
【0040】
筒状胴部21および底板22を形成するシートの厚みは、0.3〜3.0mmであることが好ましい。これは、厚みが0.3mmより薄い場合、液状物充填包装体10を吊り下げ、保持するための十分な強度が得られず、3.0mm超では、柔軟に変形させることができないため、この容器20の上部を大きく広げることができず、液状物充填包装体10を収納しづらいためである。
【0041】
かかる筒状胴部21については、上部と下部の厚みを変えることが好ましく、上部の厚みを薄くすることで、液状物充填包装体用容器20上部を柔軟に変形して広げやすくすると共に、下部の厚みは厚くすることで、液状物充填包装体用容器20を持ち上げる場合に握っても変形が少なく、しっかりと持つことができるようになる。
【0042】
さらに、筒状胴部21および底板22として樹脂製シートを用いる場合には、透明、半透明または不透明シートのいずれを用いてもよく、透明あるいは半透明のシートを用いた場合には、液状物充填包装体用容器20の外側から、被包装物の残量を把握することができるという利点がある。
【0043】
また、本発明の液状物充填包装体用容器20としては、図2に示すように液状物充填包装体用容器20上部の液状物充填包装体10の注出ノズル1が位置する側に、注出ノズル1を締め付けるようにして吐出量を調整すると共に、ストッパーとしての機能を有する流調用可動ストッパー23を設ける。
【0044】
図2に一例として示した流調用可動ストッパー23は、係止ピン44を軸支ピンとして回動可能に軸支され、液状物充填包装体用容器20の重畳上部42をその上方から挟み付け、重畳上部42の間に存在する注出ノズル1を締め付けるように構成されているスイング形式のものである。
【0045】
流調用可動ストッパー23としては、図2に示した回動可能なスイング形式ストッパーによる流調用可動ストッパーの他、図6および図7に示すように、重畳上部42の液体注出ノズル1が位置する部分の少なくとも一方の外表面に設けられた、例えば、液状物充填包装体用容器20側もしくは流調用可動ストッパー23側に互いに嵌まり合う、凹凸のいずれか一方を設けることとなるガイド27a、27bに沿って、重畳上部42を挟み付けるように、上下方向または左右方向に移動可能に嵌着した形態の、スライド形式ストッパーを用いてもよい。
【0046】
また、例示したスライド形式ストッパーによる流調用可動ストッパー23は、1つの液状物充填包装体用容器20に2つのガイド27aおよび27bを形成することによって、上下方向および左右方向に移動させることもできる。
【0047】
図2、図6および図7の、いずれの形式の流調用可動ストッパー23を用いた場合も、回動角度あるいは移動位置を変化させることにより、注出ノズル1の液体流路幅が変化することになり、注出ノズル1からの被包装物の注出量を調整することができる。また、被包装物を使用しない場合には、この流調用可動ストッパー23を、注出ノズル1を完全に締め付けるように位置させることにより、後述する密着シート50介在の下で、ストッパーとしても機能し、液状物充填包装体用容器20が倒れたり、胴部に加圧力が不可避にかかる場合などしても被包装物が漏れ出すおそれがない。なお、流調用可動ストッパー23は、注出ノズル1の一部または全体を覆うように設ける。
【0048】
前記流調用可動ストッパー23は、重畳上部42を挟みつけるためのスリット46を有し、そのスリット46幅は、挟み込む液状物充填包装体用容器20の重畳上部42と重畳上部42の間に存在する吐出ノズル1のフィルム厚みと、後述する密着シート50を使う場合は、その合計厚みとの合計に0〜1.0mm加えた大きさにすることが好ましい。これは、スリット46の幅が、重畳上部42、吐出ノズル1および密着シート50の合計厚みよりも小さい場合、スリット46が重畳上部42に入らず、一方、スリット46幅が大きすぎると、たとえ密着シート50の厚みを調整しても、重畳上部42を締め付けることができず、注出ノズル1からの吐出量を調整することができなくなるからである。
【0049】
ここで、図6および図7の上下方向、左右方向に移動可能な流調用可動ストッパー23を用いる場合、スリット46の内壁面に凹部または凸部を設け、該凹部または凸部を、ガイド27a、27bに設けられた凸部または凹部に嵌着させることにより、流調用可動ストッパー23を所望の位置に固定させることができる。
【0050】
また、流調用可動ストッパー23は、アクリル、塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂などによって形成することが好ましい。
【0051】
次に、本発明では、胴部シート24に、前部側窓孔用切欠き41a、41bを形成する。このことにより、筒状胴部21の上部は、板状体となる一方、下部は筒状体を呈するようになり、その曲成して成形した状態の液状物充填包装体用容器20のノズル部47は、常にハの字状(逆三角形状)に開いた状態になり、流調用可動ストッパー23による重畳上部42の締め付けが容易になると共に、注出ノズル1の広がりが容易で被包装物が注出し易くなる。
【0052】
さらに、本発明では、左右側胴部シート24L、24Rの各幅方向のほぼ中央位置、すなわち液状物充填包装体用容器20を持ち上げる際に手で握る位置に、窪みや滑り止めシートを貼り付けてもよい。例えば、窪みを設けた場合、液状物充填包装体用容器20を手で持つ時の手がかりになる他、液状物充填包装体10を手で直接押して被包装物を注出ノズル1から吐出させることができるという効果がある。
【0053】
また、本発明では、上記のディスペンサー機能を工場させるため、筒状胴部20の外表面に、シリコンシート、ウレタンゴムシート、ブチルゴムシートなどのゴム系などの滑り止めシートを取付け、液状物充填包装体用容器20が手から滑り落ちるのを抑えると共に、手で持つ位置の目印となるようにする。
【0054】
胴部シート24の上部に形成される係止ピン取付ピン孔30a、30b、30c、30dは、φ4〜6mm程度の円形であり、そのピン孔30a、30b、30c、30dには、係止ピン43、44を挿通しやすくするため、十字状の切り込みを形成することが好ましい。
【0055】
また、本発明では、液状物充填包装体用容器20に液状物充填包装体10を収納する際、液状物充填包装体10の注出ノズル1下に位置する縦シール部9またはその近傍に、粘着テープまたは図8に例示するような液体注出補助具48を取り付けることが好ましい。粘着テープまたは液体注出補助具48を取り付けることにより、液状物充填包装体用容器20を傾動させた際に、液状物充填包装体10がずり落ちるのを防止できると共に、液状物充填包装体10を構成するフィルムに皺が発生するのを抑制することができる。これにより、フィルムに多数の皺が多数発生し、その中に被包装物が取り込まれてしまい、被包装物の注出量が減少してしまうようなことが防止できる。
【0056】
なお、液体注出補助具48は、筒状胴部21内に内向きに、湾曲状(図8)または屈曲状の、弾力的に突設された凸部を有する、一対の挟持片からなり、この挟持片を、左側胴部シート24Lおよび右側胴部シート24R上の、上記液状物充填包装体10の縦シール部9が位置する部分近傍に、前記凸部同士が接するように設ける。これにより、液状物充填包装体10が、その縦シール部9近傍において、液体注出補助具48の一対の挟持片(凸部)によって挟持、固定されることになり、被包装物の注出が進んで液状物充填包装体10が縮小したような場合でも、ずれ落ちたり、フィルムに皺が発生するのを効果的に抑制することができる。
【0057】
さらに、本発明では、図4に示したように、左側胴部シート24Lおよび右側胴部シート24Rのノズル部47の、少なくとも一方の内表面に、シリコンシート、ウレタンゴムシート、ブチルゴムシート等のゴム系あるいは発泡シートなどからなる密着シート50を貼り付けることが好ましい。これは、液体注出ノズル1を構成するフィルムへの皺等の発生を抑制し、液体注出ノズル1の逆止機能を効果的に発揮させるためである。即ち、液体注出ノズル1の逆止機能は、液体注出ノズル1を構成するフィルム間の隙間に存在する被包装物の毛細管現象によって発揮されるため、フィルムに対する被包装物の濡れ性の高さと共に、フィルム同士の隙間が小さく、密着性が高いもの、すなわち、フィルムに皺等が発生することがなく、フラット性を良くするものほど、効果的に逆止機能を発揮できるからである。
【0058】
また、本発明では、図9に示すように、液状物充填包装体用容器20の上部に樹脂製、金属製等からなる取っ手部48を設けてもよい。これにより、液状物充填包装体用容器20を簡単に持ち運びできると共に、該取っ手部を把持しながら傾動させることにより、被包装物を液状物充填包装体10の注出ノズル1から吐出させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0059
この発明に係る液状物充填包装体用容器は、飲食品の他、医薬品、化粧品等の被包装物を繰り返し注出することが必要となる非自立型液状物充填包装体を、そのままの使用形態に保持する自立型容器であるが、注出ノズルや吐出口が、フレキシブル包装袋本体から突出していない通常の軟質の包装袋を懸吊、保持するための容器としても好適に用いることができる。

Claims (16)

  1. 逆止機能のある液体注出ノズルを備えるフレキシブル包装袋内に液状被包装物を液中シール充填してなる非自立型の液状物充填包装体を、収納し、懸吊保持するために用いられる液状物充填包装体用容器であって、
    上部は、該容器内の上端部に前記液状物充填包装体の懸吊保持機構を有すると共に、開閉自在にした板状体を呈する形をなし、一方、下部は、該液状物充填包装体の胴部以下を保持するための筒状体を呈する形をなす、筒状胴部によって構成されてなり、
    前記筒状胴部の上部の一端部に、前記液体注出ノズル部を挟みつけて注出流量を調整するための流調用可動ストッパーが配設されていることを特徴とする液状物充填包装体用容器。
  2. 前記懸吊保持機構は、前記筒状胴部上端縁に沿って設けられた複数対のピン孔および係止ピン、もしくは前記筒状胴部上縁部に着脱可能に取付けられた懸吊用クリップからなることを特徴とする請求1に記載の液状物充填包装体用容器。
  3. 前記筒状胴部は、上部が一対のシート状物を互いに重ね合わされた板状体を呈し、腹部から下部が、その幅方向に曲成されて両端部を互いに接合して筒状体を呈するものとしたことを特徴とする請求1に記載の液状物充填包装体用容器。
  4. 前記筒状胴部は、その下端部に、液状物充填包装体を下支えする略円形の底板が、少なくとも一部において連接されて、または着脱可能に設けられている別体の底板を有すること、を特徴とする請求1に記載の液状物充填包装体用容器。
  5. 前記流調用可動ストッパーは、逆止機能のある液体注出ノズルが位置する部分の前記筒状胴部の上部に、軸支ピンを介して着脱可能に、かつ回動可能に軸支された、スイング形式ストッパーであることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用容器。
  6. 前記流調用可動ストッパーは、逆止機能のある液体注出ノズルが位置する部分の、前記筒状胴部の上部外表面に設けられたガイドに沿って、該筒状胴部の上部を挟みつけるように上下方向または左右方向に移動可能に設けられた、スライド形式ストッパーであることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用容器。
  7. 前記流調用可動ストッパーは、その回動または移動によって、前記注出ノズルから注出される被包装物の吐出流量の調整を可能にするものであると共に、ストッパー機能を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用容器。
  8. 前記ピン孔は、液状物充填包装体の上部シール部に設けた複数個の懸吊孔に挿通させるための、複数個の係止ピンが着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項2に記載の液状物充填包装体用容器。
  9. 前記懸吊用クリップは、液状物充填包装体の上部シール部を、前記筒状胴部の板状体部分上端部に挟み付けるように、着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項2に記載の液状物充填包装体用容器。
  10. 前記筒状胴部は、腹部から上端縁にかけての、幅方向両端相当部分のいずれか少なくとも一方に、窓孔用切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用容器。
  11. 前記筒状胴部は、その上部を幅方向中央部に設けられた窓孔用切欠き部分から2つに折り畳まれ、互いに相接して板状体を呈する重畳上部を形造り、かつこの重畳上部に設けた前記ピン孔には、係止ピンと、前記液状物充填包装体の上部シール部に設けた懸吊孔とを介して液状物充填包装体を着脱可能に取付けて懸吊できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液状物充填包装体用容器。
  12. 前記筒状胴部は、その上部を幅方向中央部に設けられた窓孔用切欠き部分から2つに折り畳まれ、互いに相接して板状体を呈する重畳上部を形造り、かつこの重畳上部と前記液状物充填包装体の上部シール部とを、前記懸吊用クリップによって挟みつけることにより、液状物充填包装体を着脱可能に取付けて懸吊できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液状物充填包装体用容器。
  13. 前記筒状胴部および底板は、剛性および可撓性を有する資材によって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の液状物充填包装体用容器。
  14. 前記筒状胴部内に懸吊保持された液状物充填包装体の、前記液体注出ノズル下の近傍部分に、液体流出補助具を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用容器。
  15. 前記液体流出補助具は、容器内に懸吊保持した液状物充填包装体の一側部を挟み付けるように、筒状胴部内に弾力的に内向きに突設された、一対の挟持片によって構成されていることを特徴とする請求項14に記載の液状物充填包装体用容器。
  16. 前記液状物充填包装体は、軟質積層フィルムからなる袋本体の側部に、重なり合うプラスチックフィルム相互間に液状物が介在するときに、逆止機能を生ずる液体注出ノズルを突設してなる非自立型フレキシブル包装袋内に、液状あるいは粘稠状の被包装物を液中シール充填してなる包装体からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填包装体用組み立て容器。
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