JPH10101138A - 袋包装された流動物の外套容器 - Google Patents
袋包装された流動物の外套容器Info
- Publication number
- JPH10101138A JPH10101138A JP27868396A JP27868396A JPH10101138A JP H10101138 A JPH10101138 A JP H10101138A JP 27868396 A JP27868396 A JP 27868396A JP 27868396 A JP27868396 A JP 27868396A JP H10101138 A JPH10101138 A JP H10101138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- fluid
- box
- lower half
- upper half
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 柔軟な袋に充填された流動物を簡便に取り扱
うことが出来、特に、飲料などを衛生的に取り扱うこと
が出来る袋包装された流動物の外套容器を提供する。 【解決手段】 略扁平な方形状をなす柔軟な袋に充填さ
れた流動物(8)を袋と共に収容する外套容器であっ
て、略方形の水平断面を有する縦長の箱体(A)として
構成され、箱体(A)は上半部(2)と下半部(1)と
に2分可能に構成され、箱体(A)の上半部(2)には
袋の角部がはみだす開口部(3)が設けられる。
うことが出来、特に、飲料などを衛生的に取り扱うこと
が出来る袋包装された流動物の外套容器を提供する。 【解決手段】 略扁平な方形状をなす柔軟な袋に充填さ
れた流動物(8)を袋と共に収容する外套容器であっ
て、略方形の水平断面を有する縦長の箱体(A)として
構成され、箱体(A)は上半部(2)と下半部(1)と
に2分可能に構成され、箱体(A)の上半部(2)には
袋の角部がはみだす開口部(3)が設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋包装された流動
物の外套容器に関するものであり、詳しくは、ポリエチ
レンフィルム等から成る柔軟な袋に充填された飲料など
の流動物を簡便に取り扱うことが出来る外套容器に関す
るものである。
物の外套容器に関するものであり、詳しくは、ポリエチ
レンフィルム等から成る柔軟な袋に充填された飲料など
の流動物を簡便に取り扱うことが出来る外套容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】果実飲料、鉱泉水などの清涼飲料水の多
くは、ポリエチレンテレフタレートから成る所謂ペット
ボトル等の比較的剛性を有する容器に充填される。剛性
容器による包装は、意匠性を高めることが出来、また、
流通過程における必要な強度を確保でき且つ取扱い性に
優れている。一方、ペットボトル等に使用されるプラス
チック材料は、資源の節約、環境問題などの観点から、
再利用されることが好ましいが、コスト等の問題もあ
り、十分に再生されていないのが現状である。
くは、ポリエチレンテレフタレートから成る所謂ペット
ボトル等の比較的剛性を有する容器に充填される。剛性
容器による包装は、意匠性を高めることが出来、また、
流通過程における必要な強度を確保でき且つ取扱い性に
優れている。一方、ペットボトル等に使用されるプラス
チック材料は、資源の節約、環境問題などの観点から、
再利用されることが好ましいが、コスト等の問題もあ
り、十分に再生されていないのが現状である。
【0003】そこで、上記の飲料などについては、主
に、ポリエチレンフィルム等の柔軟な包装材料を使用し
た袋包装が検討されつつある。流動物の袋包装は、これ
までにも液体石鹸、食材などの詰め替え製品について主
に採用されており、包装コストを低減することを目的と
した包装形態である。袋包装においては、材料や成袋方
法の適切な選択により、包装コストを低減でき且つ流通
過程における強度を十分に確保でき、しかも、低コスト
で再生することが出来る。
に、ポリエチレンフィルム等の柔軟な包装材料を使用し
た袋包装が検討されつつある。流動物の袋包装は、これ
までにも液体石鹸、食材などの詰め替え製品について主
に採用されており、包装コストを低減することを目的と
した包装形態である。袋包装においては、材料や成袋方
法の適切な選択により、包装コストを低減でき且つ流通
過程における強度を十分に確保でき、しかも、低コスト
で再生することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋包装
においては、充填された流動物(内容物)を小分けして
使用せんとすると、一旦開封した後は内容物が溢れ易
く、取り扱いや保存に不都合であるため、通常、開封後
は剛体容器に内容物を移し替えて使用している。従っ
て、ペットボトル等の剛性容器を使用した包装に比べて
極めて不便である。更に、袋に充填された飲料などは、
他の容器などへ移し替えると、移し替えた他の容器にお
いて雑菌の繁殖などの問題があり、衛生上の観点からも
好ましくない。
においては、充填された流動物(内容物)を小分けして
使用せんとすると、一旦開封した後は内容物が溢れ易
く、取り扱いや保存に不都合であるため、通常、開封後
は剛体容器に内容物を移し替えて使用している。従っ
て、ペットボトル等の剛性容器を使用した包装に比べて
極めて不便である。更に、袋に充填された飲料などは、
他の容器などへ移し替えると、移し替えた他の容器にお
いて雑菌の繁殖などの問題があり、衛生上の観点からも
好ましくない。
【0005】本発明は、ポリエチレン等の袋を使用した
流動物の包装における利点を一層高めるべく種々検討し
た結果なされてものであり、その目的は、柔軟な袋に充
填された流動物を簡便に取り扱うことが出来、特に、飲
料などを衛生的に取り扱うことが出来る袋包装された流
動物の外套容器を提供することにある。
流動物の包装における利点を一層高めるべく種々検討し
た結果なされてものであり、その目的は、柔軟な袋に充
填された流動物を簡便に取り扱うことが出来、特に、飲
料などを衛生的に取り扱うことが出来る袋包装された流
動物の外套容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の外套容器は、略扁平な方形状をなす柔軟な
袋に充填された流動物を前記袋と共に収容する外套容器
であって、略方形の水平断面を有する縦長の箱体として
構成され、前記箱体は上半部と下半部とに2分可能に構
成され、前記箱体の前記上半部には袋の角部がはみだす
開口部が設けられていることを特徴としている。また、
上記の箱体の上半部と下半部とが当該箱体の一側面にお
いて接続されていてもよい。
め、本発明の外套容器は、略扁平な方形状をなす柔軟な
袋に充填された流動物を前記袋と共に収容する外套容器
であって、略方形の水平断面を有する縦長の箱体として
構成され、前記箱体は上半部と下半部とに2分可能に構
成され、前記箱体の前記上半部には袋の角部がはみだす
開口部が設けられていることを特徴としている。また、
上記の箱体の上半部と下半部とが当該箱体の一側面にお
いて接続されていてもよい。
【0007】すなわち、上記の外套容器において、上半
部と下半部とに2分可能に構成された箱体は、上半部を
外して内部を開放し、柔軟な袋に充填された変形し易い
流動物(包装品)を下半部に収容する。そして、上半部
を被せた状態において、開口部は、収容した袋の角部を
はみださせる。従って、箱体を立てた状態において、開
口部からはみだした上記の角部を切除して開封した場
合、開口部は、袋の口としての開封部分を箱体の側面に
はみだせ且つ略一定の高さに位置させる。そして、特定
の形状の箱体はその側面を把持される様に取り扱われ
る。
部と下半部とに2分可能に構成された箱体は、上半部を
外して内部を開放し、柔軟な袋に充填された変形し易い
流動物(包装品)を下半部に収容する。そして、上半部
を被せた状態において、開口部は、収容した袋の角部を
はみださせる。従って、箱体を立てた状態において、開
口部からはみだした上記の角部を切除して開封した場
合、開口部は、袋の口としての開封部分を箱体の側面に
はみだせ且つ略一定の高さに位置させる。そして、特定
の形状の箱体はその側面を把持される様に取り扱われ
る。
【0008】また、上記の外套容器において、袋の少な
くとも一側縁には耳状のシール部が張出する場合、箱体
の頂部には袋のシール部を挟持する挟持手段が設けられ
ているのが好ましく、斯かる挟持手段は、袋を吊持する
様に機能し、流動物の残量が少なくなった袋の箱体内で
の撓みを防止する。
くとも一側縁には耳状のシール部が張出する場合、箱体
の頂部には袋のシール部を挟持する挟持手段が設けられ
ているのが好ましく、斯かる挟持手段は、袋を吊持する
様に機能し、流動物の残量が少なくなった袋の箱体内で
の撓みを防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る袋包装された流動物
の外套容器の実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、外套容器の全体形状を示す正面側から見た斜視図で
ある。図2〜図4はそれぞれ外套容器の外観を示す図で
あり、図2は閉じた状態の正面図、図3は閉じた状態の
左側面図である。図4は、外套容器の内部構造を示す開
いた状態の平面図である。図5は、開いた状態の外套容
器の外観を示す正面図である。図6は、袋に充填された
流動物(包装品)を示す斜視図である。
の外套容器の実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、外套容器の全体形状を示す正面側から見た斜視図で
ある。図2〜図4はそれぞれ外套容器の外観を示す図で
あり、図2は閉じた状態の正面図、図3は閉じた状態の
左側面図である。図4は、外套容器の内部構造を示す開
いた状態の平面図である。図5は、開いた状態の外套容
器の外観を示す正面図である。図6は、袋に充填された
流動物(包装品)を示す斜視図である。
【0010】本発明の外套容器は、図6に示す様に、略
扁平な方形状をなす柔軟な袋(80)に充填された流動
物、すなわち、袋包装された流動物(以下、包装品とし
ての流動物を符号(8)で示す。)を袋(80)と共に
収容する外套容器であり、図1に示す様に、略方形の水
平断面を有する縦長の箱体(A)として構成される。そ
して、図1及び図2に示す様に、箱体(A)は上半部
(2)と下半部(1)とに2分可能に構成され、箱体
(A)の上半部(2)には袋(80)の角部がはみだす
開口部(3)が設けられる。
扁平な方形状をなす柔軟な袋(80)に充填された流動
物、すなわち、袋包装された流動物(以下、包装品とし
ての流動物を符号(8)で示す。)を袋(80)と共に
収容する外套容器であり、図1に示す様に、略方形の水
平断面を有する縦長の箱体(A)として構成される。そ
して、図1及び図2に示す様に、箱体(A)は上半部
(2)と下半部(1)とに2分可能に構成され、箱体
(A)の上半部(2)には袋(80)の角部がはみだす
開口部(3)が設けられる。
【0011】本発明において、袋(80)の材料として
は、流動物を充填包装し得る適宜の材料が選択され、通
常、袋用の合成樹脂製フイルムが使用される。斯かる袋
用フイルムは、耐圧強度、すなわち、液状の流動物など
を充填包装して袋包装品とした場合の破袋荷重の値を考
慮して選定される。袋用フイルムとしては、例えば、エ
チレンと特定のα−オレフインとを共重合して得られる
低密度ポリエチレン樹脂を層構成に含む多層フィルムが
挙げられる。
は、流動物を充填包装し得る適宜の材料が選択され、通
常、袋用の合成樹脂製フイルムが使用される。斯かる袋
用フイルムは、耐圧強度、すなわち、液状の流動物など
を充填包装して袋包装品とした場合の破袋荷重の値を考
慮して選定される。袋用フイルムとしては、例えば、エ
チレンと特定のα−オレフインとを共重合して得られる
低密度ポリエチレン樹脂を層構成に含む多層フィルムが
挙げられる。
【0012】多層フィルムの場合、基材フイルムとして
は、ポリプロピレンフイルム(PP)、ナイロン(N
Y)、ポリエチレンテレフタレートフイルム(PE
T)、エチレン−ビニールアルコール共重合体(EVO
H)、ポリビニルアルコール(PVA)等のフィルムの
他、塩化ビニリデンコートフイルム等が挙げられる。
は、ポリプロピレンフイルム(PP)、ナイロン(N
Y)、ポリエチレンテレフタレートフイルム(PE
T)、エチレン−ビニールアルコール共重合体(EVO
H)、ポリビニルアルコール(PVA)等のフィルムの
他、塩化ビニリデンコートフイルム等が挙げられる。
【0013】特に、ナイロンとポリエチレンを基材とす
るフィルムは、成袋性に優れており、しかも、容易に再
生利用できるので好ましい。上記の様な材料から成る袋
(80)に充填包装される流動物としては、粉末、粒状
物、液体を主成分とする液状物、液体が挙げられる。流
動物の充填量は、袋(80)の耐圧強度を考慮し、通
常、袋(80)の最大充填量の60〜90%程度であ
る。
るフィルムは、成袋性に優れており、しかも、容易に再
生利用できるので好ましい。上記の様な材料から成る袋
(80)に充填包装される流動物としては、粉末、粒状
物、液体を主成分とする液状物、液体が挙げられる。流
動物の充填量は、袋(80)の耐圧強度を考慮し、通
常、袋(80)の最大充填量の60〜90%程度であ
る。
【0014】上記の流動物は、上記の様な袋用フイルム
を使用し、周知の充填包装機によって例えばピローされ
る。ピロー包装は、連続供給される帯状のフィルムの両
側縁を折り曲げ、幅方向の略中央で重ね合わせてヒート
シールすることにより円筒状フィルムを形成した後、円
筒状フィルムの連続方向に直交してヒートシールすると
共に被包装物(流動物)を充填する操作を連続的に行
い、そして、フィルムの連続方向に直交して形成された
シール部の略中央を分割する。その結果、一面側の中央
にセンターシール部を有し、かつ、当該センターシール
部に直交して上下の側縁に耳状のシール部が張出する略
扁平な方形状の図6に示す様な包装品が得られる。
を使用し、周知の充填包装機によって例えばピローされ
る。ピロー包装は、連続供給される帯状のフィルムの両
側縁を折り曲げ、幅方向の略中央で重ね合わせてヒート
シールすることにより円筒状フィルムを形成した後、円
筒状フィルムの連続方向に直交してヒートシールすると
共に被包装物(流動物)を充填する操作を連続的に行
い、そして、フィルムの連続方向に直交して形成された
シール部の略中央を分割する。その結果、一面側の中央
にセンターシール部を有し、かつ、当該センターシール
部に直交して上下の側縁に耳状のシール部が張出する略
扁平な方形状の図6に示す様な包装品が得られる。
【0015】成袋方法としては、上記ピロー包装を含む
3方シールが一般的であるが、予め円筒状フィルムを使
用して上下端をヒートシールする2方シール、2枚のフ
ィルムを重ね合わせて4周囲をヒートシールする4方シ
ール等が挙げられる。何れの成袋方法を採用するにして
も、輸送における強度および梱包効率などを考慮する
と、上記の流動物の袋としては、略扁平な方形状の袋が
使用され、特に、図6に示す様に、略扁平な方形状をな
し且つ少なくともその一側縁に耳状のシール部(82)
が張出する袋(80)が好適に使用される。図9中、符
号(82)は袋(80)のセンターシール部を示す。な
お、流動物(8)の仕様は、例えば、2リットルの清涼
飲料水を充填包装する場合、袋(80)のフィルムとし
て、延伸ナイロン/低密度ポリエチレン/直鎖状低密度
ポリエチレンを基本の層構成に含む70〜120μmの
厚さのフィルムが使用され、外形寸法を90〜120m
m×300〜350mm×35〜45mm(厚さ)程度
とされる。
3方シールが一般的であるが、予め円筒状フィルムを使
用して上下端をヒートシールする2方シール、2枚のフ
ィルムを重ね合わせて4周囲をヒートシールする4方シ
ール等が挙げられる。何れの成袋方法を採用するにして
も、輸送における強度および梱包効率などを考慮する
と、上記の流動物の袋としては、略扁平な方形状の袋が
使用され、特に、図6に示す様に、略扁平な方形状をな
し且つ少なくともその一側縁に耳状のシール部(82)
が張出する袋(80)が好適に使用される。図9中、符
号(82)は袋(80)のセンターシール部を示す。な
お、流動物(8)の仕様は、例えば、2リットルの清涼
飲料水を充填包装する場合、袋(80)のフィルムとし
て、延伸ナイロン/低密度ポリエチレン/直鎖状低密度
ポリエチレンを基本の層構成に含む70〜120μmの
厚さのフィルムが使用され、外形寸法を90〜120m
m×300〜350mm×35〜45mm(厚さ)程度
とされる。
【0016】本発明の外套容器を構成する箱体(A)
は、適度な剛性を発揮し得る限り、紙、アルミ等の軽金
属、炭素繊維含浸プラスチック、アルミナ繊維マットに
アルミニウムを含浸させた複合材料などの各種の材料に
よって形成することもできるが、成形性、軽量性、耐久
性の観点から、通常はプラスチック材料によって樹脂成
形品として形成される。
は、適度な剛性を発揮し得る限り、紙、アルミ等の軽金
属、炭素繊維含浸プラスチック、アルミナ繊維マットに
アルミニウムを含浸させた複合材料などの各種の材料に
よって形成することもできるが、成形性、軽量性、耐久
性の観点から、通常はプラスチック材料によって樹脂成
形品として形成される。
【0017】上記プラスチック材料の具体例としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン−ブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。ポリプロピレン樹
脂などのポリオレフィン樹脂は、比較的安価であるため
好適に使用することが出来る。これらのプラスチック原
料には、公知の発泡剤が添加されていてもよく、また、
公知の各種フィラーが含まれていてもよい。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリオレフィン共重合樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン−ブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。ポリプロピレン樹
脂などのポリオレフィン樹脂は、比較的安価であるため
好適に使用することが出来る。これらのプラスチック原
料には、公知の発泡剤が添加されていてもよく、また、
公知の各種フィラーが含まれていてもよい。
【0018】箱体(A)は、通常、上記の様なプラスチ
ック材料によって一体的に射出成形される。図1に示す
箱体(A)の外形について説明すると、箱体(A)の胴
部は、略直方体の外形を有する筒状に形成されており、
また、箱体(A)の頭部は、中央に向けて傾斜する形
状、すなわち、上端に向かうに従い断面積が小さくなる
形状を備えている。換言すれば、側面視した場合、箱体
(A)は、4側面の上部だけが略台形状に形成される。
ック材料によって一体的に射出成形される。図1に示す
箱体(A)の外形について説明すると、箱体(A)の胴
部は、略直方体の外形を有する筒状に形成されており、
また、箱体(A)の頭部は、中央に向けて傾斜する形
状、すなわち、上端に向かうに従い断面積が小さくなる
形状を備えている。換言すれば、側面視した場合、箱体
(A)は、4側面の上部だけが略台形状に形成される。
【0019】箱体(A)の外形寸法は、例えば、上記2
リットルの流動物(80)に適用する場合、間口が90
〜120mm程度、奥行が70〜100mm程度、高さ
が280〜310mm程度である。また、その場合、箱
体(A)の肉厚(板厚)は、特定のリブ等を除き、厚肉
部分が1〜3mm程度、薄肉部分が0.5〜2mm程度
である。箱体(A)は、上記の様に、胴部が四角筒状に
形成されているため、例えば、清涼飲料水などを充填包
装して成る言わば不定形の流動物(8)をコンパクトに
収容することが出来、しかも、冷蔵庫などに当該箱体自
体を効率的に収納することが出来る。
リットルの流動物(80)に適用する場合、間口が90
〜120mm程度、奥行が70〜100mm程度、高さ
が280〜310mm程度である。また、その場合、箱
体(A)の肉厚(板厚)は、特定のリブ等を除き、厚肉
部分が1〜3mm程度、薄肉部分が0.5〜2mm程度
である。箱体(A)は、上記の様に、胴部が四角筒状に
形成されているため、例えば、清涼飲料水などを充填包
装して成る言わば不定形の流動物(8)をコンパクトに
収容することが出来、しかも、冷蔵庫などに当該箱体自
体を効率的に収納することが出来る。
【0020】更に具体的には、図1及び図2に示す様
に、箱体(A)は、それぞれ略四角筒状の外形を備えた
下半部(1)及び上半部(2)から成る。下半部(1)
は、図1〜図3に示す様に、互いに隣接する側面の出合
い部分(出隅部分)としての適当な曲率半径の4つの稜
部(11)、(11)…と、各側面において隣接する稜
部(11)、(11)に連続して設けられた上端側の梁
部(14)、(14)…及び下端側の梁部(15)、
(15)…と、各側面においてこれら稜部(11)、梁
部(14)並びに梁部(15)によって囲まれた薄肉部
分としての板面部(12)、(12)…とを備えてい
る。
に、箱体(A)は、それぞれ略四角筒状の外形を備えた
下半部(1)及び上半部(2)から成る。下半部(1)
は、図1〜図3に示す様に、互いに隣接する側面の出合
い部分(出隅部分)としての適当な曲率半径の4つの稜
部(11)、(11)…と、各側面において隣接する稜
部(11)、(11)に連続して設けられた上端側の梁
部(14)、(14)…及び下端側の梁部(15)、
(15)…と、各側面においてこれら稜部(11)、梁
部(14)並びに梁部(15)によって囲まれた薄肉部
分としての板面部(12)、(12)…とを備えてい
る。
【0021】下半部(1)の上縁には、上半部(2)の
下端が嵌合し得る様に、薄肉に且つ表面から若干後退し
て形成された嵌合縁(18)が設けられる。また、図5
に示す様に、下半部(1)の底面(19)は、下端側の
稜部(15)と一体的に形成され、かつ、複数の開口
(19c)、(19c)…を有している。開口(19
c)、(19c)…は、下半部(1)に流動物(8)を
円滑に収容し得る様に、空気抜きの穴として機能する。
なお、図1〜図3に示す様に、下半部(1)の底部に
は、補強用リブとしての袴(19r)が稜部(15)に
沿って設けられる。
下端が嵌合し得る様に、薄肉に且つ表面から若干後退し
て形成された嵌合縁(18)が設けられる。また、図5
に示す様に、下半部(1)の底面(19)は、下端側の
稜部(15)と一体的に形成され、かつ、複数の開口
(19c)、(19c)…を有している。開口(19
c)、(19c)…は、下半部(1)に流動物(8)を
円滑に収容し得る様に、空気抜きの穴として機能する。
なお、図1〜図3に示す様に、下半部(1)の底部に
は、補強用リブとしての袴(19r)が稜部(15)に
沿って設けられる。
【0022】一方、上半部(2)は、図1〜図3に示す
様に、上記の下半部(1)と同様に、互いに隣接する側
面の出合い部分(出隅部分)として4つの稜部(2
1)、(21)…と、これら稜部(21)、(21)…
に連続して設けられた頂部リブ(22)と、各側面にお
いて隣接する稜部(21)、(21)に連続して下端側
(箱体(A)の略中央)に設けられた梁部(23)、
(23)…とを備えている。そして、各側面においてこ
れら稜部(21)、頂部リブ(22)並びに梁部(2
3)によって囲まれた部分が開口部(4)、(4)及び
(3)とされている。
様に、上記の下半部(1)と同様に、互いに隣接する側
面の出合い部分(出隅部分)として4つの稜部(2
1)、(21)…と、これら稜部(21)、(21)…
に連続して設けられた頂部リブ(22)と、各側面にお
いて隣接する稜部(21)、(21)に連続して下端側
(箱体(A)の略中央)に設けられた梁部(23)、
(23)…とを備えている。そして、各側面においてこ
れら稜部(21)、頂部リブ(22)並びに梁部(2
3)によって囲まれた部分が開口部(4)、(4)及び
(3)とされている。
【0023】上記の上半部(2)においては、正面と左
側面の出合い部分としての1つの稜部(21)が切り欠
かれた形状を備えており、開口部(3)は、斯かる切り
欠きを介し、互いに隣接する2側面(正面と左側面)に
連続して形成されている。また、上半部(2)の下縁に
は、下半部(1)上端の嵌合縁(18)に嵌合し得る様
に、薄肉に且つ表面側に若干膨出して形成された嵌合縁
(28)が設けられる。
側面の出合い部分としての1つの稜部(21)が切り欠
かれた形状を備えており、開口部(3)は、斯かる切り
欠きを介し、互いに隣接する2側面(正面と左側面)に
連続して形成されている。また、上半部(2)の下縁に
は、下半部(1)上端の嵌合縁(18)に嵌合し得る様
に、薄肉に且つ表面側に若干膨出して形成された嵌合縁
(28)が設けられる。
【0024】すなわち、下半部(1)及び上半部(2)
から成る箱体(A)においては、全体の剛性を維持する
ため、稜部(11)、(11)…及び稜部(21)、
(21)…によって柱構造が構成され、そして、収容し
た流動物(8)の荷重を支持するため、下半部(1)の
底面(19)(図5参照)が一体的に形成され、かつ、
下半部(1)の4側面に壁面構造が構成されている。
から成る箱体(A)においては、全体の剛性を維持する
ため、稜部(11)、(11)…及び稜部(21)、
(21)…によって柱構造が構成され、そして、収容し
た流動物(8)の荷重を支持するため、下半部(1)の
底面(19)(図5参照)が一体的に形成され、かつ、
下半部(1)の4側面に壁面構造が構成されている。
【0025】また、箱体(A)の上半部(2)において
は、上記の様に、各側面に設けられた開口部(3)、
(4)、(4)によって開放された構造を構成してい
る。箱体(A)の軽量化を図ると言う観点からは、図示
した様に各側面が開口した構造を備えているのが好まし
いが、本発明の外套容器においては、扁平な流動物
(8)の角部を適当に露出させるため、切り欠かれた稜
部(21)の両側に少なくとも1つの開口部(3)が設
けられる。
は、上記の様に、各側面に設けられた開口部(3)、
(4)、(4)によって開放された構造を構成してい
る。箱体(A)の軽量化を図ると言う観点からは、図示
した様に各側面が開口した構造を備えているのが好まし
いが、本発明の外套容器においては、扁平な流動物
(8)の角部を適当に露出させるため、切り欠かれた稜
部(21)の両側に少なくとも1つの開口部(3)が設
けられる。
【0026】箱体(A)を構成する下半部(1)及び上
半部(2)は、図4及び図5に示す様に、互いにヒンジ
部(5)を介して接続されている。ヒンジ部(5)は、
下半部(1)及び上半部(2)を成形する際に特に薄肉
に成形された可撓部分であり、一側面において梁部(1
4)と嵌合縁(28)を繋ぐ状態で一体的に形成され
る。これにより、上半部(2)は、下半部(1)に対し
て上下に回動し、箱体(A)の内部を開閉する。
半部(2)は、図4及び図5に示す様に、互いにヒンジ
部(5)を介して接続されている。ヒンジ部(5)は、
下半部(1)及び上半部(2)を成形する際に特に薄肉
に成形された可撓部分であり、一側面において梁部(1
4)と嵌合縁(28)を繋ぐ状態で一体的に形成され
る。これにより、上半部(2)は、下半部(1)に対し
て上下に回動し、箱体(A)の内部を開閉する。
【0027】下半部(1)と上半部(2)の係止手段
は、図3〜図5に示すストッパーとしての掛止片(2
7)によって構成される。掛止片(27)は、例えば、
ヒンジ部(5)が付設された側面と平行な側面の嵌合縁
(28)に付設される。掛止片(27)は、肉薄の可撓
部を介して伸長した状態で上下に回動自在に形成され且
つ先端側の周縁に凸状の掛止部を有する。そして、ヒン
ジ部(5)が付設された側面と平行な下半部(1)の側
面に形成された被掛止部としての凸部(17)に係合す
る。
は、図3〜図5に示すストッパーとしての掛止片(2
7)によって構成される。掛止片(27)は、例えば、
ヒンジ部(5)が付設された側面と平行な側面の嵌合縁
(28)に付設される。掛止片(27)は、肉薄の可撓
部を介して伸長した状態で上下に回動自在に形成され且
つ先端側の周縁に凸状の掛止部を有する。そして、ヒン
ジ部(5)が付設された側面と平行な下半部(1)の側
面に形成された被掛止部としての凸部(17)に係合す
る。
【0028】本発明の外套容器において、箱体(A)の
頂部には、図1及び図5に示す様に、袋(80)のシー
ル部(82)を挟持する挟持手段が設けられる。挟持手
段は、上半部(2)の頂部リブ(22)から2つの稜部
(21)、(21)に亘って設けられた一条のスリット
(6)によって構成される。スリット(6)は、頂部リ
ブ(22)をその対角線に沿って2分し、かつ、切り欠
かれた稜部(21)を縦方向に2分し、そして、斯かる
切り欠かれた稜部に対し、平面視して対角に位置する稜
部(21)の上端側を2分する状態で設けられる。スリ
ット(6)の隙間幅は、袋(80)のシール部(82)
の厚さよりも若干狭く設定される。
頂部には、図1及び図5に示す様に、袋(80)のシー
ル部(82)を挟持する挟持手段が設けられる。挟持手
段は、上半部(2)の頂部リブ(22)から2つの稜部
(21)、(21)に亘って設けられた一条のスリット
(6)によって構成される。スリット(6)は、頂部リ
ブ(22)をその対角線に沿って2分し、かつ、切り欠
かれた稜部(21)を縦方向に2分し、そして、斯かる
切り欠かれた稜部に対し、平面視して対角に位置する稜
部(21)の上端側を2分する状態で設けられる。スリ
ット(6)の隙間幅は、袋(80)のシール部(82)
の厚さよりも若干狭く設定される。
【0029】すなわち、挟持手段としてのスリット
(6)は、袋(80)のシール部(82)を挟みつける
ことにより、箱体(A)に収容された袋(80)を吊持
する状態で保持し、袋(80)が箱体(A)の内部で下
方へ撓むのを有効に防止する。しかも、スリット(6)
は、挟みつけた状態でシール部(82)がスライドされ
ることにより、袋(80)の開封部分(袋の口)を開閉
する機能を発揮する。なお、挟持力を高めるため、スリ
ット(6)を構成する頂部リブ(22)及び稜部(2
1)の各分割面には、シボ加工が施されたり、或いは、
微小な突起が多数設けられていてもよい。
(6)は、袋(80)のシール部(82)を挟みつける
ことにより、箱体(A)に収容された袋(80)を吊持
する状態で保持し、袋(80)が箱体(A)の内部で下
方へ撓むのを有効に防止する。しかも、スリット(6)
は、挟みつけた状態でシール部(82)がスライドされ
ることにより、袋(80)の開封部分(袋の口)を開閉
する機能を発揮する。なお、挟持力を高めるため、スリ
ット(6)を構成する頂部リブ(22)及び稜部(2
1)の各分割面には、シボ加工が施されたり、或いは、
微小な突起が多数設けられていてもよい。
【0030】本発明の外套容器は次の様に使用される。
先ず、図4に示す様に、箱体(A)の上半部(2)を開
けた後、図6に示す様な流動物(8)を開封せずに収容
する。その際、下半部(1)と上半部(2)は、ヒンジ
部(5)を介して接続され、2分可能に構成されている
ため、箱体(A)の略水平断面積に相当する開口面積を
確保することが出来る。しかも、下半部(1)の底面
(19)には、複数の開口(19c)が設けられてお
り、流動物(8)を挿入する際に下半部(1)の空気を
円滑に排出することが出来るため、変形し易い流動物
(8)を下半部(1)の形状に倣わせて容易に収容する
ことが出来る。
先ず、図4に示す様に、箱体(A)の上半部(2)を開
けた後、図6に示す様な流動物(8)を開封せずに収容
する。その際、下半部(1)と上半部(2)は、ヒンジ
部(5)を介して接続され、2分可能に構成されている
ため、箱体(A)の略水平断面積に相当する開口面積を
確保することが出来る。しかも、下半部(1)の底面
(19)には、複数の開口(19c)が設けられてお
り、流動物(8)を挿入する際に下半部(1)の空気を
円滑に排出することが出来るため、変形し易い流動物
(8)を下半部(1)の形状に倣わせて容易に収容する
ことが出来る。
【0031】次いで、流動物(8)の上部に上半部
(2)を被せる様にして閉じる。その際、袋(80)の
一方のシール部(82)を切り欠かれた稜部(21)の
分割部分から順次に挿通することにより、挟持手段とし
てのスリット(6)にシール部(82)を挟み込む。そ
して、1つの稜部(21)の切り欠き部分を含む開口部
(3)から袋(80)の一方の角部をはみださせ、か
つ、切り欠かれた稜部(21)と対角位置にある他の稜
部(21)の分割部分から袋(80)の他方の角部をは
みださせる。上半部(2)を閉じた後は、掛止片(2
7)を利用して下半部(1)と上半部(2)をロックす
る。
(2)を被せる様にして閉じる。その際、袋(80)の
一方のシール部(82)を切り欠かれた稜部(21)の
分割部分から順次に挿通することにより、挟持手段とし
てのスリット(6)にシール部(82)を挟み込む。そ
して、1つの稜部(21)の切り欠き部分を含む開口部
(3)から袋(80)の一方の角部をはみださせ、か
つ、切り欠かれた稜部(21)と対角位置にある他の稜
部(21)の分割部分から袋(80)の他方の角部をは
みださせる。上半部(2)を閉じた後は、掛止片(2
7)を利用して下半部(1)と上半部(2)をロックす
る。
【0032】充填された流動物(内容物)を取り出す場
合は、図1に示す様に外套容器を立てた状態で取扱う。
箱体(A)を立てた状態において、剛性を有する箱体
(A)は、主に底面(19)と下半部(1)の壁面構造
によって流動物(8)の荷重を支持する。そして、箱体
(A)は、適当に変形する流動物(8)の一部を開口部
(3)からはみださせ、流動物(8)を効率的に収容す
る。袋(80)を開封する場合、切り欠かれた稜部(2
1)側からはみだしたシール部(82)の角部と、開口
部(3)からはみだした袋(80)の一部とを切除して
開封する(切除位置を図1中の一点鎖線で示す)。
合は、図1に示す様に外套容器を立てた状態で取扱う。
箱体(A)を立てた状態において、剛性を有する箱体
(A)は、主に底面(19)と下半部(1)の壁面構造
によって流動物(8)の荷重を支持する。そして、箱体
(A)は、適当に変形する流動物(8)の一部を開口部
(3)からはみださせ、流動物(8)を効率的に収容す
る。袋(80)を開封する場合、切り欠かれた稜部(2
1)側からはみだしたシール部(82)の角部と、開口
部(3)からはみだした袋(80)の一部とを切除して
開封する(切除位置を図1中の一点鎖線で示す)。
【0033】箱体(A)は、それ自体が変形することな
く流動物(8)を保持しており、箱体(A)の上半部
(2)に備えられた開口部(3)は、袋(80)の角部
が切除されることによって形成される袋(80)の口と
しての開封部分を箱体(A)の側方にはみださせ且つ略
一定の高さに位置させる。従って、袋(80)の開封部
分から流動物が溢れることがない。そして、流動物を取
り出すには、特定の形状の箱体(A)の側面、特に下半
部(1)の側面を把持する状態で保持して箱体(A)を
傾ければよい。
く流動物(8)を保持しており、箱体(A)の上半部
(2)に備えられた開口部(3)は、袋(80)の角部
が切除されることによって形成される袋(80)の口と
しての開封部分を箱体(A)の側方にはみださせ且つ略
一定の高さに位置させる。従って、袋(80)の開封部
分から流動物が溢れることがない。そして、流動物を取
り出すには、特定の形状の箱体(A)の側面、特に下半
部(1)の側面を把持する状態で保持して箱体(A)を
傾ければよい。
【0034】すなわち、本発明の外套容器によれば、恰
も流動物を剛性容器に充填包装した場合と同様に、柔軟
な袋(80)をそのまま簡便に使用することが出来る。
従って、袋(80)に充填された流動物を他の容器に詰
め替える必要がなく、特に、飲料などを衛生的に取り扱
うことが出来る。
も流動物を剛性容器に充填包装した場合と同様に、柔軟
な袋(80)をそのまま簡便に使用することが出来る。
従って、袋(80)に充填された流動物を他の容器に詰
め替える必要がなく、特に、飲料などを衛生的に取り扱
うことが出来る。
【0035】また、本発明の外套容器において、箱体
(A)の頂部に設けられた上記の挟持手段(スリット
(6)は、袋(80)を吊持する様に機能し、流動物の
残量が少なくなった袋(80)の箱体(A)内での撓み
を防止する。従って、流動物の残量が少なくなった場合
でも、袋(80)の開封部分から流動物が溢れるのを防
止することが出来、しかも、袋(80)の中の流動物を
無駄なく取り出すことが出来る。
(A)の頂部に設けられた上記の挟持手段(スリット
(6)は、袋(80)を吊持する様に機能し、流動物の
残量が少なくなった袋(80)の箱体(A)内での撓み
を防止する。従って、流動物の残量が少なくなった場合
でも、袋(80)の開封部分から流動物が溢れるのを防
止することが出来、しかも、袋(80)の中の流動物を
無駄なく取り出すことが出来る。
【0036】更に、上記の挟持手段は、袋(80)の開
封部分を開閉するクリップとしても機能する。すなわ
ち、図1に示す様に、開口部(3)からはみだした側の
袋(80)の角部が開封されている場合、挟持手段は、
矢印(C)の方向へシール部(82)がスライドされる
ことにより、袋(80)の開封部分を閉じ、また、矢印
(O)の方向へシール部(82)がスライドされること
により、袋(80)の開封部分を開放する。すなわち、
本発明の外套容器においては、一旦開封された袋(8
0)を一時的に封止することが出来、開封された袋(8
0)を当該外套容器と共に移動させる際、流動物が溢れ
るのを防止することが出来る。
封部分を開閉するクリップとしても機能する。すなわ
ち、図1に示す様に、開口部(3)からはみだした側の
袋(80)の角部が開封されている場合、挟持手段は、
矢印(C)の方向へシール部(82)がスライドされる
ことにより、袋(80)の開封部分を閉じ、また、矢印
(O)の方向へシール部(82)がスライドされること
により、袋(80)の開封部分を開放する。すなわち、
本発明の外套容器においては、一旦開封された袋(8
0)を一時的に封止することが出来、開封された袋(8
0)を当該外套容器と共に移動させる際、流動物が溢れ
るのを防止することが出来る。
【0037】本発明の外套容器によれば、上述の様に、
剛性がなく取扱いに不便な袋包装された種々の流動物に
適用し得るが、特に、袋包装された液体を詰め替えるこ
となくそのまま使用する場合に好適である。とりわけ、
流動物が清涼飲料水である場合は、詰め替えによる雑菌
の繁殖などの問題がなく一層好適である。清涼飲料水と
しては、炭酸飲料、果実飲料、冷凍果実飲料、鉱泉水の
他、コーヒー、ココア、紅茶、茶、乳酸飲料などの清涼
飲料水が挙げられる。更に、浸透気化、逆浸透気化など
の分離技術によって分離精製された清純な飲料水が挙げ
られる。
剛性がなく取扱いに不便な袋包装された種々の流動物に
適用し得るが、特に、袋包装された液体を詰め替えるこ
となくそのまま使用する場合に好適である。とりわけ、
流動物が清涼飲料水である場合は、詰め替えによる雑菌
の繁殖などの問題がなく一層好適である。清涼飲料水と
しては、炭酸飲料、果実飲料、冷凍果実飲料、鉱泉水の
他、コーヒー、ココア、紅茶、茶、乳酸飲料などの清涼
飲料水が挙げられる。更に、浸透気化、逆浸透気化など
の分離技術によって分離精製された清純な飲料水が挙げ
られる。
【0038】なお、本発明の外套容器において、箱体
(A)の下半部(1)の内面には、鉛直方向に連続する
凹凸が多数形成されていてもよい。斯かる凹凸は、下半
部(1)に流動物(8)を収容する際、袋(80)の表
面が下半部(1)の内面に密着するのを防止することが
出来るため、一層円滑に流動物(8)を収容することが
出来る。また、下半部(1)と上半部(2)は、完全に
分断可能に構成され且つ適宜の係止手段で結合させる様
になされていてもよい。
(A)の下半部(1)の内面には、鉛直方向に連続する
凹凸が多数形成されていてもよい。斯かる凹凸は、下半
部(1)に流動物(8)を収容する際、袋(80)の表
面が下半部(1)の内面に密着するのを防止することが
出来るため、一層円滑に流動物(8)を収容することが
出来る。また、下半部(1)と上半部(2)は、完全に
分断可能に構成され且つ適宜の係止手段で結合させる様
になされていてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の外套容器に
よれば、恰も剛性容器に充填包装した場合と同様に、変
形し易い柔軟な袋をそのまま簡便に使用することが出来
る。また、他の容器に流動物を詰め替える必要がなない
ため、特に、飲料などを衛生的に取り扱うことが出来
る。更に、箱体の頂部に挟持手段が設けられている場合
には、箱体内で袋の撓みを防止することが出来るため、
流動物の残量が少なくなった場合でも、袋の開封部分か
ら流動物が溢れるのを防止することが出来、しかも、袋
の中の流動物を無駄なく取り出すことが出来る。
よれば、恰も剛性容器に充填包装した場合と同様に、変
形し易い柔軟な袋をそのまま簡便に使用することが出来
る。また、他の容器に流動物を詰め替える必要がなない
ため、特に、飲料などを衛生的に取り扱うことが出来
る。更に、箱体の頂部に挟持手段が設けられている場合
には、箱体内で袋の撓みを防止することが出来るため、
流動物の残量が少なくなった場合でも、袋の開封部分か
ら流動物が溢れるのを防止することが出来、しかも、袋
の中の流動物を無駄なく取り出すことが出来る。
【図1】外套容器の全体形状を示す正面側から見た斜視
図である。
図である。
【図2】閉じた状態の外套容器の外観を示す正面図であ
る。
る。
【図3】閉じた状態の外套容器の外観を示す左側面図で
ある。
ある。
【図4】外套容器の内部構造を示す開いた状態の平面図
である。
である。
【図5】開いた状態の外套容器の外観を示す正面図であ
る。
る。
【図6】袋に充填された流動物(包装品)を示す斜視図
である。
である。
1:下半部 11:稜部 12:板面部 14:梁部 15:梁部 17:凸部(被掛止部) 19:底部 2:上半部 21:稜部 22:頂部リブ 23:梁部 27:掛止片 3:開口部 4:開口部 6:スリット(挟持手段) 8:流動物(包装品) 82:シール部 80:袋 A :箱体
Claims (4)
- 【請求項1】 略扁平な方形状をなす柔軟な袋に充填さ
れた流動物を前記袋と共に収容する外套容器であって、
略方形の水平断面を有する縦長の箱体として構成され、
前記箱体は上半部と下半部とに2分可能に構成され、前
記箱体の前記上半部には袋の角部がはみだす開口部が設
けられていることを特徴とする袋包装された流動物の外
套容器。 - 【請求項2】 箱体の上半部と下半部とが当該箱体の一
側面において接続されている請求項1に記載の外套容
器。 - 【請求項3】 袋の少なくとも一側縁には耳状のシール
部が張出し、箱体の頂部には袋のシール部を挟持する挟
持手段が設けられている請求項1又は2に記載の外套容
器。 - 【請求項4】 流動物が清涼飲料水である請求項1〜3
の何れかに記載の外套容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27868396A JPH10101138A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 袋包装された流動物の外套容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27868396A JPH10101138A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 袋包装された流動物の外套容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101138A true JPH10101138A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17600725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27868396A Pending JPH10101138A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 袋包装された流動物の外套容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10101138A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10294009B2 (en) | 2015-01-16 | 2019-05-21 | Conopco, Inc. | Cleaning liquid dispensing system |
US10370167B2 (en) | 2015-01-06 | 2019-08-06 | Conopco, Inc. | Cleaning liquid dispensing system |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP27868396A patent/JPH10101138A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10370167B2 (en) | 2015-01-06 | 2019-08-06 | Conopco, Inc. | Cleaning liquid dispensing system |
US10294009B2 (en) | 2015-01-16 | 2019-05-21 | Conopco, Inc. | Cleaning liquid dispensing system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0893358B1 (en) | Container formed of lamination sheet | |
US5378065A (en) | Container | |
EP0929457B1 (en) | A packaging container | |
JP5403774B2 (ja) | 液体食品用容器の開口装置及び液体食品用容器 | |
CA2606523A1 (en) | Squeezable container for dairy products | |
US20110005959A1 (en) | Packaging for food products, in particular drip-feed | |
JP2001018989A (ja) | 詰め替え用パウチ | |
JP2004315036A (ja) | 詰め替え容器 | |
JPH0571152U (ja) | 易リフィル性容器 | |
JPH1179195A (ja) | 詰め替え用パウチ | |
JPH1191807A (ja) | 注出口付きパウチ | |
US6902076B2 (en) | Bottle and bottle closure assembly | |
US6216424B1 (en) | Methods for producing a self-supporting bag and package | |
JP3155716B2 (ja) | 袋包装された流動物の外套容器 | |
US4930690A (en) | Container and teat feeding assembly | |
JPH10101138A (ja) | 袋包装された流動物の外套容器 | |
JPH10101140A (ja) | 袋包装された流動物の外套容器 | |
JP4074001B2 (ja) | 自立性パウチ | |
JP2933588B1 (ja) | 袋包装された流動物の外套容器 | |
JP4154778B2 (ja) | 包装袋 | |
JP2007112489A (ja) | 再封機能付き自立性包装袋 | |
JPH10101135A (ja) | 袋包装された流動物の外套容器 | |
JP2001048197A (ja) | 詰め替え用パウチ | |
JPH09142469A (ja) | 飲料用容器の蓋体 | |
JPH07149335A (ja) | ボトル状プラスチック容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060912 |