JP6704287B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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本発明は、撮像装置に取り付けられて使用されるレンズ鏡筒に関する。
従来、一眼レフカメラ等に装着されて使用されるレンズ鏡筒が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒をカメラ本体に取り付けるためのマウントと、マウントに固定される固定筒とを備えている。レンズの光軸方向における固定筒とマウントとの間には、固定筒とマウントとの光軸方向の間隔を調整するためのピントワッシャが配置されている。特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、光学系の像面湾曲(像の中心部分のピントと像の周辺部分とのピントとのずれ)を補正するため、レンズ鏡筒の組立時に、ピントワッシャの厚さや枚数を変えて、固定筒の先に取付けられている光学系全体とマウントとの光軸方向の相対位置を調整している。
特開2004−77925号公報
特許文献1に記載のレンズ鏡筒において光学系の像面湾曲を補正するためには、厚さの異なる複数種類のピントワッシャが必要になる。そのため、特許文献1に記載のレンズ鏡筒の場合、部品の管理が煩雑になる。また、特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、ピントワッシャの厚さが薄くなったり、ピントワッシャの外径が小さくなったりすると、レンズ鏡筒の組立時にピントワッシャを取り扱いにくくなるため、レンズ鏡筒の組立作業が煩雑になる。
そこで、本発明の課題は、光学系の像面湾曲を補正することが可能であっても、部品の管理が容易になるとともに組立作業を簡素化することが可能なレンズ鏡筒を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ鏡筒は、複数のレンズを保持する第1レンズ保持体と第2レンズ保持体とを備え、第1レンズ保持体には、レンズの光軸方向において第2レンズ保持体に対する第1レンズ保持体の位置を決めるための平面状の第1当接面が光軸方向に直交するように形成され、第2レンズ保持体には、光軸方向に直交するとともに第1当接面に当接可能な第2当接面が形成され、レンズの周方向に配列されるとともに光軸方向の位置がずれている階段状の5個の第1当接面からなる第1当接部を第1レンズ保持体が備え、第1当接部を構成する5個の第1当接面のうちのいずれか1つに当接する1個の第2当接面からなる第2当接部を第2レンズ保持体が備え、光軸方向の一方側を被写体側とし、光軸方向の他方側を反被写体側とするとともに、5個の第1当接面の中で最も被写体側に配置される第1当接面を第3当接面とし、5個の第1当接面の中で最も反被写体側に配置される第1当接面を第4当接面とし、5個の第1当接面の中で光軸方向において真ん中に配置される第1当接面を第5当接面とし、5個の第1当接面の中で光軸方向において第3当接面と第5当接面との間に配置される第1当接面を第6当接面とし、5個の第1当接面の中で光軸方向において第4当接面と第5当接面との間に配置される第1当接面を第7当接面とすると、光軸方向における第5当接面の位置は、複数のレンズの設計基準値に基づいて設定され、光軸方向における第3当接面の位置および第4当接面の位置は、複数のレンズの、設計基準値に対する公差の累積値に基づいて設定され、光軸方向における第6当接面の位置および第7当接面の位置は、複数のレンズの、設計基準値に対する公差の二乗平均値に基づいて設定されていることを特徴とする。
発明のレンズ鏡筒では、第1レンズ保持体が、レンズの周方向に配列されるとともに光軸方向の位置がずれている階段状の5個の第1当接面からなる第1当接部を備え、第2レンズ保持体が、第1当接部を構成する5個の第1当接面のうちのいずれか1つに当接する1個の第2当接面からなる第2当接部を備えている。
そのため、本発明では、第1レンズ保持体に形成される第1当接面と第2レンズ保持体に形成される第2当接面とを用いて、光軸方向における第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との相対位置を調整して、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。また、本発明では、第1レンズ保持体に形成される第1当接面と第2レンズ保持体に形成される第2当接面とを用いて、光学系の像面湾曲を補正することが可能になるため、光軸方向における第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との間に、光学系の像面湾曲を補正するためのワッシャを配置する必要がなくなり、このワッシャが不要になる。したがって、本発明では、レンズ鏡筒の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒の組立作業を簡素化することが可能になる。すなわち、本発明では、光学系の像面湾曲を補正することが可能であっても、レンズ鏡筒の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒の組立作業を簡素化することが可能になる。
また、本発明では、第2当接部は、1個の第2当接面によって構成されているため、第2当接部が複数の第2当接面によって構成されている場合と比較して、第2レンズ保持体の構成を簡素化することが可能になる。
また、本発明では、光軸方向における第5当接面の位置は、複数のレンズの設計基準値に基づいて設定され、光軸方向における第3当接面の位置および第4当接面の位置は、複数のレンズの、設計基準値に対する公差の累積値に基づいて設定され、光軸方向における第6当接面の位置および第7当接面の位置は、複数のレンズの、設計基準値に対する公差の二乗平均値に基づいて設定されている。そのため、レンズ鏡筒において光学系の像面湾曲を補正する必要がある場合でも、第6当接面および第7当接面と、第2当接面とを用いて、大半のレンズ鏡筒の、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。たとえば、8割程度のレンズ鏡筒の、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。また、全てのレンズが最大許容値で製作されるとともに最大許容値で製作された複数のレンズが第1レンズ保持体および第2レンズ保持体に取り付けられたとしても、また、全てのレンズが最小許容値で製作されるとともに最小許容値で製作された複数のレンズが第1レンズ保持体および第2レンズ保持体に取り付けられたとしても、第3当接面および第4当接面と、第2当接面とを用いて、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。
本発明において、第1当接部および第2当接部は、レンズの周方向において3箇所に形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1当接面と第2当接面とが当接した状態で固定される第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との固定状態を安定させることが可能になる。
本発明において、レンズ鏡筒は、第1レンズ保持体と第2レンズ保持体とを固定するためのネジを備え、第1レンズ保持体には、ネジの軸部に形成されるオネジが係合可能なメネジが内周側に形成されるネジ穴が形成され、第2レンズ保持体には、軸部が挿通される挿通穴が形成され、ネジ穴は、光軸方向から見たときに、環状に形成される第1当接面に囲まれ、挿通穴は、光軸方向から見たときに、環状に形成される第2当接面に囲まれていることが好ましい。このように構成すると、第1当接面と第2当接面とを確実に当接させた状態で、第1レンズ保持体と第2レンズ保持体とをネジによって固定することが可能になる。したがって、第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との固定状態を安定させることが可能になる。
本発明において、レンズ鏡筒は、第1レンズ保持体と第2レンズ保持体とを固定するためのネジを備え、第1レンズ保持体は、被写体側に配置され、第2レンズ保持体は、反被写体側に配置されていることが好ましい。レンズ鏡筒の反被写体側には、たとえば、焦点調整機構等が配置されるが、このように構成すると、第2当接面が、5個の第1当接面のうちのいずれの第1当接面と当接しても、反被写体側に配置される第2レンズ保持体に対するネジの相対位置は変わらないため、レンズ鏡筒の反被写体側に配置される焦点調整機構等を、ネジと干渉しない位置に容易に配置することが可能になる。
本発明において、第1レンズ保持体および第2レンズ保持体のいずれか一方には、レンズの周方向において第2レンズ保持体に対する第1レンズ保持体の位置を決めるための5個の第1位置決め部が形成され、第1レンズ保持体および第2レンズ保持体のいずれか他方には、5個の第1位置決め部のうちのいずれか1つに係合してレンズの周方向における第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との相対位置を決める第2位置決め部が形成され、第1当接部を構成する5個の第1当接面のうちのいずれか1つと第2当接面とが当接しているときに、5個の第1位置決め部のうちのいずれか1つと第2位置決め部とが係合していることが好ましい。このように構成すると、レンズの周方向に配列される5個の第1当接面が第1レンズ保持体に形成されていても、レンズの周方向において、第1レンズ保持体を第2レンズ保持体に対して位置決めすることが可能になる。
本発明において、第1レンズ保持体および第2レンズ保持体の少なくともいずれか一方には、第2レンズ保持体に対する第1レンズ保持体の、レンズの周方向における位置を確認するための目印が形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1レンズ保持体と第2レンズ保持体との、レンズの周方向の相対位置を目視で確認することが可能になる。
以上のように、本発明のレンズ鏡筒では、光学系の像面湾曲を補正することが可能であっても、レンズ鏡筒の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒の組立作業を簡素化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒の断面図である。 図1に示す第2レンズ保持体の斜視図である。 図1に示す第1レンズ保持体の斜視図である。 図1のE部の構成を説明するための断面図である。 図1のE部の構成を説明するための断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ鏡筒の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ鏡筒1の断面図である。図2は、図1に示すレンズ保持体3の斜視図である。図3は、図1に示すレンズ保持体4の斜視図である。図4、図5は、図1のE部の構成を説明するための断面図である。
本形態のレンズ鏡筒1は、デジタルカメラ等の撮像装置(図示省略)に取り付けられて使用される。このレンズ鏡筒1は、レンズ2を保持する2個のレンズ保持体3、4を備えている。レンズ保持体3とレンズ保持体4とは、レンズ2の光軸Lの方向(光軸方向)で組み合わされている。また、レンズ保持体3とレンズ保持体4は、ネジ5によって互いに固定されている。すなわち、レンズ鏡筒1は、レンズ保持体3とレンズ保持体4とを固定するためのネジ5を備えている。
光軸方向の一方側を被写体側とし、光軸方向の他方側を反被写体側(結像側)とすると、レンズ保持体3は、反被写体側に配置され、レンズ保持体4は、被写体側に配置されている。本形態のレンズ保持体4は、第1レンズ保持体であり、レンズ保持体3は、第2レンズ保持体である。以下の説明では、被写体側(図1のZ1方向側)を「前」側とし、反被写体側(図1のZ2方向側)を「後(後ろ)」側とする。
レンズ保持体3は、複数のレンズ2を保持している。本形態のレンズ保持体3は、光軸方向で重なるように配置される4枚のレンズ2を保持している。このレンズ保持体3は、扁平な四角筒状に形成されるベース部3aと、扁平な円筒状に形成される円筒部3bと、4枚のレンズ2を保持する略円筒状のレンズ保持部3cとを備えている。ベース部3a、円筒部3bおよびレンズ保持部3cは、四角筒状に形成されるベース部3aの軸心と、円筒状に形成される円筒部3bの軸心と、略円筒状に形成されるレンズ保持部3cの軸心と、光軸Lとが一致するように形成されている。
光軸方向から見たときに、ベース部3aの外形は、円筒部3bの外形よりも大きくなっている。円筒部3bは、ベース部3aよりも前側へ突出している。ベース部3aの前端と円筒部3bの後端とは、光軸方向(前後方向)に直交する平板状の前面部3dを介して繋がっている。光軸方向から見たときに、円筒部3bの外形は、レンズ保持部3cの外形よりも大きくなっている。レンズ保持部3cの前端側部分は、円筒部3bよりも前側へ突出し、レンズ保持部3cの後端側部分は、円筒部3bの内周側に配置されている。円筒部3bの前端とレンズ保持部3cの後端側部分とは、光軸方向に直交する平板状の前面部3eを介して繋がっている。
4枚のレンズ2は、レンズ保持部3cの内周面に固定されている。ベース部3aの内周側には、フォーカスレンズ6が配置されている。また、ベース部3aの内周側には、フォーカスレンズ6を光軸方向へ移動させる焦点調整機構(図示省略)の一部が配置されている。なお、レンズ鏡筒1が取り付けられる撮像装置がデジタルカメラである場合には、ベース部3aの後ろ側に撮像素子(図示省略)が配置されている。
前面部3dの前面側には、光軸方向においてレンズ保持体3に対するレンズ保持体4の位置を決めるための平面状の当接面3fが形成されている。当接面3fは、光軸方向に直交する平面状に形成されている。本形態では、1個の当接面3fによって当接部3gが構成されている。当接面3fは、レンズ2の周方向において3箇所に形成されている。すなわち、当接部3gは、レンズ2の周方向において3箇所に形成されている。具体的には、当接部3gは、光軸方向から見たときに光軸Lに対して120°の等角度ピッチで3箇所に形成されている。
本形態では、前面部3dの前面から前側に向かってわずかに突出する円柱状の凸部3h(図4、図5参照)の前端面が当接面3fとなっている。すなわち、前面部3dには、3個の凸部3hが形成されている。凸部3hが形成される箇所には、ネジ5の軸部5aが挿通される挿通穴3jが形成されている。挿通穴3jは、凸部3hが形成される箇所を前後方向で貫通するように形成されており、当接面3fは、環状(具体的には、円環状)に形成されている。また、挿通穴3jは、光軸方向から見たときに、環状に形成される当接面3fに囲まれている。
また、前面部3dには、前側に向かって突出する1個の突起部3kが形成されている。突起部3kは、円柱状に形成されている。また、突起部3kは、レンズ2の周方向において、2個の当接部3gの間の中心位置に形成されている。前面部3dの前面からの突起部3kの突出量(前側への突出量)は、前面部3dの前面からの円筒部3bの突出量(前側への突出量)よりも小さくなっている。
レンズ保持体4は、全体として略円筒状に形成されており、略円筒状に形成されるレンズ保持体4の軸心と光軸Lとが一致するように配置されている。レンズ保持体4の前端側部分の外径は、レンズ保持体4の後端側部分の外径よりも小さくなっている。レンズ保持体4は、レンズ保持体3と同様に、複数のレンズ2を保持している。本形態のレンズ保持体4は、光軸方向で重なるように配置される3枚のレンズ2を保持している。また、本形態では、略円筒状に形成されるレンズ保持部材7の内周面に3枚のレンズ2が固定され、レンズ保持部材7が、レンズ保持体4の前端側部分の内周側に固定されている。すなわち、3枚のレンズ2は、レンズ保持部材7を介してレンズ保持体4に保持されている。
レンズ保持体4の後端には、レンズ2の径方向の外側へ広がる鍔部4aが形成されている。鍔部4aは、前後方向の厚さが厚い肉厚の円環状に形成されている。鍔部4aの内周面は、円筒面となっている。鍔部4aの内周側には、レンズ保持体3の円筒部3bが配置されている。鍔部4aの内径は、円筒部3bの外径とほぼ等しくなっている。鍔部4aの内周面と円筒部3bの外周面とによって、レンズ2の径方向において、レンズ保持体3に対してレンズ保持体4が位置決めされている。
鍔部4aの後面(すなわち、レンズ保持体4の後端面)は、光軸方向に直交する円環状の平面となっている。鍔部4aの後面側には、光軸方向においてレンズ保持体3に対するレンズ保持体4の位置を決めるための平面状の当接面4b〜4fが形成されている。当接面4b〜4fは、光軸方向に直交する平面状に形成されている。また、当接面4b〜4fは、レンズ2の径方向において当接面3fと同じ位置に配置されている。
本形態では、レンズ2の周方向に配列されるとともに光軸方向の位置が互いにずれている階段状の5個の当接面4b〜4fが、レンズ2の周方向において3箇所に形成されている。また、本形態では、5個の当接面4b〜4fによって当接部4gが構成されており、当接部4gがレンズ2の周方向において3箇所に形成されている。具体的には、当接部4gは、光軸方向から見たときに光軸Lに対して120°の等角度ピッチで3箇所に形成されている。本形態では、鍔部4aの後面から後ろ側に向かって階段状にわずかに突出する凸部4h(図4、図5参照)の後面が当接面4b〜4fとなっている。
当接面4b〜4fは、レンズ2の周方向においてこの順番で配置されている。また、当接面4b〜4fは、レンズ2の周方向において一定のピッチで形成されている。当接面4bは、5個の当接面4b〜4fの中で最も後ろ側に配置されている。当接面4fは、5個の当接面4b〜4fの中で最も前側に配置されている。当接面4dは、5個の当接面4b〜4fの中で光軸方向の真ん中に配置されている。当接面4cは、光軸方向において当接面4bと当接面4dとの間に配置され、当接面4eは、光軸方向において当接面4fと当接面4dとの間に配置されている。
光軸方向(前後方向)における当接面4bと当接面4cとの距離と、光軸方向における当接面4cと当接面4dとの距離と、光軸方向における当接面4dと当接面4eとの距離と、光軸方向における当接面4eと当接面4fとの距離とは、等しくなっている。たとえば、光軸方向における当接面4bと当接面4cとの距離、光軸方向における当接面4cと当接面4dとの距離、光軸方向における当接面4dと当接面4eとの距離、および、光軸方向における当接面4eと当接面4fとの距離は、0.02(mm)程度となっている。すなわち、当接部3gを構成する5個の当接面4b〜4fの段差は、0.02(mm)程度となっている。また、光軸方向における当接面4bと当接面4fとの距離H1(図4参照)は、前面部3dの前面からの凸部3hの突出量H2(図4参照)よりも小さくなっている。
鍔部4aの凸部4hが形成される箇所には、ネジ穴4jが形成されている。具体的には、当接面4b〜4fのそれぞれに対応する位置にネジ穴4jが形成されており、鍔部4aには、5個のネジ穴4jが3箇所に形成されている。ネジ穴4jの内周側には、ネジ5の軸部5aに形成されるオネジが係合可能なメネジが形成されている。ネジ穴4jは、当接面4b〜4fのそれぞれの略中心から前側に向かって窪むように形成されており、当接面4b〜4fのそれぞれは、環状(具体的には、略円環状)に形成されている。また、ネジ穴4jは、光軸方向から見たときに、環状に形成される当接面4b〜4fのそれぞれに囲まれている。
また、鍔部4aには、鍔部4aの後面から前側に向かって窪む5個の凹部4kが形成されている。5個の凹部4kは、レンズ2の周方向において、2個の当接部4gの間に形成されている。また、5個の凹部4kは、レンズ2の径方向においてレンズ保持体3の突起部3kと同じ位置に配置されており、凹部4kには、突起部3kが挿入可能となっている。5個の凹部4kは、レンズ2の周方向に配列されている。また、5個の凹部4kは、レンズ2の周方向において一定のピッチで形成されている。具体的には、5個の凹部4kは、1個の当接部4gを構成する5個の当接面4b〜4fの、レンズ2の周方向のピッチと同じピッチで形成されている。
鍔部4aの外周面には、レンズ保持体3に対するレンズ保持体4の、レンズ2の周方向の位置を確認するための目印4pが形成されている(図3参照)。目印4pは、たとえば、鍔部4aの外周面の後端から前側へ直線状に伸びるように形成されている。また、目印4pは、5個の凹部4kのうちの、レンズ2の周方向の真ん中に配置される凹部4kと、レンズ2の周方向において同じ位置に形成されている。
レンズ保持体3とレンズ保持体4とは、当接部4gを構成する5個の当接面4b〜4fのうちのいずれか1つと当接面3fとが当接している状態で、後ろ側から挿通穴3jに挿通されるネジ5によって固定されている。すなわち、レンズ保持体3とレンズ保持体4とは、5個の当接面4b〜4fのうちのいずれか1つと当接面3fとが3箇所において当接している状態で、3個のネジ5によって固定されている。
本形態では、5個の当接面4b〜4fのうちのいずれか1つと当接面3fとが当接することで、光軸方向において、レンズ保持体4は、レンズ保持体3に対して位置決めされている。本形態の当接面4b〜4fは、光軸方向においてレンズ保持体3に対するレンズ保持体4の位置を決めるための第1当接面であり、当接面3fは、当接面4b〜4fに当接可能な第2当接面である。また、本形態の当接部4gは、5個の第1当接面(当接面4b〜4f)からなる第1当接部であり、当接部3gは、当接部4gを構成する5個の第1当接面(当接面4b〜4f)のうちのいずれか1つに当接する1個の第2当接面(当接面3f)からなる第2当接部である。また、本形態の当接面4fは、第3当接面であり、当接面4bは、第4当接面であり、当接面4dは、第5当接面であり、当接面4eは、第6当接面であり、当接面4cは、第7当接面である。
レンズ保持体3とレンズ保持体4とが固定されているときには、5個の凹部4kのうちのいずれか1つに突起部3kが挿入されており、突起部3kと、突起部3kが挿入される凹部4kとによって、レンズ2の周方向において、レンズ保持体4は、レンズ保持体3に対して位置決めされている。すなわち、当接部4gを構成する5個の当接面4b〜4fのうちのいずれか1つと当接面3fとが当接しているときには、5個の凹部4kのうちのいずれか1つと突起部3kとが係合しており、レンズ2の周方向において、レンズ保持体4は、レンズ保持体3に対して位置決めされている。本形態の凹部4kは、レンズ2の周方向においてレンズ保持体3に対するレンズ保持体4の位置を決めるための第1位置決め部であり、突起部3kは、5個の凹部4kのうちのいずれか1つに係合してレンズ2の周方向におけるレンズ保持体3とレンズ保持体4との相対位置を決める第2位置決め部である。
上述のように、5個の当接面4b〜4fは、階段状に形成されており、当接面4b〜4fのそれぞれの位置は、光軸方向において互いにずれている。本形態では、光軸方向における当接面4dの位置は、レンズ鏡筒1が有する7枚のレンズ2の設計基準値に基づいて設定されている。具体的には、光軸方向における当接面4dの位置は、設計基準値通りに製作された7枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4dと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲が生じない位置となっている。
また、光軸方向における当接面4b、4fの位置は、7枚のレンズ2の、設計基準値に対する公差の累積値(累積公差)に基づいて設定されている。たとえば、光軸方向における当接面4bの位置は、7枚のレンズ2の全てが最大許容値(設計基準値にプラス側の許容差を加えた値)で製作されるとともに最大許容値で製作された7枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4bと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲が生じない位置となっている。また、たとえば、光軸方向における当接面4fの位置は、7枚のレンズ2の全てが最小許容値(設計基準値からマイナス側の許容差を引いた値)で製作されるとともに最小許容値で製作された7枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4fと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲が生じない位置となっている。
あるいは、たとえば、光軸方向における当接面4bの位置は、7枚のレンズ2の全てが最大許容値で製作されるとともに最大許容値で製作された7枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4bと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲量(像面湾曲の度合い)が所定の基準範囲内に収まる位置となっており、光軸方向における当接面4fの位置は、7枚のレンズ2の全てが最小許容値で製作されるとともに最小許容値で製作された7枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4fと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲量が所定の基準範囲内に収まる位置となっている。
さらに、光軸方向における当接面4c、4eの位置は、7枚のレンズ2の、設計基準値に対する公差の二乗平均値(二乗平均平方根)に基づいて設定されている。たとえば、光軸方向における当接面4c、4eの位置は、7枚のレンズ2をレンズ保持体3、4に取り付けたときの7枚のレンズ2のトータルの設計基準値からのずれ量が最大許容値(または最小許容値)の二乗平均値となるように7枚のレンズ2が製作され、かつ、取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4c、4eと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲が生じない位置となっている。
あるいは、たとえば、光軸方向における当接面4c、4eの位置は、7枚のレンズ2をレンズ保持体3、4に取り付けたときの設計基準値からのずれ量が最大許容値(または最小許容値)の二乗平均値となるように7枚のレンズ2が製作され、かつ、取り付けられたレンズ保持体3、4が、当接面4c、4eと当接面3fとが当接している状態で互いに固定されたときにレンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲量が所定の基準範囲内に収まる位置となっている。
なお、レンズ2がたとえば、球面レンズである場合、光軸方向における当接面4b、4c、4e、4fの位置を設定する際に考慮されるのは、レンズ2の厚さの公差、レンズ2の曲率の公差およびレンズ2の表面の曲率中心と裏面の曲率中心とのずれの公差である。
以上のように構成されたレンズ鏡筒1の組立時には、たとえば、4枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体3の当接面3fと、3枚のレンズ2が取り付けられたレンズ保持体4の当接面4dとを当接させた状態で(図4参照)、レンズ保持体3とレンズ保持体4とを仮固定して、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲量を測定する。測定された像面湾曲量が基準範囲内にあれば、そのまま、レンズ保持体3とレンズ保持体4とを固定する。一方、測定された像面湾曲量が基準範囲から外れている場合には、像面湾曲量が基準範囲内に入るように、像面湾曲量に応じて、図5(A)〜(D)に示すように、当接面4b、4c、4e、4fのいずれか1つと当接面3fとを当接させた後、レンズ保持体3とレンズ保持体4とを固定する。すなわち、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正した後、レンズ保持体3とレンズ保持体4とを固定する。
なお、当接面3fと当接面4dとが当接している状態から、当接面4b、4c、4e、4fのいずれか1つと当接面3fとが当接している状態にするときに、レンズ保持体4の鍔部4aの後端側部分をレンズ保持体3の円筒部3bの前端側部分に嵌め込んだ状態で、レンズ保持体4をレンズ保持体3に対してレンズ2の周方向へ回す。上述のように、鍔部4aの内径は、円筒部3bの外径とほぼ等しくなっているため、このときには、レンズ保持体4は、円筒部3bの外周面によって、レンズ2に周方向へ案内される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光軸方向において互いにずれている当接面4b〜4fがレンズ保持体4に形成され、レンズ保持体3に当接面3fが形成されている。そのため、本形態では、当接面4b〜4fと当接面3fとを用いて、光軸方向におけるレンズ保持体3とレンズ保持体4との相対位置を調整して、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。したがって、本形態では、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正するために光軸方向におけるレンズ保持体3とレンズ保持体4との間にワッシャを配置する必要がなく、このワッシャが不要になる。その結果、本形態では、レンズ鏡筒1の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒1の組立作業を簡素化することが可能になる。すなわち、本形態では、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正することが可能であっても、レンズ鏡筒1の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒1の組立作業を簡素化することが可能になる。
本形態では、光軸方向における当接面4c、4eの位置は、7枚のレンズ2の、設計基準値に対する公差の二乗平均値に基づいて設定されている。そのため、本形態では、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正する必要がある場合でも、当接面4c、4eと当接面3fとを用いて、大半のレンズ鏡筒1の、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。また、本形態では、光軸方向における当接面4b、4fの位置が7枚のレンズ2の、設計基準値に対する公差の累積値に基づいて設定されているため、全てのレンズ2が最大許容値で製作されるとともに最大許容値で製作された7枚のレンズ2がレンズ保持体3、4に取り付けられたとしても、また、全てのレンズ2が最小許容値で製作されるとともに最小許容値で製作された7枚のレンズ2がレンズ保持体3、4に取り付けられたとしても、当接面4b、4fと当接面3fとを用いて、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。
本形態では、当接面4b〜4fのピッチと同じピッチでレンズ2の周方向に配列される5個の凹部4kがレンズ保持体4に形成されている。また、本形態では、レンズ保持体3とレンズ保持体4とが固定されているときに、5個の凹部4kのうちのいずれか1つに突起部3kが挿入されており、突起部3kと、突起部3kが挿入される凹部4kとによって、レンズ2の周方向において、レンズ保持体4は、レンズ保持体3に対して位置決めされている。そのため、本形態では、当接面4b〜4fのうちのいずれの当接面4b〜4fと当接面3fとが当接していても、レンズ2の周方向において、レンズ保持体4をレンズ保持体3に対して位置決めすることが可能になる。
本形態では、光軸方向において互いにずれている当接面4b〜4fがレンズ保持体4に形成され、当接面4b〜4fのいずれか1つに当接する当接面3fがレンズ保持体3に形成されている。そのため、本形態では、当接面3fが、当接面4b〜4fのうちのいずれの当接面4b〜4fと当接しても、レンズ保持体3に対するネジ5の相対位置が変わらない。したがって、本形態では、ベース部3aの内周側に配置される焦点調整機構等を、ネジ5と干渉しない位置に容易に配置することが可能になる。
本形態では、鍔部4aの外周面に、レンズ保持体3に対するレンズ保持体4の、レンズ2の周方向の位置を確認するための目印4pが形成されている。そのため、本形態では、レンズ保持体4が略円筒状に形成されていても、レンズ保持体3に対するレンズ保持体4の、レンズ2の周方向の位置を目視で確認することが可能になる。
本形態では、光軸方向から見たときに、ネジ穴4jは、環状に形成される当接面4b〜4fのそれぞれに囲まれ、挿通穴3jは、環状に形成される当接面3fに囲まれている。そのため、本形態では、当接面4b〜4fのいずれか1つと当接面3fとを確実に当接させた状態で、ネジ5によってレンズ保持体3とレンズ保持体4とを固定することが可能になる。したがって、本形態では、レンズ保持体3とレンズ保持体4との固定状態を安定させることが可能になる。また、本形態では、当接部3g、4gがレンズ2の周方向において3箇所に形成されているため、当接面4b〜4fのいずれか1つと当接面3fとが当接した状態で固定されるレンズ保持体3とレンズ保持体4との固定状態をより安定させることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、レンズ保持体4の当接部4gは、5個の当接面4b〜4fによって構成されているが、当接部4gは、3個の当接面4c〜4eによって構成されても良い。この場合であっても、当接面4c、4eと当接面3fとを用いて、大半のレンズ鏡筒1の、光学系の像面湾曲を補正することが可能になる。また、当接部4gは、2個の当接面によって構成されても良いし、6個以上の当接面によって構成されても良い。
上述した形態では、レンズ保持体4の当接部4gは、光軸方向において互いにずれている5個の当接面4b〜4fによって構成され、レンズ保持体3の当接部3gは、当接面4b〜4fのいずれか1つに当接する1個の当接面3fによって構成されている。この他にもたとえば、当接部3gが、光軸方向において互いにずれている複数の当接面によって構成されるとともに、当接部4gが、当接部3gを構成する複数の当接面のうちのいずれか1つに当接する1個の当接面によって構成されていても良い。この場合には、レンズ保持体3が第1レンズ保持体となり、レンズ保持体4が第2レンズ保持体となる。また、当接部3gが第1当接部となり、当接部3gを構成する複数の当接面が第1当接面となり、当接部4gが第2当接部となり、当接部4gを構成する1個の当接面が第2当接面となる。
また、上述した形態において、当接部3gが、光軸方向において互いにずれている複数の当接面によって構成されていても良い。この場合には、当接部3gを構成する複数の当接面のうちのいずれか1つと、当接部4gを構成する当接面4b〜4fのうちのいずれか1つとが当接している状態で、レンズ保持体3とレンズ保持体4とが固定される。この場合であっても、上述した形態と同様に、レンズ鏡筒1の光学系の像面湾曲を補正することが可能であっても、レンズ鏡筒1の部品の管理が容易になるとともにレンズ鏡筒1の組立作業を簡素化することが可能になるといった効果を得ることができる。ただし、当接部3gが1個の当接面3fによって構成されていた方が、レンズ保持体3の構成を簡素化することが可能になる。
上述した形態では、レンズ保持体4に、レンズ2の周方向に配列される5個の凹部4kが形成され、レンズ保持体3に、5個の凹部4kのうちのいずれか1つと係合する1個の突起部3kが形成されているが、レンズ保持体3に、レンズ2の周方向に配列される5個の突起部3kが形成され、レンズ保持体4に、5個の突起部3kのうちのいずれか1つと係合する1個の凹部4kが形成されていても良い。この場合には、突起部3kは第1位置決め部であり、凹部4kは第2位置決め部である。
上述した形態では、当接部3g、4gは、レンズ2の周方向において3箇所に形成されているが、当接部3g、4gは、レンズ2の周方向において4箇所以上に形成されていても良い。また、当接部3g、4gは、レンズ2の周方向において2箇所に形成されていても良い。また、上述した形態において、レンズ保持体3に対するレンズ保持体4の、レンズ2の周方向の位置を確認するための目印がレンズ保持体3に形成されていても良い。この目印は、たとえば、ベース部3aの外周面や前面部3dの前面に形成される。
1 レンズ鏡筒
2 レンズ
3 レンズ保持体(第2レンズ保持体)
3f 当接面(第2当接面)
3g 当接部(第2当接部)
3j 挿通穴
3k 突起部(第2位置決め部)
4 レンズ保持体(第1レンズ保持体)
4b 当接面(第1当接面、第4当接面)
4c 当接面(第1当接面、第7当接面)
4d 当接面(第1当接面、第5当接面)
4e 当接面(第1当接面、第6当接面)
4f 当接面(第1当接面、第3当接面)
4g 当接部(第1当接部)
4j ネジ穴
4k 凹部(第1位置決め部)
4p 目印
5 ネジ
5a 軸部
Z1 被写体側
Z2 反被写体側

Claims (6)

  1. 複数のレンズを保持する第1レンズ保持体と第2レンズ保持体とを備え、
    前記第1レンズ保持体には、前記レンズの光軸方向において前記第2レンズ保持体に対する前記第1レンズ保持体の位置を決めるための平面状の第1当接面が前記光軸方向に直交するように形成され、
    前記第2レンズ保持体には、前記光軸方向に直交するとともに前記第1当接面に当接可能な第2当接面が形成され、
    前記レンズの周方向に配列されるとともに前記光軸方向の位置がずれている階段状の5個の前記第1当接面からなる第1当接部を前記第1レンズ保持体が備え、前記第1当接部を構成する5個の前記第1当接面のうちのいずれか1つに当接する1個の前記第2当接面からなる第2当接部を前記第2レンズ保持体が備え
    前記光軸方向の一方側を被写体側とし、前記光軸方向の他方側を反被写体側とするとともに、5個の前記第1当接面の中で最も被写体側に配置される前記第1当接面を第3当接面とし、5個の前記第1当接面の中で最も反被写体側に配置される前記第1当接面を第4当接面とし、5個の前記第1当接面の中で前記光軸方向において真ん中に配置される前記第1当接面を第5当接面とし、5個の前記第1当接面の中で前記光軸方向において前記第3当接面と前記第5当接面との間に配置される前記第1当接面を第6当接面とし、5個の前記第1当接面の中で前記光軸方向において前記第4当接面と前記第5当接面との間に配置される前記第1当接面を第7当接面とすると、
    前記光軸方向における前記第5当接面の位置は、複数の前記レンズの設計基準値に基づいて設定され、
    前記光軸方向における前記第3当接面の位置および前記第4当接面の位置は、複数の前記レンズの、前記設計基準値に対する公差の累積値に基づいて設定され、
    前記光軸方向における前記第6当接面の位置および前記第7当接面の位置は、複数の前記レンズの、前記設計基準値に対する公差の二乗平均値に基づいて設定されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記第1当接部および前記第2当接部は、前記レンズの周方向において3箇所に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1レンズ保持体と前記第2レンズ保持体とを固定するためのネジを備え、
    前記第1レンズ保持体には、前記ネジの軸部に形成されるオネジが係合可能なメネジが内周側に形成されるネジ穴が形成され、
    前記第2レンズ保持体には、前記軸部が挿通される挿通穴が形成され、
    前記ネジ穴は、前記光軸方向から見たときに、環状に形成される前記第1当接面に囲まれ、
    前記挿通穴は、前記光軸方向から見たときに、環状に形成される前記第2当接面に囲まれていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1レンズ保持体と前記第2レンズ保持体とを固定するためのネジを備え、
    前記第1レンズ保持体は、被写体側に配置され、
    前記第2レンズ保持体は、反被写体側に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1レンズ保持体および前記第2レンズ保持体のいずれか一方には、前記レンズの周方向において前記第2レンズ保持体に対する前記第1レンズ保持体の位置を決めるための5個の第1位置決め部が形成され、
    前記第1レンズ保持体および前記第2レンズ保持体のいずれか他方には、5個の前記第1位置決め部のうちのいずれか1つに係合して前記レンズの周方向における前記第1レンズ保持体と前記第2レンズ保持体との相対位置を決める第2位置決め部が形成され、
    前記第1当接部を構成する5個の前記第1当接面のうちのいずれか1つと前記第2当接面とが当接しているときに、5個の前記第1位置決め部のうちのいずれか1つと前記第2位置決め部とが係合していることを特徴とする請求項からのいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第1レンズ保持体および前記第2レンズ保持体の少なくともいずれか一方には、前記第2レンズ保持体に対する前記第1レンズ保持体の、前記レンズの周方向における位置を確認するための目印が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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