JP5538135B2 - 偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒に係り、特にレンズ鏡筒の光学系を構成する所定のレンズを光軸に対して直交方向に位置調整して光学性能(解像度等)を向上させる偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒に関する。
一般に、放送用又は業務用のテレビカメラなどに使用されるレンズ鏡筒では、鏡筒内(固定筒内)にレンズを組み込んだ後、レンズの先端部にコリメータを取り付け、レンズの結像状態(像質)を観察しながらMTF(解像度)等の光学性能を向上させるためのレンズの偏心調整が行なわれている。レンズの偏心調整は、光軸に対する直交方向への位置調整、光軸周りの回転調整、倒れ角の調整などにより行なわれている。
また従来、鏡筒内にレンズを組み込んだ後、その状態で偏心調整を行えるようにするため、鏡筒の外部から工具などを使用して光学性能への影響の大きい一部のレンズを動かして偏心調整を行えるようにした偏心調整機構が提案されている。
例えば、特許文献1の偏心調整機構によれば、外側レンズ枠に一体的に保持された複数枚のレンズからなるレンズ群の一部のレンズが、外側レンズ枠の内部に配置された内側レンズ枠に偏心調整を行うレンズとして保持される。また、外側レンズ枠に内側レンズ枠と係合する偏心ピンが軸支される。そして、鏡筒の外部からその偏心ピンまで貫通した孔を通じて偏心ピンを回動調整すると、内側レンズ枠のレンズの倒れ角の調整が行えるようになっている。
特許文献2の偏心調整機構によれば、特許文献1と同様に外側レンズ枠に複数枚のレンズからなるレンズ群が保持され、その一部のレンズが偏心調整を行うレンズとして内側レンズ枠に保持される。また、内側レンズ枠の外周部にはギヤが形成される。そして、鏡筒の外側からそのギヤまで貫通する開口を通じてギヤと噛合する回転手段により内側レンズ枠を回転調整すると、内側レンズ枠のレンズの光軸周りの回転調整が行えるようになっている。
特許文献3の偏心調整機構によれば、偏心調整を行うレンズを保持するレンズ枠に光軸に対して直交方向に露出部が形成され、その露出部が鏡筒外部に露出するように配置される。そして、その露出部を調整用治具を用いて変位させると、光軸に対して直交方向へのレンズの位置調整が行えるようになっている。
特開2000−66076号公報 特開2000−75182号公報 特開平11−174301号公報
ところで、光軸に対して直交方向へのレンズの位置調整によって偏心調整を行う偏心調整機構を設ける場合に、特許文献3のように偏心調整を行うレンズのレンズ枠に鏡筒外部に露出する露出部を形成する構造にすると、その露出部を鏡筒に挿通配置するために鏡筒をそのレンズの位置で前後に分離できるようにする必要がある。このとき、鏡筒の構造上、偏心調整を行うことができるレンズが限定され、光学性能への影響が大きい偏心調整に最適なレンズ以外のレンズを偏心調整する構造とするか、又は、偏心調整に最適なレンズの位置に合わせて大幅に鏡筒の構造を変更しなければならないという欠点がある。
一方、複数枚のレンズを1つのレンズ枠内に一体のレンズ群として光軸方向に精度良く位置決めした状態に保持させ、その内の一部のレンズを偏芯調整を行うレンズとして光軸に対して直交方向に位置調整できるように偏芯調整機構を設ける場合には、次のような機構が考えられる。即ち、特許文献1、2のように外側レンズ枠内に保持されたレンズ群のうち偏心調整を行うレンズを内側レンズ枠により保持し、外側レンズ枠に内側レンズ枠まで貫通する径方向のネジ孔を複数箇所に設けてそれらのネジ孔にネジを螺合させる。そして、鏡筒に外部からそれらのネジまで貫通する孔を形成する。これによれば、外側レンズ枠の各ネジを鏡筒外部から孔を通じて回動調整することにより、内側レンズ枠に保持されたレンズの光軸に対して直交方向への位置調整が可能となる。また、鏡筒には外側レンズ枠のネジを回動調整するための孔を設けるだけで良いため、光学性能への影響が大きい偏心調整に最適なレンズが、レンズ枠に一体的に保持されるレンズ群の一部のレンズであったとしても、容易にそのレンズを偏心調整するための機構をレンズ鏡筒に設けることができる。
また、このような偏心調整機構を設ける場合において、内側レンズ枠に保持されたレンズを偏心調整した際に、そのレンズの光軸方向の位置や倒れ角までもが変化してしまうと最適な状態に設定することが難しく、また、光学性能が悪化してしまう恐れもあるため、内側レンズ枠が光軸に対して直交方向のみに変位するような規制手段が必要となる。この規制手段についても、特許文献1、2の構成が適用できる。これによれば、外側レンズ枠に径方向内向きに突出した係止部が形成され、外側レンズ枠の一方の開口(挿入開口)から偏心調整を行うレンズを保持した内側レンズ枠を挿入すると、内側レンズ枠又はこれに保持されたレンズの挿入側の端部がその係止部に係止される。これにより、内側レンズ枠の抜け落ち防止と、光軸方向の位置決めが行なわれる。そして、内側レンズ枠の挿入後に板バネやゴムなどの環状の弾性部材が挿入された後、外側レンズ枠の内周面とネジ結合される押さえ環がねじ込まれて係止部と押さえ環との間に内側レンズ枠と弾性部材が挟み込まれた状態で固定される。従って、内側レンズ枠は弾性部材により係止部側に付勢された状態となり、光軸方向の位置や倒れ角を変化させることなく内側レンズ枠を光軸に対して直交方向に変位させることができる。
しかしながら、上記のように特許文献1、2に倣った構成による偏心調整機構では弾性部材と押さえ環が必要であるため、部品点数を削減して組立工数の削減とコストの削減を図る上で、より簡易な構造が期待される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、外側レンズ枠により一体的に保持される複数のレンズからなるレンズ群の一部のレンズを光軸に対して直交方向に変位させて偏心調整を行う偏心調整機構の部品点数を削減して組立工数とコストの削減を図ることができる偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置されるレンズ枠であって、複数のレンズにより構成されるレンズ群を一体的に保持すると共に、光軸方向の前端側と後端側に開口を有する円筒状の第1レンズ枠と、前記レンズ群を構成する一部のレンズであって偏心調整を行うレンズを内部に保持すると共に、前記第1レンズ枠の一方の挿入開口から挿入されて前記第1レンズ枠の内部に収容保持される円筒状の第2レンズ枠と、前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向内向きに突出形成され、前記第1レンズ枠の内部に前記挿入開口から挿入する際の挿入側となる前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記第2レンズ枠に保持されたレンズの挿入側端部を光軸方向に係止する係止部と、前記第2レンズ枠の前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部に当接すると共に、前記第2レンズ枠を前記係止部の方向に押圧するように前記第1レンズ枠の内部に装着される板バネであって、前記非挿入側端部に当接する環状部と、該環状部に対して径方向外向きに突出形成されて前記第1レンズ枠の内周面よりも外側に突出する爪部とを備えた板バネと、前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向外向きに形成され、前記板バネの爪部が嵌入されることにより、前記板バネを光軸方向に係止して前記板バネを前記第1レンズ枠の内部に装着した状態に保持する周方向溝と、前記第1レンズ枠の内周面において前記周方向溝の周方向端部と連結される位置に光軸方向に形成され、前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入された前記板バネの爪部が光軸周りの回転によって前記周方向溝に嵌入する位置まで前記爪部を案内する案内溝と、前記第1レンズ枠の内部に収容保持された前記第2レンズ枠の位置に前記第1レンズ枠の外周面から内周面まで貫通するように径方向に形成されたネジ孔と、前記ネジ孔に螺合されて前記第2レンズ枠の外周面に当接し、光軸と直交する方向に関して前記第2レンズ枠を前記第1レンズ枠に対して固定するネジであって、前記ネジ孔へのねじ込み量を調整することにより前記第2レンズ枠の固定位置を調整して前記第2レンズ枠に保持されたレンズの偏心調整を行うために前記ネジ孔に螺合される止めネジと、前記レンズ鏡筒の少なくとも前記固定筒の外側から前記ネジ孔まで貫通するように径方向に設けられ、前記ネジ孔に螺合された前記止めネジのねじ込み量を調整するための工具が挿通される工具挿通孔と、を備え、前記周方向溝は、光軸を端辺とする平面のうち、前記ネジ孔の位置を含む平面と交差する位置に形成されることを特徴としている。
本発明によれば、第1レンズ枠に一体的に保持されるレンズ群のうち、偏心調整を行うレンズを保持した第2レンズ枠を従来のように第1レンズ枠と別体の押さえ環と弾性部材を使用することなく、板バネのみで保持することができる。従って、部品点数を削減することができ、組立工数とコストの削減を図ることができる。そして、ネジ孔の止めネジの押圧力により第2レンズ枠内のレンズが光軸方向に変化することや傾くことが板バネの弾性力により最も効果的に防止される。
請求項2に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1に係る発明において、前記ネジ孔は、前記第1レンズ枠の周方向に沿って少なくとも3箇所以上の位置に形成されたことを特徴としている。本発明のように3箇所以上の位置にネジ孔を設けることにより、そのネジ孔に螺合された止めネジのねじ込み量を調整して光軸に対して直交方向に第2レンズ枠内のレンズの位置を調整することが可能となる。
請求項3に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1又は2に係る発明において、前記第1レンズ枠に保持されるレンズ群は、第2レンズ枠に保持されるレンズよりも前記挿入開口側に保持されると共に前記第2レンズ枠の外周よりも口径が大きい開口側レンズを有し、該開口側レンズは、前記周方向溝が形成される前記第1レンズ枠の内周面よりも拡径された拡径内周面の位置に保持されると共に、前記第2レンズ枠が収容保持される内周面と前記拡径内周面との段差部分の壁面により光軸方向の位置が位置決めされることを特徴としている。
本発明によれば、第1レンズ枠において第2レンズ枠のレンズよりも挿入開口側にレンズ(開口側レンズ)を保持する場合に、その開口側レンズの光軸方向の位置を位置決めする部位として、板バネを装着するための周方向溝に対して挿入開口側に必然的に形成される壁面を利用する。これによって開口側レンズの位置決め用の部位を特別に形成することが不要となる。
請求項4に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項3に係る発明において、前記開口側レンズは前記壁面との間に間隔環を挟んで前記第1レンズ枠の内部に保持されることを特徴としている。本発明は、開口側レンズを位置決め用の壁面に直接当接するのではなく、間隔環を挟むようにした態様である。
請求項5に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1から4のいずれか一項に係る発明において、前記レンズ群は、前記レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置される光学系のうちの後側マスターレンズ群であることを特徴としている。本発明は光学の光学特性に影響の大きい後側マスターレンズ群に請求項1から4のいずれか一項に記載の発明を適用することを示す。
本発明によれば、外側レンズ枠により一体的に保持される複数のレンズからなるレンズ群の一部のレンズを光軸に対して直交方向に変位させて偏心調整を行う偏心調整機構の部品点数を削減することができ、組立工数の削減とコストの削減を図ることができる。
本発明が適用されるレンズ鏡筒全体を一部断面で示した側面図。 後側マスターレンズ群の周辺部の構成を示した拡大断面図。 後側マスターレンズ群の外側レンズ枠の斜視図。 板バネの形状を示した斜視図。 外側レンズ枠内への板バネの装着手順の説明に使用した説明図。
以下、添付図面に従って本発明に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒を実施するための形態を詳述する。
図1は、本発明が適用されるレンズ鏡筒全体を一部断面で示した側面図である。同図のレンズ鏡筒10は、主に放送用又は業務用として取材等において携帯されて使用されるENG(Electric News Gathering)カメラと呼ばれるレンズ交換式のカメラ装置にマウントにより装着されるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒10は、ネジなどにより連結されて一体化された不動の固定筒11を有し、その固定筒11は、主として中央部の中央固定筒12と、中央固定筒12に固定されて前側に配置された前側固定筒14と、中央固定筒12に固定されて後側に配置された後側固定筒16とを有している。
固定筒11の内部には被写体光を取り込んで結像する光学系が配置されており、光学系は、周知のように光軸に沿って前段側(光軸方向被写体側)からフォーカス光学系20、ズーム光学系22、アイリス24、マスター光学系26を有している。
フォーカス光学系20は、ピントを合わせる被写体距離、即ち、焦点位置を調整(フォーカス調整)するための光学系であり、一定位置に固定された固定フォーカスレンズ群20Aと光軸方向に前後移動可能に支持された移動フォーカスレンズ群20Bとからなる。移動フォーカスレンズ群20Bが移動することにより焦点位置が変化する。
ズーム光学系22は、ズーム倍率、即ち、焦点距離を調整するための光学系であり、光軸方向に前後移動可能に支持された変倍系レンズ群22Aと補正系レンズ群22Bとからなる。変倍系レンズ群22Aが移動することによって焦点距離が変化し、補正系レンズ群22Bが移動することによって変倍系レンズ群22Aの移動による焦点位置の変化が抑止される。変倍系レンズ群22Aと補正系レンズ群22Bとはカム筒30のカム機構によって予め決められた位置関係に従って連動して移動する。
アイリス24は、光量調整のために絞り羽根を開閉動作させて開口径を変化させる。
マスター光学系26は、最終的に像を結像させるための光学系であり、前側マスターレンズ群26Aと後側マスターレンズ群26Bとからなる。前側マスターレンズ群26Aは一定位置に固定され、後側マスターレンズ群26Bは、バックフォーカス調整等のために光軸に沿って移動可能に支持されている。
一方、固定筒11には、上記移動可能に支持された移動フォーカスレンズ群20B、ズーム光学系22(変倍系レンズ群22A及び補正系レンズ群22B)、アイリス24、後側マスターレンズ群26Bの各々を駆動するためのフォーカス駆動機構、ズーム駆動機構、アイリス駆動機構、マスター駆動機構が設けられている。
駆動機構の詳細については省略するが,固定筒11の外周部にはフォーカスリング40、ズームリング42、アイリスリング44、バックフォーカス調整リング46が回動可能に配置されており、フォーカス駆動機構は、フォーカスリング40の回動力によって移動フォーカスレンズ群20Bが光軸方向に前後移動するように構成され、ズーム駆動機構は、ズームリング42の回動力によってズーム光学系22が光軸方向に前後移動するように構成され、アイリス駆動機構は、アイリスリング44の回動力によってアイリス24が開閉動作するように構成され、マスター駆動機構は、バックフォーカス調整リング46の回動力によって後側マスターレンズ群26Bが光軸方向に前後移動するように構成されている。
続いて、上記のレンズ鏡筒10に設けられる偏心調整機構について説明する。上記のレンズ鏡筒10には、光学系全体の光学性能への影響が大きいレンズとして後側マスターレンズ群26Bの一部のレンズを光軸に対して直交方向に位置調整して偏心調整を行うための偏心調整機構が設けられている。
図2は、後側マスターレンズ群26Bの周辺部の構成を示した拡大断面図である。同図に示すように後側マスターレンズ群26Bは、6枚のレンズ(単レンズ)G1〜G6により構成されており、レンズG2とレンズG3、及び、レンズG4とレンズG5が、それぞれ対向面で接合されて各々の1枚のレンズ(接合レンズ)G2′、G4′を構成している。
これらの後側マスターレンズ26Bの各レンズG1〜G6は、外側レンズ枠50の内部に保持されて後側固定筒16内に配置されるようになっている。
外側レンズ枠50は、図3の斜視図にも示すように、内径が異なる第1円筒部52、第2円筒部54、第3円筒部56、及び、第4円筒部58を有しており、それらの第1円筒部52〜第4円筒部58が前側から順に配置されている。各円筒部52、54、56、58の間は、各円筒部52、54、56、58から連設された接続部によって連結されており、第1円筒部52〜第4円筒部58は例えばプラスチックにより一体形成されている。また、外側レンズ枠50の第2円筒部54と第3円筒部56との接続部分には、径方向内向きに突出した係止部60が周方向に沿って、即ち、環状に形成されている。なお、詳細は省略するが、第1円筒部52の外周面は、後側固定筒16内に配置された移動筒17の内周面に例えばネジ結合されており、移動筒17がバックフォーカス調整リング46の回動により光軸方向に前後移動することによって外側レンズ枠50も全体として光軸方向に前後移動するようになっている。
図2に示すように第1円筒部52は最も内径が大きく、その内部にはレンズG1が保持されるようになっている。第1円筒部52の後段の第2円筒部54は、第1円筒部52よりも内径が小さく、その内部に内側レンズ枠90が保持されると共に、その内側レンズ枠90に保持されたレンズG2′(G2及びG3)が配置されるようになっている。第2円筒部54の後段の第3円筒部56は、内径が最も小さく、その内部にレンズG4′(G4及びG5)が保持され、第3円筒部56の後段の第4円筒部58は、第3円筒部56よりも内径が大きく、その内部にレンズG6が保持されるようになっている。
第2円筒部54に配置されるレンズG2′はレンズ鏡筒10における全体の光学系の光学性能への影響が大きいため偏心調整を行えるようになっており、レンズG2′は上記のように内側レンズ枠90に保持された状態、即ち、外周部を内側レンズ枠90に囲まれた状態で第2円筒部54内に配置されている。
内側レンズ枠90は、円筒状に形成されると共に、その外周面が外側レンズ枠50の第2円筒部54の内周面よりも僅かに小さい径を有しており、後述のように外周面側から径方向に押圧されて外側レンズ枠50内(第2円筒部54内)において光軸に対して直交方向に変位すると共に所望の位置に固定されるようになっている。そして、その押圧力によってレンズG2′に歪みが生じにないように例えば金属のように硬い材質で形成されている。
また、内側レンズ枠90の前端部には、レンズG2′の前側縁部(前面の周縁部)を係止するために径方向内向きに突出した係止部92が形成されている。
ここで、外側レンズ枠50の内部に後側マスターレンズ群26BのレンズG1〜G6を組み込む際の手順について説明すると、まず、内側レンズ枠90の後側開口からレンズG2′が挿入され、レンズG2′の前側縁部が係止部92に係止された状態で内側レンズ枠90内に収容される。この後、そのレンズG2′が内側レンズ枠90と共に外側レンズ枠50の前側開口から挿入される。そして、第2円筒部54の位置まで進入し、レンズG2′の後側縁部(後面の周縁部)が外側レンズ枠50内に突設された係止部60の前面側に当接する。これにより、レンズG2′は係止部60によって光軸方向に位置決めされた状態で第2円筒部54内に収容される。なお、この後、レンズG2′及び内側レンズ枠90を後方に付勢しながら第2円筒部54内に保持するための板バネ66が外側レンズ枠50内に挿入されて装着されるがこれについては後述する。また、レンズG2′の後側縁部ではなく、内側レンズ枠90の後端部が係止部60の前面に当接するようにしてもよい。ただし、レンズG2′の後側縁部を係止部60に直接当接させる方がレンズG2′の位置決め精度が高く好適である。
次に、図2に示されている間隔環62とレンズG1が外側レンズ枠50の前側開口から順に挿入される。間隔環62は、後面側が第1円筒部52の内周部に径方向内向きに突出形成された押さえ部70(詳細は後述)の前面に当接すると共に、前面側がレンズG1の後側縁部に当接する。これによりレンズG1が押さえ部70の前面から光軸方向に所定距離離れた規定位置に位置決めされた状態で第1円筒部52内に収容される。なお、間隔環62は必須ではなく、レンズG1の後側縁部を押さえ部70の前面に直接当接させてレンズG1を位置決めしてもよい。そして、レンズG1の前側縁部が外側レンズ枠50(第1円筒部52)の前端部において熱カシメなどの接着手段により固定され、レンズG1が第1円筒部52内に保持される。
また、レンズG4′(G4及びG5)とレンズG6は、外側レンズ枠50の後側開口から挿入されるようになっており、まず、レンズG4が外側レンズ枠50内に挿入され、レンズG4′の前側縁部が係止部60の後面に当接し、係止部60により光軸方向に位置決めされた状態で第3円筒部56内に収容される。続いて、図2に示されている間隔環64が挿入された後、レンズG6が挿入され、間隔環64の前面がレンズG4′の後側縁部に当接すると共に、間隔環64の後面がレンズG6の前側縁部に当接する。これにより、レンズG6が、係止部60の後面から光軸方向に所定距離離れた規定位置に位置決めされた状態で第4固定筒58内に収容される。そして、レンズG6の後側縁部が外側レンズ枠50(第4円筒部58)の後端部において熱カシメなどの接着手段により固定されることにより、レンズG4′が第3円筒部56内に保持されると共にレンズG6が第4円筒部58内に保持される。
上記のようにして後側マスターレンズ群26Bが組み込まれる外側レンズ群50の第1円筒部52の内周面には、周方向に沿った位置に径方向内向きに突出した押さえ部70が形成されている。この押さえ部70の内周面は第2円筒部54の内周面と繋がっており、第2円筒部54の一部とみなすこともできる。
押さえ部70は、従来における押さえ環と同様の役割を有しており、その従来の押さえ環は、内側レンズ枠90の外径よりも小さい内径の環状部材によって、内側レンズ枠90の前側に配置される波板バネ等の弾性部材を係止すると共に、弾性部材の付勢力によって内側レンズ枠90とレンズG2′を後方の係止部60に押圧する役割を有している。
一方、本実施の形態の押さえ部70は、従来の押さえ環と異なり、内側レンズ枠90の第2円筒部54内への内側レンズ枠90及びレンズG2′の挿入を阻害しないように内側レンズ枠90の外径よりも大きい内径(第2円筒部54と一致した内径)により形成され、かつ、外側レンズ枠50と別体ではなく一体形成されている。そして、その押さえ部70の後側に、従来の弾性部材に相当する役割を有する環状の板バネ66が装着保持されるようになっている。
図4は、板バネ66の形状を示した斜視図であり、同図に示すように板バネ66は、環状部66Aと、その外周部の等角度間隔(90度間隔)ごとの4箇所の位置に径方向外向きに突出形成された爪部66B、66B、66B、66Bを有している。そして、環状部66Aの外径は、第2円筒部54の内径に略一致し、爪部66Bの外径(4つの爪部66Bの外周縁が沿う円の径)は、第1円筒部52の内径に略一致している。
これに対して、押さえ部70の後側には、板バネ66の4つの爪部66Bが同時に嵌入されて板バネ66を装着保持する周方向の溝72が等角度間隔(90度間隔)ごとの4箇所の位置(前側からみて上下方向と左右方向の各々に対向する位置)に形成されている。
また、押さえ部70には、外側レンズ枠50の前側開口から挿入される板バネ66の各爪部66Bを各溝72の周方向の端の位置まで挿通させる(案内する)ための挿通部(案内溝)70Aが等角度間隔(90度間隔)ごとの4箇所の位置に形成されている。即ち、押さえ部70は、各溝72の前側に周方向に沿って等角度間隔(90度間隔)ごとの4箇所の位置に断続的に突出形成された突出部を有し、その突出部が形成されていない位置が上記挿通部70Aとなっている。
なお、外側レンズ枠50を射出成形する際に溝72はアンダーカットとなるため、外側レンズ枠50の光軸方向に可動する金型のコアに対して溝72は外側レンズ枠50の径方向(光軸に対して直交方向)に可動すると共に径方向外向きに引き抜かれるスライドコアにより成形されるため、溝72は、外側レンズ枠50の外周面まで貫通する長孔により形成されている。
以上の構成によれば次のようにして板バネ66を外側レンズ枠50内に装着することができる。図5を参照して説明すると、上記のように、まず、外側レンズ枠50の前側開口から、内側レンズ枠90及びこれに保持されたレンズG2′を挿入し、第2円筒部54内にそれらを収容する。続いて、外側レンズ枠50の前側開口から板バネ66を挿入し、板バネ66の各爪部66Bを押さえ部70の挿通部70Aを通過させて溝72が設けられている位置まで進入させる。そして、板バネ66を周方向の所定向き(前側からみて時計回りの向き)に回転させると、板バネ66の各爪部66Bが各溝72に嵌入して各爪部66Bが押さえ部70により光軸方向に係止された状態で保持される。
このようにして板バネ66を装着すると、板バネ66の環状部66Aの後面が内側レンズ枠90の前端部に形成された光軸と直交する前端面90Aに当接し、内側レンズ枠90の前端面90Aが光軸方向に板バネ66に係止されて内側レンズ枠90及びレンズG2′が第2円筒部54内に保持される。また、このとき板バネ66は、環状部66Aが前側、爪部66Bが後側に捻られた状態に弾性変形するため、その弾性力により内側レンズ枠90及びレンズG2が後方に押圧されて、内側レンズ枠90内のレンズG2′の後側端部(光軸と直交する方向の後端面)が常に係止部60の前面に押し当てられた状態に維持され、レンズG2′の光軸方向の位置が係止部60の前面によって位置決めされる。
以上のように板バネ66を外側レンズ枠50内に装着することによって内側レンズ枠90及びレンズG2′を保持する構造によれば、従来のように外側レンズ枠50と別体の2つの部品、即ち、押さえ環と弾性部材を必要とせず、部品点数が削減されると共に、組立工数が削減される。
また、上記のように押さえ部70の前面は、内側レンズ枠90のレンズG2′よりも前側で保持されるレンズG1の光軸方向の位置の位置決め用の壁面としても作用している。従来では、第1レンズ枠50と別体の押さえ環が固定される位置が定まらないため、押さえ環とは別の固定部位を基準にレンズG1の位置決めを行うようにしていたが、本実施の形態では押さえ部70がその役割も有している。そのため、レンズG1を位置決めするための構成部を押さえ部70と異なる位置に設ける必要がなく、レンズG1とレンズG2′の間隔を狭くするような光学設計が可能であり、レンズ鏡筒10の小型化に寄与すると共に、構成が簡素化されてコストの低減も図ることができる。
一方、外側レンズ枠50の第2円筒部54には、等角度間隔(90度間隔)となる4箇所の位置に径方向に貫通したネジ孔80が形成されている。これらのネジ孔80には、例えば先端が平らに加工されたとがり先の止めネジ100がねじ込まれて、その止めネジ100の先端が内側レンズ枠90の外周面に押し当てられるようになっている。
これによれば、例えば、対向する2つのネジ孔80、80に螺合された2つの止めネジ100、100のうちの一方の止めネジ100を弛めて、他方の止めネジ100を締め込むようにして、各ネジ孔80の止めネジ100のねじ込み量を調整することによって、内側レンズ枠90を光軸に対して直交方向(上下方向と左右方向)に変位させることができ、これによって、内側レンズ枠90内に保持されたレンズG2′を光軸に対して直交方向に位置調整して偏心調整を行うことができるようになっている。このとき、内側レンズ枠90は、板バネ66によって後方に付勢されているため、レンズG2′の光軸方向の位置は変化せず、係止部60により光軸方向に位置決めされた状態に維持される。また、内側レンズ枠90は金属のような硬質の材料で成形されているため、止めネジ100により内側レンズ枠90に大きな圧力が加えられた場合にレンズG2′が歪むという事態も防止されている。
更に、板バネ66の各爪部66Bを保持する各溝72は、外側レンズ枠50の第2円筒部54に設けられる各ネジ孔80に対して光軸方向に重なる位置、即ち、光軸を端辺とする平面のうちネジ孔80の位置を含む平面と交差する位置に形成されているため、内側レンズ枠90に対する板バネ66による後方への押圧力が止めネジ100の当接する位置で最も大きくなる。従って、もし、止めネジ100の締め込み時等において内側レンズ枠90に前方への力が加わってしまうような場合でもレンズG2′の後側縁部が係合部60の前面から離間した状態になることが抑止される。
また、止めネジ100には、例えば、マイナスドライバの先端を差し込む凹溝100Aを有すると共に、外側レンズ枠50の外周部に配置される移動筒17や後側固定筒16には、それらの外側からネジ孔80まで径方向に貫通する貫通孔110が形成されている。従って、レンズ鏡筒10を組み立てた後に、レンズ鏡筒10の外側から貫通孔110にマイナスドライバを差し込むことによって止めネジ100の凹溝100Aにマイナスドライバの先端を差し込んで止めネジ100を回転させることができ、4箇所の止めネジ100をねじ込み量(締め込み具合)を調整することによって、レンズG2′を光軸に対して直交方向に位置調整して光学性能が最も良くなるように偏心調整を行うことができるようになっている。なお、各ネジ孔80に対して径方向の位置に上記の移動筒17と後側固定筒16以外の1又は複数の部材が配置される場合にはそれらの部材にも各ネジ孔80まで貫通するように孔を形成しておき、止めネジ100の位置まで外側からドライバを差し込めるようにすれば良く、又は、後側固定筒16から容易に取り外すことができる部材にはそのような孔を形成することなく、偏心調整の際にその部材を取り外すようにしても良い。
以上、上記実施の形態において、板バネ66を装着するための溝72の前側の押さえ部70は第1円筒部52の内周面に突出形成される旨の説明をしたが、押さえ部70は従来における押さえ環との比較のためにそのような構成部としたものであり、実際には、押さえ部70は、内側レンズ枠90が保持される第2円筒部54の内周面に溝72及び挿通部70Aを形成することによって、溝72の前方に第2円筒部54の一部として必然的に形成される部分である。従って、板バネ66を装着するための構成部としては押さえ部70を意図的に形成する必要はない。即ち、上記説明では内側レンズ枠90が収容保持される位置の内周面(第2円筒部54の内周面)よりも拡径された前方の内周面(第1円筒部52の内周面)に押さえ部70を突出形成するものとしたが、押さえ部70を突出形成するための拡径された内周面は必要ない。また、このことから、内側レンズ枠90が外側レンズ枠50内の最も開口に近い位置に収容保持され、内側レンズ枠90内のレンズよりも前方に保持されるレンズが存在しない場合のように内側レンズ枠90が収容保持される内周面よりも拡径された内周面が前方に存在しない場合であっても、上記実施の形態と同様に板バネ66を装着する構造を適用できる。
また、上記実施の形態では、外側レンズ枠50の周方向に沿った4箇所の位置に止めネジ100が螺合されるネジ孔80を形成したが止めネジ100は3箇所以上の位置に形成されていれば良い。また、板バネ66の爪部66Bと、その爪部66Bが嵌入される溝72も2箇所以上の位置に形成されていれば良い。ただし、例えば、爪部66Bと溝72は、ネジ孔80の数以上形成され、光軸を端辺する平面のうちの少なくともネジ孔80の位置を含む平面に交差する位置に溝72が形成されていることが望ましい。
また、上記実施の形態において、外側レンズ枠50内に内側レンズ枠90を収容保持するための構造は前後が反対となるような構造であってもよい。
また、上記実施の形態では、後側マスターレンズ群26Bの一部のレンズを偏心調整する場合の偏心調整機構について説明したが、他のレンズ群のレンズを偏心調整する場合においても上記実施の形態と同様の構成を適用できる。また、レンズ鏡筒の種類も上記実施の形態のENGカメラに使用されるレンズ鏡筒以外のものでも適用できる。
10 レンズ鏡筒
11 固定筒
12 中央固定筒
14 前側固定筒
16 後側固定筒
17 移動筒
20 フォーカス光学系
22 ズーム光学系
24 アイリス
26 マスター光学系
20A 固定フォーカスレンズ群
20B 移動フォーカスレンズ群
22A 変倍系レンズ群
22B 補正系レンズ群
26A 前側マスターレンズ群
26B 後側マスターレンズ群
30 カム筒
30A、30B カム溝
30C ネジ孔
40 フォーカスリング
42 ズームリング
44 アイリスリング
46 バックフォーカス調整リング
50 外側レンズ枠
52 第1円筒部
54 第2円筒部
56 第3円筒部
58 第4円筒部
60 係止部
62、64 間隔環
66 板バネ
66A 環状部
66B 爪部
70 押さえ部
70A 挿通部
72 溝
80 ネジ孔
90 内側レンズ枠
90A 前端面
92 係止部
100 止めネジ
100A 凹溝
110 貫通孔
G1〜G6、G2′、G4′ レンズ

Claims (5)

  1. レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置されるレンズ枠であって、複数のレンズにより構成されるレンズ群を一体的に保持すると共に、光軸方向の前端側と後端側に開口を有する円筒状の第1レンズ枠と、
    前記レンズ群を構成する一部のレンズであって偏心調整を行うレンズを内部に保持すると共に、前記第1レンズ枠の一方の挿入開口から挿入されて前記第1レンズ枠の内部に収容保持される円筒状の第2レンズ枠と、
    前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向内向きに突出形成され、前記第1レンズ枠の内部に前記挿入開口から挿入する際の挿入側となる前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記第2レンズ枠に保持されたレンズの挿入側端部を光軸方向に係止する係止部と、
    前記第2レンズ枠の前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部に当接すると共に、前記第2レンズ枠を前記係止部の方向に押圧するように前記第1レンズ枠の内部に装着される板バネであって、前記非挿入側端部に当接する環状部と、該環状部に対して径方向外向きに突出形成されて前記第1レンズ枠の内周面よりも外側に突出する爪部とを備えた板バネと、
    前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向外向きに形成され、前記板バネの爪部が嵌入されることにより、前記板バネを光軸方向に係止して前記板バネを前記第1レンズ枠の内部に装着した状態に保持する周方向溝と、
    前記第1レンズ枠の内周面において前記周方向溝の周方向端部と連結される位置に光軸方向に形成され、前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入された前記板バネの爪部が光軸周りの回転によって前記周方向溝に嵌入する位置まで前記爪部を案内する案内溝と、
    前記第1レンズ枠の内部に収容保持された前記第2レンズ枠の位置に前記第1レンズ枠の外周面から内周面まで貫通するように径方向に形成されたネジ孔と、
    前記ネジ孔に螺合されて前記第2レンズ枠の外周面に当接し、光軸と直交する方向に関して前記第2レンズ枠を前記第1レンズ枠に対して固定するネジであって、前記ネジ孔へのねじ込み量を調整することにより前記第2レンズ枠の固定位置を調整して前記第2レンズ枠に保持されたレンズの偏心調整を行うために前記ネジ孔に螺合される止めネジと、
    前記レンズ鏡筒の少なくとも前記固定筒の外側から前記ネジ孔まで貫通するように径方向に設けられ、前記ネジ孔に螺合された前記止めネジのねじ込み量を調整するための工具が挿通される工具挿通孔と、
    を備え
    前記周方向溝は、光軸を端辺とする平面のうち、前記ネジ孔の位置を含む平面と交差する位置に形成されることを特徴とする偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  2. 前記ネジ孔は、前記第1レンズ枠の周方向に沿って少なくとも3箇所以上の位置に形成されたことを特徴とする請求項1記載の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  3. 前記第1レンズ枠に保持されるレンズ群は、第2レンズ枠に保持されるレンズよりも前記挿入開口側に保持されると共に前記第2レンズ枠の外周よりも口径が大きい開口側レンズを有し、該開口側レンズは、前記周方向溝が形成される前記第1レンズ枠の内周面よりも拡径された拡径内周面の位置に保持されると共に、前記第2レンズ枠が収容保持される内周面と前記拡径内周面との段差部分の壁面により光軸方向の位置が位置決めされることを特徴とする請求項1又は2記載の偏心調整機能を備えたレンズ鏡筒。
  4. 前記開口側レンズは前記壁面との間に間隔環を挟んで前記第1レンズ枠の内部に保持されることを特徴とする請求項3記載の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  5. 前記レンズ群は、前記レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置される光学系のうちの後側マスターレンズ群であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
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