JP2012042540A - 偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒 - Google Patents

偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を削減して組立工数とコストの削減を図ると共に、外側レンズ枠の内部構造を簡素化することができる偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】後側マスターレンズ群26Bの各レンズG1〜G5を一体的に保持する外側レンズ枠50の内部には、径方向に螺合された止めネジ100のねじ込み量によって偏心調整のために光軸に対して直交方向に位置調整されるレンズG2′が内側レンズ枠90に保持されて収容されている。レンズG2′を光軸に対して直交方向に偏心調整した際に、レンズG2′がその方向以外に変位しないようにするため、また、レンズG1の位置決めのため、レンズG2′の後側端部と前側端部には、光軸に対して直交する平面により形成された当接面92、94が形成されると共に、レンズG2′とレンズG1との間に押さえ環100が配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒に係り、特にレンズ鏡筒の光学系を構成する所定のレンズを光軸に対して直交方向に位置調整して光学性能(解像度等)を向上させる偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒に関する。
一般に、放送用又は業務用のテレビカメラなどに使用されるレンズ鏡筒では、鏡筒内(固定筒内)にレンズを組み込んだ後、レンズの先端部にコリメータを取り付け、レンズの結像状態(像質)を観察しながらMTF(解像度)等の光学性能を向上させるためのレンズの偏心調整が行なわれている。レンズの偏心調整は、光軸に対する直交方向への位置調整、光軸周りの回転調整、倒れ角の調整などにより行なわれている。
また従来、鏡筒内にレンズを組み込んだ後、その状態で偏心調整を行えるようにするため、鏡筒の外部から工具などを使用して光学性能への影響の大きい一部のレンズを動かして偏心調整を行えるようにした偏心調整機構が提案されている。
例えば、特許文献1の偏心調整機構によれば、外側レンズ枠に一体的に保持された複数枚のレンズからなるレンズ群の一部のレンズが、外側レンズ枠の内部に配置された内側レンズ枠に偏心調整を行うレンズとして保持される。また、外側レンズ枠に内側レンズ枠と係合する偏心ピンが軸支される。そして、鏡筒の外部からその偏心ピンまで貫通した孔を通じて偏心ピンを回動調整すると、内側レンズ枠のレンズの倒れ角の調整が行えるようになっている。
特許文献2の偏心調整機構によれば、特許文献1と同様に外側レンズ枠に複数枚のレンズからなるレンズ群が保持され、その一部のレンズが偏心調整を行うレンズとして内側レンズ枠に保持される。また、内側レンズ枠の外周部にはギヤが形成される。そして、鏡筒の外側からそのギヤまで貫通する開口を通じてギヤと噛合する回転手段により内側レンズ枠を回転調整すると、内側レンズ枠のレンズの光軸周りの回転調整が行えるようになっている。
特許文献3の偏心調整機構によれば、偏心調整を行うレンズを保持するレンズ枠に光軸に対して直交方向に露出部が形成され、その露出部が鏡筒外部に露出するように配置される。そして、その露出部を調整用治具を用いて変位させると、光軸に対して直交方向へのレンズの位置調整が行えるようになっている。
特開2000−66076号公報 特開2000−75182号公報 特開平11−174301号公報
ところで、光軸に対して直交方向へのレンズの位置調整によって偏心調整を行う偏心調整機構を設ける場合に、特許文献3のように偏心調整を行うレンズのレンズ枠に鏡筒外部に露出する露出部を形成する構造にすると、その露出部を鏡筒に挿通配置するために鏡筒をそのレンズの位置で前後に分離できるようにする必要がある。このとき、鏡筒の構造上、偏心調整を行うことができるレンズが限定され、光学性能への影響が大きい偏心調整に最適なレンズ以外のレンズを偏心調整する構造とするか、又は、偏心調整に最適なレンズの位置に合わせて大幅に鏡筒の構造を変更しなければならないという欠点がある。
一方、光軸に対して直交方向へのレンズの位置調整によって偏心調整を行う偏心調整機構を設ける場合に、複数枚のレンズを1つのレンズ枠内に一体のレンズ群として光軸方向に精度良く位置決めした状態に保持させ、その内の一部のレンズを偏心調整を行う偏心調整用レンズとするときには、次のような機構が考えられる。即ち、特許文献1、2のように外側レンズ枠内に保持されたレンズ群のうち偏心調整を行う偏心調整用レンズを内側レンズ枠により保持し、外側レンズ枠に内側レンズ枠まで貫通する径方向のネジ孔を複数箇所に設けてそれらのネジ孔にネジを螺合させる。そして、鏡筒に外部からそれらのネジまで貫通する孔を形成する。これによれば、外側レンズ枠の各ネジを鏡筒外部から孔を通じて回動調整することにより、内側レンズ枠に保持された偏心調整用レンズを光軸に対して直交方向に位置調整することが可能となる。また、鏡筒には外側レンズ枠のネジを回動調整するための孔を設けるだけで良いため、光学性能への影響が大きい偏心調整に最適なレンズが、レンズ枠に一体的に保持されるレンズ群の一部のレンズであったとしても、容易にそのレンズを偏心調整するための機構をレンズ鏡筒に設けることができる。
また、このような偏心調整機構を設ける場合において、内側レンズ枠に保持された偏心調整用レンズを偏心調整した際に、そのレンズの光軸方向の位置や倒れ角までもが変化してしまうと最適な状態に設定することが難しく、また、光学性能が悪化してしまう恐れもあるため、偏心調整用レンズが光軸に対して直交方向のみに変位するような規制手段が必要となる。この規制手段についても、特許文献1、2の構成が適用できる。これによれば、外側レンズ枠に径方向内向きに突出した係止部が形成され、外側レンズ枠の一方の開口(挿入開口)から偏心調整用レンズを保持した内側レンズ枠を挿入すると、内側レンズ枠又は偏心調整用レンズの挿入側の端部がその係止部に係止される。これにより、偏心調整用レンズの抜け落ち防止と、光軸方向の位置決めが行なわれる。そして、内側レンズ枠の挿入後に波板バネやゴムなどの環状の弾性部材が挿入された後、外側レンズ枠の内周面とネジ結合される押さえ環がねじ込まれて係止部と押さえ環との間に偏心調整用レンズと弾性部材が挟み込まれた状態で固定される。従って、偏心調整用レンズは弾性部材により係止部側に付勢された状態となり、光軸方向の位置や倒れ角を変化させることなく偏心調整用レンズを光軸に対して直交方向に変位させることができる。
しかしながら、上記のように特許文献1、2に倣った構成による偏心調整機構では弾性部材と押さえ環が必要であるため、部品点数を削減して組立工数の削減とコストの削減を図る上で、より簡易な構造が期待される。
また、外側レンズ枠内において偏心調整用レンズよりも挿入開口側にレンズ(開口側レンズ)が保持される場合、即ち、偏心調整用レンズが外側レンズ枠に保持されるレンズ群の両端以外のレンズの場合には、上記のような押さえ環では光軸方向の位置が正確ではないため、開口側レンズを規定の位置に位置決めするための固定部位を外側レンズ枠内に形成する必要がある。そのため構成が複雑になると共に、偏心調整用レンズと開口側レンズとの間に上記の弾性部材及び間隔環と位置決め用の固定部位を配置する必要があるため、それらの構成部によって偏心調整用レンズと開口側レンズとの間隔を狭めるには限界があり、光学設計上の制限も生じるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズ枠(外側レンズ枠)により一体的に保持される複数のレンズからなるレンズ群の両端以外の一部のレンズを偏心調整用レンズとして光軸に対して直交方向に変位させて偏心調整を行う偏心調整機構を設ける場合に、部品点数を削減して組立工数とコストの削減を図ると共に、外側レンズ枠の内部構造を簡素化することができる偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置されるレンズ枠であって、複数のレンズにより構成されるレンズ群を一体的に保持すると共に、光軸方向の前端側と後端側に開口を有する円筒状の第1レンズ枠と、前記レンズ群を構成する一部のレンズであって偏心調整を行う偏心調整用レンズを保持すると共に、前記第1レンズ枠の一方の挿入開口から挿入されて前記第1レンズ枠の内部に収容保持される円筒状の第2レンズ枠と、前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向内向きに突出形成され、前記第1レンズ枠の内部に前記挿入開口から挿入する際の挿入側となる前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記偏心調整用レンズの挿入側端部を光軸方向に係止する係止部と、前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入されて前記偏心調整用レンズよりも前記挿入開口側に配置され、前記偏心調整用レンズの前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部に当接する押さえ環と、前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入されて前記押さえ環よりも前記挿入開口側に配置され、前記押さえ環に当接する開口側レンズと、前記第1レンズ枠の内部に収容保持された前記第2レンズ枠の位置に前記第1レンズ枠の外周面から内周面まで貫通するように径方向に形成されたネジ孔と、前記ネジ孔に螺合されて前記第2レンズ枠の外周面に当接し、光軸と直交する方向に関して前記第2レンズ枠を前記第1レンズ枠に対して固定するネジであって、前記ネジ孔へのねじ込み量を調整することにより前記第2レンズ枠の固定位置を調整して前記第2レンズ枠に保持された前記偏心調整用レンズの偏心調整を行うための止めネジと、前記レンズ鏡筒の少なくとも前記固定筒の外側から前記ネジ孔まで貫通するように径方向に設けられ、前記ネジ孔に螺合された前記止めネジのねじ込み量を調整するための工具が挿通される工具挿通孔と、を備え、前記偏心調整用レンズは、前記非挿入側端部において光軸に対して直交方向に摺動可能に前記押さえ環に当接する当接面を有し、該当接面は光軸に対して直交する平面により形成され、前記押さえ環は、前記偏心調整用レンズの前記当接面に当接する端面を有し、該端面は光軸に対して直交する平面により形成されたこと、を特徴としている。
本発明によれば、第1レンズ枠内において、偏心調整用レンズと開口側レンズとの間に押さえ環を配置すると共に、その押さえ環と偏心調整用レンズの当接部分を光軸に対して直交する平面により形成し、偏心調整用レンズを光軸に対して直交方向のみに摺動可能に保持したため、偏心調整用レンズと開口側レンズとの間に配置する部品が押さえ環のみとなり、部品点数が削減されて組立工数及びコストの削減が図られる。また、偏心調整用レンズの偏心調整によって押さえ環の位置が光軸方向に変化することがなく、押さえ環が規定の位置に固定されるため、押さえ環を開口側レンズの位置決め用の固定部位として利用することができ、第1レンズ枠内に開口側レンズの位置決め用の固定部位を形成することも不要となり、第1レンズ枠の構成の簡素化も図ることができる。
請求項2に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1に係る発明において、前記ネジ孔は、前記第1レンズ枠の周方向に沿って少なくとも3箇所以上の位置に形成されたことを特徴としている。止めネジが螺合されるネジ孔は3箇所以上あれば、偏心調整用レンズを光軸に対して直交方向の所望の位置に調整することができる。
請求項3に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1、又は、2に記載の発明において、前記係止部は、前記第1レンズ枠の内部に形成された異なる内径の内周面の接続部分の段差において形成された光軸に対して直交する壁面であり、前記係止部に当接する前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記偏心調整用レンズの挿入側端部は、光軸に対して直交方向に摺動可能に前記壁面に当接する当接面を有し、該当接面は光軸に対して直交する平面により形成されたことを特徴としている。本発明は、偏心調整用レンズと押さえ環との当接面だけでなく、偏心調整用レンズに対して押さえ環と反対側に配置される係止部と偏心調整用レンズ又は第2レンズ枠との当接面も光軸に対して直交方向の平面とし、光軸に対して直交方向にのみ偏心調整用レンズが変位するように規制した態様である。
請求項4に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1、2、又は、3に記載の発明において、前記第2レンズ枠の外周面は、前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部から前記挿入側端部に向けて徐々に拡径された傾斜面により形成されたことを特徴としている。
本発明によれば、偏心調整のために止めネジを締め込む際に、第2レンズ枠には挿入側端部側への力が働くため、偏心調整用レンズ又は第2レンズ枠の挿入側端部が係止部に当接した状態が確実に維持される。従って、偏心調整によって偏心調整用レンズが光軸方向に変位することや傾くことが確実に防止され偏心調整用レンズの光軸方向の位置が係止部によって精度良く位置決めされた状態に保持される。また、止めネジを締め込む際に開口側レンズにかかる負荷も確実に防止され、開口側レンズが第1レンズ枠から離脱する等の不具合も防止される。
請求項5に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒は、請求項1、2、3、又は、4に記載の発明において、前記第1レンズ枠に保持されるレンズ群は、前記レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置される光学系のうちの後側マスターレンズ群であることを特徴としている。本発明は光学系の光学特性に影響の大きい後側マスターレンズ群に請求項1〜4に記載の発明を適用することを示す。
本発明によれば、レンズ枠(外側レンズ枠)により一体的に保持される複数のレンズからなるレンズ群の両端以外の一部のレンズを偏心調整用レンズとして光軸に対して直交方向に変位させて偏心調整を行う偏心調整機構を設ける場合に、部品点数を削減して組立工数とコストの削減を図ることができると共に、外側レンズ枠の内部構造を簡素化することができる。
本発明が適用されるレンズ鏡筒全体を一部断面で示した側面図。 本発明に係る偏心調整機構が設けられる後側マスターレンズ群の周辺部の構成を示した拡大断面図。 図2の一部を示した要部拡大図。 図2の一部を変更した他の実施の形態を示す要部拡大図。
以下、添付図面に従って本発明に係る偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒を実施するための形態を詳述する。
図1は、本発明が適用されるレンズ鏡筒全体を一部断面で示した側面図である。同図のレンズ鏡筒10は、主に放送用又は業務用として取材等において携帯されて使用されるENG(Electric News Gathering)カメラと呼ばれるレンズ交換式のカメラ装置にマウントにより装着されるインナーフォーカス式のレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒10は、ネジなどにより連結されて一体化された不動の固定筒11を有し、その固定筒11は、主として中央部の中央固定筒12と、中央固定筒12に固定されて前側に配置された前側固定筒14と、中央固定筒12に固定されて後側に配置された後側固定筒16とを有している。
固定筒11の内部には被写体光を取り込んで結像する光学系が配置されており、光学系は、周知のように光軸に沿って前段側(光軸方向被写体側)からフォーカス光学系20、ズーム光学系22、アイリス24、マスター光学系26を有している。
フォーカス光学系20は、ピントを合わせる被写体距離、即ち、焦点位置を調整(フォーカス調整)するための光学系であり、一定位置に固定された固定フォーカスレンズ群20Aと光軸方向に前後移動可能に支持された移動フォーカスレンズ群20Bとからなる。移動フォーカスレンズ群20Bが移動することにより焦点位置が変化する。
ズーム光学系22は、ズーム倍率、即ち、焦点距離を調整するための光学系であり、光軸方向に前後移動可能に支持された変倍系レンズ群22Aと補正系レンズ群22Bとからなる。変倍系レンズ群22Aが移動することによって焦点距離が変化し、補正系レンズ群22Bが移動することによって変倍系レンズ群22Aの移動による焦点位置の変化が抑止される。変倍系レンズ群22Aと補正系レンズ群22Bとはカム筒30のカム機構によって予め決められた位置関係に従って連動して移動する。
アイリス24は、光量調整のために絞り羽根を開閉動作させて開口径を変化させる。
マスター光学系26は、最終的に像を結像させるための光学系であり、前側マスターレンズ群26Aと後側マスターレンズ群26Bとからなる。前側マスターレンズ群26Aは一定位置に固定され、後側マスターレンズ群26Bは、バックフォーカス調整等のために光軸に沿って移動可能に支持されている。
一方、固定筒11には、上記移動可能に支持された移動フォーカスレンズ群20B、ズーム光学系22(変倍系レンズ群22A及び補正系レンズ群22B)、アイリス24、後側マスターレンズ群26Bの各々を駆動するためのフォーカス駆動機構、ズーム駆動機構、アイリス駆動機構、マスター駆動機構が設けられている。
駆動機構の詳細については省略するが,固定筒11の外周部にはフォーカスリング40、ズームリング42、アイリスリング44、バックフォーカス調整リング46が回動可能に配置されており、フォーカス駆動機構は、フォーカスリング40の回動力によって移動フォーカスレンズ群20Bが光軸方向に前後移動するように構成され、ズーム駆動機構は、ズームリング42の回動力によってズーム光学系22が光軸方向に前後移動するように構成され、アイリス駆動機構は、アイリスリング44の回動力によってアイリス24が開閉動作するように構成され、マスター駆動機構は、バックフォーカス調整リング46の回動力によって後側マスターレンズ群26Bが光軸方向に前後移動するように構成されている。
続いて、上記のレンズ鏡筒10に設けられる偏心調整機構について説明する。上記のレンズ鏡筒10には、光学系全体の光学性能への影響が大きいレンズとして後側マスターレンズ群26Bの一部のレンズを光軸に対して直交方向に位置調整して偏心調整を行うための偏心調整機構が設けられている。
図2は、後側マスターレンズ群26Bの周辺部の構成を示した拡大断面図である。同図に示すように後側マスターレンズ群26Bは、5枚のレンズ(単レンズ)G1〜G5により構成されており、レンズG2〜G4は、各々の対向面で接合されて1枚のレンズ(接合レンズ)G2′を構成している。
これらの後側マスターレンズ26Bの各レンズG1〜G5は、外側レンズ枠50の内部に保持されて固定筒11(後側固定筒16)内に配置されるようになっている。
外側レンズ枠50は、内径が異なる第1円筒部52、第2円筒部54及び第3円筒部56を有しており、それらの第1円筒部52〜第3円筒部56が前側から順に配置されている。第2円筒部54には、第2円筒部54の内周面の前側よりも縮径された内周面を有する偏心調整部55が含まれている。
各円筒部52〜56の間は、各円筒部52〜56に連設された接続部58、59によって連結されており、第1円筒部52〜56は例えばプラスチックにより一体形成されている。
また、第3円筒部56の内部には、径方向内向きに突出したストッパ60が周方向に沿って環状に形成されている。
なお、詳細は省略するが、第1円筒部52の外周面は、固定筒11内に配置された移動筒17の内周面に例えばネジ結合されており、移動筒17がバックフォーカス調整リング46の回動により光軸方向に前後移動することによって外側レンズ枠50も全体として光軸方向に前後移動するようになっている。
図2に示すように第1円筒部52は最も内径が大きく、その内部にはレンズG1が保持されるようになっている。第1円筒部52の後段の第2円筒部54は、第1円筒部52よりも内径が小さく、その内部に内側レンズ枠90が保持されると共に、その内側レンズ枠90に保持されたレンズG2′(G2〜G4)が配置されるようになっている。第2円筒部54の後段の第3円筒部56は、内径が最も小さく、その内部にレンズG5が保持されるようになっている。
第2円筒部54に配置されるレンズG2′はレンズ鏡筒10における光学系全体の光学性能への影響が大きいため後述の止めネジ120のネジ込み量を調整することによって、光軸に対して直交方向に偏心調整を行えるようになっており、レンズG2′は上記のように内側レンズ枠90に保持された状態で第2円筒部54内に配置されている。
レンズG2′は、口径の異なる3枚のレンズG2、G3、G4が接合されたものであり、内側レンズ枠90は、円筒状に形成され、それらのレンズG2〜G4のうちの中間の大きさの口径(外径)を有する最後部のレンズG4の口径に略一致する内周面を有している。そして、内側レンズ枠90内にレンズG4が嵌め込まれることによって、内側レンズ枠90の内周面にレンズG4の外周面全体が密着し、レンズG4が内側レンズ枠90に保持されると共に、レンズG4を含んで一体化されたレンズG2′が内側レンズ枠90に保持されるようになっている。
また、内側レンズ枠90の外周面は、第2円筒部54の一部とした偏心調整部55の内周面よりも僅かに小さい径を有しており、偏心調整部55のネジ孔110に螺合した止めネジ120により外周面側から径方向に押圧されて、外側レンズ枠50内(第2円筒部54内)で光軸に対して直交方向に変位すると共に所望の位置に固定されるようになっている。また、その押圧力によってレンズG2′に歪みが生じにないように内側レンズ枠90は例えば金属(アルミニウム等)のように硬い材料により形成されている。
図3の要部拡大図にも示すようにレンズG2′の後側のレンズ面(レンズG4の後面)と前側のレンズ面(レンズG2の前面)が曲面で形成されているのに対して、レンズG2′の後側縁部(レンズG4の後面の周縁部)と、前側縁部(レンズG2の前面の周縁部)の各々には、光軸に対して直交する平面である当接面92、94が環状に形成されている。
レンズG2′の後側縁部の当接面92は、第2円筒部54(偏心調整部55)と第3円筒部56とを接続する接続部59において形成された段差部分の壁面59Aに当接した状態で配置される。壁面59Aは、光軸に対して直交する平面であり、当接面92と壁面59Aは光軸に対して直交する平面同士が面接触した状態となっている。当接面92は、レンズG2′の光軸に対する直交方向への偏心調整に対して壁面59Aに摺動可能に当接する平面部分であり、レンズG2′を所定の変位範囲で偏心調整可能とした場合に少なくともその変位範囲において壁面59Aが当接するレンズG2′の後側縁部の範囲が当接面92として平面により形成されている。なお、レンズG2′の後側端部を壁面59Aに当接するのではなく、レンズG2′に対して所定位置に固定された内側レンズ枠90の後端部に例えば光軸に対して直交する平面を形成し、その部分を壁面59Aに摺動可能に当接させるようにしてもよい。ただし、レンズG2′を壁面59Aに直接当接させた方が、レンズG2′の位置決め精度が高いため好適である。
一方、レンズG2′の前側縁部の当接面92には、レンズG2′の前段において第1円筒部52と第2円筒部54とを接続する接続部58に配置される押さえ環100(間隔環としての作用も有する)の後端部の端面100Aが当接する。押さえ環100の端面100Aも光軸と直交する平面であり、当接面94と端面100Aは光軸に対して直交する平面同士が面接触した状態となっている。また、当接面94も当接面92と同様に、レンズG2′の光軸に対する直交方向への偏心調整に対して押さえ環100の端面100Aに摺動可能に当接する平面部分であり、レンズG2′を所定の変位範囲で偏心調整可能とした場合に少なくともその変位範囲において押さえ環100の端面100Aが当接するレンズG2′の前側縁部の範囲が当接面94として平面により形成されている。
押さえ環100の前側にはレンズG1が配置され、レンズG1は、押さえ環100の後端部の端面100AをレンズG2′の当接面94に押付けた状態で外側レンズ枠50(第1円筒部52)の前端部において熱カシメなどにより固定される。従って、レンズG2′は、後側縁部の当接面92が壁面59Aに押し当てられた状態で第2円筒部54内に収容され、光軸方向への変位が規制されると共に、押さえ環100の当接面100Bにより光軸方向の位置が位置決めされている。なお、押さえ環100の前側の当接面100Bは、レンズG1の後面の予定された当接部分の形状に略合致する面形状で形成されており、レンズG1の光軸方向の位置は、レンズG2及び押さえ環100を介して壁面59Aから決められた距離の位置に精度良く位置決めされている。また、外側レンズ枠50(第1円筒部52)に固定されたレンズG1によって押さえ環100の光軸方向の位置と光軸に直交する方向の位置が固定される。
ここで、外側レンズ枠50の内部に後側マスターレンズ群26BのレンズG1〜G5を組み込む際の手順について説明すると、まず、内側レンズ枠90内に嵌め込まれたレンズG2′が内側レンズ枠90と共に外側レンズ枠50の前側開口から挿入される。そして、第2円筒部54の位置まで進入し、レンズG2′の後側縁部の当接面92が壁面59Aに当接する。これにより、レンズG2′と内側レンズ枠90が壁面59Aによって光軸方向に位置決めされた状態で第2円筒部54内に収容される。
次に、押さえ環100が外側レンズ枠50の前側開口から挿入される。そして、第1円筒部52と第2円筒部54とを接続する接続部58の位置まで進入して押さえ環100の端面100AがレンズG2′の前側縁部の当接面94に当接する。これにより、押さえ環100がレンズG2′を介して壁面59Aによって光軸方向に位置決めされた状態で第1円筒部52と第2円筒部54との境界部分に収容される。
続いて、レンズG1が外側レンズ枠50の前側開口から挿入され、レンズG1の後側縁部が押さえ環100の前側の当接面100Bに当接する位置まで進入する。これにより、レンズG1が押さえ環100とレンズG2′を介して壁面59Aによって光軸方向に位置決めされた状態で第1円筒部52内に収容される。そして、レンズG1の前側縁部が外側レンズ枠50(第1円筒部52)の前端部において熱カシメなどの接着手段により固定され、レンズG1とそれより先に挿入されたレンズG2′、押さえ環100が光軸方向への変位が規制された状態で外側レンズ枠50内に保持される。レンズG1と押さえ環100は、光軸に対して直交方向への変位も規制された状態で外側レンズ枠50内に保持される。
また、レンズG5は、外側レンズ枠50の後側開口から挿入されるようになっており、そのレンズG5レンズG5の前側縁部がストッパ60に当接する位置まで進入する。これにより、レンズG5がストッパ60により光軸方向に位置決めされた状態で第3円筒部56内に収容される。そして、レンズG5の後側縁部が外側レンズ枠50(第3円筒部56)の後端部において熱カシメなどの接着手段により固定さてレンズG5が第3円筒部56内に保持される。
一方、外側レンズ枠50の第2円筒部54(偏心調整部55)に設けられるネジ孔110は、周方向に沿った等角度間隔(90度間隔)となる4箇所の位置に径方向に貫通形成されている。これらのネジ孔110には、例えば先端が平らに加工されたとがり先の止めネジ120がねじ込まれて、その止めネジ120の先端が内側レンズ枠90の外周面に押し当てられるようになっている。
これによれば、例えば、対向する2つのネジ孔110、110に螺合された2つの止めネジ120、120のうちの一方の止めネジ120を弛めて、他方の止めネジ120を締め込むようにして、各ネジ孔110の止めネジ120のねじ込み量を調整することによって、内側レンズ枠90を光軸に対して直交方向(上下方向と左右方向)に変位させることができ、これによって、内側レンズ枠90内に保持されたレンズG2′を光軸に対して直交方向に位置調整して偏心調整を行うことができるようになっている。また、内側レンズ枠90は金属のような硬質の材料で成形されているため、止めネジ120により内側レンズ枠90に大きな圧力が加えられた場合にレンズG2′が歪むという事態も防止されている。
また、止めネジ120は、例えば、マイナスドライバの先端を差し込む凹溝120Aを有すると共に、外側レンズ枠50の外周部に配置される固定筒11等のレンズ鏡筒10の構成部材には、それらの外側(少なくとも固定筒11の外側)からネジ孔110まで径方向に貫通する貫通孔130が形成されている。従って、レンズ鏡筒10を組み立てた後に、レンズ鏡筒10の外側から貫通孔130にマイナスドライバを差し込むことによって止めネジ120の凹溝120Aにマイナスドライバの先端を差し込んで止めネジ120を回転させることができ、4箇所の止めネジ120のねじ込み量(締め込み具合)を調整することによって、レンズG2′を光軸に対して直交方向に位置調整して光学性能が最良となるように偏心調整を行うことができるようになっている。なお、各ネジ孔110に対して径方向の位置に複数の部材が配置される場合にはそれらの部材の全てに各ネジ孔110まで貫通するように孔を形成しておき、止めネジ120の位置まで外側からドライバを差し込めるようにすれば良く、又は、固定筒11から容易に取り外すことができる部材にはそのような孔を形成することなく、偏心調整の際にその部材を取り外すようにしても良い。
ところで、レンズG2′の前面全体(レンズG2の前面)が凸状又は凹状のように曲面形状を有し、前端縁部もその形状に倣って曲面形状を有しているとする。このとき、上記実施の形態の押さえ環100の当接面100AはレンズG2′の前端縁部に面では接触せず、レンズG2′を光軸に対して直交方向に偏心調整すると、押さえ環100の当接面100Aに当接するレンズG2′の前端縁部の位置が変化して、その位置から壁面59Aに当接するレンズG2の後端縁部の位置までのレンズ幅が変化する。そのため、押さえ環100の当接面100Aと壁面59Aの間に隙間が生じたり、押さえ環100等に無理な圧力が加わり、レンズG2′が光軸方向に変位したり、傾く可能性がある。押さえ環100の当接面100AをレンズG2′の前端縁部の所定部分の形状に一致させた形状とした場合には、レンズG2′が完全に固定され、光軸に対して直交方向に変位させることが困難となり、無理に変位させると押さえ環100を前方に押し出してしまいレンズG1の位置が変化してしまうことや、レンズG1が外側レンズ枠50から離脱してしまう可能性もある。
そこで、従来における偏心調整機構では、レンズG2′の前段にその前端縁部に当接する波板バネのような環状の弾性部材が配置され、その弾性部材の前段に外側レンズ枠の内周面にネジ結合等によって固定される押さえ環が配置されている。これによれば、レンズG2′を光軸に対して直交方向に偏心調整した場合でも、レンズG2′の前端縁部に弾性部材が当接する状態が維持され、その弾性部材の弾性力によりレンズG2′の後側縁部が壁面59Aに確実に押し当てられるため、レンズG2′が光軸に対して直交方向のみに変位するようになっている。
しかしながら、このような従来の偏心調整機構では、弾性部材と押さえ環の2つの部品が必要となる。また、その押さえ環が外側レンズ枠内に固定される位置は弾性部材をレンズG2′との間に挟み込む関係上、精度が高くないため、レンズG1の位置決め用の固定部位としては使用することができず、レンズG1を位置決めするための固定部位を別の位置に形成する必要がある。
一方、上記実施の形態では、レンズG2′の前面が曲面形状の場合にその前端縁部に光軸と直交する平面である当接面94を形成すると共に、押さえ環100に光軸と直交する平面である当接面100Aを形成し、押さえ環100の当接面100AをレンズG2′の当接面94に当接するようにしている。これによれば、押さえ環100の当接面100Aに当接するレンズG2′の当接面94と壁面59Aに当接するレンズG2′の後側縁部の当接面92との間隔が一定であり、レンズG2′を光軸に対して直交方向に偏心調整した場合でも当接面100Aと壁面59Aとの間に隙間が生じることなく、従来のように弾性部材を使用しなくてもレンズG2′が壁面59Aに当接した状態に維持されるようになっている。従って、偏心調整によってレンズG2′が光軸方向に変位したり傾くなどの不具合が生じることなく、光軸に対して直交方向のみにレンズG2′を変位させることができるようになっている。そして、1つの押さえ環100を配置するだけで良いため、従来の偏心調整機構よりも部品点数が削減され、組立工数やコストの削減が図られている。
また、押さえ環100は、レンズG2′の偏心調整を行った場合でも、レンズG2′を介して壁面59Aに対して光軸方向の一定距離の位置に精度良く固定されるため、レンズG1の位置決め用の固定部位としても利用することができ、上記実施の形態のようにレンズG1は押さえ環100の前側の当接面100Bに当接することによって位置決めされている。従って、レンズG1の位置決め用の固定部位を外側レンズ枠50内に形成することが不要となり、外側レンズ枠50の構造が簡素化されている。また、レンズG1とレンズG2′との間に配置される構成部が押さえ環100のみであるため、レンズG1とレンズG2′の間隔を小さくすることができ、光学設計上の制限も軽減されている。
以上、上記実施の形態における内側レンズ枠90は、単に円筒状の部材としたが、図4に示す内側レンズ枠90′のように外周面が前端側から後端側に徐々に拡径された形状としても良い。この場合、偏心調整の際に止めネジ120を締め込んだときには内側レンズ枠90′に後方(壁面59A側)への力が働き、レンズG2′の後側端部の当接面92を壁面59Aに確実に当接させた状態に維持することができる。即ち、止めネジ120を締め込んだ際にレンズG2′に前方への力が働き、レンズG2′の後側端部の当接面92が壁面59Aから離間してしまう不具合や、その力によってレンズG1に前方への負荷が加わり、熱カシメ等によって外側レンズ枠50に固定されているレンズG1が外側レンズ枠50から離脱してしまう不具合などが確実に防止されるようになる。
また、上記実施の形態では、外側レンズ枠50の周方向に沿った4箇所の位置に止めネジ120が螺合されるネジ孔110を形成したが、止めネジ120は3箇所以上の位置に形成されていれば良い。
また、上記実施の形態において、外側レンズ枠50内に内側レンズ枠90を収容保持するための構造は前後が反対となるような構造であってもよい。
また、上記実施の形態では、後側マスターレンズ群26Bの一部のレンズを偏心調整する場合の偏心調整機構について説明したが、他のレンズ群のレンズを偏心調整する場合においても上記実施の形態と同様の構成を適用できる。また、レンズ鏡筒の種類も上記実施の形態のENGカメラに使用されるレンズ鏡筒以外のものでも適用できる
10 レンズ鏡筒
11 固定筒
12 中央固定筒
14 前側固定筒
16 後側固定筒
17 移動筒
20 フォーカス光学系
22 ズーム光学系
24 アイリス
26 マスター光学系
20A 固定フォーカスレンズ群
20B 移動フォーカスレンズ群
22A 変倍系レンズ群
22B 補正系レンズ群
26A 前側マスターレンズ群
26B 後側マスターレンズ群
30 カム筒
30A、30B カム溝
30C ネジ孔
40 フォーカスリング
42 ズームリング
44 アイリスリング
46 バックフォーカス調整リング
50 外側レンズ枠
52 第1円筒部
54 第2円筒部
55 偏心調整部
56 第3円筒部
58、59 接続部
59A 壁面
60 係止部
90、90′ 内側レンズ枠
92、94 当接面
100 押さえ環
100A 端面
100B 当接面
110 ネジ孔
120 止めネジ
130 貫通孔

Claims (5)

  1. レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置されるレンズ枠であって、複数のレンズにより構成されるレンズ群を一体的に保持すると共に、光軸方向の前端側と後端側に開口を有する円筒状の第1レンズ枠と、
    前記レンズ群を構成する一部のレンズであって偏心調整を行う偏心調整用レンズを保持すると共に、前記第1レンズ枠の一方の挿入開口から挿入されて前記第1レンズ枠の内部に収容保持される円筒状の第2レンズ枠と、
    前記第1レンズ枠の内周面に周方向に沿って径方向内向きに突出形成され、前記第1レンズ枠の内部に前記挿入開口から挿入する際の挿入側となる前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記偏心調整用レンズの挿入側端部を光軸方向に係止する係止部と、
    前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入されて前記偏心調整用レンズよりも前記挿入開口側に配置され、前記偏心調整用レンズの前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部に当接する押さえ環と、
    前記第1レンズ枠の前記挿入開口から挿入されて前記押さえ環よりも前記挿入開口側に配置され、前記押さえ環に当接する開口側レンズと、
    前記第1レンズ枠の内部に収容保持された前記第2レンズ枠の位置に前記第1レンズ枠の外周面から内周面まで貫通するように径方向に形成されたネジ孔と、
    前記ネジ孔に螺合されて前記第2レンズ枠の外周面に当接し、光軸と直交する方向に関して前記第2レンズ枠を前記第1レンズ枠に対して固定するネジであって、前記ネジ孔へのねじ込み量を調整することにより前記第2レンズ枠の固定位置を調整して前記第2レンズ枠に保持された前記偏心調整用レンズの偏心調整を行うための止めネジと、
    前記レンズ鏡筒の少なくとも前記固定筒の外側から前記ネジ孔まで貫通するように径方向に設けられ、前記ネジ孔に螺合された前記止めネジのねじ込み量を調整するための工具が挿通される工具挿通孔と、
    を備え、
    前記偏心調整用レンズは、前記非挿入側端部において光軸に対して直交方向に摺動可能に前記押さえ環に当接する当接面を有し、該当接面は光軸に対して直交する平面により形成され、
    前記押さえ環は、前記偏心調整用レンズの前記当接面に当接する端面を有し、該端面は光軸に対して直交する平面により形成されたこと、
    を特徴とする偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  2. 前記ネジ孔は、前記第1レンズ枠の周方向に沿って少なくとも3箇所以上の位置に形成されたことを特徴とする請求項1の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  3. 前記係止部は、前記第1レンズ枠の内部に形成された異なる内径の内周面の接続部分の段差において形成された光軸に対して直交する壁面であり、前記係止部に当接する前記第2レンズ枠の挿入側端部又は前記偏心調整用レンズの挿入側端部は、光軸に対して直交方向に摺動可能に前記壁面に当接する当接面を有し、該当接面は光軸に対して直交する平面により形成されたことを特徴とする請求項1、又は、2の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  4. 前記第2レンズ枠の外周面は、前記挿入側端部と反対側の非挿入側端部から前記挿入側端部に向けて徐々に拡径された傾斜面により形成されたことを特徴とする請求項1、2、又は、3の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
  5. 前記第1レンズ枠に保持されるレンズ群は、前記レンズ鏡筒の固定筒の内部に配置される光学系のうちの後側マスターレンズ群であることを特徴とする請求項1、2、3、又は、4の偏心調整機構を備えたレンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115542502A (zh) * 2022-10-18 2022-12-30 深圳市灿锐科技有限公司 一种实现高精度成像镜头的加工方法

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