JP6702113B2 - 運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転支援方法及び運転支援装置に関する。
特許文献1には、車両前方の物体を検出した場合に、車両と物体との衝突予測時間に基づいて自動的にブレーキを作動させる車両用自動ブレーキ制御装置が記載されている。
特開2015−145139号公報
車両の自動制動制御の際に、運転者は制動開始タイミングが遅いと感じることがある。この結果、運転者が手動でブレーキ操作を行うと、ブレーキ操作による制動で生じるショックが自動制動制御の際に生じるショックよりも大きくなり、運転者に不快感を与える虞がある。
本発明は、自動制動制御の制動開始タイミングが遅いと感じた運転者による手動のブレーキ操作を抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る運転支援方法では、車両の制動の契機となる減速要因が検出された場合に、自動制動制御による車両の制動動作を開始する第1制動開始タイミングを決定する。そして、減速要因を検出してから第1制動開始タイミングまでに運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合に、第1制動開始タイミングよりも前の第2制動開始タイミングで自動制動制御による制動動作を開始する。
本発明によれば、自動制動制御の制動開始タイミングが遅いと感じた運転者による手動のブレーキ操作を抑制できる。
実施形態に係る運転支援装置の構成例を示す図である。 自動制動制御により減速する車両の車速の説明図である。 図2Aの自動制動制御において算出される減速度指令値の説明図である。 運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合の自動制動制御により減速する車両の車速の説明図である。 図3Bの自動制動制御において再計算される減速度指令値の説明図である。 第1実施形態に係る運転支援方法の一例のフローチャートである。 第2実施形態に係る運転支援方法の一例のフローチャートである。
以下において、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1を参照する。本発明の実施形態に係る運転支援装置1は、コントローラ10と、周囲状況センサ群20と、走行状態センサ群30と、脳波センサ40と、筋電センサ50と、ブレーキ制御アクチュエータ60を備える。コントローラ10と、周囲状況センサ群20と、走行状態センサ群30と、脳波センサ40と、筋電センサ50と、ブレーキ制御アクチュエータ60とは、有線通信又は無線通信によりデータ、信号又は情報を送受信可能である。
周囲状況センサ群20には、運転支援装置1を搭載する車両(以下、単に「車両」と表記することがある)の自動制動制御に必要な車両周囲の状況の情報を取得するためのセンサが含まれる。周囲状況センサ群20は、車両周囲(例えば車両前方)に所在する減速要因を検出するためのセンサを含み、例えばレーダ21と、カメラ22とを含む。
ここで、減速要因とは車両の制動動作の契機となる要因であり、例えば、障害物、先行車、信号機、停止線、規制速度の変化地点、道路形状、交通状況などを含む。減速要因には、車両を停止させる契機となる停止要因が含まれる。
カメラ22は、車両周囲に存在する障害物と車両との相対位置、障害物と車両との距離、車両周囲の道路上の白線、信号機とその停止線、制限速度標識、道路形状、交通状況等の車両の周囲状況を検出する。レーダ21は、車両周囲に存在する障害物と車両との相対位置、障害物と車両との距離等の車両の周囲状況を検出する。レーダ21及びカメラ22は、検出した周囲状況の情報である周囲状況情報をコントローラ10へ出力する。
走行状態センサ群30には、車両の走行状態を検出するセンサと、運転者により行われた運転操作を検出するセンサとが含まれる。
車両の走行状態を検出するセンサには、車速センサ31と、加速度センサ32と、ヨーレートセンサ33が含まれる。
運転者により行われた運転操作を検出するセンサには、アクセル開度センサ34と、ブレーキスイッチ35と、ブレーキ操作量センサ36が含まれる。
車速センサ31は、車両の車輪速を検出し、車輪速に基づいて車両の速度を算出する。車速センサ31は、算出した車速の情報をコントローラ10へ出力する。
加速度センサ32は、車両の前後方向の加速度及び車幅方向の加速度を検出し、これらの加速度の情報をコントローラ10へ出力する。
ヨーレートセンサ33は、車両のヨーレート(車体が旋回する方向への回転角の変化速度)を検出し、検出したヨーレートの情報をコントローラ10へ出力する。
アクセル開度センサ34は、車両のアクセル開度を検出し、アクセル開度の情報をコントローラ10へ出力する。例えばアクセル開度センサ34は、車両のアクセルペダルの踏み込み量をアクセル開度として検出する。
ブレーキスイッチ35は、運転者による車両のブレーキ操作の作動状態を検出し、作動状態の情報をコントローラ10へ出力する。例えばブレーキスイッチ35は、運転者がブレーキペダルを踏み込むとオン状態信号を出力し、運転者がブレーキペダルを開放するとオフ状態信号を出力する。
ブレーキ操作量センサ36は、運転者によるブレーキ操作量を検出し、検出した操作量の情報をコントローラ10へ出力する。例えばブレーキ操作量センサ36は、車両のブレーキペダルの踏み込み量をブレーキ操作量として検出する。
走行状態センサ群30からコントローラ10に出力される車速の情報、加速度の情報、ヨーレートの情報、アクセル開度の情報、ブレーキ操作の作動状態の情報、及びブレーキ操作量の情報を、総称して「走行状態情報」と表記することがある。
脳波センサ40は、運転者の頭部に取り付けられる複数の電極を有する。脳波センサ40は、これら複数の電極により検出した運転者の脳波の情報をコントローラ10へ出力する。これらの複数の電極の頭部への取り付け方法は特に限定されないが、例えば脳波センサ40は、運転者の頭部に配置しやすいように装着型の電極帽子を備えてよい。
コントローラ10は、脳波センサ40から受信した脳波の情報に基づき、運転者がブレーキ操作をしようとする意図が検出されたか否かを判定する。例えばコントローラ10は、検出した運転者の脳波の周波数解析に基づき運転者の脳に発生する運動準備電位を検出することにより運転者によるブレーキ操作の意図が検出されたか否かを判定してよい。なお、ここでは周波数解析に基づくが、周波数解析に限らずパターン解析でも良く、すなわち信号解析できるものであれば良い。
運動準備電位は運転者が実際に行動する前に発生するため、運動準備電位を検出することによりコントローラ10は運転者のブレーキ操作を予測できる。したがって、運転者によるブレーキ操作の意図の検出は、例えばブレーキ操作を予測することであってもよい。
また、筋電センサ50は、運転者の皮膚に取り付けられる複数の電極を有する。筋電センサ50は、人間が行動を起こそうとするときに皮膚表面の筋電位に発生する変化をこれら複数の電極で検出し、検出した筋電位の変化の情報をコントローラ10へ出力する。
コントローラ10は、筋電センサ50から受信した筋電位の変化の情報に基づき、運転者によるブレーキ操作の意図が検出されたか否かをしてよい。筋電位の変化は四肢が動作を開始する前に観測できるので、コントローラ10は運転者のブレーキ操作を予測できる。
なお、運転支援装置1は、脳波センサ40及び筋電センサ50の両方を備える必要はない。脳波センサ40が検出した脳波に基づき運転者の行動意図を検出する場合には筋電センサ50を省略してよい。筋電センサ50が検出した筋電位の変化に基づき運転者の行動意図を検出する場合には脳波センサ40を省略してよい。
以下、脳波センサ40を用いて運転者の行動意図を検出する例を説明するが、同様に筋電センサ50を用いてもよい。
コントローラ10は、車両の運転制御を行う電子制御ユニットである。コントローラ10は、プロセッサ11と、記憶装置12等の周辺部品とを含む。
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置12は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置12は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
なお、汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路でコントローラ10を実現してもよい。例えば、コントローラ10はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
コントローラ10は、周囲状況センサ群20により減速要因が検出されたか否かを判定する。周囲状況センサ群20により減速要因が検出された場合に、コントローラ10は、ブレーキ制御アクチュエータ60を駆動することより車両の自動制動制御を行う。
ブレーキ制御アクチュエータ60は、コントローラ10からの制御信号に応じて車両を制動するブレーキ装置61の動作を制御する。
自動制動制御が行われる場面には、例えば、先行車の追従制御、停止線での停止制御、信号機における停止制御、道路の制限速度変更に伴う減速制御、及びその他自動運転の速度制御中の減速又は停止制御が含まれる。
自動制動制御においてコントローラ10は、周囲状況センサ群20から受信した周囲状況情報と、走行状態センサ群30から受信した走行状態情報とに基づいて、自動制動制御における車両の制動動作の条件を設定する。コントローラ10は、制動動作の条件として例えば、目標速度、減速目標位置、第1制動開始タイミング、及び減速度指令値を決定する。
ここで目標速度とは、自動制動制御により達成すべき減速後の車両の速度である。減速目標位置とは、自動制動制御による車両の制動動作(すなわち車両の減速)が完了する目標位置である。すなわち、減速目標位置に至るまでに車両の速度は目標速度まで減速される。
例えば、減速要因が障害物や停止線等の停止要因である場合、コントローラ10は目標速度0を設定する。コントローラ10は、周囲状況センサ群20が検出した停止要因と車両との距離等に基づいて、車両が停止要因の手前で停止するように減速目標位置を決定する。例えば、減速目標位置は、停止要因に対して所定の余裕距離だけ車両側へ離間した位置であってよい。
例えば、減速要因が速度制限標識である場合、コントローラ10は制限速度を目標速度として設定してよい。コントローラ10は、速度制限標識の手前に至るまでに車両が制限速度まで減速するように減速目標位置を決定する。
例えば、減速要因が先行車である場合、コントローラ10は、先行車の速度を目標速度として設定してよい。すなわち、車両と先行車との相対速度0を目標速度として設定してよい。コントローラ10は、周囲状況センサ群20が検出した車両と先行車の距離と、距離の微分により得られる相対速度に基づいて、車両が減速目標位置まで走行する間に相対速度が0になり且つ所定の車間距離となるように減速目標位置を決定する。
さらに、コントローラ10は、決定した減速目標位置で目標速度を達成するように、自動制動制御による制動動作を開始する第1制動開始タイミング(すなわち制動動作の開始位置)を決定する。
図2Aを参照する。ここでは、車両が速度V0で走行中に前方に停止要因を検出し、車両が停止すべき減速目標位置を車両前方の位置Xtに設定した場合を想定する。
第1制動開始タイミングは、例えば設定した減速目標位置から所定の減速所要距離Drだけ車両側へ離間した位置X1に設定される。
減速所要距離Drは、自動制動制御において第1制動開始タイミングX1の決定に使用される減速制御パラメータであり、適宜設定して記憶装置12に予め格納されていてもよい。減速所要距離Drは、例えば、車両の現在の速度と目標速度とに応じて異なるように設定してよい。例えば、車両の速度と目標速度との差が大きいほど、第1制動開始タイミングX1を減速目標位置Xtから遠ざけて車両へ近づけてもよい。
そして、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1にてブレーキ装置61による制動動作を開始して車両を減速し、減速目標位置Xtにて目標速度を達成するように減速度指令値を算出する。減速度指令値は、ブレーキ装置61により実現すべき減速度の目標値である。
図2Bに示すように、減速度指令値は、第1制動開始タイミングX1における制動動作の開始に伴って0から立ち上がり、減速目標位置Xtにおける減速動作の終了に伴って0に戻る。
または、コントローラ10は、減速度指令値の最大値D1が許容最大減速度Dmaxを超えないように、車両の速度と目標速度との差に基づいて第1制動開始タイミングX1を算出してもよい。
許容最大減速度Dmaxは、自動制動制御において第1制動開始タイミングX1の決定に使用される減速制御パラメータであり、適宜設定して記憶装置12に予め格納されていてもよい。
コントローラ10は、以上のように決定した減速目標位置Xt、第1制動開始タイミングX1、及び減速度指令値に基づいて、自動制動制御を実行することによりブレーキ装置61を制御する。
例えば、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1でブレーキ装置61による制動動作を開始する。コントローラ10は更に、減速目標位置Xtで車両が目標速度に達成するように算出した減速度指令値をブレーキ制御アクチュエータ60に出力し、減速度指令値に応じた制動力をブレーキ装置61に発生させる。
一方で、コントローラ10は、ブレーキスイッチ35又はブレーキ操作量センサ36の出力に基づき、運転者のブレーキ操作が検出されたか否かを判定する。運転者のブレーキ操作が検出された場合に、コントローラ10は自動制動制御を禁止する。
なお、自動制動制御が開始した後に運転者のブレーキ操作が検出された場合にも、コントローラ10は、自動制動制御を禁止してよい。
ところで、車両の自動制動制御の際に、運転者は制動開始タイミングが遅いと感じることがある。このとき運転者が手動でブレーキ操作を行うと、ブレーキ操作による制動で生じるショックが自動制動制御の際に生じるショックよりも大きくなる虞がある。これは例えば、自動運転などにより運転者が長時間運転操作をしていないとブレーキ操作の微調整に不慣れになることが考えられるからである。
そこで、コントローラ10は、周囲状況センサ群20により減速要因が検出された場合に、運転者によるブレーキ操作の意図が検出されたか否かを判定する。
減速要因が検出されてから第1制動開始タイミングX1までに運転者によるブレーキ操作の意図が検出された場合、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1より早い第2制動開始タイミングで自動制動制御による制動動作を開始する。
図3Aを参照する。いま、減速要因の検出後で第1制動開始タイミングX1より前のタイミングX2において運転者によるブレーキ操作の意図が検出された場合を想定する。この場合、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1より早い第2制動開始タイミングX3で自動制動制御による制動動作を開始する。
例えばコントローラ10は、ブレーキ操作の意図を検出した直後に制動動作を開始してよい。すなわち、ブレーキ操作の意図を検出したタイミングから所定の処理遅延が経過したタイミングを第2制動開始タイミングX3としてよい。
このように制動動作の開始を早めることにより、運転者による実際のブレーキ操作の前に自動制動制御による制動動作を開始することが可能になるので、運転者によるブレーキ操作を抑制することができる。
このように、運転者によるブレーキ操作の意図が検出されると、自動制動制御で定めた第1制動開始タイミングX1よりも早い第2制動開始タイミングX3で制動動作が開始する。このため、第1制動開始タイミングX1から制動を開始するように算出した減速度指令値に従って制動力を制御すると、減速目標位置Xtに至る前に目標速度に到達してしまうことになる。例えば、目標速度が0の場合、減速目標位置Xtに至る前に車両が停止してしまうことになる。
このため、第2制動開始タイミングX3で制動動作を開始した場合には、コントローラ10は、図3Bに示すように減速度指令値を再計算する。
コントローラ10は、減速目標位置Xtが変わらないように(すなわち、減速目標位置Xtまで自動制動制御による制動動作が続いて減速目標位置Xtにて目標速度を達成するように)、減速度を低減して減速を緩やかにする。
すなわち、コントローラ10は、図2B及び図3Bに示すように、第1制動開始タイミングX1から減速目標位置Xtまでの減速度指令値の平均よりも、第2制動開始タイミングX3から減速目標位置Xtまでの減速度指令値の平均を小さくする。
すなわち、第1制動開始タイミングX1から車両が減速目標位置Xtに至るまでの時間における減速度指令値の平均よりも、第2制動開始タイミングX3から車両が減速目標位置Xtに至るまでの時間における減速度指令値の平均を小さくする。
これにより、第1制動開始タイミングX1から車両が減速目標位置Xtに至るまでの時間に亘る減速度指令値の積分値と、第2制動開始タイミングX3から車両が減速目標位置Xtに至るまでの時間に亘る減速度指令値の積分値とが等しくなるように減速度指令値を再計算する。
(動作)
次に、第1実施形態に係る運転支援方法の一例について説明する。
図4を参照する。
ステップS1においてコントローラ10は、減速要因の有無を判断するために周囲状況センサ群20から周囲状況情報を取得する。
ステップS2においてコントローラ10は、減速要因が存在するか否かを判定する。減速要因が存在しない場合(ステップS2:N)に処理は終了する。減速要因が存在する場合(ステップS2:Y)に処理はステップS3へ進む。
ステップS3においてコントローラ10は、周囲状況センサ群20から受信した周囲状況情報と、走行状態センサ群30から受信した走行状態情報とに基づいて、減速目標位置Xtと第1制動開始タイミングX1を決定する。コントローラ10は、減速度指令値を算出する。
ステップS4においてコントローラ10は、運転者のブレーキ操作を検出したかを判定する。運転者のブレーキ操作を検出しない場合(ステップS4:N)に処理はステップS5へ進む。運転者のブレーキ操作を検出した場合(ステップS4:Y)に処理はステップS10へ進む。
ステップS5においてコントローラ10は、運転者のブレーキ操作の意図を検出した否かを判定するため、脳波センサ40の出力信号を取得する。
ステップS6においてコントローラ10は、運転者のブレーキ操作の意図を検出したか否かを判定する。
運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合(ステップS6:Y)に処理はステップS7へ進む。運転者のブレーキ操作の意図が検出されない場合(ステップS6:N)に処理はステップS9へ進む。
ステップS7においてコントローラ10は、減速度指令値を再計算して、減速目標位置Xtが変わらないように緩やかに減速する。運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合には、第1制動開始タイミングX1より早い第2制動開始タイミングX3から制動動作が開始する。このため、ステップS3で算出した減速度指令値を用いると、減速目標位置Xtに至る前に目標速度に到達してしまうからである。
その後に処理はステップS8へ進む。
運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合(ステップS6:Y)、ステップS8においてコントローラ10は、ステップS7で再計算した減速度指令値を用いて第2制動開始タイミングX3で制動動作を開始する。その後に処理は終了する。
運転者のブレーキ操作の意図が検出されない場合(ステップS6:N)、ステップS9においてコントローラ10は、第1制動開始タイミングX1が到来したか否かを判定する。第1制動開始タイミングX1がまだ到来しない場合(ステップS9:N)に処理はステップS4へ戻る。第1制動開始タイミングX1が到来した場合(ステップS9:Y)に処理はステップS8へ進む。
運転者のブレーキ操作の意図が検出されないまま第1制動開始タイミングX1が到来した場合(ステップS6:N、ステップS9:Y)に、ステップS8においてコントローラ10は、ステップS3で再計算した減速度指令値を用いて第1制動開始タイミングX1で制動動作を開始する。その後に処理は終了する。
運転者のブレーキ操作を検出した場合(ステップS4:Y)、ステップS10においてコントローラ10は、自動制動制御を禁止して、手動によるブレーキ操作に従ってブレーキ装置61を制御する。その後に処理は終了する。
(第1実施形態の効果)
(1)コントローラ10は、車両の制動の契機となる減速要因を検出したか否かを判定し、減速要因が検出された場合に、自動制動制御による車両の制動動作を開始する第1制動開始タイミングX1を決定する。
また、コントローラ10は、車両の運転者のブレーキ操作の意図が検出されたか否かを判定する。減速要因を検出してから第1制動開始タイミングX1までに運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合に、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1よりも前の第2制動開始タイミングX3で自動制動制御による制動動作を開始する。
このように、自動制動制御の制動開始タイミングが遅いと運転者が感じたときに制動動作の開始を早めることで、運転者による実際のブレーキ操作の前に自動制動制御による制動動作が開始することを可能にする。このため、運転者によるブレーキ操作を抑制することができる。
(2)減速要因が検出された場合に、コントローラ10は、自動制動制御による制動動作を完了する減速目標位置Xtを決定する。コントローラ19は、車両が減速目標位置Xtで目標速度まで減速するように第1制動開始タイミングX1を決定する。運転者のブレーキ操作の意図が検出されることにより第1制動開始タイミングX1よりも前の第2制動開始タイミングX3で制動動作を開始した場合、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1で制動動作を開始する場合よりも緩やかに減速することで、減速目標位置Xtまで自動制動制御による制動動作を継続する。
これにより、第1制動開始タイミングX1よりも前の第2制動開始タイミングX3で制動動作を開始しても、減速目標位置Xtが手前に移動するのを防ぐことができる。
(3)コントローラ10は、運転者の運動準備電位又は筋電位を検出することより、運転者のブレーキ操作の意図を検出する。これにより、高い精度で運転者のブレーキ操作の意図を検出できる。
(4)コントローラ10は、運転者のブレーキ操作が検出されたか否かを判定し、運転者のブレーキ操作が検出された場合に車両の自動制動制御を禁止する。自動制動制御による制動動作が開始していても、自動制動制御による制動動作を中止する。
これにより、運転者のブレーキ操作を優先することができる。この場合でも、運転者がブレーキ操作の前に制動を開始することで、早めのブレーキングにより全体の減速が緩やかになりブレーキショックを減らすことができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態の運転支援装置1を説明する。第2実施形態では、運転者のブレーキ操作の意図に応じて制動動作を開始した第2制動開始タイミングX3に基づいて、自動制動制御にて制動動作を開始する第1制動開始タイミングX1を学習する。
これにより、自動制動制御の制動開始タイミングを遅いと感じる運転者の違和感を低減し、運転者の嗜好に合わせた自動制動制御が可能になる。
第2実施形態の運転支援装置1の構成は、図1に示す機能構成と同様である。
コントローラ10は、運転者のブレーキ操作の意図の検出により第2制動開始タイミングX3で制動動作を開始した場合、第2制動開始タイミングX3に応じて第1制動開始タイミングX1を決定するパラメータを変更する。
例えばコントローラ10は、上記の減速制御パラメータ、すなわち減速所要距離Dr又は許容最大減速度Dmaxを第2制動開始タイミングX3に応じて変更してよい。
例えばコントローラ10は、第2制動開始タイミングX3と減速目標位置Xtとの差で減速所要距離Drを更新してよい。また例えばコントローラ10は、過去に第2制動開始タイミングX3で制動を開始した場合の減速所要距離Drをそれぞれ記憶装置12に格納しておき、これらの平均値、中間値、最大値又は最小値などの統計値を算出して、減速所要距離Drを更新する。
また例えばコントローラ10は、第2制動開始タイミングX3で制動を開始した際に生じうる最大減速度を算出して許容最大減速度Dmaxを更新してもよい。また例えばコントローラ10は、過去に第2制動開始タイミングX3で制動を開始した際に生じた最大減速度をそれぞれ記憶装置12に格納しておき、これらの平均値、中間値、最大値又は最小値などの統計値を算出して、許容最大減速度Dmaxを更新してもよい。
次に、第1実施形態に係る運転支援方法の一例について説明する。
図4を参照する。ステップS20及びS21の処理は、図4を参照して説明したステップS1及びS2の処理と同様である。減速要因が存在する場合(ステップS21:Y)に処理はステップS22へ進む。
ステップS22においてコントローラ10は、記憶装置12に格納された減速制御パラメータを読み込む。
ステップS23においてコントローラ10は、減速制御パラメータと、周囲状況情報と、走行状態情報とに基づいて、減速目標位置Xtと第1制動開始タイミングX1を決定する。コントローラ10は、減速度指令値を算出する。
ステップS24〜S27の処理は、図4を参照して説明したステップS4〜S7の処理と同様である。ステップS27の後、処理はステップS28へ進む。
ステップS28においてコントローラ10は、減速制御パラメータを更新する。その後に処理はステップS29へ進む。
ステップS29〜S31の処理は、図4を参照して説明したステップS8〜S10の処理と同様である。
(第2実施形態の効果)
運転者のブレーキ操作の意図の検出により第2制動開始タイミングで制動動作を開始した場合、コントローラ10は、第1制動開始タイミングX1を決定するパラメータを、第2制動開始タイミングX3に応じて変更する。
これにより、第1制動開始タイミングX1を遅いと感じる運転者の違和感を低減し、運転者の嗜好に合わせた自動制動制御が可能になる。
本発明は、ここで記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…運転支援装置、10…コントローラ、11…プロセッサ、12…記憶装置、20…周囲状況センサ群、21…レーダ、22…カメラ、30…走行状態センサ群、31…車速センサ、32…加速度センサ、33…ヨーレートセンサ、34…アクセル開度センサ、35…ブレーキスイッチ、36…ブレーキ操作量センサ、40…脳波センサ、50…筋電センサ、60…ブレーキ制御アクチュエータ、61…ブレーキ装置

Claims (6)

  1. 車両の制動の契機となる減速要因を検出したか否かを判定し、
    前記減速要因が検出された場合に、自動制動制御による前記車両の制動動作を開始する第1制動開始タイミングを決定し、
    前記車両の運転者のブレーキ操作の意図が検出されたか否かを判定し、
    前記減速要因を検出してから前記第1制動開始タイミングまでに前記運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合に、前記第1制動開始タイミングよりも前の第2制動開始タイミングで自動制動制御による制動動作を開始する、
    ことを特徴とする運転支援方法。
  2. 自動制動制御による制動動作を完了する減速目標位置を決定し、
    前記車両が前記減速目標位置で目標速度まで減速するように前記第1制動開始タイミングを決定し、
    前記運転者のブレーキ操作の意図の検出により前記第2制動開始タイミングで制動動作を開始した場合、前記第1制動開始タイミングで制動動作を開始する場合よりも緩やかに減速することで、前記減速目標位置まで自動制動制御による制動動作を続けることを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
  3. 前記運転者の運動準備電位又は筋電位を検出することより、前記運転者のブレーキ操作の意図を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の運転支援方法。
  4. 前記運転者のブレーキ操作の意図の検出により前記第2制動開始タイミングで制動動作を開始した場合、前記第1制動開始タイミングを決定するパラメータを前記第2制動開始タイミングに応じて変更する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  5. 前記運転者のブレーキ操作が検出されたか否かを判定し、
    前記運転者のブレーキ操作が検出された場合に、前記車両の自動制動制御を禁止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の運転支援方法。
  6. 車両の制動の契機となる減速要因を検出する第1センサと、
    前記車両の運転者のブレーキ操作の意図を検出する第2センサと、
    前記車両を制動するブレーキと、
    前記減速要因が検出された場合に、自動制動制御による前記車両の制動動作を開始する第1制動開始タイミングを決定し、前記運転者のブレーキ操作の意図が検出されたか否かを判定し、前記減速要因を検出してから前記第1制動開始タイミングまでに前記運転者のブレーキ操作の意図が検出された場合に、前記第1制動開始タイミングよりも前の第2制動開始タイミングで自動制動制御による制動動作を開始するコントローラと、
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
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