以下の記載は、本発明の複数の実施形態にしたがった複数の添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった複数の技術的解決方法を明確に説明する。明らかなことではあるが、それらの説明される実施形態は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかに過ぎず、すべてではない。創造的な努力なくして当業者が本発明のそれらの複数の実施形態に基づいて取得することが可能であるすべての他の実施形態は、本発明の保護の範囲に属するものとする。
汎欧州ディジタル移動電話システム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS)システム、及びロングタームエボリューション(LTE)システム等のさまざまな通信システムに、本発明の複数の技術的解決方法を適用することが可能である。
モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ機器等とも称されるユーザ機器(UE)は、無線アクセスネットワーク(RAN)を使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信してもよい。ユーザ機器は、("セルラ"電話とも称される)モバイル電話及びモバイル端末を有するコンピュータ等のモバイル端末であってもよい。例えば、ユーザ機器は、無線アクセスネットワークとの間で言語及び/又はデータを交換する持ち運び可能なポケットサイズのハンドヘルド装置、コンピュータ内蔵装置、又は車載モバイル装置であってもよい。
基地局は、GSM又はCDMAにおける基地局装置(BTS)であってもよく、或いは、WCDMAにおけるNodeB(NodeB)であってもよく、或いは、LTEにおける進化型NodeB(e-NodeB)であってもよい。このことは、本発明においては限定されない。
図1は、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法に適用することが可能であるシステム10の概略的なアーキテクチャ図を示している。図1(a)に示されているように、システム10は、RTK基準ソースが設置される少なくとも1つの基地局12(説明を容易にするために、基地局12は、以降、"第1の基地局"と称され、"第1"は、判別及び識別のために使用される)及び基地局12のサービングセル(又は、無線ネットワークカバレッジエリア)の中に存在するとともにGNSS測定技術をサポートするモバイル端末13(すなわち、第1のモバイル端末)を含んでもよい。第1の基地局12は、RTK基準ソースを使用することによってGNSS衛星20に接続される。図1(b)に示されているように、システム10は、少なくとも1つの第1の基地局12、第1のモバイル端末13、及び少なくとも1つのサーバ14を含んでもよい。RTK基準ソース11は、第1の基地局に設置され、第1の基地局12は、RTK基準ソースを使用することによって、GNSS衛星20が送信したRTK測定値を受信し、サーバ14は、第1の基地局12に接続される。図1(c)に示されているように、システム10は、少なくとも1つの第1の基地局12、RTK基準ソースが設置される少なくとも1つの基地局15(説明を容易にするために、基地局15は、以降、"第2の基地局"と称され、"第2"は、判別及び識別のために使用される)、及び第2の基地局15のサービングセルの中に存在するとともにGNSS測定技術をサポートするモバイル端末16(すなわち、第2のモバイル端末)を含んでもよい。第1の基地局12は、RTK基準ソースを使用することによってGNSS衛星20に接続され、第2の基地局15は、X2インターフェイスを使用することによって第1の基地局12に接続される。図1(d)に示されているように、システム10は、少なくとも1つの第2の基地局12、少なくとも1つのサーバ14、少なくとも1つの第2の基地局15、及び第2のモバイル端末16を含んでもよい。第1の基地局12は、RTK基準ソースを使用することによってGNSS衛星20に接続され、第2の基地局15は、X2インターフェイスを使用することによって第1の基地局12に接続され、そして、第1の基地局12及び第2の基地局15は、サーバ14に個別に接続される。システム10においては、第1の基地局12は、RTK基準ソースを使用することによってGNSS衛星20からRTK測定値を取得する。
GNSS衛星は、説明のための1つの例として使用されるにすぎないということを理解すべきである。RTK基準ソースの位置をリアルタイムで測定するのに使用されるすべての衛星又は他の測位デバイスは、本発明の保護の範囲に属するものとする。
本発明のこの実施形態において、モバイル端末130は、GNSS搬送波位相測定技術をサポートするモバイル端末であってもよい。GNSS測定技術の1つとして、GNSS搬送波位相測定技術は、実装の際の説明のための1つの例として使用されるということを理解すべきである。GNSS測定技術をサポートするいずれかのモバイル端末について、そのモバイル端末がGNSS測位システムから取得する測位情報は、RTK測定値から解を求めることによって取得される補正情報にしたがって補正されてもよい。GNSS測位システムは、説明のための1つの例として使用されるにすぎず、本発明に対していかなる限定も構成するものではないということをさらに理解すべきであり、そして、あるモバイルネットワークに適用される他の測位システムは、本発明の保護の範囲に属するものとする。
本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法に適用可能な上記で解説されたシステム10及びGNSS衛星20は、強化型ネットワークRTK(E-NRTK)測位システムと集合的に称されてもよい。
RTK測位技術は、搬送波位相測定値に基づくリアルタイム動的測位技術であるということに留意すべきである。RTK測位技術においては、GNSS衛星データを継続的に測定するとともに(例えば、第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末等の)移動局に測定結果を転送するためのGNSS基準局を建設する必要がある。移動局は、その基準局からのデータ及びその移動局のGNSS測定結果の双方にしたがって、その移動局の精密な位置を決定する。この手法により、位置の精度は、センチメーターレベルに達することが可能である。RTKをサポートする複数のGNSS基準局は、ネットワーク技術を使用することによって接続されて、ネットワークを形成し、そのネットワークは、(例えば、第1の基地局、第2の基地局、又はサーバ等の)中央局と一体化される。中央局は、移動局にサービスを提供する。このことは、ネットワークRTK技術と称される。
理解及び説明を容易にするために、以下の記載は、1つの例としてE-NRTK測位システムを使用して、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。測位システムとして、E-NRTK測位システムは、説明のための1つの例として使用されるにすぎず、本発明にいかなる限定も加えるものではないということを理解すべきであり、モバイルネットワークにネットワークRTK測位技術を適用するいずれかの測位方法は、本発明の保護の範囲に属するものとする。
本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法に適用可能であるシステム10の上記で解説された概略的なアーキテクチャ図は、説明のための1つの例に過ぎないということに留意すべきであり、本発明は、このアーキテクチャ図には限定されない。例えば、システム10は、より多くの第1の基地局12及び第2の基地局15等をさらに含んでもよく、図1(c)及び図1(d)における第1のモバイル端末13をさらに含んでもよい。
以下の記載は、図2乃至図10を参照して、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
図2は、本発明の1つの実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法200の概略的なフローチャートを示し、その測位方法200は、第1の基地局の視点から説明される。図2に示されているように、その測位方法200は、以下のステップを含む。
S210. 第1の基地局は、RTK基準ソースのためのリアルタイムキネマティック(RTK)測定値を受信する。
S220. 第1の基地局は、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定し、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報のための補正情報である。
S230. 第1の基地局は、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を第1の補正情報にしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
本発明のこの実施形態において、限定ではなく1つの例として、第1の基地局は、図1の第1の基地局12であってもよく、その第1の基地局12は、RTK基準ソース11を使用することによって、GNSS衛星20からRTK測定値を受信し、第1のモバイル端末は、図1の第1のモバイル端末13であってもよい。
具体的には、本発明のこの実施形態において、RTK基準ソースは、基地局に設置されて、GNSS衛星が送信するとともにRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信し、基地局又はサーバは、RTK測定値から解を求めて、補正情報を取得し、そして、搬送波位相技術を使用するGNSSからの測位情報を補正して、より精密な測位結果を取得する。
ネットワーク技術及びモバイルインテリジェント端末の発展に伴って、位置ベースのサービス(LBS)は、ますます重要となっており、救助、運行指示、社会的な交流、購買等に関してかけがえのない役割を果たしており、自動運転、自動購買、精緻な対人調査等のための技術的な基礎を提供している。
一方で、A-GNSS測位、OTDOA測位、及びe-CID測位等の既存のモバイル測位手法のいずれもが、3メートル以内の高精度測位を提供することができていない。主としてモバイル端末に使用されるGPS測位の精度は、依然として3メートルを超えており、GPS測位の測位時間は比較的長い。
対照的に、本発明のこの実施形態において、ネットワークRTK技術に基づいて、RTK基準ソースは、基地局に設置され、補正情報は、RTK基準ソースのための受信したRTK測定値にしたがって決定され、その後、GNSSからの測位情報を補正し、それによって、モバイル端末は、メートルレベル、デシメートルレベル、又はセンチメートルレベルの高精度測位を実装することが可能である。
限定ではなく1つの例として、RTK基準ソースは、内蔵、外部接続、又は分離接続等の多くの手法にしたがって基地局に設置されてもよい。以下の記載は、ある基地局にRTK基準ソースを設置する複数の特定の手法を詳細に説明する。
選択的に、RTK基準ソースは、回路基板の形態で、基地局の棚に挿入されてもよい。
RTK回路基板を準備して、基地局の棚にそのRTK基板を挿入する手法は、マクロ基地局、使い捨てマクロ基地局、又は無線リモートユニット(RRU)に適用可能である。この手法によって、その基地局に余分なインターフェイスを設置する必要はない。一方で、信号遮蔽及び振動、そして、電磁波からの干渉により、測定精度は、比較的低い。
選択的に、RTK基準ソースは、外部から基地局に接続されてもよい。
外部RTK基準ソースが建設される。デバイス形成、用地選択、及び建設は、既存の連続運用基準局(CORS)にしたがって実行され、物理インターフェイスが基地局に追加される。高精度のシナリオにおいてこの手法を使用してもよいが、コストは比較的高い。
選択的に、RTK基準ソースは、受信機及びアンテナの2つの部分に分けることが可能であり、受信機は、基地局に内蔵され、アンテナは、外部から基地局に接続される。
RTK基準ソースの一部として、受信機は、主に、送信及び運用のために使用され、基地局に内蔵されてもよく、或いは、ソフトウェアの手法にしたがって基地局の既存の基板に一体化される。アンテナは、主に、信号を受信するように構成され、基地局の外部で組み立てられ、そして、インターフェイスを使用することによって接続されて、受信信号品質を改善する。さらに、RTK基準ソースは、個別の手法にしたがって設置され、それによって、設置のためのコスト及び保守管理のためのコストを低減することが可能である。
基地局へのRTK基準ソースの設置に関する上記で解説された特定の手法は、説明のための例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとし、基地局の内部に又は基地局の外部にRTK基準ソースを設置し、基地局によるRTK測定値の受信を実装するいずれかの方法は、本発明の保護の範囲に属するものとするということに留意すべきである。
S210において、GNSS衛星は、第1の基地局へと、その第1の基地局に設置されるRTK基準ソースのためのRTK測定値を送信する。RTK測定値は、GNSS衛星が第1の基地局に送信するメッセージを使用することによって搬送されてもよい。限定ではなく1つの例として、GNSS衛星が第1の基地局に送信するRTK測定値は、海運の無線技術委員会(RTCM)フォーマットを有してもよく、そのRTCMフォーマットを有するRTK測定値は、インターネットプロトコルによるRTCMのネットワーク化転送(Ntrip)メッセージによって搬送されてもよい。
上記で解説されたNtripメッセージ及びRTCMフォーマットは、説明のための例に過ぎず、RTK測定値は、また、他のプロトコルメッセージを使用することによって搬送されてもよく、RTK測定値は、また、圧縮された測定記録(CMR)フォーマット、CMR+フォーマット等の形態をとってもよい。本発明は、それらにいかなる特別な限定も課すものではない。
S220において、第1の基地局は、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定する。第1の補正情報は、RTK測定値から解を求めることによって第1の基地局によって決定されてもよく、或いは、他の物理ネットワーク要素によって決定されてもよく、そして、その後、第1の基地局に送信される。例えば、その物理ネットワーク要素は、サーバであってもよい。
以下の記載は、RTK基準ソース、RTK測定値、及び(第1の補正情報を含む)補正情報の間の関係を詳細に説明する。
RTK基準ソースは基準局として機能するので、RTK基準ソースの位置情報は、そのRTK基準ソースが設置されるときに決定され、比較的高い精度を有する。RTK基準ソースの位置情報は、そのRTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報と比較されて、差分補正パラメータを取得する。その差分補正パラメータは、測位システムによって取得される測位情報を補正するための既知の正確な位置情報、すなわち、RTK測定値を使用することによって取得される結果である。第1の基地局は、中央局として機能し、RTK測定値から解を求めて、補正情報を取得する。移動局がRTK基準ソースの位置において測位システムから取得する測位情報を補正するのに、その補正情報を使用してもよく、さらに、移動局がそのRTK基準ソースの有効カバレッジエリア(又は、あらかじめ設定されたエリア)において測位システムから取得する測位情報を補正するのに、その補正情報を使用してもよい。
一般性を失うことなく、本発明の複数の実施形態にしたがったE-NRTK測位システムは、GNSS衛星、基準局、中央局、及び移動局を含む。RTK基準ソースは、第1の基地局に設置され、したがって、第1の基地局は、基準局として機能する。第1の基地局がRTK測定値から解を求める場合には、第1の基地局は、基準局及び中央局の双方として機能し、或いは、第1の基地局がサーバにRTK測定値を送信し、そして、サーバが解を求めることを実行する場合には、そのサーバは、中央局として機能する。第1のモバイル端末は、E-NRTK測位システムの中の移動局であり、解を求めることによって取得される第1の補正情報を受信し、そして、その第1の補正情報にしたがって第1のモバイル端末の位置を測位する。
中央局は、機能的なモジュールとして理解することが可能であり、RTK測定値から解を求めて、補正情報を決定するように構成されるということに留意すべきである。本発明のこの実施形態において、中央局は、第1の基地局であってもよく、又は、サーバであってもよく、又は、他の物理ネットワーク要素であってもよい。本発明は、それらにいかなる限定も課すものではない。サーバは、ゲートウェイモバイル位置決定センター(GMLC)、進化型サービングモバイル位置決定センター(E-SMLC)等であってもよい。代替的に、RTK測定値に解を求める処理を実行し、そして、補正情報を運用するのに、他のネットワーク要素を使用してもよい。本発明は、サーバの特定の内容にいかなる限定も課すものではない。
S230において、第1の基地局は、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信してもよい。第1のモバイル端末がRTK基準ソースの有効カバレッジエリアの中の移動局として機能する1つの例では、第1のモバイル端末と第1の基地局との間の距離は、あらかじめ設定された範囲の中に入る、すなわち、第1のモバイル端末は、第1の基地局のあらかじめ設定されたエリアの中に位置している。第1のモバイル端末は、第1の補正情報を使用して、GNSSからの測位情報を補正してもよい。限定ではなく1つの例として、第1の補正情報は、第1の基地局が第1のモバイル端末に送信するメッセージの中で搬送されてもよい。基地局は、また、他のセルブロードキャスト又は他のメッセージを使用することによって、モバイル端末に補正情報を送信してもよい。本発明は、それらにいかなる限定も課すものではない。
本発明のこの実施形態において、第1のモバイル端末と第1の基地局との間の距離が、あらかじめ設定された範囲の中に入る場合に、第1の補正情報は、第1のモバイル端末のGNSS測位情報を補正するのに使用される。上記のあらかじめ設定された範囲は、RTK基準ソースが設置される第1の基地局が取り扱う有効エリアであってもよい。すなわち、そのあらかじめ設定された範囲の中では、第1の補正情報を使用することによって補正された測位結果は、依然として、比較的高い精度のままである。換言すれば、RTK基準ソースの有効カバレッジエリアは、第1の基地局のカバレッジエリア(又は、第1の基地局の無線ネットワークカバレッジエリア)と比較してはるかに大きく、その有効カバレッジエリア(又は、あらかじめ設定された範囲)においては、測位結果に対する第1のモバイル端末と第1の基地局との間の距離の影響は、デシメーターレベルに過ぎない。すなわち、第1の基地局の無線ネットワークカバレッジエリアの中の(第1のモバイル端末を含む)モバイル端末のGNSS測位情報を補正するのに、第1の補正情報を使用してもよい。
選択的に、第1の基地局が、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第1の補正情報にしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定することは、
第1の基地局によってセルブロードキャストメッセージを送信するステップであって、そのセルブロードキャストメッセージは、第1の補正情報を搬送し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第1の補正情報にしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
具体的には、第1の基地局は、セルブロードキャストメッセージを使用することによって、第1の基地局のサービングセルの中の(第1のモバイル端末を含む)モバイル端末に第1の補正情報を送信してもよい。選択的に、セルブロードキャストメッセージは、第1のシステム情報ブロック(SIB)メッセージを含む。例えば、無線リソース制御(RRC)メッセージの中で第1のSIBメッセージを搬送してもよい。
本発明のこの実施形態において、第1の基地局は、セルブロードキャストメッセージを使用することによって、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信してもよく、例えば、SIBメッセージを使用することによって、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信してもよい。
上記で解説されたセルブロードキャスト、SIBメッセージ、及びRRCメッセージは、説明のための例に過ぎず、本発明に対していかなる限定も構成しないものとし、第1の基地局は、また、他のセルブロードキャスト又は他のメッセージを使用することによって、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信してもよいということに留意すべきである。
したがって、本発明のこの実施形態にしたがった測位方法によれば、基地局側にRTK基準ソースを配置し、RTK測定値にしたがって補正情報を決定し、モバイル端末にその補正情報を送信し、それによって、そのモバイル端末は、測位システムから取得した測位情報をその補正情報にしたがって補正して、そのモバイル端末のための高精度測位情報を決定し、それにより、高精度測位のための大きな数のモバイルユーザの要求を満足する。
以下の記載は、図3乃至図10を参照して、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
本発明の複数の実施形態において、第1の基地局は、基準局及び中央局として機能することが可能である(状況A)か、又は、第1の基地局が、基準局として機能することが可能であり、サーバが、中央局として機能する(状況B)。以下の記載は、上記の2つの状況(状況A及び状況B)の複数の例を使用することによって、図3乃至図5を参照して、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
本発明の複数の実施形態において、すべての基地局にRTK基準ソースを設置してもよいということに留意すべきであり、それらのすべての基地局は、基準局となり、RTK基準ソースのためのRTK測定値を受信する。すなわち、それらのすべての基地局は、第1の基地局となってもよく、それらの第1の基地局のすべてのサービングセルの中のモバイル端末は、第1のモバイル端末となる。
さらに、第1の基地局は、受信したRTK測定値から解を求めてもよいということに留意すべきであり、この場合には、第1の基地局は、基準局及び中央局の双方として機能する。この状況では、サーバに接続されるインターフェイスを追加する必要はなく、また、補正情報の取得の速度は速いが、第1の基地局の作業負荷は大きい。第1の基地局は、また、サーバにRTK測定値を送信してもよく、サーバは、解を求めることを実行してもよい。この状況では、第1の基地局は、基準局となり、サーバは、中央局となる。この状況は、第1の基地局の計算負荷を低減するが、サーバに依存しており、さらに、サーバは、一般的に、コアネットワークのネットワーク要素に設置されるため、第1の基地局とコアネットワークとの間のインターフェイスを追加することが必要となり、したがって、補正情報の到達時間が引き伸ばされる。
状況A
選択的に、第1の補正情報は、単一基準局差分補正パラメータを含む。第1の基地局が、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定し、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報のための補正情報であることは、
第1の基地局によって、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するステップであって、単一基準局差分補正パラメータは、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報のための補正情報である、ステップを含み、そして、
第1の基地局が、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を第1の補正情報にしたがって補正して、第1のモバイル端末の現在の位置を決定することは、
第1の基地局によって、第1のモバイル端末に単一基準局差分補正パラメータを送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を単一基準局差分補正パラメータにしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
具体的には、状況Aは、図1(a)のシステムアーキテクチャに対応していてもよい。RTK測定値を受信した後に、第1の基地局にあるRTK基準ソースは、RTK測定値から解を求めて、第1の補正情報を取得し、そして、上記の受信機又は接続されたインターフェイスを使用することによって、第1の基地局に第1の補正情報を送信する。RTK測定値は、RTK基準ソースのための測定値であるので、RTK測定値から解を求めることによって取得した第1の補正情報は、第1の基地局のための単一基準局差分補正パラメータである。第1の基地局は、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、GNSSからの測位情報を補正して、第1のモバイル端末の現在の位置を決定する。
理解を容易にするために、以下の記載は、第1の基地局が基準局及び中央局として機能する1つの例を使用することによって、図3を参照して、本発明の1つの実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法300を詳細に説明する。
図3に示されているように、測位方法300は、以下のステップを含み。
S301. RTK基準ソースは、基準局として機能してもよく、GNSS衛星が送信するとともにそのRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信し、RTK測定値は、Ntripメッセージによって搬送されてもよい。
S302. RTK基準ソースは、第1の基地局にRTK測定値を転送する。
S303. 第1の基地局は、中央局として機能することが可能であり、受信したRTK測定値にしたがって解を求めることを実行し、そして、第1の補正情報、すなわち、単一基準局差分補正パラメータを決定する。
S304. 第1の基地局は、第1のモバイル端末に単一基準局差分補正パラメータを送信し、単一基準局差分補正パラメータは、SIBブロードキャスト手法にしたがって第1のモバイル端末に送信されてもよい。
RTK基準ソースは、GNSS衛星が送信したRTK測定値を継続的に受信し、そして、第1の基地局にRTK測定値を継続的に報告し、それによって、第1の基地局は、RTK測定値にしたがって、第1の補正情報を決定して、リアルタイムで第1の補正情報を更新するということに留意すべきである。
さらに、第1の基地局に対応する第1のモバイル端末は、移動局として機能し、第1の基地局のサービングセルの中の常駐しているモバイル端末であってもよく、又は、他のセルから第1の基地局のサービングセルにローミングするモバイル端末であってもよいということに留意すべきである。本発明は、そのことにいかなる限定も課すものではない。GNSS搬送波位相測定技術をサポートするいずれかのモバイル端末については、そのモバイル端末が第1の基地局のサービングセルのエリアに入っている限り、そのモバイル端末は、第1の基地局が送信する第1の補正情報を受信して、そのモバイル端末の現在の位置を決定することが可能であり、そのモバイル端末は、そのセルの中に常駐しているモバイル端末と同じ測位精度を有する。
さらに、RTK測定値から解を求める上記の特定のプロセスは、従来技術に属しているということに留意すべきであり、本発明は、そのことにいかなる限定も課すものではない。
一方で、CORSシステムの中の移動局及びそのCORSシステムは、同じ地方等の同じ管理領域に属している必要があり、複数の異なる地方に存在するCORSシステム及び移動局を互いに接続すること、或いは、それらが互いに通信することは不可能である。ある地方Aに存在するCORSシステムに対応する移動局は、ある地方Bに存在するCORSシステムがブロードキャストするメッセージを受信することは不可能である。すなわち、移動局が移動する場合には、円滑なハンドオーバーを実装することは不可能である。
これに対して、本発明のこの実施形態においては、RTK基準ソースが基地局に設置され、そして、すべての基地局が、モバイル端末に、同じフォーマットのセルブロードキャストメッセージを送信し、それによって、モバイル端末が複数の異なるエリアに移動する場合に、そのモバイル端末の現在の位置が属する基地局サービングセルへと、そのモバイル端末を円滑にハンドオーバーさせることが可能である。
状況B
選択的に、第1の補正情報は、単一基準局差分補正パラメータを含む。第1の基地局が、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定し、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報のための補正情報であることは、
第1の基地局によってサーバに、RTK測定値を送信するステップと、
サーバが送信した単一基準局差分補正パラメータを第1の基地局によって受信するステップであって、単一基準局差分補正パラメータは、RTK測定値にしたがってサーバによって決定され、単一基準局差分補正パラメータは、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報のための補正情報である、ステップと、を含む。
第1の基地局が、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を第1の補正情報にしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定することは、
第1の基地局によって第1のモバイル端末に、単一基準局差分補正パラメータを送信し、それによって、第1のモバイル端末は、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を単一基準局差分補正パラメータにしたがって補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
具体的には、状況Bは、図1(b)のシステムアーキテクチャに対応していてもよい。RTK測定値を受信した後に、第1の基地局にあるRTK基準ソースは、そのRTK測定値を処理しないが、コアネットワークに設置されているサーバ(例えば、E-SMLC)にそのRTK測定値を直接的に送信する。そのサーバは、そのRTK測定値から解を求める処理を実行し、そして、第1の基地局へと、解を求めることによって得られた第1の補正情報をフィードバックし、それによって、第1の基地局は、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信する。
選択的に、第1の基地局によってサーバに、RTK測定値を送信するステップは、
第1の基地局によってサーバに、第1のLTE測位プロトコルA(LPPa)メッセージを送信するステップを含み、第1のLPPaメッセージは、RTK測定値を搬送する。
サーバが送信した単一基準局差分補正パラメータを第1の基地局によって受信するステップは、
サーバが送信した第2のLPPaメッセージを第1の基地局によって受信するステップを含み、第2のLPPaメッセージは、単一基準局差分補正パラメータを搬送する。
本発明のこの実施形態において、基地局とサーバとの間の通信プロトコルとして、LTE測位プロトコルA(LPPa)メッセージが、第1の基地局とサーバとの間で送信される測位情報を搬送するのに使用される。
一方で、基地局とモバイル端末との間の通信プロトコルとして、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージが、基地局とモバイル端末との間で送信されるいずれかの測位情報を搬送するのに使用される。
基地局とサーバとの間で測位情報を搬送するのに使用される上記で解説されたLPPaメッセージ及びモバイル端末とサーバとの間で測位情報を搬送するのに使用されるLPPメッセージは、説明のための例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとするということに留意すべきである。基地局とサーバとの間での測位情報及びモバイル端末とサーバとの間での測位情報は、他のメッセージで搬送されてもよく、本発明は、それらにいかなる限定も課すものではない。
理解を容易にするために、以下の記載は、第1の基地局が基準局として機能し、E-SMLC(すなわち、サーバの1つの例)が中央局として機能する1つの例を使用することによって、図4を参照して、本発明の1つの実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法400を詳細に説明する。
図4に示されているように、測位方法400は、以下のステップを含む。
S401. 第1の基地局は、基準局として機能することが可能であり、GNSS衛星が送信するとともにRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信し、RTK測定値は、Ntripメッセージによって搬送されてもよい。
S402. 第1の基地局は、E-SMLCにRTK測定値を転送し、RTK測定値は、第1のLPPaメッセージによって搬送されてもよい。
S403. E-SMLCは、中央局として機能し、受信したRTK測定値にしたがって解を求めることを実行し、そして、第1の補正情報、すなわち、単一基準局差分補正パラメータを決定する。
S404. E-SMLCは、第1の基地局に単一基準局差分補正パラメータを送信し、単一基準局差分補正パラメータは、第2のLPPaメッセージによって搬送されてもよい。
S405. 第1の基地局は、第1のモバイル端末に単一基準局差分補正パラメータを転送し、単一基準局差分補正パラメータは、SIBブロードキャスト手法にしたがって、第1のモバイル端末に送信されてもよい。
第1の基地局は、GNSS衛星が送信したRTK測定値を継続的に受信し、そして、E-SMLCにRTK測定値を継続的に報告し、それによって、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定した後に、E-SMLCは、(例えば、毎秒ごとに1回等)ある特定の頻度で、第2の基地局に第2の補正情報を送信して、リアルタイムでその第2の補正情報を更新してもよいということに留意すべきである。
したがって、本発明のこの実施形態にしたがった測位方法によれば、サーバは、第1の基地局が送信したRTK測定値にしたがって補正情報を決定し、基地局を使用することによってモバイル端末にその補正情報を転送し、それによって、モバイル端末は、そのモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、その補正情報にしたがって補正して、そのモバイル端末のための高精度測位情報を決定し、それにより、高精度測位のための大きな数のモバイルユーザの要求を満足するとともに基地局の作業負荷を低減する。
選択的に、方法200は、
サーバが送信した第1の測位証明書を第1の基地局によって受信するステップをさらに含み、第1の測位証明書は、サーバが第1のモバイル端末に送信する第2の測位証明書に対応しており、それによって、第1のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第1の基地局から第1の補正情報を取得する。
具体的には、第1のモバイル端末において高精度測位を実行する必要がある場合には、最初に、サーバに測位要求を送信する必要がある。測位要求にしたがって、サーバは、第1の基地局に第1の測位証明書を送信し、そして、第1のモバイル端末に第2の測位証明書を送信してもよい。第1の測位証明書は、第2の測位証明書に対応している。第1のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第1の基地局から第1の補正情報を取得する。
選択的に、サーバが送信した第1の測位証明書を第1の基地局によって受信するステップは、
サーバが送信した第3のLPPaメッセージを第1の基地局によって受信するステップを含み、第3のLPPaメッセージは、第1の測位証明書を搬送する。
選択的に、第1の基地局が第1のモバイル端末に第1のSIBメッセージを送信することは、
第1の基地局によって第1のモバイル端末に第1のSIBメッセージを送信するステップを含み、第1のSIBメッセージは、第1の測位証明書を搬送し、それによって、第1のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第1の補正情報を取得する。
具体的には、第1の基地局が第1のモバイル端末に送信する第1のSIBメッセージは、第1の補正情報及び第1の測位証明書を搬送してもよい。第1のSIBメッセージを受信した後に、第1のモバイル端末は、第1の測位証明書に対応する第2の測位証明書にしたがって、第1の測位情報を取得し、そして、高精度測位を実行してもよい。
本発明のこの実施形態において、サーバは、第3のLPPaメッセージに第1の測位証明書を追加するとともに、LPPメッセージに第2の測位証明書を追加して、それぞれ、第1のモバイル端末及び第1の基地局に、対応する測位証明書を送信する。
本発明のこの実施形態において、サーバは、コアネットワークの中のネットワーク要素であってもよく、又は、基地局における機能的なモジュールであってもよい。サーバが、コアネットワークの中の(例えば、E-SMLC等の)ネットワーク要素である場合には、コアネットワークの中の重要なネットワーク要素として、移動性管理エンティティ(MME)は、サーバのゲートウェイとして機能してもよい。第1のモバイル端末において高精度測位を実行する必要がある場合には、最初に、MMEに測位要求を送信して、測位許可を求める必要があり、MMEによる認証が成功した後に、測位要求は、サーバに転送される。
MMEがサーバのゲートウェイとして機能するということは、説明のための1つの例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとするということを理解すべきであり、本発明は、このことには限定されない。サーバが基地局又は他のネットワークエンティティに存在する場合には、サーバは、測位サービス端末と直接的に対話してもよく、或いは、他のネットワーク要素は、サーバのゲートウェイとして機能する。
以下の記載は、E-SMLCがサーバとして機能する1つの例を使用することによって、図5を参照して、測位サービス端末が第1のモバイル端末を測位することを要求する測位方法500を詳細に説明する。
図5に示されているように、測位方法500は、以下のステップを含む。
S501. 測位サービス端末は、MMEに測位要求を送信して、第1のモバイル端末のための高精度測位を実行することを要求する。
S502. MMEは、測位要求に関する認証を実行し、MMEによる認証が成功した後に、MMEは、処理のために、E-SMLCに測位要求を転送する。
S503. E-SMLCは、測位要求にしたがって、測位する必要がある第1のモバイル端末に測位能力要求を送信し、そして、第1のモバイル端末が、(a) GNSS信号は正常である、(b) GNSS搬送波位相測定をサポートしている、(c) 加入者識別モジュール(SIM)カードが、高精度測位許可を有している、及び(d)測位/位置報告機能が有効化されている、の条件を満足する場合には、S504が実行される。
S504. 第1のモバイル端末は、E-SMLCに測位能力を報告して、第1のモバイル端末が上記の測位条件を満足するということを、E-SMLCに通知する。
S505. 第1のモバイル端末は、E-SMLCに第2の測位証明書要求を送信する。
S506. E-SMLCは、第1のモバイル端末が報告した測位能力にしたがって、第1のモバイル端末に第2の測位証明書を送信し、その後、測位サービス端末は、第1のモバイル端末のための高精度測位を実行してもよい。
S507. 第1のモバイル端末は、第1の基地局からの第1の補正情報にしたがって、GNSS測位情報を補正して、より精密な測位結果を決定する。第1の基地局が第1の補正情報を取得し、そして、モバイル端末に第1の補正情報を転送する特定のプロセスは、上記の方法において詳細に説明されている。第1の基地局は、第1の基地局による解を求めること又はE-SMLCによる解を求めることによって、第1の補正情報を取得してもよい。簡潔さのために、本明細書においては、細部は説明されない。
S508. E-SMLCは、第1のモバイル端末に測位結果要求を送信する。
S509. 測位結果要求を受信した後に、第1のモバイル端末は、E-SMLCに測位結果を報告する。
S510. 測位結果を受信した後に、E-SMLCは、MMEに測位結果を報告する。
S511. MMEは、測位サービス端末に測位結果を送信し、その後、第1のモバイル端末のための高精度測位についての測位サービス端末の要求は完了する。
具体的には、第1のモバイル端末が測位/位置報告機能を有効化していない場合には、E-SMLCは、測位サービス端末の測位要求にしたがって第1のモバイル端末をトリガして、第2の測位証明書をダウンロードさせ、そして、測位/位置報告機能を有効化させてもよい。
上記のプロセスのシーケンス番号は、実行順序を意味するものではないということを理解すべきである。それらのプロセスの実行順序は、それらのプロセスの機能及び内部ロジックにしたがって決定されるべきであり、本発明の複数の実施形態の実装プロセスにいかなる限定も課さないものとする。例えば、本発明のこの実施形態において、S505及びS506は、S501の前に実行されてもよく、或いは、S501の後であってS504の前のいずれかの時点において実行されてもよい。
方法500の中のS503、S504、S505、S507、S508、及びS509において第1のモバイル端末とE-SMLCとの間で交換される情報は、LPPメッセージを使用することによって搬送されてもよい。LPPは、ユーザ機器とLTEにおける測位サービスセンターとの間での通信に使用されるプロトコルである。
さらに、上記で解説されたMME、E-SMLC、及び測位サービス端末は、説明のための例に過ぎず、本発明にいかなる限定も課さないものとするということに留意すべきであり、本発明は、これらには限定されない。
本発明のこの実施形態において、測位要求は、ある特定のモバイル端末のための高精度測位を要求するために、第1のモバイル端末によってサーバに送信されてもよく、或いは、他の測位サービス端末によってサーバに送信されてもよい。例えば、救助センターは、測位要求を送信して、災害現場における犠牲者のための高精度測位を要求し、或いは、関連する公共の保安部は、測位要求を送信して、行方不明の子供のための高精度測位を要求する。本発明は、これらのいかなる特別な限定も課さない。
選択的に、サーバは、前もって、第1の基地局に第1の測位証明書を送信し、そして、前もって、第1の基地局のサービングセルの中の常駐している第1のモバイル端末に第2の測位証明書を送信してもよく、それによって、第1のモバイル端末は、いずれかの時点において高精度測位を実行し、その結果、測位要求のための時間を節約する。代替的に、サーバは、第1の基地局及び第1のモバイル端末に、それぞれ、更新された第1の測位証明書及び第2の測位証明書を周期的に送信して、悪意あるソフトウェアの侵入を防止してもよい。上記の記載は、第1の基地局が基準局及び中央局として機能する状況、及び、第1の基地局が基準局として機能するとともに、サーバが中央局として機能する状況を、第1の基地局の視点から詳細に説明している。以下の記載は、第1の基地局が基準局として機能するとともに、第1の基地局及び第2の基地局がともに中央局として機能する状況(状況C)、及び第1の基地局が基準局として機能し、サーバが中央局として機能し、そして、第2の基地局が移動局として機能する状況(状況D)を詳細に説明する。
本発明のこの実施形態においては、RTK基準ソースのカバレッジエリアは、基地局のサービングセルのエリアと比較してより大きいので、1つのRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に、複数の基地局が存在してもよい。図6に示されているように、1つのRTK基準ソースの(図6において実線で示されている)カバレッジエリア30の中で、黒塗りの基地局は、第1の基地局12を表し、白抜きの基地局は、第2の基地局15を表し、各々の基地局は、(図6における破線によって示されている)1つのサービングセルに対応している。例えば、第1の基地局12は、第1のモバイル端末に対応しており、第2の基地局は、第2のモバイル端末に対応している。したがって、ある特定のカバレッジ比にしたがって第1の基地局を建設して、第1の基地局の建設費用及び保守管理費用を低減してもよい。
限定ではなく1つの例として、本発明のこの実施形態にしたがったE-NRTK測位システムは、GNSS衛星、基準局、中央局、及び移動局を含む。RTK基準ソースは、第1の基地局に設置され、したがって、第1の基地局は、基準局として機能し、第1の基地局は、RTK測定値から解を求めて、第1の補正情報を決定し、そして、近隣の第2の基地局にRTK測定値を送信し、それによって、第2の基地局は、RTK測定値から解を求めて、第2の補正情報を決定し、第1の基地局及び第2の基地局は、ともに、中央局である。代替的に、第1の基地局は、サーバにRTK測定値を送信し、サーバは、第1の基地局及び第2の基地局の構成情報にしたがって、第1の基地局及び第2の基地局についてRTK測定値から別々に解を求めて、第1の補正情報及び第2の補正情報を決定し、そして、第1の基地局及び第2の基地局に、それぞれ、第1の補正情報及び第2の補正情報を送信する、すなわち、サーバは、中央局であり、第2の基地局は、移動局である。第1の基地局は、第1のモバイル端末に第1の補正情報を送信し、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それによって、第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末は、第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末のそれぞれの位置を決定する。すなわち、第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末は、E-NRTK測位システムの中の移動局である。
選択的に、方法200は、
第1の基地局によってRTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップをさらに含む。第2の補正情報の"第2の"は、順序を限定するのではなく、補正情報(第1の補正情報)の異なる部分を判別するのに使用される。
具体的には、第1の基地局は、第2の基地局にRTK測定値を直接的に送信してもよく、第2の基地局は、そのRTK測定値から解を求めて、第2の補正情報を取得する(状況C)か、又は、第1の基地局は、サーバにRTK測定値を送信してもよく、解を求めることによって第2の補正情報を取得した後に、サーバは、第2の基地局に第2の補正情報を送信し(状況D)、その後、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信する。
以下の記載は、例として状況C及び状況Dを使用することによって、図7乃至図10を参照して、本発明の複数の実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
状況C
選択的に、第1の基地局によってRTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
第1の基地局によって第2の基地局にRTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含み、第2の補正情報は、RTK測定値にしたがって第2の基地局によって決定される。
具体的には、状況Cは、図1(c)のシステムアーキテクチャに対応していてもよい。第1の基地局は、X2インターフェイスを使用することによって第2の基地局に接続され、第1の基地局は、X2インターフェイスを使用することによって、第2の基地局にRTK測定値を直接的に送信してもよい。第2の基地局は、中央局として機能し、RTK測定値から解を求めて、第2の補正情報を決定する。
本発明のこの実施形態において、第2の基地局が第1の基地局のあらかじめ設定されたエリアの中に位置している場合、又は、第2の基地局がRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に位置している場合には、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを直接的に決定してもよい。単一基準局差分補正パラメータは、第1の基地局のための補正情報(すなわち、第1の補正情報)であるが、あらかじめ設定されたエリアの中では、第2の基地局及び第2のモバイル端末の測位結果にその単一基準局差分補正パラメータを使用することの影響は、デシメーターレベルにすぎないので、第2の基地局のための補正情報(すなわち、第2の補正情報)として、単一基準局差分補正パラメータを直接的に使用してもよい。
選択的に、第2の基地局が第2のモバイル端末に送信する第2の補正情報は、第2のSIBメッセージの中で搬送される。
第2の補正情報を搬送する上記で解説された第2のSIBメッセージは、説明のための1つの例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとするということに留意すべきであり、本発明は、このことには限定されない。補正情報を搬送するのに使用される他のセルブロードキャスト又はメッセージは、本発明の保護範囲に属するものとする。
理解を容易にするために、以下の記載は、第1の基地局が基準局として機能するとともに第2の基地局が中央局として機能する1つの例を使用することによって、図7を参照して、本発明の1つの実施形態にしたがったモバイルネットワークにおける測位方法600を詳細に説明する。
図7に示されているように、測位方法600は、以下のステップを含む。
S601. 第1の基地局は、基準局として機能し、GNSS衛星が送信するとともにRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信してもよく、RTK測定値は、Ntripメッセージによって搬送されてもよい。
S602. 第1の基地局は、X2インターフェイスを使用することによって、第2の基地局にRTK測定値を転送する。
S603. 第2の基地局は、中央局として機能し、RTK測定値にしたがって解を求めることを実行して、(例えば、単一基準局差分補正パラメータ、マスタ補助コンセプト(MAC)ユニット差分補正パラメータ、又は仮想基準局(VRS)差分補正パラメータ等の)第2の補正情報を決定する。
S604. 第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、第2の補正情報は、SIBブロードキャスト手法にしたがって第2のモバイル端末に送信されてもよい。
上記で解説された解を求める方法は、説明のための例に過ぎないということを理解すべきであり、第2の基地局がRTK測定値から解を求める方法は、面補正パラメータ(Flaechen-Korrektur-Parameter, 略称"FKP")方法等をさらに含む。本発明は、これらにいかなる特別な限定も課するものではない。CORS中央局が送信したRTK測定値をサーバを使用することによって受信し、そして、RTK測定値から解を求めて、補正情報を取得するいずれかの方法は、本発明の保護範囲に属するものとする。
RTK基準ソースは、GNSS衛星が送信したRTK測定値を継続的に受信し、そして、第1の基地局にRTK測定値を継続的に報告し、それによって、第1の基地局は、RTK測定値にしたがって、第2の補正情報を決定して、リアルタイムで第2の補正情報を更新するということに留意すべきである。
第2の基地局は、第2の基地局と第1の基地局との間の距離にしたがって、第2の基地局が、第1の基地局にあるRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に位置しているか否かを決定する必要があるということに留意すべきである。RTK測定値は、第1の基地局の位置情報を搬送し、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって、第2の基地局がRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に位置しているか否かを決定してもよい。第2の基地局がRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に位置している場合には、第2の基地局は、RTK測定値から解を求めることによって取得される単一基準局差分補正パラメータを直接的に使用してもよい。
第1の基地局は、GNSS衛星が送信したRTK測定値を継続的に受信し、そして、第2の基地局にRTK測定値を転送し、それによって、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定し、第2の基地局は、(例えば、毎秒ごとに1回等)ある特定の頻度で、第2の基地局に第2の補正情報を送信して、リアルタイムでその第2の補正情報を更新してもよいということに留意すべきである。
第1の基地局によってRTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
第1の基地局によって第2の基地局に、N個の転送基地局を使用することによって、RTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含み、Nは、RTK測定値の有効期間の値にしたがって決定され、RTK基準ソースは、転送基地局には設置されず、第2の補正情報は、RTK測定値にしたがって第2の基地局によって決定される。
具体的には、第2の基地局が近くにある近隣の第1の基地局を有していない場合には、第2の基地局は、X2インターフェイスを使用することによって、周囲にある第2の基地局から、第1の基地局が送信したRTK測定値を取得してもよい。
有効期間(TTL)の値は、RTK測定値を転送することが可能である回数を決定するために、RTK測定値に割り当てられてもよい。図8に示されているように、RTK測定値に割り当てられるTTLは、4である。RTK測定値が、第1の基地局12から第2の基地局15に送信された後に、"TTL−1"の演算がTTLの値に実行され、すなわち、TTLは3となり、RTK測定値が、第2の基地局15によって第2の基地局17に転送された後に、"TTL−1"の演算がTTLの値に実行され、すなわち、TTLは2となる等である。RTK測定値が、第2の基地局18によって第2の基地局19に転送された後に、TTLは0となり、RTK測定値は、それ以上転送されない。
具体的には、第2の基地局15又は第2の基地局17が第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリアの中に位置している場合には、第2の基地局15又は第2の基地局17は、RTK測定値にしたがって、単一基準局差分補正パラメータを決定してもよく、単一基準局差分補正パラメータは、第2の基地局15又は第2の基地局17のサービングセルの中のモバイル端末について、依然として比較的高い精度を有し、直接的に使用することが可能である。第2の基地局18又は第2の基地局19が第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリアの外に位置している場合には、第2の基地局18又は第2の基地局19は、複数の第1の基地局12のRTK測定値を受信してもよく、共同的な解を求めることを実行して、例えば、VRS方法を使用することによってVRS差分補正パラメータを決定するといったように、比較的高い精度を有する差分補正パラメータを取得してもよい。
例えば、図9に示されているように、第2の基地局18は、第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリアの外に位置しており、第2の基地局18は、少なくとも3つの最も近い第1の基地局12のRTK測定値を受信する。第2の基地局18は、その第2の基地局18の位置を参照して、受信した少なくとも3つのRTK測定値にしたがって、共同的な解を求めることを実行して、VRS差分補正パラメータを取得する。第2の基地局18は、説明のための1つの例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとするということを理解すべきであり、いずれかの第2の基地局は、複数のRTK測定値を受信することが可能であり、そして、上記の方法を使用することによって、共同的な解を求めることによって、VRS差分補正パラメータを取得することが可能である。
選択的に、第2の基地局は、また、MAC技術を使用して、MACユニット差分補正パラメータ(MACの具体的な内容は、以下で詳細に説明される)を決定し、その結果、第2のモバイル端末に送信される第2の補正情報を決定してもよい。
上記で解説されたVRS方法及びMAC技術は、説明のための例に過ぎず、本発明に対するいかなる限定も構成しないものとするということに留意すべきであり、本発明は、これらには限定されない。第2の基地局によって、複数の第1基地局のRTK測定値を受信し、そして、共同的な解を求めることによって第2の補正情報を取得する他の測位方法は、本発明の保護範囲に属するものとする。
さらに、上記で解説されたVRS方法及びMAC技術は、複数のRTK測定値に共同的な解を求めることを実行する測位方法であり、具体的な原理及び解を求める方法は異なっているが、解を求めることによって得られる結果は、ともに、RTCMフォーマットの補正情報であり、ともに、第2のモバイル端末の測位に使用することが可能であるということに留意すべきである。
したがって、本発明のこの実施形態にしたがった測位方法によれば、第1の基地局は、RTK測定値を送信し、第2の基地局は、そのRTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定し、そして、第2のモバイル端末にその第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、その第2の補正情報にしたがって、高精度測位情報を決定し、それにより、高精度測位のための大きな数のモバイルユーザの要求を満足するとともに第1の基地局の建設費用を低減する。さらに、上記の方法は、柔軟性があるとともに利便性があり、実装が容易である。
状況D
選択的に、第1の基地局によってRTK測定値を送信し、その結果、第2の基地局は、第2のモバイル端末に、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
第1の基地局によってサーバにRTK測定値を送信し、その結果、サーバは、RTK測定値にしたがって、第2の基地局に第2の補正情報を送信し、結果として、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、第2の補正情報にしたがって補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含み、第2の補正情報は、RTK測定値にしたがってサーバによって決定される。
具体的には、状況Dは、図1(d)のシステムアーキテクチャに対応していてもよい。サーバは、中央局として機能してもよく、複数の第1の基地局からのすべてのRTK測定値から解を求める。サーバは、第2の基地局の位置にしたがって、第2の基地局の近くの第1の基地局を選択し、関連する解を求めることを実行して、第2の基地局のための高精度の第2の補正情報を取得し、そして、第2の基地局に第2の補正情報を周期的に送信する。限定ではなく1つの例として、第2の補正情報は、MACユニット差分補正パラメータ又はVRS差分補正パラメータであってもよい。
以下の記載は、第1の基地局が基準局として機能し、E-SMLCが中央局として機能し、そして、第2の基地局が移動局として機能する1つの例を使用することによって、図10を参照して、本発明の1つの実施形態にしたがったモバイル端末における測位方法700を詳細に説明する。
図10に示されているように、測位方法700は、以下のステップを含む。
S701. 第1の基地局は、基準局として機能してもよく、そして、GNSS衛星が送信するとともにRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信してもよく、RTK測定値は、Ntripメッセージによって搬送されてもよい。
S702. 第1の基地局は、E-SMLCにRTK測定値を転送し、RTK測定値は、第1のLPPaメッセージによって搬送されてもよい。
S703. E-SMLCは、中央局として機能し、受信したRTK測定値にしたがって解を求めることを実行し、そして、(例えば、MACユニット差分補正パラメータ、又はVRS差分補正パラメータ等の)第2の補正情報を決定する。
S704. E-SMLCは、第2の基地局に第2の補正情報を送信し、第2の補正情報は、第2のLPPaメッセージによって搬送されてもよい。
S705. 第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、第2の補正情報は、SIBブロードキャスト手法にしたがって第2のモバイル端末に送信されてもよい。
第1の基地局は、GNSS衛星が送信したRTK測定値を継続的に受信し、そして、E-SMLCにRTK測定値を継続的に報告し、それによって、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定した後に、E-SMLCは、(例えば、毎秒ごとに1回等)ある特定の頻度で、第2の基地局に第2の補正情報を送信して、リアルタイムでその第2の補正情報を更新してもよいということに留意すべきである。
本発明のこの実施形態においては、サーバによって、RTK測定値から解を求めて、第2の補正情報を取得する測位方法は、主に、VRS方法及びMAC技術を含み、第2の補正情報のそれぞれ取得される2つの部分は、VRS差分補正パラメータ及びMACユニット差分補正パラメータである。第2の基地局は、第2のモバイル端末に(例えば、VRS差分補正パラメータ及びMACユニット差分補正パラメータ等の)第2の補正情報を送信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがってGNSSからの測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。上記で解説された解を求める方法は、説明のための例に過ぎず、サーバによってRTK測定値から解を求める方法は、FKP方法等をさらに含むということを理解すべきである。本発明は、それらにいかなる特別な限定も課すものではない。CORS中央局が送信したRTK測定値をサーバを使用することによって受信し、そして、RTK測定値から解を求めて、補正情報を取得するいずれかの方法は、本発明の保護範囲に属するものとする。
第2の基地局のための(例えば、VRS及びMAC等の)解を求めることの上記の具体的なプロセスは、従来技術に属するということに留意すべきであり、本発明は、それらにいかなる限定も課すものではない。サーバによってRTK測定値から解を求める方法は、それらには限定されず、RTK測定値から解を求める他の測位方法は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本発明のこの実施形態においては、サーバは、第2の基地局に第1の測位証明書を送信するとともに第2のモバイル端末に第2の測位証明書を送信してもよい。具体的には、第2のモバイル端末の測位の要求を受信した後に、サーバは、最初に、第2のモバイル端末に測位能力を要求して、第2のモバイル端末がGNSS信号を正常に受信することが可能であるか否か、第2のモバイル端末がGNSS搬送波位相観測をサポートしているか否か、第2のモバイル端末が高精度測位の許可を有しているか否か、及び、測位/位置報告等の機能が有効化されているか否かを決定してもよい。第2のモバイル端末が上記の条件を満足しているか否かを決定する際に、サーバは、第2のモバイル端末に第2の測位証明書を配信し、それによって、第2のモバイル端末は、第2の基地局が送信した第2の補正情報を、第2の測位証明書にしたがって取得する。
(第1の補正情報及び第2の補正情報を含む)補正情報を受信した後に、(第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末を含む)モバイル端末は、補正情報のタイプにしたがって対応する処理を実行してもよいということに留意すべきである。例えば、モバイル端末は、補正情報を搬送するメッセージのメッセージヘッダの中で搬送される指示情報にしたがって、補正情報のタイプを決定し、その後、対応する計算及び処理を実行してもよい。例えば、補正情報がVRS差分補正パラメータである場合には、モバイル端末は、GNSSからの測位情報を補正するために、そのVRS差分補正パラメータを直接的に使用してもよく、補正情報がMACユニット差分補正パラメータであり、そして、MACユニット差分補正パラメータがマスタ局のすべての測定値及び補助局の差分補正パラメータを含む場合には、モバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータから解を求めて、測位に使用される差分補正パラメータを取得してもよい。モバイル端末によって補正情報を計算して処理する方法は、従来技術の移動局の処理方法と同様であるということを理解すべきであり、本発明は、それらにいかなる特別な限定も課すものではない。
したがって、本発明のこの実施形態にしたがった測位方法によれば、サーバは、第1の基地局が送信したRTK測定値にしたがって補正情報を決定し、そして、基地局を使用することによってモバイル端末にその補正情報を転送し、それによって、モバイル端末は、そのモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を、その補正情報にしたがって補正して、そのモバイル端末のための高精度測位情報を決定し、それにより、高精度測位のための大きな数のモバイルユーザの要求を満足するとともに、基地局の作業負荷及び第1の基地局の建設費用を低減する。さらに、上記の方法は、柔軟性があるとともに利便性があり、実装が容易である。
前述では、図2乃至図10を参照して第1の基地局の観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明している。下記では、図11乃至図13を参照してサーバの観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
図11は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法800の概略的なフローチャートを示し、測位方法800は、サーバの観点から説明される。図11に示されるように、測位方法800は下記を含む。
S810.サーバが、第1の基地局が送信するとともにリアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのためのRTK測定値を受信する。
S820.サーバが、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定し、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報の補正情報である。
S830.サーバが、第1の基地局に第1の補正情報を送信し、それにより、第1の基地局は第1のモバイル端末に第1の補正情報を転送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
具体的に、本発明のこの実施例では、RTK基準ソースが基地局に設置され、サーバがRTK測定値から解を求めて補正情報を取得し、搬送波位相技術を使用するGNSSからの測位情報を補正して、より正確な測位結果を取得する。
本発明のこの実施例では、RTK基準ソースは第1の基地局に設置され、ゆえに、第1の基地局はE-NRTK測位システムにおける基準局であり、サーバはE-NRTK測位システムにおける中央局であり、第1の基地局により送信されたRTK測定値から解を求める。
ゆえに、本発明のこの実施例における測位方法によれば、サーバは、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがって、異なる基地局の補正情報を決定し、補正情報を基地局にそれぞれ送信し、基地局は、補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は、補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。方法は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。さらに、第1の基地局の補正情報と第2の基地局の補正情報とが双方、サーバにより決定され、これは管理を容易にし、基地局の作業負荷を低減させる。
任意選択で、サーバが、第1の基地局が送信するとともにリアルタイムキネマティックRTK基準ソースのためのRTK測定値を受信することは、
サーバにより、第1の基地局により送信された第1のLPPaメッセージを受信するステップであり、第1のLPPaメッセージはRTK測定値を搬送する、ステップを含む。
サーバが、第1の基地局に第1の補正情報を送信することは、
サーバにより、第2のLPPaメッセージを第1の基地局に送信するステップであり、第2のLPPaメッセージは第1の補正情報を搬送する、ステップを含む。
本発明のこの実施例では、サーバがRTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定する具体的な処理は、前述の方法におけるケースBの具体的な処理と同様である。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
任意選択で、第1の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
サーバが、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定することは、
サーバにより、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するステップを含む。
サーバが、第1の基地局に第1の補正情報を送信し、それにより、第1の基地局は第1のモバイル端末に第1の補正情報を転送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定することは、
サーバにより、単一基準局差分補正パラメータを第1の基地局に送信するステップであり、それにより、第1の基地局は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に転送し、それにより、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
任意選択で、測位方法800は、
サーバにより、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するステップと、
サーバにより、第2の補正情報を第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップと、
をさらに含む。
具体的に、RTK基準ソースのカバレッジエリアが基地局のカバレッジエリアよりもより大きいため、第1の基地局は特定のカバレッジ比にしたがって構築されてよい。RTK基準ソースが設置されていない基地局が、第2の基地局である。例えば、第1の基地局は特定の空間密度にしたがって計画され、構築されてよく、第1の基地局のカバレッジエリアはMACユニット(MACユニットは後に詳細に説明される)のカバレッジエリアの1/4であり得、あるいは、1つ又は2つの第1の基地局が、MACユニットにしたがって、及びRTK測定値を受信する各基地局の位置を参照して、各ユニットについて選択される。
第1の基地局の数量及び空間密度を決定する前述の例示された具体的な方法は単に説明のための例であり、本発明に対していかなる限定も構成するものでなく、本発明はこれに限定されない点に留意すべきである。
任意選択で、第2の基地局は第1の基地局の予め設定されたエリア内に位置し、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
サーバにより、第2の補正情報を第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
サーバにより、単一基準局差分補正パラメータを第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局は単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
本発明のこの実施例において、第2の基地局と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲の中にはいる場合、又は第2の基地局が第1の基地局の予め設定されたエリア内に位置する場合、又は第2の基地局がRTK基準ソースのカバレッジエリア内に位置するとき、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを直接決定してよい。単一基準局差分補正パラメータは第1の基地局のための補正情報(すなわち、第1の補正情報)であるが、予め設定されたエリア内のため、第2の基地局及び第2のモバイル端末の測位結果に対して単一基準局差分補正パラメータを使用することの影響は単にデシメートルレベルにすぎず、単一基準局差分補正パラメータは第2の基地局のための補正情報(すなわち、第2の補正情報)として直接使用されてよい。
対照的に、第2の基地局と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲の中にはいらない場合、単一基準局差分補正パラメータは、第2の基地局及び第2の基地局の予め設定されたエリア内の第2のモバイル端末の高精度測位に使用できない。ゆえに、複数の第1の基地局のRTK測定値が共同的な解を求めることのために導入されて、測位結果の精度を改善する必要がある。
下記では、例としてVRS法(方法1)及びMAC法(方法2)を使用することにより、サーバが第2の基地局のための第2の補正情報を取得する具体的な処理を詳細に説明する。
方法1
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
サーバにより、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するステップは、
サーバにより、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するステップであり、少なくとも2つのターゲット第1基地局は、第2の基地局に最も近い第1の基地局であり、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している、ステップを含む。
サーバにより、第2の補正情報を第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
サーバにより、VRS差分補正パラメータを第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局はVRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
本発明のこの実施例において、第2の基地局は移動局の役割を果たし、第2の基地局の大まかな位置をサーバ(すなわち、中央局の例)に報告し、あるいは、サーバは、(第1の基地局及び第2の基地局を含む)すべての基地局の位置情報を予め記憶し、位置情報は基地局の位置を示す。サーバは、第2の基地局の位置にしたがって仮想化方式で、第2の基地局と同じ位置を有する仮想基準局VRSを構築し、解を求めることのための第2の基地局を囲む少なくとも3つの第1の基地局(すなわち、基準局の例)のRTK測定値を選択し、仮想化方式で仮想基準局VRSの差分補正パラメータを構築する。
図12に示されるように、第2の基地局15は、3つの第1の基地局12に囲まれる。サーバ14は、第2の基地局15及び第1の基地局12の位置情報にしたがって第2の基地局15の位置のための仮想基準局を決定し、3つの第1の基地局12により送信されたRTK測定値に対して共同的な解を求めることを実行して仮想基準局のVRS差分補正パラメータを取得し、VRS差分補正パラメータを第2の基地局15に送信し、それにより、第2の基地局15は、VRS差分補正パラメータにしたがって第2の補正情報を決定する。
第2の基地局15は、3つの第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリア内に位置してよく、あるいは3つの第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリア外に位置してよい点に留意すべきである。本発明は、これに対して特別な制限を設定しない。第2の基地局15が、第1の基地局12のRTK基準ソースのカバレッジエリア内に位置するとき、第2の補正情報は、第1の基地局の単一基準局差分補正パラメータにしたがって決定されてよく、あるいは、第2の補正情報は、複数の(少なくとも2つの)第1の基地局のRTK測定値を使用することにより決定されるVRS差分補正パラメータにしたがって決定されてよい。
少なくとも2つの第1の基地局のRTK測定値、すなわち少なくとも2つのRTK測定値が、VRS法で共同的な解を求めることを実行するために必要とされ、使用されるVRSアルゴリズムはRTK測定値の数量で変動する点にさらに留意すべきである。例えば、2つのRTK測定値から解が求められるとき双曲線法が使用され、3つのRTK測定値から解が求められるとき三角形法が使用される。本発明は、RTK測定値から解を求める方法に対して特別な制限を設定しない。
方法2
任意選択で、第2の補正情報はマスタ補助コンセプトMACユニット差分補正パラメータを含む。
サーバにより、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するステップは、
サーバにより、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するステップであり、少なくとも2つのターゲット第1基地局と第2の基地局とは同じターゲットMACユニットに属し、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している、ステップを含む。
サーバにより、第2の補正情報を第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップは、
サーバにより、MACユニット差分補正パラメータを第2の基地局に送信するステップであり、それにより、第2の基地局はMACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
本発明のこの実施例では、GNSS基準局ネットワーク全体が前もって複数のMACユニットに分割され、各MACユニットは少なくとも2つの基準局(すなわち、第1の基地局)を含み、一方の基準局がMACユニットのマスタ局として選択され、他方の基準局は補助局である。セル基準値パケット、すなわちMACユニット差分補正パラメータが、中央としてのマスタ局の全体サイクル基準値(whole-cycle reference values)を使用することにより、及び補助局の基準値を参照して生成される。
図13に示されるように、サーバ14は、第2の基地局15により報告される第2の基地局の大まかな位置にしたがって、第2の基地局が位置するMACユニット、すなわちターゲットMACユニット40を決定する。ターゲットMACユニット40は、少なくとも2つの第1の基地局12、すなわちターゲット第1基地局を含み、そのうち1つはマスタ基準局12であり、残りは補助基準局12'である。サーバ14は、マスタ基準局12及び補助基準局12'により送信されたRTK測定値を処理してMACユニット差分補正パラメータを生成し、MACユニット差分補正パラメータを第2の基地局15に送信する。MACユニット差分補正パラメータを受信した後、第2の基地局15はMACユニット差分パラメータを第2のモバイル端末に送信する。第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータに対して解を求める処理を実行して、前述の単一基準局差分補正パラメータ又はVRS差分補正パラメータと同じフォーマットの補正情報を取得する。
VRS法とは異なり、MAC技術においては、中央局が、マスタ基準局のすべての測定値と補助基準局の差分補正パラメータとを含むユニット補正パラメータを決定し、ゆえに、移動局は、MACユニット差分補正パラメータから解を求めて、測位に使用される最終的な補正情報を取得する必要がある点に留意すべきである。
前述の例示されたVRS法及びMAC技術は、第1の基地局の予め設定されたエリア外に位置する第2の基地局のための補正情報を決定するために使用され、単に説明のための例であり、本発明に対していかなる限定も構成するものでないする点にさらに留意すべきである。第2の基地局が第1の基地局の予め設定されたエリア内に位置するとき、前述の方法は、第2の基地局のための補正情報をより正確に決定するためにさらに使用されてよい。
前述のVRS法及びMAC技術は単に説明のための例であり、異なるモバイルネットワークにおいて、モバイルネットワークにマッチする測位方法が、精度要件、移動局(第2の基地局及びモバイル端末を含む)によりサポートされるアルゴリズムにしたがって、選択され、使用されてよい点にさらに留意すべきである。本発明は、これに対して特別な制限を設定しない。
補正情報(第1の補正情報及び第2の補正情報を含む)を搬送するために使用されるSIBメッセージ(第1のSIBメッセージ及び第2のSIBメッセージを含む)は単に説明のための例であり、本発明に対していかなる限定も構成するものでなく、本発明はこれに限定されない点に留意すべきである。補正情報を搬送するために使用される別のメッセージが、本発明の保護範囲の中にはいるものとする。
任意選択で、方法800は、
サーバにより、第1の測位証明書を第1の基地局及び第2の基地局の各々に送信するステップと、
サーバにより、第2の測位証明書をモバイル端末に送信するステップであり、第2の測位証明書は第1の測位証明書に対応しており、それにより、第1のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第1の基地局から第1の補正情報を取得し、あるいは、第2のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第2の基地局から第2の補正情報を取得する、ステップと、
をさらに含む。
任意選択で、サーバにより、第1の測位証明書を第1の基地局及び第2の基地局の各々に送信するステップは、
サーバにより、第3のLPPaメッセージを第1の基地局及び第2の基地局の各々に送信するステップであり、第3のLPPaメッセージは第1の測位証明書を搬送する、ステップを含む。
サーバにより、第2の測位証明書をモバイル端末に送信するステップは、
サーバにより、LTE測位プロトコルLPPメッセージをモバイル端末に送信するステップであり、LPPメッセージは第2の測位証明書を搬送する、ステップを含む。
測位方法800において、サーバが第1の測位証明書を基地局(第1の基地局及び第2の基地局を含む)に送信し、第2の測位証明書をモバイル端末(第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末を含む)に送信する具体的な処理は、前述の方法500における具体的な処理と同様である。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における測位方法によれば、異なる基地局のための補正情報が、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがって決定され、補正情報は基地局にそれぞれ送信され、基地局は補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。方法は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。さらに、第1の基地局のための補正情報と第2の基地局のための補正情報とが双方、サーバにより管理され、これは管理を容易にする。
前述では、図10乃至図13を参照してサーバの観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明している。下記では、図14を参照して第2の基地局の観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
図14は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法900の概略的なフローチャートを示し、測位方法900は、第2の基地局の観点から説明される。図14に示されるように、測位方法900は下記を含む。
S910.第2の基地局は、第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたリアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値にしたがって決定され、RTK基準ソースは第2の基地局に設置されていない。
S920.第2の基地局が、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の基地局が第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定されることは、
第2の基地局により、第1の基地局により送信されたRTK測定値を受信するステップであり、RTK基準ソースは第1の基地局に設置されている、ステップと、
第2の基地局により、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するステップと、
を含む。
任意選択で、第2の基地局により、第1の基地局により送信されたRTK測定値を受信するステップであり、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定される、ステップは、
第2の基地局により、第1の基地局により送信され且つN個の転送基地局を使用することにより転送されたRTK測定値を受信するステップであり、NはRTK測定値の生存時間値にしたがって決定され、RTK基準ソースは転送基地局に設置されていない、ステップと、
第2の基地局により、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するステップと、
を含む。
任意選択で、第2の基地局と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲内に入り、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
第2の基地局が第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定されることは、
第2の基地局により、第1の基地局により送信されたRTK測定値を受信するステップであり、RTK基準ソースは第1の基地局に設置されている、ステップと、
第2の基地局により、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するステップと、
を含む。
第2の基地局が、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定することは、
第2の基地局により、単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するステップであり、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
第2の基地局が第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定されることは、
第2の基地局により、少なくとも2つの第1の基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値を受信するステップであり、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つの第1の基地局に対応している、ステップと、
第2の基地局により、少なくとも2つの第1の基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するステップと、
を含む。
第2の基地局が、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定することは、
第2の基地局により、VRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するステップであり、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
任意選択で、第2の補正情報はマスタ補助コンセプトMACユニット差分補正パラメータを含む。
第2の基地局が第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたリアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値にしたがって決定されることは、
第2の基地局により、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのターゲットRTK測定値を受信するステップであり、第2の基地局とターゲット第1基地局とは同じターゲットMACユニットに属し、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している、ステップと、
第2の基地局により、少なくとも2つのターゲットRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するステップと、
を含む。
第2の基地局が、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定することは、
第2の基地局により、MACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するステップであり、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
任意選択で、第2の基地局が第2の補正情報を取得し、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定されることは、
第2の基地局により、サーバにより送信された第2の補正情報を受信するステップであり、第2の補正情報は、第1の基地局が送信するとともにRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定される、ステップを含む。
任意選択で、第2の基地局が、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定することは、
第2の基地局により、セルブロードキャストメッセージを送信するステップであり、セルブロードキャストメッセージは第2の補正情報を搬送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、ステップを含む。
任意選択で、セルブロードキャストメッセージは第2のシステム情報ブロックSIBメッセージを含む。
任意選択で、第2の基地局により、サーバにより送信された第2の補正情報を受信するステップは、
第2の基地局により、サーバにより送信された第2のLPPaメッセージを受信するステップであり、第2のLPPaメッセージは第2の補正情報を搬送する、ステップを含む。
任意選択で、方法900は、
第2の基地局により、サーバにより送信された第1の測位証明書を受信するステップであり、第1の測位証明書は、サーバにより第2のモバイル端末に送信される第2の測位証明書に対応しており、それにより、第2のモバイル端末は、第2の測位証明書にしたがって第2の基地局から第2の補正情報を取得する、ステップをさらに含む。
任意選択で、第2の基地局により、サーバにより送信された第1の測位証明書を受信するステップは、
第2の基地局により、サーバにより送信された第3のLPPaメッセージを受信するステップであり、第3のLPPaメッセージは第1の測位証明書を搬送する、ステップを含む。
測位方法900において、第2の基地局が第2の補正情報を取得する具体的な処理は、図2乃至図13の方法における具体的な処理と同様である。簡潔さのため、詳細はここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における測位方法によれば、第1の基地局はRTK測定値を送信し、第2の基地局はRTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定し、あるいはサーバから第2の補正情報を受信し、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は第2の補正情報にしたがって高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たし、第1の基地局の構築コストを低減させる。さらに、方法は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。
前述では、図14を参照して第2の基地局の観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明している。下記では、図15を参照してモバイル端末の観点から本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明する。
図15は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法1000の概略的なフローチャートを示し、測位方法1000は、モバイル端末の観点から説明される。図15に示されるように、測位方法1000は下記を含む。
S1100.モバイル端末が、測位システムからモバイル端末のための測位情報を取得する。
S1200.モバイル端末が、基地局が送信した補正情報を受信し、補正情報は、リアルタイムキネマティック(RTK)測定値にしたがって決定される。
S1300.モバイル端末が、補正情報にしたがって測位情報を補正して、モバイル端末の位置を決定する。
方法1000において、モバイル端末の動作は、図2乃至図14の方法におけるモバイル端末(第1のモバイル端末及び第2のモバイル端末を含む)の動作と同様である。繰り返しを回避するために、詳細は省略される。
ゆえに、本発明のこの実施例のモバイルネットワークにおける測位方法によれば、モバイル端末は基地局から補正情報を受信し、モバイル端末により測位システムから取得された測位情報を補正して、モバイル端末の高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。
前述では、図1乃至図15を参照して本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法を詳細に説明している。下記では、図16乃至図25を参照して本発明の実施例
によるモバイルネットワークにおける測位基地局、サーバ、及びモバイル端末を詳細に説明する。
図16は、本発明の実施例による基地局2000の概略的なブロック図を示す。図16に示されるように、基地局2000は、
リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値を受信するように構成された受信モジュール2100と、
RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定するように構成された処理モジュール2200であり、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報の補正情報である、処理モジュール2200と、
第1の補正情報を第1のモバイル端末に送信するように構成された送信モジュール2300であり、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、送信モジュール2300と、
を含む。
任意選択で、RTK基準ソースは基地局に設置されている。
任意選択で、第1の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
処理モジュール2200は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信モジュール2300は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、送信モジュール2200は、セルブロードキャストメッセージを送信するように具体的に構成され、セルブロードキャストメッセージは第1の補正情報を搬送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、セルブロードキャストメッセージは第1のシステム情報ブロックSIBメッセージを含む。
任意選択で、送信モジュール2200は、RTK測定値を送信するようにさらに構成され、それにより、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を第2のモバイル端末に送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定し、RTK基準ソースは第2の基地局に設置されていない。
任意選択で、送信モジュール2200は、N個の転送基地局を使用することによりRTK測定値を第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定し、NはRTK測定値の生存時間値にしたがって決定され、RTK基準ソースは転送基地局に設置されておらず、第2の補正情報はRTK測定値にしたがって第2の基地局により決定される。
本発明のこの実施例による基地局2000は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法の第1の基地局に対応してよく、基地局2000のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2、図3、及び図5乃至図9における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局は、RTK基準ソースと共に提供され、RTK測定値にしたがって補正情報を決定し、補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は、補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。さらに、基地局は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。
図17は、本発明の実施例による基地局3000の概略的なブロック図を示す。図17に示されるように、基地局3000は、
リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値を受信するように構成された受信モジュール3100と、
RTK測定値をサーバに送信するように構成された送信モジュール3200と、
を含み、
受信モジュール3100は、サーバにより送信された第1の補正情報を受信するようにさらに構成され、第1の補正情報は、RTK測定値にしたがってサーバにより決定され、
送信モジュール3200は、第1の補正情報を第1のモバイル端末に送信するようにさらに構成され、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、RTK基準ソースが基地局3000に設置されている。
本発明のこの実施例による基地局3000は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法の第1の基地局に対応してよく、基地局3000のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図4及び図10における測位方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局によれば、サーバが、基地局により送信されたRTK測定値にしたがって補正情報を決定し、基地局を使用することにより補正情報をモバイル端末に転送し、それにより、モバイル端末は、補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たし、基地局の作業負荷を低減させる。
図18は、本発明の実施例によるサーバ4000の概略的なブロック図を示す。図18に示されるように、サーバ4000は、
第1の基地局が送信するとともにリアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのためのRTK測定値を受信するように構成された受信モジュール4100と、
RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定するように構成された処理モジュール4200と、
第1の基地局に第1の補正情報を送信するように構成された送信モジュール4300であり、それにより、第1の基地局は第1のモバイル端末に第1の補正情報を転送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する、送信モジュール4300と、
を含む。
任意選択で、第1の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
処理モジュール4200は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信モジュール4300は、単一基準局差分補正パラメータを第1の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第1の基地局は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に転送し、それにより、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、処理モジュール4200は、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するようにさらに構成される。
送信モジュール4300は、第2の補正情報を第2の基地局に送信するようにさらに構成され、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の基地局と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲内に入り、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
送信モジュール4300は、単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局は単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
処理モジュール4200は、第2の基地局の位置にしたがって、第2の基地局に最も近い少なくとも2つのターゲット第1基地局を決定し、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するように具体的に構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
送信モジュール4300は、VRS差分補正パラメータを第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局はVRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報はMACユニット差分補正パラメータを含む。
処理モジュール4200は、第2の基地局の位置にしたがって、第2の基地局が属するターゲットMACユニットを決定し、ターゲットMACユニット内の少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するように具体的に構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
送信モジュール4300は、MACユニット差分補正パラメータを第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局はMACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
本発明のこの実施例によるサーバ4000は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法のサーバに対応してよく、サーバ4000のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2乃至図14における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例におけるサーバは、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがって異なる基地局のための補正情報を決定し、補正情報を基地局にそれぞれ送信し、基地局は補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。サーバは柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。さらに、第1の基地局のための補正情報と第2の基地局のための補正情報とが双方、サーバにより管理され、これは管理を容易にする。
図19は、本発明の実施例による別の基地局5000の概略的なブロック図を示す。リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースは基地局5000に設置されていない。図19に示されるように、基地局5000は、
第2の補正情報を取得するように構成された取得モジュール5100であり、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定される、取得モジュール5100と、
第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信するように構成された送信モジュール5200であり、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する、送信モジュール5200と、
を含む。
任意選択で、取得モジュール5100は、
第1の基地局により送信されたRTK測定値を受信するように構成された受信ユニットと、
受信ユニットにより受信されたRTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するように構成された決定ユニットと、
を含む。
任意選択で、受信ユニットは、第1の基地局により送信され且つN個の転送基地局を使用することにより転送されたRTK測定値を受信するように具体的に構成され、NはRTK測定値の生存時間値にしたがって決定され、RTK基準ソースは転送基地局に設置されていない。
任意選択で、基地局5000と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲内に入り、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
送信モジュール5200は、単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
受信ユニットは、少なくとも2つの第1の基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値を受信するように具体的に構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つの第1の基地局に対応している。
決定ユニットは、受信ユニットにより受信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信モジュール5200は、VRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報はマスタ補助コンセプトMACユニット差分補正パラメータを含む。
受信ユニットは、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのターゲットRTK測定値を受信するように具体的に構成され、基地局5000と少なくとも2つのターゲット第1基地局とは同じターゲットMACユニットに属し、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
決定ユニットは、ターゲットRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信モジュール5200は、MACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、受信ユニットは、サーバにより送信された第2の補正情報を受信するようにさらに構成され、第2の補正情報は、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがってサーバにより決定される。
任意選択で、送信モジュール5200は、セルブロードキャストメッセージを送信するように具体的に構成され、セルブロードキャストメッセージは第2の補正情報を搬送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、セルブロードキャストメッセージは第2のシステム情報ブロックSIBメッセージを含む。
本発明のこの実施例による基地局5000は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法の第2の基地局に対応してよく、基地局5000のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図6乃至図10、及び図12乃至図15における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局は、第1の基地局からRTK測定値を受信し、第2の補正情報を決定し、あるいはサーバから第2の補正情報を受信し、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たし、第1の基地局の構築コストを低減させる。さらに、基地局は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。
図20は、本発明の実施例によるモバイル端末6000の概略的なブロック図を示す。図20に示されるように、モバイル端末6000は、
測位システムからモバイル端末6000の測位情報を取得するように構成された取得モジュール6100と、
基地局が送信した補正情報を受信するように構成された受信モジュール6200であり、補正情報は、リアルタイムキネマティック(RTK)測定値にしたがって決定される、受信モジュール6200と、
受信モジュール6200により受信された補正情報にしたがって、取得モジュール6100により取得された測位情報を補正して、モバイル端末の位置を決定するように構成された処理モジュール6300と、
を含む。
本発明のこの実施例によるモバイル端末6000は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法のモバイル端末に対応してよく、モバイル端末6000のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2乃至図15における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例におけるモバイル端末は、基地局から補正情報を受信し、測位システムから取得された測位情報を補正して、モバイル端末の高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。
図21は、本発明の別の実施例による基地局50の概略的なブロック図を示す。図21に示されるように、基地局50は、受信機51と、送信機52と、プロセッサ53と、メモリ54と、バスシステム55とを含む。受信機51と、送信機52と、プロセッサ53と、メモリ54とは、バスシステム55を使用することにより接続される。メモリ54は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ53は、メモリ54に記憶された命令を実行して、信号を受信するよう受信機51を制御し、信号を送信するよう送信機52を制御するように構成される。
受信機51は、リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値を受信するように構成される。
プロセッサ53は、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定するように構成され、第1の補正情報は、RTK基準ソースが測位システムから取得した測位情報の補正情報である。
送信機52は、RTK測定値にしたがって決定された第1の補正情報を第1のモバイル端末に送信するように構成され、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第1の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
プロセッサ53は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するようにさらに構成される。
送信機52は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第1の基地局は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に送信し、それにより、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、送信機52は、セルブロードキャストメッセージを送信するように具体的に構成され、セルブロードキャストメッセージは第1の補正情報を搬送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、セルブロードキャストメッセージは第1のシステム情報ブロックSIBメッセージを含む。
任意選択で、送信機52は、RTK測定値を送信するようにさらに構成され、それにより、第2の基地局は、RTK測定値にしたがって決定された第2の補正情報を第2のモバイル端末に送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定し、RTK基準ソースは第2の基地局に設置されていない。
任意選択で、送信機52は、N個の転送基地局を使用することによりRTK測定値を第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定し、NはRTK測定値の生存時間値にしたがって決定され、RTK基準ソースは転送基地局に設置されておらず、第2の補正情報はRTK測定値にしたがって第2の基地局により決定される。
本発明のこの実施例において、プロセッサ53は中央処理ユニット(CPU)でよく、あるいはプロセッサ53は別の汎用目的プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は別のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどでよいことが理解されるべきである。汎用目的プロセッサはマイクロプロセッサでよく、あるいはプロセッサはいずれかの従来のプロセッサなどでもよい。
メモリ54は、読取専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、命令及びデータをプロセッサ53に提供してよい。メモリ54の一部が、不揮発ランダムアクセスメモリをさらに含んでよい。例えば、メモリ54は、デバイスタイプ情報をさらに記憶してよい。
バスシステム55は、データバスに追加でパワーバス、制御バス、ステータス信号バスなどを含んでよい。しかしながら、明りょうな説明のため、図面において様々なタイプのバスがバスシステム55として記される。
実装プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ53内のハードウェア集積論理回路又はソフトウェアの形式の命令を使用することにより完成されてよい。本発明の実施例を参照して開示された測位方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行され、完了されてよく、あるいはプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行され、完了されてよい。ソフトウェアモジュールは、当分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラム可能読取専用メモリ若しくは電気的消去可能プログラム可能メモリ、又はレジスタなどに位置してよい。記憶媒体はメモリ54に位置してよく、プロセッサ53はメモリ54内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアとの組み合わせで前述の方法におけるステップを完了する。繰り返しを回避するために、詳細は再度ここで説明されない。
本発明のこの実施例による基地局50は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法の第1の基地局に対応してよく、基地局50のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2、図3、及び図5乃至図9における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局は、RTK基準ソースと共に提供され、RTK測定値にしたがって補正情報を決定し、補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は、補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。さらに、基地局は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。
図22は、本発明の別の実施例による別の基地局60の概略的なブロック図を示す。図22に示されるように、基地局60は、受信機61と、プロセッサ62と、送信機63と、メモリ64と、バスシステム65とを含む。受信機61と、プロセッサ62と、送信機63と、メモリ64とは、バスシステム65を使用することにより接続される。メモリ64は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ62は、メモリ64に記憶された命令を実行して、信号を受信するよう受信機61を制御し、信号を送信するよう送信機63を制御するように構成される。
受信機61は、リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのRTK測定値を受信するように構成される。
送信機63は、RTK測定値をサーバに送信するように構成される。
受信機61は、サーバにより送信された第1の補正情報を受信するようにさらに構成され、第1の補正情報は、RTK測定値にしたがってサーバにより決定される。
送信機63は、第1の補正情報を第1のモバイル端末に送信するようにさらに構成され、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局によれば、サーバが、基地局により送信されたRTK測定値にしたがって補正情報を決定し、基地局を使用することにより補正情報をモバイル端末に転送し、それにより、モバイル端末は、補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たし、基地局の作業負荷を低減させる。
図23は、本発明の別の実施例によるサーバ70の概略的なブロック図を示す。図23に示されるように、サーバ70は、受信機71と、プロセッサ72と、送信機73と、メモリ74と、バスシステム75とを含む。受信機71と、プロセッサ72と、送信機73と、メモリ74とは、バスシステム75を使用することにより接続される。メモリ74は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ72は、メモリ74に記憶された命令を実行して、信号を受信するよう受信機71を制御し、信号を送信するよう送信機73を制御するように構成される。
受信機71は、第1の基地局が送信するとともにリアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースのためのRTK測定値を受信するように構成される。
プロセッサ72は、RTK測定値にしたがって第1の補正情報を決定するように構成される。
送信機73は、第1の基地局に第1の補正情報を送信するように構成され、それにより、第1の基地局は第1のモバイル端末に第1の補正情報を転送し、それにより、第1のモバイル端末は、第1の補正情報にしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第1の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
プロセッサ72は、RTK測定値にしたがって単一基準局差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信機73は、単一基準局差分補正パラメータを第1の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第1の基地局は、単一基準局差分補正パラメータを第1のモバイル端末に転送し、それにより、第1のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第1のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第1のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、プロセッサ72は、RTK測定値にしたがって第2の補正情報を決定するようにさらに構成される。
送信機73は、第2の補正情報を第2の基地局に送信するようにさらに構成され、それにより、第2の基地局は第2の補正情報を第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の基地局と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲内に入り、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
送信機73は、単一基準局差分補正パラメータを第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局は単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
プロセッサ72は、第2の基地局の位置にしたがって、第2の基地局に最も近い少なくとも2つのターゲット第1基地局を決定し、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するようにさらに構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
送信機73は、VRS差分補正パラメータを第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局はVRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報はMACユニット差分補正パラメータを含む。
プロセッサ72は、第2の基地局の位置にしたがって、第2の基地局が属するターゲットMACユニットを決定し、ターゲットMACユニット内の少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するようにさらに構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
送信機73は、MACユニット差分補正パラメータを第2の基地局に送信するように具体的に構成され、それにより、第2の基地局はMACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に転送し、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
本発明のこの実施例によるサーバ70は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法のサーバに対応してよく、サーバ70のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2乃至図14における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例におけるサーバは、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがって異なる基地局のための補正情報を決定し、補正情報を基地局にそれぞれ送信し、基地局は補正情報をモバイル端末に送信し、それにより、モバイル端末は補正情報にしたがって高精度測位情報を取得し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。サーバは柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。さらに、第1の基地局のための補正情報と第2の基地局のための補正情報とが双方、サーバにより管理され、これは管理を容易にする。
図24は、本発明の別の実施例によるさらに別の基地局80の概略的なブロック図を示す。リアルタイムキネマティック(RTK)基準ソースは基地局80に設置されていない。図24に示されるように、基地局80は、プロセッサ81と、送信機82と、受信機83と、メモリ84と、システムバス85とを含む。プロセッサ81と、送信機82と、受信機83と、メモリ84とは、システムバス85を使用することにより接続される。メモリ84は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ81は、メモリ84に記憶された命令を実行して、信号を受信するよう受信機83を制御し、信号を送信するよう送信機82を制御するように構成される。
プロセッサ81は、第2の補正情報を取得するように構成され、第2の補正情報は、第1の基地局に設置されたRTK基準ソースのためのRTK測定値にしたがって決定される。
送信機82は、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信するように構成され、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、受信機83は、第1の基地局により送信され且つN個の転送基地局を使用することにより転送されたRTK測定値を受信するように具体的に構成され、NはRTK測定値の生存時間値にしたがって決定され、RTK基準ソースは転送基地局に設置されていない。
任意選択で、基地局80と第1の基地局との間の距離が予め設定された範囲内に入り、第2の補正情報は単一基準局差分補正パラメータを含む。
送信機82は、単一基準局差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、単一基準局差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報は仮想基準局VRS差分補正パラメータを含む。
受信機83は、少なくとも2つの第1の基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値を受信するように具体的に構成され、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つの第1の基地局に対応している。
プロセッサ81は、受信機83により受信された少なくとも2つの第1の基地局により送信された少なくとも2つのRTK測定値にしたがってVRS差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信機82は、VRS差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、VRS差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、第2の補正情報はマスタ補助コンセプトMACユニット差分補正パラメータを含む。
受信機83は、少なくとも2つのターゲット第1基地局により送信された少なくとも2つのターゲットRTK測定値を受信するように具体的に構成され、基地局80と少なくとも2つのターゲット第1基地局とは同じターゲットMACユニットに属し、各RTK測定値は、RTK基準ソースが設置された1つのターゲット第1基地局に対応している。
プロセッサ81は、ターゲットRTK測定値にしたがってMACユニット差分補正パラメータを決定するように具体的に構成される。
送信機82は、MACユニット差分補正パラメータを第2のモバイル端末に送信するように具体的に構成され、それにより、第2のモバイル端末は、MACユニット差分補正パラメータにしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、受信機83は、サーバにより送信された第2の補正情報を受信するように具体的に構成され、第2の補正情報は、第1の基地局により送信されたRTK測定値にしたがってサーバにより決定される。
任意選択で、送信機82は、セルブロードキャストメッセージを送信するように具体的に構成され、セルブロードキャストメッセージは第2の補正情報を搬送し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって、第2のモバイル端末が測位システムから取得した測位情報を補正して、第2のモバイル端末の位置を決定する。
任意選択で、セルブロードキャストメッセージは第2のシステム情報ブロックSIBメッセージを含む。
本発明のこの実施例による基地局80は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法の第2の基地局に対応してよく、基地局80のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図6乃至図10、及び図12乃至図15における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例における基地局は、第1の基地局からRTK測定値を受信し、第2の補正情報を決定し、あるいはサーバから第2の補正情報を受信し、第2のモバイル端末に第2の補正情報を送信し、それにより、第2のモバイル端末は、第2の補正情報にしたがって高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たし、第1の基地局の構築コストを低減させる。さらに、基地局は柔軟かつ簡便であり、実現するのに容易である。
図25は、本発明の別の実施例によるモバイル端末90の概略的なブロック図を示す。図25に示されるように、モバイル端末90は、プロセッサ91と、送信機92と、受信機93と、メモリ94と、システムバス95とを含む。プロセッサ91と、送信機92と、受信機93と、メモリ94とは、システムバス95を使用することにより接続される。メモリ94は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ91は、メモリ94に記憶された命令を実行して、信号を受信するよう受信機93を制御し、信号を送信するよう送信機92を制御するように構成される。
プロセッサ91は、測位システムからモバイル端末90の測位情報を取得するように構成される。
受信機93は、基地局が送信した補正情報を受信するように構成され、補正情報は、リアルタイムキネマティック(RTK)測定値にしたがって決定される。
プロセッサ91は、受信機93により受信された補正情報にしたがって、プロセッサ91により取得された測位情報を補正して、モバイル端末の位置を決定するようにさらに構成される。
本発明のこの実施例によるモバイル端末90は、本発明の実施例によるモバイルネットワークにおける測位方法のモバイル端末に対応してよく、モバイル端末90のモジュールの前述及び他の動作及び/又は機能は、図2乃至図15における方法の対応する処理を実現するようにそれぞれ意図される。簡潔さのため、詳細は再度ここで説明されない。
ゆえに、本発明のこの実施例におけるモバイル端末は、基地局から補正情報を受信し、測位システムから取得された測位情報を補正して、モバイル端末の高精度測位情報を決定し、これにより、大量のモバイルユーザの高精度測位の要件を満たす。
本明細書における用語"及び/又は"は、関連づけられたオブジェクトを説明する関連づけ関係を単に説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、下記の3つのケース、すなわち、Aのみ存在する、A及びBの双方が存在する、並びにBのみ存在することを表し得る。さらに、本明細書における文字"/"は、関連づけられたオブジェクト間の"又は"関係を一般に示す。
前述の処理のシーケンス番号は本発明の様々な実施例における実行シーケンスを意味しないことが理解されるべきである。処理の実行シーケンスは処理の機能及び内部論理にしたがって決定されるべきであり、本発明の実施例の実現処理に対する何らかの制限とみなされるべきでない。
当業者は、本明細書に開示された実施例で説明された例との組み合わせで、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現され得ることを認識し得る。機能がハードウェアにより実行されるか又はソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途及び設計制約条件に依存する。当業者は、各々の具体的な用途に対して説明された機能を実現するために異なる方法を使用してよく、その実現は本発明の範囲を越えるとみなされるべきでない。
簡便かつ簡潔な説明を目的として、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理について、前述の方法の実施例における対応する処理に対して参照が行われることがあり、詳細は再度ここで説明されないことが当業者により明確に理解され得る。
本出願で提供されるいくつかの実施例において、開示のシステム、装置、及び方法は他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は単に例である。例えば、ユニット分割は単に論理機能分割であり、実際の実現において他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わせられ又は統合されて別のシステムにされてよく、あるいはいくつかの特徴が無視されてよく、あるいは実行されなくてよい。さらに、表示され又は論じられた相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続が、いくつかのインターフェイスを使用することにより実現されてよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続が電子、機械、又は他の形式で実現されてよい。
別個の部分として説明されたユニットが物理的に別個であってもあるいはそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部分が物理ユニットであってもあるいはそうでなくてもよく、1つの位置に位置してよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散されてよい。ユニットのうちいくつか又はすべてが、実施例の解決策の目的を達成するために実際の要件にしたがって選択されてよい。
さらに、本発明の実施例における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてよく、あるいはユニットの各々が単体で物理的に存在してよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能はコンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてよい。こうした理解に基づき、本質的に本発明の技術的解決策、又は従来技術に貢献する部分、又は技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実現されてよい。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本発明の実施例において説明された方法のステップのすべて又はいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであり得る)に命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、プログラムコードを記憶できる任意の媒体、例えば、USBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読取専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどが含まれる。
前述の説明は単に本発明の特定の実現例であり、本発明の保護範囲を限定するようには意図されない。本発明で開示された技術範囲内で当業者により容易に考え出されるいかなる変更又は置換も、本発明の保護範囲の中にはいるものとする。ゆえに、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。