JPH0961509A - Ｇｐｓ測量方法およびその装置 - Google Patents
Ｇｐｓ測量方法およびその装置Info
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- JPH0961509A JPH0961509A JP7212291A JP21229195A JPH0961509A JP H0961509 A JPH0961509 A JP H0961509A JP 7212291 A JP7212291 A JP 7212291A JP 21229195 A JP21229195 A JP 21229195A JP H0961509 A JPH0961509 A JP H0961509A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のＧＰＳ測量方法では、被測量地点に置
かれた移動局の絶対位置を広い範囲に渡って求めたい場
合においては、基準局と移動局間のデータ通信手段の制
約などから一般に、基準局を適当な測量範囲内に移動さ
せる必要があるため、「基準局を移動させる毎に基準局
の絶対位置を決定するための測量が必要」、「その際に
拠り所とする三角点の相対的位置誤差により基準局位置
に誤差が発生する」という問題が発生する。 【解決手段】 被測量範囲Ａの外に絶対位置が特定され
た第１基準局１を設け、被測量範囲Ａ内に移動可能な第
２基準局２を設け、第１基準局１と第２基準局２との間
で第１ＧＰＳ相対位置を測定し、第２基準局２と被測量
地点に置かれた移動局３との間で第２ＧＰＳ相対位置を
測定し、第１基準局１の絶対位置に第１ＧＰＳ相対位置
と第２ＧＰＳ相対位置を加算して移動局３の絶対位置を
測量する。
かれた移動局の絶対位置を広い範囲に渡って求めたい場
合においては、基準局と移動局間のデータ通信手段の制
約などから一般に、基準局を適当な測量範囲内に移動さ
せる必要があるため、「基準局を移動させる毎に基準局
の絶対位置を決定するための測量が必要」、「その際に
拠り所とする三角点の相対的位置誤差により基準局位置
に誤差が発生する」という問題が発生する。 【解決手段】 被測量範囲Ａの外に絶対位置が特定され
た第１基準局１を設け、被測量範囲Ａ内に移動可能な第
２基準局２を設け、第１基準局１と第２基準局２との間
で第１ＧＰＳ相対位置を測定し、第２基準局２と被測量
地点に置かれた移動局３との間で第２ＧＰＳ相対位置を
測定し、第１基準局１の絶対位置に第１ＧＰＳ相対位置
と第２ＧＰＳ相対位置を加算して移動局３の絶対位置を
測量する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上、海上土木工
事などにおけるＧＰＳ測量方法に関するものである。
事などにおけるＧＰＳ測量方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、陸上、海上土木工事などにおいて
ＧＰＳ測量方法が使用されている。このＧＰＳ測量方法
は、複数個のＧＰＳ衛星からの電波を地上のＧＰＳ受信
機で受信し自己の絶対位置を決定する（以下、単独測位
と称す）ものである。しかしながら単独測位では、その
絶対位置の精度は一般に１０から５０ｍの誤差を持つ。
そこで、高精度な位置決定を行うには２組のＧＰＳ受信
機を用いて一方を基準局、他方を移動局として、基準局
を固定した状態で移動局のみ移動させ、その相互の相対
位置を精度良く計測し移動局の位置を精度良く求める
（以下、相対測位と称す）方法が考案された。この方法
としてＤＧＰＳ方式、ＲＴＫ方式、スタティック方式な
どがあり、それぞれ、１ｍ，１ｃｍ，５ｍｍオーダー誤
差で位置決めができる。また、両局間の距離はそれぞ
れ、１００ｋｍ，１０ｋｍ，１０ｋｍ程度まで離す事が
可能である。
ＧＰＳ測量方法が使用されている。このＧＰＳ測量方法
は、複数個のＧＰＳ衛星からの電波を地上のＧＰＳ受信
機で受信し自己の絶対位置を決定する（以下、単独測位
と称す）ものである。しかしながら単独測位では、その
絶対位置の精度は一般に１０から５０ｍの誤差を持つ。
そこで、高精度な位置決定を行うには２組のＧＰＳ受信
機を用いて一方を基準局、他方を移動局として、基準局
を固定した状態で移動局のみ移動させ、その相互の相対
位置を精度良く計測し移動局の位置を精度良く求める
（以下、相対測位と称す）方法が考案された。この方法
としてＤＧＰＳ方式、ＲＴＫ方式、スタティック方式な
どがあり、それぞれ、１ｍ，１ｃｍ，５ｍｍオーダー誤
差で位置決めができる。また、両局間の距離はそれぞ
れ、１００ｋｍ，１０ｋｍ，１０ｋｍ程度まで離す事が
可能である。
【０００３】そこで、精度良く測量を行う必要がある場
合は、これらの方式のいずれかで行うことになるが、相
対測位であるため、計測の基準となる基準局と被測量地
点に置かれた移動局間の相対位置の測定を高精度に測定
することになる。ここで、被測量地点の絶対位置を求め
る必要がある場合には、あらかじめ各地に設置されてい
る三角点などから、三角測量法などによって基準局の絶
対位置（緯度、経度）を求めておきこれから移動局の絶
対値を、測定された相対位置を用いて計算により求めて
いた。
合は、これらの方式のいずれかで行うことになるが、相
対測位であるため、計測の基準となる基準局と被測量地
点に置かれた移動局間の相対位置の測定を高精度に測定
することになる。ここで、被測量地点の絶対位置を求め
る必要がある場合には、あらかじめ各地に設置されてい
る三角点などから、三角測量法などによって基準局の絶
対位置（緯度、経度）を求めておきこれから移動局の絶
対値を、測定された相対位置を用いて計算により求めて
いた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
ると、ある限られた範囲の複数の被測量地点間の相対位
置が知りたい場合や、比較的限定された範囲の絶対計測
であれば特に問題はないが、広い範囲に渡って絶対位置
を求めたい場合においては、基準局と移動局間のデータ
通信手段の制約などから一般に、基準局を適当な被測量
範囲内に移動させる必要があるので、（１）基準局を移
動させる毎に基準局の絶対位置を決定するための測量が
必要、（２）その際に拠り所とする三角点の相対的位置
誤差により基準局位置に誤差が発生する、という問題が
あった。
ると、ある限られた範囲の複数の被測量地点間の相対位
置が知りたい場合や、比較的限定された範囲の絶対計測
であれば特に問題はないが、広い範囲に渡って絶対位置
を求めたい場合においては、基準局と移動局間のデータ
通信手段の制約などから一般に、基準局を適当な被測量
範囲内に移動させる必要があるので、（１）基準局を移
動させる毎に基準局の絶対位置を決定するための測量が
必要、（２）その際に拠り所とする三角点の相対的位置
誤差により基準局位置に誤差が発生する、という問題が
あった。
【０００５】また、上記のように、ＧＰＳにおいても単
独測位モードにおいて絶対位置を決定でき、これによっ
て基準局で単独測位を行うことで三角測量無しに基準局
の位置決定は可能であるが、ＧＰＳの仕様上、誤差が１
０から５０ｍ程度見込まれるため、精度の高い計測には
不向きであった。
独測位モードにおいて絶対位置を決定でき、これによっ
て基準局で単独測位を行うことで三角測量無しに基準局
の位置決定は可能であるが、ＧＰＳの仕様上、誤差が１
０から５０ｍ程度見込まれるため、精度の高い計測には
不向きであった。
【０００６】さらに、ある地点に恒久的な基準局を設置
し、精度良く絶対位置を測量しておき、その間の相対位
置を測定することで、移動局の絶対位置を求めることは
できるが、この場合においては、離れた２地点間で同じ
ＧＰＳ衛星を４ないし５局捉える必要があるので、周囲
の地理的条件などから同時にそれらの衛星を捉えられる
時間帯に制約を受け運用時間帯の制限を受ける可能性が
あった。
し、精度良く絶対位置を測量しておき、その間の相対位
置を測定することで、移動局の絶対位置を求めることは
できるが、この場合においては、離れた２地点間で同じ
ＧＰＳ衛星を４ないし５局捉える必要があるので、周囲
の地理的条件などから同時にそれらの衛星を捉えられる
時間帯に制約を受け運用時間帯の制限を受ける可能性が
あった。
【０００７】そこで、本発明は、何度も基準局の絶対位
置測定を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また
単独測位によって基準局の絶対位置を求める場合と比較
して十分高い精度で移動局の絶対位置を求めることがで
き、かつ運用時間帯の制約も受けないＧＰＳ測量方法お
よびその装置を提供することを目的としたものである。
置測定を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また
単独測位によって基準局の絶対位置を求める場合と比較
して十分高い精度で移動局の絶対位置を求めることがで
き、かつ運用時間帯の制約も受けないＧＰＳ測量方法お
よびその装置を提供することを目的としたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項１記載のＧＰＳ測量方法
は、ＧＰＳを用いた測量であって、対象測量地域の外に
絶対位置が特定された第１基準局を設け、前記対象測量
地域の内に移動可能な第２基準局を設け、前記第１基準
局と第２基準局との間で第１ＧＰＳ相対位置を測定し、
前記第２基準局と被測量地点に置かれた移動局との間で
第２ＧＰＳ相対位置を測定し、前記第１基準局の絶対位
置に前記第１ＧＰＳ相対位置と第２ＧＰＳ相対位置を加
算して移動局の絶対位置を測量することを特徴とするも
のである。
ために、本発明のうち請求項１記載のＧＰＳ測量方法
は、ＧＰＳを用いた測量であって、対象測量地域の外に
絶対位置が特定された第１基準局を設け、前記対象測量
地域の内に移動可能な第２基準局を設け、前記第１基準
局と第２基準局との間で第１ＧＰＳ相対位置を測定し、
前記第２基準局と被測量地点に置かれた移動局との間で
第２ＧＰＳ相対位置を測定し、前記第１基準局の絶対位
置に前記第１ＧＰＳ相対位置と第２ＧＰＳ相対位置を加
算して移動局の絶対位置を測量することを特徴とするも
のである。
【０００９】上記方法により、第２基準局を適当な対象
測量地域内に移動し、また絶対位置が特定された第１基
準局と第２基準局の第１ＧＰＳ相対位置を求め、第２基
準局と被測量地点に設置された移動局の第２ＧＰＳ相対
位置を求めることによって、広い対象測量地域で移動局
の絶対位置が、従来のように何度も基準局の絶対位置測
定を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また、単
独測位によって基準局の絶対位置を求める場合に比べて
も十分高い精度で、かつ運用時間帯の制約を受けること
なく求められる。
測量地域内に移動し、また絶対位置が特定された第１基
準局と第２基準局の第１ＧＰＳ相対位置を求め、第２基
準局と被測量地点に設置された移動局の第２ＧＰＳ相対
位置を求めることによって、広い対象測量地域で移動局
の絶対位置が、従来のように何度も基準局の絶対位置測
定を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また、単
独測位によって基準局の絶対位置を求める場合に比べて
も十分高い精度で、かつ運用時間帯の制約を受けること
なく求められる。
【００１０】上記方法を実現するため、請求項２記載の
ＧＰＳ測量装置は、対象測量地域の外に絶対位置が特定
された第１基準局を設け、前記対象測量地域の内に移動
可能な第２基準局を設け、被測量地点に移動局を設け、
前記第１基準局は、複数のＧＰＳ衛星から受信されたＧ
ＰＳ電波の特定コードの到着時間差、または搬送波の位
相ずれを求めて第１補正情報を形成するＧＰＳ受信機
と、前記第１補正情報と前記絶対位置情報を前記第２基
準局へ伝送する第１伝送手段を備え、前記第２基準局
は、入力した前記第１補正情報と複数のＧＰＳ衛星から
受信されたＧＰＳ電波により、第１基準局と第２基準局
との間の第１ＧＰＳ相対位置を測定し、前記ＧＰＳ電波
の特定コードの到着時間差、または搬送波の位相ずれを
求めて第２補正情報を形成するＧＰＳ受信機と、このＧ
ＰＳ受信機の第２補正情報と前記第１ＧＰＳ相対位置情
報と前記入力した絶対位置情報を前記移動局へ伝送する
第２伝送手段を備え、前記移動局は、入力した前記第２
補正情報と複数のＧＰＳ衛星から受信されたＧＰＳ電波
により、第２基準局と移動局との間の第２ＧＰＳ相対位
置を測定し、この第２ＧＰＳ相対位置に、入力した前記
第１基準局の絶対位置と第１ＧＰＳ相対位置と加算して
移動局の絶対位置を測量するＧＰＳ受信機を備えたこと
を特徴とするものである。
ＧＰＳ測量装置は、対象測量地域の外に絶対位置が特定
された第１基準局を設け、前記対象測量地域の内に移動
可能な第２基準局を設け、被測量地点に移動局を設け、
前記第１基準局は、複数のＧＰＳ衛星から受信されたＧ
ＰＳ電波の特定コードの到着時間差、または搬送波の位
相ずれを求めて第１補正情報を形成するＧＰＳ受信機
と、前記第１補正情報と前記絶対位置情報を前記第２基
準局へ伝送する第１伝送手段を備え、前記第２基準局
は、入力した前記第１補正情報と複数のＧＰＳ衛星から
受信されたＧＰＳ電波により、第１基準局と第２基準局
との間の第１ＧＰＳ相対位置を測定し、前記ＧＰＳ電波
の特定コードの到着時間差、または搬送波の位相ずれを
求めて第２補正情報を形成するＧＰＳ受信機と、このＧ
ＰＳ受信機の第２補正情報と前記第１ＧＰＳ相対位置情
報と前記入力した絶対位置情報を前記移動局へ伝送する
第２伝送手段を備え、前記移動局は、入力した前記第２
補正情報と複数のＧＰＳ衛星から受信されたＧＰＳ電波
により、第２基準局と移動局との間の第２ＧＰＳ相対位
置を測定し、この第２ＧＰＳ相対位置に、入力した前記
第１基準局の絶対位置と第１ＧＰＳ相対位置と加算して
移動局の絶対位置を測量するＧＰＳ受信機を備えたこと
を特徴とするものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態を示
す、ＧＰＳ測量方法を実現するＧＰＳ局の配置図であ
る。図示するように、原則として被測量範囲（対象測量
地域）Ａ外に基地基準局１を設置し、被測量範囲Ａ内に
移動基準局２を設置し、すなわち２つの基準局を設置
し、被測量範囲Ａ内の被測量地点に移動局３を設置す
る。移動基準局２は、被測量範囲Ａが広い場合は適宜そ
の位置を移動することができる。
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態を示
す、ＧＰＳ測量方法を実現するＧＰＳ局の配置図であ
る。図示するように、原則として被測量範囲（対象測量
地域）Ａ外に基地基準局１を設置し、被測量範囲Ａ内に
移動基準局２を設置し、すなわち２つの基準局を設置
し、被測量範囲Ａ内の被測量地点に移動局３を設置す
る。移動基準局２は、被測量範囲Ａが広い場合は適宜そ
の位置を移動することができる。
【００１２】基地基準局１の構成について説明する。Ｇ
ＰＳアンテナ11を、ＧＰＳアンテナ固定支持構造15を用
いて、絶対位置（確定していない場合は後述の方法で確
定する）に堅牢に固定する。ＧＰＳアンテナ固定支持構
造15の構造は、鉄骨、鉄筋コンクリートなどの堅牢なも
のとし、設置地点で予測される風雨や地震などで、ＧＰ
Ｓアンテナ１の位置が変動する事のないようにする。
ＰＳアンテナ11を、ＧＰＳアンテナ固定支持構造15を用
いて、絶対位置（確定していない場合は後述の方法で確
定する）に堅牢に固定する。ＧＰＳアンテナ固定支持構
造15の構造は、鉄骨、鉄筋コンクリートなどの堅牢なも
のとし、設置地点で予測される風雨や地震などで、ＧＰ
Ｓアンテナ１の位置が変動する事のないようにする。
【００１３】ＧＰＳアンテナ11で受信されたＧＰＳ衛星
からの電波は、ＧＰＳ受信機12に導かれて信号処理さ
れ、信号処理された結果から移動基準局２向けの補正情
報（後述する）が形成され、この補正情報と絶対位置情
報は補正情報送信機13に出力される。補正情報送信機13
は入力した補正情報と絶対位置情報を電波に乗せて（適
当な変調方式で前記情報を変調し）、補正情報送信アン
テナ14から移動基準局２に向けて空中に放射する。
からの電波は、ＧＰＳ受信機12に導かれて信号処理さ
れ、信号処理された結果から移動基準局２向けの補正情
報（後述する）が形成され、この補正情報と絶対位置情
報は補正情報送信機13に出力される。補正情報送信機13
は入力した補正情報と絶対位置情報を電波に乗せて（適
当な変調方式で前記情報を変調し）、補正情報送信アン
テナ14から移動基準局２に向けて空中に放射する。
【００１４】上記補正情報について説明する。ＧＰＳ測
量の測位誤差は、ＧＰＳ衛星から送られるＧＰＳ電波が
地上までの伝搬の過程で、電離層や大気を通り抜ける際
に伝搬方向がわずかに曲げられるなどの各種の擾乱を受
け、それによって電波の到達時間が揺らぐ事などによっ
て発生する。よって、絶対位置が特定されている固定基
準局と、測位を行いたい移動局で同時に測位を行うと、
ＧＰＳ電波の伝搬の経路はほぼ同じであるため伝搬過程
による誤差は同程度であると考えられ、基準局と移動局
ではその誤差は両方の受信機に同じ大きさで発生し、基
準局と移動局の相対位置の計測（相対測位）を行うと相
殺されると考えられる。そこで、基準局は、複数のＧＰ
Ｓ衛星のＧＰＳ電波を変調している（に乗せて送られて
いる）、Ｃ／Ａコードの到着時間差（ＤＧＰＳ方式）、
あるいは搬送波の位相ずれ（ＲＴＫ方式）を正確に求
め、この到着時間差あるいは搬送波の位相ずれにより補
正情報を計算して出力する。
量の測位誤差は、ＧＰＳ衛星から送られるＧＰＳ電波が
地上までの伝搬の過程で、電離層や大気を通り抜ける際
に伝搬方向がわずかに曲げられるなどの各種の擾乱を受
け、それによって電波の到達時間が揺らぐ事などによっ
て発生する。よって、絶対位置が特定されている固定基
準局と、測位を行いたい移動局で同時に測位を行うと、
ＧＰＳ電波の伝搬の経路はほぼ同じであるため伝搬過程
による誤差は同程度であると考えられ、基準局と移動局
ではその誤差は両方の受信機に同じ大きさで発生し、基
準局と移動局の相対位置の計測（相対測位）を行うと相
殺されると考えられる。そこで、基準局は、複数のＧＰ
Ｓ衛星のＧＰＳ電波を変調している（に乗せて送られて
いる）、Ｃ／Ａコードの到着時間差（ＤＧＰＳ方式）、
あるいは搬送波の位相ずれ（ＲＴＫ方式）を正確に求
め、この到着時間差あるいは搬送波の位相ずれにより補
正情報を計算して出力する。
【００１５】次に移動基準局２の構成について説明す
る。ＧＰＳアンテナ21を、ＧＰＳアンテナ半固定支持構
造26を用いて、計測中は移動しないように固定する。Ｇ
ＰＳアンテナ半固定支持構造26の構造は、鉄骨、アルミ
材などで、多少の風や振動でＧＰＳアンテナ21の位置が
変動する事のないようにしている。
る。ＧＰＳアンテナ21を、ＧＰＳアンテナ半固定支持構
造26を用いて、計測中は移動しないように固定する。Ｇ
ＰＳアンテナ半固定支持構造26の構造は、鉄骨、アルミ
材などで、多少の風や振動でＧＰＳアンテナ21の位置が
変動する事のないようにしている。
【００１６】ＧＰＳアンテナ21で受信されたＧＰＳ衛星
からの電波は、ＧＰＳ受信機22に導かれ、信号処理され
る。移動基準局２がいわゆる移動局として動作し、その
位置を基地基準局１との相対測位によって決定する場合
は、補正情報送受信アンテナ25によって基地基準局１か
ら送られてくる補正情報と絶対位置情報が乗せられた電
波を受信する。この電波は補正情報受信機24に送られこ
こで復調され、補正情報と絶対位置情報が取り出され
る。補正情報は、ＧＰＳ受信機22に送られる。ＧＰＳ受
信機22においては、ＧＰＳアンテナ21からのＧＰＳ電波
およびこの補正情報によって、固定基準局１との間で相
対測位を行い、移動基準局２の位置を決定する（この値
を相対位置ｒ1 とする）。以後はこの値が移動基準局２
が、基準局として動作し、補正情報を出力する際の基準
データとなる。なお、移動基準局２の絶対位置を、固定
基準局１の絶対位置に相対位置ｒ1 を加算することによ
り求める事もできる。
からの電波は、ＧＰＳ受信機22に導かれ、信号処理され
る。移動基準局２がいわゆる移動局として動作し、その
位置を基地基準局１との相対測位によって決定する場合
は、補正情報送受信アンテナ25によって基地基準局１か
ら送られてくる補正情報と絶対位置情報が乗せられた電
波を受信する。この電波は補正情報受信機24に送られこ
こで復調され、補正情報と絶対位置情報が取り出され
る。補正情報は、ＧＰＳ受信機22に送られる。ＧＰＳ受
信機22においては、ＧＰＳアンテナ21からのＧＰＳ電波
およびこの補正情報によって、固定基準局１との間で相
対測位を行い、移動基準局２の位置を決定する（この値
を相対位置ｒ1 とする）。以後はこの値が移動基準局２
が、基準局として動作し、補正情報を出力する際の基準
データとなる。なお、移動基準局２の絶対位置を、固定
基準局１の絶対位置に相対位置ｒ1 を加算することによ
り求める事もできる。
【００１７】移動基準局２が基準局として動作する場合
は、ＧＰＳアンテナ21で受信された電波を元に信号処理
を行い移動局３向けの補正情報を形成する。この補正情
報と相対位置ｒ1 情報と基地基準局１の絶対位置情報
は、補正情報送信機23へ導かれ、補正情報送信機23は送
り込まれた情報を電波に乗せて（適当な変調方式で前記
情報を変調し）、補正情報送受信アンテナ25から移動局
３に向けて空中に放射する。
は、ＧＰＳアンテナ21で受信された電波を元に信号処理
を行い移動局３向けの補正情報を形成する。この補正情
報と相対位置ｒ1 情報と基地基準局１の絶対位置情報
は、補正情報送信機23へ導かれ、補正情報送信機23は送
り込まれた情報を電波に乗せて（適当な変調方式で前記
情報を変調し）、補正情報送受信アンテナ25から移動局
３に向けて空中に放射する。
【００１８】次に移動基準局３の構成について説明す
る。ＧＰＳアンテナ31を、ＧＰＳアンテナ移動支持構造
35を用いて、計測中は移動しないように固定する。ＧＰ
Ｓアンテナ移動支持構造35の構造は、鉄骨、アルミ材な
どで、多少の風や振動でＧＰＳアンテナ31の位置が変動
する事のないようにする。
る。ＧＰＳアンテナ31を、ＧＰＳアンテナ移動支持構造
35を用いて、計測中は移動しないように固定する。ＧＰ
Ｓアンテナ移動支持構造35の構造は、鉄骨、アルミ材な
どで、多少の風や振動でＧＰＳアンテナ31の位置が変動
する事のないようにする。
【００１９】ＧＰＳアンテナ31で受信されたＧＰＳ衛星
からの電波は、ＧＰＳ受信機32に導かれ、信号処理され
る。その際、補正情報受信アンテナ34によって移動基準
局２から送られてくる補正情報と相対位置ｒ1 情報と基
地基準局１の絶対位置情報が乗せられた電波を受信す
る。この電波は補正情報受信機33に送られここで復調さ
れ、補正情報と相対位置ｒ1 情報と基地基準局１が取り
出され、ＧＰＳ受信機32に送られる。ＧＰＳ受信機32に
おいては、ＧＰＳアンテナ31からのＧＰＳ電波およびこ
の補正情報によって、移動基準局との間で相対測位を行
い、移動局３の相対位置を決定し（この値を相対位置ｒ
2 とする）、この相対位置ｒ2 情報に相対位置ｒ1 情報
と基地基準局１の絶対位置情報を加算して移動局３の絶
対位置を求める。
からの電波は、ＧＰＳ受信機32に導かれ、信号処理され
る。その際、補正情報受信アンテナ34によって移動基準
局２から送られてくる補正情報と相対位置ｒ1 情報と基
地基準局１の絶対位置情報が乗せられた電波を受信す
る。この電波は補正情報受信機33に送られここで復調さ
れ、補正情報と相対位置ｒ1 情報と基地基準局１が取り
出され、ＧＰＳ受信機32に送られる。ＧＰＳ受信機32に
おいては、ＧＰＳアンテナ31からのＧＰＳ電波およびこ
の補正情報によって、移動基準局との間で相対測位を行
い、移動局３の相対位置を決定し（この値を相対位置ｒ
2 とする）、この相対位置ｒ2 情報に相対位置ｒ1 情報
と基地基準局１の絶対位置情報を加算して移動局３の絶
対位置を求める。
【００２０】上記構成によるＧＰＳ測量は、以下の手順
で行う。 （１）基地基準局１の絶対位置を、三角測量などにより
一度だけ精度良く計測する。これを固定基準局絶対位置
（Ｘａ，Ｙａ）とする。
で行う。 （１）基地基準局１の絶対位置を、三角測量などにより
一度だけ精度良く計測する。これを固定基準局絶対位置
（Ｘａ，Ｙａ）とする。
【００２１】（２）移動基準局２を、被測量範囲Ａ内の
任意の位置に置く。 （３）基地基準局１と移動基準局２間で相対測位によ
り、相対位置関係を求める（ＤＧＰＳ方式による）。こ
れを相対位置ｒ1 （ｘｒ1 ，ｙｒ1 ）とする。
任意の位置に置く。 （３）基地基準局１と移動基準局２間で相対測位によ
り、相対位置関係を求める（ＤＧＰＳ方式による）。こ
れを相対位置ｒ1 （ｘｒ1 ，ｙｒ1 ）とする。
【００２２】（４）移動基準局２と被測量地点の移動局
３間で相対測位により相対位置関係を求める（ＤＧＰＳ
方式またはＲＴＫ方式による）。これを相対位置ｒ
2 （ｘｒ 2 ，ｙｒ2 ）とする。
３間で相対測位により相対位置関係を求める（ＤＧＰＳ
方式またはＲＴＫ方式による）。これを相対位置ｒ
2 （ｘｒ 2 ，ｙｒ2 ）とする。
【００２３】（５）次に示す計算式で移動局３の絶対位
置（Ｘｍａ，Ｙｍａ）を求める。 Ｘｍａ＝Ｘａ＋ｘｒ１＋ｘｒ２ Ｙｍａ＝Ｙａ＋ｙｒ１＋ｙｒ２ （移動局絶対位置＝基地基準局位置＋相対位置ｒ１＋相
対位置ｒ２） 移動基準局２を移動させない場合は、上記手順（４）と
（５）を繰り返し、測量を進める。
置（Ｘｍａ，Ｙｍａ）を求める。 Ｘｍａ＝Ｘａ＋ｘｒ１＋ｘｒ２ Ｙｍａ＝Ｙａ＋ｙｒ１＋ｙｒ２ （移動局絶対位置＝基地基準局位置＋相対位置ｒ１＋相
対位置ｒ２） 移動基準局２を移動させない場合は、上記手順（４）と
（５）を繰り返し、測量を進める。
【００２４】移動基準局２を移動させた場合は、上記手
順（３）まで戻り相対位置ｒ1 を再測定しなおし測量を
進める。このように、移動基準局２を適当な被測量範囲
Ａ内に移動させることができ、また絶対位置が特定され
た基地基準局１と移動基準局２の相対位置ｒ1 を求め、
移動基準局２と被測量地点に設置された移動局３の相対
位置ｒ2 を求めることによって、広い被測量範囲Ａで被
測量地点（移動局３）の絶対位置を、従来のように、何
度も基準局の絶対位置測定を三角測量などの方法で繰り
返すことなく、また、単独測位によって基準局の絶対位
置を求める場合に比べても十分高い精度で、かつ運用時
間帯の制約を受けることなく求めることができる。
順（３）まで戻り相対位置ｒ1 を再測定しなおし測量を
進める。このように、移動基準局２を適当な被測量範囲
Ａ内に移動させることができ、また絶対位置が特定され
た基地基準局１と移動基準局２の相対位置ｒ1 を求め、
移動基準局２と被測量地点に設置された移動局３の相対
位置ｒ2 を求めることによって、広い被測量範囲Ａで被
測量地点（移動局３）の絶対位置を、従来のように、何
度も基準局の絶対位置測定を三角測量などの方法で繰り
返すことなく、また、単独測位によって基準局の絶対位
置を求める場合に比べても十分高い精度で、かつ運用時
間帯の制約を受けることなく求めることができる。
【００２５】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、第２
基準局を適当な対象測量地域内に移動させることがで
き、また絶対位置が特定された第１基準局と第２基準局
の第１ＧＰＳ相対位置を求め、第２基準局と被測量地点
に設置された移動局の第２ＧＰＳ相対位置を求めること
によって、広い対象測量地域で被測量地点（移動局）の
絶対位置を、従来のように何度も基準局の絶対位置測定
を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また、単独
測位によって基準局の絶対位置を求める場合に比べても
十分高い精度で、かつ運用時間帯の制約を受けることな
く求めることができる。
基準局を適当な対象測量地域内に移動させることがで
き、また絶対位置が特定された第１基準局と第２基準局
の第１ＧＰＳ相対位置を求め、第２基準局と被測量地点
に設置された移動局の第２ＧＰＳ相対位置を求めること
によって、広い対象測量地域で被測量地点（移動局）の
絶対位置を、従来のように何度も基準局の絶対位置測定
を三角測量などの方法で繰り返すことなく、また、単独
測位によって基準局の絶対位置を求める場合に比べても
十分高い精度で、かつ運用時間帯の制約を受けることな
く求めることができる。
【図１】本発明の実施の形態を示す、ＧＰＳ測量方法を
実現するＧＰＳ局配置図である。
実現するＧＰＳ局配置図である。
１ 基地基準局（第１基準局） ２ 移動基準局（第２基準局） ３ 移動局 11，21，31 ＧＰＳアンテナ 12，22，32 ＧＰＳ受信機 13，23 補正情報送信機 14 補正情報送信アンテナ 24，33 補正情報受信機 25 補正情報送受信アンテナ 34 補正情報受信アンテナ Ａ 被測量範囲（対象測量地域）
Claims (2)
- 【請求項１】 ＧＰＳを用いた測量であって、対象測量
地域の外に絶対位置が特定された第１基準局を設け、前
記対象測量地域の内に移動可能な第２基準局を設け、前
記第１基準局と第２基準局との間で第１ＧＰＳ相対位置
を測定し、前記第２基準局と被測量地点に置かれた移動
局との間で第２ＧＰＳ相対位置を測定し、前記第１基準
局の絶対位置に前記第１ＧＰＳ相対位置と第２ＧＰＳ相
対位置を加算して移動局の絶対位置を測量することを特
徴とするＧＰＳ測量方法。 - 【請求項２】 対象測量地域の外に絶対位置が特定され
た第１基準局を設け、前記対象測量地域の内に移動可能
な第２基準局を設け、被測量地点に移動局を設け、 前記第１基準局は、複数のＧＰＳ衛星から受信されたＧ
ＰＳ電波の特定コードの到着時間差、または搬送波の位
相ずれを求めて第１補正情報を形成するＧＰＳ受信機
と、前記第１補正情報と前記絶対位置情報を前記第２基
準局へ伝送する第１伝送手段を備え、 前記第２基準局は、入力した前記第１補正情報と複数の
ＧＰＳ衛星から受信されたＧＰＳ電波により、第１基準
局と第２基準局との間の第１ＧＰＳ相対位置を測定し、
前記ＧＰＳ電波の特定コードの到着時間差、または搬送
波の位相ずれを求めて第２補正情報を形成するＧＰＳ受
信機と、このＧＰＳ受信機の第２補正情報と前記第１Ｇ
ＰＳ相対位置情報と前記入力した絶対位置情報を前記移
動局へ伝送する第２伝送手段を備え、 前記移動局は、入力した前記第２補正情報と複数のＧＰ
Ｓ衛星から受信されたＧＰＳ電波により、第２基準局と
移動局との間の第２ＧＰＳ相対位置を測定し、この第２
ＧＰＳ相対位置に、入力した前記第１基準局の絶対位置
と第１ＧＰＳ相対位置と加算して移動局の絶対位置を測
量するＧＰＳ受信機を備えた、ことを特徴とするＧＰＳ
測量装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7212291A JPH0961509A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | Ｇｐｓ測量方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7212291A JPH0961509A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | Ｇｐｓ測量方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0961509A true JPH0961509A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16620167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7212291A Pending JPH0961509A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | Ｇｐｓ測量方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0961509A (ja) |
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-
1995
- 1995-08-22 JP JP7212291A patent/JPH0961509A/ja active Pending
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