JP2008508515A - 基準受信機において計算した補正に基づくrtkナビゲーション用移動基準受信機 - Google Patents

基準受信機において計算した補正に基づくrtkナビゲーション用移動基準受信機 Download PDF

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Abstract

基準局と連動する主受信機とユーザと連動する副受信機との間の相対位置ベクトルを判定する方法及びシステムを提供する。本方法及びシステムは、複数の衛星から受信した信号に応じて基準局において基準局の位置を判定し、ユーザにおいて得られた測定値と基準局において計算した誤差補正値とに基づいて、ユーザにおいてユーザの位置を判定し、基準局の位置及びユーザの位置の差を取ることによって、相対位置ベクトルを計算する。

Description

本発明は、一般的には、衛星測地技術に関し、更に特定すれば、静止又は移動基準受信機によるリアル・タイム力学的測地方法に関する。
グローバル・ポジショニング・システム(GPS)は、宇宙にある衛星を用いて、地球上にある物体の位置を突き止める。GPSでは、衛星からの信号がGPS受信機に到達し、当該GPS受信機の位置を判定するために用いられる。現在、民生用GPS受信機には、固定GPS衛星信号を用いた、各相関チャネル(correlator channel)に対応する2種類のGPS測定が利用可能となっている。これら2種類のGPS測定は、それぞれ、周波数が1.5754GHz及び1.2276GHz、又は波長が0.1903m及び0.2442mであり、2つのキャリア信号L1及びL2に対する疑似標的間距離(pseudorange)、及びキャリア位相である。疑似標的間距離(又はコード測定)は、基本的なGPSオブザーバブル(observable)であり、全ての種類のGPS受信機が行うことができる。これは、キャリア信号上に変調されたC/A又はPコードを利用する。測定は、関連するコードが衛星から受信機まで移動するのに要する見かけ上の時間、即ち、受信機クロックによる信号が受信機に到達した時刻から、衛星クロックによる信号が衛星から出射した時刻を減算した値を記録する。キャリア位相測定は、受信機に到達した際の信号の再現キャリアを積分することによって得られる。したがって、キャリア位相測定は、衛星クロックによる信号が衛星を出射した時刻と、受信機クロックによる信号が受信機に到達した時刻とによって決定される遷移時間差の尺度でもある。しかしながら、衛星と受信機との間の遷移における全サイクルの初期数は、受信機が信号のキャリア位相を追跡し始めるときには通常分かっていないので、遷移時間差は、多数のキャリア・サイクルだけ誤差を生ずる場合がある。即ち、キャリア位相測定には、全サイクル曖昧さ(whole-cycle ambiguity)がある。
利用可能なGPS測定では、GPS受信機と多数の衛星の各々との間の標的間距離即ち距離を計算する際、信号の移動時間に光速を乗算する。これらの標的間距離は、通常、疑似標的間距離(偽標的間距離)と呼ばれる。何故なら、受信機クロックは一般に大きな時間誤差を有し、測定した標的間距離において共通の偏倚を生ずるからである。受信機クロックの誤差によるこの共通偏倚は、通常のナビゲーション計算の一部として、受信機の位置座標と共に解明される。種々のその他の要因も、計算された標的間距離における誤差又はノイズを招く可能性があり、エフェメリス誤差(ephemeris error)、衛星クロック・タイミング誤差、大気効果、受信機ノイズ、及びマルチパス誤差が含まれる。単体GPSナビゲーションでは、GPS受信機を所有するユーザが、いずれの基準局も参照せずに、視野内にある複数の衛星に関するコード及び/又はキャリア位相標的間距離を得るが、ユーザが標的間距離における誤差又はノイズを低減する方法は、非常に限定されている。
これらの誤差を解消又は低減するには、通例、GPS用途において差動動作が用いられる。差動GPS(DPGS)動作は、通例、基地基準GPS受信機、ユーザ(又はナビゲーション)GPS受信機、及びユーザと基準受信機との間のデータ・リンクを必要とする。基準受信機は既知の場所に置かれ、そこで得られる測定値をユーザ受信機に供給する。基準局及びユーザ受信機において取り込んだ測定値の差を取ることによって、計算した標的間距離における誤差又はノイズの殆どを解消するか、又は大幅に低減することができる。キャリア位相測定値を用いる差動動作のことを、リアル・タイム力学的(RTK)測地/ナビゲーション動作と呼ぶことが多い。
差動GPS(DGPS)の基礎的概念は、GPS測定値に内在する誤差の空間及び時間的相関を利用して、これらの誤差要因から生ずる疑似標的間距離及び/又はキャリア位相測定値におけるノイズの要因を相殺することである。基準及びユーザ受信機間の距離がある限度以内にある場合、キャリア位相差動即ちRTK技法は、測地及びナビゲーションの目的に利用可能な最も高精度の技法である。しかしながら、基準及びユーザ受信機間の距離が長くなり過ぎると、誤差要因の相関が縮小し、RTK技法の精度は低下する。
広範囲の動作のために、種々の地域的、広域的、又は大域的DGPS(以後広域DGPS又はWADGPSと呼ぶ)技法が開発されている。WADGPSシステムは、計算センタ即ちハブと通信する、多数の基準局のネットワークを含む。誤差補正は、ハブにおいて、基準局の既知の場所、及びそれらが行う測定に基づいて計算される。計算した誤差補正値は、次いで、衛星、電話機、又は無線機のようなデータ・リンクを通じて、ユーザに送信される。WADGPSシステムの精度は、多数の基準局を用いることによって向上するが、ローカルRTKシステムの精度と合わせることができなかった。ローカルRTKシステムは、基準及びユーザ受信機間の分離距離が十分に短い限り、1センチメートル程度の精度に達することができる。
本発明の一実施形態による方法及びシステムは、(1)複数の衛星から受信した信号に応じて基準局において基準局の位置を判定し、(2)ユーザにおいて得られた測定値と基準局において計算した誤差補正値とに基づいて、ユーザにおいてユーザの位置を判定し、(3)基準局の位置及びユーザの位置の差を取ることによって、相対位置ベクトルを計算することによって、基準局と連動する主受信機とユーザと連動する副受信機との間の相対位置ベクトルを判定する。相対位置ベクトルは、基準局、ユーザ、又は基準局から基準局の位置を受信し、ユーザからユーザの位置を受信する別個のデータ処理システムにおいて計算することができる。以下の論述では、基準局の位置を「基準位置」と呼ぶ場合もある。同様に、ユーザの位置を「ユーザ位置」と呼ぶ場合もある。
本発明の一実施形態では、基準局又はユーザにおいてそれぞれ得られるキャリア位相測定値の連続変化を用いて、基準局又はユーザの位置を高レートで更新する。基準局又はユーザにおいて同時低レート・プロセスも実行し、高レートで生成したそれぞれの位置更新値に対して周期的な位置補正値を供給する。相対位置ベクトルは、高レート又は低レートのいずれでも、あるいは計算に必要なユーザ及び基準位置双方の入手可能性に応じて、その他のいずれかのレートでも計算することができる。
基準局において、キャリア平滑コード測定値を形成し、キャリア平滑コード測定値を用いて、基準局の推定位置に対する補正値を計算し、基準局から複数の衛星の各々までの理論的標的間距離を計算し、理論的標的間距離に基づいて誤差補正値を計算することによって、測定値に対する誤差補正値を計算する。誤差補正値は、ユーザ及び基準局間にあるデータ・リンクを通じて、基準局からユーザに送信される。
基準局において誤差補正値及び基準位置を計算することにより、本発明は、基準及びユーザ受信機間において必要な情報転送を最少に抑える。また、基準及びユーザ受信機間における通信負荷の増大を最少にして、高レートの位置出力を可能にする。更に、本発明は、基準受信機とユーザ受信機との間に必要な計算を自然な状態で分散し、計算負荷が基準又はユーザ受信機にいずれにおいても過剰とならないようにする。その上、本発明は、ユーザが基準受信機からの同期データを用いる必要性をなくすことにより、ユーザ位置更新値を出力する際のレイテンシを最小限に抑える。
同じ精度を維持しつつ、従来のRTKシステムの欠陥を克服するために、移動基準局の概念が開発されつつある。しかしながら、移動基準局を採用した従来の技法は、全て、ユーザ受信機と移動基準局との間のキャリア位相測定値の差を形成し、ユーザ受信機と移動基準局との間の分離ベクトルを直接解くことを必要とする。また、文献には、多数のビヒクルの相対ナビゲーションの技法も記載されている。しかしながら、これらの技法は、通例、共通の静止基準地を採用している。
図1は、本発明の一実施形態によるナビゲーション・プロセスを実行することができる衛星ナビゲーション・システム100を示す。図1に示すように、システム100は、移動又は静止物体110Aに付随するユーザ・サブシステム110と、移動又は静止物体120Aに付随する基準サブシステム120とを含む。ユーザ・サブシステム110及び基準サブシステム120は、互いにデータ・リンクを通じて通信するように結合されており、無線周波数信号のような機構を用いて、2つのサブシステム110及び120間でデータを転送することが可能となっている。また、基準サブシステム120は、データ・リンク123を通じてローカル静止基準局130にリンクしてもよい。ローカル静止基準局130は、大域又は広域衛星ナビゲーション・ネットワークにおける静止基準局130のネットワークの1つとすることができる。この場合、静止基準局130のネットワークは、広域105又は地球全体にわたって既知の場所に設置され、連続的にGPSオブザーバブルを、広域又はグローバル衛星ナビゲーション・ネットワークの1つ以上のハブ140に処理のために供給する。これらのオブザーバブルは、GPSコード及びキャリア位相測定値、エフェメリデス(ephemerides)、ならびに静止基準局130において複数の衛星101から受信した信号に応じて得られたその他の情報を含む。ハブ140は、GPSオブザーバブルを処理し、補正値を計算する設備である。多数の独立したハブが設けられている場合、これらを地理的に分離し、並列して動作することが好ましい。基準サブシステム120は、処理ハブ140から、衛星ブロードキャスティング、ワイヤレス・インターネット接続などのような通信チャネル124を通じて、GPS補正値のような計算結果を追加的に又は任意に受信することができる。基準サブシステム120は、ユーザGPSサブシステム110とのデータ・リンク12、そして近隣の静止基準局130又はハブ140とのデータ・リンク123を維持するために、必要に応じて物体120Aを用いて位置付ける。
図2は、本発明の一実施形態によるユーザ・サブシステム110を示す。サブシステム110は、ユーザGPS受信機210と、該ユーザGPS受信機210に結合されている、マイクロプロセッサに基づくコンピュータ・システム220とを含む。ユーザ受信機210は、物体110Aに取り付けられており、生のGPSオブザーバブルを、システム220が処理するために供給する。これらのオブザーバブルは、GPSコード及びキャリア位相測定値を含み、エフェメリデスや、複数の衛星101から受信した信号に応じて得られるその他の情報も含むことができる。コンピュータ・システム220は、中央演算装置(CPU)230、メモリ・デバイス240、入力ポート251及び252、1つ以上の出力ポート253、ならびに任意のユーザ・インターフェース257を含み、これらは1つ以上の通信バス250によって相互接続されている。入力ポート251及び252は、ユーザ受信機210及び基準サブシステム120からそれぞれデータを受信するためにある。出力ポート(複数の出力ポート)253は、計算結果を、移動する基準局120及び/又はその他のデータ処理システム(複数のシステム)(図示せず)に出力するために用いることができる。計算結果は、ユーザ・インターフェース257の表示装置上に示すこともできる。
メモリ240は、高速ランダム・アクセス・メモリを含むことができ、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイスのような、不揮発性大容量記憶装置を含むことができる。また、メモリ240は、中央演算装置230から離れて位置する大容量記憶装置を含むこともできる。メモリ240は、オペレーティング・システム262、及びGPSアプリケーション・プログラム又は手順264を格納することが好ましい。手順264は、本発明の一実施形態による、キャリア位相測定値の連続変化を用いたナビゲーション方法を実施する手順266を含む。メモリ240に格納されているオペレーティング・システム262ならびにアプリケーション・プログラム及び手順264は、コンピュータ・システム220のCPU230が実行するためにある。また、メモリ240は、GPS測定値272及び補正値274のような、GPSアプリケーション手順266の実行中に用いられるデータ構造、ならびに本文書において論じられているその他のデータ構造を含む、データベース270も格納することが好ましい。オペレーティング・システム262は、埋め込み型オペレーティング・システム、UNIX、Solaris、あるいはWindows95、98、NT4.0、2000又はXPとすればよいが、これらに限定する訳ではない。より一般的には、オペレーティング・システム262は、データを通信し、処理し、アクセスし、格納し、検索するための手順及び命令を有する。
以下に述べる理由のために、メモリ240は、リアル・タイム・エクゼキュティブ(RTX:real time executive)268も格納するとよい。これは、リアル・タイム・マルチタスキング動作のためのコンピュータ・プログラムである。本発明の一実施形態では、RTX268は、オペレーティング・システム262を手順266に埋め込み、多数のスレッドを提供し、手順266における異なるタスクを「ほぼ同時に」実行することができるようにする。これが意味するのは、異なるタスクが同時に実行しているように見えること、そしてシステム220が同時に異なるジョブを行っているように見えることである。これによって、手順266は、異なるスレッドにおいて実行する2つ以上の同時タスク又はプロセスを含むことが可能となる。RTX268は、スレッドの各々の開始及び停止を制御し、スレッドが互いに相互作用することを可能にする。また、RTX268は、スレッドにデータを整列させ、スレッド間でデータを通信させ、そしてイベントを順序通りに維持することによってプロセスを直列化させる。
加えて、RTX268は、スレッドの実行を、別のスレッド上のイベントによってトリガされるイベント上で待たせるというような、標準的なマルチスレッド制御も支援する。イベントとは、スレッド上において設定又は消去することができる状態のことである。スレッドを1つ以上のイベント上で待つように設定すると、このスレッドは、これらのイベントが全て設定されるまで保留されることになる。これによって、スレッド間における同期及び通信が大幅に簡素化する。RTX268では、スレッドの実行は優先度に基づく。優先度が高いスレッドの方が、優先度が低いスレッドよりも先に実行する。優先度が同じスレッド間では、順繰りに実行する。各スレッドには、タイム・スライスが与えられ、その中で実行することになる。市販の商用RTXをRTX268として用いることができる。このような市販のリアル・タイム・エクゼキュティブには、CMX-Systems, Inc.のCMX−RTX、Australian Real Time Embedded Systems (ARTESYS)のConcurrent Real time Executive (CORTEX)、及びAccelerated Technology Inc.のNucleus RTXが含まれる。
実施形態の中には、ユーザ受信機210及びコンピュータ・システム220の一部又は全部を、可搬、ハンドヘルド、又は装着可能な位置追跡デバイス、あるいは車両装備又はその他の移動測地及び/又はナビゲーション・システムのような、単一ハウジング内にある単一デバイスに統合する場合もある。他の実施形態では、GPS受信機210及びコンピュータ・システム220を単一のデバイスとして一体化しない。
図3は、本発明の一実施形態による基準サブシステム120を示す。サブシステム120は、基準GPS受信機310と、当該基準GPS受信機310に結合されている、マイクロプロセッサに基づくコンピュータ・システム320とを含む。基準受信機310は、物体120Aに取り付けられており、生のGPSオブザーバブルを、システム320が処理するために供給する。これらのオブザーバブルは、GPSコード及びキャリア位相測定値を含み、エフェメリデスや、複数の衛星101から受信した信号に応じて得られるその他の情報も含むことができる。コンピュータ・システム320は、中央演算装置(CPU)330、メモリ・デバイス340、入力・ポート351、352、及び353、1つ以上の出力ポート354、ならびに任意のユーザ・インターフェース357を含み、これらは1つ以上の通信バス350によって相互接続されている。入力ポート351、352、及び353は、基準受信機310、ユーザ・サブシステム110、及び静止基準局130又はハブ140からそれぞれデータを受信するためにある。出力ポート354は、計算結果を、ユーザ・サブシステム110及び/又はその他のデータ処理システム(複数のシステム)(図示せず)に出力するために用いることができる。計算結果は、ユーザ・インターフェース357の表示装置上に示すこともできる。
メモリ340は、高速ランダム・アクセス・メモリを含むことができ、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイスのような、不揮発性大容量記憶装置を含むことができる。また、メモリ340は、中央演算装置330から離れて位置する大容量記憶装置を含むこともできる。メモリ340は、オペレーティング・システム362、及びGPSアプリケーション・プログラム又は手順364を格納することが好ましい。手順364は、本発明の一実施形態による、キャリア位相測定値の連続変化を用いたナビゲーション方法を実施する手順366を含む。メモリ340に格納されているオペレーティング・システム362ならびにアプリケーション・プログラム及び手順364は、コンピュータ・システム320のCPU330が実行するためにある。また、メモリ340は、GPS測定値372及び補正値374のような、GPSアプリケーション手順366の実行中に用いられるデータ構造、ならびに本文書において論じられているその他のデータ構造を含む、データベース370も格納することが好ましい。オペレーティング・システム362は、オペレーティング・システム262と同様である。以下に述べる理由のために、メモリ340は、RTX268と同様のリアル・タイム・エクゼキュティブ(RTX)368も格納するとよい。
実施形態の中には、ユーザ受信機310及びコンピュータ・システム320の一部又は全部を、可搬、ハンドヘルド、又は装着可能な位置追跡デバイス、あるいは車両装備又はその他の移動測地及び/又はナビゲーション・システムのような、単一ハウジング内にある単一デバイスに統合する場合もある。他の実施形態では、GPS受信機310及びコンピュータ・システム320は、単一のデバイスには一体化しない。
図4Aは、本発明の一実施形態にしたがって、手順266内に実現されユーザ・サブシステム110が実行するナビゲーション・プロセス410、及び手順366内に実現され基準サブシステム120が実行するナビゲーション・プロセス420を示す。図4Aに示すように、ナビゲーション・プロセス410は、初期化プロセス401ならびに2つの同時プロセス、高レート・プロセス412及び低レート・プロセス414を含む。初期化プロセス401は、物体110Aに取り付けられているユーザ受信機210の初期位置、及び高レート・プロセス412が必要とするその他の初期パラメータを計算するために用いられる。高レート・プロセス412は、一連の位置伝搬プロセス413を含み、その各々が一連の短期エポックの1つにおいてユーザの位置に対する更新を計算する。低レート・プロセス414は、一連の位置補正プロセス415を含み、その各々が一連の長期エポックの1つにおいてユーザの位置に対する補正値を計算する。図5に示すように、長期エポックTの中には、10個というようなある数の短期エポックtmn(m=0,1,2,3,...、n=0,1,2,3,...)があるとよい。高レートで位置を計算して生成する必要がなければ、短期エポックが長期エポックと一致していてもよい。
同様に、図4Aにも示すように、ナビゲーション・プロセス420は、初期化プロセス402ならびに2つの同時プロセス、高レート・プロセス422及び低レート・プロセス424を含む。初期化プロセス402は、基準受信機310の初期位置、及び高レート・プロセス422が必要とするその他の初期パラメータを計算するために用いられる。また、初期化プロセス402は、ユーザ・サブシステム110における処理によって用いられる測定補正値も計算することができる。高レート・プロセス422は、一連の位置伝搬プロセス423を含み、その各々が一連の短期エポックの1つにおいて基準位置に対する更新を計算する。低レート・プロセス414は、一連の位置補正プロセス425を含み、その各々が一連の長期エポックの1つにおける基準位置に対する補正値、及び測定補正値を計算する。
位置伝搬プロセス413の一部又は全部において計算されるユーザ位置に対する更新、及び位置伝搬プロセス423の一部又は全部において計算される基準位置に対する補正は、図4Bに示すような一連の相対位置計算プロセスを用いて、物体120Aに取り付けられている基準受信機310から、物体110Aに取り付けられているユーザ受信機210までの相対位置ベクトルに対する更新を計算するために用いられる。相対位置計算プロセス433は、基準又はユーザ受信機あるいは双方にいずれでも実行することができ、あるいは別個のデータ処理システムにおいて実行することもできる。これについては、以下で更に詳しく説明する。
基準局においてキャリア位相曖昧さを解明することが困難であるため、従来のRTK計算は、キャリア位相測定値の「二重差(double difference)」を利用して、衛星及び受信機のクロック誤差を相殺し、GPSキャリア位相測定値における整数の曖昧さを判定し易くしている。二重差は、4本の異なる経路(2つの観察地の各々から2機の衛星の各々まで)に沿った観察を含むので、この手法では、基準地における生のキャリア位相測定値をユーザに送信しなければならず、そしてユーザは、二重差を形成する前に、基準地からのデータが到達するまで待たなければならない。本発明は、新規な方法を用いて、基準サブシステム110においてキャリア位相測定値に対する補正値を生成し、生測定値の代わりに補正値を基準サブシステム110からユーザ・サブシステム120にデータ・リンク112を通じて送信することにより、従来の技法とは一線を画している。
基準サブシステム120においてキャリア位相測定値に対する補正値を計算することにより、ユーザ・サブシステム110が実行しなければならない計算量が減少し、基準受信機310がどこに位置するかに関する情報をユーザ・サブシステム110が有する必要性の大部分が消滅する。更に、生の測定値は衛星101(及び測定値を形成する受信機)の全体的な動力学を反映するが、補正値からは動力学が除去されており、したがって時間と共にゆっくりと変化するだけである。これが意味するのは、計算時間及びデータ・リンク転送時間によって混入するレイテンシ効果の重要性が低下するということである。また、基準サブシステム120において補正値を計算することにより、基準サブシステム120からユーザ・サブシステム110へのデータ転送レートを低下させることができる。例えば、10ヘルツのユーザ位置出力を支援するために、1ヘルツのデータ転送レートを容易に用いることができる。
図6Aは、本発明の一実施形態による、ユーザ・サブシステム110が実行する初期化プロセス401を示す。図6Aに示すように、初期化プロセス401は、ステップ602を含み、ここで、キャリア平滑コード測定値(carrier -smoothed code measurement)を形成する。ステップ602では、L1及びL2周波数における対応するキャリア位相測定値の組み合わせを用いて、ユーザ受信機210において得られたコード測定値を平滑する。多くのGPS受信機が、L1又はL2周波数上でC/A−コード測定及びP−コード測定の双方を行い、C/A又はP−コード測定値のいずれでも、L1又はL2コード測定値として用いることができる。しかしながら、2つの内どちらを基準サブシステム310において用いても、2つの異なるコード上での測定値間には小さな偏倚があるので、ユーザ・サブシステム210における同等のプロセスにも、同じものを用いてしかるべきである。以下の論述では、ユーザ受信機210において見ることができる衛星毎に、そして測定エポック毎に、L1及びL2周波数をそれぞれf及びfで示し、L1及びL2周波数上における生の疑似標的間距離コード測定値をそれぞれP及びPで示し、更にL1及びL2周波数上における生のキャリア位相測定値をそれぞれφ及びφで示すこととする。
本発明の一実施形態では、L1及びL2周波数における各衛星101に関するキャリア位相測定値の線形結合を形成し、L1及びL2周波数上での対応するコード測定値に対する電離層屈折効果を一致させる。Pコード測定値に対する電離層屈折効果と一致するキャリア位相結合にMという符号を付け、以下のように形成する。
Figure 2008508515
コード測定値に対する電離層屈折効果と一致するキャリア位相結合にMという符号を付け、以下のように形成する。
Figure 2008508515
ここで、L及びLは、それぞれ、L1及びL2信号の波長によって倍率調整(scale)したキャリア位相測定値であり、各々近似全サイクル曖昧値を含み、この値は、倍率調整したキャリア位相測定値を、対応するコード測定値と同じ値に近づけるために加算されている。つまり、
Figure 2008508515
ここで、N及びNの全サイクル値は、キャリア位相追跡の開始時に初期化されており、対応するコード測定値の1つのキャリア波長以内であり、倍率調整したキャリア位相測定値と対応するコード測定値との間の差を小さく抑えるようにしている。
キャリア位相結合M及びMを用いて、平滑コード測定値を次のように形成することができる。
Figure 2008508515
ここで、下付き文字iは、個々の測定エポックを示すために用いられており、下付き文字jは、2つの異なる周波数における測定値を示すために用いられており、したがって、j=1又は2であり、Oは、コード測定値と対応するキャリア位相結合との間の平滑オフセットを示し、Sは、平滑コード測定値を示す。ηの値は、平均の最大値に達するまで、iに等しい。例えば、キャリア位相測定値がコード測定値のノイズの約100分の1を有すると仮定すると、「η」の値は、100の二乗、即ち、10,000までに制限される。
あるいは、平滑コード測定値は、以下のように得ることができる。
Figure 2008508515
この代替平滑プロセスは、キャリア位相結合の変化を用いて、コード測定値を前方に投影し、次いでその投影とコード測定値との間の差の平均を取る。
2つの周波数上での平滑コード測定値を組み合わせると、屈折補正(RC)平滑コード測定値を以下のように形成することができる。
Figure 2008508515
本願と所有権者が同一の特許出願"Method for Generating Clock Corrections for a Wide-Area or Global Differential GPS System"(広域又は大域差動GPSシステムのためのクロック補正値生成方法)、米国特許出願第10/630,302号において、RCキャリア平滑コード測定値を得るための異なるプロセスを見出すことができる。その開示内容は、ここで引用したことにより本願にも含まれるものとする。
ある数の測定エポックをカバーする初期化期間を設け、その後に連続する各測定エポックにおいて信頼性の高いRCキャリア平滑コード測定値を生成できるようにしてもよい。初期化期間が過ぎた後、初期化プロセス401は更にステップ604を含み、ここで推定ユーザ位置に対する補正値を計算する。ステップ604では様々な従来の衛星ナビゲーション方法のいずれでも用いることができるが、本発明の一実施形態では、最少二乗プロセスを用いて、ステップ604において位置補正値を計算する。最少二乗プロセスでは、衛星に関する測定値を用いたナビゲーションは、各々衛星101の1つに対応する1組の線形統計的差分方程式によって支配される、離散時間制御プロセスとして記述することができる。関与する衛星の各々について、方程式は次のように表すことができる。
Figure 2008508515
ここで、xは、離散時間制御プロセスの状態に対する補正値を表す状態補正ベクトルであり、この場合、ユーザ位置及びユーザ受信機210と関連するクロック時間に対する補正値を含むことができ、zは測定インノベーション(measurement innovation)の値を表し、衛星に対してユーザ受信機210が取り込んだ測定値と本来の推定状態から計算される測定値に対する期待値との間の差によって定義され、nは測定値におけるノイズを表し、hは測定感度ベクトルであり、状態変化に対する測定値の感度を特徴付ける。
インノベーションにおける測定値は、ステップ602において計算したL1又はL2周波数のいずれかにおける衛星に関するキャリア平滑コード測定値であり、あるいはRCキャリア平滑コード測定値とすることができる。インノベーションにおいていずれの測定値を用いても、基準サブシステム120において実行した初期化プロセス402において計算し、ユーザ・サブシステム110に送信した補正値を用いて補正しなければならない。これについては、以下で更に詳しく説明する。hベクトルは、疑似標的間距離測定値をGPS受信機の位置と関係付ける方程式をテーラー級数に展開することによって形成する。hの要素は、補正ベクトルに対する測定インノベーションの一次導関数を含む。状態補正ベクトルxは、少なくともGPS受信機の位置に対する補正値を含む。また、これはユーザ受信機のクロックに対する補正値も含むことができる。以下の論述を容易にするために、状態ベクトルは4要素ベクトルである、即ち、状態は受信機の位置及び受信機のクロック時間のみを含むと仮定する。
式(9)は、状態補正ベクトルを、共通エポックにおける多数の衛星に対する1組の測定値と関係付けるように拡張することができる。
Figure 2008508515
この式において、zは、多数の衛星に対するインノベーションから成るベクトルであり、Hは多数の衛星に対する測定感度から成る行列であり、xは状態ベクトルのままであり、nはzにおけるインノベーションに伴う1組の測定ノイズ値を含む測定ノイズ・ベクトルである。測定感度行列Hは、衛星101の幾何学的形状に依存し、受信機210と衛星101との間の幾何学的関係の総合を示す。ベクトルzにおける測定インノベーションは、プレフィックス残差(prefix residual)と呼ばれることが多い。式(10)に対する最少二乗解は次のようになる。
Figure 2008508515
ここで、上付き文字Tは、転置動作を表し、上付き文字「−1」は行列反転動作を表す。
式(3)用いて式(2)を解くことに対する代替案では、以下の式で示される加重最少二乗解について解く。
Figure 2008508515
ここで、Wは、ノイズ・ベクトルnにおける測定ノイズの標準偏差を表す対角要素と、測定値間の共分散を表す非対角要素とを有する測定共分散行列である。測定値間の共分散は、一般に0である仮定するので、Wの非対角要素は一般には0である。
説明を容易にするために、以下の論述では、単純な最少二乗式、式(3)を用いる。式(3)を更に簡略化して、次の式を得ることができる。
Figure 2008508515
また、場合によっては、残差感度行列Sを形成することが有用なこともある。これは、インノベーションz又はプレフィックス残差を、インノベーションzにおけるGPS測定値に対応するポストフィックス残差にマッピングする。ポストフィックス残差は、残差ベクトルΔにおける要素として表される。
Figure 2008508515
ここで、Iは、階数が測定値の数又はzにおける要素の数に等しい、正方単位行列である。
初期化プロセス401は更にステップ606を含み、ここで、補正ベクトルxにおけるユーザ位置に対する補正値を、最初に推定したユーザ位置に加算して、ユーザ受信機位置の補正推定値を与える。ユーザ受信機クロックに対する補正は撹乱パラメータとして扱われ更新されない場合が多い。この可能性があるのは、受信機クロックの依存性が線形であり、その値における大きな誤差が解に影響を及ぼさないためである。標的間距離の式、式(9)〜式(15)は非線形であるので、初期の位置推定値に大きな誤差があると、ステップ604及び606を繰り返す必要がある場合がある。初期化プロセス401におけるステップ604及び606は、ある測定エポックにおいて得られたのと同じ1組の測定値を用いて繰り返せばよい。あるいは、ステップ604及び606に加えて、ステップ602の一部も含み、多数の測定エポックをカバーしてもよい。つまり、高精度のユーザ位置推定値ならびに付随する行列A及びH(又はB及びS)が得られるまでには、初期化プロセス201において数回の長期エポックを要する場合もある。
その後、初期化プロセス401は、更に、ステップ608を含み、ここでは、最初にキャリア位相測定値における整数曖昧さを解明することにより、ユーザ位置のこの高精度推定値の周囲でRTK位置を判定することができる。従来の曖昧検索技法をこの目的に用いることができる。あるいは、本願と所有権者が同一の特許出願"Fast Ambiguity Resolution for Real-Time Kinematic Survey and Navigation"(リアル・タイム力学検査及びナビゲーションのための高速曖昧さ分解)に記載されている曖昧検索技法、米国特許出願第 号を用いることもできる。その開示内容は、ここで引用したことにより、本願にも含まれるものとする。解明した全サイクル曖昧さを用いて、キャリア位相測定値を調節し、更に調節したキャリア位相測定値を用いて、式(9)〜(15)を用いてユーザ受信機の位置を計算し、初期ユーザ位置を得て、後続の処理において用いる。
図6Aに示すように、基準サブシステム120が実行する初期化プロセス402は、ステップ608が実行されないことを除いて、初期化プロセス401と同様である。また、静止基準局130又はハブ140からの補正値を用いて、インノベーション・ベクトルzを形成するために用いられる測定値を補正してもよい。更に、追加のステップ609が含まれており、データ・リンク112を通じてユーザ・サブシステム110に送信するための測定補正値を計算する。ステップ609において測定補正値を計算するには、補正したユーザ位置を用いて、計算に関与する衛星101の各々までの理論的標的間距離を計算する。この理論的標的間距離を測定値から減算して、測定値に対する生の補正値を得る。即ち、
Figure 2008508515
ここで、上付き文字iは個々の衛星101を示し、mは、平滑コード又はキャリア位相測定値のような特定の形式の衛星に関する測定値を示し、ρは、衛星に関して計算した理論的標的間距離を示し、εは測定値に対する生の補正値を示す。
生の補正値は、共通の受信機クロック誤差だけ偏倚している。この誤差は、関与する衛星101全てにわたって特定形式の測定値に対する生の補正値の平均を取ることによって推定することができる。次いで、生の補正値からこの共通偏倚を除去することによって、偏倚されていない補正値δが得られる。
Figure 2008508515
これらの補正値の集合を、関与する各衛星101に関して、測定形式毎に、即ち、L1平滑コード、L2平滑コード、L1キャリア位相、及びL2キャリア位相について生成する。この補正値計算方法は、大域、広域、又はRTK補正値のいずれが、移動する基準受信機の位置を計算する際に用いられても、ユーザ受信機に送信するために生成した補正値において補正値が自動的に反映されることを確保する。移動する基準位置が滑らかである場合、即ち、位置に急激なジャンプがない場合、補正値は滑らかであり、その値は時間と共にゆっくりと変化するだけである。
一旦初期化プロセス410において初期ユーザ位置ならびに付随する行列A及びH(又はB及びS)を計算したなら、高レート・プロセス412及び低レート・プロセス414を開始する。同様に、一旦初期化プロセス402において初期基準位置ならびに付随する行列A及びH(又はB及びS)を計算したなら、高レート・プロセス422及び低レート・プロセス424を開始する。本発明の一実施形態では、プロセス412及び414(又はプロセス422及び424)の実行をRTX268(又はRTX368)によって制御し、初期化プロセス401(又は402)の後に2つの別個のスレッドを開始して、プロセス412及び414(又はプロセス422及び424)をそれぞれ実行する。高レート・プロセス414(又は424)を実行するスレッドに高い優先度を与えるとよく、低レート・プロセス412(又は422)を実行するスレッドには低い優先度を与えるとよい。また、RTXは、各スレッド上におけるデータの整列、及びスレッド間におけるデータの受け渡しも制御する。これについては、以下で更に詳しく説明する。
低レート・プロセス414(又は424)は、位置補正プロセス415(又は425)を用いて、各長期エポックにおいて、対応する受信機位置ならびに付随するマトリクスA及びH(又はB及びS)に対する補正値を計算する。図6Bは、本発明の一実施形態によるユーザ・サブシステム110が実行する位置補正プロセス415、及び基準サブシステム120が実行する位置補正プロセス425を示す。図6Bに示すように、基準サブシステム120が実行する位置補正プロセス425は、ステップ610を含み、ここで、初期化プロセス(402)又は以前の位置補正プロセス425からのキャリア平滑コード測定値を更新することによって、キャリア平滑コード測定値を形成する。キャリア平滑コード測定値を計算するために用いられる生の測定値は、静止基準局130又はハブ140から基準受信機310が受信した補正値を含むことができる。前述のように、L1及びL2周波数における各衛星に関するキャリア平滑コード測定値を用いて、キャリア平滑コード測定値の屈折補正(RC)結合を形成することができる。
基準サブシステム120が実行する位置補正プロセス425は更に、ステップ620を含み、ここで、高レート・プロセス422において最近計算した基準位置更新値に対する補正を計算する。式(9)〜(15)と関連付けて先に説明した位置補正値計算プロセスを含む、ステップ604におけると同様のプロセスを用いて、ステップ620において基準位置ならびに付随する行列A及びH(又は行列B及びS)を得ることができる。基準位置に対して計算した補正値を整列し、同様に基準サブシステム120が実行する高レート・プロセス422が用いるようにする。これについては、以下で更に詳しく説明する。
基準サブシステム120が実行する位置補正プロセス425は、更に、ステップ630を含み、ここで、測定補正値を計算する。この補正値を計算する際、基準位置に対して計算した補正値を、高レート・プロセスからの基準位置更新値に加算して、基準位置の補正推定値を得る。次いで、これを用いて、計算に関与する衛星101の各々までの理論的標的間距離を計算する。次いで、前述のように、式(16)及び(17)にしたがって測定補正値を計算する。図6Bに示すように、計算した補正値をデータ・リンク112を通じてユーザ・サブシステム110に送信する。
ユーザ・サブシステム110におけるあらゆるレイテンシの問題をも招かないように、低レート・プロセス420において計算した補正値がゆっくりと変化するのみとすることを確保するためには、非常に滑らかな基準位置出力が望まれる。前述のように、平滑コード測定値を用いて基準位置補正値を計算すると、基準位置更新値が確実に滑らかになり易くなる。加えて、1つ以上の衛星からの測定値の欠落又は追加により、位置の変化が段階状とならないように注意しなければならない。滑らかな基準位置出力を確保するために測定値の欠落又は追加に対処するには、多数の異なる方法を用いることができる。1つの方法は、低レート・プロセス424においてカルマン・フィルタを採用することであり、コード測定値よりもかなり高くキャリア位相測定値に重み付けする。別の方法は、最少二乗技法を低レート・プロセス424において用いるときに、残差を0に向かわせる測定偏倚状態を導入することである。これらの偏倚状態は、非常に迅速に変化することは許されない。新たな衛星からの測定値を解に導入する場合、測定値が他の衛星から得た位置と一致するように、そのバイアス状態を設定する。1つ以上の衛星からの測定値が失われた場合、偏倚状態はゆっくりと調節することだけが許される。
John Deere and Company, U.S.A.から入手可能なStarFire大域及び広域ネットワークによって得られる大域又は広域差動GPS補正値を用いて、低レート・プロセス424において補正値を計算するために用いる測定値を補正すると、基準解の精度が向上し、位置の解が滑らかになることを確保し易くなる。また、基準位置にRTK解を用いることも可能になる。これは、他のいずれかの(恐らくは固定の)基準地130からの補正値に依存する。この種の実施態様は、例えば、障害又は丘がある環境において、見通し線を延長する方法として用いることもできる。基準受信機310は、携帯用又は車載受信機とすることができ、必要に応じて、ユーザ受信機210がその見通し線内にあり、しかも固定基準受信機130の見通し線内にも残留することを確保するように位置付けられる。
米国政府が開発した広域拡大システム(Wide Area Augmentation System)が提供する補正値は、位置の解において10センチメートル以上の段階的変化を招く可能性がある。したがって、平滑してこれらの段階を取り除くために何らかの方法を用いなければ、これらはユーザ受信機における相対ナビゲーション又はレイテンシ効果に悪影響を及ぼす可能性がある。
図6Bに示すように、ユーザ・サブシステムが実行する位置補正プロセス415は、ステップ640を含み、ここで、初期化プロセス401又は以前の位置補正プロセス415からのキャリア平滑コード測定値を更新することにより、キャリア平滑コード測定値を形成する。前述のように、L1及びL2周波数における各衛星に関するキャリア平滑コード測定値を用いて、キャリア平滑コード測定値の屈折補正(RC)結合を形成することができる。
ユーザ・サブシステム110が実行する位置補正プロセス415は更に、ステップ650を含み、ここで、データ・リンク112を通じて基準サブシステム120から最後に受信したGPS測定値に対する補正値を用いて、キャリア位相測定値及びステップ640において計算したキャリア平滑コード測定値を含む、それぞれのGPS測定値を補正し、それぞれの補正測定値を得る。補正値は時間と共にゆっくりと変化するので、ユーザ・サブシステム110における位置補正プロセス415が1秒以上古い補正値を用いることは容認することができる。これによる位置ノイズの増大は無視できる量に過ぎないことが、検査によって示されている。したがって、ユーザ・サブシステム110は、基準サブシステム120からの同期補正値が生成されるのを待って、それ自体のGPS測定値の処理を開始する必要はない。これが意味するのは、ユーザ・サブシステム110における位置更新プロセス410は、基準サブシステム120における補正の計算における遅延、又はデータ・リンク112を用いての基準サブシステム120からユーザ・サブシステム110への補正値の送信における遅延によって受けるレイテンシが少ないということである。
基準サブシステム120がある形態のナビゲーションを採用し、基準位置が多少の急激な位置ジャンプを行うことが許される場合、非標準的な処理手順を行う。例えば、指定されたアルゴリズムを用いて物体120Aを誘導するためにWAAS差動システムを用いる場合、10センチメートルの位置ジャンプは珍しくない。相対ベクトル差における同様の大きさの位置ジャンプを回避するためには、同じタイム・エポックからの補正値がユーザ・サブシステム110によって受信されるまで、ユーザ・システム110における最少二乗計算を遅らせなければならない。これによって、ユーザ受信機の位置更新の出力におけるレイテンシが増大する。
ユーザ・サブシステム110が実行する位置補正プロセス415は、更に、ステップ660を含み、ここで、高レート・プロセス412において最近計算され整列されたユーザ位置更新値に対する補正値を計算する。前述のステップ604におけると同様のプロセスを用いれば、ステップ660においてユーザ位置ならびに付随するマトリクスA及びH(又はB及びS)に対する補正値を得ることができる。同様にユーザ・サブシステム110が実行する高レート・プロセス412が用いるために、ユーザ位置に対して計算した補正値を整列させる。これについては、以下で更に詳しく説明する。
高レート・プロセス412は、位置伝搬プロセス214を用いた初期化プロセスの後に、各短期エポック又は連続する短期エポックにおいて、更新ユーザ位置を計算することによって、ユーザ位置を時間的に前方に伝搬させる。キャリア位相測定値は通例1センチメートル未満の精度があるので、これらを用いれば、誤差が殆ど増大することなく、受信機の位置を時間的に前方に伝搬させることができる。図7に示すように、高レート・プロセス212内にある個々の短期エポックにおける位置伝搬プロセス213は、ステップ720を含み、ここで、2つの連続する短期エポック間のキャリア位相測定値の変化を計算する。この変化は、L1キャリア位相測定値を用いて、即ち、関与する衛星101毎に計算すればよい。
Figure 2008508515
ここで、ΔLは、個々の衛星に関するキャリア位相測定値の変化を表し、L 及びLm−1 は、それぞれ、個々の短期エポックm、及びこの短期エポックmの直前の短期エポックm−1における衛星に関するL1キャリア位相測定値を表す。あるいは、変化ΔLは、対応するL1及びL2キャリア位相測定値の平均を用いて計算してもよい。
Figure 2008508515
ここで、L 12及びLm−1 12は、それぞれ、個々の短期エポックm、及びこの短期エポックmの直前の短期エポックm−1における衛星に関するL1及びL2キャリア位相測定値の平均を表す。
電離層屈折が関与する場合、屈折補正(RC)キャリア位相測定値を用いて、変化ΔLを、即ち、衛星毎に計算することができる。
Figure 2008508515
ここで、L RC及びLm−1 RCは、それぞれ、個々の短期エポックm、及びこの短期エポックmの直前の短期エポックm−1における衛星に関する屈折補正キャリア位相測定値を表す。L RC又はLm−1 RCは、L1及びL2周波数における対応するキャリア位相測定値の線形結合を計算することによって得ることができる。
Figure 2008508515
殆どの場合、式(19)による電離層屈折補正プロセスは、測定値においてノイズを増幅することが多く、したがって高レート位置伝搬プロセス213又は223の間に用いることは望ましくない。また、2つの連続する短期エポック間の時間間隔において電離層屈折効果の変化を無視しても、キャリア位相測定値におけるノイズよりも小さいノイズを混入させるだけに過ぎないはずである。したがって、変化ΔLを計算する際には、L1キャリア位相測定値又はL1及びL2キャリア位相測定値の平均を用いることが好ましい。何故なら、これらはRCキャリア位相測定値よりもノイズが少ないからである。
位置伝搬プロセス213は更にステップ730も含み、ここで、ステップ720において計算したΔLを用いて、2つの隣接する短期エポックm及びm−1の間におけるユーザ受信機位置の変化を計算する。キャリア位相測定値の変化を用いてユーザ位置の変化を計算するために、式(13a)を、低レート・プロセス414において最後に整列したA及びH行列と共に用いる。特定の短期エポックが、初期化プロセス401の後における最初の数個の短期エポックの内の1つである場合、初期化プロセスにおいて計算したA及びH行列を用いる。更に効率的には、B行列及び式(13b)を用いてもよい。しかしながら、B行列を用いると、高レート処理中におけるサイクル・スリップ(cycle slip)又は信号の損失に対処する代替方法を設けるために、S行列及び式(14)も用いることが必要となる。これは、本願と所有権者が同一の特許出願"GPS navigation using successive difference of Carrier-phase measurements"(キャリア位相測定値の連続差を用いたGPSナビゲーション)、代理人整理番号第60877−0050において論じられている。その開示内容は、ここで引用したことにより、本願にも含まれるものとする。S行列は通常ユーザ位置に対して非常に感度が低い。このため、最後の位置補正プロセス413以来ユーザ受信機210が相当な距離を横断した場合にのみ、再計算することが必要となる。
A及びH又はB及びSマトリクスは、長期エポック毎に1回位置補正プロセス415において計算するので、どちらを用いても、一連の短期エポックにおいて高レート位置更新値を十分な精度で計算するために繰り返し用いることができ、したがって短期エポック毎に再計算する必要はない。このため、高レート・プロセス413における計算負荷が大幅に簡素化され、式(13a)又は式(13b)及び(14)を実施するために各短期エポックにおいて再計算する必要がある具体的な値は、インノベーション・ベクトルzの要素だけであり、式(18a)、(18b)、又は(18c)を用いて計算したように、これらは単に関与する衛星101に関するキャリア位相測定値の変化に過ぎない。
位置伝搬プロセス213は更にステップ740を含み、ここでは、RCキャリア位相変化即ち差ΔLを用い、式(13a)又は式(13b)及び(14)を用いて、ユーザ受信機110の状態変化を計算する。状態変化は、短期エポックm−1において計算したユーザ受信機の位置X→ usrに対する変化x→を含む(ただし、→はそれぞれ、X及びxの上部の矢印)。つまり、短期エポックmにおけるユーザ受信機の位置X→ usrに対する更新値は、以下のようにして得ることができる。
Figure 2008508515
ここで、x→は、受信機位置X→に対する補正値を表す。受信機位置X→は、xyzデカルト座標であり、地球中心、地球固定座標系に関する。x→が、北、東、増大座標系(up coordinate system)である場合、位置変化x→は、最初にしかるべき回転行列Rと乗算しなければならない。回転行列も、低レート・プロセス414において計算され、A及びH(又はB及びS)行列と共に、高レート・プロセスが用いるために整列させられなければならない。この場合、
Figure 2008508515
ここで、x→は、北、東、増大座標における位置変化を表し、X→ usr及びX→X→m−1 usrはデカルト座標における受信機位置を表す。
各長期エポックにおいて1回、位置補正値Δx→を位置変化x→又は伝搬位置X→ usrに加算することによって、受信機位置X→ usrを補正する。先に論じたように、追加の補正値Δx→は、低レート・プロセス414によって得られ、高速レート・プロセス412が用いるために整列させられる。Δx→を周期的に加算することにより、高レート更新値X→ usrのいずれの低精度が蓄積されるのも防止するのに役立つ。Δx→の加算は、低レート・プロセス414における計算結果の最後の整列に応答して、x→の計算の前又は後のいずれかに行えばよい。また、位置伝搬プロセス213は、更に、ステップ760を各長期エポックに1回含み、ここで、先に論じたように高レート・プロセス414が用いるために、ユーザ位置更新値X→ usrを整列させる。
位置伝搬プロセス213は、更に、ステップ770を含み、ここで、ユーザ位置更新値X→ usrを別個のデータ処理システム又は基準サブシステム120に出力し、ステップ433における相対ユーザ位置の計算を行う。あるいは又は加えて、ユーザ・サブシステム110及び基準サブシステムにおけるクロックが同期していると仮定して、相対ユーザ位置は、同じ短期エポックmに対する基準位置更新値X→ refの受信を待って、ユーザ・サブシステム110においてステップ770で計算してもよい。これがどこで計算されようと、相対位置X→ は次のように計算することができる。
Figure 2008508515
先に論じたように、基準位置更新値X→ refは、高レート・プロセス422において同じ短期エポックmに対して、位置伝搬プロセス423において計算され、ユーザ・サブシステム110又は別個のデータ処理システムに送信され、相対ユーザ位置X→ を計算する。基準サブシステム120における位置伝搬プロセスの実行は、先に論じたように、ユーザ・サブシステム110における位置伝搬プロセス413の実行と同様であるが、ユーザ受信機210に関する部分が、基準受信機310に関する対応部分で置き換えられていることを除く。
先に論じたように、高レート・プロセスにおいて生成したユーザ位置更新値及び低レート・プロセス422において生成した基準位置更新値は、図4Bに示したように、プロセス433を用いて相対位置ベクトルを計算するために用いられる。プロセス433は、ユーザ・サブシステム110において、高レート・プロセス412の一部として、又は、計算に必要な基準位置更新値を丁度良い時期にユーザ・サブシステム110に送信することができるのであれば、初期化プロセス401の別個のスレッドにおいて実行することができる。相対位置ベクトルの計算を高レート・プロセス412において行う場合、特定の短期エポックに対する基準位置更新値を、当該短期エポック以内でユーザ・サブシステム110に送信する必要がある。プロセス433のために別個のスレッドを用いることによって、特定の短期エポックに対するプロセス433は、当該短期エポックに対する相対位置ベクトルを計算する前に、短期エポックに対する基準位置更新値の到達を待つことができる。このように、短期エポックに対する基準位置更新値は、当該短期エポック以内にユーザ・サブシステム110に送る必要はないが、短期エポックに対するプロセス433の結果は、数短期エポック後まで得られない場合がある。同様に、プロセス433も基準サブシステム120において、高レート・プロセス422の一部として、又は、計算に必要なユーザ位置更新値を丁度良い時期に基準サブシステム120に送信することができるのであれば、初期化プロセス402後の別個のスレッドにおいて実行することができる。また、プロセス433は、別個のデータ処理システムにおいて実行することもできる。相対位置ベクトルを計算するために必要なことは、ユーザ及び基準受信機双方の位置が得られることだけである。
本発明の一実施形態による衛星ナビゲーション・システムを示す図である。 本発明の一実施形態による衛星ナビゲーション・システムのユーザに付随するナビゲーション・サブシステムのブロック図である。 本発明の一実施形態によるナビゲーション・システムにおける移動基準局に付随するナビゲーション・サブシステムのブロック図である。 本発明の一実施形態によるユーザ・サブシステム及び基準サブシステムが実行するナビゲーション・プロセスを示すフローチャートである。 相対位置ベクトルに対する更新を計算するための一連のプロセスを示すフローチャートである。 ユーザ・サブシステム又は基準サブシステムが用いる2つの同時のタイム・エポック系列を示す図である。 本発明の一実施形態による、ユーザ・サブシステム及び基準サブシステムがそれぞれ実行する初期化プロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による、ユーザ・サブシステム及び基準サブシステムがそれぞれ実行する位置補正プロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるユーザ・サブシステムが実行する位置伝搬プロセスを示すフローチャートである。

Claims (21)

  1. 第1物体を、第2物体を基準にして誘導する方法であって、
    複数の衛星から前記第1物体において受信した信号に応じて、キャリア位相測定値集合を得るステップと、
    前記第2物体において計算された補正値を用いて、前記キャリア位相測定値集合を補正するステップと、
    前記補正したキャリア位相測定値集合を用いて、前記第1物体に対する位置補正値を決定するステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法において、該方法は更に、前記第1物体の補正位置を得るために、前記第1物体の計算位置に前記位置補正値を加算するステップを備えていることを特徴とする方法。
  3. 請求項2記載の方法において、該方法は更に、前記第1物体において前記複数の衛星から得られた前記キャリア位相測定値の一連の変化を用いて、前記第1物体に対する位置更新値を計算するステップを備えていることを特徴とする方法。
  4. 請求項3記載の方法において、前記キャリア位相測定値の変化は、屈折補正されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1記載の方法において、前記位置補正値を決定するステップは、前記キャリア位相測定値における整数曖昧さを解明するステップを含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項1記載の方法において、前記第2物体は移動物体であることを特徴とする方法。
  7. 請求項6記載の方法において、該方法は更に、
    前記第2物体から、当該第2物体の計算位置を受信するステップと、
    前記第1物体の計算位置と前記第2物体の計算位置との間のベクトル差を計算するステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  8. 基準局が測定補正値を少なくとも1つの航行物体に供給する方法であって、
    複数の衛星からの信号に基づいて、前記基準局においてコード及びキャリア位相測定値を得るステップと、
    前記コード及びキャリア位相測定値に対応するキャリア平滑コード測定値を形成するステップと、
    前記キャリア平滑コード測定値を用いて、前記基準局の位置を判定するステップと、
    前記基準局と前記複数の衛星の各々との間の理論的標的間距離を、前記基準局の位置を用いて計算するステップと、
    前記理論的標的間距離を用いて、測定補正値を計算するステップと、
    前記測定補正値を、少なくとも1つの航行物体に送信するステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  9. 請求項8記載の方法において、前記コード及びキャリア位相測定値は、広域又は大域ナビゲーション・システムが供給する測定補正値を含むことを特徴とする方法。
  10. 請求項8記載の方法において、前記キャリア平滑コード測定値は、広域又は大域ナビゲーション・システムが供給する測定補正値を含むことを特徴とする方法。
  11. 移動基準局を備えている衛星ナビゲーション・システムにおいて、前記移動基準局の位置に対する前記衛星ナビゲーション・システムのユーザの位置を判定する方法であって、
    前記移動基準局において複数の衛星から受信した信号に基づいて、前記移動基準局の位置を判定するステップと、
    前記ユーザが前記複数の衛星から受信した信号に応じて前記ユーザにおいて得られた測定値、及び前記移動基準局から受信した測定値に対する補正値に基づいて、前記ユーザの位置を判定するステップと、
    前記ユーザの位置と前記移動基準局との間のベクトル差を計算するステップと
    を備えていることを特徴とする方法。
  12. 請求項11記載の方法において、前記ベクトル差は、ユーザにおいて計算されることを特徴とする方法。
  13. 請求項11記載の方法において、前記ベクトル差は、前記移動基準局において計算されることを特徴とする方法。
  14. 請求項11記載の方法において、前記ユーザからの前記ユーザの位置と前記移動基準局からの前記移動基準局の位置とを受信する別個のデータ処理システムにおいて、前記ベクトル差が計算されることを特徴とする方法。
  15. 請求項11記載の方法において、前記基準局の位置を判定するステップは、前記複数の衛星からの信号に応じて、前記基準局において得られたキャリア位相測定値の変化に基づいて、前記基準局の位置変化を判定するステップを含むことを特徴とする方法。
  16. 請求項11記載の方法において、前記ユーザの位置を判定するステップは、前記複数の衛星からの信号に応じて、前記ユーザにおいて得られたキャリア位相測定値の変化に基づいて、前記ユーザの位置変化を反転するステップを含むことを特徴とする方法。
  17. 衛星ナビゲーション・システムであって、
    基準サブシステムであって、
    複数の衛星から前記基準サブシステムが受信した信号に応じて、第1衛星標的間距離測定値を得て、
    前記第1衛星標的間距離測定値に応じて、前記基準サブシステムに関連付けられた基準位置を判定し、
    前記第1衛星標的間距離測定値に対する誤差補正値であって、キャリア位相測定値に対する誤差補正値を含む誤差補正値を計算する
    ように構成されている基準サブシステムと、
    ユーザ・サブシステムであって、
    前記基準サブシステムから前記誤差補正値を受信し、
    前記複数の衛星から前記ユーザ・サブシステムが受信した信号に応じて、第2衛星標的間距離測定値を得て、該第2衛星標的間距離測定値がキャリア位相測定値を含み、
    前記誤差補正値を用いて前記第2衛星標的間距離測定値を調節し、
    前記調節した第2衛星標的間距離測定値に基づいてユーザ位置を判定する
    ように構成されているユーザ・サブシステムと
    を備えており、
    前記ユーザ位置と前記基準位置との差を取ることによって相対位置ベクトルを判定することを特徴とする衛星ナビゲーション・システム
  18. プロセッサによって実行されると、該プロセッサに、第1物体を第2物体を基準に誘導する方法を実行させるコンピュータ読み取り可能命令が格納されているコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記命令は、
    複数の衛星から前記第1物体において受信した信号に応じて、キャリア位相測定値集合を得る命令と、
    前記第2物体において計算した補正値を用いて、前記キャリア位相測定値集合を補正する命令と、
    前記補正したキャリア位相測定値集合を用いて、前記第1物体に対する位置補正値を決定する命令と
    を備えていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  19. 請求項18記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体において、前記命令は更に、前記第1物体の補正位置を得るために、前記第1物体の計算位置に前記位置補正値を加算する命令を備えていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  20. 請求項19記載コンピュータ読み取り可能記憶媒体において、前記命令は更に、前記第1物体において前記複数の衛星から得た前記キャリア位相測定値の連続変化を用いて、前記第1物体に対する位置更新値を計算する命令を備えていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
  21. プロセッサによって実行されると、該プロセッサに、基準局が測定補正値を少なくとも1つの航行物体に供給する方法を実行させるコンピュータ読み取り可能命令が格納されているコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記命令は、
    複数の衛星からの信号にしたがって、前記基準局においてコード及びキャリア位相測定値を得る命令と、
    前記コード及びキャリア位相測定値に対応するキャリア平滑コード測定値を形成する命令と、
    前記キャリア平滑コード測定値を用いて、前記基準局の位置を判定する命令と、
    前記基準局と前記複数の衛星の各々との間の理論的標的間距離を、前記基準局の位置を用いて計算す命令と、
    前記理論的標的間距離を用いて、測定補正値を計算する命令と、
    前記測定補正値を、少なくとも1つの航行物体に送信する命令と、
    を備えていることを特徴とする方法コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
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