JP6694256B2 - 外壁部材の支持具 - Google Patents

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本発明は、外壁部材の上端部分に別の外壁部材の下端部分を重ねた状態で下地材に外壁部材を取り付ける鎧張り取り付け工法によって、外壁部材を下地材に傾斜状に取り付ける際に用いられる外壁部材の支持具に関する。
特許文献1には、外壁部材の上端部分に別の外壁部材の下端部分を重ねた状態で外壁部材を下地材に取り付ける、所謂、鎧張り取り付け工法によって外壁部材を下地材に取り付ける際に用いられる外壁部材の支持具が記載されている。
当該支持具は、下地材に締結される取付板部と、当該取付板部の一端縁から当該取付板部に対して垂直方向に延出する延出部と、外壁部材の上端部分を把持可能に断面略逆U字状に構成された把持部と、を備えている。把持部は、延出部の延出端縁に連接されており、当該延出端縁から取付板部の他端縁に向かって当該取付板部に漸次近づくような傾斜を有するように構成されている。
当該支持具では、把持部にて外壁部材を把持した状態で取付板部を下地材に締結することによって、外壁部材を下地材に対して傾斜状に取り付けることができるため、外壁部材を鎧張りする際の施工性の向上を図ることができると共に、延出部によって外壁部材が下地材に対して所定距離離れた状態で取り付けられるため、外壁部材と下地材との間の通気性の向上も図ることができる。
特開平2−88845号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の支持具では、延出部が、外壁部材と下地材との間に浸入した雨水などの落下を阻害する場合があり、排水性という点において、なお改良の余地がある。また、延出部に雨水などが留まると支持具が腐食する場合があり、耐久性の観点からも対策が望まれる。延出部に排水孔を形成すれば良いが、強度低下を招いてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、強度低下を招くことなく、外壁部材を鎧張りする際の施工性の向上、および、外壁部材と下地材との間に浸入した水の排水性の向上の両立に資する外壁部材の支持具を提供することを目的の一つとする。
本発明の外壁部材の支持具は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る第1の様態の外壁部材の支持具第1外壁部材の上端部分の上第2外壁部材の下端部分を重ねた状態で下地材に前記第1及び前記第2外壁部材を取り付ける鎧張り取り付け工法によって、前記第1及び前記第2外壁部材を前記下地材に傾斜した状体に取り付ける際に用いられる外壁部材の支持具であって、
前記下地材に当接させるための当接面を有する締結部と、
前記当接面に対して所定角度をもって延在する傾斜面を有し、前記傾斜面に前記第1外壁部材の裏面を当接させた状態で前記第1外壁部材を支持可能に構成された支持部と、
前記傾斜面と交差する方向に、前記当接面とは反対方向に突出すると共に、前記第1外壁部材が前記第2外壁部材側に移動することを規制するように構成された第1延出片部と、
前記傾斜面が前記第1延出片部から離れるに従い、前記当接面から遠ざかるように前記支持部を前記締結部に接続する板状の接続部と、を備えるように構成されている。
ここで、本発明における「下地材」とは、主柱や間柱、主柱や間柱に取り付けられた胴縁、主柱や間柱に取り付けられた合板等(面材)を含む概念である。
本発明によれば、支持部に外壁部材を支持した状態で締結部を下地材に締結することによって、外壁部材を下地材に対して傾斜した状態で取り付けることができるため、外壁部材を鎧張りする際の施工性の向上を図ることができる。また、接続部によって外壁部材を下地材に対して所定距離離れた状態で取り付けることができるため、外壁部材と下地材との間の通気性を確保することができる。
さらに、外壁部材の一端を第1延出片部に当接させることによって、傾斜面の延在方向における外壁部材の位置決めを行うことができるため、支持具を外壁部材に取り付ける際の施工性を向上することができる。
しかも、第1及び第2外壁材と下地材の間にある接続部が板状に構成されているため、第1及び第2外壁部材と下地材との間に浸入して、傾斜面の延在方向に落下する雨水などが接続部の主面上に留まることがない。
これにより、外壁部材と下地材との間に浸入した雨水などの排水性を向上することができる。また、当該雨水などに起因する支持具の錆や腐食を良好に抑制することができるため、支持具の耐久性の向上を図ることができる。もとより、本発明の支持具は、排水のための孔を有していないため、強度低下を招くこともない。
本発明に係る第2の態様として、前記支持部は、前記第1延出片部の延出端に接続され、前記傾斜面と対向し、かつ、前記第1外壁部材の上端部を支持可能に延出する第2延出部をさらに有している。
本態様によれば、外壁部材の倒れを抑制することができるため、支持具を外壁部材に取り付ける際の施工性をより向上することができる。
本発明に係る第3の態様として、前記傾斜面には、前記傾斜面に当接された前記第1外壁部材を前記第2延出片部側に向かって付勢するための付勢部が設けられている。
本態様によれば、傾斜面と第2延出片部との間に第1外壁部材の上端部分を挟持することができるため、支持具を外壁部材に取り付ける際に相対位置ずれが生じることを抑制できる。
本発明に係る第4の態様として、前記付勢部が、前記傾斜面の一部を切起こすことにより構成されている。
態様によれば、付勢部は、傾斜面の一部を切起こすのみで良いため簡易な構成で付勢部を確保することができる。さらに、外壁部材が切起こされた付勢部を倒しながら傾斜面と第2延出片部との間に嵌装される構成であるため、支持具と外壁部材との相対位置ずれの抑制と、支持具を外壁部材に取り付ける際の施工性と、の両立を図ることができる。
本発明に係る第5の態様として、前記第2延出片部は、前記第1外壁部材の上端部分に重ねられる前記第2外壁部材の下端部分を支持可能に構成されている下端支持部を有する
態様によれば、第1外壁部材の上端部分に重ねられる第2外壁部材を下地材に取り付ける際の施工性も向上することができる。
本発明に係る第6の様態として、当該支持具は、1枚の板状部材を折り曲げ加工することによって成形されている。
態様によれば、施工性、通気性および排水性の向上を図ることができる外壁部材の支持具を簡易に確保することができる。
本発明によれば、強度低下を招くことなく、外壁部材を鎧張りする際の施工性の向上、および、外壁部材と下地材との間に浸入した水の排水性の向上の両立に資する外壁部材の支持具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る支持具1の構成の概略を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る支持具1の展開図である。 図1の矢印A方向から見た平面図である。 図1の矢印C方向から見た側面図である。 接続部7a,7bおよび傾斜面12を仮想平面VPに投影した際の投影領域PA1,PA2を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る支持具1を用いて外壁部材60を鎧張り状に下地材50に取り付けた様子を示す説明図である。 支持部5の傾斜角度の設定の様子を示す説明図である。 変形例の支持具100の構成の概略を示す概略構成図である。 変形例の支持具200の構成の概略を示す概略構成図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る支持具1は、図1に示すように、下地材50に締結される一対の締結部3,4と、外壁部材60を支持可能に構成された支持部5と、一対の締結部3,4および支持部5を接続する一対の接続部7a,7bと、を備えている。支持具1は、ガルバリウム鋼板などの板部材をプレス加工によって、図2に示すように、一対の締結部3,4、支持部5および一対の接続部7a,7bを有する形状に打ち抜いた後、曲げ加工を施すことによって、図3に示すように、断面矩形の貫通空間Sを有する矩形筒形状に構成されている。このように、本発明の実施の形態に係る支持具1は、鋼板を曲げ加工するのみであるため、容易に製造できる。本実施の形態では、便宜上、図1中の紙面上方向を「上側」ないし「上方」として規定し、図1中の紙面下方向を「下側」ないし「下方」と規定する。また、図1中の紙面右方向を「右側」として規定し、図1中の紙面左方向を「左側」と規定する。
締結部3,4は、図1および図2に示すように、同一形状に構成されており、平面視長方形状に形成されている。一対の締結部3,4の上側(長手方向の一端側)部分には、板厚方向に貫通する貫通孔3a,4aが形成されている。締結部3,4は、図2に示すように、プレス加工後の板部材の展開方向(図2の左右方向)両端部に設けられており、曲げ加工後においては、図3に示すように、互いに同一平面内、かつ、互いの端縁が所定距離離れた状態となるように構成される。なお、図3に示すように、締結部3,4のうち曲げ加工の際に山折りされた側の面3b,4bが下地材50(図1参照)に当接される。面3b,4bは、本発明の「当接面」に対応する。
支持部5は、図1に示すように、締結部3,4に対向配置された傾斜面12と、傾斜面12の上側端縁に設けられた把持部14と、から構成されている。傾斜面12は、図1に示すように、平面視長方形状に形成されており、締結部3,4の中央部よりも若干上側に対応する位置から締結部3,4の下側端部に対応する位置まで延在しており、傾斜面12の上側端縁から下側端縁に向かうほど締結部3,4から遠ざかる方向の傾斜角度を有している。傾斜角度の設定の詳細については後述する。
また、傾斜面12には、図1ないし図4に示すように、切起片部16が形成されている。切起片部16は、傾斜面12の中央部よりも上側端縁寄りに設けられている。切起片部16は、傾斜面12に形成した切り込みを切り起こすことによって形成されている。具体的には、傾斜面12に逆U字状の切り込みを入れ、傾斜面12の中央部側から傾斜面12の上側端縁に向かって上り傾斜を有するように折り曲げることによって形成されている。切起片部16は、本発明の「付勢部」に対応する。
把持部14は、図4に示すように、傾斜面12の上側端縁から傾斜面12に対して垂直な方向に締結部3,4から離れる方向に延出する一対の第1延出片部22と、当該一対の第1延出片部22の延端縁から下方に向かって傾斜面12と平行に延出する一対の第2延出片部24と、を備えている。傾斜面12から第2延出片部24までの距離は、外壁部材60の板厚寸法よりも若干大きくなるように構成されている。
接続部7aは、図1および図3に示すように、締結部3および傾斜面12それぞれの左端部を接続するように構成されており、接続部7bは、締結部4および傾斜面12それぞれの右端部を接続するように構成されている。接続部7a,7bは、小端面(主面に直角に連接され、当該主面の延在方向に延在する面)において締結部3,4および傾斜面12に接続されている。
即ち、接続部7a,7bは、図5に示すように、締結部3,4の面3b,4bを含む仮想平面上VPに投影された際の当該接続部7a,7bの投影領域PA1が、仮想平面上VPに投影された際の傾斜面12の投影領域PA2の延在方向、即ち、上下方向(図5の上下方向)に延在する直線形状となるように構成されている。これにより、接続部7a,7bは、図3に示すように、上方向から見た場合にも直線形状となっている。なお、接続部7a,7bは、図1に示すように、締結部3,4の長手方向全域に亘って接続されており、締結部3の曲げ剛性の向上が図られている。
次に、こうして構成された支持具1を用いて外壁部材60を下地材50に鎧張り状に取り付ける際の施工の様子および当該支持具1の作用について説明する。まず、外壁部材60の裏面に記された支持具1の取り付け位置に合わせて支持具1を外壁部材60に取り付ける。
支持具1の外壁部材60への取り付けは、支持部1の傾斜面12を外壁部材60の上端部分の裏面に当接させた状態で、支持部1の第1延出片部22が外壁部材60の上端面に当接するまで支持具1を移動させ、外壁部材60の上端面に支持部1の第1延出片部22が当接した時点で、図6に示すように、外壁部材60の表面からネジ80をねじ込むことによって行う。支持具1が第1延出片部22を有することによって、支持具1の外壁部材60の上下方向の位置決めを容易に行うことができる。なお、ネジ80の施工箇所を、後述する別の外壁部材60の下端部分が重なる部分とすることによって、外観の意匠性が低下することを防止できる。
ここで、支持具1は、第2延出片部24をさらに有しているため、支持具1を外壁部材60に取り付ける際に、外壁部材60が支持具1から遠ざかる方向に倒れることを良好に防止できる。これにより、支持具1の外壁部材60への取付性が向上する。また、支持具1の傾斜面12に形成された切起片部16によって、外壁部材60が第2延出片部24側に付勢される構成、即ち、切起片部16のバネ力によって第2延出片部24および切起片部16間に外壁部材60が把持される構成であるため、支持具1を外壁部材60に取り付ける際に支持具1が位置ずれを生じることを良好に抑制できる。これにより、支持具1の外壁部材60への取付性をより向上することができる。
なお、切起片部16は、外壁部材60が第2延出片部24および切起片部16間に挿入される際に倒れる方向に切り起こされているため、切起片部16が支持具1の外壁部材60への取付性の低下を招くことはない。
続いて、図6に示すように、外壁部材60が取り付けれた支持具1を下地材50に取り付ける。なお、下地材50には、予め防水シート70がステイプルなどによって取り付けられている。支持具1の下地材50への取り付けは、下地材50に取り付けられた防水シート70に記された外壁部材60の取り付け位置に合わせた後、支持部1における締結部3,4の貫通孔3a,4aからネジ90をねじ込むことによって行う。ここで、下地材50に取り付けられた防水シート70に記された外壁部材60の取り付け位置は、これから下地材50に取り付けようとしている外壁部材60の下端部分が、既に下地材50に取り付けられた外壁部材60の上端部に重なるような位置関係となるように記されている。
このように、支持具1を介して外壁部材60を下地材50に取り付けることにより、外壁部材60を下地材50に対して容易に傾斜状に取り付けることができ、外壁部材60を鎧張りする際の施工性の向上を図ることができる。また、外壁部材60と下地材50との間に隙間を設けることができるため、通気性を確保することができる。なお、外壁部材60は、支持具1の傾斜面12に当接された状態で支持されるため、安定して支持することができる。
さらに、支持具1が矩形筒形状に構成されているため、外壁部材60と下地材50との間に浸入した雨水などを良好に下方に流すことができる。これにより、排水性を向上することができる。しかも、支持具1の接続部7a,7bが板状に構成されると共に、接続部7a,7bの小端面に締結部3,4および支持部5が接続される構成、即ち、支持具1を上方向から見たときに接続部7a,7bが直線形状となる構成であるため、外壁部材60と下地材50との間に浸入した雨水などが接続部7a,7b上に留まることはない。
なお、支持具1の第1延出片部22が傾斜面12に対して垂直方向に延在する構成であるが、支持具1が下地材50に取り付けられた際には、第1延出片部22は下地材50に向かって下り傾斜となる構成であるため、第1延出片部22に雨水などが流れ落ちたとしても、当該雨水は支持具1の断面矩形の貫通空間Sに向かって流下して、第1延出片部22上に留まることはない。
これにより、当該雨水などに起因する支持具1の錆や腐食を良好に抑制することができ、支持具1の耐久性の向上を図ることができる。もとより、支持具1は、排水のための孔を有していないため、強度低下も生じない。
ここで、本実施の形態では、支持具1の傾斜面12の傾斜角度θは、以下のように設定するものとした。即ち、傾斜角度θは、図7に示すように、外壁部材60の上下方向長さ寸法Lおよび板厚寸法tと、外壁部材60同士の重なり代Lrと、に基づいて設定される。より具体的には、板厚寸法tを、上下方向長さ寸法Lから重なり代Lrを差し引いた値(L−Lr)で除したものの逆正接(Arctan(t/(L−Lr))*180°/π)をとることにより求めることができる。
このように傾斜面12の傾斜角度θを設定することにより、外壁部材60同士の重なり部に隙間が生じることを良好に防止することができる。これにより、外観の意匠性が向上する。なお、下地材50の最下端部に外壁部材60を取り付ける際、即ち、鎧張りにおける最初の外壁部材60を取り付ける際には、傾斜角度θで外壁部材60を支えることができるスペーサ部材を当該外壁部材60の下端部の裏側に設置すれば良い。
本実施の形態では、支持具1が把持部14を有する構成としたが、支持具1が把持部14を有さない構成としても良い。あるいは、支持具1が第1延出片部22のみを有する構成としても良い。
本実施の形態では、支持具1の把持部14が、外壁部材60の上下方向の位置決め、外壁部材60の倒れ防止、および、外壁部材60の把持という3つの機能を有する構成としたが、これに限らない。例えば、図8の変形例の支持具100に例示するように、把持部114が、上述した機能に加えて、把持部114に把持された外壁部材60の上端部分に重ね合わせられる別の外壁部材60の下端部分の支持という機能を有する構成としても良い。
具体的には、把持部114は、図8に示すように、傾斜面112の上側端縁から傾斜面112に対して垂直な方向に締結部103,104から離れる方向に延出する第1延出片部122と、当該第1延出片部122の延出端縁から下方に向かって傾斜面112と平行に延出する第2延出片部124と、当該第2延出片部124の延出端縁に接続された下端支持部126と、を備えている。
第2延出片部124の延在長さは、図8に示すように、支持具100に支持された外壁部材60の上端部分と、当該外壁部材60の上端部分に重ね合わされる別の外壁部材60の下端部分と、の重なり代と同じになるように設定されている。
下端支持部126は、図8に示すように、第2延出片部124から当該第2延出片部124に対して垂直な方向に延出するように構成されている。下端支持部126の第2延出片部124からの延出量は、外壁部材60の板圧寸法と同じになるように設定されている。
当該構成によれば、鎧張り状に外壁部材60を下地材50に取り付ける際の施工性および外壁部材60の支持安定性をより向上することができる。なお、支持具100は、把持部114以外の構成は、本発明の実施の形態に係る支持具1と同じ構成をしている。
本実施の形態では、傾斜面12に形成した切起片部16のバネ力を利用して傾斜面12と第2延出片部24との間に外壁部材60を把持する構成としたが、これに限らない。例えば、傾斜面12に別体の板バネを設置して当該板バネのバネ力を利用して傾斜面12と第2延出片部24との間に外壁部材60を把持するする構成や、傾斜面12にコイルバネを設置して当該コイルバネのバネ力を利用して傾斜面12と第2延出片部24との間に外壁部材60を把持するする構成としても良い。
本実施の形態では、傾斜面12に切起片部16を設ける構成としたが、切起片部16はなくても良い。
本実施の形態では、切起片部16は、逆U字状に形成する構成としたが、U字状に形成する構成や、倒れU字状に形成する構成としても良い。あるいは、U字状に限らず他の形状に形成しても良い。
本実施の形態では、支持具1は、一対の接続部7a,7bを有する構成としたが、これに限らない。例えば、支持具1が3つ以上の接続部を有する構成や、図9の変形例の支持具200に例示するように、支持具200が唯一つの接続部207を有する構成としても良い。
支持具200が接続部207を1つのみ有する構成の場合、図9に示すように、締結部203を一枚板により構成し、当該締結部203と支持部205とを当該締結部203および支持部205の左右方向のほぼ中央部において、接続部207によって接続する構成、即ち、支持具200を上方向から見た場合に平面視略倒れH字状となるように構成することができる。なお、支持部205は、本発明の実施の形態に係る支持具1の支持部5と同じ構成とすることができる。
本実施の形態および変形例では、接続板部7a,7b,207は、鉛直方向に延在する直線形状となるように構成したが、鉛直方向に対して直交する方向を除いて、鉛直方向に対して傾斜する方向に直線形状となるように構成しても良い。当該構成においても、外壁部材60と下地材50との間に浸入した雨水などが接続部7a,7b,207上に留まることはないため、排水性および耐久性の向上を図ることができる。
本実施の形態では、一枚の板状部材を折り曲げ加工することにより支持具1を成形する構成としたが、これに限らない。例えば、締結部3、傾斜面12、第1延出片部22、第2延出片部24および接続部7のいずれか、あるいは、全部を別ピースで成形した後、溶接等によって一体成形する構成としても良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 支持具(支持具)
3 締結部(締結部)
3a 貫通孔
3b 面(当接面)
4 締結部(締結部)
4a 貫通孔
4b 面(当接面)
5 支持部(支持部)
7a 接続部(接続部)
7b 接続部(接続部)
12 傾斜面(傾斜面)
14 把持部
16 切起片部(付勢部)
22 第1延出片部(第1延出片部)
24 第2延出片部(第2延出片部)
50 下地材(下地材)
60 外壁部材(外壁部材)
70 防水シート
80 ネジ
90 ネジ
100 支持具(支持具)
103 締結部(締結部)
112 傾斜面(傾斜面)
114 把持部
122 第1延出片部(第1延出片部)
124 第2延出片部(第2延出片部)
126 下端支持部
200 支持具(支持具)
203 締結部(締結部)
205 支持部(支持部)
207 接続部(接続部)
VP 仮想平面(仮想平面)
PA1 接続部7a,7bの投影領域
PA2 傾斜面12の投影領域

Claims (6)

  1. 第1外壁部材の上端部分の上に第2外壁部材の下端部分を重ねた状態で下地材に前記第1及び前記第2外壁部材を取り付ける鎧張り取り付け工法によって、前記第1及び前記第2外壁部材を前記下地材に傾斜した状に取り付ける際に用いられる外壁部材の支持具であって、
    前記下地材に当接させるための当接面を有する一対の締結部と、
    前記当接面に対して所定角度をもって延在する傾斜面を有し、前記傾斜面に前記第1外壁部材の裏面を当接させた状態で前記第1外壁部材を支持可能に構成された支持部と、
    前記傾斜面と交差する方向に、前記当接面とは反対方向に突出すると共に、前記第1外壁部材が前記第2外壁部材側に移動することを規制するように構成された第1延出片部と、
    前記傾斜面が前記第1延出片部から離れるに従い、前記当接面から遠ざかるように前記支持部を前記締結部に接続する板状の一対の接続部と、を備え
    前記一対の締結部、前記支持部および前記一対の接続部により矩形筒形状に構成されている
    外壁部材の支持具。
  2. 前記第1延出片部は前記傾斜面の上側端縁から突出しており、
    前記一対の締結部、前記支持部および前記一対の接続部により貫通空間が形成されている
    請求項1に記載の外壁部材の支持具。
  3. 前記第1延出片部は前記傾斜面に対して垂直方向に突出している
    請求項に記載の外壁部材の支持具。
  4. 前記接続部は前記締結部の長手方向全域に渡って接続している
    請求項1からのいずれか1項に記載の外装部材の支持具。
  5. 前記支持部は、前記第1延出片部の延出端に接続され、前記傾斜面と対向し、かつ、前記第1外壁部材の上端部を支持可能に延出する第2延出片部を有する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の外装部材の支持具。
  6. 前記第2延出片部は、前記第1外壁部材の上端部分に重ねられる前記第2外壁部材の下端部分を支持可能に構成されている下端支持部を有する
    請求項に記載の外装部材の支持具。
JP2015193551A 2015-09-30 2015-09-30 外壁部材の支持具 Active JP6694256B2 (ja)

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