JP4132352B2 - パネル状材の取付具、取付構造および取付方法 - Google Patents

パネル状材の取付具、取付構造および取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の化粧幕板、外装材、外装化粧板材、内壁材等のパネル状材を壁下地材等の支持材に取り付けるためのパネル状材の取付具、取付構造および取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のようなパネル状材を壁下地材等の鉛直方向に立ち上がる支持材に取り付ける際には、一般に、まず支持材に下側の取付具を取り付け、次にパネル状材を前記下側の取付具よりやや上方に持ち上げた後、下方にずらしながら、前記下側の取付具に前記パネル状材の下端部を上方から係合して支持させ、しかる後に前記パネル状材の上端部に上側の取付具を係合するとともにこの上側の取付具を支持材に取り付けることにより、パネル状材を前記上側および下側の取付具を介して支持材に取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のパネル状材の取付構造においては、パネル状材の取り付けに手間が掛かるという問題があった。
【0004】
また、取付時にパネル状材を最終的な取付位置より若干上方に持ち上げる工程が必要であるので、パネル状材を最終的な取付位置より上方に持ち上げることができない場所では、施工が不可能になるという問題もあった。
【0005】
このような問題を解決するために、本出願人は、先に特願平10−73169号において、金属板を成形してなり、支点係合部と弾性係合部とを有するパネル状材の取付具およびこの取付具を使用したパネル状材の取付構造を提案した。この提案においては、パネル状材に設けられた支点凹部に支点係合部を進入係合させた状態で、パネル状材を前記弾性係合部に押し付けると、該弾性係合部が弾性変形してパネル状材に設けられた押し込み用凹部に侵入し、該押し込み用凹部に係合されることにより、パネル状材が取付具を介して支持材に取り付けられるので、上述のような問題を解消できる。
【0006】
しかし、この場合、取付具のパネル状材の重量を支持する部分は十分な強度を有していなければならない一方、弾性係合部は弾性変形し易いことが必要である。ところが、取付具を1枚の金属板により構成すると、十分な強度を持たせるために板厚を厚くすれば、弾性係合部が弾性変形し難くなる一方、弾性係合部が弾性変形し易くなるように弾性に富む材料を用いかつ板厚を薄くすれば、パネル状材の重量を支持する部分に十分な強度を持たせることができなくなるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の1つの目的は、建物の化粧幕板、外装材、外装化粧板材、内壁材等のパネル状材の取り付けを簡単迅速に行うことができるパネル状材の取付具、取付構造および取付方法を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、取付時にパネル状材を最終的な取付位置より上方、側方または下方に一時的に移動することができない場所でも、パネル状材を取り付けることができるパネル状材の取付具、取付構造および取付方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、取付具のうちの、大きな強度が必要な部分には十分な強度を持たせる一方、弾性変形し易くすべき部分は弾性変形し易くでき、なおかつ製造コストを安くすることができ、安全性も優れたパネル状材の取付具、取付構造および取付方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるパネル状材の取付具は、
支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材を支持材に取り付けるためのパネル状材の取付具であって、
比較的に強度が大きい金属板を成形してなる強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなる弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されており、かつ前記支持材に取り付けられるようになっており、
前記強度部材は前記パネル状材の前記支点凹部に侵入して該支点凹部に係合させられる支点係合部を有し、
前記弾性部材は、前記支点係合部が前記パネル状材の前記支点凹部に侵入して係合した状態で前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近を押し付けられることにより、弾性変形して前記押し込み用凹部に侵入し、該押し込み用凹部に係合される弾性係合部を有し、
前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記支持材に前記強度部材および前記弾性部材を取り付けることができるものである。
【0012】
本発明によるパネル状材の取付構造は、
比較的に強度が大きい金属板を成形してなり、支点係合部を有する強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなり、弾性係合部を有する弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されている取付具と、
支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材とを備えてなり、
前記取付具は、前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記強度部材および前記弾性部材を前記支持材に取り付けられた状態で、前記パネル状材の前記支点凹部に前記支点係合部が侵入させられて係合された後、前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近が前記弾性係合部に押し付けられることにより、前記弾性係合部が弾性変形されて前記押し込み用凹部に侵入し、該押し込み用凹部に係合されているものである。
【0013】
本発明によるパネル状材の取付方法は、
比較的に強度が大きい金属板を成形してなる強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなる弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されており、前記強度部材は支点係合部を有し、前記弾性部材は弾性係合部を有する取付具と、
支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材とを用意し、
前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記取付具の前記強度部材および前記弾性部材前記支持材に取り付けた後、前記パネル状材の前記支点凹部に前記支点係合部を侵入させて係合させ、しかる後に前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近を前記弾性係合部に押し付けることにより、前記弾性係合部を弾性変形して前記押し込み用凹部に侵入させ、該押し込み用凹部に係合させることにより、前記パネル状材を前記取り付け金具を介して前記支持材に取り付けるものである。
【0014】
本発明においては、まず支持材に取付具を取り付ける。次に、パネル状材の支点凹部に取付具の支点係合部を侵入させた後、支点凹部と支点係合部との接触部を支点として回転するようにしてパネル状材を支持材側に押すと、該パネル状材の押し込み用凹部付近が弾性係合部に押しつけられて該弾性係合部が弾性変形して押し込み用凹部に侵入し、押し込み用凹部に係合し、これによりパネル状材が取付具を介して支持材に取り付けられる。
【0015】
したがって、パネル状材の取付作業を簡単迅速に行うことができる。また、取付時にパネル状材を最終的な取付位置より上方、側方または下方に一時的に移動することができない場所でも、パネル状材を取り付けることが可能となる。
【0016】
また、取付具のパネル状材の重量を支持する部分は十分な強度を有していなければならない一方、弾性係合部は弾性変形し易いことが必要である。しかし、もし取付具を1枚の金属板により構成すれば、十分な強度を持たせるために板厚を厚くすると、弾性係合部が弾性変形し難くなる一方、弾性係合部が弾性変形し易くなるように板厚を薄くすれば、パネル状材の重量を支持する部分に十分な強度を持たせることができなくなる。しかるに、本発明においては、強度部材と弾性部材とが共通の一枚の金属板から成形されるのではなく、強度部材は比較的に強度が大きい金属板から成形され、弾性部材は比較的に弾性変形し易い金属板から成形されるので、上述のような不都合を生じることがない。しかも、強度部材と弾性部材とはかしめにより結合されるので、製造コストを安くすることができる。
【0017】
さらに、強度部材と弾性部材とを溶接、例えばスポット溶接で結合した場合には、万一溶接欠陥があると、パネル状材の取り付け後、強度部材と弾性部材とが分離してしまい、最悪の場合には、パネル状材が落下する等の事故が生じる虞がある。しかるに、本発明においては、バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させて支持材に強度部材および弾性部材を取り付けるので、万一かしめ部分に不良があっても、前記釘またはネジにより強度部材と弾性部材とが共に支持材に取り付けられた状態で互いに結合され続けるので、極めて安全である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0019】
【実施例】
図1〜10は本発明の一実施例における取付具、図11〜14は前記実施例によるパネル状材の取付構造および取り付け方法を示している。
【0020】
取付具1は、以下に詳しく説明するように強度部材2と弾性部材3とをかしめにより互いに結合してなる。前記強度部材2は、比較的に厚いステンレス鋼板または鋼板等の比較的に強度が大きい金属板をプレス加工により成形してなり、矩形状の平面状部2aを有している。前記弾性部材3は、比較的に薄いバネ性に富んだステンレス鋼板またはバネ鋼板等の比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなり、若干の段差を設けられて互いに平行な、それぞれ矩形状の平面状部3a,3bを有している。なお、本発明における強度部材および弾性部材の構成材料は、前記例示したものに限られることはない。
【0021】
前記強度部材2と弾性部材3とは、次のようにして、かしめにより互いに結合されている。すなわち、図7に示されるように、弾性部材3の平面状部3aに結合穴4を開けておく一方、強度部材2の平面状部2aにバーリング加工により周縁に穴フランジ5を有するバーリング穴6を形成し、穴フランジ5を結合穴4に挿通した後、図8に示されるように穴フランジ5をその先端側から外側に開くようにつぶして塑性変形して弾性部材3の結合穴4の周縁部をかしめており、これにより強度部材2と弾性部材3とはそれらの平面状部2a,3aを互いに重ね合わされた状態で結合されている。なお、本実施例では、図1によく示されるように、前記バーリング穴6および結合穴4によるかしめ部分を3箇所設けているが、本発明においては、前記かしめ部分は任意数とすることができる。
【0022】
前記強度部材2の平面状部2aの上端部には、該平面状部2aから前方(後述する支持材7への取り付け状態において、支持材7から離間する方向)および上方へとクランク状に折り曲げられて該平面状部2aから突出する支点係合部8が平面状部2aに連続して設けられている。この支点係合部8の先端部付近には、該支点係合部8の一部を後方(後述する支持材7への取り付け状態において、支持材7へ近づく方向)側に若干切り起こしてなる凹部当接用突起部9が適当数形成されている。前記強度部材2の平面状部2aの左右両側端部には、該平面状部2aから直角に折り曲げられて前方に突出する立上げ部20が平面状部2aに連続して設けられている。
【0023】
前記弾性部材3の平面状部3bには、適当数の取付穴10が設けられている。これらの取付穴10の周辺は前方に向かって若干陥没されている。また、前記弾性部材3の平面状部3bには、該平面状部3bを前方に切り起こしてなる一対の弾性押圧片11が設けられている。さらに、前記弾性部材3の平面状部3bの下端部には、大略前方に突出する弾性係合部12が平面状部3bに連続して設けられている。これらの弾性係合部12の平面状部3b側の部分は、側方から見て比較的に大きなカーブを描いて湾曲する湾曲部12aを構成している一方、先端側の部分は、側方から見てV字状に屈曲する曲がり部12bを構成している。前記湾曲部12aには、該湾曲部12aを弾性変形し易くするための穴13が適当数開けられている。前記曲がり部12bには、該部分12bの一部を突き出し加工により内側(すなわち、該曲がり部12bの対向する部分側)に突出させることにより、変形制限用突起部14が適当数形成されている。前記弾性部材3の平面状部3a,3bの左右両側端部には、該平面状部3a,3bから直角に折り曲げられて前方に突出する立上げ部15が平面状部3a,3bに連続して設けられている。
【0024】
本実施例におけるパネル状材16は、建物(家屋)の化粧幕板として使用されるもので、全体に横に細長いパネル状をなしており、図11〜13に示されるように、このパネル状材16の裏面には、それぞれ横方向に延びる溝状の支点凹部22と押し込み用凹部18とが互いに平行に設けられている。前記支点凹部17は押し込み用凹部18より上方に設けられている。また、前記支点凹部17にはパネル状材16と平行方向かつ上方に陥入する部分17a、押し込み用凹部18にはパネル状材16と平行方向かつ下方に陥入する部分18aがそれぞれ設けられている。
【0025】
次に、本実施例におけるパネル状材16の取付方法を図11〜14を用いて説明する。
【0026】
本実施例では、まず図11に示されるように、バーリング穴6を通して釘19を支持材7に打ち込むことにより、取付具1を支持材7の所定の位置に取り付ける(バーリング穴6を通してネジを支持材7にねじ込むことにより取り付けてもよいし、必要ならば、取付穴10を通して釘またはネジを支持材7に貫入してもよい)。
【0027】
次に、図11のように、パネル状材16の支点凹部17のパネル状材16と平行方向に陥入する部分17aに支点係合部8を侵入させた後、支点凹部17と支点係合部8との接触部を支点として回転するようにして、パネル状材16を支持材7側に押すと、該パネル状材16の押し込み用凹部18の下部側の周縁部が弾性係合部12の曲がり部12bに当接するので、弾性係合部12が弾性変形し、図12のように、曲がり部12bが押し込み用凹部18のパネル状材16と平行方向に陥入する部分18a内に侵入し、曲がり部12bが押し込み用凹部18に係合され、これによりパネル状材16が取付具1を介して支持材7に取り付けられる。
【0028】
本発明においては、上述のようにパネル状材16の支点凹部17に支点係合部8を侵入させた後、支点係合部8と支点凹部17との接触部を支点として回転するようにして、パネル状材16を支持材7に向かって押し込むだけでパネル状材16を支持材7に取り付けることができるので、パネル状材16の取付作業を簡単迅速に行うことができる。
【0029】
また、障害物等の存在によりパネル状材16を最終的な取付位置より上方に持ち上げることが不可能でも、パネル状材16を取り付けることができる。
【0030】
また、取付具1のパネル状材16の重量を支持する部分は十分な強度を有していなければならない一方、弾性係合部12は弾性変形し易いことが必要である。しかし、もし取付具1を1枚の金属板により構成することとする、十分な強度を持たせるために板厚を厚くすれば、弾性係合部12が弾性変形し難くなる一方、弾性係合部12が弾性変形し易くなるように弾性に富む材料を用いかつ板厚を薄くすれば、パネル状材16の重量を支持する部分に十分な強度を持たせることができなくなるというジレンマが生じる。しかるに、本発明においては、強度部材2と弾性部材3とが共通の一枚の金属板から成形されるのではなく、強度部材2は比較的に強度が大きい金属板から成形される一方、弾性部材3は比較的に弾性変形し易い金属板から成形されるので、上述のような不都合を生じることがない。しかも、強度部材2と弾性部材3とはかしめにより結合されるので、製造コストを安くすることができる。
【0031】
さらに、強度部材2と弾性部材3とを溶接、例えばスポット溶接で結合した場合には、万一溶接欠陥があると、パネル状材16の取り付け後、強度部材2と弾性部材3とが分離してしまい、最悪の場合には、パネル状材16が落下する等の事故が生じる虞がある。しかるに、本発明においては、バーリング穴6を通して釘またはネジを前記支持材7に貫入させて支持材7に強度部材2および弾性部材3を取り付ければ、万一かしめ部分に不良があっても、前記釘またはネジにより強度部材2と弾性部材3とが共に支持材7に取り付けられた状態で互いに結合され続けるので、極めて安全である。
【0032】
また、本実施例では、支点係合部8が支点凹部17に係合されるとともに弾性係合部12が押し込み用凹部18に係合され、パネル状材16が取付具1を介して支持材7に取り付けられた状態になると、図14によく示されるように、パネル状材16により弾性押圧片11が支持材7に向かって押し付けられて弾性変形した状態となり、逆に弾性押圧片11はパネル状材16に対し該パネル状材16を支持材7から離間させる方向の力を作用させる。これにより、支点係合部8および弾性係合部12が支点凹部17および押し込み用凹部18に常に押し付けられるので、支持材7に対するパネル状材16のガタ止め、緩み止めを図ることができる。
【0033】
また、本実施例では、支点凹部17および押し込み用凹部18はそれぞれパネル状材16と平行方向に陥入する部分17a,18aを有しており、この陥入する部分17a,18aに支点係合部8および弾性係合部12が侵入するようになっているので、一旦支点凹部17および押し込み用凹部18内に侵入すると、支点係合部8および弾性係合部12はそれらの凹部17,18から脱出することができなくなる。したがって、パネル状材16を取付具1を介して確実に支持材7に取り付けることができる。
【0034】
また、本実施例では、支点係合部8のうちの押し込み用凹部18内に侵入する部分の一部に凹部当接用突起部9が設けられているので、支点係合部8が支点凹部17内に侵入したとき、支点係合部8の先端のみならず凹部当接用突起部9も支点凹部17の内面に当接されるようにすることができ、これによってもパネル状材16の取り付けの緩み、ガタ、および横方向の移動等を効果的に防止することができる。
【0035】
また、本実施例では、弾性係合部12の曲がり部12bに変形制限用突起部14が設けられているので、パネル状材16を支持材7側に押し込む際に、曲がり部12bがパネル状材16に押されて変形して該曲がり部12bの屈曲角度が一定以上小さくなろうとすると、変形制限用突起部14が曲がり部12bの対向する部分に当接されるので、曲がり部12bが過度に大きく変形して塑性変形しないようにすることができる。
【0036】
また、本発明における弾性係合部12および支点係合部8の形状は、前記実施例のような形状に限定されるものではない。
【0037】
また、前記実施例では、弾性係合部12の曲がり部12bがV字状に屈曲されているが、弾性係合部12の曲がり部12bをより大きなカーブを描くように湾曲させてもよい。
【0038】
また、前記実施例においては、パネル状材16が化粧幕板である場合の例であるが、本発明は、外装材、外装化粧板材、内壁材等の他の種のパネル状材を支持材に取り付けるパネル状材の取付具、取付構造および取付方法にも適用できるものである。
【0039】
また、前記実施例においては、支点凹部17および押し込み用凹部18がパネル状材16の裏面に設けられているが、本発明においては、支点凹部17または(および)押し込み用凹部18をパネル状材16の端面に設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明は、
(a)パネル状材の取り付けを簡単迅速に行うことができる、
(b)取付時にパネル状材を最終的な取付位置より上方、側方または下方に一時的に移動することができない場所でも、パネル状材を取り付けることが可能となる、
(c)取付具のうちの、大きな強度が必要な部分には十分な強度を持たせる一方、弾性変形し易くすべき部分は弾性変形し易くでき、なおかつ製造コストを安くすることができる、
(d)バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させて支持材に強度部材および弾性部材を取り付けられるので、万一かしめ部分に不良があっても、前記釘またはネジにより強度部材と弾性部材とが共に支持材に取り付けられた状態で互いに結合され続けるので、極めて安全である、
等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における取付具を示す正面図である。
【図2】前記取付具を示す平面図である。
【図3】前記取付具を示す側面図である。
【図4】前記取付具を示す底面図である。
【図5】前記取付具を示す背面図である。
【図6】図1のVI−VI線における断面図である。
【図7】前記取付具の強度部材と弾性部材との結合作業の途中過程を示す拡大断面図である。
【図8】結合作業完了後の前記強度部材と弾性部材との結合部付近を示す拡大断面図である。
【図9】図1のIX−IX線における断面図である。
【図10】前記取付具の支点係合部を示す拡大断面図である。
【図11】前記第実施例においてパネル状材を支持材に取り付ける過程を示す断面図である。
【図12】前記実施例において支持材にパネル状材を取り付け完了後の状態を示す断面図である。
【図13】前記実施例における支持材にパネル状材を取り付け完了後の状態の要部を示す拡大断面図である。
【図14】図12のXIV−XIV線における弾性押圧片付近を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 取付具
2 強度部材
3 弾性部材
4 結合穴
5 穴フランジ
6 バーリング穴
7 支持材
8 支点係合部
11 弾性押圧片
12 弾性係合部
12b 曲がり部
16 パネル状材
17 支点凹部
17a 支点凹部の平行方向に陥入する部分
18 押し込み用凹部
18a 押し込み用凹部の平行方向に陥入する部分

Claims (8)

  1. 支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材を支持材に取り付けるためのパネル状材の取付具であって、
    比較的に強度が大きい金属板を成形してなる強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなる弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されており、かつ前記支持材に取り付けられるようになっており、
    前記強度部材は前記パネル状材の前記支点凹部に侵入して該支点凹部に係合させられる支点係合部を有し、
    前記弾性部材は、前記支点係合部が前記パネル状材の前記支点凹部に侵入して係合した状態で前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近を押し付けられることにより、弾性変形して前記押し込み用凹部に侵入し、該押し込み用凹部に係合される弾性係合部を有し、
    前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記支持材に前記強度部材および前記弾性部材を取り付けることができることを特徴とするパネル状材の取付具。
  2. 前記弾性部材は、前記支点係合部が前記支点凹部に係合されるとともに前記弾性係合部が前記押し込み用凹部に係合した状態になると、前記パネル状材により前記支持材に向かって押し付けられて弾性変形した状態となり、逆に前記パネル状材に対し該パネル状材を前記支持材から離間させる方向の力を作用させる弾性押圧片を有する請求項1記載のパネル状材の取付具。
  3. 前記弾性係合部は、側方から見て屈曲または湾曲している曲がり部を有し、前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近が前記曲がり部に押し付けられ、前記弾性係合部の弾性変形によって前記曲がり部が前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近を乗り越えて前記押し込み用凹部内に侵入することにより、前記曲がり部が前記押し込み用凹部に係合される請求項1または2記載のパネル状材の取付具。
  4. 比較的に強度が大きい金属板を成形してなり、支点係合部を有する強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなり、弾性係合部を有する弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されている取付具と、
    支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材とを備えてなり、
    前記取付具は、前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記強度部材および前記弾性部材を前記支持材に取り付けられた状態で、前記パネル状材の前記支点凹部に前記支点係合部が侵入させられて係合された後、前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近が前記弾性係合部に押し付けられることにより、前記弾性係合部が弾性変形されて前記押し込み用凹部に侵入し、該押し込み用凹部に係合されているパネル状材の取付構造。
  5. 前記支点凹部および前記押し込み用凹部は、前記パネル状材の裏面側に設けられている請求項記載のパネル状材の取付構造。
  6. 前記支点凹部は前記パネル状材と平行方向に陥入する部分を有しており、この陥入する部分に前記支点係合部が侵入する請求項または記載のパネル状材の取付構造。
  7. 前記押し込み用凹部は前記パネル状材と平行方向に陥入する部分を有しており、この陥入する部分に前記弾性係合部が侵入する請求項4,5または記載のパネル状材の取付構造。
  8. 比較的に強度が大きい金属板を成形してなる強度部材と、比較的に弾性変形し易い金属板を成形してなる弾性部材とを有し、前記強度部材および前記弾性部材は、前記強度部材にバーリング加工により周縁に穴フランジを有するバーリング穴を形成するとともに前記穴フランジを前記弾性部材に開けられた結合穴に挿通した後、前記穴フランジを外側に開くように塑性変形して前記弾性部材の前記結合穴の周縁部をかしめることにより、互いに結合されており、前記強度部材は支点係合部を有し、前記弾性部材は弾性係合部を有する取付具と、
    支点凹部および押し込み用凹部を有するパネル状材とを用意し、
    前記バーリング穴を通して釘またはネジを前記支持材に貫入させることにより前記取付具の前記強度部材および前記弾性部材前記支持材に取り付けた後、前記パネル状材の前記支点凹部に前記支点係合部を侵入させて係合させ、しかる後に前記パネル状材の前記押し込み用凹部付近を前記弾性係合部に押し付けることにより、前記弾性係合部を弾性変形して前記押し込み用凹部に侵入させ、該押し込み用凹部に係合させることにより、前記パネル状材を前記取り付け金具を介して前記支持材に取り付けることを特徴とするパネル状材の取付方法。
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