JP2016204968A - 縦目地用ジョイナ - Google Patents

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宏之 桜井
Hiroyuki Sakurai
宏之 桜井
貴男 中村
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貴男 中村
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Abstract

【課題】縦目地部分に設置することでサイディング材が強風等で外れることを抑制でき、かつサイディング材と壁体の間の空間が狭い場合にも適用でき、合成樹脂製のサイディング材の伸縮も許容できるうえ、壁体から予期せず外れにくい縦目地用ジョイナを提供することを目的とする。
【解決手段】縦目地を覆うカバー板部10と、カバー板部10の上端部に設けられた上側嵌合部12と、カバー板部10の下端部の裏側に設けられた下側嵌合部14と、を備え、下側嵌合部14には、裏面から突出する突起部34が設けられ、上下に連続して設置されたときに、上側の縦目地用ジョイナ1の下側嵌合部14が、その下側の縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12に対して下方から嵌まり込み、かつ上側の縦目地用ジョイナ1の突起部34が下側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10の上端に係止される、縦目地用ジョイナ1。
【選択図】図3

Description

本発明は、縦目地用ジョイナに関する。
建築物や構造物等の外壁には、外装化粧材としてサイディング材が使用されることが多い。サイディング材としては、合成樹脂製サイディング材、金属製サイディング材、窯業系サイディング材等が知られている。通常、サイディング材は特定の大きさのものが量産され、建築物等の外壁に複数のサイディング材が並べて取り付けられる。サイディング材としては、例えば、杉板の下見板張りのようなクリップボード型やドイツ張りのダッチラップ型等が知られており、またその働き幅は200〜400mmと様々な種類がある。このようなサイディング材を壁体に複数取り付ける際には、横方向に隣り合うサイディング材の間に縦目地が形成される。
縦目地の態様としては、例えば、横方向に隣り合うサイディング材の端部同士を重ね合わせる態様が知られている(例えば、特許文献1)。この場合、縦目地を壁体の上下方向に連続させると、強風等によりサイディング材が壁体から外れやすくなる。
そこで、横方向に隣り合うサイディング材の端部同士を重ねて縦目地を形成する場合は、一般に、壁体の上下に位置する縦目地を横方向にずらすように各サイディング材が設置される。例えば、図10に例示した、上下方向の中央部分に横方向に延びる段差が形成されたサイディング材200を用いる場合について説明する。この場合、横方向に隣り合うサイディング材200で形成される縦目地210の位置が、壁体の上下方向に連続しないように、横方向にずれるように各サイディング材200を壁体に取り付ける。
しかし、このように縦目地の位置をずらす方法は、各々の縦目地をどの位置にするかを施工現場で決める必要があるために作業難易度が上がり、作業者への負担が大きくなる。
長尺のベース部材及びカバー部材を備える縦目地用ジョイナを縦目地上に取り付けることも提案されている(例えば、特許文献2)。これにより、サイディング材が風等で外れることが抑制される。具体的には、壁体に取り付けたベース部材上で、横方向に隣り合うサイディング材の端部同士を突き合わせて縦目地を形成し、カバー部材で該縦目地を覆った状態で該カバー部材がベース部材に固定される。
しかし、該縦目地用ジョイナを用いる方法は、サイディング材と壁体との間にベース部材を配置するための充分な空間が必要なため、サイディング材と壁体との間の空間が狭い場合には適用できない。
縦目地用ジョイナとしては、縦目地を覆うカバー部材を備え、該カバー部材の下端部から裏側に延出し、さらにその先端が上方に延出した返し部が設けられた縦目地用ジョイナも提案されている(例えば、特許文献3)。該縦目地用ジョイナを設置する際には、カバー部材で縦目地を覆うようにサイディング材の外面上に配置し、下端部の返し部をサイディング材の段差部分に下から上に引っ掛ける。そして、カバー部材の上端部を、上下に隣り合うサイディング材の重なり部分の間に挿入して固定する。
しかし、該縦目地用ジョイナは設置強度が充分でなく、取り付けられた縦目地用ジョイナが強風等の影響で下方に抜け落ちるおそれがある。
ところで、合成樹脂製サイディング材は、金属製や窯業系のサイディング材に比べて、耐久性に優れること、塩害による錆や凍結融解によるひび割れがないこと、撥水性や耐衝撃性に優れること、軽量で加工性が良好であること等の利点がある。そのため、新築もしくはリフォームにおいては、合成樹脂製サイディング材が用いられることが多い。しかし、合成樹脂製のサイディング材は、昼間と夜間の温度差や、季節毎の温度差による伸縮が大きく、縦目地の間隔が変化する。そのため、合成樹脂製のサイディング材の場合、縦目地用ジョイナはサイディング材の伸縮を許容できるものであることが重要である。
特開平2−88840号公報 実開昭63−1140号公報 実公平7−15958号公報
本発明は、縦目地部分に設置することでサイディング材が強風等で外れることを抑制でき、かつサイディング材と壁体の間の空間が狭い場合にも適用でき、合成樹脂製のサイディング材の伸縮も許容できるうえ、壁体から予期せず外れにくい縦目地用ジョイナを提供することを目的とする。
本発明の縦目地用ジョイナは、壁体に横方向に隣り合うように取り付けられたサイディング材の間に形成される縦目地の部分に、互いに接続された状態で上下に連続して設置される縦目地用ジョイナであって、縦目地を覆うカバー板部と、カバー板部の上端部に設けられた上側嵌合部と、カバー板部の下端部の裏側に設けられた下側嵌合部と、を備え、下側嵌合部には、裏面から突出する突起部が設けられ、上下に連続して設置されたときに、上側の縦目地用ジョイナの下側嵌合部が、その下側の縦目地用ジョイナの上側嵌合部に対して下方から嵌まり込み、かつ上側の縦目地用ジョイナの突起部が下側の縦目地用ジョイナのカバー板部の上端に係止される。
本発明の縦目地用ジョイナにおいては、前記カバー板部の裏側に金属補強板が設けられていることが好ましい。
本発明の縦目地用ジョイナは、縦目地部分に設置することでサイディング材が強風等で外れることを抑制でき、かつサイディング材と壁体の間の空間が狭い場合にも適用でき、合成樹脂製のサイディング材の伸縮も許容できるうえ、壁体から予期せず外れにくい。
本発明の縦目地用ジョイナの一例を示した図であって、外面側から見たときの斜視図である。 図1の縦目地用ジョイナを裏面側から見たときの斜視図である。 図1の縦目地用ジョイナのA−A断面図である。 図1の縦目地用ジョイナにおける上側嵌合部のB−B断面図である。 図1の縦目地用ジョイナのC−C断面図である。 図2の縦目地用ジョイナのD−D断面図である。 図1の縦目地用ジョイナを縦目地部分に取り付ける様子を示した斜視図である。 上側の縦目地用ジョイナの下側嵌合部と下側の縦目地用ジョイナの上側嵌合部とが嵌合した様子を示す断面図である。 図7におけるサイディング材と縦目地用ジョイナのE−E断面図である。 従来のサイディング材の壁体への取り付け方を示した正面図である。
本明細書において、「外面」とは、縦目地用ジョイナを建築物の外壁等に取り付けた際に屋外側となる面である。
「裏面」とは、外面の反対側、すなわち縦目地用ジョイナを建築物の外壁等に取り付けた際に建築物側となる面である。
上端部等における「上」は、縦目地用ジョイナを建築物の外壁等に取り付けた際に上になる側をいう。
下端部等における「下」は、縦目地用ジョイナを建築物の外壁等に取り付けた際に下になる側をいう。
本発明の縦目地用ジョイナは、壁体に横方向に隣り合うように取り付けられたサイディング材の間に形成される縦目地の部分に、互いに接続された状態で上下に連続して設置される縦目地用ジョイナである。以下、本発明の縦目地用ジョイナの一例を示して説明する。
本実施形態の縦目地用ジョイナ1は、図1及び図2に示すように、縦目地を覆うカバー板部10と、カバー板部10の上端部に設けられた上側嵌合部12と、カバー板部10の下端部の裏側に設けられた下側嵌合部14と、カバー板部10の裏側に設けられた金属補強板15と、を備える。
(カバー板部)
カバー板部10は、横方向に隣り合うサイディング材の間に形成された縦目地を覆って押さえるための板状の部材である。
本発明においては、カバー板部の形状は、縦目地用ジョイナを適用するサイディング材の外面の形状に沿う形状になっていることが好ましい。具体的には、この例では、カバー板部10の形状は、縦目地用ジョイナ1を適用する後述のサイディング材200の外面形状に沿う形状になっている。これにより、縦目地用ジョイナ1によってサイディング材をよりしっかりと押さえることができる。また、縦目地上に縦目地用ジョイナ1を取り付けたときにサイディング材の外面とカバー板部10との間の隙間を小さくすることができ、該隙間から雨水等がサイディング材の壁体側まで侵入することを抑制しやすくなる。
この例では、カバー板部10の形状は、上下方向の中央部分に横方向に延びる段差が設けられ、側面視で波形状になっており、上下方向に同じ形状が2回繰り返された形状になっている。
なお、本発明の縦目地用ジョイナにおけるカバー板部の形状は、この例の形状には限定されない。例えば、上下方向に同じ形状が繰り返される数が3回以上のカバー板部であってもよく、上下方向に同じ形状が繰り返されないカバー板部であってもよい。
カバー板部10の上端部には、横方向に延びる帯状の薄肉部10aが形成されている。例えば、後述するように、上下に隣り合うサイディング材の上端部と下端部との重なり部分の間に薄肉部10aを挿入することで、縦目地上に取り付けた縦目地用ジョイナがより安定し、予期せず外れることを抑制する効果がより高くなる。
カバー板部10における薄肉部10a以外の部分の厚みは、強度等を考慮して適宜設定すればよく、例えば、0.5〜5mmとすることができる。
カバー板部10における薄肉部10aの厚みは、上下に隣り合うサイディング材の上端部と下端部との重なり部分の隙間の間隔に応じて適宜設定すればよい。
カバー板部10における下端部はサイディング材の下端部の形状に沿って屈曲しており、裏面側に向かって延出した延出片10bを備えている。カバー板部10の延出片10b上に下側嵌合部14が設けられている。
カバー板部10を形成する材料としては、特に限定されず、雨水等の影響による錆が生じ難く劣化し難いことから、樹脂が好ましい。
樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂等が用いられ、これらのなかでも、耐久性に優れ、加工性も良い硬質ポリ塩化ビニル樹脂がより好ましい。
カバー板部10を形成する材料としては、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カバー板部10には、必要に応じて、充填剤、強化材、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤が配合されてもよい。
(上側嵌合部、下側嵌合部)
この例の上側嵌合部12は、カバー板部10の上端部における横方向の中央部に設けられている。下側嵌合部14は、カバー板部10の下端部における横方向の中央部に設けられている。本発明においては、このように上側嵌合部と下側嵌合部がカバー板部における横方向の中央部に設けられていることが好ましい。これにより、上側嵌合部と下側嵌合部を嵌合させた状態で取り付けた縦目地用ジョイナがより強度が増し、合成樹脂製サイディング材の伸縮を均一に許容することができる。
上側嵌合部12は、図1〜5に示すように、第1側面部16と、第2側面部18と、正面部20と、上面部22と、底面部24と、上部延出片26と、を備える。
第1側面部16は、台形状の板片であり、カバー板部10の上端部から上方に突出し、さらに外面側に突出するように、かつ平面視でカバー板部10の上端部と第1側面部16とが直交するように設けられている。同様に、第2側面部18は、台形状の板片であり、カバー板部10の上端部から上方に突出し、さらに外面側に突出するように、かつ平面視でカバー板部10の上端部と第2側面部18とが直交するように設けられている。第1側面部16と第2側面部18は互いに対向するように設けられている。
上側嵌合部12を側面から見たときの第1側面部16の形状は、上辺が裏面側に向かうにつれて高くなる台形状になっている。同様に、上側嵌合部12を側面から見たときの第2側面部18の形状は、上辺が裏面側に向かうにつれて高くなる台形状になっている。なお、第1側面部16及び第2側面部18の形状は、この例のような台形状には限定されず、例えば、長方形状等であってもよい。
正面部20は、矩形状の板片であり、第1側面部16と第2側面部18の外面側を閉じるように形成されている。上面部22は、矩形状の板片であり、第1側面部16と第2側面部18の上面側を閉じるように形成されている。底面部24は、矩形状の板片であり、第1側面部16と第2側面部18の底面側を閉じるように形成されている。
なお、正面部20、上面部22及び底面部24の形状は、矩形状には限定されず、適宜設定できる。
上部延出片26は、ネジやくぎ、ビス等で壁体に固定される部分であり、正面視で矩形状の板片である。上部延出片26は、上面部22における裏面側の端部から上方に延出して設けられている。
なお、上部延出片26の形状は、矩形状には限定されず、適宜設定できる。
上側嵌合部12の底面部24には、カバー板部10寄りの部分にカバー板部10に沿って横方向に延びる直線状の第1スリット28aと、第1スリット28aの両端から正面部20に向かって延びる直線状の第2スリット28b及び第3スリット28cが形成されている。第1スリット28aと第2スリット28bは底面視において直交している。第1スリット28aと第3スリット28cも底面視において直交している。
第1スリット28aの幅は、後述する下側嵌合部14の第1板片部30a及び突起部34の厚みよりもわずかに大きくなっており、突起部34を通過させつつ第1板片部30aを挿入できるようになっている。
第2スリット28bの幅は、後述する下側嵌合部14の第2板片部30bの厚みよりもわずかに大きくなっており、第2板片部30bを挿入できるようになっている。
第3スリット28cの幅は、後述する下側嵌合部14の第3板片部30cの厚みよりもわずかに大きくなっており、第3板片部30cを挿入できるようになっている。
上側嵌合部12の正面部20における下端寄りには、底面部24の第2スリット28bと接続された直線状の第4スリット28dと、底面部24の第3スリット28cと接続された直線状の第5スリット28eとが、上方に向かって延びるように形成されている。
第4スリット28dの幅は、後述する下側嵌合部14の第2板片部30bの厚みよりもわずかに大きくなっている。第4スリット28dの高さは、下側嵌合部14の第2板片部30bにおける外面側の部分の高さよりもわずかに高くなっている。これにより、第4スリット28dには第2板片部30bの外面側の部分を挿入できるようになっている。
第5スリット28eの幅は、後述する下側嵌合部14の第3板片部30cの厚みよりもわずかに大きくなっている。第5スリット28eの高さは、下側嵌合部14の第3板片部30cにおける外面側の部分の高さよりもわずかに高くなっている。これにより、第5スリット28eには、第3板片部30cの外面側の部分を挿入できるようになっている。
上部延出片26の上端部には、横方向に延び、外面から突出する凸条の突出部26aが設けられている。上部延出片26に突出部26aが設けられていることで、上部延出片26が充分な強度となりやすい。
下側嵌合部14は、図2、図3及び図6に示すように、カバー板部10の下端側における延出片10bの先端部から上方に延びる第1板片部30aと、第1板片部30aの横方向の端部からカバー板部10に向かって延びる第2板片部30b及び第3板片部30cと、を備える。第1板片部30aと第2板片部30b、及び第1板片部30aと第3板片部30cは平面視において直交している。
下側嵌合部14を裏面側から見たときの第1板片部30aの形状は、この例では横方向に長い長方形状である。下側嵌合部14を側面側から見たときの第2板片部30b及び第3板片部30cの形状は、この例ではカバー板部10に向かうにつれて高さが低くなる直角三角形状である。
なお、下側嵌合部14の第1板片部30a〜第3板片部30cの形状は、この例の形状には限定されない。第1板片部30a〜第3板片部30cの形状は、第1板片部30a〜第3板片部30cが上側嵌合部12の第1スリット28a〜第5スリット28eに嵌まり込むことで上側嵌合部12と下側嵌合部14とが嵌合される形状であればよい。
第1板片部30a〜第3板片部30cの厚みは、強度等を考慮して適宜設定すればよく、例えば、0.5〜5mmとすることができる。
下側嵌合部14を裏面側から見たときの正面視において、第1板片部30aには、上端寄りの部分に横方向に延びる直線状の第1スリット32aと、第1スリット32aの両端から下方に向かって延びる直線状の第2スリット32b及び第3スリット32cが形成されている。下側嵌合部14を裏面側から見たときの正面視において、第1スリット32aと第2スリット32bは直交しており、第1スリット32aと第3スリット32cも直交している。
第1板片部30aにおける、第1スリット32a、第2スリット32b及び第3スリット32cに囲まれた板片部分30dは、上端側の部分が前後方向に撓むことができるようになっている。
下側嵌合部14を裏面側から見たときの第1板片部30aにおける第1スリット32a〜第3スリット32cに囲まれた板片部分30dの上端寄りには、板片部分30dから突出する突起部34が設けられている。このように、下側嵌合部14には、裏面から突出する突起部34が設けられている。
突起部34は、第1板片部30aにおいて横方向に延びるように凸条に設けられている。上下に隣り合う下側の縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12と、上側の縦目地用ジョイナ1の下側嵌合部14とが嵌合されたときには、上側の縦目地用ジョイナ1における下側嵌合部14の突起部34が、下側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10の上端に係止されるようになっている。
突起部34における長さ方向に直交する面で切断した断面形状は、三角形状になっている。なお、突起部34の断面形状は、三角形状には限定されず、矩形状等であってもよい。
上側嵌合部12及び下側嵌合部14を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、カバー板部10で挙げたものと同じものが挙げられ、好ましい態様も同じである。
上側嵌合部12及び下側嵌合部14を形成する材料としては、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上側嵌合部12及び下側嵌合部14には、必要に応じて、充填剤、強化材、顔料、加工助剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の添加剤が配合されてもよい。
(金属補強板)
金属補強板15は、カバー板部10の裏面における横方向の中央部分に、カバー板部10の上端から下端まで帯状に設けられている。金属補強板15は、カバー板部10の裏面にカバー板部10に沿うように設けられている。金属補強板15が設けられていることで、カバー板部10が過度に撓むことが抑制される。そのため、壁体に取り付けた縦目地用ジョイナ1は強風等の影響が小さくなり、予期せず外れることを抑制する効果がより高くなる。
金属補強板15の材質としては、例えば、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅合金、黄銅合金、軟・硬鋼等が挙げられる。なかでも、強度があり軽量化でき、錆や腐食に強い点から、アルミニウム合金やステンレス鋼が好ましい。
金属補強板15の幅は、特に限定されず、金属補強板15の材質、厚み等を考慮して金属補強板15による補強効果が充分に得られるように適宜設定すればよい。例えば、カバー板部10の幅に対する金属補強板15の幅の比率は10〜60%とすることができる。
なお、金属補強板15は、カバー板部10の裏面の全体に設けてもよい。
(製造方法)
縦目地用ジョイナ1の製造方法は、特に限定されない。例えば、縦目地用ジョイナ1の形状に相補的な形状のキャビティを備える金型内に金属補強板15を配置した状態で、カバー板部10、上側嵌合部12及び下側嵌合部14を形成する樹脂を金型内に射出充填して一体に成形するインサート成形法により縦目地用ジョイナ1を製造することができる。
なお、上側嵌合部12と下側嵌合部14をカバー板部10とは別に成形し、それら上側嵌合部12と下側嵌合部14をカバー板部10の上端部と下端部に取り付けることで縦目地用ジョイナ1を製造してもよい。
(作用効果)
以下、横方向に隣り合うサイディング材200によって形成する縦目地の部分に縦目地用ジョイナ1を取り付ける態様の一例について、図7〜9に基づいて説明する。サイディング材200は、合成樹脂製サイディング材であってもよく、金属製サイディング材であってもよく、窯業系サイディング材であってもよい。
この例のサイディング材200は、上下方向の中央部分に横方向に延びる段差が設けられ、側面視で波形状になっており、上下方向に同じ形状が2回繰り返された形状になっている。このサイディング材200を壁体400に上下左右に複数設置する。図9に示すように、サイディング材200の上端部には、外面側に向かって突き出た後に下方に突き出た返し部230が設けられている。この返し部230に固定用治具300を引っ掛け、固定用治具300をビス310で壁体400に固定する。また、サイディング材200の下端部には、裏面側に突き出た後に上方に突き出た返し部240が設けられている。前記のように固定用治具300を用いて固定したサイディング材200の返し部230に、固定用治具300の外側から次のサイディング材200の下端部の返し部240を引っ掛け、該サイディング材200の上端部を、固定用治具300を用いて前記した方法と同様にして固定する。これを繰り返すことで上下方向にサイディング材200を取り付ける。
縦目地用ジョイナ1を適用する場合、図7に示すように、横方向に隣り合うサイディング材200はそれらの側端同士を離間させて配置し、縦目地用ジョイナ1における上側嵌合部12及び下側嵌合部14よりも広い幅の縦目地220を形成させる。また、壁体400の上下方向においては、複数の縦目地220が直線的に並んで連続するように各サイディング材200を配置する。
そして、上下方向に連続する縦目地220の部分に複数の縦目地用ジョイナ1を下から上に向かって順に取り付ける。
上下に隣り合う縦目地用ジョイナ1のうち、下側の縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12は、図8に示すように、例えば上部延出片26にビス320を打ち込むことで壁体400に固定する。このとき、カバー板部10の薄肉部10aは、上下に隣り合うサイディング材200の重なり部分、すなわち下側のサイディング材200の返し部230に上側のサイディング材200の返し部240を引っ掛けた部分において、互いのサイディング材200の間に挿入する。これにより、壁体400に取り付けた縦目地用ジョイナ1がより安定になり、予期せず外れることを抑制する効果がより高くなる。
次いで、壁体400に固定した縦目地用ジョイナ1における上側嵌合部12の第1スリット28a〜第5スリット28eに、その上側に設置するための別の縦目地用ジョイナ1における下側嵌合部14の第1板片部30a〜第3板片部30cを下方から嵌め込む。このとき、下側嵌合部14の第1板片部30a及び突起部34は、上側嵌合部12の第1スリット28aに挿入される。下側嵌合部14の第2板片部30bは上側嵌合部12の第2スリット28b及び第4スリット28dに挿入される。下側嵌合部14の第3板片部30cは上側嵌合部12の第3スリット28c及び第5スリット28eに挿入される。
下側嵌合部14の第1板片部30a及び突起部34が上側嵌合部12の第1スリット28aに挿入される際には、挿入された突起部34が下側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10に接し、第1板片部30aにおける板片部分30dの上端側の部分が外面側に撓む。そして、突起部34が下側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10の上端よりも上側にくると、第1板片部30aにおける板片部分30dの撓みが戻り、突起部34が下側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10の上端に引っ掛かって係止される。その後、上側の縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12を、上部延出片26にビス320を打ち込むことで壁体400に固定する。この操作を繰り返すことで、複数の縦目地用ジョイナ1を下から上に連続して設置することができる。
一番下に配置される縦目地用ジョイナ1の下端部を固定する態様は、特に限定されず、例えば、以下の態様が挙げられる。縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12と同じ態様の単独で作製した上側嵌合部を壁体400の下端部に取り付け、当該縦目地用ジョイナ1の下側嵌合部14を該上側嵌合部に嵌め込むことで固定する。
一番上に配置される縦目地用ジョイナ1の上端部を固定する態様は、特に限定されず、例えば、以下の態様が挙げられる。カバー板部10を壁体400の上端に合わせて横方向に切断し、その上端部をビス等で壁体400に固定する。
以上のように、上下に連続して設けられた縦目地用ジョイナ1によって、横方向に隣り合うサイディング材200により形成された縦目地220が覆われることで、サイディング材200が強風等の影響で外れることが抑制される。
図8に示すように、外面側から見た正面視において、下側の縦目地用ジョイナ1の上側嵌合部12は上側の縦目地用ジョイナ1のカバー板部10によって覆われて隠れる。すなわち、複数の縦目地用ジョイナ1を上下方向に連続して設置すると、外面側から見た正面視において上側嵌合部12及び下側嵌合部14はともにカバー板部10の裏側に位置し、カバー板部10しか見えない状態となる。
また、上側嵌合部12と下側嵌合部14とを嵌合させながら複数の縦目地用ジョイナ1を上下方向に連続して設置した状態では、上側嵌合部12と嵌合した下側嵌合部14は上下方向に動かないように規制されている。具体的には、上側嵌合部12と嵌合した下側嵌合部14に上方に向かって力が加わっても、その下側嵌合部14が設けられている延出片10bが上側嵌合部12の底面部24に当接するためにそれ以上は上方に動かない。また、上側嵌合部12と嵌合した下側嵌合部14に下方に向かって力が加わっても、その下側嵌合部14の突起部34が下側の縦目地用ジョイナ1におけるカバー板部10の上端に係止されているために、下側嵌合部14が下方に抜けることが抑制されている。そのため、上下方向に連続して設けられた縦目地用ジョイナ1は、予期せず壁体400から外れにくい。
また、縦目地用ジョイナ1は、縦目地220の部分に設置する際にサイディング材200の裏面側にベース部材を配置する必要がない。そのため、縦目地用ジョイナ1はサイディング材200と壁体400の間の空間が狭い場合にも適用できる。
また、縦目地220に縦目地用ジョイナ1を配置した状態においては、サイディング材200は縦目地用ジョイナ1とは固定されていない。そのため、サイディング材200が合成樹脂製で、昼間と夜間の温度差や、季節による温度差による伸縮が大きくても、その伸縮を許容することができる。
以上説明したように、本発明の縦目地用ジョイナは、上側嵌合部と下側嵌合部とを嵌合させつつ縦目地部分に上下に連続して設置することで、サイディング材が強風等で外れることを抑制できるうえ、縦目地用ジョイナ自体も壁体から予期せず外れにくい。
また、本発明の縦目地用ジョイナは、サイディング材の裏側にベース部材を設置する必要がないため、サイディング材と壁体の間の空間が狭い場合にも適用できる。加えて、ベース部材を用いないため、ベース部材を用いる場合に比べて縦目地用ジョイナの軽量化及び薄肉化も可能である。
また、本発明の縦目地用ジョイナは、サイディング材とは固定せず、カバー板部によってサイディング材の側端部を覆うだけであるため、合成樹脂製のサイディング材の伸縮によって縦目地の間隔が変化してもそれを許容することができる。
なお、本発明の縦目地用ジョイナは、前記した縦目地用ジョイナ1には限定されない。
例えば、本発明の縦目地用ジョイナは、カバー板部の裏面に金属補強板を備えないものであってもよい。この場合、カバー板部は、金属製の部材であってもよく、窯業系の部材であってもよい。
1 縦目地用ジョイナ
10 カバー板部
10a 薄肉部
12 上側嵌合部
14 下側嵌合部
15 金属補強板
34 突起部
200 サイディング材
220 縦目地

Claims (2)

  1. 壁体に横方向に隣り合うように取り付けられたサイディング材の間に形成される縦目地の部分に、互いに接続された状態で上下に連続して設置される縦目地用ジョイナであって、
    縦目地を覆うカバー板部と、カバー板部の上端部に設けられた上側嵌合部と、カバー板部の下端部の裏側に設けられた下側嵌合部と、を備え、
    下側嵌合部には、裏面から突出する突起部が設けられ、
    上下に連続して設置されたときに、上側の縦目地用ジョイナの下側嵌合部が、その下側の縦目地用ジョイナの上側嵌合部に対して下方から嵌まり込み、かつ上側の縦目地用ジョイナの突起部が下側の縦目地用ジョイナのカバー板部の上端に係止される、縦目地用ジョイナ。
  2. 前記カバー板部の裏側に金属補強板が設けられている、請求項1に記載の縦目地用ジョイナ。
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