JP6693527B2 - 磁気ギア装置 - Google Patents

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    • H02K1/2798Rotors axially facing stators the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets where both axial sides of the stator face a rotor

Description

本発明は、アキシャルギャップ構造を有し、磁力を利用して動力を伝達する磁気ギア装置に関する。
特許文献1には、ラジアルギャップ構造を有する磁気ギア装置が開示されている。特許文献1に係る磁気ギア装置は、外周部に複数の磁石片を有する第1内歯車と、該第1内歯車の外周側に配されており、内周部及び外周部に複数の磁石片を有する第2内歯車と、該第2内歯車の外周側に配されており、内周部に複数の磁石片を有する外歯車とを備える。第1内歯車及び第2内歯車の間には磁性歯部が配置され、第2内歯車及び外歯車の間にも磁性歯部が配置されている。このように構成された特許文献1に係る磁気ギア装置は、径方向に歯車及び磁性歯部を多段的に配置することによって、高ギア比を実現している。
特許文献2には、アキシャルギャップ構造を有する磁気ギア装置が開示されている。周方向に沿って複数の磁極対がそれぞれ配された円盤状の第1磁石列及び第2磁石列と、第1及び第2磁石列間に配されており、周方向に沿って複数の磁性体が配された円盤状の中間ヨークとを備える。
特開2014−15992号公報 国際公開第2009/130456号
しかしながら、特許文献1に係る磁気ギア装置は、径方向に大型化してしまうという問題があった。また、特許文献1に係る磁気ギア装置は、ラジアルギャップ構造を採用しているため、回転軸方向の小型化にも限界があるという問題があった。
特許文献2に係る磁気ギア装置は、一般的なアキシャルギャップ構造を採用しており、小型化及びギア比の向上には限界がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高ギア比を有する小型の磁気ギア装置を提供することにある。
本発明に係る磁気ギア装置は、周方向に沿って複数の磁極対がそれぞれ配された円盤状の第1磁石列と、周方向に沿って複数の磁性体がそれぞれ配されており、前記第1磁石列が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第1磁性体列と、中心線が前記第1磁石列の中心線と略一致しており、周方向に沿って複数の磁極対がそれぞれ配された円盤状の第2磁石列と、周方向に沿って複数の磁性体がそれぞれ配されており、前記第2磁石列が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第2磁性体列と、前記第1磁性体列及び前記第2磁性体列の間に配されており、前記第1磁性体列及び前記第2磁性体列を介して前記第1磁石列及び前記第2磁石列を磁気的に連結する円盤状の連結器とを備える。
本発明にあっては、各磁石列及び磁性体列並びに連結器は円盤状をなし、中心線方向に並ぶ構造であるため、径方向の大型化を抑えることができる。また、第1磁石列及び第1磁性体列と、第2磁石列及び第2磁性体列とを円盤状の連結器によって磁気的に連結する構成であるため、複数の磁気ギアを単純に中心線方向に並べ、回転軸で連結する構成に比べて、中心線方向の大型化を抑えることができる。
第1磁石列及び第1磁性体列が相対的に回転した場合、第1磁石列の磁場は変調され、該第1磁石列の磁極対の数と異なる次数の周波数成分を有する回転磁場が生成される。回転磁場の回転速度は、第1磁石列又は第1磁性体列の回転速度と異なり、回転磁場は磁極対及び磁性体の数に応じたギア比で回転する。第2磁石列及び第2磁性体列によって生成される回転磁場も同様の性質を有する。連結器は、このように変調された第1磁石列の回転磁場と、第2磁石列の回転磁場とに磁気的に結合し、第1磁石列及び第2磁石列を連結する。
従って、第1磁石列又は第1磁性体列に回転力が与えられた場合、該回転力は、連結器を介して所定の加減速比で第2磁石列又は第2磁性体列に伝達される。回転速度は、第1磁石列及び第1磁性体列側と、第2磁石列及び第2磁性体列側とにおいて2段階で加速又は減速される。逆も同様であり、第2磁石列又は第2磁性体列に回転力が与えられた場合、該回転力は、連結器を介して所定の加減速比で第1磁石列又は第1磁性体列に伝達される。
なお、本発明においては、磁気ギア装置を用いて回転力を伝達する際、第1磁石列及び第1磁性体列のいずれを固定しても良い。同様に、第2磁石列及び第2磁性体列のいずれを固定しても良い。
本発明に係る磁気ギア装置は、前記連結器は、中心線が前記第1磁石列の中心線と略一致しており、前記第1磁性体列によって変調された磁場に対応する複数の磁極対がそれぞれ周方向に沿って配された円盤状の第1連結磁石列と、中心線が前記第2磁石列の中心線と略一致しており、前記第2磁性体列によって変調された磁場に対応する複数の磁極対がそれぞれ周方向に沿って配された円盤状の第2連結磁石列とを備え、前記第1連結磁石列及び前記第2連結磁石列は前記周方向において相対的に固定されている。
本発明にあっては、第1磁石列側に第1連結磁石列を有し、第2磁石列側に第2連結磁石列を有する円盤状の連結器によって、第1磁石列及び第2磁石列を磁気的に連結する構成であるため、軸方向の大型化を抑えることができる。
なお、本発明には第1連結磁石列と、第2連結磁石列との間に円盤状のバックヨークを介装させる構成も含まれる。バックヨークを設けた場合、第1及び第2磁石列と、第1及び第2連結回転子との結合力が大きくなるため、伝達可能な回転力は増大し、脱調を防ぐことができる。
本発明に係る磁気ギア装置は、前記第1磁石列及び前記第1磁性体列を支持し、ユニット化する第1筒部と、前記第2磁石列及び前記第2磁性体列を支持し、ユニット化する第2筒部と、前記第1連結磁石列及び第2連結磁石列を支持し、ユニット化する第3筒部とを備える。
本発明にあっては、磁気ギア装置は3つのユニットによって構成される。第1のユニットは第1磁石列及び第1磁性体列をユニット化したものであり、第2のユニットは第2磁石列及び第2磁性体列をユニット化したものであり、第3のユニットは第1及び第2連結回転子をユニット化したものである。本発明によれば、磁気ギア装置を構成する第1又は第3のユニットを、磁極対及び磁性体の数が異なる他のユニットに交換することによって、磁気ギア装置のギア比を容易に変更することができる。第3のユニットは、ギア比の変更に伴い必要に応じて交換すれば良い。
本発明に係る磁気ギア装置は、前記第1磁石列及び第2磁石列は軸受にて、回転可能に前記第1筒部及び第2筒部にそれぞれ支持されており、前記第1連結磁石列及び第2連結磁石列は軸受にて、一体回転可能に前記第3筒部に支持されている。
本発明にあっては、第1磁石列に回転力が与えられた場合、当該回転力は連結器を介して第2磁石列に伝達され、その回転数は2段階で加減速される。また、第2磁石列に回転力が与えられた場合、当該回転力は連結器を介して第1磁石列に伝達され、その回転数は2段階で加減速される。
本発明によれば、高ギア比を有する小型の磁気ギア装置を提供することができる。
本実施形態に係る磁気ギア装置の一構成例を示した側断面図である。 第1回転子ユニットの一構成例を示した側断面図である。 第1回転子及び第1磁場変調ヨークの一構成例を示した底面図である。 第1回転子及び第1磁場変調ヨークの一構成例を示した底面図である。 連結回転子ユニットの一構成例を示した側断面図である。 連結回転子の一構成例を示した上面図及び底面図である。 連結回転子の一構成例を示した上面図及び底面図である。 第2回転子ユニットの一構成例を示した側断面図である。 第2回転子及び第2磁場変調ヨークの一構成例を示した上面図である。 第2回転子及び第2磁場変調ヨークの一構成例を示した上面図である。 各ユニットを構成する磁石列及び磁性体の数の組み合わせを示す概念図である。 各ユニットの他の組み合わせ例を示す概念図である。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態に係る磁気ギア装置の一構成例を示した側断面図、図2は第1回転子ユニット1の一構成例を示した側断面図、図3A及び図3Bは第1回転子13及び第1磁場変調ヨーク(第1磁性体列)18の一構成例を示した底面図、図4は連結回転子ユニット3の一構成例を示した側断面図、図5A及び図5Bは連結回転子33の一構成例を示した上面図及び底面図、図6は、第2回転子ユニット2の一構成例を示した側断面図、図7A及び図7Bは第2回転子23及び第2磁場変調ヨーク(第2磁性体列)28の一構成例を示した上面図である。
本発明の実施形態に係る磁気ギア装置は円柱状をなし、回転軸が略一致するように配置された円盤状の第1回転子ユニット1及び第2回転子ユニット2と、第1及び第2回転子ユニット1、2間に配され、各ユニットを磁気的に連結する連結回転子ユニット(連結器)3とを備える。
第1回転子ユニット1は、図1及び図2に示すように第1筒部11を備える。第1筒部11は、ステンレス等の非磁性体材料で形成されている。第1筒部11の内周面には軸受12の外輪が圧入されており、第1筒部11は軸受12に介して円盤状の第1回転子13(第1磁石列)を、その回転軸が第1筒部11の中心線と略一致するように回転可能に支持している。第1回転子13の厚みは第1筒部11の中心線方向の長さより短く、第1回転子13は第1筒部11の内部に収まっている。
なお本明細書において略一致とは、設計上は一致を意味しており、製作の過程で発生する機械加工等で必要な寸法公差や誤差を含み略一致と表記した。また、設計上の一致は、必ずしも完全な一致を意味するものでは無く、第1回転子13、第2回転子23及び連結回転子33が磁気的ないし機械的に結合して回転し、回転力を伝達することが可能な範囲において中心軸が不一致となる場合も含み得る。
第1回転子13は、磁性体材料からなる円板部14を有し、円板部14の一面の中心部には、回転軸方向に突出した入出力軸15が設けられている。円板部14の他面には、厚さ方向に着磁された外面側N極の磁石16a及び外面側S極の磁石16bからなる扇形の磁極対16が図3Aに示すように周方向に沿って略等間隔に3組配置されている。なお、磁極対16の組数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。ここで厚さ方向に着磁された磁石16a,16bとは、外面側(図2中下側)及び内面側(図2中上側)が異極となるよう着磁されていることを意味する。例えば、磁石16aは、外面側及び内面側それぞれがN極及びS極に着磁され、磁石16bは、外面側及び内面側それぞれがS極及びN極に着磁されている。磁石16a,16bは、希土類―遷移金属系磁石(例えばNd−Fe−B系磁石等)、ボンド磁石、フェライト磁石等である。
磁石16a,16bの外面側の外周縁部分は面取り加工されており、面取り加工された3組の磁極対16を周方向に配してなる磁石列は樹脂埋め込みによって全体として円盤状に成形されている。磁極対16を樹脂モールドすることによって、磁石16a,16bの外周縁部には、第1回転子13の回転による遠心力によって磁石16a,16bが飛散することを防止する飛散防止部17が形成されている。具体的には、飛散防止部17は、図2及び図3Aに示すように、磁石16a,16bの外周縁を囲繞しており、円板部14から離れようとする磁石16a,16bの動きを規制する断面鈎状をなす円環部材である。
なお本明細書において等間隔とは、設計上は等間隔を意味しており、製作の過程で発生する機械加工等で必要な寸法公差や誤差を含み略等間隔と表記した。また、設計上の等間隔は、必ずしも完全な一致を意味するものでは無く、第1回転子13、第2回転子23及び連結回転子33が磁気的ないし機械的に結合して回転し、回転力を伝達することが可能な範囲において配置間隔が不一致となる場合も含み得る。
また、第1回転子ユニット1は、第1回転子13が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第1磁場変調ヨーク18を備える。第1筒部11は、第1回転子13の磁極対16が配された面に第1磁場変調ヨーク18が平行的に対向し、第1筒部11の一開放端を覆うように該第1磁場変調ヨーク18を支持及び固定している。第1磁場変調ヨーク18は、図3Bに示すように周方向に沿って略等間隔に配された21個の磁性体18aと、該複数の磁性体18aを保持する円盤状の保持部材とを備える。第1磁場変調ヨーク18は、例えば円盤状に形成された樹脂に各磁性体18aを固定して作製される(例えば、国際公開第2009/087408号参照)。第1磁場変調ヨーク18には、磁性体18aにより発生した3次調波成分、7次調波成分及び13次調波成分を含む交番磁界が軸方向に交差する。なお、磁性体18aの数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。磁性体18aには、例えば、磁性金属、積層した複数の磁性板からなる積層鋼板及び磁性粉の圧粉体等からなる軟磁性体を用いるとよい。特に、磁性体18aの材質としては、渦電流損を抑えることができるため、積層鋼板が好ましい。
更に、第1回転子ユニット1は、第1筒部11の他開放端を覆う蓋部19を備える。蓋部19の中心部分には孔部が形成されており、該孔部から第1回転子13の入出力軸15が回転可能に突出している。
第2回転子ユニット2は、図6に示すように、第1回転子ユニット1と同様の構成であり、ステンレス等の非磁性体材料からなる第2筒部21と、円盤状の第2回転子23(第2磁石列)とを備える。第2筒部21の内周面には軸受22の外輪が圧入されており、第2筒部21は軸受22に介して第2回転子23を、その回転軸が第2筒部21の中心線と略一致するように回転可能に支持している。第2回転子23の厚みは第2筒部21の中心線方向の長さより短く、第2回転子23は第2筒部21の内部に収まっている。
第2回転子23は、磁性体材料からなる円板部24を有し、円板部24の一面の中心部には、回転軸方向に突出した入出力軸25が設けられている。円板部24の他面には、厚さ方向に着磁された外面側N極の磁石26a及び外面側S極の磁石26bからなる扇形の磁極対26が図7Bに示すように周方向に沿って略等間隔に18組配置されている。なお、磁極対26の組数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。磁石26a,26bの外面側の外周縁部分は面取り加工されており、面取り加工された18組の磁極対26を周方向に配してなる磁石列は樹脂埋め込みによって全体として円盤状に成形されている。
磁極対26を樹脂モールドすることで、磁石26a、26bの外周縁部には第2回転子23の回転による遠心力によって磁石26a,26bが飛散することを防止する飛散防止部27が形成されている。飛散防止部27は、図6及び図7Bに示すように、磁石26a,26bの外周縁を囲繞しており、円板部24から離れようとする磁石26a,26bの動きを規制する断面鈎状をなす円環部材である。
また、第2回転子ユニット2は、第2回転子23が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第2磁場変調ヨーク28を備える。第2筒部21は、第2回転子23の磁極対26が配された面に第2磁場変調ヨーク28が平行的に対向し、第2筒部21の一開放端を覆うように該第2磁場変調ヨーク28を支持及び固定している。第2磁場変調ヨーク28は、図7Aに示すように周方向に沿って略等間隔に配された21個の磁性体28aと、該複数の磁性体28aを保持する円盤状の保持部材とを備える。なお、磁性体28aの数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。
更に、第2回転子ユニット2は、第2筒部21の他開放端を覆う蓋部29を備える。蓋部29の中心部分には孔部が形成されており、該孔部から第2回転子23の入出力軸25が回転可能に突出している。
連結回転子ユニット3は、外径寸法が第1及び第2筒部11、21と略同じ第3筒部31を備える。第3筒部31は、中心線が略一致するように第1回転子ユニット1と、第2回転子ユニット2との間に配され、第1及び第2回転子ユニット1、2を連結している。連結回転子33の厚みは第3筒部31の中心線方向の長さより短く、連結回転子33は第3筒部31の内部に収まっている。第3筒部31は、ステンレス等の非磁性体材料で形成されている。第3筒部31の内周面には軸受32の外輪が圧入されており、第3筒部31は軸受32に介して連結回転子33を、その回転軸が第3筒部31の中心線と略一致するように回転可能に支持している。
連結回転子33は、磁性体材料からなる円盤状のバックヨーク34を有する。バックヨーク34の第1回転子ユニット1側の円板面には、図5Aに示すように、厚さ方向に着磁された外面側(図4中、上面側)N極の磁石35a及び外面側S極の磁石35bからなる扇形の磁極対35が周方向に沿って略等間隔に18組配置されている。磁石35a,35bの外面側の外周縁部分は面取り加工されており、面取り加工された18組の磁極対35を周方向に配してなる磁石列は樹脂埋め込みによって全体として円盤状に成形され、第1連結磁石列33aを構成している。磁極対35及び第1磁場変調ヨーク18の円板面は間隙を有して対向しており、磁極対35は、第1磁場変調ヨーク18を介して第1回転子13と磁気的に結合している。また、連結回転子33には、連結回転子33の回転による遠心力によって磁石35a,35bが飛散することを防止する飛散防止部36が設けられている。飛散防止部36の構成は、飛散防止部17と同様である。
磁極対35の数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。ただし、第1回転子ユニット1の磁極対16及び磁性体18a並びに連結回転子ユニット3の磁極対35の数は下記式(1)を満たす構成が好ましい(池田哲也・中村健二・一ノ倉理、「永久磁石式磁気ギアの効率向上に関する一考察」、磁気学会論文誌、2009年、33巻、2号、130−134頁)。
p2=ns1±p1…(1)
但し、
p1:磁極対16の組数
p2:磁極対35の組数
ns1:磁性体18aの個数
本実施形態においては、p1=3、p2=18、ns1=21であり、上記式(1)を満たす。
また、バックヨーク34の第2回転子ユニット2側の円板面には、図5Bに示すように、厚さ方向に着磁された外面側(図4中、下面側)N極の磁石37a及び外面側S極の磁石37bからなる扇形の磁極対37が周方向に沿って略等間隔に3組配置されている。磁石37a,37bの外面側の外周縁部分は面取り加工されており、面取り加工された3組の磁極対37を周方向に配してなる磁石列は樹脂埋め込みによって全体として円盤状に成形され、第2連結磁石列33bを構成している。磁極対37及び第2磁場変調ヨーク28の円板面は間隙を有して対向しており、磁極対37は、第2磁場変調ヨーク28を介して第2回転子23と磁気的に結合している。また、連結回転子33には、連結回転子33の回転による遠心力によって磁石37a,37bが飛散することを防止する飛散防止部38が設けられている。飛散防止部38の構成は、飛散防止部17と同様である。
磁極対37の数は一例であり、所望のギア比に応じて適宜設定される。ただし、第1回転子ユニット1側と同様、第2回転子ユニット2の磁極対26及び磁性体28a並びに連結回転子ユニット3の磁極対37の数は下記式(2)を満たす構成が好ましい。
p4=ns2±p3…(2)
但し、
p3:磁極対37の組数
p4:磁極対26の組数
ns2:磁性体28aの個数
実施形態では、p3=3、p4=18、ns2=21であり、上記式(2)を満たす。
次に本実施形態に係る磁気ギア装置の作用効果を説明する。
図8は各ユニットを構成する磁石列及び磁性体の数の組み合わせを示す概念図である。図8に示すように、磁気ギア装置は3つのユニット、即ち第1回転子ユニット1、第2回転子ユニット2及び連結回転子ユニット3から構成される。連結回転子ユニット3を間に介して第1及び第2回転子ユニット1、2を連結することによって、本実施形態の磁気ギア装置を製造することができる。各ユニットの連結方法は特に限定されるものでは無いが、各ユニットはネジで連結しても良いし、溶接にて連結しても良い。図8中、「M3」及び「M18」は、それぞれ3組の磁極対及び18組の磁極対を示し、「J21」は21個の磁性体を示している。
第1回転子13が回転した場合、第1回転子13及び連結回転子33が有する磁極対16,35間の磁気的相互作用により、連結回転子33が回転する。第1回転子ユニット1及び連結回転子ユニット3が下記式(3)を満たす場合、第1回転子13及び連結回転子33の回転速度のギア比は下記式(4)で表される。
p2=ns1−p1…−(3)
ω1/ω0=−p1/(ns1−p1)・・・(4)
但し、
ω0:第1回転子13の回転速度
ω1:連結回転子33の回転速度
p1=3、p2=18、ns1=21である場合、ω1/ω0=−1/6であり、第1回転子13及び連結回転子33はギア比1/6で逆向きに回転する。
同様にして、連結回転子33が回転した場合、連結回転子33及び第2回転子23が有する磁極対37,26間の磁気的相互作用により、第2回転子23が回転する。第2回転子ユニット2及び連結回転子ユニット3が下記式(5)を満たす場合、連結回転子33及び第2回転子23のギア比は下記式(6)で表される。
p4=ns2−p3…(5)
ω2/ω1=−p3/(ns2−p3)・・・(6)
但し、
ω2:第2回転子23の回転速度
p3=3、p4=18、ns2=21である場合、ω2/ω1=−1/6であり、連結回転子33及び第2回転子23はギア比1/6で逆向きに回転する。
従って、第1回転子13及び第2回転子23のギア比は下記式(7)で表され、図8に示すように、磁極対16及び磁性体18aの数を設定した場合、ω2/ω0=1/36となる。
ω2/ω0=p1/(ns1−p1)×p3/(ns2−p3)・・・(7)
このように構成された磁気ギア装置においては、入出力軸15又は入出力軸25に入力された回転力は、2段階で加速又減速される。つまり、単一の第1回転子ユニット1又は第2回転子ユニット2のみでは1/6のギア比しか得られないところ、連結回転子ユニット3にて第1及び第2回転子ユニット1、2を連結することによって、1/6×1/6=1/36のギア比を得ることができる。
図9は各ユニットの他の組み合わせ例を示す概念図である。図8に示す磁気ギア装置と同様、磁気ギア装置は3つのユニットで構成されるが、一部のユニットを磁極対及び磁性体の数が異なる他のユニットに交換することによって、所望のギア比を有する磁気ギア装置を容易に構成することができる。例えば、図9に示す例では、第1回転子ユニット1は、磁極対が6組、磁性体の数が20個の第1回転子ユニット101に交換され、連結回転子ユニット3は、磁極対の数が第1回転子ユニット側14組、及び第2回転子ユニット側3組の連結回転子ユニット103に交換されている。
図9に示す例の場合、(−6/14)×(−1/6)=1/14のギア比を有する磁気ギア装置を得ることができる。
また、交換するユニットの磁極対及び磁性体の数によっては、回転方向を逆向きに変換することもできる。入出力軸15及び入出力軸25の回転方向を逆向きにすることもできる。
具体的には、第1回転子13及び連結回転子33が、下記式(8)を満たす場合、回転速度の比は下記式(9)で表される。この場合、第1回転子13及び連結回転子33の回転は同一方向となる。
p2=ns1+p1…(8)
ω1/ω0=p1/(ns1+p1)・・・(9)
同様に、第2回転子23及び連結回転子33は、下記式(10)を満たす場合、回転速度の比は下記式(11)で表される。この場合、第2回転子23及び連結回転子33の回転は同一方向である。
p4=ns2+p3…(10)
ω2/ω1=p3/(ns2+p3)・・・(11)
以上の通り、本実施形態に係る磁気ギア装置によれば、アキシャルギャップ構造を採用し、第1及び第2回転子ユニット1、2を円盤状の連結回転子ユニット3にて磁気的に連結することにより、小型の磁気ギア装置で高ギア比を実現することができる。
また、バックヨーク34の各円板面に磁極対35及び磁極対37をそれぞれ周方向に配置した偏平円盤状の連結回転子33によって、第1回転子ユニット1と、第2回転子ユニット2とを磁気的に連結する構成であるため、連結による磁気ギア装置の回転軸方向の大型化を最小限に抑えることができ、磁気ギア装置の小型化を実現することができる。
更に、磁気ギア装置を構成する3つのユニットの一部を交換することにより、所望のギア比を有する磁気ギア装置を容易に製造することができる。
更にまた、磁気ギア装置を構成する3つのユニットの一部を交換することにより、入出力軸15,25の回転方向を同方向又は逆方向に変更することができる。
更に、飛散防止部17,27,36,38を備えることにより、磁極対16を有する第1回転子13、磁極対26を有する第2回転子23、磁極対35,37を有する連結回転子33を回転可能とし、第1磁場変調ヨーク18及び第2磁場変調ヨーク28を固定する構造とした。これにより、磁気ギア装置の構造がシンプルになり、部品点数が減り、コスト低減が可能になった。
なお、本実施形態では、第1及び第2磁場変調ヨーク18,28を固定し、第1及び第2回転子13,23を回転させる構成を説明したが、第1及び第2回転子13,23を固定し、第1及び第2磁場変調ヨーク18,28を回転させるように構成しても良い。この場合、第1及び第2磁場変調ヨーク18,28に、回転力が入出力する入出力軸、入出力環等を設けると良い。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1回転子ユニット
2 第2回転子ユニット
3 連結回転子ユニット
11 第1筒部
12 軸受
13 第1回転子(第1磁石列)
16 磁極対
16a,16b 磁石
18 第1磁場変調ヨーク
21 第2筒部
22 軸受
23 第2回転子(第2磁石列)
26 磁極対
26a,26b 磁石
28 第2磁場変調ヨーク
31 第3筒部
32 軸受
33 連結回転子
33a 第1連結磁石列
33b 第2連結磁石列
34 バックヨーク
35,37 磁極対
35a,35b,37a,37b 磁石

Claims (4)

  1. 周方向に沿って複数の磁極対がそれぞれ配された円盤状の第1磁石列と、
    周方向に沿って複数の磁性体がそれぞれ配されており、前記第1磁石列が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第1磁性体列と、
    中心線が前記第1磁石列の中心線と略一致しており、周方向に沿って複数の磁極対がそれぞれ配された円盤状の第2磁石列と、
    周方向に沿って複数の磁性体がそれぞれ配されており、前記第2磁石列が生成する磁場の空間周波数を変調する円盤状の第2磁性体列と、
    前記第1磁性体列及び前記第2磁性体列の間に配されており、前記第1磁性体列及び前記第2磁性体列を介して前記第1磁石列及び前記第2磁石列を磁気的に連結する円盤状の連結器と
    を備える磁気ギア装置。
  2. 前記連結器は、
    中心線が前記第1磁石列の中心線と略一致しており、前記第1磁性体列によって変調された磁場に対応する複数の磁極対がそれぞれ周方向に沿って配された円盤状の第1連結磁石列と、
    中心線が前記第2磁石列の中心線と略一致しており、前記第2磁性体列によって変調された磁場に対応する複数の磁極対がそれぞれ周方向に沿って配された円盤状の第2連結磁石列と
    を備え、
    前記第1連結磁石列及び前記第2連結磁石列は前記周方向において相対的に固定されている
    請求項1に記載の磁気ギア装置。
  3. 前記第1磁石列及び前記第1磁性体列を支持し、ユニット化する第1筒部と、
    前記第2磁石列及び前記第2磁性体列を支持し、ユニット化する第2筒部と、
    前記第1連結磁石列及び第2連結磁石列を支持し、ユニット化する第3筒部と
    を備える請求項2に記載の磁気ギア装置。
  4. 前記第1磁石列及び第2磁石列は軸受にて、回転可能に前記第1筒部及び第2筒部にそれぞれ支持されており、前記第1連結磁石列及び第2連結磁石列は軸受にて、一体回転可能に前記第3筒部に支持されている
    請求項3に記載の磁気ギア装置。
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