JP2011125098A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ軸に軸着されたロータ間にステータを配置したアキシャルギャップ構造のモータのステータを、複数の分割コアを用いて容易に組み付けできる構造に形成し、ステータの組み付け性の向上および分割コア同士の接合精度の緩和を図る。
【解決手段】表面側にS極のステータ磁極41が形成されて環状に配設されたS極側の複数の分割コア4と、表面側にN極のステータ磁極31が形成されて環状に配設されたN極側の複数の分割コア3とを、固定手段(フレーム2、固定リング51、52、凹凸部6l、6r等)により、裏面4b、3b同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして固定し、S極およびN極の各ステータ磁極41、31の磁路が、それぞれの両隣の逆極側の分割コア4、3に跨がって形成されるように構成し、ステータ1を、複数の分割コア3、4を用いて容易に組み付けできる構造に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ軸に軸着されたロータ間にステータを配置したアキシャルギャップ構造のモータの前記ステータに関し、詳しくは、組み立てが容易な新規な構成に関する。
従来、アキシャルギャップ構造のモータは、ロータとステータを1個ずつ備える場合、ロータとステータの対向する端面側にロータ磁極、ステータ磁極それぞれが周方向に配設される。このとき、ロータ磁極はロータのヨークに周方向に設けられた突極や永久磁石により形成される。また、ステータ磁極はステータのヨークに周方向に配置された各相のティース(突極)により形成され、各相のティースは集中巻きのコイルが相順に通電励磁されることにより、ステータ磁極は磁極位置が周方向に移動するように磁極の単位でN極またはS極に励磁される。そして、ステータ磁極とロータ磁極の磁気的な作用により、ロータが回転してモータ軸が回転する(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、ステータの端面に周方向に環状に配置された各ステータ磁極を交互にN極、S極に励磁するのでは、ステータのヨークをN極からS極に向かう往路の磁束とS極からN極に向かう復路の磁束が通るので、磁路面積が少なくなり、ステータのモータ軸方向の厚みを、磁気飽和が生じないようにかなり厚くしなければならず、その分、モータは軸方向に厚くなり、大型になって質量も大きくなる。
そこで、本出願人は、モータ軸に軸着された2つのロータ間にステータを配置し、モータ軸方向の厚みを飛躍的に小さくした小型・軽量で出力が大きいアキシャルギャップ構造のモータを、既に発明して出願している(特願2009−011523号)。
図6は本出願人の上記既出願のアキシャルギャップ構造のモータの一例の概略の構成を示す分解斜視図であり、アキシャルギャップ構造のモータ101は、軸線mで示したモータ軸102に、2個のロータ103a、103bの円盤状のヨーク131がモータ軸102に出力側から順に間隔を設けて軸着され、両ロータ103a、103b間に1個のステータ104が配置される。
ステータ104はステータコアとしての円盤状のヨーク141を有し、ヨーク141の径大の中心孔142をモータ軸102が遊挿状態で貫通する。
また、円筒状の磁路形成部材105が、モータ軸102に装着された状態で中心孔142を貫通し、磁路形成部材105の両端面がロータ103a、103bの端面131a、131bに当接し、磁路形成部材105がロータ103a、103bに接続されてロータ103a、103b間の磁路を形成する。なお、ヨーク131、141等は軟磁性体で形成されている。また、図6の破線矢印は磁束が通る磁路を示す。
さらに、ロータ103a、103bは、ステータ104に対向する端面131a、131bに例えば8個のロータ磁極106が周方向に等間隔に配設される。ステータ104は、ロータ103aに対向する一方の端面141aに例えばS極に励磁される12個のステータ磁極107aが周方向に等間隔に配設され、ロータ103bに対向する他方の端面141bに例えばN極に励磁される12個のステータ磁極107bが周方向に等間隔に配設される。
図7(a)、(b)はステータ104の一方、他方の端面141a、141bを示し、ロータ103bに対向する他方の端面141bのステータ磁極107bは各一方の端面141aのステータ磁極107aより周方向にずらして等間隔に配設され、各ステータ磁極107a、107bはヨーク141で磁気的に繋がれる。この場合、モータ軸102方向からステータ104を見るとステータ磁極107aの間にステータ磁極107bが位置し、モータ101はステータ104の磁極数が倍の24極になったのと等価の状態になる。
そして、モータ101は3相駆動により、ステータ104の各ステータ磁極107a、107bに集中巻きされた図7(a)、(b)のコイル108が電気角120度毎にA相、B相、C相の相順に励磁されて駆動される。このとき、モータ101は、ステータ104と、その軸方向の両端面側に配置した2個のロータ103a、103bと、ロータ103a、103bの軸方向の磁路を形成する磁路形成部材105とにより、図6の破線矢印の磁束が軸方向および周方向に進む立体磁路が形成される。
そして、ステータ104は、一方の端面141aのステータ磁極107aが全てS極に励磁され、他方の端面141bのステータ磁極107bが全てN極に励磁される。また、ステータ磁極107aとステータ磁極107bの配設位置を周方向にずらしたことにより、軸方向からモータ101を見ると、一方の端面141a側のS極のステータ磁極間107aに他方の端面141b側のN極のステータ磁極107bが位置し、ステータ104全体の磁極数が2倍に増加したものと等価な状態になる。
この場合、例えば一方のロータ103aのN極のロータ磁極106を通る磁束は、ステータ104のヨーク141の一方の端面141aのS極、それから周方向にずれたヨーク141の他方の端面141bのN極、他方のロータ103bのS極、磁路形成部材105を通って一方のロータ103aのN極に戻る立体的な磁路を通る。
そして、磁束がステータ104のヨーク141を一方向に通り、しかも、ヨーク141の周方向の磁路が磁極数の増加に伴って短くなり、ステータ104のヨークを通る磁束数、換言すれば、ヨーク141の磁路断面積が小さくなる。そのため、ステータ104の軸方向の厚みを飛躍的に薄くすることができ、アキシャルギャップ構造のモータ101は従来にない小型(薄型)・軽量に形成される。
なお、ステータ104の両端面141a、141b側の内周部に、コイル108の励磁極性と同じ極性にステータ磁極107a、107bを励磁する界磁コイルを備えると、磁束量が増加してモータ101の出力を増加でき、同じ出力ならば、その分、モータ101を一層小型に形成できる。
ところで、複数のステータ磁極を端面に周方向に環状に配設した構造のステータ(ステータコア)については、概略、ステータを一定角度ずつ(ステータ磁極を含む)に分割した形状の複数の分割コアを、環状に組み合わせて形成することが提案されている。この場合、各分割コアは周方向の一端に突起、他端に凹溝が形成され、各分割コアの突起を隣の分割コアの凹溝に嵌入することで環状のステータが組み付けられる(例えば特許文献3)。
特開2005−151725号公報 特開2008−245363号公報 特開平9−233773号公報
前記した既出願のアキシャルギャップ構造のモータ101のステータ104のヨークや磁極等は、磁束が立体的に通るのため、積層鋼板等ではなく、プレス加工の圧粉磁心で形成される。そして、とくにモータ101の体格が大きく、ステータ104が大きくなるときには、プレス成形の要件より加圧面積に限界があるため、ステータ104を一体形成することは困難であり、特許文献3に記載されているような複数の分割コアを組み合わせた構成とし、各分割コアの突起を隣の分割コアの凹溝に嵌入して環状に形成することが考えられる。
しかしながら、この場合には各分割コアの一端の突起を隣の分割コアの他端の凹溝に嵌入して両者を隙間のないように嵌合するため、各分割コア(部品)を極めて高い接合精度で形成しなければならず、しかも、例えば各分割コアを一つずつ組み合わせて円環状に形成しようとすると、組み合わせが進むにしたがって、可動余裕(隙間)が少なくなって組み付けが困難になり、高精度の組み付け性が要求される。
また、各分割コアの嵌合部分の形状が複雑(突起と凹溝)になり、ステータの強度が低下するおそれがある。
なお、ステータ104を、一方の端面141a側と他方の端面141b側とのいわゆる背切り構造とし、貼り合わせで形成することも考えられるが、この場合は、抗折強度が弱くなってステータ104の強度が低下する。
本発明は、モータ軸に軸着されたロータ間にステータを配置したアキシャルギャップ構造のモータのステータを、複数の分割コアを用いて容易に組み付けできる構造に形成し、ステータの組み付け性の向上および分割コア同士の接合精度の緩和を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のステータは、モータ軸に軸着されたロータ間に配置されて、一方の端面にS極の複数のステータ磁極が周方向に環状に配設され、他方の端面にN極の複数のステータ磁極が周方向に環状に配設された構造のステータであって、表面側にS極のステータ磁極が形成されて環状に配設されたS極側の複数の分割コアと、表面側にN極のステータ磁極が形成されて環状に配設されたN極側の複数の分割コアと、環状に配設されたS極側の前記各分割コアとN極側の前記各分割コアとを裏面同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして固定する固定手段とを備え、S極およびN極の前記各ステータ磁極の磁路が、それぞれの両隣の逆極側の分割コアに跨がって形成されることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のステータは、前記固定手段は、前記各分割コアの裏面の左右側それぞれに凹部と凸部を配列した形状の凹凸部を含み、左右側の前記凹凸部の前記凹部と前記凸部の配列は、環状に配置されたS極側の前記各分割コアとN極側の前記各分割コアを前記背中合わせの状態に固定したときに、S極側の前記各分割コアの左右側の前記凹凸部の凹凸に、N極側の前記各分割コアの左右側の前記凹凸部の凹凸が嵌まり合うように設定されていることを特徴としている(請求項2)。
請求項1に係る本発明のステータの場合、S極側の各分割コアおよびN極側の各分割コアを環状に配設し、さらに、環状に配設されたS極側およびN極側の各分割コアを、固定手段により、周方向にずらして背中合わせ背に固定して組み付けられる。このとき、S極の各ステータ磁極の磁路は両隣のN極側の分割コアを通り、両隣の分割コアに跨がって形成される。同様に、N極の各ステータ磁極の磁路は両隣のS極側の分割コアを通り、両隣の分割コアに跨がって形成される。
そして、複数の分割コアを組み付けて形成されるので強度が低下することはなく、しかも、S極側の各分割コアおよびN極側の各分割コアは、それぞれ隣の分割コアに嵌合することなく(分割コア同士を嵌合させないで)、環状に配設されるだけであるので、簡単に組み付けることができ、組み付け性が向上する。また、分割コア同士の接合の要求精度も緩和される。そのため、容易に組み付けてステータを形成できる。
請求項2に係る本発明のステータの場合、さらに、S極側の各分割コアおよびN極側の各分割コアは、左右側に凹凸部を形成した同じ形状の共通の分割コアで形成することができ、分割コアの共通化を図ることができる。また、環状に配置されたS極側の各分割コアと環状に配置されたN極側の各分割コアを背中合わせの状態に固定したときに、S極側の各分割コアの左右側の凹凸部の凹凸に、N極側の各分割コアの左右側の凹凸部の凹凸が嵌まり合うことによって位置決めが容易になる。そのため、組み付け性が一層向上する利点がある。
本発明の一実施形態のステータの分解した状態の斜視図である。 (a)、(b)は図1のステータの組み付け途中の状態、組み付けた状態それぞれのモータ軸方向から見た端面図である。 図1のステータの組み付けの際の位置決めを説明する断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1のステータの固定手段を説明する断面図である。 図1のステータの磁路の説明図である。 図1のステータが適用されるアキシャルギャップ構造のモータの一部を省略した分解状態の斜視図である。 (a)、(b)は図6のモータのステータの一方、他方の端面の平面図である。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、一実施形態について、図1〜図5を参照して詳述する。
図1は本実施形態のステータ1を、紙面右側から順に、フレーム2、環状に並べたN極側の複数(12個)の分割コア3、環状に並べたS極側の複数(12個)の分割コア4、本発明の固定手段の一部を形成する内側および外側の固定リング51、52に分解して示す。そして、フレーム2は、非磁性体(ステンレス、樹脂等)の同心状の内周リング部21、外周リング部22と、両リング部21、22間に等間隔に放射状に形成された複数(12個)のアーム部23とを備え、各アーム部23間に各分割コア3が嵌め込まれる開口部24が形成されている。なお、アーム部23は、下部が上部より幅広であっていわゆるつば付の構造であり、各開口部24の周囲にはアーム部23のつば等によって係止フランジが形成されている。
N極側の各分割コア3は、それぞれ平面視が径方向に長い台形の薄板状であり、開口部24に嵌め込まれる表面3a側に、一回り小さな直方体状のN極のステータ磁極(突極)31が形成されている。なお、各分割コア3はステータ磁極31とともに圧粉磁心のプレス成形で形成される。
そして、フレーム2に各分割コア3を組み付ける際には、各分割コア3が表面3a側から各開口部24に嵌め込まれる。このとき、N極の各ステータ磁極31は各開口部24から外側に突出する。各分割コア3はステータ磁極31の周囲のフランジ部分が各開口部24の周囲の前記した係止用のフランジに係止されて環状に配設された状態にフレーム2に保持される。
図2(a)は各分割コア3がフレーム2に保持された状態(組み付け途中の状態)の各分割コア3の裏面31b側の端面図てあり、各分割コア3は、両隣の分割コア3と嵌合しておらず、アーム部23の幅の隙間を設けて中心のモータ軸(図示せず)の周囲に径方向に縦長の状態で環状に配設される。なお、各分割コア3は、内側(モータ軸側)端面の2個所に係止用の切欠(縦溝)32が形成され、外側の端縁中央部に位置決め用の切欠33が形成されている。そして、組み付ける際には、各分割コア3の内側の両切欠32に、図1のフレーム2の内周リング部21に開口部24毎に形成された2個の係止用の縦長の突起25が嵌ることにより、各分割コア3、4の位置決めが行なわれる。また、各分割コア3、4の外側の切欠33に、フレーム2の外周リング部22に開口部24毎に形成された突起26が嵌ることにより、環状の組み付け精度も向上する。
S極側の各分割コア4は、各分割コア3と同じ形状であり、表面4a側にステータ磁極31と同様のN極のステータ磁極(突極)41が形成されている。なお、各分割コア4もステータ磁極41とともに圧粉磁心のプレス成形で形成される。
そして、各分割コア4は、各分割コア3の裏面3b側に、分割コア間隔(ピッチ)の1/2ずらした背中合わせの状態に重ねられて環状に配設される。なお、図7のような駆動相を考慮すると、3相駆動の場合、各分割コア4は、実際には分割コア3に対して例えば反時計回りに45度(3/2ピッチ)ずらした状態に重ねられる。
ところで、分割コア3、4は、同じ形状であり、図1、図2に示すように裏面3b、4bそれぞれの左右側の外周寄りの同じ半径上に、本発明の固定手段の1つである凹凸部6l、6rが形成されている。凹凸部6l、6rは、小さな凹部61、凸部62を組み合わせた凹凸配列を周方向(左右方向)に一列(複数列でもよい)に形成したものである。そして、凹部61と凸部62の配列は、環状に配置されたS極側の各分割コア3とN極側の各分割コア4を背中合わせの状態に固定したときに、S極側の隣り合う分割コア3の凹凸部6l、6rの凹凸に、N極側の分割コア4の凹凸部6l、6rの凹凸が嵌まり合うように設定されている。具体的には、分割コア3、4の凹凸部6l、6rは、それぞれ凹部61と凸部62を同じ個数ずつ交互に対として配列した偶数個の凹凸配列である。そして、凹部61を●、凸部62を○としてさらに具体的に説明すると、図1、図2(a)に示すように凹凸部6r、6lがそれぞれ2個の凹凸配列(1列)で、凹凸部6lの凹凸配列が左端から「○、●」である場合、凹凸部6rの凹部61、凸部62は左端から「○、●」または「●、○」に配列される。なお、凹凸部6lと凹凸部6rの凹凸の数は同じであっても異なっていてもよく、例えば、凹凸部6lが「○、●」で、凹凸部6rが「○、●、○、●」または「●、○、●、○」の配列であってもよい。また、凹凸部6r、6lがそれぞれ4個の凹凸配列(1列)の場合、凹凸部6lと凹凸部6rの凹凸配列の組み合わせは、例えばつぎの表1のいずれでもよい。
Figure 2011125098
そのため、前記したように1/2ピッチずらして分割コア3、4の裏面3b、4b同士を重ねると、隣り合う2個の分割コア3の裏面3b上に、分割コア3を跨ぐようにして分割コア4の裏面4bが重なり、このとき、分割コア3の左側の凹凸部6lの凹凸配列には分割コア4の左側の凹凸部6rが逆の配列で重なり、分割コア3の右側の凹凸部6rの凹凸配列には分割コア4の右側の凹凸部6lが逆の配列で重なり、各分割コア3の左右側の凹凸部6l、6rと、各分割コア4の左右側の凹凸部6l、6rとは、凹凸が対向して嵌まり合う。なお、凹部61と凸部62の配列数や組み合わせ等が上記と異なる場合も同様である。
図3は隣り合う2個のN極側の分割コア3上に跨って配置されたS極側の左右の凹凸部6l、6rの凹凸が、N極側の前記両分割コア4の左右側の凹凸部6l、6rの凹凸と対向して嵌まり合っている状態を示す。
そして、N極側の各分割コア3の裏面3bの左右側の凹凸部6l、6rと、S極側の各分割コア4の裏面4bの左右側の凹凸部6l、6rとが上記したように嵌り合うことにより、各分割コア4は、容易に位置決めされて各分割コア3に背中合わせの状態で環状に配設される。図2(b)は各分割コア4を配設して組み付けが終了した状態のS極側の端面
を示す。
内側および外側の固定リング51、52は、いずれも断面が逆L字状の非磁性体(例えばステンレス)のつば付リング体で形成され、内側の固定リング51はフレーム2の内側リング部21の外側に嵌め付けられて内周側(モータ軸側)の縁部を覆うつばの部分が各分割コア4をフレーム2側に押し付けるようにかしめ加工等される。また、外側の固定リング52はフレーム2の外側リング部22の内側と各分割コア4との隙間に、フランジが各分割コア4をフレーム2側に押し付けるように圧入されてる。なお、リング部21、22は固定リング51、52が確実に係止するように内周面に螺旋溝等の係止溝が形成されている。また、上記かしめ加工や圧入に代えて、ボルト締めや樹脂モールド固定等により固定してもよい。
図4(a)、(b)は固定リング51、52の取り付け状態を示す断面図であり、図4(b)の一点破線はモータ軸を示す。
そして、本発明の固定手段の他の1つである固定リング51、52およびフレーム2により、環状に配設された各分割コア3、4は、裏面3b、4b同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして確実に環状に配設された状態に固定される。
以上のようにして組み付けられたステータ1を図6のアキシャルギャプ構造のモータ101のステータ104として用いる場合、ステータ1の環状に配設された各分割コア4の表面4aがステータ104の一方の端面104aを形成し、ステータ1の環状に配設された各分割コア3の表面3aがステータ104の他方の端面104bを形成する。
そして、各分割コア3、4に図7(a)、(b)のコイル108のような集中巻きのコイルを巻きつけてモータ101を3相駆動すると、図6の破線矢印のような磁路が形成されてモータ101が回転する。このとき、S極およびN極の各ステータ磁極41、31の磁路は、それぞれの両隣の逆極側の分割コア3、4に跨がって形成される。
図5は励磁相のステータ磁極31、41の磁路を実線矢印で示し、S極のステータ磁極41の磁路は両隣のN極側の分割コア3を通り、両隣の分割コア3に跨がって形成される。同様に、N極のステータ磁極31の磁路は両隣のS極側の分割コア4を通り、両隣の分割コア4に跨がって形成される。
そして、本実施形態のステータ1は、各分割コア3を、表面3a側を突き出すようにフレーム2の各開口部24に嵌め入れることにより、簡単に、各分割コア3を環状に配設してフレーム2に保持することができる。
また、環状に配設された各分割コア3の裏面3b側に、裏面3b、4b同士が重なるように各分割コア4を周方向にずらして環状に配設され、内側および外側の環状の固定リング51、52を用いて、環状に配設されたN極側の各分割コア3とS極側の各分割コア4とを裏面3b、4b同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして固定されることにより、表裏組み合わせの磁気回路を構成することができる。
そして、表裏のステータ磁極31、41毎の各分割コア3、4を周方向にずらして環状に配設し、ステータ1のヨークを形成するため、ステータ1のヨークを立体磁路に沿った最適形状に形成することができ、ステータ1を軽量化でき、しかも、十分な抗折強度が得られる。
また、各分割コア3、4を環状に配設するに際に、各分割コア3、4は両隣の分割コア3、4に嵌合せず、隣同士の分割コア3、4間の接合部に隙間が設けられるので、いわゆるジゴク構造にならず、各分割コア3、4を容易に環状に配設してステータ1を組み付けることができ、ステータ1の組み付け性が向上するとともに、各分割コア3、4の部品精度(単品精度)が緩和される。併せて、前記隙間を設けたことにより各分割コア3、4の表面積(露出面積)が増大し、放熱がよくなって冷却性が向上する。
さらに、各分割コア3、4それぞれの裏面3b、4bの左右側に固定手段の1つとして、凸凹配列の凹凸部6l、6rを形成したため、フレーム2に保持されて環状に配設された各分割コア3の裏面3b側に、裏面3b、4b同士が重なるように各分割コア4を環状に配設する際の各分割コア4の位置決めが容易に行なえ、ステータ1の組み付け性が一層向上する。しかも、左右側の凹凸部6l、6rの凸凹配列を工夫したことにより、各分割コア3、4を同じ形状の分割コアに共通化して形成することができる。
したがって、ステータ1を、複数の分割コア3、4を用いて容易に組み付けできる構造に形成し、ステータ1の組み付け性の向上および分割コア3、4同士の接合精度の緩和等を図ることができ、さらに、分割コア3、4の共通化によって組み付け性を一層容易にできると共にコストダウンを図ることができる。
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、ステータ磁極31、41の個数、すなわち、各分割コア3、4の個数は12個に限るものではなく、8個や16個等であってもよいのは勿論である。
また、フレーム2の形状や構造は、環状に配設した各分割コア3を保持する形状や構造であれば、どのようなものであってもよく、各分割コア3と各分割コア4との周方向のずれ量(ずらす角度)は前記した45度に限るものではない。
さらに、各分割コア3、4の左右側の凹凸部6l、6rの凹凸配列の凹部61、凸部62の組み合わせ数や配列順は、前記実施形態で説明したものに限るものではない。
また、本発明のステータは4相以上の多相で駆動されるアキシャルギャップ構造のモータのステータにも適用することができるのは勿論である。
そして、本発明のステータは、電気自動車の駆動モータ等の種々の用途のアキシャルギャップ構造のモータのステータに適用することができる。
1 ステータ
2 フレーム
3 N極側の分割コア
4 S極側の分割コア
6l、6r 凹凸部
51、52 固定リング

Claims (2)

  1. モータ軸に軸着されたロータ間に配置されて、一方の端面にS極の複数のステータ磁極が周方向に環状に配設され、他方の端面にN極の複数のステータ磁極が周方向に環状に配設された構造のステータであって、
    表面側にS極のステータ磁極が形成されて環状に配設されたS極側の複数の分割コアと、
    表面側にN極のステータ磁極が形成されて環状に配設されたN極側の複数の分割コアと、
    環状に配設されたS極側の前記各分割コアとN極側の前記各分割コアとを裏面同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして固定する固定手段とを備え、
    S極およびN極の前記各ステータ磁極の磁路が、それぞれの両隣の逆極側の分割コアに跨がって形成されることを特徴とするステータ。
  2. 前記固定手段は、前記各分割コアの裏面の左右側それぞれに凹部と凸部を周方向に配列した形状の凹凸部を含み、
    左右側の前記凹凸部の前記凹部と前記凸部の配列は、環状に配置されたS極側の前記各分割コアとN極側の前記各分割コアを前記背中合わせの状態に固定したときに、S極側の前記各分割コアの左右側の前記凹凸部の凹凸に、N極側の前記各分割コアの左右側の前記凹凸部の凹凸が嵌まり合うように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103066716A (zh) * 2011-10-19 2013-04-24 株式会社电装 轴向间隙型旋转电机的定子以及轴向间隙型旋转电机
JP2019129636A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 公益財団法人鉄道総合技術研究所 固定子、回転電機および車両

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