JP2011087382A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】各相のステータとロータをモータ軸方向にギャップを設けて対向配置した従来にない新規な構造の小型、軽量で安価なモータを提供する。
【解決手段】各相のロータ3a〜3dとステータ4a〜4dを対向した状態でモータ軸2方向に配置し、各相のロータ3a〜3dおよびステータ4a〜4dに、それぞれ周方向の各磁極位置に突極構造の外周側磁極51、81と内周側磁極52、82をモータ軸2に同心状に配置し、さらに、各相のステータ4a〜4dの外周側磁極81と内周側磁極82の間に、モータ軸2に同心状で外周側磁極81と内周側磁極82の磁極面を相互に逆極性に励磁する環状のコイル10を配置した新規な構造のモータ1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各相のステータとロータをモータ軸方向にギャップを設けて対向配置した従来にない新規な構造のモータに関する。
従来、モータ軸方向に各相のステータを配置したモータの一例として、クローポール型モータが提案されている(例えば、特許文献1(要約書、[請求項1]、段落[0002]、[0003]、[0053]−[0063]、図6等)参照)。
図7は特許文献1に記載のクローポール型モータのステータ構造を示し、ステータ119は、U、V、Wの各相のステータリング131、132、133と、U相のコイル134、V相のコイル135a、135b、W相のコイル136とを備える。各相のステータリング131、132、133はモータ軸方向Lに重ね合わされて配置される。
U相のステータリング131は、周方向に等間隔に配置されて径方向内向きに延びる9個のティース131bと、これらのティース131bから更に径方向内向きに延びる磁極131cとを備える。同様に、V相のステータリング132は、径方向内側に伸びた9個のティース132bと、これらのティース132bから更に径方向内向きに延びる磁極132cとを備える。また、W相のステータリング133は、9個のティース133bと、これらのティース133bから更に径方向内向きに延びる磁極133cとを備える。
さらに、ステータ119の内側にロータが設けられ、該ロータは磁極としての複数の各永久磁石が周方向に配設されている。
そして、各相のコイル134、135a,135b、136を順次に切替えて通電することにより、ロータが回転駆動される。
つぎに、ステータとロータがモータ軸方向にギャップを設けて対向した状態に配置されるモータとしてはアキシャルギャップモータがよく知られている。そして、このアキシャルギャップモータにおいて、モータ損を少なくするため、ステータにコイルを巻回した外周側の磁極と内周側の磁極とを配置することが提案されている(例えば、特許文献2(請求項4、段落[0010]−[0015]、図1等)参照)。
図8は特許文献2に記載のアキシャルギャップモータ200を示し、(a)はそのステータ211から見たロータ212aの磁極面の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿って切断したアキシャルギャップモータ200の断面図である。アキシャルギャップモータ200は、ステータ211と、その両端面側にギャップ(隙間)を設けて配置された一対の回転ロータ212a、212bを備え、ロータ212a、212bは、モータ軸213に軸支されている。
ステータ211は、各相のコイル214を巻回した複数の外側コア215が周方向に略等間隔に配置され、各外側コア215の内側にコイル214を巻回した内側コア216が配置されている。すなわち、ステータ211は周方向の略等間隔の各磁極の位置に、コイル214を巻回した外側コア215と内側コア216が同心円状に接近して配置されている。そして、各位置のコア215、216のコイル214は通電の電気角が180度異なり、例えばU相の+U(N極)、−U(S極)のように励磁される。
ロータ212a、212bは、ヨーク217a、217bと、磁極を形成するそれぞれ複数個の外側永久磁石218a、内側永久磁石218bを備え、それぞれ非磁性部材からなる隔壁部219により略4等分され、磁気的に隔離された4つの区画を有する。なお、ステータ211に対向する永久磁石218a、218bは、ステータ211のコア215、216に対応して配置され、周方向及び径方向に異なる極性である。
そして、各相のコイル214の順次の通電により、例えば、図8(b)の磁路r、同図(a)の磁路r2が形成されてロータ212a、212bが回転する。このとき、モータ軸213に直交する端面を通る磁路r2が短くなってモータ損失が減少する。
特開2005−20981号公報 特開2007−236130号公報
図7のステータ構造の従来例モータの場合、ステータ119の各磁極131c、132c、133cは、各ティース131b、132b、133bから径方向内向きに延びるとともに、一定の磁極面積を確保するため、L字状に屈曲してモータ軸Lの方向に延びている。そのため、各ティース131b、132b、133bのモータ軸L方向の長さが磁極131c、132c、133cのモータ軸L方向の長さより短くなる。また、各ティース131b、132b、133bの周方向の幅は、隣接する他相の磁極132c、133c、131cおよびティース132b、133b、131bへの磁束の漏れを防ぐため、あまり広くできない。したがって、各ティース131b、132b、133bの磁路断面積が各磁極131c、132c、133cの磁極表面積に比べて小さくなる。その結果、各ティース131b、132b、133bで磁気飽和が生じやすく、大きなモータ出力を得にくい。また、各磁極131c、132c、133cをモータ軸L方向に延長する構造であるので、その分、軸方向に長くなってモータ体格や質量が大きくなり、十分な小型化および軽量化が図られない。
図8のアキシャルギャップモータ200の場合、1個のステータ211を2個のロータ212a、212bで共用するので、ロータ212a、212b毎にステータを設ける場合より小型、軽量になる。しかしながら、ステータ211の各磁極の位置の外側コア215と内側コア216には、それぞれコイル214が巻かれており、これらのコイル214の厚さの分だけ、外側コア215および内側コア216の磁極は、外周側、磁極間、および内周側の長さが短くなって磁極面積が小さくなる。そのため、十分なモータ出力が得られない。また、コイル214は各磁極の外側コア215および内側コア216に個別に巻かれるため、生産性が悪く、多量のコイル線が必要になってモータ体格や質量が大きくなる。そのため、高価になるとともに十分な小型化および軽量化が図られない。
本発明は、各相のステータとロータをモータ軸方向にギャップを設けて対向配置した従来にない新規な構造の小型、軽量で安価なモータを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のモータは、各相のステータとロータが対向した状態でモータ軸方向に配置され、前記各相のステータおよびロータは、それぞれ周方向の各磁極位置に突極構造の外周側磁極と内周側磁極がモータ軸に同心状に配置され、前記各相のステータは、前記外周側磁極と前記内周側磁極の間に、前記モータ軸に同心状で前記外周側磁極と前記内周側磁極の磁極面を相互に逆極性に励磁する環状のコイルが配置されていることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のモータは、前記各相のロータの前記外周側磁極と前記内周側磁極の隙間により、前記コイルの突出した部分が回転自在に嵌入する凹部が形成されることを特徴としている。(請求項2)。
さらに、本発明のモータは、前記各相のステータが、励磁順でない各2相のステータがそれぞれ1個のヨークを共用し、前記ヨークの一面に一方の相のステータの前記外周側磁極と前記内周側磁極が配置され、前記ヨークの他方の面に他方の相のステータの前記外周側磁極と前記内周側磁極が配置されることを特徴としている(請求項3)。
請求項1に係る本発明のモータの場合、各相のステータとロータが対向した状態でモータ軸方向に配置されるため、ステータ、ロータの対向する磁極面積が大きく、モータ軸方向に短くできるというアキシャルギャップモータの特徴を備える。さらに、各相のステータは、モータ軸に同心状に配置された各外周側磁極と各内周側磁極とが、外周側磁極と内周側磁極との間に配置された環状のコイルにより、一括して磁極面が相互に逆極性に励磁され、クローポール型モータの特徴も備える。
そして、アキシャルギャップモータの特徴を備えることにより、従来のクローポール型モータのように、ステータの各磁極をL字状に屈曲してモータ軸Lの方向に延ばすような煩雑な工夫をすることなく、各相のステータ、ロータの対向する磁極面積を十分に大きくでき、磁気飽和が生じにくく、大きなモータ出力を得易い。しかも、モータ軸方向に短くなってモータ体格や質量が小さくなり、十分な小型化および軽量化が図られる。
また、クローポール型モータの特徴を備え、相毎に円環状の1個のコイルを設けて各相のステータの複数の外周側磁極、内周側磁極を相毎に一括して励磁できる。そのため、磁極毎に個別にコイルを巻く場合に比して生産性が向上するとともに、必要なコイル線が極めて少なく、モータ体格や質量を小さくすることができ、安価に形成できるとともに十分な小型化および軽量化を図ることができる。なお、コイルが円環状であるため、その点でも製作し易く、生産性が向上する。
したがって、各相のステータとロータをモータ軸方向にギャップを設けて対向配置した構造であって従来にない新規な構造を有し、安価で十分な小型化および軽量化を図って大きな出力が得られる画期的なモータを提供することができる。
請求項2に係る本発明のモータの場合、各相のロータの外周側磁極と内周側磁極の隙間が形成する凹部に、各相のステータのコイルの磁極面より突出した部分が回転自在に嵌入されるため、モータ軸方向の長さを一層短くでき、モータの一層の小型化を図ることができる。また、突極性が強くなって発生トルクが増大する利点もある。
請求項3に係る本発明のモータの場合、各2相のステータがそれぞれ1個のヨークを共用するため、ステータの個数が少なくなって一層の軽量化を実現できる。また、ヨークを共用する各2相のステータは励磁順でなく、ヨークの両面のコイルが順に励磁されないため、1つのヨークの両面で異なる相の同時の励磁状態になることがなく、ヨークを十分に薄く、かつ、軽量にして、モータの一層の小型化および軽量化を図ることができる。
本発明の一実施形態のモータの断面図である。 (a)、(b)は図1のモータの対向するロータ、ステータの磁極面の平面図である。 図1の磁極配置の説明図である。 (a)は本発明の他の実施形態のステータの磁極面の平面図、(b)はその断面形状の説明図である。 (a)は本発明の他の実施形態のロータの磁極面の平面図、(b)はその断面形状の説明図である。 本発明の他の実施形態の磁極配置の説明図である。 従来モータの一例のステータの一部を切り取った状態の斜視図である。 (a)は従来モータの他の例のステータ側から見たロータの磁極面の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿うモータの断面図である。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、実施形態について、図1〜図6を参照して詳述する。
(一実施形態)
一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は本実施形態の4相(相順のA相、B相、C相、D相)駆動のモータ1の断面図であり、モータ1は、モータ軸2の出力側(紙面左側)から順に、A相のロータ3a、ステータ4a、C相のロータ3c、ステータ4c、B相のロータ3b、ステータ4b、D相のロータ3d、ステータ4dが、同相のロータ3a〜3dとステータ4a〜4dの磁極面が対向するように一定の隙間(ギャップ)を設けて配置されている。
(ロータ3a〜3dの構成)
両端のロータ3a、3dは中心にモータ軸2の貫通孔が形成された円板状のロータヨーク5a、5dを備える。ロータヨーク5a、5dは、キャップ状のロータカバー6a、6dに収容され、ロータカバー6a、6dを介してモータ軸2に軸支されている。
中間のロータ3c、3bは個別にロータヨークを備えてもよいが、モータ1の小型化、軽量化等を図るため、中心にモータ軸2の貫通孔が形成された円板状のロータヨーク5cbを共用する構成であり、ロータヨーク5cbはフランジを有するリング状の連通したロータカバー6c、6bに嵌め込まれ、ロータカバー6c、6bを介してモータ軸2に軸支されている。
そして、ロータヨーク5a、5dのステータ4a、4dに対向する片面(磁極面)には、周方向の略等間隔(例えば90度間隔)の各磁極位置に、突極構造の外周側磁極51、内周側磁極52がモータ軸2に対して同心状に配置されている。また、ロータヨーク5cbのステータ4c、4bに対向する両面にも、同様の各磁極位置に、突極構造の外周側磁極51、内周側磁極52がモータ軸2に対して同心状に配置されている。
図2(a)は図1の矢印線αの方向に見たロータ3aの磁極面を示し、各4個の外周側磁極51と内周側磁極52が90度の間隔で同心状に配置されている。そして、ロータ3b〜3dについても、同様に、ステータ4b〜4dに対向する磁極面に各4個の外周側磁極51と内周側磁極52が90度の間隔で同心状に配置されている。
なお、磁極51、52は、例えば圧粉磁心により形成され、磁極面積が等しく、径方向に一定の隙間を設けて配置される。そして、径方向外側の外周側磁極51は平面視が横長の扇形であり、径方向内側(モータ軸2寄り)の内周側磁極52は平面視が縦長の扇形である。
(ステータ4a〜4dの構成)
ステータ4a〜4dについても個別にステータヨークを備えてもよいが、モータ1の小型化、軽量化等を図るため、各2相のステータ4a、4c、4b、4dが、それぞれ1個のステータヨーク8ac、8bdを共用する。すなわち、ロータ3a、3c間に配置されるステータ4a、4cは、ステータ4aがステータヨーク8acのロータ3aに対向する片側を利用して形成され、ステータ4cがステータヨーク8acのロータ3cに対向する片側を利用して形成される。また、ロータ3b、3d間に配置されるステータ4b、4dは、ステータ4bがステータヨーク8bdのロータ3bに対向する片側を利用して形成され、ステータ4dがステータヨーク8bdのロータ3dに対向する片側を利用して形成される。
そして、各2相のステータ4a、4c、4b、4dは、励磁相順(A相、B相、C相、D相の順)でない2相(A相とC相、B相とD相)のステータである。このようにするのは、ステータヨーク8ac、8bdが、両面で異なる相の同時の励磁状態になって磁束飽和が生じないようにし、モータ出力の減少を防止するためである。
また、ステータヨーク8ac、8bdはロータヨーク5a、5cb、5dと略同じ大きさであり、中心にモータ軸2の遊挿孔が形成された円板状であって、一層の軽量化を図るため、外周部および前記遊挿孔側の内周部に凹状の溝9が形成されている。
さらに、ステータヨーク8acのロータ3aに対向する一方の面(片側の磁極面)には、周方向の略等間隔(例えば90度間隔)の各磁極位置に、ロータ3aの磁極51、52と同様の突極構造の外周側磁極81、内周側磁極82がモータ軸2に対して同心状に配置され、ステータヨーク8acのロータ3cに対向する他方の面(片側の磁極面)にも、周方向の略等間隔(例えば90度間隔)の各磁極位置に、ロータ3cの磁極51、52と同様の突極構造の外周側磁極81、内周側磁極82がモータ軸2に対して同心状に配置されている。
図2(b)は図1の矢印線β方向に見たステータ4aの磁極面を示し、各4個の外周側磁極81と内周側磁極82が90度の間隔で同心状に配置されている。
同様に、ステータヨーク8bdについても、ロータ3bに対向する一方の面、ロータ3dに対向する他方の面それぞれの周方向の略等間隔の各磁極位置に、ロータ3b、3dの磁極51、52と同様の突極構造の外周側磁極81、内周側磁極82がモータ軸2に対して同心状に配置されている。
そして、各相のステータ4a〜4dは、各相間で外周側磁極81、内周側磁極82の配置が周方向(モータ軸2の回転方向)にずれ、かつ、外周側磁極81、内周側磁極82の配置が対向するロータ3a〜3dの外周側磁極51、内周側磁極52に対しても相対的に前記周方向にずれるように設置される。そのため、各相のロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dの対の磁極はすべて異なる位相になる。
図3は各相のロータ3a〜3dの磁極位置を揃えてステータ4a〜4dの磁極位置のずれを図中の矢印線γの方向からヨーク単位で見て例示したものであり、各相のステータ4a〜4dの磁極81、82が周方向に90度間隔で配置されている場合、各相のステータ4a〜4dの磁極81、82の配置は相毎に25.5度ずつずれ、A相の磁極81、82に対して、B相の磁極81、磁極82の位置が周方向に22.5度ずれ、B相の磁極81、磁極82に対して、C相の磁極81、82の位置が周方向に22.5度ずれ、C相の磁極81、磁極82に対して、D相の磁極81、82の位置が周方向に22.5度ずれるようにステータ4a〜4dの磁極配置が設定される。また、ステータ4a〜4dとロータ3a〜3dの磁極位相のずれは、ロータ3a〜3d毎にロータ3a〜3dの磁極51、52の配置を周方向(モータ軸2の回転方向)にずらして設定される。
なお、磁極81、82も、例えば圧粉磁心により形成され、磁極面積が等しく、径方向に一定の隙間を設けて配置される。そして、径方向外側の外周側磁極81は平面視が横長の扇形であり、内周側磁極82は平面視が縦長の扇形である。
つぎに、各相のステータ4a〜4dは、外周側磁極81と内周側磁極82の間の環状の隙間に、モータ軸2に同心状で磁極81、82の磁極面を相互に逆極性(N極、S極)に励磁する環状の複数ターンのコイル10が配置されている。各相のコイル10は例えば電気角90度毎に相順に切替えて通電される。
この通電により、ステータ4a〜4dの磁極81、磁極82は、A相、B相、C相、D相、A相、…の順に切替えて励磁され、各相のステータ4a〜4dと対向するロータ3a〜3dとの磁気吸引により、トルクが発生して各相のロータ3a〜3dが回転してモータ1が回転する。
以上のように構成された本実施形態のモータ1は、各相のロータ3a〜3dとステータ4a〜4dが対向した状態でモータ軸2方向に配置されるため、ロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dの対向する磁極面積は、略外周側磁極51、81および内周側磁極52、82の平面の面積であって十分に大きく、ロータ3a〜3dやステータ4a〜4dをモータ軸2方向に厚くしなくてよく、モータ1をモータ軸2方向に短くできるというアキシャルギャップモータの特徴を備える。この場合、磁気飽和が生じにくく、大きなモータ出力を得易い。しかも、モータ軸方向2に短くなってモータ体格や質量が小さくなり、モータ1の十分な小型化および軽量化が図られる。
さらに、各相のステータ4a〜4dは、モータ軸2に同心状に配置された各外周側磁極81と各内周側磁極82とが、外周側磁極81と内周側磁極82との間に配置された環状のコイル10により、一括して磁極面が相互に逆極性に励磁され、クローポール型モータの特徴も備える。この場合、(i)磁極毎に個別にコイルを巻く場合に比してコイル10の数が少なく、生産性が向上する。(ii)磁極81、82に個別にコイルを巻くよりも合計のコイル周長が短く、コイル線(エナメル線)の使用量が少なくなり、モータ1は小型、軽量で安価になる。(iii)コイル10は円環状であるため製作し易い。(iv)各相のステータ4a〜4dそれぞれに対して1個のコイル10しか使用しないので、各相のステータ4a〜4それぞれが形成する1個のスロットに一相分のコイル10しか収容しないのと等価の状態であり、絶縁信頼性が高くなる利点もある。そのため、モータ1を安価に形成できるとともに十分な小型化および軽量化を図ることができ、絶縁信頼性も向上する。
つぎに、各相のコイル10の磁極81、82の表面よりもロータ3a〜3b方向に突出した部分を、ロータ3a〜3dの磁極51、52間の凹部11に収納する構造にしたため、モータ1のモータ軸2方向の長さをさらに短くでき、モータ1を一層小型化できる。このとき、ステータヨーク8ac、8bdの両面の磁極位置を合わせることにより、各相のロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dの対のモータ軸2方向の厚みが最も薄くなってモータ1が最も小型、軽量になる。また、ロータ3a〜3dの磁極51、52とステータ4a〜4dの磁極81、82のモータ軸2方向の高さを概略同じにすれば、磁極51、52、81、82の突極性が最も強くなり、発生トルクを最も大きくできる。
なお、凹部11を形成するロータ3a〜3dの磁極51、52の隙間および、コイル10を配置するステータ4a〜4dの磁極81、82間の隙間は、場合によってはヨーク5a、5cb、5d、8ac、8bdを窪ませて形成してもよい。
つぎに、B相、C相のロータ3b、3cを、ロータヨーク5cbを共用して形成し、また、各2相のステータ4a、4c、4b、4dを、ステータヨーク8ac、8bdを共用して形成したため、モータ1のロータ構造、ステータ構造を大幅に軽量化でき、モータ1が軽量化する。
つぎに、ステータヨーク8ac、8bdを共用する各2相のステータ4a、4c、4b、4dは励磁順でなく、ステータヨーク8ac、8bdそれぞれの両面のコイル10が順には励磁されないため、1つのステータヨーク8ac、8bdの両面で異なる相の同時の励磁状態になることがなく、ステータヨーク8ac、8bdを十分に薄く、かつ、軽量にして、モータ1の一層の小型化および軽量化を図ることができる。
したがって、各相のステータ4a〜4dとロータ3a〜3dをモータ軸2方向にギャップを設けて対向配置した構造であって従来にない新規な構造を有し、安価で十分な小型化および軽量化を図って、例えば電気自動車やハイブリッドカー等の駆動モータとしても十分な大きな出力が得られる画期的なモータ1を提供することができる。
なお、例えばステータヨーク8ac、8bdにつき、磁束が最も多くなるコイル10の位置でヨーク厚を厚くし、外周および内周ではヨーク厚を薄くすることにより、ステータヨーク8ac、8bdを一層軽量化してモータ1をさらに軽量化できる。そして、ロータヨーク5a、5cb、5dについても、ヨーク厚をコイル10の位置で厚く、外周および内周では薄くすることにより、一層軽量化してモータ1をさらに軽量化できる。
(他の実施形態)
他の実施形態について、図4〜図6を参照して説明する。
本実施形態においては、モータ1を一層軽量化するため、ステータヨーク8ac、8bdおよび、ロータヨーク5a、5cb、5dを、可能な限り肉抜き状態に加工する。
図4は本実施形態のステータヨーク8acの形状の説明図であり、(a)は磁極面の平面図、(b)は(a)のx−x線に沿って切断した断面図である。
そして、ステータヨーク8acは、磁極81、82を削ることなく、かつ、コイル10を配置する磁極81、82間の環状の隙間を残すため、図4(a)に示すように、外周部が破線aの元の平面視円形状から略矩形状に削られ、内周部の複数個所(具体的には4個所)が破線bのモータ軸2の遊挿孔に繋がる平面視が略V字状に削られる。このとき、x−x線に沿って切断したステータヨーク8acの断面図は図4(b)に示すようになり、内周部側に大きな切り抜き部ksが形成される。
そのため、本実施形態のステータヨーク8acは極めて軽量化される。そして、ステータヨーク8bdについても、同様の加工が施されて軽量化が図られる。
図5は本実施形態のロータヨーク5aの形状の説明図であり、(a)は磁極面の平面図、(b)は(a)のy−y線に沿って切断した断面図である。
そして、ロータヨーク5aについても、磁極51、52を削ることがないようにするため、図5(a)に示すように、外周部が破線cの元の平面視円形状から略矩形状に削られ、内周部の複数個所(具体的には4個所)が破線dのモータ軸2の貫通孔に繋がる平面視が略U字状に削られる。このとき、y−y線に沿って切断したロータヨーク5aの断面図は図5(b)に示すようになり、内周部側に大きな切り抜き部krが形成される。
そのため、本実施形態の場合、ロータヨーク5aも極めて軽量化される。そして、他のロータヨーク5cb、5dについても、同様の加工が施されて軽量化が図られる。
したがって、本実施形態の場合、ロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dが軽量化してモータ1が一層軽量になる。
なお、本実施形態の場合も、各相のステータ4a〜4dは、各相間で外周側磁極81、内周側磁極82の配置が周方向(モータ軸2の回転方向)にずれ、かつ、外周側磁極81、内周側磁極82の配置が対向するロータ3a〜3dの外周側磁極51、内周側磁極52に対しても相対的に前記周方向にずれるように設置される。そのため、各相のロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dの対の磁極はすべて異なる位相になる。
図6は各相のステータ4a〜4d、ロータ3a〜3dの磁極の状態を図3と同じ方向からヨーク単位で見て示したものであり、破線枠で囲んだ2相がヨークを共用したものである。
そして、本発明は上記した両実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、前記両実施形態においては、モータ1が4組のロータ3a〜3d、ステータ4a〜4dを備えた4相(A相、B相、C相、D相)駆動の場合に適用したが、モータ1が3組のロータ、ステータを備えた3相駆動の場合、5組以上のロータ、ステータを備えた5相以上の多相駆動の場合にも適用することができる。なお、3相駆動の場合は、例えば図1のロータ3a(A相ロータ)、ステータ4a(A相ステータ)、ステータ4c(C相ステータ)と、略ロータ3dの形状の片面ロータ(C相ロータ)、略ロータ3aにコイル10を設けた形状の片面ステータ(B相ステータ)、略ロータ3dの形状の片面ロータ(B相ロータ)との組み合わせに形成すればよく、この場合は、A相とC相のステータがヨークを共用する。また、5相駆動の場合は、例えば図1のモータ1のロータ3dの左隣に片面ステータ、片面ロータを配置し、モータ軸2の出力側から順にA相、C相、B相、E相、D相とすれば、A相、C相はステータヨークを共用し、C相、B相はロータヨークを共用し、B相、E相はステータヨークを共用できる。
また、ロータ3a〜3dおよびステータ4a〜4dの磁極位置の数は、3個または5個以上であってもよいもは勿論である。
さらに、ロータヨーク5a、5cb、5d、ステータヨーク8ac、8bdの形状は平面視が円形状でなくてもよいのは勿論であり、前記第2の実施形態の場合と異なる形状に肉抜き加工してもよい。
また、各相のコイル10の通電方向、換言すれば、各相の外周側磁極81と内周側磁極82の磁極性が逆向きであってもよい。
そして、本発明のモータは、電気自動車やハイブリッドカーの駆動モータ等の種々の用途に適用することができる。
1 モータ
2 モータ軸
3a〜3d ロータ
4a〜4d ステータ
10 コイル
11 凹部
51、81 外周側磁極
52、82 内周側磁極

Claims (3)

  1. 各相のステータとロータが対向した状態でモータ軸方向に配置され、
    前記各相のステータおよびロータは、それぞれ周方向の各磁極位置に突極構造の内周側磁極と外周側磁極がモータ軸に同心状に配置され、
    前記各相のステータは、前記外周側磁極と前記内周側磁極の間に、前記モータ軸に同心状で前記外周側磁極と前記内周側磁極の磁極面を相互に逆極性に励磁する環状のコイルが配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記各相のロータの前記外周側磁極と前記内周側磁極の隙間により、前記コイルの突出した部分が回転自在に嵌入する凹部が形成されることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2に記載のモータにおいて、
    前記各相のステータは、励磁順でない各2相のステータがそれぞれ1個のヨークを共用し、
    前記ヨークの一面に一方の相のステータの前記外周側磁極と前記内周側磁極が配置され、前記ヨークの他方の面に他方の相のステータの前記外周側磁極と前記内周側磁極が配置されることを特徴とするモータ。
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