JP5340022B2 - アキシャルギャップモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータとステータがモータ軸上に対向して配置されるアキシャルギャップモータに関し、詳しくは、薄型化および軽量化に関する。
近年、電気自動車やハイブリッドカーの駆動モータの1つとして、アキシャルギャップモータが注目されている。
一般に、アキシャルギャップモータは、ロータとステータの対向する磁極面(モータ軸に直交する面)にロータ磁極、ステータ磁極を周方向(モータ軸が回転する方向)に配設して形成される。ロータ磁極は磁性体の突極(ポール)や永久磁石により形成され、ステータ磁極は磁性体の突極(ティース)に各相のコイルを集中巻きして形成される。
図12(a)、(b)は従来のアキシャルギャップモータのロータ100、ステータ200それぞれの対向する面のコイルを除去した正面図であり、ステータ200については各相のコイルを除去している。ロータ100の円板状のバックヨーク101には8個のロータ磁極102が配設され、ステータ200の円板状のバックヨーク201には12個のステータ磁極202が配設されている。
そして、3相駆動の場合、各ステータ磁極202にU、V、Wの各相の励磁コイルが集中巻きされて相順に通電されることにより、励磁されるステータ磁極202の位置が円周方向に移動する。また、励磁相のステータ磁極202は周方向にN極、S極に交互に励磁される。そして、ステータ磁極202とロータ磁極102の磁気的な作用により、ロータ100が回転してモータ軸(図示せず)が回転する(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−151725号公報 特開2008−245363号公報
従来のアキシャルギャップモータは、図12(b)に示したようにステータ200のヨーク面にステータ磁極202を周方向に一列(一重)に配置した構成であり、磁束は励磁相のS極のステータ磁極202よりバックヨーク201の磁路を左右に分岐して周回移動し、左右の励磁相のN極のステータ磁極202に至る。
図13はU相励磁のステータ200の磁束を示し、U相のS極のステータ磁極202の磁束を破線矢印の4本の磁束線φaで示すと、この4本の磁束線φaは2本ずつに分枝してバックヨーク201の磁路を左右に約1/4周移動して左右両隣のU相のN極のステータ磁極202に至る。このとき、N極のステータ磁極202は、左右両隣のS極のステータ磁極202それぞれから2本の磁束線φaが入り、合計で4本の磁束線φaの磁束を出力する。したがって、バックヨーク201の磁路を2本の磁束線φaが通り、バックヨーク201の軸方向の厚みは2本の磁束線φaの磁束密度に対応するように厚くする必要があり、結果として、アキシャルギャップモータは軸方向に厚くなって質量も大きくなり、アキシャルギャップモータの十分な薄型化および軽量化を図ることができない問題がある。
本発明は、ステータの磁極構造を改良してステータのバックヨークを従来より薄くできるようにし、従来より薄型で軽量なアキシャルギャップモータを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のアキシャルギャップモータは、ステータとロータとが対向するアキシャルギャップモータであって、前記ステータは、前記ロータに対向する磁極面の内周側と外周側に集中巻きのコイルの通電により励磁されるステータ磁極が周方向に同数配置され、前記ステータの内周側のステータ磁極は一方の極性に励磁され、前記ステータの外周側のステータ磁極は前記一方の磁極と逆の他方の極性に励磁され
前記ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極とは、周方向に位置がずれていることにより、前記ステータ磁極間の磁束を周方向と径方向に分散させることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のアキシャルギャップモータの前記ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極は、内周側のステータ磁極の磁極面が縦長形状であり、外周側のステータ磁極の磁極面が横長形状であることが好ましい(請求項)。
さらに、本発明のアキシャルギャップモータの前記ステータは、内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極の間に配置されたループ状の界磁コイルを備えるこが望ましい(請求項)。
また、本発明のアキシャルギャップモータの前記ロータは、前記ステータに対向する磁極面に内周側のロータ磁極と外周側のロータ磁極が周方向に配置され、前記界磁コイルは、内周側のステータ磁極および外周側のステータ磁極より前記ロータの方向に突出し、前記ロータの内周側のロータ磁極と外周側のロータ磁極との間隙が形成する凹部に非接触状態に挿入されることがより望ましい(請求項)。
請求項1に係る本発明のアキシャルギャップモータの場合、ステータの磁極は、ロータに対向する磁極面に周方向に同心状に二重に配置された内周側、外周側のステータ磁極からなり、磁束はステータ磁極の磁極面とは反対側に配置されたバックヨークの周方向と径方向に分散される。そして、ステータ磁極を一列(一重)に配置する従来モータに比して、ステータの磁極数が2倍になり、ステータの磁極間の磁路も短くなるため、内周側および外周側のステータ磁極それぞれを出入りする磁束は従来モータの各ステータ磁極を出入りする磁束の1/2に減少し、ステータ磁極間のバックヨークの磁路を通る磁束の密度も略1/2に減少する。
したがって、ステータのバックヨークの軸方向の厚みを従来モータの1/2に薄くすることができ、ステータの軸方向の厚みを従来モータより薄くすることが可能になる。その結果、アキシャルギャップモータを軸方向に従来より薄型に形成することができ、従来にない薄型で軽量のアキシャルギャップモータを提供することができる。なお、内周側、外周側のステータ磁極は従来モータのステータ磁極を2分割した磁極に相当するので、ステータは径方向に大きくならず、ステータの磁極数が2倍になってもアキシャルギャップモータが径方向に大型化することはない。
また、ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極が周方向に位置をずらして配置されるため、同じ相の磁極が接近することはなく、漏れインダクタンスが増加することもない。そのため、高回転での出力を向上できる利点もある。また、磁極がより分散して配置されることにより、バックヨークに局所的な磁気飽和が生じにくくなるので、ステータのバックヨークを一層薄くしてさらに薄型で軽量のアキシャルギャップモータを提供することができる。
請求項に係る本発明のアキシャルギャップモータの場合、周方向の幅が短くなるステータの内周側のステータ磁極は磁極面が縦長形状になり、周方向の幅が長くなるステータの外周側のステータ磁極は磁極面が横長形状になるため、ステータのスペースを無駄なく活用して外周側のステータ磁極と内周側のステータ磁極の磁極面を極力同じ面積にすることができる。
請求項に係る本発明のアキシャルギャップモータの場合、界磁コイルにより、ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極に磁束が増加する向きのバイアス磁界を与え、出力(トルク)を大きくすることができる。
請求項に係る本発明のアキシャルギャップモータの場合、前記界磁コイルを内周側および外周側のステータ磁極より前記ロータの方向に突出して設けることにより、内周側および外周側のステータ磁極の磁極面積が小さくなったりしない。また、前記界磁コイルがロータの内周側および外周側のロータ磁極の間の凹部に挿入されるので、軸方向の厚みの前記界磁コイルによる増大が防止される。したがって、薄型かつ軽量で大出力の画期的なアキシャルギャップモータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態のアキシャルギャップモータの側面図である。 (a)、(b)は図1のアキシャルギャップモータのロータ、ステータの斜視図である。 (a)、(b)は図2のロータ、ステータの磁極面の正面図である。 図1のステータの各相の配列の説明図である。 図1のステータの磁路の説明図である。 (a)、(b)は本発明の第2の実施形態のステータの磁極面の正面図、厚みを説明する側面図である。 (a)、(b)は本発明の第2の実施形態のロータの磁極面の正面図、厚みを説明する側面図である。 本発明の第3の実施形態のアキシャルギャップモータの側面図である。 本発明の第4の実施形態のアキシャルギャップモータの側面図である。 (a)、(b)は図9のアキシャルギャップモータのロータ、ステータの斜視図である。 (a)、(b)は図9のアキシャルギャップモータの励磁コイルのみの場合、界磁コイルを付加した場合の磁束の特性図である。 (a)、(b)は従来のアキシャルギャップモータのロータ、ステータの磁極面の正面図である。 図12のステータの磁路の説明図である。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1は本実施形態の3相駆動のアキシャルギャップモータ1Aの軸方向に対して直交する方向から見た側面図であり、図中の一点破線はモータ軸を示す。そして、中央部がモータ軸に軸着した回転自在のロータ2と、モータ軸が中央部を貫通する固定のステータ3が軸方向に対向して並設される。ロータ2、ステータ3は、例えば圧粉磁心、積層鋼板により形成された磁性体の略同じ大きさの円板状のバックヨーク21、31を備える。
図2(a)、(b)および図3(a)、(b)は、ロータ2、ステータ3の磁極の形状および構造を示し、まず、24磁極(3相8磁極)構成のステータ3は、バックヨーク31のロータ2に対向するヨーク面の内周側と外周側に、磁性体の突極が形成するステータ磁極41、42を周方向に等間隔に12個配置して形成される。その際、ステータ3のヨーク面のスペースを極力有効に活用してステータ磁極41、42の磁極面を極力等しくして磁気特性を一定に保つため、ステータ磁極41、42は、磁極面の形状がつぎのように形成される。すなわち、周方向の幅が短くなる内周側の各ステータ磁極41は磁極面が軸心方向に先細りした楔形(又は三角形)であって縦長形状であり、周方向の幅が長くなる外周側の各ステータ磁極42は磁極面が横長の矩形であって横長形状である。
そして、内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42は、例えば、内周側のステータ磁極41がS極(一方の極性)に励磁され、外周側のステータ磁極42がN極(他方の極性)に励磁される。
つぎに、ロータ2は回転するためにステータ3と異なる適当な磁極数の構成であればよく、一般的にはステータ3より磁極数が少ない。具体的には、12磁極のステータ3に対してロータ2は10磁極または8磁極であることが好ましい。
そして、ロータ2が10磁極構成の場合、ステータ3に後述の界磁コイルを備えないのであれば、図12(a)の従来モータのロータ100のように、ロータ2のバックヨーク21のステータ3に対向するヨーク面に10個のロータ磁極を周方向に一列(一重)に配置してもよいが、本実施形態の場合、ステータ3の内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42に対応するように、バックヨーク21のステータ3に対向するヨーク面の内周側と外周側に、磁性体の突極又は磁石体が形成するそれぞれ10個のロータ磁極51、52が同心状に周方向に等間隔に配置して形成される。このとき、ロータ磁極51、52の磁極面もステータ磁極41、42の磁極面と極力等しくするため、内周側のロータ磁極51は内周側のステータ磁極41と同じ縦長形状であり、外周側のロータ磁極52は外周側のステータ磁極42と同じ横長形状である。
つぎに、ステータ3におけるステータ磁極41、42の配置および励磁について説明する。
図4はステータ3のステータ磁極41、42に励磁コイル6を装着した状態を示し、各ステータ磁極41、42はそれぞれ周方向にU、V、Wの順の磁極を形成するが、内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42は、ステータ磁極42の磁極間隔(中心間距離)Laの約1/2だけ周方向に位置をずらして配置される。さらに具体的に説明すると、内周側のステータ磁極41は、磁極対を形成する同相の外周側のステータ磁極42から距離Lb(=(3/2)・La)ずれた位置に配置される。内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42の位置をずらすと、ステータ磁極41、42を一層効果的に周方向と径方向に分散して配置することができる。
さらに、磁極対を形成する同相の内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42は、内周側のステータ磁極41がS極、外周側のステータ磁極42がN極に励磁されるように、相互に逆向きに励磁コイル6が集中巻きされる。
そして、励磁相をU、V、Wに順に切り替えることにより、例えばU相が励磁相になるときには、内周側のU相の4個のステータ磁極41がS極に励磁され、それらのステータ磁極41から周方向にずれた位置の外周側のU相の4個のステータ磁極42がN極に励磁される。このとき、N極のステータ磁極42の磁束はロータ2のロータ磁極51、52を通ってS極のステータ磁極41に入り、ステータ磁極41からバックヨーク31の磁路を通ってステータ磁極42に至る。また、この間にロータ2は磁気作用によって回転する。以降、励磁相がV、W、U,…に切り替わることにより、同様にしてロータ2が回転し続ける。
以上の構成のアキシャルギャップモータ1Aにおいては、ステータ3の磁極は、バックヨーク31のロータ2に対向するヨーク面に周方向に同心状に二重に配置された内周側、外周側のステータ磁極41、42からなる。そして、ステータ磁極41、42はそれぞれ従来モータのステータ磁極202の個数(12個)であり、しかも、内周側のステータ磁極41と、対応する外周側のステータ磁極42とは、周方向に位置をずらして配置されている。そのため、ステータ3の磁極は、従来モータのステータ磁極202をヨーク面の周方向と径方向に極めて効果的に分散した状態になっている。
この場合、ステータ磁極202を一列(一重)に配置する従来モータに比して、アキシャルギャップモータ1Aは、ステータ3の磁極数が2倍になって磁束がヨーク面に分散され、ステータ磁極41、42を通る磁束は従来モータのステータ磁極202を通る磁束の1/2に減少する。一方で、1回転に必要な励磁の切替え回数は、従来モータと同じ12回であり、駆動周波数の増加は招かない。
図5はU相励磁のステータ3の磁束を示し、図13に対応する。アキシャルギャップモータ1AのU相のステータ磁極41、42の個数(8個)は、図11(b)の従来モータのU相のステータ磁極202の個数(4個)の2倍であるので、U相のS極のステータ磁極41に入る図5の破線矢印の磁束線φbは、図12の破線矢印の磁束線φaの1/2の2本になる。そして、S極のステータ磁極41の2本の磁束線φbは1本ずつに分枝してステータ磁極41、42をつなぐバックヨーク31の磁路を左右に約1/8周移動し、左右両隣のU相のN極のステータ磁極42に至る。このとき、N極のステータ磁極42は左右両隣のS極のステータ磁極41それぞれからの1本の磁束線φbが入り、合計で2本の磁束線φbの磁束を出力する。
そして、図12の磁束線φaと図5の磁束線φbとの比較からも明らかなように、従来モータの場合は、S極、N極のステータ磁極202をつなぐバックヨーク201の磁路の磁束量が2本の磁束線φbで表されるのに対して、アキシャルギャップモータ1Aの場合は、S極、N極のステータ磁極41、42をつなぐバックヨーク31の磁路の磁束量が1本の磁束線φbで表され、従来モータの場合の1/2に減少する。
したがって、ステータ3のバックヨーク31は、軸方向の厚みを従来モータのステータ200のバックヨーク201の厚みの1/2に薄くしても、従来モータのバックヨーク201と同じ磁束密度になる。そして、バックヨーク31の軸方向の厚みをバックヨーク201の厚みの1/2に薄くすることにより、アキシャルギャップモータ1Aの軸方向の厚みを従来モータより薄くすることができ、従来にない薄型で軽量のアキシャルギャップモータ1Aを提供することができる。なお、内周側、外周側のステータ磁極41、42は従来モータのステータ磁極202を2分割した磁極に相当するので、ステータ3は径方向に大きくしなくてよく、ステータ3の磁極数が2倍になってもアキシャルギャップモータ1Aが径方向に大型化することはない。
ところで、内周側のステータ磁極41の一方の磁極がN極、外周側のステータ磁極42の他方の磁極がS極であっても全く同様である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図6、図7を参照して説明する。それらの図面において、図1〜図5と同一の符号は同一もしくは相当するものを示す。
前記アキシャルギャップモータ1Aは、ステータ3のバックヨーク31の厚みを薄くすることができるのと同様、ロータ2のバックヨーク21についてもロータ磁極51、52の個数が2倍になるので軸方向の厚みを薄くすることができ、バックヨーク21、31の厚みを共に薄くすることで、一層、薄型で軽量のアキシャルギャップモータ1Aを提供することができる。
そして、ロータ2の、ステータ3の磁束の量は内周側および外周側の磁性体の端になる程減少するので、アキシャルギャップモータ1Aを極力軽量化するため、ロータ2のバックヨーク21、ステータ3のバックヨーク31の軸方向の厚みは、中間部分では厚くして外周および内周へ向かう程薄くするのが好ましく、その手法としては、バックヨーク21、31の背面側に連続的な傾斜を付けてもよく、バックヨーク21、31の背面側に段差を設けてもよい。
図6(a)、(b)は本実施形態のステータ3の構成を示し、同図(b)は同図(a)の破線のようにステータ3を厚み方向(モータ軸方向)に切断した断面図である。図6からも明らかなように、本実施形態のステータ3は、バックヨーク31の外周縁の環状部分α1および、内周縁の環状部分α2が、両環状部分α1、α2の間の中間部分α3の厚みdcの1/2程度の厚みdeの段差部に形成される。なお、環状部分α1は外周側のステータ磁極42の半径方向の中心より外周縁の部分であり、環状部分α2は内周側のステータ磁極41の半径方向の半分よりモータ軸寄りの内周縁の部分である。そして、ステータ磁極41、42は中心部を含む半分以上がバックヨーク31の中間部分α3に重なり、バックヨーク31によって十分な強度を確保しつつ、バックヨーク31が段差を設けて極力肉薄で軽量に加工されている。ステータ3は回転しないため、内周側の環状部分α2はモータ軸が貫通する中心開口の端部の厚みを厚くしなくても問題はない。
さらに、本実施形態のステータ3は、バックヨーク31の背面側の外周縁、内周縁の環状部分α1、α2の背面側に全周にわたって凹状の段差部7を形成し、段差部7に各励磁コイル6を結線するバスリング8を嵌入する。そして、環状部分α1、α2の各ステータ磁極41、42の延長範囲の適当な個所からコイル端末を引き出して前記バスリング8に結線する。このようにすることで、ステータ3の厚みを薄くした部分にコイル結線用のバスリング8を配置し、コイル端末の出っ張り等をなくしてアキシャルギャップモータ1Aを一層小型化できる。
図7(a)、(b)は本実施形態のロータ2の構成を示し、同図(b)は同図(a)の破線の位置でロータ2を厚み方向(モータ軸方向)に切断した断面図である。図7からも明らかなように、本実施形態のロータ2は、バックヨーク21の外周側および内周側の背面が次第に薄くなるように傾斜を付けて薄く加工されている。なお、内周側のモータ軸に取付けられる中心開口端縁は厚みを厚くして強度が確保されている。
したがって、本実施形態の場合、ロータ2、ステータ3のバックヨーク21、31の厚みを薄くすることで、一層、薄型で軽量のアキシャルギャップモータを提供することができる。また、ステータ3のバックヨーク31の背面段差に設けた環状の凹部材7にバスリング8を嵌入して設けるため、アキシャルギャップモータ1Aを一層小型化できる。
なお、ステータ3のバックヨーク31の厚みを、ロータ2のバックヨーク21のように傾斜を付けて薄くしてもよく、ロータ2のバックヨーク21の厚みを、ステータ3のバックヨーク31のように段差を設けて薄くしてもよい。そして、バックヨーク21、31の両方を、同じように加工して共に傾斜を付けたり段差を設けたりして薄くしてもよいのは勿論である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図8を参照して説明する。図8において、図1〜図7と同一の符号は同一もしくは相当するものを示す。
図8は本実施形態のアキシャルギャップモータ1Bの組み立て状態の側面図であり、アキシャルギャップモータ1Bは、第2の実施形態のアキシャルギャップモータ1Aと同様、ロータ2、ステータ3のバックヨーク21、31の厚みが薄く加工されている。さらに、アキシャルギャップモータ1Bは、ロータ2のロータ磁極51、52およびステータ3のステータ磁極41、42の磁極面が、モータ軸に対して同心円弧状の凹凸面10に加工されている。
したがって、アキシャルギャップモータ1Bは、ロータ2およびステータ3の磁極面面積が極力広げられてトルク(出力)が増大し、薄型で軽量で、しかも、高出力になる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、図9、図10および図11を参照して説明する。
図9、図10において、図1〜図8と同一の符号は同一もしくは相当するものを示し、それらの図面に示すように、本実施形態のアキシャルギャップモータ1Cは、概略、第2の実施形態の厚みを薄くしたロータ2、ステータ3を備え、さらに、ステータ3の内周側のステータ磁極41と外周側のステータ磁極42の間に配置された本発明のループ状の界磁コイル11を備える。なお、前記ループ状には、円形や楕円形だけでなく、多角形等も含まれる。
界磁コイル11は励磁コイル6と同様のエナメル被覆線からなり、本実施形態の場合、接着したり、適当な支持部材を用いたりして、ステータ磁極41、42の表面上に固定して取付けられ、ロータ2の方向に突出する。さらに、ロータ2の方向に突出した界磁コイル11は、ロータ2とステータ3を対向して配置することにより、ロータ2の内周側のロータ磁極51と外周側のロータ磁極52との間隙が形成する十分な広さの環状の凹部12に、ロータ磁極51、52に接触しないように一部又は全部が挿入されて収容される。
そして、界磁コイル11は、ステータ磁極41、42の磁極性に合わせて、ステータ3の外周側がN極、内周側がS極になる向きの所定のバイアス磁束を発生する。このバイアス磁束が、励磁相のステータ磁極41、42の励磁コイル6の磁束に重畳加算されることにより、励磁相のステータ磁極41、42の磁束が増加する。
図11(a)は励磁コイル6のみによって発生する磁束の電流特性を示し、同図(b)は励磁コイル6の磁束に前記バイアス磁束が重畳加算された場合の磁束の電流特性を示す。そして、図11(b)の特性は図11(a)の特性を左にシフトした特性になり、両図の斜線部の大小比較からも明らかなように、バイアス磁束の重畳加算により励磁相のステータ磁極41、42の磁束が増加して磁界エネルギー増えることが分かる。このようにすると、その分、アキシャルギャップモータ1Cは発生トルクが大きくなって出力が増加する。
したがって、本実施形態の場合、アキシャルギャップモータ1Cの軸長(体格)を増加させることがなく、軸方向の厚みの界磁コイル11による増大を防止して、薄型かつ軽量で大出力の画期的なアキシャルギャップモータ1Cを提供することができる。
そして、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、ステータ3の磁極数は24極に限るものではなく、同様に、ロータ2の磁極数も16極に限るものではない。また、ロータ2には従来モータのロータ磁極102と同様、周方向に一列(一重)に例えば10個のロータ磁極を設けてもよい。
つぎに、内周側のステータ磁極41、ロータ磁極51は磁極面が縦長形状でなくてもよく、同様に、外周側のステータ磁極42、ロータ磁極52は磁極面が横長形状でなくてもよい。そして、例えば内周側のステータ磁極41、ロータ磁極51および、外周側のステータ磁極42、ロータ磁極52の磁極面が、略同じ面積の円形状、多角形状、矩形状等の同一形状であってもよい。
そして、本発明は、電気自動車やハイブリッドカーの駆動モータとして用いられるアキシャルギャップモータだけでなく、種々の用途のアキシャルギャップモータに適用することができる。その際、アキシャルギャップモータは4相以上の多相駆動のモータであってもよい。
1A、1B、1C アキシャルギャップモータ
2 ロータ
3 ステータ
6 励磁コイル
11 界磁コイル
12 凹部
21、31 バックヨーク
41、42 ステータ磁極
51、52 ロータ磁極

Claims (4)

  1. ステータとロータとが対向するアキシャルギャップモータであって、
    前記ステータは、前記ロータに対向する磁極面の内周側と外周側に集中巻きのコイルの通電により励磁されるステータ磁極が周方向に同数配置され、
    前記ステータの内周側のステータ磁極は一方の極性に励磁され、前記ステータの外周側のステータ磁極は前記一方の磁極と逆の他方の極性に励磁され
    前記ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極とは、周方向に位置がずれていることにより、前記ステータ磁極間の磁束を周方向と径方向に分散させる
    ことを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  2. 請求項に記載のアキシャルギャップモータにおいて、
    前記ステータの内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極は、内周側のステータ磁極の磁極面が縦長形状であり、外周側のステータ磁極の磁極面が横長形状であることを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  3. 請求項1または2に記載のアキシャルギャップモータにおいて、
    前記ステータは、内周側のステータ磁極と外周側のステータ磁極の間に配置されたループ状の界磁コイルを備えることを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  4. 請求項に記載のアキシャルギャップモータにおいて、
    前記ロータは、前記ステータに対向する磁極面に内周側のロータ磁極と外周側のロータ磁極が周方向に配置され、
    前記界磁コイルは、内周側のステータ磁極および外周側のステータ磁極より前記ロータの方向に突出し、前記ロータの内周側のロータ磁極と外周側のロータ磁極との間隙が形成する凹部に非接触状態に挿入されることを特徴とするアキシャルギャップモータ。


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