JP5639876B2 - 回転電機 - Google Patents
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環状のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ10)と、前記ステータの内側又は外側で回転可能に支持された第1ロータ(例えば、後述の実施形態におけるインナーロータ20)と、前記ステータと前記第1ロータとの間に配置されて、前記第1ロータと同芯に回転可能に支持された第2ロータ(例えば、後述の実施形態におけるアウターロータ30)とを備え、
前記第1ロータが、周方向に所定ピッチで交互に異なる極性の磁極を有するように複数の永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石23)を配列して構成された磁極列を備え、
前記ステータが、周方向に配列された複数の電機子(例えば、後述の実施形態における複数の電機子12)で構成され、前記磁極列に対向するように配置されると共に、前記複数の電機子に発生させる所定の複数の電機子磁極により周方向の回転磁界を生成する電機子列を備え、
前記第2ロータが、周方向に所定ピッチで配列された軟磁性体製の複数の誘導磁極で構成され、且つ前記第1ロータの磁極列と前記ステータの電機子列の間に配置された誘導磁極列を備える回転電機において、
前記第2ロータは、該第2ロータの軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア40)と、該ロータコアを支持するように該ロータコアの軸線方向両端側に位置した円板状の第1フランジ(例えば、後述の実施形態における第1フランジ31)および第2フランジ(例えば、後述の実施形態における第2フランジ32)とを備え、
前記ロータコアは、一体円環状の軟磁性体を軸線方向に積層した積層体により構成され、
前記ロータコアは、隣接する前記誘導磁極(例えば、後述の実施形態における磁性部41)同士をそれぞれ連結する複数の連結部(例えば、後述の実施形態における連結部43)を有し、
前記第1フランジおよび第2フランジ間には、前記ロータコアに発生するトルクを伝達するためのトルク伝達部材(例えば、後述の実施形態におけるトルク伝達ピン60)が配置されており、
前記第2ロータの第1フランジおよび第2フランジ間の間隔を、前記第2ロータのロータコアの軸方向長さより大きな一定値に保持した状態で、前記第1フランジおよび第2フランジを相互連結する連結部材(例えば、後述の実施形態におけるショルダーボルト50)を備え、且つ、
前記第2ロータに発生する径方向の振動を許容する振動許容機構(例えば、後述の実施形態における係合溝39及びスライダ65)を備え、
前記振動許容機構は、前記第1及び第2フランジに設けられていることを特徴とする回転電機。
前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される径方向に延びる凹部(例えば、後述の実施形態における係合溝39)と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって前記凹部と面接触しつつ径方向にスライドするように前記凹部内に収容されるとともに、前記トルク伝達部材を支持する支持部(例えば、後述の実施形態におけるスライダ65)と、を有することを特徴とする。
前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される円形の凹部(例えば、後述の実施形態における円溝39b)と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって移動可能な円形の凸部(例えば、後述の実施形態におけるトルク伝達ピン60の円形の端部60a)と、
前記円形の凹部内で回動可能に嵌合して収容されると共に、前記円形の凸部を前記円形の凹部に対して偏心した位置で回動可能に嵌合して収容する回動部材(例えば、後述の実施形態における回動部材66)と、を有することを特徴とする。
図1〜図8は第1実施形態の回転電機としての電動機を示す図である。図1〜図4に示すように、この電動機は、ケーシング1と、ケーシング1の内周に固定された円環状のステータ10と、ステータ10の内周側に収納されてステータ10と共通な軸線xまわりに回転する円筒状のアウターロータ(第2ロータ)30と、アウターロータ30の内部に同芯に収納されて軸線xまわりに回転する円筒状のインナーロータ(第1ロータ)20とで構成されている。
ステータ10は、電磁鋼板を積層した円環状のステータコア11を備えており、ステータコア11の内周面には、複数(本実施形態では48個)のティース13および複数(本実施形態では48個)のスロット14が円周方向に交互に形成されている。ステータコア11のスロット14には、U相、V相、W相のコイルが分布巻きされており、各ティース13と各コイルで複数の電機子12が構成され、各電機子12が周方向に一定ピッチで並んでいることで電機子列が構成されている。ステータ10の電機子列は、後述するインナーロータ2の磁極列に対向している。そして、ケーシング1に設けた3個の端子(図示略)からU相、V相、W相のコイルに3相交流電流を供給することで、複数の電機子12に発生させる所定の複数の仮想的な電機子磁極により、周方向の回転磁界を生成する。本実施形態の場合、ステータ10に発生する電機子磁極の数は16個に設定されており、従って、電機子磁極の磁極対数は8個に設定されている。
図3および図5に示すように、インナーロータ20を内部に収容するアウターロータ30は、軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコア40と、ロータコア40を各外周部で支持するようにロータコア40の軸線方向両端側に配置された円板状の第1フランジ31および第2フランジ32と、を備えている。
図3に示すように、インナーロータ20は、円筒状に形成されたロータボディ21と、ロータボディ21のハブ21aを貫通して固定されたインナーロータシャフト25と、積層鋼板で構成されてロータボディ21の外周部に配置された円環状のロータコア22とを備えている。インナーロータシャフト25の一端は、軸線上で第1アウターロータシャフト33の内部にボールベアリング38で回転自在に支持され、インナーロータシャフト25の他端は、第2アウターロータシャフト34の内部にボールベアリング37で回転自在に支持されている。そして、インナーロータシャフト25の他端は、ケーシング1の本体部2を貫通して、インナーロータ20の出力軸としてケーシング1の外部に延出している。
従って、この電動機においては、ステータ10の電機子磁極の数qと、インナーロータ20の磁極の数pと、アウターロータ30の誘導磁極の数との比が、
1:m:(1+m)/2 (m=p/q≠1.0)
の関係に設定されている。
T1=Te・m
T2=−Te・(m+1)
の伝達トルクで回転する。
図9は第2実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
図10は第3実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
図11は第4実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
図12は第5実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
図13〜図16は第6実施形態の回転電機としての電動機を示す図である。この電動機は、振動許容機構を含むアウターロータ30の構造において第1実施形態と異なる。
その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では、1つの磁極を、単一の永久磁石の磁極で構成しているが、複数の永久磁石の磁極で構成してもよい。例えば、2つの永久磁石の磁極がステータ側で近づき合うように、これらの2つの永久磁石を逆V字状に並べることにより、1つの磁極を構成することによって、磁力線の指向性を高めるようにしてもよい。さらに、永久磁石に代えて、電磁石や移動磁界を発生可能な電機子を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、U相〜W相のコイルをスロットに分布巻きで巻回しているが、これに限らず、集中巻きであってもよい。さらに、上述した実施形態では、コイルをU相〜W相の3相コイルで構成しているが、回転磁界を発生できれば、このコイルの相数はこれに限らず、任意である。
また、上述した実施形態では、インナーロータ20とアウターロータ30をステータ10の内側に配置したが、これに限らず、インナーロータ20とアウターロータ30をステータ10の外側に配置してもよい。
12 電機子
20 インナーロータ(第1ロータ)
23 永久磁石
30 アウターロータ(第2ロータ)
31 第1フランジ
32 第2フランジ
39,39a 係合溝(凹部)
39b 円溝(円形の凹部)
40 ロータコア
41 磁性部
41b 貫通孔(振動許容機構)
42 空間部
43 連結部
50 ショルダーボルト(連結部材)
60,63 トルク伝達ピン(トルク伝達部材)
60a,63a 円形の端部(円形の凸部)
62 弾性部材
65 スライダ(支持部)
66 回動部材
Claims (3)
- 環状のステータと、前記ステータの内側又は外側で回転可能に支持された第1ロータと、前記ステータと前記第1ロータとの間に配置されて、前記第1ロータと同芯に回転可能に支持された第2ロータとを備え、
前記第1ロータが、周方向に所定ピッチで交互に異なる極性の磁極を有するように複数の永久磁石を配列して構成された磁極列を備え、
前記ステータが、周方向に配列された複数の電機子で構成され、前記磁極列に対向するように配置されると共に、前記複数の電機子に発生させる所定の複数の電機子磁極により周方向の回転磁界を生成する電機子列を備え、
前記第2ロータが、周方向に所定ピッチで配列された軟磁性体製の複数の誘導磁極で構成され、且つ前記第1ロータの磁極列と前記ステータの電機子列の間に配置された誘導磁極列を備える回転電機において、
前記第2ロータは、該第2ロータの軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコアと、該ロータコアを支持するように該ロータコアの軸線方向両端側に位置した円板状の第1フランジおよび第2フランジと、を備え、
前記ロータコアは、一体円環状の軟磁性体を軸線方向に積層した積層体により構成され、
前記ロータコアは、隣接する前記誘導磁極同士をそれぞれ連結する複数の連結部を有し、
前記第1フランジおよび第2フランジ間には、前記ロータコアに発生するトルクを伝達するためのトルク伝達部材が配置されており、
前記第2ロータの第1フランジおよび第2フランジ間の間隔を、前記第2ロータのロータコアの軸方向長さより大きな一定値に保持した状態で、前記第1フランジおよび第2フランジを相互連結する連結部材を備え、且つ、
前記第2ロータに発生する径方向の振動を許容する振動許容機構を備え、
前記振動許容機構は、前記第1及び第2フランジに設けられていることを特徴とする回転電機。 - 前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される径方向に延びる凹部と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって前記凹部と面接触しつつ径方向にスライドするように前記凹部内に収容されるとともに、前記トルク伝達部材を支持する支持部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。 - 前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される円形の凹部と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって移動可能な円形の凸部と、
前記円形の凹部内で回動可能に嵌合して収容されると共に、前記円形の凸部を前記円形の凹部に対して偏心した位置で回動可能に嵌合して収容する回動部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
Priority Applications (1)
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JP2010287536A JP5639876B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 回転電機 |
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JP2010287536A JP5639876B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 回転電機 |
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Family Applications (1)
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JP2010287536A Active JP5639876B2 (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 回転電機 |
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