JP5639876B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、電動機や発電機として使用可能な回転電機に係り、特に、独立して回転可能な2つのロータを備えた多重ロータ式の回転電機に関するものである。
従来、多重ロータ式の回転電機は、環状のステータと、ステータの内側で回転可能なインナーロータ(第1ロータ)と、ステータおよびインナーロータ間に配置されて、前記インナーロータと同芯に回転可能なアウターロータ(第2ロータ)とを備える。そして、ステータは、複数の電機子で構成されて円周方向に沿って回転する回転磁界を発生させる電機子列を備え、インナーロータは、複数の永久磁石で構成された磁極列を備え、アウターロータは、軟磁性体製の複数の誘導磁極で構成された誘導磁極列を備え、アウターロータの誘導磁極列の径方向の両側にステータの電機子列およびインナーロータの磁極列を対向させている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の電動機の第2ロータでは、その軸線まわりに回転可能に配置された第1フランジおよび第2フランジの外周部に、弱磁性体で構成されて周方向に所定間隔で配置された複数の連結部材を締結部材により固定し、周方向に隣接する前記連結部材間に軟磁性体よりなる誘導磁極を支持した構成が採用されている。また、連結部材と誘導磁極との支持面は、凹部と凸部によって結合され、また、連結部材の軸線方向端部は、各フランジの外周部に設けられた突出部と当接し、誘導磁極に作用する径方向外向きの遠心力を連結部材の凸部やフランジの突出部で受け止め、誘導磁極の脱落を防止している。
特開2010−17032号公報
ところで、特許文献1に記載のような回転電機では、電磁鋼板の積層体からなる誘導磁極は、締結部材により圧縮応力が発生するため、圧縮応力による磁気特性劣化の影響を受ける可能性がある。このため、電磁鋼板には締結部材による軸力が作用しない構成が望まれる。一方、そのような構成では、遠心力や磁気吸引力によって、誘導磁極とフランジの構成材料の違いや形状の違いに応じてこれらの間に径方向の変位差が発生し、第2ロータが径方向に振動する可能性があり、誘導磁極やフランジ、及びこれらの間に設けられる締結部材に応力集中が生じる虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第2ロータの電磁鋼板に圧縮応力が作用するのを抑制するとともに、誘導磁極とフランジとの間の径方向の変位差を吸収して、応力集中の発生を抑制することができる回転電機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転電機において、
環状のステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ10)と、前記ステータの内側又は外側で回転可能に支持された第1ロータ(例えば、後述の実施形態におけるインナーロータ20)と、前記ステータと前記第1ロータとの間に配置されて、前記第1ロータと同芯に回転可能に支持された第2ロータ(例えば、後述の実施形態におけるアウターロータ30)とを備え、
前記第1ロータが、周方向に所定ピッチで交互に異なる極性の磁極を有するように複数の永久磁石(例えば、後述の実施形態における永久磁石23)を配列して構成された磁極列を備え、
前記ステータが、周方向に配列された複数の電機子(例えば、後述の実施形態における複数の電機子12)で構成され、前記磁極列に対向するように配置されると共に、前記複数の電機子に発生させる所定の複数の電機子磁極により周方向の回転磁界を生成する電機子列を備え、
前記第2ロータが、周方向に所定ピッチで配列された軟磁性体製の複数の誘導磁極で構成され、且つ前記第1ロータの磁極列と前記ステータの電機子列の間に配置された誘導磁極列を備える回転電機において、
前記第2ロータは、該第2ロータの軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア40)と、該ロータコアを支持するように該ロータコアの軸線方向両端側に位置した円板状の第1フランジ(例えば、後述の実施形態における第1フランジ31)および第2フランジ(例えば、後述の実施形態における第2フランジ32)とを備え、
前記ロータコアは、一体円環状の軟磁性体を軸線方向に積層した積層体により構成され、
前記ロータコアは、隣接する前記誘導磁極(例えば、後述の実施形態における磁性部41)同士をそれぞれ連結する複数の連結部(例えば、後述の実施形態における連結部43)を有し、
前記第1フランジおよび第2フランジ間には、前記ロータコアに発生するトルクを伝達するためのトルク伝達部材(例えば、後述の実施形態におけるトルク伝達ピン60)が配置されており、
前記第2ロータの第1フランジおよび第2フランジ間の間隔を、前記第2ロータのロータコアの軸方向長さより大きな一定値に保持した状態で、前記第1フランジおよび第2フランジを相互連結する連結部材(例えば、後述の実施形態におけるショルダーボルト50)を備え、且つ、
前記第2ロータに発生する径方向の振動を許容する振動許容機構(例えば、後述の実施形態における係合溝39及びスライダ65)を備え
前記振動許容機構は、前記第1及び第2フランジに設けられていることを特徴とする回転電機。
請求項に係る発明は、請求項に記載の回転電機において、
前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される径方向に延びる凹部(例えば、後述の実施形態における係合溝39)と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって前記凹部と面接触しつつ径方向にスライドするように前記凹部内に収容されるとともに、前記トルク伝達部材を支持する支持部(例えば、後述の実施形態におけるスライダ65)と、を有することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に記載の回転電機において、
前記振動許容機構は、
前記第1及び第2フランジに形成される円形の凹部(例えば、後述の実施形態における円溝39b)と、
前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって移動可能な円形の凸部(例えば、後述の実施形態におけるトルク伝達ピン60の円形の端部60a)と、
前記円形の凹部内で回動可能に嵌合して収容されると共に、前記円形の凸部を前記円形の凹部に対して偏心した位置で回動可能に嵌合して収容する回動部材(例えば、後述の実施形態における回動部材66)と、を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロータコアの構造が簡略化され、組み立てが簡単になるとともに、第2ロータの遠心力や磁気吸引力に対する剛性を向上させることができる。また、両フランジ間に配置されたトルク伝達部材によってロータコアに発生するトルクを確実にフランジに伝達することができる。
さらに、ロータコアに締め付け用の軸力が作用するのを抑えつつ、連結部材によって、第1フランジおよび第2フランジを相互連結するので、ロータコアの各電磁鋼板に圧縮応力が作用して磁気特性が劣化するのを抑制することができる。また、振動許容機構によって、誘導磁極とフランジとの間の径方向の変位差を吸収して、応力集中の発生を抑制することができる。
さらに、ロータコア側の構成を変更することなく、振動許容機構を構成することができる。
請求項及びの発明によれば、振動許容機構の接触面圧の上昇を抑えつつ、ロータコアに発生するトルクを伝達することができる。
本発明の第1実施形態の回転電機としての電動機を軸線方向から見た正面図である。 同回転電機の外殻体であるケーシングを省略し、アウターロータからインナーロータを取り出して示す電動機の分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図3のIV−IV線に沿った半断面図である。 同電動機のアウターロータの分解斜視図である。 同アウターロータのショルダーボルトによる結合部の構成を示す、図3の一部拡大断面図である。 (a)は同アウターロータのトルク伝達ピンを配置した部分の構成を示す、図3の一部拡大断面図、(b)は(a)のVII−VII矢視断面図で、スライダの配置部分の詳細を示す図である。 同アウターロータの周方向におけるスライダの配置位置を説明するための図で、フランジを軸線方向の内側から見て示す図である。 本発明の第2実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。 本発明の第3実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。 (a)は本発明の第4実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの部分断面図であり、(b)は、(a)のXI−XI線に沿った断面図である。 (a)は本発明の第5実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの部分断面図であり、(b)は、(a)のXII−XII線に沿った断面図である。 本発明の第6実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータ及びインナーロータを示す、図4に対応する断面図である。 同アウターロータの分解斜視図である。 同アウターロータのトルク伝達ピンを配置した部分の断面図である。 同アウターロータにおけるトルク伝達ピンとロータコアとの関係を示す一部分解斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る回転電機について図面を参照して詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1〜図8は第1実施形態の回転電機としての電動機を示す図である。図1〜図4に示すように、この電動機は、ケーシング1と、ケーシング1の内周に固定された円環状のステータ10と、ステータ10の内周側に収納されてステータ10と共通な軸線xまわりに回転する円筒状のアウターロータ(第2ロータ)30と、アウターロータ30の内部に同芯に収納されて軸線xまわりに回転する円筒状のインナーロータ(第1ロータ)20とで構成されている。
アウターロータ30およびインナーロータ20は、ケーシング1に固定されたステータ10に対して相対回転可能であり、且つ、アウターロータ30およびインナーロータ20は相互に相対回転可能となっている。図3に示すように、ケーシング1は、有底筒状の本体部2と、この本体部2の開口に固定された蓋部3とで構成されている。
《ステータ》
ステータ10は、電磁鋼板を積層した円環状のステータコア11を備えており、ステータコア11の内周面には、複数(本実施形態では48個)のティース13および複数(本実施形態では48個)のスロット14が円周方向に交互に形成されている。ステータコア11のスロット14には、U相、V相、W相のコイルが分布巻きされており、各ティース13と各コイルで複数の電機子12が構成され、各電機子12が周方向に一定ピッチで並んでいることで電機子列が構成されている。ステータ10の電機子列は、後述するインナーロータ2の磁極列に対向している。そして、ケーシング1に設けた3個の端子(図示略)からU相、V相、W相のコイルに3相交流電流を供給することで、複数の電機子12に発生させる所定の複数の仮想的な電機子磁極により、周方向の回転磁界を生成する。本実施形態の場合、ステータ10に発生する電機子磁極の数は16個に設定されており、従って、電機子磁極の磁極対数は8個に設定されている。
《アウターロータ》
図3および図5に示すように、インナーロータ20を内部に収容するアウターロータ30は、軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコア40と、ロータコア40を各外周部で支持するようにロータコア40の軸線方向両端側に配置された円板状の第1フランジ31および第2フランジ32と、を備えている。
第1フランジ31の径方向の中心部には第1アウターロータシャフト33が連結されており、この第1アウターロータシャフト33は、ボールベアリング35を介してケーシング1の蓋部3に回転自在に支持されている。また、第2フランジ32の径方向の中心部には第2アウターロータシャフト34が連結されており、第2アウターロータシャフト34は、ボールベアリング36を介してケーシング1の本体部2に回転自在に支持されている。そして、アウターロータ30の出力軸となる第1アウターロータシャフト33が、ケーシング1の蓋部3を貫通して外部に延出している。
本実施形態では、第1フランジ31および第2フランジ32は非磁性体(例えばステンレス)で構成され、第1、第2アウターロータシャフト33、34は、非磁性体より安価な磁性体(炭素鋼)で構成されている。第1フランジ31および第2フランジ32を非磁性体で構成するのは、ロータコア40からの漏れ磁束を抑制するためである。
アウターロータ30のロータコア40は、周方向に所定ピッチで軟磁性体製の複数の誘導磁極を配列した誘導磁極列を有しており、誘導磁極列は、後述するインナーロータ20の磁極列と、前述したステータ10の電機子列との間に位置している。軟磁性体とは磁性体の一種で、磁力を加えると磁極が発生し、磁力を取り去ると磁極が消滅するものをいう。
具体的に、このアウターロータ30のロータコア40は、一体円環状の軟磁性体である電磁鋼板(例えば珪素鋼板)を軸線方向に積層した積層体により構成されている。このロータコア40は、周方向に一定ピッチで間隔をおいて軸線方向に延出する、誘導磁極をそれぞれ構成する複数の磁性部41と、隣接する磁性部41同士を内周側及び外周側でそれぞれ連結する複数の連結部43と、を有し、隣接する磁性部41と内周側及び外周側の連結部43とは、非磁性部を構成する略台形形状の空間部42を画成する。これにより、本実施形態では、磁性部41によって構成される誘導磁極の数は20個に設定されており、従って、誘導磁極対の数は10個に設定されている。
また、図3〜図5に示すように、アウターロータ30の第1フランジ31および第2フランジ32間には、ロータコア40に発生するトルクを第1フランジ31および第2フランジ32に伝達するためのトルク伝達ピン(トルク伝達部材)60が配置されると共に、第1フランジ31および第2フランジ32間の間隔を、ロータコア40の軸方向長さよりも僅かに大きな一定値に保持した状態で、第1フランジ31および第2フランジ32を相互連結するショルダーボルト(連結部材)50が配置されている。本実施形態において、トルク伝達ピン60は、円周方向に90°ピッチで4本設けられている。また、ショルダーボルト50は、円周方向に90°ピッチで配置された4本の組が3組設けられており、合計で12本設けられている。
図6に示すように、ショルダーボルト50は、両端近傍に、外径が拡大したショルダー部(段部)51を有する棒状体で、ショルダー部51の軸方向外側に雄ねじ部52、53を有している。このショルダーボルト50は、ロータコア40の空間部42に非接触な状態で貫通し、一端に設けられた雄ねじ部52を第2フランジ32のネジ孔32aに螺合することで一端を第2フランジ32に結合し、他端に設けられた雄ねじ部53を第1フランジ31のネジ通し孔31aに通過させ第1フランジ31の外側からナット54を螺合することで他端を第1フランジ31に結合している。
そして、このようにショルダーボルト50が第1フランジ31および第2フランジ32に結合されることで、ショルダーボルト50のショルダー部51に、第1フランジ31および第2フランジ32の各内側面が当接して位置規制され、それにより、第1フランジ31と第2フランジ32が、両フランジ31、32の内側面間にロータコア40の軸方向寸法よりも若干大きめの間隔を確保した状態で、相互に強固に連結され一体化されている。これにより、ロータコア40にはショルダーボルト50を締め付ける際に発生する軸力(圧縮応力)が掛からない。なお、このショルダーボルト50も、渦電流損失を低減するために非磁性体で構成されている。
第2フランジ32側のショルダー部51とロータコア40の側面との間には、ウェーブワッシャ80が介在されており、このウェーブワッシャ80によって、ロータコア40が軸方向にがたつかないように位置決めされている。また、第1フランジ31側のショルダー部51と第1フランジ31の当接面間、および、ナット54と第1フランジ31の当接面間にはそれぞれワッシャ55が挟まれている。
図7に示すように、トルク伝達ピン60は、ロータコア40の磁性部41に形成した貫通孔41aに圧入されており、両端部60aがロータコア40の両端面から突出している。ロータコア40は、多数枚の電磁鋼板の積層体で構成されているものの、磁性部41にトルク伝達ピン60が圧入されていることにより、周方向および径方向に相互に位置決めされ、且つ、全体が一体に結合されている。従って、積層体を構成する電磁鋼板は加締めや接着によって結合してもよいし、加締めや接着による結合を省略しても電磁鋼板のばらけを防止することができる。
各トルク伝達ピン60の両端部60aは、正面から見て四角形ピース状のスライダ(支持部)65に形成された円孔65aに若干の隙間を持って嵌合されており、各スライダ65は、第1フランジ31および第2フランジ32の外周部の内側面に径方向に沿って延びるように形成された係合溝(凹部)39に係合され、係合溝39の互いに平行な対向側面に案内されることで、該対向側面と面接触しつつ径方向(図7(b)中矢印A方向)にスライドできるようになっている。
この場合、係合溝39の幅方向中心線がアウターロータ30の軸中心を通る径方向線であり、係合溝39の対向側面は、その係合溝39の幅方向中心線に対し平行に形成されている。同様に、四角形ピース状のスライダ65の係合溝39の対向側面に摺動する対向側面は、係合溝39の幅方向中心線に対し平行となるように形成されている。
このスライダ65と係合溝39によって、ロータコア40と第1、第2フランジ31、32との間に、ロータコア40と第1、第2フランジ31、32との径方向の相対変位(径方向の振動)を吸収する振動吸収機構が構成されている。
即ち、ロータコア40には、回転に伴う遠心力や、ステータ10およびインナーロータ20との間に働く磁気力などの径方向の力が作用する。この径方向の力が作用することによって、フランジ31、32とロータコア40との間には、材質の違いや形状の違いなどの要因により、径方向の相対変位が発生することになる。この相対変位を、フランジ31、32とロータコア40を剛結合することによって押さえ込むと、ロータコア40に大きな応力が発生し、磁気特性を損なうことになる。そこで、フランジ31、32とロータコア40との間の径方向の相対変位を吸収するために、フランジ31、32とロータコア40との間に、スライダ65と係合溝39からなる振動吸収機構が設けられている。
また、このスライダ65と係合溝39の組み合わせは、ロータコア40からトルク伝達ピン60に伝達された周方向のトルクをフランジ31、32に伝達するという役割をなす。トルク伝達ピン60に伝達されたトルクはスライダ65に伝えられ、スライダ65から係合溝39の対向側面を介してフランジ31、32に伝えられる。その際、力の伝達に寄与する面は、スライダ65の対向側面と係合溝39の対向側面の接触面である。この振動吸収機構では、四角形のスライダ65の対向側面が全面、係合溝39の対向側面に対する接触面になるので、接触面圧の上昇を抑えることができる。
また、この実施形態では、図8に示すように、スライダ65を円周方向に90°ピッチで配置しているので、互いに直交するX方向とY方向にロータコア40を位置決めすることができる。
《インナーロータ》
図3に示すように、インナーロータ20は、円筒状に形成されたロータボディ21と、ロータボディ21のハブ21aを貫通して固定されたインナーロータシャフト25と、積層鋼板で構成されてロータボディ21の外周部に配置された円環状のロータコア22とを備えている。インナーロータシャフト25の一端は、軸線上で第1アウターロータシャフト33の内部にボールベアリング38で回転自在に支持され、インナーロータシャフト25の他端は、第2アウターロータシャフト34の内部にボールベアリング37で回転自在に支持されている。そして、インナーロータシャフト25の他端は、ケーシング1の本体部2を貫通して、インナーロータ20の出力軸としてケーシング1の外部に延出している。
ロータボディ21の外周に圧入されたロータコア22は、その外周面に沿って複数個の永久磁石支持孔22aを備えており、そこに永久磁石23が挿入されて接着により固定されている。ロータコア22の隣接する永久磁石23の極性は交互に反転しており、これにより、インナーロータ20は、周方向に所定ピッチで交互に異なる極性の磁極を有するように複数の永久磁石23を配列して構成された磁極列を備えている。
そして、アウターロータ30の外周面に露出する誘導磁極の外周面に、僅かなエアギャップを介して、ステータコア11のティース13の内周面(電機子)が対向し、アウターロータ30の内周面に露出する誘導磁極の内周面に、僅かなエアギャップを介して、インナーロータ20のロータコア22の外周面が対向している。
この場合のインナーロータ20の永久磁石23による磁極の数は24個であり、磁極対の数は12個に設定されている。
従って、この電動機においては、ステータ10の電機子磁極の数qと、インナーロータ20の磁極の数pと、アウターロータ30の誘導磁極の数との比が、
1:m:(1+m)/2 (m=p/q≠1.0)
の関係に設定されている。
このように構成された電動機では、インナーロータ20の磁極列とステータ10の電機子列の間において、複数の電機子磁極による回転磁界が発生するとともにアウターロータ30の誘導磁極列が配置されていることから、各誘導磁極は、電機子磁極と磁極によって磁性を有する。また、隣り合う各誘導磁極(磁性部41)間に間隔が空いていることによって、磁極と誘導磁極と電機子磁極を結ぶような磁力線が発生する。このため、ステータ10の電機子への電力の供給により回転磁界を発生させると、この磁力線による磁力の作用によって、電機子に供給された電力は動力に変換され、その動力が、インナーロータ20やアウターロータ30から出力される。
また、上述した比の関係により、日本国特許第4505521号公報に記載のように、電機子に供給される電力および回転磁界の電気角速度と等価のトルクをTe、インナーロータ20の伝達トルクをT1、アウターロータ30の伝達トルクをT2とすると、
T1=Te・m
T2=−Te・(m+1)
の伝達トルクで回転する。
以上のように構成された本実施形態の電動機によれば、アウターロータ30のロータコア40を一体円環状の電磁鋼板の積層体で構成したので、ロータコア40の構造が簡略化され、組み立てが簡単になるとともに、第2ロータの遠心力や磁気吸引力に対する剛性を向上させることができる。また、第1、第2フランジ31、32間に配置されたトルク伝達ピン60によってロータコア40に発生するトルクを確実に両フランジ31、32に伝達することができる。
また、ロータコア40の両側に位置する第1フランジ31と第2フランジ32をショルダーボルト50で、両フランジ31、32間に一定間隔を保った状態に相互連結するので、ロータコア40に締め付け用の軸力が作用するのを抑えることができ、各電磁鋼板に圧縮応力が作用するのを抑制することができる。そのため、ロータコア40の磁気特性の劣化を軽減することができ、モータ特性の向上が図れる。また、ショルダーボルト50は、積層体よりなるロータコア40を軸力を働かせて締め付けないので、積層体のなじみによって積層体がボルト軸力の低下の影響を受けず、締結を維持することができる。
さらに、アウターロータ30に発生する径方向の振動を許容する振動許容機構として、スライダ65と係合溝39を有するので、アウターロータ30の回転によるトルク発生時には、ロータコア40とフランジ31、32の構成材料の違いや形状の違いに応じて、ロータコア40とフランジ31、32との間に径方向の変位差が生じるが、この変位差をスライダ65と係合溝39によって吸収し、過剰な応力がロータコア40やフランジ31、32、及びトルク伝達ピン60に発生するのを抑制することができる。
このスライダ65と係合溝39は、第1及び第2フランジ31,32に設けられているので、ロータコア側の構成を変更することなく、振動許容機構を構成することができる。特に、本実施形態では、トルク伝達ピン60は、アウターロータ30のロータコア40の磁性部41に形成された貫通孔41aに圧入されているので、ロータコア40を構成する積層体の径方向および周方向の位置決めをトルク伝達ピン60によって行うことができると共に、積層体を構成する電磁鋼板のばらけをトルク伝達ピン60によって防ぐことができる。
さらに、この係合溝39は、第1及び第2フランジ31,32に径方向に延びるように形成され、スライダ65は、トルク伝達ピン60を支持し、第1及び第2フランジ31,32に対するロータコア40の相対移動によって係合溝39と面接触しつつ径方向にスライドするように係合溝39内に収容される。これにより、スライダ65と係合溝39との間での接触面圧の上昇を抑えつつ、ロータコア40に発生するトルクを伝達することができる。また、本実施形態では、各フランジ31,32にトルク伝達が行われる際、スライダ65に形成される円孔65aと、トルク伝達ピン60の円形の端部60aとが円弧部分で面接触するため、トルク伝達ピン60とスライダ65との間での接触面圧の上昇も抑制することができる。
《第2実施形態》
図9は第2実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
即ち、第1及び第2フランジ31,32では、トルク伝達ピン60と対応する位置に、径方向に延びる長楕円の係合溝(凹部)39aが形成されており、この長楕円の係合溝39a内に四角形ピース状のスライダ(支持部)65が面接触しつつ径方向にスライド可能に収容されている。
また、第1実施形態と同様に、スライダ65は、トルク伝達ピン60を支持する円孔65aを有し、長楕円の係合溝39a内に収容されることで、第1及び第2フランジ31,32に対するロータコア40の相対移動によって径方向にスライド可能となる。これにより、スライダ65と係合溝39aとの間での接触面圧の上昇を抑えつつ、ロータコア40に発生するトルクを伝達することができ、また、第1及び第2フランジ31,32の剛性を向上することができる。本実施形態においても、各フランジ31,32にトルク伝達が行われる際、スライダ65に形成される円孔65aと、トルク伝達ピン60の円形の端部60aとが円弧部分で面接触するため、トルク伝達ピン60とスライダ65との間での接触面圧の上昇も抑制することができる。
《第3実施形態》
図10は第3実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
この振動許容機構は、第1及び第2フランジ31,32のトルク伝達ピン60と対応する位置に円溝(円形の凹部)39bが形成されており、この円溝39bには円形の回動部材66が回動可能に嵌合して収容されている。この回動部材66には、その外周面の中心Oから偏心した位置を中心Oとし、トルク伝達ピン60の円形の端部(円形の凸部)60aが回動可能に嵌合する円孔66aが形成されている。従って、トルク伝達ピン60の円形の端部60aは円溝39bに対して偏心した位置で嵌合して収容される。
従って、第1及び第2フランジ31,32に対するロータコア40の相対移動によって、トルク伝達ピン60は、円溝39b内での端部60aの位置を回動部材66を回動させて変化させることで、径方向に移動しながら、ロータコア40に発生するトルクを第1及び第2フランジ31,32に伝達する。この際、円溝39bの内周面と回動部材66の外周面とが全面で接触しているので、接触面圧の上昇を抑制できるとともに、振動耐久性を向上することができる。また、本実施形態においても、各フランジ31,32にトルク伝達が行われる際、回動部材66に形成される円孔66aと、トルク伝達ピン60の円形の端部60aとが円弧部分で面接触するため、トルク伝達ピン60と回動部材66との間での接触面圧の上昇も抑制することができる。
《第4実施形態》
図11は第4実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
この実施形態では、上記実施形態のスライダのような支持部を設けずに、中空のトルク伝達ピン63の円形の端部63aが直接、第1及び第2フランジ31,32に形成された長楕円の係合溝39cに径方向にスライド可能に収容されている。
従って、本実施形態のような構成においても、アウターロータ30の回転時における、ロータコア40とフランジ31,32との間の径方向の変位差を吸収して、応力集中の発生を抑制することができる。なお、トルク伝達ピン63の円形の端部63aと長楕円の係合溝39cは線接触するため、トルク伝達の際にヘルツ応力が過大とならないように掛かり代Lを十分に確保している。
《第5実施形態》
図12は第5実施形態の回転電機としての電動機におけるアウターロータの各フランジに設けられた振動許容機構を示す図である。この電動機は、振動許容機構の構造において第1実施形態と異なる。
上記実施形態では、振動許容機構は、第1及び第2フランジ31,32に設けられていたが、この実施形態では、振動許容機構は、ロータコア40に設けられている。このため、トルク伝達ピン60の円形の端部60aは、第1及び第2フランジ31,32の円溝39dに嵌合される。一方、ロータコア40の磁性部41には、径方向に長い長楕円の貫通孔41bが形成されており、トルク伝達ピン60は、この貫通孔41bに周方向で線接触して径方向にスライド可能に配置されている。
従って、この実施形態では、トルク伝達ピン60が、ロータコア40の磁性部41に形成された長楕円の貫通孔41bを径方向にスライド可能に貫通して、第1及び第2フランジ31,32に固定されている。これにより、アウターロータ30の回転時における、ロータコア40とフランジ31,32との間の径方向の変位差を吸収して、応力集中の発生を抑制することができる。また、ロータコア40を構成する積層鋼板はプレス成形のため、振動許容機構をロータコア40に精度良く形成することができる。なお、この実施形態においても、トルク伝達ピン60と長楕円の貫通孔41bとは線接触するが、十分な掛かり代Lが確保されているので、トルク伝達の際のヘルツ応力は緩和され、焼き付きを防止することができる。
また、この実施形態において、振動許容機構は、ロータコア40に形成された長楕円の貫通孔41bと、トルク伝達ピン60との間に弾性部材を配置するようにして、アウターロータ30の径方向におけるロータコア40とトルク伝達ピン60との間の相対変位を吸収するようにしてもよい。
《第6実施形態》
図13〜図16は第6実施形態の回転電機としての電動機を示す図である。この電動機は、振動許容機構を含むアウターロータ30の構造において第1実施形態と異なる。
このアウターロータ30は、磁性部41に貫通孔41aを有しない点で第1実施形態と異なるロータコア40と、第1、第2フランジ31、32と、ショルダーボルト50と、トルク伝達ピン60とを有する。この場合、トルク伝達ピン60は、空間部42に貫通して設けられており、両端が、フランジ31、32に形成した挿入孔31h、32hに挿入されている。なお、フランジ31、32に挿入されるトルク伝達ピン60の両端は、フランジ31、32との絶縁を確保するために、セラミック溶射が施されている。
また、振動吸収機構として、第1実施形態のスライダ65や係合溝39(図7参照)を設ける代わりに、ロータコア40の空間部42を貫通するトルク伝達ピン60の外周面と空間部42の内周面との間に、ゴム等の弾性部材62が配置されている。弾性部材62は、図16に示すように、トルク伝達ピン60に焼き付けた後、ロータコア40の空間部42に挿入して接着してもよく、空間部42に圧入してもよい。また、弾性部材62とトルク伝達ピン60は、焼付けの代わりに、接着により組み立ててもよく、また、弾性部材62は、ロータコア40の空間部42に焼付けてもよい。
この弾性部材62は、ロータコア40と、フランジ31、32に挿入されたトルク伝達ピン60との間のアウターロータ30の径方向における相対変位を吸収する役割を果たす。
また、ロータコア40とフランジ31、32との結合面間に非磁性リング82が介装されている。この非磁性リング82には、トルク伝達ピン60やショルダーボルト50の貫通孔83、84が設けられている。
このように、トルク伝達ピン60をロータコア40の空間部42に貫通させた場合、トルク伝達ピン60をロータコア40の磁性部41に圧入する場合と比べて、ロータコア40の組み立てを簡単に行うことができる。また、磁性部41の磁路面積をトルク伝達ピン60によって減らすことがない。
従って、この実施形態においても、トルク伝達ピン60が、ロータコア40の空間部42内を径方向にスライド可能に貫通して、第1及び第2フランジ31,32に固定されている。これにより、アウターロータ30の回転によるトルク発生時には、ロータコア40とフランジ31、32の構成材料の違いや形状の違いに応じて、ロータコア40とフランジ31、32との間に径方向の変位差が生じるが、この変位差を弾性部材62を介して空間部42によって吸収し、過剰な応力がロータコア40やフランジ31、32、及びトルク伝達ピン60に発生するのを抑制することができる。
また、ロータコア40の空間部42を貫通するトルク伝達ピン60とロータコア40との間に、アウターロータ30の径方向におけるロータコア40とトルク伝達ピン60との間の相対変位を吸収する弾性部材62を配置したので、ロータコア40とトルク伝達ピン60との絶縁を確保しつつ、ロータコア40に発生する径方向の振動を弾性部材62によって減衰して吸収することができ、フランジ31、32にその振動が伝達するのを抑制しつつトルクを伝達することができる。
なお、この実施形態では、第1実施形態と同様に、ショルダーボルト50によって締結された場合に生じるロータコア40といずれかのフランジ31、32の間のスペースに、ウェーブワッシャ80等の圧接部材を設けて、ロータコア40の軸方向の位置決めを行ってもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では、1つの磁極を、単一の永久磁石の磁極で構成しているが、複数の永久磁石の磁極で構成してもよい。例えば、2つの永久磁石の磁極がステータ側で近づき合うように、これらの2つの永久磁石を逆V字状に並べることにより、1つの磁極を構成することによって、磁力線の指向性を高めるようにしてもよい。さらに、永久磁石に代えて、電磁石や移動磁界を発生可能な電機子を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、U相〜W相のコイルをスロットに分布巻きで巻回しているが、これに限らず、集中巻きであってもよい。さらに、上述した実施形態では、コイルをU相〜W相の3相コイルで構成しているが、回転磁界を発生できれば、このコイルの相数はこれに限らず、任意である。
また、上述した実施形態では、インナーロータ20とアウターロータ30をステータ10の内側に配置したが、これに限らず、インナーロータ20とアウターロータ30をステータ10の外側に配置してもよい。
10 ステータ
12 電機子
20 インナーロータ(第1ロータ)
23 永久磁石
30 アウターロータ(第2ロータ)
31 第1フランジ
32 第2フランジ
39,39a 係合溝(凹部)
39b 円溝(円形の凹部)
40 ロータコア
41 磁性部
41b 貫通孔(振動許容機構)
42 空間部
43 連結部
50 ショルダーボルト(連結部材)
60,63 トルク伝達ピン(トルク伝達部材)
60a,63a 円形の端部(円形の凸部)
62 弾性部材
65 スライダ(支持部)
66 回動部材

Claims (3)

  1. 環状のステータと、前記ステータの内側又は外側で回転可能に支持された第1ロータと、前記ステータと前記第1ロータとの間に配置されて、前記第1ロータと同芯に回転可能に支持された第2ロータとを備え、
    前記第1ロータが、周方向に所定ピッチで交互に異なる極性の磁極を有するように複数の永久磁石を配列して構成された磁極列を備え、
    前記ステータが、周方向に配列された複数の電機子で構成され、前記磁極列に対向するように配置されると共に、前記複数の電機子に発生させる所定の複数の電機子磁極により周方向の回転磁界を生成する電機子列を備え、
    前記第2ロータが、周方向に所定ピッチで配列された軟磁性体製の複数の誘導磁極で構成され、且つ前記第1ロータの磁極列と前記ステータの電機子列の間に配置された誘導磁極列を備える回転電機において、
    前記第2ロータは、該第2ロータの軸線方向中央部に位置する円筒状のロータコアと、該ロータコアを支持するように該ロータコアの軸線方向両端側に位置した円板状の第1フランジおよび第2フランジと、を備え、
    前記ロータコアは、一体円環状の軟磁性体を軸線方向に積層した積層体により構成され、
    前記ロータコアは、隣接する前記誘導磁極同士をそれぞれ連結する複数の連結部を有し、
    前記第1フランジおよび第2フランジ間には、前記ロータコアに発生するトルクを伝達するためのトルク伝達部材が配置されており、
    前記第2ロータの第1フランジおよび第2フランジ間の間隔を、前記第2ロータのロータコアの軸方向長さより大きな一定値に保持した状態で、前記第1フランジおよび第2フランジを相互連結する連結部材を備え、且つ、
    前記第2ロータに発生する径方向の振動を許容する振動許容機構を備え
    前記振動許容機構は、前記第1及び第2フランジに設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記振動許容機構は、
    前記第1及び第2フランジに形成される径方向に延びる凹部と、
    前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって前記凹部と面接触しつつ径方向にスライドするように前記凹部内に収容されるとともに、前記トルク伝達部材を支持する支持部と、を有することを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  3. 前記振動許容機構は、
    前記第1及び第2フランジに形成される円形の凹部と、
    前記第1及び第2フランジに対する前記ロータコアの相対移動によって移動可能な円形の凸部と、
    前記円形の凹部内で回動可能に嵌合して収容されると共に、前記円形の凸部を前記円形の凹部に対して偏心した位置で回動可能に嵌合して収容する回動部材と、を有することを特徴とする請求項に記載の回転電機。
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