JP6691137B2 - 放熱性回路基板 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱性回路基板に関する。本出願は、2015年12月09日出願の日本出願第2015−240564号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
プリント配線板に実装される電子部品の中には、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)のように稼働時の発熱量が大きいものがある。このような高発熱性の電子部品を実装するプリント配線板では、加熱による電子部品の機能低下や回路の損傷を防ぐため、一般に放熱用の金属板等が積層される。
また、電子部品の放熱効果をより高めるため、金属板とプリント配線板とを熱伝導率の高い熱伝導性接着剤で接着した回路基板(特開平6−232514号公報参照)が考案されている。
特開平6−232514号公報
本発明の一態様に係る放熱性回路基板は、絶縁シート及びこの絶縁シートの表面側に積層される導電パターンを有するプリント配線板と、上記プリント配線板の絶縁シートの裏面側に熱伝導性接着剤層を介して積層される熱伝導性基材とを備える放熱性回路基板であって、上記熱伝導性基材の投影領域の少なくとも一部を含み、他の領域よりも絶縁シートの厚さが小さい放熱領域を有する。
図1は、本発明の第一実施形態の放熱性回路基板を示す模式的断面図である。 図2は、図1の放熱性回路基板の模式的平面図である。 図3は、図1の放熱性回路基板の製造方法の一工程を示す模式的断面図である。 図4は、図1の放熱性回路基板の製造方法の図2の次の工程を示す模式的断面図である。 図5は、図1とは異なる実施形態の放熱性回路基板を示す模式的断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
上述の金属板とプリント配線板とを熱伝導性接着剤で接着した回路基板は、金属板と電子部品(導電パターン)との間に絶縁フィルムが存在するため、この絶縁フィルムの介在によって十分な放熱効果が得られ難い。そのため、この回路基板を近年普及しつつある複数のLEDを備えたLED照明装置の回路基板として用いた場合、使用条件が制限されるという不都合がある。
また、上述の回路基板において、熱伝導性を向上させるために絶縁フィルムを薄型化すると、段差を有する筐体の内面等に回路基板を湾曲して配置する際などに、湾曲部分で絶縁フィルムの絶縁性が低下するおそれがある。
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、電子部品の放熱を効果的に促進でき、かつ絶縁信頼性が高い放熱性回路基板の提供を目的とする。
[本開示の効果]
本発明の一態様に係る放熱性回路基板は、電子部品の放熱を効果的に促進でき、かつ絶縁信頼性が高い回路基板を提供することができる。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係る放熱性回路基板は、絶縁シート及びこの絶縁シートの表面側に積層される導電パターンを有するプリント配線板と、上記プリント配線板の絶縁シートの裏面側に熱伝導性接着剤層を介して積層される熱伝導性基材とを備える放熱性回路基板であって、上記熱伝導性基材の投影領域の少なくとも一部を含み、他の領域よりも絶縁シートの厚さが小さい放熱領域を有する。
当該放熱性回路基板は、導電パターンの裏面側に積層される絶縁シートにおいて、熱伝導性基材の投影領域の少なくとも一部(放熱領域)で厚さが減じられている。そのため導電パターンの熱を絶縁シートの薄い領域で熱伝導性接着剤を介して熱伝導性基材に効率的に伝導し放熱効果を著しく促進することができる。また、当該放熱性回路基板は、絶縁シートの放熱領域のみの厚さを減じることで、絶縁シートにおける他の領域で絶縁シートの厚さを大きくできる。そのため、当該放熱性回路基板は、熱伝導性基材の積層領域以外で湾曲させた際の絶縁性の低下を抑制できる。
なお、「表面」及び「裏面」は、絶縁シートの導電パターンが積層される側を「表面」とし、その反対側を裏面とするものであって、使用状態における位置関係を限定するものではない。
上記導電パターンがランド部及びこのランド部に接続する配線部を含み、上記放熱領域が、上記ランド部の投影領域を含むとよい。このようにランド部の投影領域を放熱領域が含むことにより、当該放熱性回路基板は電子部品の放熱を著しく促進することができる。なお、「ランド部の投影領域」とは、ランド部の投影領域の一部又は全体を意味する。つまり、実装する電子部品の形状や特性によっては、ランド部の投影領域において放熱性が確保され難い領域(熱伝導性基材に熱伝導性接着剤を介して接続しても放熱効果が促進されない領域)が生じる場合などがある。このような放熱性が確保され難い領域については絶縁シートの厚さを減じなくとも、ランド部の投影領域の残りの領域で絶縁シートの厚さを減ずることで本発明の効果を奏することができる。すなわち、ランド部の投影領域の一部が放熱領域に含まれない形態も本発明に含まれる。
上記放熱領域における絶縁シートの平均厚さとしては、2μm以上7μm以下が好ましい。このように放熱領域における絶縁シートの平均厚さを上記範囲とすることで、当該放熱性回路基板の製造効率を維持しつつ当該放熱性回路基板の放熱効果を促進することができる。
上記絶縁シートが、ベースフィルムと、このベースフィルムの裏面側に積層される保護フィルムとを有し、上記放熱領域において、ベースフィルムの裏面に上記熱伝導性接着剤層が直接積層されるとよい。絶縁シートをこのような構成とすることで、当該放熱性回路基板は容易かつ確実に放熱領域での絶縁シートの平均厚さを他の領域よりも小さくすることができる。
上記ベースフィルム及び保護フィルムがポリイミドを主成分とするとよい。このようにベースフィルム及び保護フィルムの主成分をポリイミドとすることで、当該放熱性回路基板は、機械的強度や耐熱性等を高めることができる。なお、「主成分」とは、50質量%以上含有される成分を意味する。
当該放熱性回路基板は、複数の上記熱伝導性基材を備え、これらの熱伝導性基材が、熱伝導性接着剤の積層面の高さが異なるよう配設され、上記複数の熱伝導性基材の積層領域間で上記絶縁シートが湾曲しているとよい。当該放熱性回路基板は、上述のように熱伝導性基材の積層領域以外で湾曲させた際の絶縁性(耐電圧性)の低下を抑制できるため、このように熱伝導性基材の表面高さが異なるような段差のある面にも絶縁性を維持しつつ絶縁シートを湾曲させて配設することができる。
当該放熱性回路基板は、上記熱伝導性基材の熱伝導性接着剤積層面の縁が面取りされているとよい。このように熱伝導性基材の熱伝導性接着剤積層面の縁を面取りすることで、当該放熱性回路基板は、熱伝導性基材の縁に当接した絶縁シートの湾曲部分の損傷を低減することができ、絶縁信頼性をさらに高めることができる。
当該放熱性回路基板は、上記熱伝導性接着剤層が熱伝導性フィラーを含有するとよい。このように熱伝導性接着剤層が熱伝導性フィラーを含有することで、当該放熱性回路基板は、上述の放熱効果が促進される。
当該放熱性回路基板は、上記熱伝導性接着剤層の熱伝導率としては、1W/mK以上が好ましい。このように熱伝導性接着剤層の熱伝導率を上記下限以上とすることで、当該放熱性回路基板は、上述の放熱効果が促進される。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[第一実施形態]
図1及び図2に示す放熱性回路基板10は、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板1と、フレキシブルプリント配線板1の裏面側に熱伝導性接着剤層2を介して積層される複数の熱伝導性基材3とを主に備える。
<フレキシブルプリント配線板>
フレキシブルプリント配線板1は、絶縁シート4と、この絶縁シート4の表面側に積層される導電パターン5と、絶縁シート4及び導電パターン5の表面に積層されるカバーレイ6とを有する。
(絶縁シート)
フレキシブルプリント配線板1の絶縁シート4は、絶縁性及び可撓性を有するシート状部材で構成されている。また、当該放熱性回路基板10は、熱伝導性基材3の投影領域Aの少なくとも一部を含み、他の領域よりも絶縁シート4の厚さが小さい複数の放熱領域Bを有する。つまり、絶縁シート4において、熱伝導性基材3の投影領域Aの少なくとも一部を含む放熱領域Bの平均厚さが、他の領域の平均厚さよりも小さい。
具体的には、絶縁シート4は、ベースフィルム4aと、このベースフィルム4aの裏面側に積層される保護フィルム4bと、ベースフィルム4aと保護フィルム4bとを接着する接着層4cとを有する。また、放熱領域Bにおいて、ベースフィルム4aの裏面には熱伝導性接着剤層2が直接積層されている。つまり、保護フィルム4b及び接着層4cには放熱領域Bを確定する開口が形成され、放熱領域Bにおいて、ベースフィルム4aの裏面には接着層4c及び保護フィルム4bが積層されていない。これにより、放熱領域Bでは絶縁シート4の厚さはベースフィルム4aの厚さに等しく、放熱領域B以外の領域では絶縁シート4の厚さはベースフィルム4a、接着層4c、及び保護フィルム4bの合計厚さに等しい。
ベースフィルム4aを構成するシート状部材としては、具体的には樹脂フィルムを採用可能である。この樹脂フィルムの主成分としては、ポリイミド、液晶ポリマー、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が好適に用いられ、機械的強度や耐熱性等の観点からポリイミドが好ましい。なお、ベースフィルム4aは、充填材、添加剤等を含んでもよい。
ベースフィルム4aの平均厚さの下限としては、2μmが好ましく、3μmがより好ましい。一方、ベースフィルム4aの平均厚さの上限としては、7μmが好ましく、6μmがより好ましい。ベースフィルム4aの平均厚さが上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の製造効率が低下するおそれがある。逆に、ベースフィルム4aの平均厚さが上記上限を超える場合、当該放熱性回路基板10の放熱効果を損なうおそれがある。
保護フィルム4bは、絶縁性及び可撓性を有するシート状部材であり、ベースフィルム4aの裏面側に接着される。保護フィルム4bの材質は、ベースフィルム4aと同様とすることができる。
保護フィルム4bの平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、保護フィルム4bの平均厚さの上限としては、50μmが好ましく、40μmがより好ましい。保護フィルム4bの平均厚さが上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の絶縁性(耐電圧性)や機械的強度が低下するおそれがある。逆に、保護フィルム4bの平均厚さが上記上限を超える場合、当該放熱性回路基板10の可撓性を損なうおそれがある。
接着層4cを構成する接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤等が好適に用いられる。接着層4cの平均厚さは、例えば12.5μm以上60μm以下が好ましい。
ベースフィルム4aの平均厚さと保護フィルム4bの平均厚さとの合計の下限としては、15μmが好ましく、20μmがより好ましい。一方、上記平均厚さの合計の上限としては、40μmが好ましく、30μmがより好ましい。上記平均厚さの合計が上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の絶縁性(耐電圧性)や機械的強度が低下するおそれがある。逆に、上記平均厚さの合計が上記上限を超える場合、当該放熱性回路基板10の可撓性を損なうおそれがある。
絶縁シート4の放熱領域B以外の領域での平均厚さの下限としては、15μmが好ましく、30μmがより好ましい。一方、上記平均厚さの上限としては、100μmが好ましく、70μmがより好ましい。上記平均厚さが上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の絶縁性(耐電圧性)や機械的強度が低下するおそれがある。逆に、上記平均厚さが上記上限を超える場合、当該放熱性回路基板10の可撓性を損なうおそれがある。
(導電パターン)
導電パターン5は、複数のランド部5a及びこれらのランド部5aに接続する配線部5bを含む平面形状(パターン)を有する。導電パターン5は、導電性を有する材料で形成可能であるが、好ましくは金属、一般的には例えば銅によって形成される。導電パターン5は、例えばベースフィルム4aの表面に積層された金属層をエッチングすることによって形成される。なお、導電パターン5は、絶縁シート4の表面に直接積層されてもよいし、絶縁シート4の表面に塗工された接着剤を介して積層されていてもよい。
当該放熱性回路基板10において、各放熱領域Bは、各ランド部5aの投影領域を含む。ランド部5aの投影領域は、図1及び図2のように全体が放熱領域Bに包含されてもよいし、一部が放熱領域Bに含まれなくてもよい。また、ランド部5aの投影領域は、熱伝導性基材3の投影領域Aに全体が包含されてもよいし、一部のみが熱伝導性基材3の投影領域Aに含まれてもよいし、熱伝導性基材3の投影領域Aに含まれなくてもよい。ただし、放熱効果を促進する観点から、ランド部5aは、熱伝導性基材3の投影領域A及び放熱領域Bに包含されることが好ましい。
上記導電パターン5の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、8μmがより好ましい。一方、導電パターン5の平均厚さの上限としては、100μmが好ましく、90μmがより好ましい。導電パターン5の平均厚さが上記下限に満たない場合、フレキシブルプリント配線板1の導通性が不十分となるおそれがある。逆に、導電パターン5の平均厚さが上記上限を超える場合、フレキシブルプリント配線板1の可撓性を損なうおそれがある。
(カバーレイ)
フレキシブルプリント配線板1のランド部5aの表面側を除いた部分には、カバーレイ6が積層される。このカバーレイ6は絶縁機能及び接着機能を有し、ベースフィルム4a及び導電パターン5の表面に接着される。カバーレイ6が図1に示すように絶縁層6aと接着層6bとを有する場合、絶縁層6aとしては、ベースフィルム4aと同じ材質を用いることができ、平均厚さもベースフィルム4aと同様とすることができる。また、カバーレイ6の接着層6bを構成する接着剤としては、例えばエポキシ系接着剤等が好適に用いられる。絶縁層6aの平均厚さは、例えば5μm以上50μm以下が好ましい。接着層6bの平均厚さは、例えば12.5μm以上60μm以下が好ましい。
カバーレイ6の表面は、緑、青、黄、赤、黒など任意の色に着色することが可能であるが、中でも白色に着色されることが好ましい。例えばカバーレイ6の表面に白色層を形成することで、ランド部5aに発光ダイオードを実装した際にフレキシブルプリント配線板1側への発光ダイオードの出射光を反射し、光線の利用効率を高めることができる。また、当該放熱性回路基板10の意匠性を高めることができる。この白色層は、例えば白色顔料とそのバインダーとを含む塗工液の塗工等により形成することができる。
<熱伝導性接着剤層>
当該放熱性回路基板10は、熱伝導性接着剤層2を備える。熱伝導性接着剤層2は、絶縁シート4の裏面の熱伝導性基材3の投影領域Aを含む領域に積層され、絶縁シート4と熱伝導性基材3とを接着する。
具体的には、熱伝導性接着剤層2は、絶縁シート4における放熱領域Bにおいて、ベースフィルム4aの裏面に直接積層されている。つまり、熱伝導性接着剤層2は、保護フィルム4b及び接着層4cの放熱領域Bを確定する開口内に充填されている。また、熱伝導性基材3の投影領域Aのうち放熱領域Bを除く領域では、熱伝導性接着剤層2は保護フィルム4bの裏面に直接積層されている。つまり、熱伝導性基材3の投影領域Aは、図1のように放熱領域Bを包含し、放熱領域Bよりも広い領域である。これにより、熱伝導性接着剤の保護フィルム4b及び接着層4cの開口内への充填を容易に行うことができる。
熱伝導性接着剤層2は、接着性樹脂成分と熱伝導性フィラーとを含有する。
接着性樹脂成分としては、例えばポリイミド、エポキシ、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、ゴム等が使用できる。接着性樹脂成分としてアクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等を主成分とする粘着剤を用いれば、フレキシブルプリント配線板1を熱伝導性基材3に容易かつ確実に貼着できる。
上記熱伝導性フィラーとしては、例えば金属酸化物、金属窒化物等を挙げることができる。上記金属酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム等を用いることができる。これらの中でも、電気絶縁性、熱伝導性、価格等の観点から酸化アルミニウムが好ましい。また、上記金属窒化物としては、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等を用いることができる。これらの中でも、電気絶縁性、熱伝導性及び低誘電率の観点から窒化ホウ素が好ましい。なお、上記金属酸化物及び金属窒化物は、2種以上を混合して用いることができる。
熱伝導性接着剤層2における熱伝導性フィラーの含有量の下限としては、40体積%が好ましく、45体積%がより好ましい。一方、熱伝導性フィラーの含有量の上限としては、85体積%が好ましく、80体積%がより好ましい。熱伝導性フィラーの含有量が上記下限に満たない場合、熱伝導性接着剤層2の熱伝導性が不十分となるおそれがある。逆に、熱伝導性フィラーの含有量が上記上限を超える場合、上記接着性樹脂成分と熱伝導性フィラーとの混合時に気泡が入り易くなり、当該放熱性回路基板の耐電圧性が低下するおそれがある。なお、熱伝導性接着剤層2は、熱伝導性フィラー以外に硬化剤等の添加剤を含有してもよい。
熱伝導性接着剤層2の熱伝導率の下限としては、1W/mKが好ましく、3W/mKがより好ましい。一方、熱伝導性接着剤層2の熱伝導率の上限としては、20W/mKが好ましい。熱伝導性接着剤層2の熱伝導率が上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の放熱効果が不十分となるおそれがある。逆に、熱伝導性接着剤層2の熱伝導率が上記上限を超える場合、熱伝導性フィラーの含有量が過多となり、上記接着性樹脂成分と熱伝導性フィラーとの混合時に気泡が入り易くなって当該放熱性回路基板の耐電圧性が低下するおそれや、コストが過大となるおそれがある。
熱伝導性接着剤層2の放熱領域Bを除く領域での平均厚さ(保護フィルム4bの裏面と熱伝導性基材3の表面との平均距離)の下限としては、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。一方、上記平均厚さの上限としては、100μmが好ましく、50μmがより好ましい。上記平均厚さが上記下限に満たない場合、絶縁シート4と熱伝導性基材3との接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、上記平均厚さが上記上限を超える場合、熱伝導性接着剤層2の体積が増加しコストが嵩むおそれや、当該放熱性回路基板10が不必要に厚くなるおそれがある。
保護フィルム4bの裏面に積層される熱伝導性接着剤層2の最小幅d(熱伝導性基材3の投影領域Aの外縁と放熱領域Bの外縁との最小距離)は、適宜設計され、0mmであってもよい。
なお、熱伝導性接着剤層2を2種以上の接着剤を用いて形成してもよい。具体的には、熱伝導性接着剤層2が、絶縁シート4の裏面に積層される第一熱伝導性接着剤層と、この第一熱伝導性接着剤層の裏面に積層される第二熱伝導性接着剤層とを有してもよい。このように熱伝導性接着剤層2を2層に分けて形成することで、1層目(第一熱伝導性接着剤層)の形成後、ボイドの有無を確認してから2層目(第二熱伝導性接着剤層)を形成できるため、接着剤の充填を確実にすることで熱伝導性及び接着力の低下を防止することができる。
<熱伝導性基材>
熱伝導性基材3は、高い熱伝導率を有する部材である。熱伝導性基材3の形状は、例えば板状、ブロック状等とすることができる。また、板状部材として、立体的に屈曲させたものを用いてもよい。熱伝導性基材3の材質としては、例えば金属、セラミックス、カーボン等が挙げられ、中でも金属が好適に用いられる。熱伝導性基材3を形成する金属としては、例えばアルミニウム、マグネシウム、銅、鉄、ニッケル、モリブデン、タングステン等を用いることができる。これらの中でも伝熱性、加工性及び軽量性に優れるアルミニウム又はその合金が特に好ましい。
熱伝導性基材3の材質をアルミニウム又はアルミニウム合金とする場合、熱伝導性基材3が表面にアルマイトを有するとよい。このように熱伝導性基材3の表面をアルマイト処理することで、熱伝導性基材3の耐久性ひいては耐電圧性を高めることができる。アルマイトの平均厚さとしては、例えば10μm以上100μm以下が好ましい。
熱伝導性基材3を板状とする場合の平均厚さの下限としては、0.1mmが好ましく、0.3mmがより好ましい。一方、熱伝導性基材3の平均厚さの上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましい。熱伝導性基材3の平均厚さが上記下限に満たない場合、熱伝導性基材3の強度が不十分となるおそれがある。逆に、熱伝導性基材3の平均厚さが上記上限を超える場合、熱伝導性基材3の加工が困難になるおそれがあるほか、当該放熱性回路基板10の重量や体積が不必要に大きくなるおそれがある。
熱伝導性基材3の熱伝導率の下限としては、50W/mKが好ましく、100W/mKがより好ましい。熱伝導性基材3の熱伝導率が上記下限に満たない場合、当該放熱性回路基板10の放熱効果が不十分となるおそれがある。
熱伝導性基材3は、熱伝導性接着剤の積層面の縁が面取りされているとよい。これにより、当該放熱性回路基板10を湾曲変形させた際に、熱伝導性基材3の縁に当接した絶縁シート4の湾曲部分の損傷を低減することができ、絶縁信頼性をさらに高めることができる。面取りの方法としては特に限定されず、例えばC面加工、R面加工等が挙げられる。
なお、フレキシブルプリント配線板1は、熱伝導性基材3の表面(熱伝導性接着剤の積層面)全体に積層される必要はなく、熱伝導性基材3の表面において、図2に示すようにフレキシブルプリント配線板1及び熱伝導性接着剤層2が積層されず、表面が露出する領域が存在してもよい。
〔放熱性回路基板の製造方法〕
当該放熱性回路基板10は、ベースフィルム4a、導電パターン5及びカバーレイ6の積層体を形成する工程と、ベースフィルム4aの裏面側に放熱領域Bを画定する開口を有する保護フィルム4bを積層する工程と、ベースフィルム4a及び保護フィルム4bの裏面側に熱伝導性接着剤層2及び熱伝導性基材3を積層する工程とを備える製造方法によって製造することができる。
(積層体形成工程)
積層体形成工程では、図3に示すベースフィルム4a、導電パターン5及びカバーレイ6を裏面側からこの順に備える積層体を形成する。具体的には、まずベースフィルム4aの表面に直接又は接着剤を介して金属箔を積層する。次に、ベースフィルム4aの表面に積層した金属箔に導電パターン5を形成する。この金属箔をベースフィルム4aに積層する方法としては特に限定されず、例えば金属箔を接着剤で貼り合わせる接着法、金属箔上に絶縁性基板の材料である樹脂組成物を塗布するキャスト法、金属箔を熱プレスで貼り付けるラミネート法等を用いることができる。また、導電パターン5の形成手法も特に限定されず、従来公知の例えばエッチング法等を採用できる。
導電パターン5の形成後、ベースフィルム4a及び導電パターン5の表面にカバーレイ6を積層する。このとき、カバーレイ6の導電パターン5のランド部5aに対応する位置には予め開口を設けておく。
(保護フィルム積層工程)
保護フィルム積層工程では、図4に示すようにベースフィルム4aの裏面側のうち、熱伝導性基材3の投影領域Aの少なくとも一部を含む放熱領域B以外の領域に保護フィルム4bを積層する。具体的には、保護フィルム4b及び接着層4cを積層したシートに放熱領域Bを確定する複数の開口を形成し、接着層4cがベースフィルム4aの裏面に当接するように上記シートを貼り付ける。このとき、放熱領域Bがランド部5aの投影領域を含むようにする。なお、上記シートをベースフィルム4aの裏面に積層した後に開口を形成してもよい。
なお、積層体形成工程と保護フィルム積層工程とは、必ずしもこの順に行う必要はなく、順序を入れ替えて行ってもよいし、同時に行ってもよい。つまり、ベースフィルム4aに保護フィルム4bを積層してから導電パターン5及びカバーレイ6を積層してもよいし、積層体形成工程の途中で保護フィルム4bを積層してもよい。
(熱伝導性接着剤層及び熱伝導性基材積層工程)
熱伝導性接着剤層及び熱伝導性基材積層工程は、保護フィルム4b及び接着層4cの開口に熱伝導性接着剤を充填しつつ、放熱領域Bを含む熱伝導性基材3の積層領域(投影領域A)に熱伝導性接着剤層2を積層する工程と、熱伝導性接着剤層2の裏面に熱伝導性基材3を積層する工程とを有する。これらの工程は、同時に行ってもよく、熱伝導性接着剤層2の積層工程後に、熱伝導性基材3の積層工程を行ってもよい。
熱伝導性接着剤層2の積層方法としては、例えばスクリーン印刷による方法、ディスペンサで吐出する方法、離型フィルムに積層した接着シートを貼付する方法等を用いることができる。熱伝導性接着剤層2の積層工程と熱伝導性基材3の積層工程とを同時に行う場合は、接着シートを用いることが好ましい。
充填時の熱伝導性接着剤の粘度の下限としては、10Pa・sが好ましく、50Pa・sがより好ましい。一方、充填時の熱伝導性接着剤の粘度の上限としては、100000Pa・sが好ましく、50000Pa・sがより好ましい。充填時の熱伝導性接着剤の粘度が上記下限に満たない場合、熱伝導性接着剤を硬化させる前に熱伝導性接着剤が流動して充填性が低下するおそれがある。逆に、充填時の熱伝導性接着剤の粘度が上記上限を超える場合、熱伝導性接着剤の保護フィルム4b及び接着層4cの開口への充填が不十分となるおそれがある。
熱伝導性接着剤層2の積層工程と熱伝導性基材3の積層工程とを同時に行う場合、ベースフィルム4a及び保護フィルム4bの裏面に熱伝導性接着剤シートを重ね、さらにこの熱伝導性接着剤シートの裏面に熱伝導性基材3を重ねたものを真空熱プレスする方法により、当該放熱性回路基板10が得られる。
上記熱プレスの圧力としては、例えば0.1MPa以上5MPa以下とすることができる。また、この熱プレス時の温度としては、例えば120℃以上220℃以下とすることができる。
また、熱伝導性基材3の積層方法としては、以下のような手順も可能である。まずベースフィルム4a及び保護フィルム4bの裏面に熱伝導性接着剤層2を積層し、この熱伝導性接着剤層2の裏面に熱伝導性基材3を積層(仮貼り)する。その後、例えば真空容器中で上記積層したものを比較的低温で加圧し、仮圧着する。仮圧着後、さらに高温で加熱することで熱伝導性接着剤層2が硬化し、当該放熱性回路基板10が得られる。
上記仮圧着時の圧力としては、例えば0.05MPa以上1MPa以下とすることができる。また、この仮圧着時の温度としては、例えば70℃以上120℃以下とすることができる。さらに、上記高温加熱時の温度としては、例えば120℃以上200℃以下とすることができる。また、高温加熱の時間としては、例えば30分以上600分以下とすることができる。
<利点>
当該放熱性回路基板10は、導電パターン5の裏面側に積層される絶縁シート4が、ベースフィルム4aと、このベースフィルム4aの裏面側に積層される保護フィルム4bとを有し、ベースフィルム4aの裏面に熱伝導性接着剤層2が直接積層されることで熱伝導性基材3の投影領域Aの少なくとも一部(放熱領域B)で厚さが減じられている。そのため、当該放熱性回路基板10は、導電パターン5の熱を放熱領域Bにおいて熱伝導性基材3に効率的に伝導し放熱効果を著しく促進することができる。また、当該放熱性回路基板10は、絶縁シート4の放熱領域Bのみの厚さを減じているので、絶縁シート4における他の領域での絶縁シート4の厚さが比較的大きい。そのため、当該放熱性回路基板10は、熱伝導性基材3の積層領域以外で湾曲させた際の絶縁性の低下を抑制できる。
また、当該放熱性回路基板10は、放熱領域Bが上記ランド部5aの投影領域を含むことにより、電子部品の放熱を著しく促進することができる。
[第二実施形態]
図5に示す放熱性回路基板11は、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板1と、フレキシブルプリント配線板1の裏面側に熱伝導性接着剤層2を介して積層される複数の熱伝導性基材3と、フレキシブルプリント配線板1の複数のランド部5aに実装される発光ダイオード7とを主に備える。フレキシブルプリント配線板1、熱伝導性接着剤層2、及び熱伝導性基材3は、上記第一実施形態の放熱性回路基板10と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
当該放熱性回路基板11は、複数の熱伝導性基材3が、熱伝導性接着剤の積層面の高さが異なるよう配設され、絶縁シート4が複数の熱伝導性基材3の積層領域間で湾曲している。また、当該放熱性回路基板11は、フレキシブルプリント配線板1の導電パターン5に接続されるコネクタ9をさらに備える。なお、図5では、複数の熱伝導性基材3の熱伝導性接着剤の積層面が平行となっているが、これらの積層面は厚さ方向の断面(図5の断面)視で平行でなくてもよい。
<発光ダイオード>
発光ダイオード7は、フレキシブルプリント配線板1の複数のランド部5aに実装される。この発光ダイオード7としては、多色発光タイプ又は単色発光タイプで、チップ型又は合成樹脂等でパッケージされた表面実装型の発光ダイオードを用いることができる。発光ダイオード7は、半田8によってランド部5aへ接続されている。ただし、発光ダイオード7のランド部5aへの接続方法は半田付けに限定されず、例えば導電性ペーストを用いたダイボンディング、金属線を用いたワイヤボンディング等も用いることができる。
<コネクタ>
コネクタ9は、導電パターン5に半田8によって接続されており、信号や電力の送受信を行う。
<利点>
当該放熱性回路基板11は、上述のように熱伝導性基材3の積層領域以外で湾曲させた際の絶縁性(耐電圧性)の低下を抑制できるため、段差のある筐体の内面等に容易かつ確実に配設することができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態では、絶縁シートにおいて、接着層を介して保護フィルムをベースフィルムに積層したが、接着層は必須ではなく、保護フィルムを直接ベースフィルムに積層してもよい。
さらに、当該放熱性回路基板は、絶縁シートが単層でもよく、3層以上の多層構造でもよい。絶縁シートが単層、つまりベースフィルムのみである場合、例えば放熱領域の厚さをエッチング等により減ずることで、放熱領域の平均厚さを他の領域の平均厚さよりも小さくすることができる。
また、当該放熱性回路基板は、熱伝導性基材を1つのみ備えてもよい。熱伝導性基材を1つのみ備える場合でも、当該放熱性回路基板は、フレキシブルプリント配線板の湾曲が求められる用途に好適に使用することができる。
さらに、当該放熱性回路基板は、放熱領域が必ずしもランド部の投影領域を含む必要はなく、ランド部と重ならない位置に放熱領域を形成してもよい。ただし、電子部品の放熱効果の観点からは、当該放熱性回路基板は、ランド部と重なる位置に放熱領域を形成することが好ましい。
また、図1の放熱性回路基板では、熱伝導性基材の投影領域が放熱領域を包含する放熱領域よりも広い領域としたが、これらの領域の関係はこれに限定されず、これらの領域が一致してもよい。また、放熱領域が熱伝導性基材の投影領域の一部のみと重複するものであってもよい。
さらに、上記実施形態では発光ダイオードをフレキシブルプリント配線板に実装したが、発光ダイオード以外の電子部品をフレキシブルプリント配線板に実装してもよい。
また、本発明で用いるプリント配線板は、可撓性を有するフレキシブルプリント配線板に限定されず、リジッドのプリント配線板を用いてもよい。さらに、本発明で用いるプリント配線板は、表面にランド部を有し、裏面に絶縁シートを有するものであれば上記実施形態で使用したものに限定されない。上記プリント配線板は、例えば絶縁フィルムの両面に導電パターンが形成された両面プリント配線板や、導電パターンを有する複数の絶縁フィルムが積層された多層プリント配線板であってもよい。このような両面プリント配線板や多層プリント配線板の場合でも、裏面側(電子部品の実装面と反対側)に熱伝導性基材を積層することで、放熱効果を促進することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[No.1]
まず、ポリイミドを主成分とする平均厚さ5μmのベースフィルムと、銅箔製の平均厚さ35μmの導電パターンと、平均厚さ20μmの白色層、ポリイミドを主成分とする平均厚さ13μmの絶縁層、及び平均厚さ40μmの接着層を有するカバーレイとを裏面側からこの順に積層した配線板を用意する。この配線板は導電パターンにLED(発光ダイオード)が実装可能な1対のランド部を有し、このランド部に沿ってカバーレイに開口が設けられている。
次に、上記配線板の裏面(平均厚さ5μmのベースフィルムの裏面)のうちランド部の投影領域を含む放熱領域以外に、ポリイミドを主成分とする平均厚さ25μmの保護フィルム、及び平均厚さ25μmの接着層を有するカバーレイを熱プレスで貼り付ける。このカバーレイを貼り付けたフレキシブルプリント配線板の上記放熱領域を含む領域に、平均厚さ50μmの熱伝導性接着シートを介してアルミニウム製の平均厚み1mmの熱伝導性基材を真空プレスで貼り付ける。なお、上記熱伝導性接着シートの熱伝導率は3W/mKである。
その後、上記ランド部にLEDを半田リフローにより実装する。LEDの実装後、所定の取付位置に対し、フレキシブルプリント配線板の熱伝導性基材が積層されていない部分を曲げながら熱伝導性基材を固定し、No.1の放熱性回路基板を得る。
[No.2]
裏面側のカバーレイ(保護フィルム)を積層しなかったこと以外はNo.1と同様にしてNo.2の放熱性回路基板を得る。
[評価]
上記No.1,2の放熱性回路基板について、曲げた部分のフレキシブルプリント配線板の裏面を熱伝導性基材の縁(端部)に繰り返し当て、その後の耐電圧性能を測定した。
No.1の放熱性回路基板では、熱伝導性基材へ当てた後も2.5kV以上の耐電圧を保持できるが、No.2の放熱性回路基板では、ベースフィルムの損傷により、耐電圧が2.5kV未満となる。
10、11 放熱性回路基板
1 フレキシブルプリント配線板 2 熱伝導性接着剤層
3 熱伝導性基材 4 絶縁シート
4a ベースフィルム 4b 保護フィルム 4c 接着層
5 導電パターン 5a ランド部 5b 配線部
6 カバーレイ 6a 絶縁層 6b 接着層
7 発光ダイオード 8 半田 9 コネクタ
A 熱伝導性基材の投影領域 B 放熱領域

Claims (7)

  1. 絶縁シート及びこの絶縁シートの表面側に積層される導電パターンを有するプリント配線板と、
    上記プリント配線板の絶縁シートの裏面側に熱伝導性接着剤層を介して積層される熱伝導性基材と
    を備える放熱性回路基板であって、
    上記導電パターンが複数のランド部及びこのランド部に接続する配線部を含み、
    上記熱伝導性基材が複数であり、各熱伝導性基材が上記複数のランド部のそれぞれに対応する箇所に配置され、
    上記絶縁シートが、ベースフィルムと、このベースフィルムの裏面側に積層される保護フィルムとを有し、
    上記ランド部の投影領域と、このランド部に対応している熱伝導性基材の投影領域の少なくとも一部を含放熱領域で、上記保護フィルムに開口が形成され、上記ベースフィルムの裏面に上記熱伝導性接着剤層が直接積層されている放熱性回路基板。
  2. 上記放熱領域における絶縁シートの平均厚さが2μm以上7μm以下である請求項1に記載の放熱性回路基板。
  3. 上記ベースフィルム及び保護フィルムがポリイミドを主成分とする請求項1又は請求項2に記載の放熱性回路基板。
  4. 複数の上記熱伝導性基材を備え、
    これらの熱伝導性基材が、熱伝導性接着剤の積層面の高さが異なるよう配設され、
    上記複数の熱伝導性基材の積層領域間で上記絶縁シートが湾曲している請求項1、請求項2又は請求項3に記載の放熱性回路基板。
  5. 上記熱伝導性基材の熱伝導性接着剤積層面の縁が面取りされている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放熱性回路基板。
  6. 上記熱伝導性接着剤層が熱伝導性フィラーを含有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放熱性回路基板。
  7. 上記熱伝導性接着剤層の熱伝導率が1W/mK以上である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放熱性回路基板。
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