JP6690435B2 - 硬化膜形成用組成物及びその製造方法、硬化膜、光拡散積層体並びに表示装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
当該硬化膜形成用組成物は、[A]粒子と、[B]化合物と、[C]分散媒とを含有する。当該硬化膜形成用組成物は、例えば基材の少なくとも一方の面に塗工されて硬化膜(ハードコート層)を形成するために用いられる。
[A]粒子は、中空有機粒子である。「中空有機粒子」とは、有機重合体を主成分とし、内部に空間を有する粒子をいう。
[B]化合物は、架橋性基を有する化合物である。「架橋性基」とは、同一又は異なる分子間に共有結合を形成することができる基をいう。[B]化合物は、加熱により自発的に重合し、得られる重合体が、当該硬化膜形成用組成物により形成される硬化膜の母材となる。
ビニル基、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の重合性炭素−炭素二重結合含有基;
エポキシ基、チイラニル基、オキセタニル基、ビニルエーテル基等が挙げられる。これらの中で、硬化膜の光拡散特性及び硬さの向上の観点から、重合性炭素−炭素二重結合含有基が好ましく、(メタ)アクリロイル基がより好ましい。
[C]分散媒は、水を主成分する。[C]分散媒としては、水のみを含有する分散媒でも、水及び有機溶媒を含有する混合分散媒でもよい。[C]分散媒としては、環境負荷等の観点から、水のみを含有する分散媒が好ましい。
[D]乳化剤は、界面活性作用を示し、[A]粒子、[B]化合物等の[C]分散媒中での分散性を高めることができる化合物である。
[E]開始剤は、光照射又は加熱によって活性種を発生し、[B]化合物等の重合を促進することで、硬化膜の強度を向上させることができる。[E]開始剤は、水溶性化合物であっても油溶性化合物であってもよい。
ハイドロパーオキサイド類、パーオキシエステル類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、パーオキシケタール類、ケトンパーオキサイド類等の有機過酸化物;
過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオアミド]、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド等のアゾ化合物などが挙げられる。
[F]濡れ剤は、当該硬化膜形成用組成物を塗工する際のハジキ等を抑制し、硬化膜の均一性をより向上させることができる成分である。[F]濡れ剤は、上述の[D]乳化剤とは、機能の点で異なる。[F]濡れ剤としては、例えばポリオルガノシロキサン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、アクリルポリマー系界面活性剤等が挙げられる。
当該硬化膜形成用組成物は、その他の任意成分として、例えば重合禁止剤、消泡剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、可塑剤、紫外線吸収剤、色剤等をさらに含有してもよい。
重合禁止剤は、保管時等の[B]化合物の重合を抑制することで当該硬化膜形成用組成物の貯蔵安定性を向上することができる。上記重合禁止剤の市販品としては、例えばp−メトキシフェノール、フェノチアジン、BHT(以上、和光純薬工業社)、IRGANOX1010、IRGANOX1035(以上、BASF社)、SumilizerGA−80(住友化学社)、キノパワーQS−30、キノパワーQS−W10(以上、川崎化成工業社)等が挙げられる。当該硬化膜形成用組成物が上記重合禁止剤を含有する場合、重合禁止剤の含有量の上限としては、固形分換算で、1質量%が好ましく、0.5質量%がより好ましい。上記重合禁止剤の含有量を上記範囲とすることで、[B]化合物の重合性と、当該硬化膜形成用組成物の貯蔵安定性とをバランスよく向上できる。
当該硬化膜形成用組成物の製造方法は、[A]粒子と、[B]化合物と、[C]分散媒とを混合する工程(混合工程)を備える。当該硬化膜形成用組成物の製造方法によれば、当該硬化膜形成用組成物を容易かつ確実に製造できる。
当該硬化膜は、上述の当該硬化膜形成用組成物から形成される。当該硬化膜は、上述の硬化膜形成用組成物から形成されているので、優れた硬さを有し、かつ光拡散特性に優れている。
基材の少なくとも一方の面に、当該硬化膜形成用組成物を塗工し、硬化膜を積層することにより、積層体を得ることができる。すなわち、この積層体は、基材と、この基材の少なくとも一方の面に積層される硬化膜とを備え、この硬化膜が当該硬化膜形成用組成物により形成される。上記積層体の平均総厚みとしては、例えば10μm以上1,000μm以下である。
当該積層体の製造方法は、基材の一方の面に当該硬化膜形成用組成物を塗工する工程(塗工工程)と、上記塗工工程により得られた塗膜を加熱する工程(加熱工程)とを備える。基材として樹脂フィルムを用いる場合、当該積層体の製造方法は、上記塗工工程後に上記樹脂フィルムを延伸する工程(延伸工程)をさらに備えるとよい。当該積層体の製造方法によれば、当該積層体を容易かつ確実に製造できる。以下、各工程について説明する。
本工程では、基材の一方の面に当該硬化膜形成用組成物を塗工する。
本工程では、少なくとも一方の面に上記硬化膜形成用組成物を塗工した樹脂フィルムを延伸する。樹脂フィルムを延伸する方向としては、長手方向(流れ方向)でもよく、短手方向でもよく、長手方向及び短手方向の両方でもよいが、樹脂フィルムが延伸樹脂フィルムである場合、この延伸樹脂フィルムの製造時には延伸しなかった方向が好ましい。樹脂フィルムを延伸する方法としては、例えば未延伸樹脂フィルムを延伸する方法として上述で例示した方法と同様の方法等が挙げられる。
本工程では、塗工工程により得られた塗膜を加熱する。本工程により、当該硬化膜形成用組成物の[B]化合物が重合し、その結果、上記塗膜が硬化して硬化膜が形成される。また、延伸工程で上記樹脂フィルムを延伸している場合、上記樹脂フィルムの結晶配向を促進できる。上記加熱温度としては、例えば160℃以上240℃以下である。また、上記加熱時間としては、例えば1秒以上60秒以下である。
当該硬化膜形成用組成物から形成される硬化膜は、優れた硬さを維持しつつ、オーバーコート後も光拡散特性に優れるという特性を有しているので、この硬化膜を積層した積層体は、光拡散積層体として、好適に用いることができる。
当該表示装置は、当該光拡散積層体を備える。当該表示装置は、上述の特性を有する光拡散積層体を、ディフューザー、光拡散フィルム等として備えているので、像のぼけを低減することができる。
表示部と光拡散積層体とを備える当該表示装置の製造方法は、基材の少なくとも一方の面側に、[A]粒子と、[B]化合物と、[C]分散媒とを含有する硬化膜形成用組成物(以下、「硬化膜形成用組成物(I)」ともいう)を塗工する工程(以下、「塗工工程」ともいう)と、上記塗工工程により得られた光拡散積層体を、上記表示部の表示側又はその反対側に配置する工程(以下、「配置工程」ともいう)とを備えることを特徴とする。本発明の表示装置の製造方法によれば、像のぼけが低減された表示装置を容易かつ確実に製造できる。
本工程では、基材の一方の面側に、硬化膜形成用組成物(I)を塗工する。
本工程では、上記塗工工程により得られた光拡散積層体を、上記表示部の表示側又はその反対側に配置する。表示部の表示側とは、表示装置における視認側を意味する。例えば表示装置が反射型液晶表示装置の場合、フロントディフューザーとしての光拡散積層体は、表示部の表示側に配置される。また、表示装置が透過型液晶表示装置の場合、光拡散フィルムとしての光拡散積層体は、表示部の表示側と反対側のバックライトユニット等との間に配置される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば上記好適な実施形態では、本発明の硬化膜形成用組成物を主成分が樹脂である基材を有する積層体の製造に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、金属、ガラス、セラミックス等の樹脂以外の材料を主成分とする基材を有する積層体の製造にも適用することができる。
重合体のMw及びMnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(東ソー社の「HLC−8020」)を使用し、GPCカラム(東ソー社の「ガードカラムHXL−H」、「TSKgelG7000HXL」、「TSKgelGMHXL」2本及び「TSKgelG2000HXL」を順次連結したもの)を用い、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、流速:1mL/分、カラム温度:40℃、サンプル濃度:0.7質量%、注入量:70μLの分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするGPCにより測定した。
硬化膜形成用組成物、[A]粒子の水分散体、[D]乳化剤等における固形分濃度は、試料をアルミ皿に入れ、ホットプレート上にて、140℃で30分加熱し、試料の加熱前後の質量変化から算出した。
固形分濃度(%)=(140℃で30分加熱後の試料質量/加熱前の試料重量)×100
中空有機粒子の水分散液を乾燥した後、透過型電子顕微鏡(日立ハイテクフィールディング社の「H−7650」)を用いて、任意の中空粒子20個について外径と内径を測定し、平均値をそれぞれ内径、外径の値とした。中空率は、粒子体積に占める中空体積の割合であり、下記の式を用いて算出した。
中空率(%)=(粒子内径/粒子外径)3×100
[調製例1](化学的に架橋されたシェルを有する中空粒子(a)の水性分散体の製造)
特許第5181566号公報の実施例の「微粒子状の異種重合体(ad)の製造」及び「中空基材粒子(A−1)の製造」に記載の方法に従い、中空基材粒子(A−1)と同様の中空粒子(a)の水性分散体を得た。中空粒子(a)は、化学的に架橋されたシェルを有している。水性分散体を乾燥し、透過型電子顕微鏡で観察したところ、中空粒子(a)は、中央部が透けている完全な球形の中空有機粒子であり、外径が0.6μm、内径が0.4μm、中空率は30%であった。
特許第5098173号公報の比較製造例2(架橋していない中空ポリマー粒子の製造)に記載の方法に従い、中空ポリマー粒子の水性分散体(iii”−1)と同様の中空粒子(b)の水性分散体を得た。この中空粒子(b)は、化学的に架橋されていないシェルを有している。中空粒子(b)は、単一の空孔を有する球状であり、外径が1.1μm、内径が0.9μm、中空率が55%であり、中空粒子(b)の水性分散体における固形分濃度が26.5質量%であった。
特許第4281531号公報の実施例2に記載の方法に従い、実施例2の重合体粒子と同様の中空粒子(c)の水性分散体を得た。中空粒子(c)は、化学的に架橋されたシェルを有している。水性分散体を乾燥し、透過型電子顕微鏡で観察したところ、中空粒子(a)は、中央部が透けている完全な球形の中空有機粒子であり、外径が0.40μm、内径が0.30μm、中空率が42%であった。
特許第5098173号公報の製造例1(架橋中空ポリマー粒子水分散体iiiの製造)に記載の方法に従い、水性分散体(iii−1)と同様の中空粒子(d)の水性分散体を得た。中空粒子(d)は、単一の空孔を有する球形であり、外径が1.1μm、内径が0.9μm、中空率が55%であり、中空粒子(b)の水性分散体における固形分濃度が26.5質量%であった。
特許第5098173号公報の比較製造例1(架橋中空ポリマー粒子水分散体iii’の製造)の水性分散体(iii’−1)と同様の中空粒子(e)の水性分散体を得た。中空粒子(e)は、単一の空孔を有する球形であり、外径が0.35μm、内径が0.2μm、中空率が19%であり、中空粒子(e)の水性分散体における固形分濃度が20.5質量%であった。
特許第3275397号公報の実施例5に記載の方法に従い、実施例5のポリマー粒子と同様の粒子(f)の水性分散体を得た。水性分散体を乾燥させ、走査型電子顕微鏡で観察したところ、平均粒径1.3μmで単分散性の高い球状粒子であることが確認された。
シリカ粒子(アドマテックス社の「アドマファイン SO−C2」(平均粒径0.5μm)20質量部と、水80質量部とを混合し、超音波分散機にて10分間分散処理を行い、シリカ粒子(g)の水性分散体を得た。シリカ粒子(g)の水性分散体の固形分濃度は20質量%であった。
硬化膜形成用組成物の調製に用いた[A]成分、[B]化合物、[D]乳化剤、[E]開始剤及び[F]濡れ剤について以下に示す。
a:調製例1で製造した中空粒子(a)の水性分散体
b:調製例2で製造した中空粒子(b)の水性分散体
c:調製例3で製造した中空粒子(c)の水性分散体
d:調製例4で製造した中空粒子(d)の水性分散体
e:調製例5で製造した中空粒子(e)の水性分散体
f:調製例6で製造した粒子(f)の水性分散体
g:調製例7で製造したシリカ粒子(g)の水性分散体
B−1:ジペンタエリスリトールポリアクリレート(新中村化学工業社の「A−9550」)
B−2:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとヘキサメチレンジイソシアネートとの2:1付加体(日本化薬社の「KAYARAD DPHA−40H」)
B−3:エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート(新中村化学工業社の「A−BPE−4」)
D−1:ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(日本乳化剤社の「ニューコール707SF」、有効成分濃度30質量%)
E−1:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社の「Irgacure184」)
F−1:フッ素系界面活性剤(共栄社化学社の「フタージェント215M」)
[B]化合物としての(B−1)81.0質量部と、[E]開始剤としての(E−1)3.0質量部とを混合し、均一な溶液とした。この溶液に、[D]乳化剤としての(D−1)4.0質量部と、[C]分散媒としての水100質量部とを加え、超音波分散機を用いて分散・混合することにより、[B]化合物の水性分散体を調製した。さらに、ここに[A]粒子としての中空粒子(a)15.0質量部(固形分換算)と、[F]濡れ剤としての(F−1)0.3質量部とを加え、水を固形分濃度が40質量%となるように加え、よく撹拌することにより、硬化膜形成用組成物(J−1)を調製した。
下記表1に示す組成に変更した以外は、実施例1と同様にして、硬化膜形成用組成物(J−2)〜(J−12)並びに(CJ−2)及び(CJ−3)を調製した。
中空粒子(a)の水性分散体を、スプレードライヤ(大川原化工機社の「パイロットシリーズL−12型」)を用いて乾燥し、得られた中空粒子50.0質量部と、[B]化合物としての(B−1)50.0質量部と、[E]開始剤としての(E−1)3.0質量部と、分散媒としてのシクロヘキサノンを固形分濃度が35質量%となるように加え、超音波分散機を用いて分散処理を行い、硬化膜形成用組成物(CJ−1)を調製した。表1における中空粒子(a’)は、中空粒子(a)がシクロヘキサノンを主成分とする分散媒への分散体であることを示す。
架橋性基を有さない化合物としての水溶性高分子であるポリアクリル酸(和光純薬工業社、平均分子量約25,000)81.0質量部と、[D]分散媒としての水160.0質量部とを混合し、均一な溶液を得た。ここに、中空粒子(a)の水性分散体15.0質量部(固形分換算)と、水とを固形分濃度が20質量%となるように加え、よく撹拌して、硬化膜形成用組成物(CJ−4)を調製した。
[実施例1〜12並びに比較例2及び3]
下記表1に示す硬化膜形成用組成物を、ポリエチレンテレフタレート基材(東洋紡社の「コスモシャインA4300」、平均厚み50μm)に、バーコーターを用いてコートし、80℃で10分乾燥した後、高圧水銀灯(300mJ/cm2)を用いて硬化させ、表1に示す平均厚みの硬化膜が積層された光拡散積層体を作製した。
硬化膜形成用組成物(CJ−1)を用い、硬化膜の平均厚みを30μmとした以外は、実施例1〜12と同様にして、比較例1の光拡散積層体を作製した。
硬化膜形成用組成物(CJ−4)を用い、硬化膜の平均厚みを6μmとし、高圧水銀灯を用いた硬化を行わなかった以外は、実施例1〜12と同様にして、比較例4の光拡散積層体を作製した。
上記作製した光拡散積層体について、下記項目を下記方法により評価した。評価結果を表1に合わせて示す。
硬化膜中の粒子濃度(質量%)は、硬化膜の形成に用いた硬化膜形成用組成物中の[A]粒子の全固形分に対する質量割合として算出した値である。
マイクロメーターを用い、試料につき場所を変えて10回、基材及び光拡散積層体の厚みを測定し、それぞれの平均値の差を求め、硬化膜の平均厚み(μm)を算出した。
作製した光拡散積層体について、カラーヘーズメーター(スガ試験機社)を用いて、ASTMD1003に従い、測定した(単位:%)。
上記実施例及び比較例の硬化膜形成用組成物に対応する[A]粒子成分を除いた組成物を別途調製した。これを対応する実施例及び比較例の光拡散積層体に、平均厚み10μmとなるようにオーバーコートし、乾燥及び硬化させた光拡散積層体を作製した。このオーバーコート後の光拡散積層体について曇価を測定し、オーバーコート後の曇価(単位:%)とした。
下記表1に示す硬化膜形成用組成物を用いて形成した硬化膜の押込み弾性率を、微小硬さ試験機(Fisher社の「ピコデンターHM500」)を用いて測定した(単位:GPa)。押込み深さは、硬化膜の平均厚みの5%とした。押込み弾性率は、硬化膜の硬さ(強度)の指標である。
Claims (11)
- 中空有機粒子と、
架橋性基を有する化合物と、
水を主成分とする分散媒と
を含有し、
上記架橋性基を有する化合物が、2官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含む硬化膜形成用組成物。 - 乳化剤をさらに含有する請求項1に記載の硬化膜形成用組成物。
- 開始剤をさらに含有する請求項1又は請求項2に記載の硬化膜形成用組成物。
- 上記中空有機粒子の内径が、0.05μm以上4μm以下である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の硬化膜形成用組成物。
- 上記中空有機粒子の含有量が、固形分換算で0.5質量%以上60質量%以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硬化膜形成用組成物。
- 中空有機粒子と、架橋性基を有する化合物と、水を主成分とする分散媒とを混合する工程
を備え、
上記架橋性基を有する化合物が、2官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含む硬化膜形成用組成物の製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の硬化膜形成用組成物から形成される硬化膜。
- 基材と、
この基材の少なくとも一方の面に積層される光拡散層と
を備え、
上記光拡散層が請求項7に記載の硬化膜により形成されている光拡散積層体。 - 反射型液晶表示装置のフロントディフューザー又は透過型液晶表示装置の光拡散フィルムとして用いられる請求項8に記載の光拡散積層体。
- 請求項8又は請求項9に記載の光拡散積層体を備える表示装置。
- 表示部と光拡散積層体とを備える表示装置の製造方法であって、
基材の少なくとも一方の面側に、中空有機粒子と、架橋性基を有する化合物と、水を主成分とする分散媒とを含有する硬化膜形成用組成物を塗工する工程と、
上記塗工工程により得られた光拡散積層体を、上記表示部の表示側又はその反対側に配置する工程と
を備え、
上記架橋性基を有する化合物が、2官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
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