JP6690017B2 - 熱電モジュール - Google Patents

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Description

本開示は、特に自動車用シートクーラーの温度調節、燃料電池の温度調節等に使用される熱電モジュールに関する。
熱電モジュールは、例えば、熱電素子に電力を供給することによって、一対の支持基板のうちの一方の支持基板と他方の支持基板との間に温度差を生じさせることができる。また、熱電モジュールは、例えば、一方の支持基板と他方の支持基板との間に温度差を与えることによって、熱電素子によって電力を生じさせることができる。これらの性質を活かして、熱電モジュールは温度調節または熱電発電等に用いられる。
このような熱電モジュールとして、例えば特許文献1に開示された熱電モジュールが挙げられる。特許文献1に開示された熱電モジュールは、一対の絶縁基板と、この一対の絶縁基板の外側の主面にそれぞれ貼り合わされた金属板と、一対の絶縁基板の内側に配置された複数の熱電素子と、一対の絶縁基板の内側の主面に設けられて複数の熱電素子を接続する電極(配線導体)と、給電用のリード部材とを備えている。
特開2009−129968号公報
本開示の熱電モジュールは、互いに対向する矩形状の対向領域を有する一対の絶縁基板と、該一対の絶縁基板の対向する一方主面にそれぞれ設けられた配線導体と、前記一対の絶縁基板の前記一方主面とは反対側の他方主面にそれぞれ設けられた一対の金属板と、前記一対の絶縁基板の一方主面間に配置された複数の熱電素子とを備えている。そして、前記一対の絶縁基板および前記一対の金属板のうちの少なくとも一方の絶縁基板および金属板は、平面視で前記対向領域の一辺から突出する突出部を有しているとともに、該突出部の一方主面に前記配線導体とは電気的に接続されていない金属パターンを有している。
熱電モジュールの実施形態の一例の分解斜視図である。 図1に示す熱電モジュールの側面図である。 図1に示すIII−III線で切断した要部拡大断面図である。 熱電モジュールの実施形態の他の例の分解斜視図である。 図4に示す熱電モジュールの側面図である。 図4に示すVI−VI線で切断した要部拡大断面図である。 熱電モジュールの実施形態の他の例の分解斜視図である。 図7に示すVIII−VIII線で切断した要部拡大断面図である。 熱電モジュールの実施形態の他の例の分解斜視図である。 熱電モジュールの実施形態の他の例の分解斜視図である。 熱電モジュールの実施形態の他の例の一部透過平面透視図である。
従来の熱電モジュールは、熱電モジュールの組立時および熱電モジュールの使用時に、絶縁基板と金属板との熱膨張差に伴う反りや変形が生じてしまい、耐久性が低下するおそれがあった。また、金属板の外側にヒートシンクが取り付けられて使用される場合には、金属板とヒートシンクとの間に隙間が生じ、放熱性が低下するおそれもあった。
本開示の熱電モジュールは、耐久性が向上するとともに、放熱性の低下を抑制することができるものである。
以下、熱電モジュールの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は熱電モジュールの実施形態の一例の分解斜視図、図2は図1に示す熱電モジュールの側面図である。また、図3は、図1に示すIII−III線で切断した要部拡大断面図である。
図1〜図3に示す熱電モジュールは、互いに対向する矩形状の対向領域を有する一対の絶縁基板11,21と、一対の絶縁基板11,21の対向する一方主面にそれぞれ設けられた配線導体41,42と、一対の絶縁基板11,21の一方主面とは反対側の他方主面にそれぞれ設けられた一対の金属板12,22と、一対の絶縁基板11,21の一方主面間に配置された複数の熱電素子3とを備える。そして、一対の絶縁基板11,21および一対の金属板12,22のうちの少なくとも一方の絶縁基板21および金属板22は、平面視で対向領域の一辺から突出する突出部20を有しているとともに、突出部20の一方主面に配線導体42とは電気的に接続されていない金属パターン5を有している。ここで、絶縁基板11と金属板12との組み合わせが第1支持基板1であり、絶縁基板21と金属板22との組み合わせが第2支持基板2である。
なお、図1においては、説明の都合上、熱電モジュールを一部分解して示している。具体的には、第2支持基板2および配線導体42を熱電素子3から外してずらしており、図2に示すシール材7も省略している。
本開示の熱電モジュールは、複数の熱電素子3を第1支持基板1と第2支持基板2とからなる一対の支持基板で挟むように支持している。第1支持基板1は上面が第2の支持基板2に対向する一方主面となるように配置され、第2の支持基板2は下面が第1の支持基板1に対向する一方主面となるように配置されている。
上記したように、第1支持基板1は第1絶縁基板11と第1金属板12とからなる。第1支持基板1の一方主面(上面)に第1配線導体41が設けられることから、第1支持基板1の一方主面(上面)側は第1絶縁基板11、他方主面側(下面側)は第1金属板12となる。
一方、第2支持基板2も第1支持基板1と同様に第2絶縁基板21と第2金属板22とからなる。第2支持基板2の一方主面(下面)に第2配線導体42が設けられることから、第2支持基板2の一方主面(下面)側は第2絶縁基板21、他方主面側(上面側)は第2金属板22となる。
第1支持基板1を構成する第1絶縁基板11および第2支持基板2を構成する第2絶縁基板21の形成材料としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アルミナフィラーを添加して成るエポキシ樹脂、アルミナ質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックス等が挙げられる。また、第1支持基板1を構成する第1金属板12および第2支持基板2を構成する第2金属板22の形成材料としては、銅、銀、銀−パラジウム等が挙げられる。
第1支持基板1を構成する第1絶縁基板11および第2支持基板2を構成する第2絶縁基板21は、後述する突出部10および突出部20を除いて、互いに対向する矩形状の対向領域を有している。この互いに対向する矩形状の領域を平面視したときの寸法は、例えば、縦40〜50mm、横20〜30mm、厚さ0.25〜0.35mmに設定することができる。
第1絶縁基板11および第2絶縁基板21の一方主面における互いに対向する対向領域には、それぞれ第1配線導体41,第2配線導体42が設けられている。この第1配線導体41,第2配線導体42は、複数の熱電素子3およびリード部材6を電気的に接続するものである。第1配線導体41,第2配線導体42は、例えば第1絶縁基板11および第2絶縁基板21の互いに対向する一方主面に銅板を貼り付けておき、第1配線導体41,第2配線導体42となる部分にマスキングを施して、マスキングを施した領域以外の領域をエッチングで取り除くことによって得ることができる。また、打ち抜き加工によって第1配線導体41,第2配線導体42の形状に成形した銅板を第1絶縁基板11および第2絶縁基板21に貼り付けることによって得ることもできる。第1配線導体41,第2配線導体42の形成材料としては、銅に限られず、例えば銀、銀−パラジウムなどの材料でもよい。
第1絶縁基板11および第2絶縁基板21の一方主面間には、複数の熱電素子3が配置されている。熱電素子3は、ペルチェ効果によって温度調節を行なうか、またはゼーベック効果によって発電を行なうための部材である。熱電素子3は、熱電素子3の直径の例えば0.5〜2倍の間隔で縦横の並びに複数設けられ、第1配線導体41,第2配線導体42とはんだで接合されている。具体的には、p型熱電素子31およびn型熱電素子32が隣接して交互に配置され、第1配線導体41,第2配線導体42およびはんだを介して直列に電気的に接続され、全ての熱電素子3が直列に接続されている。
熱電素子3はp型熱電素子31とn型熱電素子32とに分類される。熱電素子3は、A23型結晶(AはBiおよび/またはSb、BはTeおよび/またはSe)から成る熱電材料、好ましくはBi(ビスマス)およびTe(テルル)系の熱電材料で本体部が構成されている。具体的には、p型熱電素子31は、例えば、Bi2Te3(テルル化ビスマス)とSb2Te3(テルル化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で構成される。また、n型熱電素子32は、例えば、Bi2Te3(テルル化ビスマス)とBi2Se3(セレン化ビスマス)との固溶体からなる熱電材料で構成される。
ここで、p型熱電素子31となる本体部は、一度溶融させてから固化させたビスマス、アンチモンおよびテルルからなるp型の熱電材料を、ブリッジマン法によって一方向に凝固させて棒状にしたものである。また、n型熱電素子32となる本体部は、一度溶融させてから固化させたビスマス、テルルおよびセレンからなるn型の熱電材料を、ブリッジマン法によって一方向に凝固させて棒状にしたものである。
これらの棒状の本体部の側面にメッキが付着することを防止するレジストをコーティングした後、ワイヤーソーを用いて、例えば0.3〜5mmの長さに切断する。次いで、切断面に電気メッキを用いてニッケル層および錫層を順次形成する。最後に、溶解液でレジストを除去することによって、p型熱電素子31およびn型熱電素子32を得ることができる。
熱電素子3の形状は、例えば円柱状、四角柱状または多角柱状等にすることができる。特に、熱電素子3の形状を円柱状にすることが、ヒートサイクル下において熱電素子3に生じる熱応力の影響を低減できる点でよい。熱電素子3を円柱状とする場合には、寸法は、例えば直径が1〜3mm、高さが0.3〜5mmに設定される。
第1支持基板1と第2支持基板2とで挟持された複数の熱電素子3の周囲には、必要により、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂からなるシール材7を設けてもよい。外周側は第1支持基板1と第2支持基板2との間の温度差による変形が大きいが、複数の熱電素子3の周囲、例えば外周側に配置された複数の熱電素子3の隙間を埋めるようにシール材7を設けることで、これが補強材となり、熱電素子3と第1支持基板1、第2支持基板2との間の剥離を抑制できる。
第1支持基板1の一方主面に設けられた第1配線導体41には、給電用のリード部材6が例えばはんだなどの接合材8やレーザー溶接などで接合されている。リード部材6は、熱電素子3に電力を与えるため、または熱電素子3で生じた電力を取り出すための部材である。なお、本例では、第1支持基板1が平面視で対向領域の一辺から突出する突出部10を有し、この突出部10まで第1配線導体41が延びていて、突出部10の一方主面上においてリード部材6が第1配線導体41に接合されている。
リード部材6の接合部には、当該接合部の保護および補強のために、必要により例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂からなる被覆材9が設けられている。
第2支持基板2には、平面視で対向領域の一辺から突出する突出部20が設けられている。この突出部20は、第2支持基板2の一方主面に垂直な方向から見てリード部材6の接合部とは重ならない位置に設けられている。
ここで、突出部10および突出部20の突出量(突出距離)は例えば1〜5mmとされ、第1支持基板1,第2支持基板2の辺に沿った幅は例えば5〜30mmとされる。
被覆材9が設けられる場合には、被覆材9を突出部10と突出部20とに接合させることで、被覆材9の接合強度を向上させることができる。
ところで、このような突出部20を単に設けた場合に、耐久性や放熱性が低下するおそれがある。それゆえ、本実施形態の熱電モジュールにおいては、突出部20の一方主面に配線導体42とは電気的に接続されていない金属パターン5を有している。これにより、第2絶縁基板21を第2金属板22と金属パターン5とで挟み込むことになり、突出部20の剛性が向上する。また、第2絶縁基板21と第2金属板22との熱膨張差による反りや変形を抑制できる。したがって、熱電モジュールの耐久性が向上するとともに、放熱性の低下も抑制することができる。
なお、突出部20に設けられる金属パターン5は、例えば、突出部20の形状に合わせた形状であって、突出部20の辺とは若干の隙間を設けて、突出部20の各辺に沿った外周形状を有するパターンとされる。この金属パターン5は、突出部20の一方主面の面積の70〜95%の面積を占めるのが効果的である。
また、金属パターン5は第2金属板22と同じ材質からなる構成とすることができる。これにより、熱応力による反りや変形をさらに抑制することができる。
また、図4〜図6に示すように、突出部20は、第2支持基板2の対向領域の一辺の端部から突出している構成とすることができる。言い換えると、突出部20は第2支持基板2の角部に隣接して設けられた構成とすることができる。
図1〜図3に示すような突出部20が第2支持基板2の角部から離れて設けられる構成よりも、図4〜図6に示すような突出部20が第2支持基板2の角部に隣接して設けられる構成のほうが熱応力による反りや変形を生じ易い。このような構成において、突出部20の一方主面に配線導体42とは電気的に接続されていない金属パターン5を有していることで、最も熱応力による反りや変形を生じ易い角部の剛性を向上させ、熱応力を低減させることができる。
また、図7および図8に示すように、突出部20は、第2支持基板2の対向領域の一辺の両端部からそれぞれ1個ずつ突出している構成とすることもできる。これにより、被覆材9をそれぞれの突出部20と接合させることができ、被覆材9の接合強度を向上させることができる。また、第2金属板22の両端部からの放熱量に差がなくなり、部分的な温度ばらつきを低減できる。
また、図9に示すように、突出部20は、平面視で対向領域から遠ざかるにしたがって幅が狭くなっている構成とすることもできる。
ここで、図9に示す形態は、突出部20における対向領域の一辺に沿った方向の端側に位置する辺(外側の辺20a)および対向領域の一辺に沿った方向の中央部側に位置する辺(内側の辺20b)がともに対向領域の一辺に垂直な方向から傾斜しており、対向領域から遠ざかるにしたがって幅が狭くなっている構成である。これにより、外気が突出部20の先端部から付け根部にかけて流れ込んで抜けやすく、熱源より熱を引かせやすくなるので、放熱性、耐久性をより向上させることができる。
一方、図10に示すように、突出部20は、平面視で、外側の辺20aが対向領域の一辺に垂直な方向に延びているとともに、内側の辺20bが対向領域の一辺に垂直な方向から傾斜しており、対向領域から遠ざかるにしたがって幅が狭くなっている構成とすることもできる。なお、ここでいう対向領域の一辺とは、突出部20が突出する一辺のことを意味する。また、外側の辺20aとは、突出部20の幅方向(対向領域の一辺に沿った方向)の両側に位置する辺のうち、対向領域の一辺に沿った方向の端側に位置する辺のことをいう。また、内側の辺20bとは、突出部20の幅方向(対向領域の一辺に沿った方向)の両側に位置する辺のうち、対向領域の一辺に沿った方向の中央部側に位置する辺のことをいう。
図10に示す形態は、突出部20が第2支持基板2の角部に隣接して設けられ、突出部20の内側の辺20bのみが傾斜している構成であり、内側の辺20bの傾斜角度が図9に示すものよりも急な角度になっているものである。この構成によれば、外側の辺20aの側で突出部20の剛性をもたせるとともに、内側の辺20bの側で外気が突出部20の先端部から付け根部にかけて流れ込んで抜けやすく、特に突出部20の内側の付け根部でこもりやすい熱を引かせやすくなるので、放熱性、耐久性をより向上させることができる。
また、図11に示すように、対向領域の外周に沿って樹脂からなるシール材7が設けられている場合において、金属パターン5は一部がシール材7と重なる位置まで延びている構成とすることもできる。なお、金属パターン5は、シール材7とは重なるが、第2配線導体42とは接続されないように設けられる。これにより、突出部20の剛性をさらに向上させることができる。
以下、実施例を挙げて本実施形態について説明する。
まず、Bi、Sb、Te、SeからなるN型熱電材料およびp型熱電材料をブリッジマン法により溶融凝固させ、直径1.5mmの断面円形の棒状の熱電材料を作製した。具体的には、p型熱電材料はBi2Te3(テルル化ビスマス)とSb2Te3(テルル化アンチモン)との固溶体で作製し、n型熱電材料はBi2Te3(テルル化ビスマス)とBi2Se3(セレン化ビスマス)との固溶体で作製した。ここで、表面を粗化させるため、棒状のp型熱電材料およびn型熱電材料の表面を硝酸でエッチング処理を行った。
次に、棒状のp型熱電材料および棒状のn型熱電材料を高さ(厚さ)1.6mmになるようにワイヤーソーにて切断し、p型熱電素子およびn型熱電素子を得た。得られたp型熱電素子およびn型熱電素子には、電解メッキで切断面にニッケル層を形成した。
次に、アルミナフィラーを添加したエポキシ樹脂の両主面に厚み105μmの銅板(Cu)を圧接した両主面銅貼り基板、および、アルミナフィラーを添加したエポキシ樹脂の一方主面に厚み105μmの銅板(Cu)を他方主面に厚み105μmのアルミ板(Al)を圧接した一方主面銅貼り−他方主面アルミ貼り基板について、一方主面の銅板にエッチングを施し所望の配線パターン(第1配線導体、第2配線導体)を形成した第1支持基板および第2支持基板(対向領域は40mm角)を準備した。このとき、第1支持基板および第2支持基板のそれぞれについて、図1、図4および図7の形状の基板を準備した。
さらに、この半田ペースト上に、p型熱電素子およびn型熱電素子が電気的に直列になるようにマウンターを使用して各熱電素子を127個ずつ配設した。上記のように配列されたp型熱電素子とn型熱電素子とを第1の支持基板と第2の支持基板とで挟み込むようにし、上下面に圧力をかけながらリフロー炉で加熱し、第1配線導体および第2配線導体と熱電素子とを半田で接合した。
次に、エア式ディスペンサを用いて、第1支持基板および第2支持基板の間に外周に沿ってシリコーンからなるシール材を塗布した。
熱電モジュールに電流を通電するためのリード部材2本を第1配線導体に半田ごてで接合した。
次に、エア式ディスペンサを用いて、リード部材の接合部に加熱硬化型のエポキシ樹脂を塗布し、乾燥機で加熱し、エポキシ樹脂を硬化させて、熱電モジュールを得た。
なお、試料No.1として、図1に示す形状の突出部を有するものであって、金属板がアルミニウム、金属パターンが銅からなるものを用意した。また、試料No.2として、図1に示す形状の突出部を有するものであって、金属板が銅、金属パターンが金属板と同じ材質の銅からなるものを用意した。また、試料No.3として、図4に示す形状の突出部を有するものであって、金属板が銅、金属パターンが金属板と同じ材質の銅からなるものを用意した。また、試料No.4として、図7に示す形状の突出部を有するものであって、金属板が銅、金属パターンが金属板と同じ材質の銅からなるものを用意した。また、試料No.5(比較例)として、図1に示す形状の突出部であって、金属板がアルミニウムで金属パターンを有していないものを用意した。
得られた熱電モジュールの第1支持基板および第2支持基板の表面に、熱伝導グリースを塗布し、75℃に温調されたヒートシンク上にセットし、熱電モジュールに60Wの電力を投入して、温度差を発生させ、通電方向を30秒間おきに反転させる耐久試験を10000サイクル実施し、第2支持基板の表面温度をK型熱電対で1秒毎にサンプリングし、試験期間中の最高温度を算出した。また、耐久試験前後の抵抗値を4端子交流抵抗計で測定し、抵抗変化率を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 0006690017
表1によれば、突出部に金属パターンを配置した試料No.1は、突出部に金属パターンを配置していない試料No.5より、第2支持基板の最高温度が低く、耐久試験前後の熱電モジュールの抵抗変化率も小さいことがわかる。すなわち、試料No.1の熱電モジュールのほうが、放熱性および耐久性に優れることがわかる。
また、第2支持基板を構成する金属板と金属パターンの材質が同一である試料No.2は、試料No.1と比較しても、第2支持基板の最高温度が低く、耐久試験前後の熱電モジュールの抵抗変化率が更に小さく、良好な結果となることがわかる。
また、金属パターンを有する突出部を第2支持基板の端部に配置した試料No.3は、試料No.2と比較しても、第2支持基板の最高温度も低く、耐久試験前後の熱電モジュールの抵抗変化率が更に小さく、良好な結果となることがわかる。
また、金属パターンを有する突出部を第2支持基板の両端部に配置した試料No.4は、試料No.3と比較しても、第2支持基板の最高温度が低く、耐久試験前後の熱電モジュールの抵抗変化率が更に小さく、良好な結果となることがわかる。
1:第1支持基板
11:第1絶縁基板
12:第1金属板
2:第2支持基板
21:第2絶縁基板
22:第2金属板
20:突出部
20a:外側の辺
20b:内側の辺
3:熱電素子
31:p型熱電素子
32:n型熱電素子
41:第1配線導体
42:第2配線導体
5:金属パターン
6:リード部材
7:シール材
8:接合材
9:被覆材

Claims (8)

  1. 互いに対向する矩形状の対向領域を有する一対の絶縁基板と、該一対の絶縁基板の対向する一方主面にそれぞれ設けられた配線導体と、前記一対の絶縁基板の前記一方主面とは反対側の他方主面にそれぞれ設けられた一対の金属板と、前記一対の絶縁基板の一方主面間に配置された複数の熱電素子とを備え、前記一対の絶縁基板および前記一対の金属板のうちの少なくとも一方の絶縁基板および金属板は、平面視で前記対向領域の一辺から突出する突出部を有しているとともに、該突出部の一方主面に前記配線導体とは電気的に接続されていない金属パターンを有していることを特徴とする熱電モジュール。
  2. 前記金属パターンは前記金属板と同じ材質からなることを特徴とする請求項1に記載の熱電モジュール。
  3. 前記突出部は、前記一方の絶縁基板の前記対向領域の一辺の端部から突出していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電モジュール。
  4. 前記突出部は、前記一方の絶縁基板の前記対向領域の一辺の両端部からそれぞれ1個ずつ突出していることを特徴とする請求項3に記載の熱電モジュール。
  5. 前記突出部は、平面視で前記対向領域から遠ざかるにしたがって幅が狭くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の熱電モジュール。
  6. 前記突出部は、平面視で、外側の辺および内側の辺が前記対向領域の一辺に垂直な方向から傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の熱電モジュール。
  7. 前記突出部は、平面視で、外側の辺が前記対向領域の一辺に垂直な方向に延びているとともに、内側の辺が前記対向領域の一辺に垂直な方向から傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の熱電モジュール。
  8. 前記対向領域の外周に沿って樹脂からなるシール材が設けられており、前記金属パターンは一部が前記シール材と重なる位置まで延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の熱電モジュール。
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