JP6169984B2 - 熱電モジュール - Google Patents
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Description
に示した熱電モジュール10における温度検知素子4近傍の要部を示す部分平面図である。なお、図1においては、後述する配線導体5の記載は省略している。また、図2においては、部材を把握しやすくするために、第2支持基板2を透視して示し、断面図ではないが適宜にハッチングを施している。図1および図2に示すように、本発明の一実施形態の熱電モジュール10は、第1領域1aおよびこの第1領域1aに隣接する第2領域1bを有する上面を備えた第1支持基板1と、第1領域1aに下面が対向するように設けられた第2支持基板2と、第1支持基板1の第1領域1aおよび第2支持基板2の間に複数配列された熱電素子3と、第1支持基板1の第2領域1bに実装された温度検知素子4とを備えている。この温度検知素子4は、第1支持基板1上に形成された2つの配線導体5(5a,5b)に接続されているとともに、これら2つの配線導体5(5a,5b)が複数の熱電素子3のうちの異なる熱電素子3(3a,3b)にそれぞれ接続されている。これにより、熱電素子3(3a,3b)から発生する熱量は基本的に同じであるため、2つの配線導体5(5a,5b)から両方の電極を介して温度検知素子4へ伝えられる熱がほぼ等しくなって、温度検知素子4における熱的偏りが低減される。その結果、過電流による熱電素子3の異常発熱に対して温度検知素子4が本来の機能を正常に発現できるようになるので、熱電モジュール10の熱暴走による、熱電モジュール10の熱電素子3と第1支持基板1または第2支持基板2との間の断線による破壊という不具合の発生が低減できる。
第1支持基板1および第2支持基板2は、第1支持基板1の第1領域1aおよびそれに対向する第2支持基板2で熱電素子3(3a,3b)を支持し、第1支持基板1の第2領域1bで温度検知素子4を支持するための部材である。第1および第2支持基板1,2には熱電素子3(3a,3b)および温度検知素子4に電力を供給するための配線導体5が設けられることから、第1および第2支持基板1,2の少なくとも配線導体5側は絶縁材料からなる。第1および第2支持基板1,2としては、例えば、アルミナフィラーを添加してなるエポキシ樹脂板または酸化アルミニウム質焼結体もしくは窒化アルミニウム質焼結体等のセラミック板の熱電素子3(3a,3b)と反対側の主面に、外部への伝熱または放熱用の銅板(図示せず)を貼り合わせた基板を用いることができる。また、第1および第2支持基板1,2の他の例としては、銅板、銀板または銀−パラジウム板の熱電素子3(3a,3b)側の主面に、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、酸化アルミニウム質焼結体または窒化アルミニウム質焼結体等からなる絶縁性のセラミック層を設けた基板を用いることができる。
熱電素子3は、ペルチェ効果によって温度調節を行なうため、またはゼーベック効果によって発電を行なうための部材である。本実施形態においては、熱電素子3aをp型とし、熱電素子3bをn型としている。これらp型熱電素子3aおよびn型熱電素子3bは、例えばA2B3型結晶(AはBiおよび/またはSb、BはTeおよび/またはSe)からなる熱電材料、好ましくはBi(ビスマス)またはTe(テルル)系の熱電材料で本体部が形成されている。具体的には、p型熱電素子3aは、例えばBi2Te3(テルル化ビスマス)とSb2Te3(テルル化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で形成される。また、n型熱電素子3bは、例えばBi2Te3(テルル化ビスマス)とSb2Se3(セレン化ビスマス)との固溶体からなる熱電材料で形成されている。
温度検知素子4は、過電流が流れた際にそれ自体が膨張することで絶縁体になり、回路に流れる電流を遮断する機能を有する。温度検知素子4は、例えば銅板と温度応答性のポリエチレン樹脂にカーボンブラックを分散させた導電体との積層体であり、両端に電極を有し、上下面は保護樹脂でコーティングされている。熱電素子3および配線導体5で構成された回路に過電流が流れることによって温度検知素子4の温度が上昇すると、温度応答性のポリエチレン樹脂が膨張し、このポリエチレン樹脂に分散されたカーボンブラック間の接合が切れることで絶縁体になって、回路に流れる電流を遮断することができる。このため、温度検知素子4に加わる熱量が部分で異なると、導電体の膨張速度が異なることになり、機能の発現までの時間が異なることになる。そうなると、熱電モジュール10が過電流によって熱暴走した際は、回路に流れる電流を遮断する機能を発揮する時間が本来よりも遅くなる場合に、熱電モジュール10の内部において熱電素子3と第1支持基板1または第2支持基板2との間の接合が切れてしまい、熱電モジュール10が破壊することとなる。
配線導体5は、主として熱電素子3(3a,3b)に電力を供給するため、または熱電素子3(3a,3b)で生じた電力を取り出すための部材である。配線導体5は複数の熱電素子3(3a,3b)および温度検知素子4を電気的に接続するように設けられている。具体的には、第1支持基板1の第1領域1a上において隣接するp型熱電素子3aおよびn型熱電素子3bを順に直列に電気的に接続し、さらに第1支持基板1の第2領域1b上において温度検知素子4をこれらに直列に電気的に接続している。ここで、温度検知素子4は、第1支持基板1の第2領域1b上に形成された2つの配線導体5(5a,5b)に接続されているとともに、これら2つの配線導体5a,5bが熱電素子3(3a,3b)のうちの異なる熱電素子3(3a,3b)にそれぞれ接続されている。本例では、温度検知素子4に接続された配線導体5のうち図2に示すリード部材6側の配線導体5aは図2において左側の熱電素子3(3a,3b)のn型熱電素子3bに接続されており、反対側の配線導体5bは図2において右側の熱電素子3(3a,3b)のp型熱電素子3aに接続されている。なお、温度検知素子4と熱電素子3(3a,3b)との接続関係はこの例に限定されるものではなく、p型熱電素子3aとn型熱電素子3bとが逆になっていても構わない。
リード部材6は、熱電モジュール10内の回路に電流を流すための電流の入口および出口の役割を果たすものである。リード部材6は、例えば太さが0.1〜0.2mmの銅線を10〜30本縒り合わせたものを、ポリエチレン樹脂で被覆している。その片側の端部は配線導体5への接合のために縒り合わせた銅線が1〜5mmの長さで剥き出しになっており、もう片側の端部には銅合金を銅メッキおよび錫メッキしたターミナル電極を有している。リード部材6の全体の形状は例えば円柱状であり、寸法は、例えば径は0.5〜2mm程度、長さは2cm〜20cm程度まで設定できる。
フィン7は、これを通過する気体に、電力を供給した熱電素子3の一端側と他端側との間に発生した温度差を第1および第2支持基板1,2を介して効率よく伝えるため、またはこれを通過する気体の熱を第1および第2支持基板1,2を介して熱電素子3に効率よく伝えて熱電素子3の一端側と他端側に温度差を発生させることによって電力を生じさせるための部材である。フィン7は、熱伝導率の高い、例えば銅、銀またはアルミニウム等によって形成される。また、フィン7の形状および寸法などは、フィン7を通過する気体
と第1および第2支持基板1,2を介して熱電素子3との間で効率よく所望の熱交換ができるように、熱電モジュール10の仕様に応じて適宜設定すればよい。
次に、本発明の他の実施形態である変形例1の熱電モジュールについて説明する。
次に、本発明のさらに他の実施形態である変形例2の熱電モジュールについて説明する。
れらの樹脂を、温度検知素子4が外気と接触しないよう全体に密着するように例えばシリンダー塗布器で温度検知素子4の表面に塗布して、これを固化させることで樹脂8が形成される。
た後、熱電素子3(p型熱電素子3aおよびn型熱電素子3b)の上面に反対側の第2支持基板2を設置する。具体的には、配線導体5の表面に半田ペーストが塗布された第2支持基板2を、熱電素子3(p型熱電素子3aおよびn型熱電素子3b)の上面に公知の技術によって半田接合する。半田接合の方法としては、リフロー炉あるいはヒーターによる加熱等のいずれでもよいが、第2支持基板2に樹脂製のものを用いる場合であれば、熱電素子3の上下面に第1および第2支持基板1,2を介して圧力をかけながら加熱することが、半田と熱電素子3(p型熱電素子3aおよびn型熱電素子3b)との密着性を高める上で好ましい。
ル抵抗をリード部材6に抵抗測定器を接続して測定し、熱電モジュール全体の抵抗値が1kΩを超えた時点を温度検知素子4が機能する基準とみなし、温度検知素子4が導電体から絶縁体になり、回路に流れる電流を遮断する機能を発現するまでの時間を測定した。なお、熱電モジュールに流れる電流が遮断されるまでの時間は、温度検知素子4の温度上昇速度に比例する。即ち、配線導体5から温度検知素子4に加えられる熱量に依存する。
1a 第1領域,1b 第2領域
2 第2支持基板
3 熱電素子
3a p型熱電素子,3b n型熱電素子
4 温度検知素子
5 配線導体
5a,5b 配線導体
6 リード部材
7 フィン
8 樹脂
Claims (1)
- 第1領域および該第1領域に隣接する第2領域を有する上面を備えた第1支持基板と、前記第1領域に下面が対向するように設けられた第2支持基板と、前記第1領域および前記第2支持基板の間に複数配列された熱電素子と、前記第2領域に実装された温度検知素子と、前記第1支持基板上に設けられた、前記熱電素子を外部電源に接続するための2つのリード部材とを備えており、
該温度検知素子は前記第1支持基板上に形成された2つの配線導体に接続されているとともに、該2つの配線導体が前記熱電素子のうちの異なる熱電素子にそれぞれ接続されており、
前記2つのリード部材、前記熱電素子、前記2つの配線導体および前記温度検知素子が前記2つのリード部材を始点および終点として直列に電気的に接続されているとともに、前記2つのリード部材のそれぞれと前記温度検知素子との間に複数の前記熱電素子がそれぞれ接続されていることを特徴とする熱電モジュール。
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