JP3234178B2 - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP3234178B2
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    • GPHYSICS
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ効果によ
る冷却、発熱およびゼーベック効果による熱発電を行う
熱電変換素子を用いた冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電変換素子は、一般にP型熱電材料チ
ップとN型熱電材料チップが二枚の基板に挟まれ、か
つ、基板上でP型熱電材料チップとN型熱電材料チップ
が金属等の導電性物質を介してPN接合されている構造
を有している。従来、このような構造の熱電変換素子に
おいては、通電することにより、基板の一方を冷却した
り発熱させて温度調節する機能や、二枚の基板に温度差
を作り、発電させる機能を有している。そのため、二枚
の基板の温度を検出し、その温度を制御する必要がある
が、サーミスタ等の温度センサは接着等により基板の上
に取り付け、温度センサの入出力電極や熱電変換素子の
駆動端子を外部の制御装置等とリード線等により接続し
ていた。
【0003】また、熱電変換素子に制御回路をつける場
合、外部の制御回路とリード線等で接続し、温度センサ
の出力、熱電変換素子の駆動電流と制御回路のマッチン
グは、熱電変換素子と温度センサと制御回路等すべてを
実装、接続した後で行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
熱電変換素子では、正確な温度検出や温度制御を行うた
めには基板上にサーミスタ等の温度センサを搭載する必
要があった。このため、熱電変換素子の基板に温度セン
サを搭載する領域を設ける必要があるのと同時に、温度
センサの熱容量の影響を考える必要があり、本来の必要
とする性能以上の能力を熱電変換素子に要求されてきた
という問題点があった。
【0005】さらに、熱電変換素子を冷却装置として使
用する場合、冷却の負荷にならないように放熱側となる
基板に熱電変換素子の入出力電極が取り付けられている
のが一般的である。一方、サーミスタ等の温度センサは
冷却側の基板に取り付けられているのが一般的である。
このような場合、温度センサと外部の制御装置を接続す
るリード線により、外部から熱が流れ込むために冷却に
対する負荷を大きくするという問題もあった。
【0006】また、立体構造をとっているため、温度セ
ンサと外部の制御装置を接続する、いわゆる実装工程に
おいても、複雑な構造によるコストアップや歩留まり低
下を引き起こすという問題があった。また、制御回路を
接続して温度調節を行うには、熱電変換素子、温度セン
サ、制御回路のマッチングが必要となるが、それぞれ別
のデバイスのため、トリミングに時間がかかるという問
題があった。
【0007】また、制御回路では目的の温度にするため
に、熱電変換素子への通電をスイッチング制御してい
る。しかし、通信に用いられる半導体レーザーでは、熱
電変換素子の制御におけるスイッチングノイズが通信に
影響してしまうという問題があった。以上のような問題
は、特に小型の熱電変換素子で顕著であり、例えば、光
通信で用いられる半導体レーザーは、その発熱のために
熱電変換素子による冷却が必要とされているが、使われ
る熱電変換素子は大きさが数mm角と小さいため、温度
センサ等が搭載されると、冷却性能に大きな影響を与え
てしまい、全体としての小型化、省電力化という点に対
して問題を与えていた。さらに、数mm角と小さいにも
かかわらず、制御回路等を接続することで大きなスペー
スを必要とし、スケールメリットがないという問題があ
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却装置では、
熱電変換素子を構成する基板のうち少なくとも一方の基
板の熱電エレメントが接続されている面に、温度センサ
が形成され、温度センサから延びている入出力電極と、
温度センサが形成されている基板に対向する他方の基板
上に形成されている電極とを導電性物質によって接続
し、温度センサの出力に応じて熱電変換素子に印加する
電流を制御する制御回路を接続した構成にしている。こ
のため、作製工程が施されるのが基板の片面だけとな
り、チップ部品として供給されるサーミスタなどの温度
センサを熱電変換素子を構成する基板に搭載する必要が
なくなり、熱電変換素子の温度調節面で温度センサと外
部を直接的に接続することがなくなり、熱電変換素子で
の温度調節が可能となる。
【0009】さらに、熱電変換素子を構成する基板に半
導体基板を用いる構成としているため、確立されている
半導体プロセスを用いて熱電変換素子の基板を形成する
ことができる。さらに、温度センサが形成されている基
板に対向する他方の基板上で熱電エレメント接合用電極
と同一面に制御回路を一体形成する構成とするため、接
続によるリード線の引き回しが必要なくなる。
【0010】さらに、制御回路が、温度センサの入出力
端子とセンサ回路を接続し、センサ回路を電源ライン、
接地ラインに接続し、センサ回路の出力端子と熱電変換
素子ドライブ回路の入力端子を接続し、熱電変換素子ド
ライブ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、熱電変
換素子ドライブ回路の出力端子と熱電変換素子を接続す
る構成とするため、熱電変換素子の温度制御をアナログ
的に制御することが可能である。
【0011】さらに、制御回路が、温度センサの入出力
端子とセンサ回路を接続し、センサ回路を電源ライン、
接地ラインに接続し、センサ回路の出力端子と電圧検出
回路の入力端子を接続し、電圧検出回路と電源ライン、
接地ラインを接続し、電圧検出回路の出力端子と熱電変
換素子ドライブ回路の入力端子を接続し、熱電変換素子
ドライブ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、熱電
変換素子ドライブ回路の出力端子と熱電変換素子を接続
する構成とするため、熱電変換素子の温度制御をデジタ
ル的に制御することが可能である。
【0012】さらに、温度センサに抵抗またはダイオー
ドまたはトランジスタを用いる構成とするため、熱電変
換素子の基板作製時に作り込んでおくことができ、高感
度な温度センサを形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による実施の形態は、熱電
変換素子を構成する基板のうち少なくとも一方の基板の
熱電エレメントが接続されている面に、温度センサが形
成され、温度センサから延びている入出力電極と、温度
センサが形成されている基板に対向する他方の基板上に
形成されている電極とを導電性物質によって接続し、温
度センサの出力に応じて熱電変換素子に印加する電流を
制御する制御回路を接続した構成にしている。このた
め、作製工程が施されるのが基板の片面だけとなり、反
対面に温度センサを取り付ける場合と比較すると実装作
業性等において非常に有利となり、チップ部品として供
給されるサーミスタなどの温度センサを熱電変換素子を
構成する基板に搭載する必要がなくなり、熱電変換素子
の温度調節面で温度センサと外部を直接的に接続するこ
とがなくなって温度調節面に対する熱負荷を小さくする
ことができ、熱電変換素子の温度調節面を高精度に調整
することができる。
【0014】さらに、熱電変換素子を構成する基板に半
導体基板を用いる構成とする。このため、確立されてい
る半導体プロセスを用いて熱電変換素子の基板を形成す
ることができる。特に、数mm角程度の基板に数十から
数百の熱電材料チップが接合されているような非常に小
さな熱電変換素子では、特開平8−97472号公報に
記載されたような熱電変換素子の製造方法を用いること
により、一枚の基板から多くの熱電変換素子を作ること
が可能となると同時に、熱電変換素子の基板作製時に半
導体特性を用いた温度センサや制御回路を作り込んでお
くことにより、容易にかつ低コストでできる。
【0015】さらに、温度センサが形成されている基板
に対向する他方の基板上で熱電エレメント接合用電極と
同一面に制御回路を一体形成する構成とする。このた
め、実装工程を減らすこととなり、低コスト化が図れ
る。特に、数mm角程度の小さな熱電変換素子では、制
御回路を一体形成することでスケールメリットが生かさ
れる。また、温度センサと制御回路が同じプロセス、基
板上で形成されるため、温度センサと制御回路のマッチ
ングが良くなり、検査工程の低減になる。
【0016】さらに、制御回路が、温度センサの入出力
端子とセンサ回路を接続し、センサ回路を電源ライン、
接地ラインに接続し、センサ回路の出力端子と熱電変換
素子ドライブ回路の入力端子を接続し、熱電変換素子ド
ライブ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、熱電変
換素子ドライブ回路の出力端子と熱電変換素子を接続す
る構成とする。このため、熱電変換素子の温度制御をア
ナログ的に制御し、熱電変換素子の温度調節面に接する
温度調節対象物に、熱電変換素子のドライブ電流のo
n、offによるノイズの影響を及ぼさないようにする
ことが可能である。
【0017】さらに、制御回路が、温度センサの入出力
端子とセンサ回路を接続し、センサ回路を電源ライン、
接地ラインに接続し、センサ回路の出力端子と電圧検出
回路の入力端子を接続し、電圧検出回路と電源ライン、
接地ラインを接続し、電圧検出回路の出力端子と熱電変
換素子ドライブ回路の入力端子を接続し、熱電変換素子
ドライブ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、熱電
変換素子ドライブ回路の出力端子と熱電変換素子を接続
する構成とする。このため、熱電変換素子の温度制御を
デジタル的に制御し、スイッチング的に熱電変換素子を
ドライブするので低消費電力で温度制御することが可能
である。さらに、電圧検出回路を用いて温度検出を行う
ため、温度センサの特性誤差の調節が容易となる。
【0018】さらに、温度センサに抵抗またはダイオー
ドまたはトランジスタを用いる構成とする。このため、
熱電変換素子の基板作製時に作り込んでおくことがで
き、低コスト化が図れる。また、半導体プロセスを用い
て抵抗やダイオードやトランジスタが形成されるので、
高感度な温度センサを形成することができる。このた
め、温度精度の高い熱電変換素子の温度調節が可能であ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面を参照に詳細に説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の熱電変換素子の基板面に平
行な面における各部の位置関係、すなわち、基板上面か
ら透視した、主要部の配置を示す図である。熱電変換素
子の基本構成は従来のπ型素子と呼ばれるものと同様な
構造を有し、 P型Bi−Te系熱電材料チップからな
るP型熱電エレメント5とN型Bi−Te系熱電材料チ
ップからなるN型熱電エレメント6を交互、かつ、直列
に、下部基板2および上部基板1上に形成された下部P
N接合用電極3および上部PN接合用電極4を介して接
続する。なお、熱電変換素子の基板に上下はないが、こ
こでは、本実施例を説明するにあたり、上部および下部
基板を便宜上定義した。下部基板2上に、熱電変換素子
側駆動端子14、18と温度センサ端子15、16を設
ける。本実施例では、このようなπ型熱電変換素子の基
本的な構造に加え、上部基板1上で、上部PN接合用電
極4と同じ面に温度センサ7が形成されている。温度セ
ンサ7は、温度測定情報を出力するための電極8、9を
有し、電気的に導電性を有する材料で構成された接続体
11、12を介して下部基板2に設けられた温度センサ
端子15、16と接続されている。この接続体11、1
2は、この熱電変換素子を構成する熱電エレメントの材
料である、P型熱電エレメント5で構成される。接続体
11、12はP型熱電エレメントの作製と同時に作られ
るものであり、基本的な熱電変換素子の作製工程に完全
に一体化されている。
【0020】また、熱電変換素子はワイヤボンディング
で制御回路27に接続される。温度センサ端子15、1
6はワイヤ19を介して、制御回路入力端子21、22
に接続され、熱電変換素子側駆動端子14、18はワイ
ヤ19を介して制御回路側駆動端子20、24と接続す
る。熱電変換素子、温度センサ7、制御回路27の電源
は、電源ライン端子25、接地ライン端子26と外部電
源を接続することで供給される。また、図2は本発明の
熱電変換素子を側面から見た図、図3は図1で示した、
破線A−A’における縦断面を示す断面図である。図2
に示すように、P型熱電エレメント5とN型熱電エレメ
ント6を下部PN接合用電極3及び上部PN接合用電極
4を介して交互、かつ、直列に接続される。また、温度
センサ7は、上部基板1上で、上部PN接合用電極4と
同じ面に温度センサ7が形成されている。図3に示すよ
うに、温度センサ7は温度測定情報を出力するための電
極8、9を有し、電気的に導電性を有する材料で構成さ
れた接続体11、12を介して下部基板2に設けられた
温度センサ端子15、16と接続されている。この接続
体11、12は、この熱電変換素子を構成する熱電エレ
メントの材料である、P型熱電エレメント5で構成され
る。接続体11、12はP型熱電エレメントの作製と同
時に作られるものであり、基本的な熱電変換素子の作製
工程に完全に一体化されている。
【0021】以下、本実施例の冷却装置の動作について
説明する。上部基板1の上部PN接合用電極4が形成さ
れている面と反対側の面を温度調節面とし、上部PN接
合用電極4と同じ側の面に形成された温度センサ7で上
部基板1の温度を測定する。温度センサ7の出力は温度
測定情報を出力するための電極8、9、電気的に導電性
を有する材料で構成された接続体11、12、下部基板
2に設けられた温度センサ端子15、16、ワイヤ1
9、制御回路入力端子21、22を介して制御回路27
に入力される。温度センサ7の出力信号と絶対温度との
対応は、制御回路を設計する段階である程度あわせてお
き、熱電変換素子、制御回路27をすべて接続した後に
制御回路27側で微調整を行う。上部基板1の温度が目
的の温度をずれたとき、制御回路27は制御回路側駆動
端子20、24、ワイヤ19、熱電変換素子側駆動端子
14、18を介して熱電変換素子に電流を印加する。上
部基板1の温度が目的の温度になった場合は、熱電変換
素子に印加する電流を止める、もしくは弱めて、一定の
温度になるように保つ。
【0022】本実施例の冷却装置では、上部基板1に、
温度センサ7を上部基板と一体化した形で備えているた
め、温度検出のための部品を搭載する必要がない。さら
に、この温度センサ7を形成する面を熱電変換素子のエ
レメントが接合されている面としているため、温度セン
サ7の入出力電極を導電性物質、すなわち、熱電変換素
子として使われる熱電エレメントと同じ材料を用いて直
接形成することができる。これにより、作製工程が施さ
れるのが基板の片面だけとなり、反対面、すなわち、温
度調節面に温度センサ7を形成する場合比較すると作業
性等において非常に有利になる。さらに、温度測定情報
を出力するための電極8、9、電気的に導電性を有する
材料で構成された接続体11、12を介して下部基板2
の電極と接続されているため、熱電変換素子の温度調節
面に対して、後付けの温度センサやリード線による熱負
荷を小さくすることができる。さらに、熱電変換素子に
制御回路27を接続した構成としたため、熱電変換素子
の温度調節面を細かく温度制御することが可能である。
特に、光通信等で使われる半導体レーザーは、半導体レ
ーザーの温度が変化すると出力波長が大きく変化してし
まう。例えば、出力波長780nmの半導体レーザーダ
イオードの温度における出力特性は、図4に示すように
10℃から60℃の変化で約15nm出力波長が変化して
しまう。このような半導体レーザーでは、本実施例にあ
る冷却装置を用いることで、細かく温度制御し、半導体
レーザーの温度を一定に保つので、安定した出力波長が
得られる。
【0023】また、本実施例では、温度センサ7を上部
基板1に一体化した構成について説明したが、下部基板
2にも温度センサ7を一体化することにより、より正確
な温度調整が可能となる。特に、これまで熱電変換素子
そのものの物理定数、例えば、ゼーベック係数など、の
測定精度は、後付けの温度センサ7やリード線による熱
負荷で誤差が大きかったが、本発明による熱電変換素子
では、より高精度な測定も提供する。
【0024】(実施例2)実施例2では、熱電変換素子
の上部基板1と下部基板2が半導体基板である冷却装置
について説明する。熱電変換素子を構成する熱電材料が
Bi−Te系焼結材料、熱電エレメントの大きさが12
0μm×120μm、高さが600μm、エレメント数
が102本(PN51対)であり、素子の外形寸法が3
mm×3mm、厚みが約1.3mmである超小型熱電変
換素子を、従来のように治具等を用いてエレメントを基
板に挟み込む方法で作製することは非常に困難であり、
不可能といっても過言ではない。そこで、熱電変換素子
の基板に半導体基板を用いることにより、確立された半
導体プロセスを用いることができ、基板上の電極等を作
製するのと同時に、半導体特性を利用した温度センサや
熱電変換素子温度調節制御回路を同じ基板上に一体化さ
せた。
【0025】さらに、従来では熱電変換素子の基板にア
ルミナ等を用いていたが、これを半導体材料であるシリ
コンを用いることにより、基板の熱伝導が格段に向上す
る。アルミナの熱伝導率は室温で30〜40W/m・K
であるのに対し、シリコンは80W/m・Kと非常に高
く、さらに、熱拡散率は、アルミナが11.9mm2/
sに対し、シリコンは53mm2/sと非常に高く、熱
電変換素子の冷却効果も向上する。また、温度センサが
温度調節面と反対側に搭載されると、温度調節面との間
に温度差が生じて正確な温度測定がされていないと考え
られるが、上記に示すように、熱電変換素子の基板にシ
リコンを用いれば、熱伝導率も熱拡散率も非常に高いた
め、温度センサを温度調節面と反対側に搭載しても、温
度調節面の温度を正確に測定することができる。
【0026】以下に下部基板2に制御回路を一体化した
冷却装置について図5に基づいて説明する。熱電変換素
子、温度センサ7の構造は前述の実施例1と同じ構造で
ある。温度センサ7は、温度測定情報を出力するための
電極8、9、電気的に導電性を有する材料で構成された
接続体11、12を介して下部基板2に設けられた温度
センサライン29、30と接続されている。温度センサ
7の信号は温度センサライン29、30を通して制御回
路27に入力され、熱電変換素子をドライブする電流は
熱電変換素子駆動ライン28、31を通して制御回路2
7から出力される。熱電変換素子、温度センサ7、制御
回路27の電源は、電源ライン端子25、接地ライン端
子26と外部電源を接続することで供給される。
【0027】また、本実施例では、熱電エレメント1本
あたりの内部抵抗を0.1Ω以上1000Ω以下とす
る。従来の熱電変換素子では、駆動電圧数ボルトで電流
が数アンペア必要である。この時、熱電エレメントの数
は数個から数十個であるので、熱電エレメント1つあたり
の内部抵抗は、0.002Ωから0.04Ωとなる。し
かし、熱電変換素子の基板である半導体基板に熱電変換
素子の駆動ドライブ回路を一体化した場合、数アンペア
の電流が流れることで基板が発熱し、制御回路が動作し
なかったり、CMOS回路を用いた制御回路やドライブ
回路は駆動能力限界のため、使用できないことになる。
そこで、熱電エレメントの1本あたりの内部抵抗は0.
1Ω以上とする。また、熱電変換素子は、流す電流に比
例して冷却吸熱量が増加するが、熱電エレメントの内部
抵抗によるジュール熱が電流の2乗に比例して増加する
ため、熱電エレメントの比抵抗をあげていくと図6に示
すように吸熱量が減少してくる。さらに、熱電エレメン
トを細く、長くして比抵抗をあげていくと、加工上の限
界が出てくる。よって、Bi−Te系の熱電材料を用い
た熱電エレメントは比抵抗が1mΩ・cm前後、加工限
界は熱電エレメントの断面積と長さのアスペクト比で
0.4以上であるから、熱電エレメントの内部抵抗は1
000Ω以下とする。
【0028】実施例2の冷却装置の動作方法は、実施例
1と同様に、上部基板1の上部PN接合用電極4が形成
されている面と反対側の面を温度調節面とし、上部PN
接合用電極4と同じ側の面に形成された温度センサ7で
上部基板1の温度を測定する。上部基板1の温度が目的
の温度をずれたとき、制御回路27は熱電変換素子駆動
ライン28、31を介して熱電変換素子に電流を印加す
る。上部基板1の温度が目的の温度になった場合は、熱
電変換素子に印加する電流を止める、もしくは弱めて、
一定の温度になるように保つ。
【0029】本実施例の冷却装置では、実施例1で説明
した本発明の効果の他に、特に、熱電エレメントの大き
さが120μm×120μm、高さが600μm、エレ
メント数が102本(PN51対)であり、素子の外形
寸法が3mm×3mm、厚みが約1.3mmであるよう
な超小型熱電変換素子に有効である。超小型熱電変換素
子は微小な対象物を冷却するメリットがあるが、そのド
ライブ制御回路が外付けでは、スペースを取り、小型化
のメリットが生かされない。しかし、本実施例の冷却装
置では、熱電変換素子の基板内に制御回路を持ち、小型
化のメリットが生かされる。さらに、超小型熱電変換素
子では、その実装も容易ではないが、本実施例の冷却装
置では、実装の工程を低減することにも寄与できる。
【0030】(実施例3)実施例3では、温度センサに
抵抗45を用いた冷却装置について説明する。温度セン
サ7として半導体プロセスを用いて作製された拡散抵抗
やポリシリコン抵抗を使い、温度に対する抵抗値変化を
センサとして利用する。拡散抵抗やポリシリコン抵抗は
抵抗率が大きいほど、温度変化が大きいため、抵抗率は
高い方が望ましい。また、拡散抵抗は半導体基板濃度で
ある程度の比抵抗が決まってしまうので、イオン注入量
で抵抗率を制御できるポリシリコン抵抗の方が温度セン
サとして望ましい。ポリシリコン抵抗は、0.35μm
の膜厚のボリシリコンに5E14個のリンイオン注入を
行い、単位長の比抵抗5〜10kΩの抵抗を作製する。
【0031】温度センサ7に抵抗45を用い、熱電変換
素子の温度制御をアナログ的に制御する冷却装置につい
て説明する。半導体拡散抵抗やポリシリコン抵抗45の
両端を金属等の電極である温度測定情報を出力するため
の電極8、9と接続し、熱電エレメントで構成された接
続体11、12を介して、下部基板2に設けられた温度
センサ端子15、16と接続する。ワイヤボンディング
で温度センサ端子15、16と制御回路入力端子21、
22と接続し、制御回路にセンサ信号を入力する。ここ
で、実施例2の制御回路27が下部基板2に一体化され
ている場合は、温度測定情報を出力するための電極8、
9と接続し、熱電エレメントで構成された接続体11、
12、下部基板2に設けられた温度センサライン29、
30を介して、制御回路27と接続する。温度センサ7
や制御回路27や熱電変換素子の電源は、電源ライン端
子25、接地ライン端子26を介して、外部電源より供
給される。
【0032】以下、実施例2の制御回路27が下部基板
2に一体化された場合について説明する。制御回路27
は、センサ回路42と熱電変換素子ドライブ回路44か
ら構成され、図7のような接続となっている。センサ回
路42は定電流回路43からなり、抵抗45に定電流を
印加する。この定電流回路43は、例えば、ディプレッ
ション型のMOSトランジスタ1つで構成されたものを
用いる。センサ回路42内の定電流回路43は、一方を
電源ライン40と接続し、出力側を温度センサライン2
9を介して抵抗45と接続する。抵抗45のもう一方の
端子は温度センサライン30を介して接地ライン41と
接続する。さらに、定電流回路43と抵抗45を接続し
た点と熱電変換素子ドライブ回路44の入力端子を接続
する。熱電変換素子ドライブ回路44は、例えば、MO
Sトランジスタやバイポーラトランジスタで構成された
回路である。熱電変換素子ドライブ回路44を電源ライ
ン40、接地ライン41と接続し、熱電変換素子ドライ
ブ回路44の出力を熱電素子駆動ライン28、31と接
続して、熱電変換素子を駆動する。温度センサ7や制御
回路27や熱電変換素子の電源は、電源ライン端子2
5、接地ライン端子26を介して、外部電源より供給さ
れる。
【0033】本実施例の動作原理は、抵抗45は温度変
化によって抵抗値が変化するので、定電流回路43で抵
抗45に定電流を印加した場合、定電流回路43と抵抗
45を接続した点46の電圧値が変化する。この電圧値
変化を熱電変換素子ドライブ回路44が受けて、例え
ば、MOSトランジスタのゲート電極が電圧値変化を受
けて、熱電素子駆動電流をアナログ的に制御する。温度
調節面の温度が目的の温度になった場合、熱電素子駆動
電流が最小、もしくは、流れないように、熱電変換素子
ドライブ回路44のトランジスタのしきい値電圧や抵抗
45の抵抗値を設定する。この設定は、イオン注入濃度
を変えることで変えることができるが、基板を作製した
後では設定温度を変更することができないので、あらか
じめ温度調節面の設定温度は決めておかなければならな
い。しかし、抵抗45を複数用意し、温度調節面の設定
温度に応じて抵抗をヒューズカットする等の方法をとる
ことで、熱電変換素子の基板を作製した後でも設定温度
を変更できる。
【0034】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をアナログ的に制御し、熱電変換素子の温
度調節面に接する温度調節対象物に、熱電変換素子のド
ライブ電流のon、offによるノイズの影響を及ぼさ
ないようにすることが可能である。これは、特に通信に
使われる半導体レーザーなどの冷却で、目的の温度にす
るために熱電変換素子にスイッチング通電するときのノ
イズが、通信に影響してしまうという問題を解決するも
のである。
【0035】(実施例4)実施例4では、温度センサ7
に抵抗45を用い、熱電変換素子の温度制御をデジタル
的に制御する冷却装置について説明する。以下の説明は
制御回路27が熱電変換素子の基板に一体化された冷却
装置に基づいて説明する。抵抗45と制御回路27の結
線方法は実施例3と同様である。制御回路27は、セン
サ回路42と電圧検出回路47と熱電変換素子ドライブ
回路44から構成され、図8のような接続となってい
る。センサ回路42は定電流回路43からなり、抵抗4
5に定電流を印加する。この定電流回路43は、例え
ば、ディプレッション型のMOSトランジスタ1つで構
成されたものを用いる。センサ回路42内の定電流回路
43は、一方を電源ライン40と接続し、出力側を温度
センサライン29を介して抵抗45と接続する。抵抗4
5のもう一方の端子は温度センサライン30を介して接
地ライン41と接続する。さらに、定電流回路43と抵
抗45を接続した点46と電圧検出回路47の入力端子
を接続する。電圧検出回路47は、例えば、MOSトラ
ンジスタで構成された回路である。電圧検出回路47を
電源ライン40、接地ライン41と接続し、電圧検出回
路47の出力を熱電素子ドライブ回路44の入力と接続
する。熱電変換素子ドライブ回路44は、例えば、MO
Sトランジスタやバイポーラトランジスタで構成された
回路である。熱電変換素子ドライブ回路44を電源ライ
ン40、接地ライン41と接続し、熱電変換素子ドライ
ブ回路44の出力を熱電素子駆動ライン28、31と接
続して、熱電変換素子を駆動する。温度センサ7や制御
回路27や熱電変換素子の電源は、電源ライン端子2
5、接地ライン端子26を介して、外部電源より供給さ
れる。
【0036】本実施例の動作原理は、抵抗45の温度変
化による抵抗値変化を定電流回路43と抵抗45を接続
して、電圧値変化に変換する。この電圧値変化を電圧検
出回路47が受け、設定された電圧、つまり、設定の温
度になったとき、熱電変換素子ドライブ回路44への信
号を遮断する。熱電変換素子ドライブ回路44は電圧検
出回路47からの信号が遮断されたことで熱電変換素子
への電流供給を遮断し、温度調節を止める。例えば、抵
抗45がリンドープされたポリシリコン抵抗で、温度調
節面の温度が上昇して、設定温度を超えた場合、ポリシ
リコン抵抗の抵抗値は下がってくるので電圧検出回路4
7に入力される電圧も下がってくる。このとき、電圧検
出回路47は信号を熱電変換素子ドライブ回路44に出
力して熱電変換素子を駆動する。そして、温度調節面が
設定温度以下になると、電圧検出回路47の入力電圧は
上昇し、電圧検出回路47は熱電変換素子ドライブ回路
44への信号を遮断するので、熱電変換素子への駆動電
流が遮断し、冷却を停止する。この手順を繰り返し行う
ので、熱電変換素子はスイッチング制御される。
【0037】温度調節面の温度設定は、実施例3で説明
した方法と異なり、電圧検出回路47の検出電圧を変更
することで行う。この設定は、設定温度雰囲気中で抵抗
45からの出力電圧、電圧検出回路47内の定電圧回路
の出力電圧を測定し、その2つの出力電圧が一致するよ
うに電圧検出回路47内のポリシリコン抵抗をトリミン
グする。これにより、設定温度における温度センサ7の
出力電圧を記憶したことになる。よって、温度調節面が
温度変化した場合、抵抗45からの出力電圧が異なるこ
とで、熱電変換素子ドライブ回路44に信号を送る。
【0038】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をスイッチング制御し、冷却装置の消費電
力を低消費化することが可能である。また、熱電変換素
子の基板を作製した後に温度調節面の設定温度を変更す
ることが可能となり、さらに、製造バラツキによる抵抗
45の抵抗値バラツキも電圧検出回路で吸収することが
できるので、より高精度な温度調節が可能である。
【0039】(実施例5)実施例5では、温度センサに
ダイオードを用い、制御回路が熱電変換素子の下部基板
に一体化された冷却装置について説明する。温度センサ
7として半導体プロセスを用いて作製されたダイオード
を使い、PNPトランジスタのベース・エミッタ間電圧
の温度特性をセンサとして利用する。PNPトランジス
タはP基板で有効だが、N基板にはNPNトランジスタ
を用いることで同様の効果を得る。PNPトランジスタ
のベース・エミッタ間電圧を測定する結線図は図9
(a)の結線となる。電源ライン51と定電流回路43
の一方を接続し、定電流回路43のもう一方とPNPト
ランジスタ49のエミッタを接続し、PNPトランジス
タ49のコレクタと接地ライン52を接続する。さら
に、PNPトランジスタ49のベースとコレクタを接続
することで、定電流回路43とPNPトランジスタ49
のエミッタの接続した点50が温度センサの出力端子と
なる。また、温度センサの感度を上げる方法として、P
NPトランジスタを2つ(図9(b))、ないし3つ
(図9(c))、ダーリントン接続した方法がある。
【0040】PNPトランジスタ49を2つ接続した方
法は図9(b)に示すように、電源ライン51と定電流
回路43の一方を接続し、定電流回路43のもう一方と
PNPトランジスタ49のエミッタを接続し、PNPト
ランジスタ49のコレクタと接地ライン52を接続す
る。さらに、PNPトランジスタ49のベースとコレク
タを接続し、定電流回路43とPNPトランジスタ49
のエミッタの接続した点と2番目のPNPトランジスタ
49のベースと接続する。2番目のPNPトランジスタ
49は、一方が電源ライン51と接続された定電流回路
43とエミッタが接続され、コレクタが接地ライン52
と接続される。そして、2番目のPNPトランジスタ4
9のエミッタと定電流回路43の接続した点50が温度
センサ7の出力端子となる。
【0041】また、 NPトランジスタ49を3つ接続
した方法は図9(c)に示すように、電源ライン51と
定電流回路43の一方を接続し、定電流回路43のもう
一方とPNPトランジスタ49のエミッタを接続し、P
NPトランジスタ49のコレクタと接地ライン52を接
続する。さらに、PNPトランジスタ49のベースとコ
レクタを接続し、定電流回路43とPNPトランジスタ
49のエミッタの接続した点と2番目のPNPトランジ
スタ49のベースと接続する。2番目のPNPトランジ
スタ49は、一方が電源ライン51と接続された定電流
回路43とエミッタが接続され、コレクタが接地ライン
52と接続される。そして、定電流回路43と2番目の
PNPトランジスタ49のエミッタの接続した点と3番
目のPNPトランジスタ49のベースと接続する。3番
目のPNPトランジスタ49は、一方が電源ライン51
と接続された定電流回路43とエミッタが接続され、コ
レクタが接地ライン52と接続される。そして、3番目
のPNPトランジスタ49のエミッタと定電流回路43
の接続した点50が温度センサ7の出力端子となる。
【0042】以降の説明では、PNPトランジスタを1
つ用いた温度センサ7について説明する。PNPトラン
ジスタ49は、図10に示すようにベースとコレクタを
接続した端子とエミッタの端子からなり、両端を金属等
の電極である温度測定情報を出力するための電極8、
9、熱電エレメントで構成された接続体11、12、下
部基板2に設けられた温度センサライン29、30を介
して、制御回路27と接続する。
【0043】制御回路27は、センサ回路42と熱電変
換素子ドライブ回路44から構成され、図10のような
接続となっている。センサ回路42は定電流回路43と
ダイオード信号増幅回路48からなる。この定電流回路
43は、例えば、ディプレッション型のMOSトランジ
スタ1つで構成されたものを用いる。センサ回路42内
の定電流回路43は、一方を電源ライン40と接続し、
出力側を温度センサライン29を介してPNPトランジ
スタ49のエミッタと接続する。PNPトランジスタの
ベース・コレクタ端子は温度センサライン30を介して
接地ライン41と接続する。さらに、定電流回路43と
PNPトランジスタ49のエミッタを接続した点50と
ダイオード信号増幅回路48の入力端子を接続する。ダ
イオード信号増幅回路48を電源ライン40、接地ライ
ン41と接続し、ダイオード信号増幅回路48の出力を
熱電変換素子ドライブ回路44の入力端子に接続する。
ダイオード信号増幅回路48は、例えば、MOSトラン
ジスタで構成された回路である。さらに、熱電変換素子
ドライブ回路44は、例えば、MOSトランジスタやバ
イポーラトランジスタで構成された回路である。熱電変
換素子ドライブ回路44を電源ライン40、接地ライン
41と接続し、熱電変換素子ドライブ回路44の出力を
熱電素子駆動ライン28、31と接続して、熱電変換素
子を駆動する。温度センサ7や制御回路27や熱電変換
素子の電源は、電源ライン端子25、接地ライン端子2
6を介して、外部電源より供給される。
【0044】本実施例の動作原理は、PNPトランジス
タを図9(a)に示すように、ベースとコレクタを接地
し、エミッタ・コレクタ間に定電流を印加すると、ベー
ス・エミッタ間電圧が温度によってリニアに変化するの
で、図10の定電流回路43とPNPトランジスタ49
を接続した点50の電圧値が変化する。この電圧値変化
をダイオード信号増幅回路48で電圧増幅し、熱電変換
素子ドライブ回路44に入力して、熱電素子駆動電流を
アナログ的に制御する。温度調節面の温度が目的の温度
になった場合、熱電素子駆動電流が最小、もしくは、流
れないように、熱電変換素子ドライブ回路44のトラン
ジスタのしきい値電圧やダイオード信号増幅回路48の
増幅率を設定する。このとき、熱電変換素子の温度調節
面の設定温度を、制御回路27を作製した後では設定変
更することはできないので、あらかじめ温度調節面の設
定温度は決めておかなければならない。しかし、ダイオ
ード信号増幅回路48の増幅率をトリミングできる機構
をつけることで、熱電変換素子の基板を作製した後でも
設定温度を変更が可能となる。
【0045】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をアナログ的に制御し、熱電変換素子の温
度調節面に接する温度調節対象物に、熱電変換素子のド
ライブ電流のon、offによるノイズの影響を及ぼさ
ないようにすることが可能である。これは、特に通信に
使われる半導体レーザーなどの冷却で、目的の温度にす
るために熱電変換素子にスイッチング通電するときのノ
イズが、通信に影響してしまうという問題を解決するも
のである。
【0046】(実施例6)実施例6では、温度センサ7
にダイオードである、PNPトランジスタ49を用い、
熱電変換素子の温度制御をデジタル的に制御する冷却装
置について説明する。以下の説明は制御回路27が熱電
変換素子の基板に一体化された冷却装置に基づいて説明
する。
【0047】PNPトランジスタ49と制御回路27の
結線方法は実施例5と同様である。制御回路27は、セ
ンサ回路42と電圧検出回路47と熱電変換素子ドライ
ブ回路44から構成され、図11のような接続となって
いる。センサ回路42は定電流回路43とダイオード信
号増幅回路48からなる。この定電流回路43は、例え
ば、ディプレッション型のMOSトランジスタ1つで構
成されたものを用いる。センサ回路42内の定電流回路
43は、一方を電源ライン40と接続し、出力側を温度
センサライン29を介してPNPトランジスタ49のエ
ミッタと接続する。PNPトランジスタのベース・コレ
クタ端子は温度センサライン30を介して接地ライン4
1と接続する。さらに、定電流回路43とPNPトラン
ジスタ49のエミッタを接続した点50とダイオード信
号増幅回路48の入力端子を接続する。ダイオード信号
増幅回路48を電源ライン40、接地ライン41と接続
し、ダイオード信号増幅回路48の出力を電圧検出回路
47の入力端子と接続する。電圧検出回路47は、例え
ば、MOSトランジスタで構成された回路である。電圧
検出回路47を電源ライン40、接地ライン41と接続
し、電圧検出回路47の出力を熱電素子ドライブ回路4
4の入力と接続する。熱電変換素子ドライブ回路44
は、例えば、MOSトランジスタやバイポーラトランジ
スタで構成された回路である。熱電変換素子ドライブ回
路44を電源ライン40、接地ライン41と接続し、熱
電変換素子ドライブ回路44の出力を熱電素子駆動ライ
ン28、31と接続して、熱電変換素子を駆動する。温
度センサ7や制御回路27や熱電変換素子の電源は、電
源ライン端子25、接地ライン端子26を介して、外部
電源より供給される。
【0048】本実施例の動作原理は、PNPトランジス
タ49を図9(a)に示すように、ベースとコレクタを
接地し、エミッタ・コレクタ間に定電流を印加すると、
ベース・エミッタ間電圧が温度によってリニアに変化す
るので、図11の定電流回路43とPNPトランジスタ
49を接続した点50の電圧値が変化する。この電圧値
変化をダイオード信号増幅回路48で電圧増幅し、電圧
検出回路47に入力する。定電流回路43とPNPトラ
ンジスタ49を接続した点50の電圧値が設定された電
圧、つまり、設定した温度になったとき、熱電変換素子
ドライブ回路44への信号を遮断する。熱電変換素子ド
ライブ回路44は電圧検出回路47からの信号が遮断さ
れたことで熱電変換素子への電流供給を遮断し、温度調
節を止める。
【0049】例えば、熱電変換素子の温度調節面の温度
が上昇して、設定温度を超えた場合、PNPトランジス
タのベース・エミッタ間電圧は下がってくるので電圧検
出回路47に入力される電圧も下がってくる。このと
き、電圧検出回路47は信号を熱電変換素子ドライブ回
路44に出力して熱電変換素子を駆動する。そして、温
度調節面が設定温度以下になると、電圧検出回路47へ
の入力電圧は上昇し、電圧検出回路47は熱電変換素子
ドライブ回路44への信号を遮断するので、熱電変換素
子への駆動電流が遮断し、冷却を停止する。この手順を
繰り返し行うので、熱電変換素子はスイッチング制御さ
れる。
【0050】温度調節面の温度設定の設定方法は、実施
例5で説明した方法と異なり、電圧検出回路47の検出
電圧を変更することで行う。この設定は、設定温度雰囲
気中で定電流回路43とPNPトランジスタ49を接続
した点50の電圧、電圧検出回路47内の定電圧回路の
出力電圧を測定し、その2つの出力電圧が一致するよう
に電圧検出回路47内のポリシリコン抵抗をトリミング
する。これにより、設定温度におけるダイオード信号増
幅回路48の出力電圧を記憶したことになる。よって、
温度調節面が温度変化した場合、PNPトランジスタ4
9からの出力電圧が異なることで、熱電変換素子ドライ
ブ回路44に信号を送る。
【0051】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をスイッチング制御し、冷却装置の消費電
力を低消費化することが可能である。また、熱電変換素
子の基板を作製した後に温度調節面の設定温度を変更す
ることが可能となり、さらに、製造バラツキによるPN
Pトランジスタ49の温度特性バラツキも電圧検出回路
で吸収することができるので、より高精度な温度調節が
可能である。
【0052】(実施例7)実施例7では、温度センサに
定電圧出力回路を用いた冷却装置について説明する。温
度センサ7として半導体プロセスを用いて作製された定
電圧出力回路57を使い、温度に対する出力電圧変化を
センサとして利用する。本実施例では、定電圧出力回路
57として、図12に示すエンハンスメント型MOSト
ランジスタ54とディプレッション型MOSトランジス
タ53を直列に接続した回路を用いる。ディプレッショ
ン型MOSトランジスタ53のドレインと電源ライン5
1を接続し、ディプレッション型MOSトランジスタ5
3のソースとゲートとエンハンスメント型MOSトラン
ジスタ54のドレインとゲートの4つを接続点55で1
つに接続し、エンハンスメント型MOSトランジスタ5
4のソースを接地ライン52と接続する。通常、定電圧
出力回路57は温度に対して出力電圧が変化しないよう
に、MOSトランジスタの大きさやしきい値電圧を設計
する。しかし、本実施例では、温度に対して定電圧出力
回路57の出力電圧が大きく変化するようにMOSトラ
ンジスタの大きさやしきい値電圧を設計する。具体的に
は、MOSトランジスタのチャネル幅/チャネル長を、
ディプレッション型MOSトランジスタ53は大きく、
エンハンスメント型MOSトランジスタ54は小さくす
ることで温度に対して大きく変化する定電圧出力回路5
7を作製することができる。
【0053】次に温度センサ7に定電圧出力回路57を
用い、熱電変換素子の温度制御をアナログ的に制御し、
制御回路57を熱電変換素子の基板に一体化した冷却装
置について説明する。図13に示すように定電圧出力回
路57の電源端子、接地端子、出力端子を金属等の電極
である温度測定情報を出力するための電極8、9、10
と接続し、熱電エレメントで構成された接続体11、1
2、13、下部基板2に設けられた温度センサライン2
9、30、32を介して、制御回路27と接続する。
【0054】制御回路27は、熱電変換素子ドライブ回
路44から構成され、図14のような接続となってい
る。定電圧出力回路57はエンハンスメント型MOSト
ランジスタ54とディプレッション型MOSトランジス
タ53を直列に接続した回路から構成され、ディプレッ
ション型MOSトランジスタ53のドレインと電源ライ
ン40を温度センサライン29を介して接続し、ディプ
レッション型MOSトランジスタ53のソースとゲート
とエンハンスメント型MOSトランジスタ54のドレイ
ンとゲートの4つを接続点55で1つに接続し、温度セ
ンサライン32を介して熱電変換素子ドライブ回路44
の入力端子と接続する。さらに、エンハンスメント型M
OSトランジスタ54のソースを温度センサライン30
を介して接地ライン41と接続する。熱電変換素子ドラ
イブ回路44は、例えば、MOSトランジスタやバイポ
ーラトランジスタで構成された回路である。熱電変換素
子ドライブ回路44を電源ライン40、接地ライン41
と接続し、熱電変換素子ドライブ回路44の出力を熱電
素子駆動ライン28、31と接続して、熱電変換素子を
駆動する。温度センサ7や制御回路27や熱電変換素子
の電源は、電源ライン端子25、接地ライン端子26を
介して、外部電源より供給される。
【0055】本実施例の動作原理は、定電圧出力回路5
7は温度に対して出力電圧が変化するので、この電圧値
変化を熱電変換素子ドライブ回路44が受けて、例え
ば、MOSトランジスタのゲート電極が電圧値変化を受
けて、熱電素子駆動電流をアナログ的に制御する。温度
調節面の温度が目的の温度になった場合、熱電素子駆動
電流が最小、もしくは、流れないように、熱電変換素子
ドライブ回路44のトランジスタのしきい値電圧や定電
圧出力回路57の出力電圧を設定する。この設定は、熱
電変換素子の基板を作製した後では設定温度を変更する
ことができないので、あらかじめ温度調節面の設定温度
は決めておかなければならない。しかし、定電圧出力回
路57にトリミング機能を設けることで、温度調節面の
設定温度に応じてトリミングする等の方法をとり、熱電
変換素子の基板を作製した後でも設定温度を変更でき
る。
【0056】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をアナログ的に制御し、熱電変換素子の温
度調節面に接する温度調節対象物に、熱電変換素子のド
ライブ電流のon、offによるノイズの影響を及ぼさ
ないようにすることが可能である。これは、特に通信に
使われる半導体レーザーなどの冷却で、目的の温度にす
るために熱電変換素子にスイッチング通電するときのノ
イズが、通信に影響してしまうという問題を解決するも
のである。
【0057】(実施例8)実施例8では、温度センサ7
に定電圧出力回路57を用い、熱電変換素子の温度制御
をデジタル的に制御し、かつ、制御回路27が熱電変換
素子の基板に一体化された冷却装置について説明する。
定電圧出力回路57と制御回路27の結線方法は実施例
7と同様である。制御回路27は、電圧検出回路47と
熱電変換素子ドライブ回路44から構成され、図15の
ような接続となっている。定電圧出力回路57はエンハ
ンスメント型MOSトランジスタ54とディプレッショ
ン型MOSトランジスタ53を直列に接続した回路から
構成され、ディプレッション型MOSトランジスタ53
のドレインと電源ライン40を温度センサライン29を
介して接続し、ディプレッション型MOSトランジスタ
53のソースとゲートとエンハンスメント型MOSトラ
ンジスタ54のドレインとゲートの4つを接続点55で
1つに接続し、温度センサライン32を介して電圧検出
回路47の入力端子と接続する。さらに、エンハンスメ
ント型MOSトランジスタ54のソースを温度センサラ
イン30を介して接地ライン41と接続する。電圧検出
回路47は、例えば、MOSトランジスタで構成された
回路である。電圧検出回路47を電源ライン40、接地
ライン41と接続し、電圧検出回路47の出力を熱電素
子ドライブ回路44の入力と接続する。熱電変換素子ド
ライブ回路44は、例えば、MOSトランジスタやバイ
ポーラトランジスタで構成された回路である。熱電変換
素子ドライブ回路44を電源ライン40、接地ライン4
1と接続し、熱電変換素子ドライブ回路44の出力を熱
電素子駆動ライン28、31と接続して、熱電変換素子
を駆動する。温度センサ7や制御回路27や熱電変換素
子の電源は、電源ライン端子25、接地ライン端子26
を介して、外部電源より供給される。
【0058】本実施例の動作原理は、、定電圧出力回路
57は温度に対して出力電圧が変化するので、この電圧
値変化を電圧検出回路47が受け、設定された電圧、つ
まり、設定した温度になったとき、熱電変換素子ドライ
ブ回路44への信号を遮断する。熱電変換素子ドライブ
回路44は電圧検出回路47からの信号が遮断されたこ
とで熱電変換素子への電流供給を遮断し、温度調節を止
める。例えば、熱電変換素子の温度調節面の温度が上昇
して、設定温度を超えた場合、定電圧出力回路57の出
力電圧は上昇するので電圧検出回路47に入力される電
圧も上昇する。このとき、電圧検出回路47は信号を熱
電変換素子ドライブ回路44に出力して熱電変換素子を
駆動する。そして、熱電変換素子の温度調節面が設定温
度以下になると、電圧検出回路47の入力電圧は下が
り、電圧検出回路47は熱電変換素子ドライブ回路44
への信号を遮断するので、熱電変換素子への駆動電流が
遮断し、冷却を停止する。この手順を繰り返し行うの
で、熱電変換素子はスイッチング制御される。
【0059】温度調節面の温度設定は、実施例7で説明
した方法と異なり、電圧検出回路47の検出電圧を変更
することで行う。この設定は、設定温度雰囲気中で定電
圧出力回路57の出力電圧、電圧検出回路47内の分圧
抵抗の出力電圧を測定し、その2つの出力電圧が一致す
るように電圧検出回路47内のポリシリコン抵抗をトリ
ミングする。これにより、設定温度における温度センサ
7の出力電圧を記憶したことになる。よって、温度調節
面が温度変化した場合、定電圧出力回路57の出力電圧
が異なることで、熱電変換素子ドライブ回路44に信号
を送る。
【0060】以上のように構成することで、熱電変換素
子の温度制御をスイッチング制御し、冷却装置の消費電
力を低消費化することが可能である。また、熱電変換素
子の基板を作製した後に温度調節面の設定温度を変更す
ることが可能となり、さらに、製造バラツキによる定電
圧出力回路57の出力電圧バラツキも電圧検出回路で吸
収することができるので、より高精度な温度調節が可能
である。
【0061】
【発明の効果】本発明の第一の効果として、熱電変換素
子を構成する基板のうち少なくとも一方の基板の熱電エ
レメントが接続されている面に、温度センサが形成さ
れ、温度センサから延びている入出力電極と、温度セン
サが形成されている基板に対向する他方の基板上に形成
されている電極とを導電性物質によって接続し、温度セ
ンサの出力に応じて熱電変換素子に印加する電流を制御
する制御回路を接続した構成にしている。このため、作
製工程が施されるのが基板の片面だけとなり、反対面に
温度センサを取り付ける場合と比較すると実装作業性等
において非常に有利となり、チップ部品として供給され
るサーミスタなどの温度センサを熱電変換素子を構成す
る基板に搭載する必要がなくなり、熱電変換素子の温度
調節面で温度センサと外部を直接的に接続することがな
くなって温度調節面に対する熱負荷を小さくすることが
できる。これは、特に小型の熱電変換素子では非常に有
効である。例えば、光通信で用いられる半導体レーザー
は、その発熱のために熱電変換素子が必要とされている
が、使われる熱電変換素子はその大きさが数mm角と小
さいため、温度制御用のセンサ等が搭載されることによ
り、冷却性能に大きな影響を与えてしまい、全体として
の小型化、省電力化という点に対して問題を生じていた
が、本発明の冷却装置により、これらの問題は改善され
る。また、制御回路を接続することにより、温度調節面
を高精度に調整することができる。特に、半導体レーザ
ーなどでは、その発熱による温度上昇が出力波長を変化
させてしまうという問題があったが、本発明の冷却装置
によって高精度に温度調整を行い、半導体レーザーの出
力波長を安定さぜることが可能となる。
【0062】また、下部基板にも温度センサを一体化す
ることにより、より正確な温度調整が可能となる。特
に、これまで熱電変換素子そのものの物理定数、例え
ば、ゼーベック係数など、の測定精度は、後付けの温度
センサやリード線による熱負荷で誤差が大きかったが、
本発明による熱電変換素子では、より高精度な測定も提
供する。
【0063】本発明の第2の効果として、熱電変換素子
の基板が表面に絶縁層が形成された半導体材料を用いる
ことで、特に、数mm角程度の基板に数十から数百の熱
電材料チップが接合されているような非常に小さな熱電
変換素子では、微細化を得意とする半導体製造プロセス
により一枚の基板から多くの熱電変換素子を作ることが
可能となる。さらに、熱電変換素子の基板作製時に半導
体特性を用いた温度センサや制御回路を作り込んでおく
ことにより、温度センサや制御回路の実装工程が減り、
容易にかつ低コストでできる。
【0064】本発明の第3の効果として、温度センサが
形成されている基板に対向する他方の基板上で熱電エレ
メント接合用電極と同一面に制御回路を一体形成する構
成のため、制御回路の実装工程を減らすこととなり、低
コスト化が図れる。特に、数mm角程度の小さな熱電変
換素子では、制御回路を別に実装することでスケールメ
リットがなくなってしまうが、熱電変換素子の基板内に
制御回路が形成されることでスペース効率が改善され
る。また、温度センサと制御回路が同じプロセス、基板
上で形成されるため、温度センサと制御回路のマッチン
グが良くなり、検査工程の低減になる。
【0065】本発明の第4の効果として、制御回路が、
温度センサの入出力端子とセンサ回路を接続し、センサ
回路を電源ライン、接地ラインに接続し、センサ回路の
出力端子と熱電変換素子ドライブ回路の入力端子を接続
し、熱電変換素子ドライブ回路を電源ライン、接地ライ
ンに接続し、熱電変換素子ドライブ回路の出力端子と熱
電変換素子を接続する構成とするため、熱電変換素子の
温度制御をアナログ的に制御し、熱電変換素子の温度調
節面に接する温度調節対象物に、熱電変換素子のドライ
ブ電流のon、offによるノイズの影響を及ぼさない
ようにすることが可能である。
【0066】本発明の第5の効果として、制御回路が、
温度センサの入出力端子とセンサ回路を接続し、センサ
回路を電源ライン、接地ラインに接続し、センサ回路の
出力端子と電圧検出回路の入力端子を接続し、電圧検出
回路と電源ライン、接地ラインを接続し、電圧検出回路
の出力端子と熱電変換素子ドライブ回路の入力端子を接
続し、熱電変換素子ドライブ回路を電源ライン、接地ラ
インに接続し、熱電変換素子ドライブ回路の出力端子と
熱電変換素子を接続する構成とするため、熱電変換素子
の温度制御をデジタル的に制御し、スイッチング的に熱
電変換素子をドライブするので低消費電力で温度制御す
ることが可能である。また、熱電変換素子の基板を作製
した後に温度調節面の設定温度を変更することが可能と
なり、さらに、製造バラツキによる温度センサの特性バ
ラツキも電圧検出回路で吸収することができるので、よ
り高精度な温度調節が可能である。
【0067】本発明の第6の効果として、温度センサに
抵抗またはダイオードまたはトランジスタを用いる構成
とするため、熱電変換素子の基板作製時に作り込んでお
くことができ、低コスト化が図れる。また、半導体プロ
セスを用いて抵抗やダイオードやトランジスタが形成さ
れるので、高感度な温度センサを形成することができ、
温度精度の高い熱電変換素子の温度調節が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示した本発明の冷却装置の熱電変換
素子の基板面に平行な面における各部の位置関係、すな
わち、基板上面から透視し、主要部の配置を示した図で
ある。
【図2】実施例1に示した本発明の冷却装置の熱電変換
素子の基板面に垂直な面における各部の位置関係、すな
わち、基板側面から見た、主要部の配置を示した図であ
る。
【図3】図1の破線B−B’による縦断面を示した断面
図である。
【図4】半導体レーザーの温度に対する出力波長の変化
を示したグラフである。
【図5】実施例2に示した本発明の冷却装置の熱電変換
素子の基板面に平行な面における各部の位置関係、すな
わち、基板上面から透視し、主要部の配置を示した図で
ある。
【図6】熱電エレメント1本あたりの内部抵抗に対する
吸熱量の関係を示すグラフである。
【図7】実施例3に示した本発明の冷却装置の温度セン
サと制御回路の構成を示した図である。
【図8】実施例4に示した本発明の冷却装置の温度セン
サと制御回路の構成を示した図である。
【図9】実施例5、6に示した本発明の冷却装置の温度
センサに、ダイオードを用いたときの結線図である。
【図10】実施例5に示した本発明の冷却装置の温度セ
ンサと制御回路の構成を示した図である。
【図11】実施例6に示した本発明の冷却装置の温度セ
ンサと制御回路の構成を示した図である。
【図12】実施例7、8に示した本発明の冷却装置の温
度センサに、定電圧出力回路を用いたときの結線図であ
る。
【図13】実施例7、8に示した本発明の冷却装置の熱
電変換素子の基板面に平行な面における各部の位置関
係、すなわち、基板上面から透視し、主要部の配置を示
した図である。
【図14】実施例7に示した本発明の冷却装置の温度セ
ンサと制御回路の構成を示した図である。
【図15】実施例8に示した本発明の冷却装置の温度セ
ンサと制御回路の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 上部基板 2 下部基板 3 下部PN接合用電極 4 上部PN接合用電極 5 P型エレメント 6 N型エレメント 7 温度センサ 8、9、10 温度測定情報を出力するための電極 11、12、13 接続用導体 14、18 熱電変換素子側駆動端子 15、16 温度センサ端子 19 ワイヤ 20、24 制御回路側駆動端子 21、22 制御回路入力端子 25 電源ライン端子 26 接地ライン端子 27 制御回路 28、31 熱電変換素子駆動ライン 29、30、32 温度センサライン 40、51 電源ライン 41、52 接地ライン 42 センサ回路 43 定電流回路 44 熱電変換素子ドライブ回路 45 抵抗 46 定電流回路と抵抗を接続した点 47 電圧検出回路 48 ダイオード信号増幅回路 49 PNPトランジスタ 50 定電流回路とPNPトランジスタの
エミッタを接続した点 53 ディブレッション型MOSトランジ
スタ 54 エンハンスメント型MOSトランジ
スタ 55 ディプレッション型MOSトランジ
スタのソースとゲートとエンハンスメント型MOSトラ
ンジスタのドレインとゲートの接続点 56 定電圧出力端子 57 定電圧出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 三七男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株式会社エスアイアイ・アールディセン ター内 (56)参考文献 特開 平2−67770(JP,A) 特開 平10−247752(JP,A) 特開 平10−270762(JP,A) 特開 平11−8417(JP,A) 特開 平8−97472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/32 F25B 21/02 H01L 35/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型熱電材料エレメントとN型熱電材料
    エレメントが二枚の基板に挟まれ基板上でP型熱電材
    料エレメントとN型熱電材料エレメントが導電性物質を
    介してPN接合されている熱電変換素子を有し、 少なくとも一方の基板上に基板と一体形成され、かつ、
    形成する基板の面が熱電材料エレメントが挟まれている
    側の面に形成した温度センサを有し、 前記温度センサの入出力電極と、前記温度センサが形成
    されている基板と対向するもう一方の基板に形成され
    た、前記温度センサの入出力を取り出すための電極を接
    続する電気的に導電性を有する材料を有し、 前記温度センサの出力に応じて前記熱電変換素子に印加
    する電流を制御する制御回路を有することを特徴とする
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記二枚の基板それぞれが半導体材料で
    あり、その基板の表面に絶縁層が形成され、前記絶縁層
    の上にP型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメン
    トを接続する導電性物質を有することを特徴とする請求
    項1記載の冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路が、少なくとも一方の基板
    上に基板と一体形成され、かつ、形成する基板の面が熱
    電材料エレメントが挟まれている側の面に有することを
    特徴とする請求項2記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路が、センサ回路と熱電変換
    素子ドライブ回路を有し、 前記温度センサの入出力端子とセンサ回路を接続し、 前記センサ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、 前記センサ回路の出力端子と前記熱電変換素子ドライブ
    回路の入力端子を接続し、 前記熱電変換素子ドライブ回路を電源ライン、接地ライ
    ンに接続し、 前記熱電変換素子ドライブ回路の出力端子と前記熱電変
    換素子を接続することを特徴とする請求項1から3記載
    の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、センサ回路と電圧検出
    回路と熱電変換素子ドライブ回路を有し、 前記温度センサの入出力端子とセンサ回路を接続し、 前記センサ回路を電源ライン、接地ラインに接続し、 前記センサ回路の出力端子と前記電圧検出回路の入力端
    子を接続し、 前記電圧検出回路を電源ライン、接地ラインに接続し、 前記電圧検出回路の出力端子と前記熱電変換素子ドライ
    ブ回路の入力端子を接続し、 前記熱電変換素子ドライブ回路を電源ライン、接地ライ
    ンに接続し、 前記熱電変換素子ドライブ回路の出力端子と前記熱電変
    換素子を接続することを特徴とする請求項1から3記載
    の冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記基板と一体形成され、かつ、形成す
    る基板の面が熱電材料エレメントが挟まれている側の面
    に形成した前記温度センサが、イオン注入で形成した拡
    散抵抗やポリシリコン抵抗、または、P型拡散領域とN
    型拡散領域から形成されたダイオード、または、半導体
    トランジスタから形成された定電圧出力回路であること
    を特徴とする請求項2から5記載の冷却装置。
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