JP5437910B2 - 温調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハなどの温調対象物の温調装置に関するものである。
シリコンウェーハなどの半導体ウェーハに処理を施す工程には、シリコンウェーハの温度を目標温度に制御するとともに、シリコンウェーハ(もしくはシリコンウェーハ上の堆積物)の面内の温度分布を所望する温度分布に制御しなければならない工程がある。シリコンウェーハの面内の温度分布を、精度よく所望する温度分布に(面内を均一にしたり、面内温度分布を各部で異ならせたり)することが、特に近年、半導体デバイスの品質を高品質にする上で、求められている。
(従来の実施技術)
そこで、上述した温調の精度を向上させるために、熱電モジュールを複数のゾーンに分けて各ゾーン毎に独立して温度制御する技術が実施されている。
図1は、従来の温調装置100の構造を示す。
同図1に示すように、温調装置100は、温調対象物であるシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)が載置されるステージ20と、たとえば水冷板として構成される熱交換板30と、これらステージ20と熱交換板30とによって挟まれた熱電モジュールプレート140とからなる。熱電モジュールプレート140は、熱電モジュール40が配置されたプレートであり、熱電モジュールプレート140内のうち熱電モジュール40として機能する部分を斜線にて示す。
図2(a)に示すように、熱電モジュール40は、ステージ20側に温調側電極41が配置され、熱交換板30側に熱交換板側電極42が配置され、熱電素子43P、43Nの一方の端面に温調側電極41が接続され、熱電素子43P、43Nの他方の端面に熱交換板側電極42が接続されてなるものである。P型の熱電素子(熱電半導体)43P、N型の熱電素子(熱電半導体)43Nが交互に電極41、42を介して電気的に直列接続されることにより熱電モジュール40が構成されている。
熱電モジュール40は、熱交換板側電極42にターミナル45を介して電流を通電することにより作動する。すなわち、温調側電極41、熱交換板側電極42と直列に接続されたP型およびN型の熱電素子43P、43Nに電流を流すと、電極間で電荷の移動が起こり、その電荷が熱(エネルギー)を運ぶため熱の移動が起こる。これにより一方の温調側電極41側では吸熱現象により冷たくなり、他方の熱交換板側電極42側では発熱現象により熱が放出される。また、逆方向に電流を流すと、温調側電極41側では、発熱現象により熱が放出される。つまり電流の通電方向に応じて温調側電極41側に対応するステージ20面で吸熱作用あるいは発熱作用が行われる。なお、上述した熱電モジュール40の作動に、チラーが併用されて、ステージ20面上でシリコンウェーハの温調が行われる。
図3は、従来の熱電モジュール40の上面図を示している。
熱電モジュール40は、ステージ20の中心から外側に向う複数のゾーン11、12、13、14毎にターミナル45を介して電流が通電されることにより独立して温調可能に配置されている。中心のゾーン11は円形状に、その外側の各ゾーン12、13、14は円環状に形成されている。複数のゾーン11、12、13、14の各ターミナル45は、各ゾーン11、12、13、14内に配置されている。
図1に示すように、ターミナル45および熱交換板30にはそれぞれ、孔45a、30aが形成されており、電流通電用のシャフト51がターミナル45の孔45aおよび熱交換板30の孔30aに挿通される。そして、外部より図示しない電気信号線がシャフト51に電気的に接続されて、熱交換板側電極42への通電が行われる。
(特許文献1に記載の従来技術)
特許文献1には、熱電モジュールが、ステージの中心から外側に向う複数のゾーン毎にターミナルを介して電流が通電されることにより独立して温調可能に配置されるという構成が開示されている。そして、これら各ゾーン毎に熱電モジュールを独立して作動させて、ステージ上に載置されたシリコンウェーハの面内温度分布を均一にしたり、面内温度が内周部と外周部で温度分布が異なるように制御するという発明が記載されている。
(特許文献2に記載の従来技術)
特許文献2には、ステージ側の温調側電極に増設部を、ボルト取付孔の近くまで延長して設けるという構成が開示されている。このボルト取付孔は、ステージと熱交換板(水冷板)を結合するボルトが挿通される孔である。
特表2000-508119号公報 特開2001-111121号公報
図3に示す従来の熱電モジュール40の配置では、複数のゾーン11、12、13、14の各ターミナル45が、各ゾーン11、12、13、14内に配置されているため、ターミナル45が存在している部分には、熱電素子43P、43N、温調側電極41を配置することができず、その部分で熱電モジュール40としての機能が損なわれる。すなわち、ゾーンの一部に熱的に欠落した部分が生じ、本来熱交換が必要な部分であるにもかかわらず、その部分で熱交換が行われず、要求される温調性能が損なわれてしまう。
とりわけゾーンの数が増加するほど、各ゾーンの熱電モジュール40に電力を供給するためのターミナル45の数が増え、熱電モジュール40として機能しない面積が増大し、温調性能が低下する。
熱電素子43P、43N、温調側電極41、熱交換板側電極42は、理想的には、各ゾーン11、12、13、14の形状(円形状あるいは円環状)に沿って、整然と途切れることなく配置されていることが、温調性能の精度を向上させるために必要である。しかし、ターミナル45の存在により、整然で途切れることのない配列が困難となる。このことを図4、図5を用いて説明する。
図4、図5は、従来の熱電モジュール40の上面図の一部を拡大して示す図で、熱電素子43P、43N、熱交換板側電極42、熱交換板側電極42に電気的に接続されているターミナル45の配置構成例を示したものである。
図4では、理想的には円環状に、熱電素子43P、43N、熱交換板側電極42が整然と配列されるべきゾーン13の一部に、ゾーン13に電流を通電するターミナル45が配置されている。このためゾーン13の円環途中部分で熱電モジュール40として機能が損なわれ、ゾーン13の全領域で均一な温度分布を形成することが困難となる。
図5では、ゾーン12に電流を通電するターミナル45を、その内側のゾーン11にせりだし配置した例を示している。このため理想的には真円状に、熱電素子43P、43N、熱交換板側電極42が整然と配列されるべきゾーン11の一部で、熱電モジュール40として機能しない欠けの部分が生じてしまい、歪な形状でしか熱電モジュール40が機能しなくなり、温調機能がスポット的に低下し、ゾーン11の全領域で均一な温度分布を形成することが困難となる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、ターミナル45の存在により各ゾーン1、2、3、4…で熱電モジュール40としての機能が損なわれ、温調性能が低下することを抑制できるようにすることを解決課題とするものである。
なお、上記各特許文献には、本発明の課題を解決するための構成は何ら記載されていない。
そこで、第1発明は、
温調対象物が載置されるステージと、熱交換板と、ステージ側に温調側電極が配置され、熱交換板側に熱交換板側電極が配置され、熱電素子の一方の端面に温調側電極が接続され、熱電素子の他方の端面に熱交換板側電極が接続されてなる熱電モジュールとを備え、熱交換板側電極にターミナルを介して電流を通電することにより熱電モジュールを作動させて温調対象物の温調を行う温調装置において、
熱電モジュールは、ステージの中心から外側に向う複数のゾーン毎にターミナルを介して電流が通電されることにより独立して温調可能に配置されており、
複数のゾーンのうち少なくとも1つのゾーンの熱交換板側電極には、電極延長部を介してターミナルが設けられており、
電極延長部は、隣り合う熱電素子に挟まれ温調側電極が跨る位置に配置されており、
ターミナルは、最も外側のゾーンの外側または/および最も面積が大きいゾーンに配置されていること
を特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
複数のゾーンのうち最も外側のゾーンを除く各ゾーンの熱電モジュールの熱交換板側電極には、電極延長部を介してターミナルが設けられており、
全てのゾーンのターミナルは、最も外側のゾーンの外側に配置されていること
を特徴とする。
第3発明は、第1発明において、
全てのゾーンのターミナルは、最も内側のゾーンに配置されていること
を特徴とする。
第4発明は、第1発明において、
全てのゾーンのターミナルは、最も面積が大きいゾーンに配置されていること
を特徴とする。
第5発明は、第1発明において、
複数のゾーンのうち、外側のゾーンのターミナルは、最も外側のゾーンの外側に配置されているとともに、内側のゾーンのターミナルは、最も内側のゾーンに配置されていること
を特徴とする。
第6発明は、第1発明において、
各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
少なくとも1つのゾーンのプラスターミナルとマイナスターミナルのうち一方のターミナルは、電極延長部を介して内側のゾーンに配置されているとともに、他方のターミナルは、電極延長部を介して外側のゾーンに配置されていること
を特徴とする。
第7発明は、第3発明、第4発明において、
各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
電極延長部が設けられたプラスターミナルと電極延長部が設けられたマイナスターミナルは互いに、少なくとも2個の熱電素子に相当する距離だけ離れて、プラスターミナルとマイナスターミナルが配置されていること
を特徴とする。
第8発明は、第4発明において、
各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
電極延長部が設けられたプラスターミナルと電極延長部が設けられたマイナスターミナルは、最も面積が大きいゾーンの境界から少なくとも2個の熱電素子に相当する距離だけ離れた位置に配置されていること
を特徴とする。
第9発明は、第1発明から第8発明において、
ターミナルおよび熱交換板には、孔が形成されており、電流通電用のシャフトがターミナルおよび熱交換板の孔に挿通されていることを特徴とする。
第10発明は、第1発明から第9発明において、
熱交換板側電極と電極延長部とターミナルは、一体形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、複数のゾーンのうち少なくとも1つのゾーンの熱交換板側電極に、電極延長部を介してターミナルを設け、電極延長部を、隣り合う熱電素子に挟まれ温調側電極が跨る位置に配置させ、ターミナルを、最も外側のゾーンの外側または/および最も面積が大きいゾーンに配置させるようにしたので、以下のような作用効果が得られる。
各ゾーンのうち電極延長部が存在している部分では、電極延長部を跨ぐ態様で温調側電極が配置されている。このため、各ゾーンのうち電極延長部が存在している部分で熱電モジュールとしての機能が分断されることなく、熱電モジュールの機能が維持されることになる。
最も外側のゾーンの外側は、熱電モジュールとして元々機能しない部分であり、この場所にターミナルを配置しても、それによって熱電モジュールの機能に影響を与えることがない。また最も面積が大きいゾーンは、面積が小さいゾーンに較べて、同じ大きさのターミナルを配置したときに当該ゾーン内の温度分布に与える影響は小さい。
よって、本発明によれば、ターミナルの存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーンにおける温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができる。
図1は、従来の温調装置の構造を示した図である。 図2(a)は、熱電モジュールの動作を説明するために用いた図で、図2(b)は、電極ターミナルの構成図である。 図3は、従来の熱電モジュールプレートの上面図である。 図4は、従来の熱電モジュールの断面の一部を拡大して示す図で、熱電素子、熱交換板側電極、熱交換板側電極に電気的に接続されているターミナルの配置構成例を示したものである。 図5は、従来の熱電モジュールの断面の一部を拡大して示す図で、熱電素子、熱交換板側電極、熱交換板側電極に電気的に接続されているターミナルの配置構成例を示したものである。 図6は、実施例の温調装置の構成を示した図である。 図7は、第1実施例の熱電モジュールプレートの上面図である。 図8は、熱電モジュールの構造の斜視図である。 図9は、図8の矢視A図である。 図10は、熱電モジュールの断面の一部を拡大して示す図で、図8の斜視図を平面図に置き換えた図である。 図11(a)、(b)はそれぞれ、熱電モジュールが動作したときのステージ面の温度分布を示す図で、図11(a)は本実施例、図11(b)は従来技術として両者を比較するために用いた面内温度分布図である。 図12は、第2実施例の熱電モジュールプレートの上面図である。 図13は、熱電モジュールの断面の一部を拡大して示した図である。 図14は、第2実施例における熱電モジュール動作時の面内温度分布図である。 図15(a)、(b)は、プラスターミナルとマイナスターミナルを、電極延長部を介して、最も面積が大きいゾーンの境界から離間させるとともに互いに離間させて配置した場合(第2実施例)と、同様のプラスターミナルとマイナスターミナルを最も面積が大きいゾーンの境界に直近させるとともに互いに隣接させて配置した場合(比較例)を対比して示す面内温度分布図である。 第2実施例の比較例を示した図である。 図17は、第3実施例の熱電モジュールプレートの上面図である。 図18は、第4実施例の熱電モジュールプレートの上面図である。 図19は、第5実施例の熱電モジュールプレートの上面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る温調装置の実施の形態について説明する。
図6は、温調装置100の構成を示している。
実施形態の温調装置100は、ステージ20上に載置された図示しないシリコンウェーハの温度を目標温度に制御するとともに、シリコンウェーハの面内の温度分布を所望する温度分布に制御するための装置である。この温調装置100は、たとえばドライプロセスに使用される。なお、温調装置100に使用されるチラー装置の図示は省略する。
同図6に示すように、温調装置100は、温調対象物であるシリコンウェーハ(半導体ウェーハ)が載置されるステージ20と、たとえば水冷板として構成される熱交換板30と、これらステージ20と熱交換板30とによって挟まれた熱電モジュールプレート140とからなる。熱電モジュールプレート140は、熱電モジュール40が配置されたプレートであり、熱電モジュールプレート140の面内のうち熱電モジュール40として機能する部分を斜線にて示す。
ステージ20は、たとえば真空チャンバ内に配置されている。ステージ20上には、半導体ウェーハ、たとえばシリコンウェーハが載置される。シリコンウェーハは、静電気によってステージ20上に保持される。ただし、ステージ20とシリコンウェーハとの間の熱伝達の効率を高めるためにステージ20とシリコンウェーハの間にヘリウムガスを流してもよい。ドライプロセス時には、真空チャンバ内は真空引きされており、所定の低圧に維持される。
ステージ20の下部には、ステージ20上に載置されたシリコンウェーハの面内温度分布を調整可能に熱電モジュール40が配置されている。
図2(a)に示すように、熱電モジュール40は、ステージ20側に温調側電極41が配置され、熱交換板30側に熱交換板側電極42が配置され、熱電素子43P、43Nの一方の端面に温調側電極41が接続され、熱電素子43P、43Nの他方の端面に熱交換板側電極42が接続されてなるものである。P型の熱電素子(熱電半導体)43P、N型の熱電素子(熱電半導体)43Nが交互に電極41、42を介して電気的に直列接続されることにより熱電モジュール40が構成されている。なお、以下において、熱電素子についてP型とN型を区別しないで総称するときは、「熱電素子43」と総称するものとする。
熱電モジュール40は、熱交換板側電極42にターミナル45を介して電流を通電することにより作動する。ここで、ターミナル45は、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bからなる。本明細書において、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを区別しないで同じものとして扱う場合には、「ターミナル45」と総称し、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを区別して扱う場合には、それぞれ「プラスーミナル45A」、「マイナスターミナル45B」と呼称することにする。
温調側電極41、熱交換板側電極42と直列に接続されたP型およびN型の熱電素子43P、43Nに電流を流すと、電極間で電荷の移動が起こり、その電荷が熱(エネルギー)を運ぶため熱の移動が起こる。これにより一方の温調側電極41側では吸熱現象により冷たくなり、他方の熱交換板側電極42側では発熱現象により熱が放出される。また、逆方向に電流を流すと、温調側電極41側では、発熱現象により熱が放出される。つまり電流の通電方向に応じて温調側電極41側に対応するステージ20面で吸熱作用あるいは発熱作用が行われる。なお、上述した熱電モジュール40の作動に、チラーが併用されて、ステージ20面上でのシリコンウェーハの温調が行われる。
(第1実施例)
第1実施例では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。なお、第1実施例を含めて熱電モジュール40は、特に断りのない限り、4つのゾーン11、12、13、14で構成され、これら4つのゾーン11、12、13、14の中で最も内側のゾーン11の面積が大きいものとする。
図7は、第1実施例の熱電モジュールプレート140の上面図を示している。
熱電モジュール40は、ステージ20の中心から外側に向う複数のゾーン11、12、13、14毎にターミナル45を介して電流が通電されることにより独立して温調可能に配置されている。中心のゾーン11は円形状に、その外側の各ゾーン12、13、14は円環状に形成されている。
図8は、熱電モジュール40の構造を斜視図にて示している。また図9は、図8の矢視A図を示す。
すなわち、図7と図8、図9を併せ参照してわかるように、4つのゾーン11、12、13、14のうち最も外側のゾーン14を除く内側のゾーン11、12、13の熱交換板側電極42には、電極延長部44を介してターミナル45が設けられている。各ゾーン11、12、13、14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側、つまり熱電モジュール40の外側に配置されている(図7参照)。
図2(b)に示すように、熱交換板側電極42と電極延長部44とターミナル45は、一体形成されており、全体として電極ターミナル50を構成する。なお、熱交換板側電極42と電極延長部44とターミナル45を別体の部品とし、これら部品を接続することで電極ターミナル50を構成してもよい。
電極延長部44は、隣り合う熱電素子43P、43Nに挟まれ温調側電極41が跨る位置に配置されている(図8、図9参照)。
図8では、最も内側のゾーン11の電極ターミナル50を代表して示している。ゾーン11の電極ターミナル50を構成する電極延長部44は、外側のゾーン12、13、14の各熱電素子43P、43N間に挟まれ、外側のゾーン12、13、14の各温調側電極41が跨る位置に配置されている。ゾーン11のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側、つまり熱電モジュールプレート140のうち熱電モジュール40として機能しない部分(図6の斜線外)に配置されている。ターミナル45には、孔45aが形成されている。
一方、図6に示すように、熱交換板30には孔30aが形成されている。電流通電用のシャフト51がターミナル45の孔45aおよび熱交換板30の孔30aに挿通される。そして、外部より図示しない電気信号線がシャフト51に電気的に接続されて、熱交換板側電極42への通電が行われる。
図10は、熱電モジュール40の一部を拡大して示す図で、図8を水平方向に切断したときの横断面図である。ただし図10では、電極延長部44を跨ぐ温調側電極41については、説明の便宜のため太い実線にして示している。
図10に示すように、各ゾーン12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分では、電極延長部44を跨ぐ態様で温調側電極41が配置されている。このため、各ゾーン12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての温度調節機能が分断されることなく、熱電モジュール40の機能が維持されることになる。
ゾーン11のターミナル45について説明したが、他のゾーン12またはゾーン13のターミナル45についても同様であり、各ゾーン12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての機能が分断されることなく維持される。
ただし、電極延長部44が存在する部分では、熱電素子43P、43Nを配置することができない。よって、そのことによる若干の温調機能の低下はある。
また、各ゾーン11、12、13、14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。最も外側のゾーン14の外側は、熱電モジュール40として元々機能しない部分であり、この場所にターミナル45を配置しても、それによって熱電モジュール40の機能に影響を与えることがない。
よって、第1実施例によれば、ターミナル45の存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーン11、12、13、14における温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができ、従来発生していた熱電モジュール40の機能がスポット的に低下するという問題点を解決することができる。
図11(a)、(b)はそれぞれ、熱電モジュール40が動作したときのステージ20面の温度分布を、第1実施例と従来技術で比較して示す図である。ステージ20上の温度分布を、濃度で示している。ステージ20の白色部分を、温度分布を説明するための便宜上の基準温度として、白色から黒色までの階調により基準温度に対する温度差を示している。基準温度よりも温度が高い程あるいは基準温度よりも温度が低いほど、黒色に近づけている。ステージ20でリング状に白色となっている部分よりも内側の領域は基準温度に対して温度が高い領域であり、濃度が濃いほど温度が高くなっている。これに対してステージ20でリング状に白色となっている部分よりも外側の領域は基準温度に対して温度が低い領域であり、濃度が濃いほど温度が低くなっている。
図11(b)に示すように、従来技術の場合には、図3において各ゾーン11、12、13、14のターミナル45、45、45、45が存在する4箇所の場所で、スポット的に温度が低下しており(図11(b)中の白色のリングよりも外側の領域は広くスポット的に黒色となっており)、温度分布が不均一となり、温調機能が損なわれているのがわかる。これに対して図11(a)に示すように、本第1実施例の場合には、ステージ20の面内でスポット的な温度低下は見られず(図11(a
)中の白色のリングよりも外側の領域は狭くスポット的に黒色となっている部分はなく)、温度分布が面内で均一となり、温調機能が従来技術に比べて向上しているのがわかる。
なお、第1実施例では、熱電モジュール40が4つのゾーンから構成されている場合を想定して説明したが、熱電モジュール40が少なくとも2つのゾーン(たとえばゾーン11(内側)、ゾーン12(外側))を有していれば、同様に本発明を適用することができる。
この場合、少なくとも1つのゾーン(ゾーン11)の熱交換板側電極42に、電極延長部44を介してターミナル45を設け、ターミナル45を、最も外側のゾーン(ゾーン12)の外側に配置すればよい。
(第2実施例)
第1実施例では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45が、最も外側のゾーン14の外側に配置されている場合について説明した。しかし、実装する温調装置100によっては、熱電モジュールプレート140の面積に余裕がないなどの理由により、最も外側のゾーン14の外側へターミナル45を配置することが困難なことがある。
そこで、この第2実施例では、最も内側のゾーン11が最も面積が大きく熱電モジュール40の機能に与える影響が最も少ないという点に鑑み、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45を、最も内側のゾーン11に配置する。
図12は、第2実施例の熱電モジュールプレート140の上面図を示している。なお、以下では、第1実施例と重複する構成部分については適宜説明を省略し、異なる構成部分について説明する。
図12に示すように、4つのゾーン11、12、13、14の熱交換板側電極42には、電極延長部44を介してターミナル45が設けられている(図2(b)参照)。各ゾーン11、12、13、14のターミナル45は、最も内側のゾーン11に配置されている。
なお、第1実施例と同様に、電極延長部44は、隣り合う熱電素子43P、43Nに挟まれ温調側電極41が跨る位置に配置されている(図9参照)。
図13は、図10に対応する図で、熱電モジュール40の上面図の一部を拡大して示している。
図13では、最も外側のゾーン14の電極ターミナル50を代表して示している。ゾーン14の電極ターミナル50を構成する電極延長部44は、内側のゾーン13、12、11の各熱電素子43P、43N間に挟まれ、内側のゾーン13、12、11の各温調側電極41が跨る位置に配置されている。ゾーン14のターミナル45は、最も内側のゾーン11に配置されている。
電極延長部44は、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bのそれぞれに設けられている。
電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bとは互いに、2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れて、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bが配置されている。
また、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bは、最も面積が大きいゾーン11の境界から2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れた位置に配置されている。
最も外側のゾーン14の電極ターミナル50について説明したが、他のゾーン13、12、11のプラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bについても、同様にして電極延長部44を介して、最も面積が大きいゾーン11の境界から同様な距離だけ離れた位置に、互いに同様な距離だけ離れて配置される。
本第2実施例によれば、第1実施例と同様に、各ゾーン12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分では、電極延長部44を跨ぐ態様で温調側電極41が配置されている。このため、各ゾーン12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての機能が分断されることなく、熱電モジュール40の機能が維持されることになる。
また、各ゾーン11、12、13、14のターミナル45が最も内側のゾーン11に配置されている。最も内側のゾーン11は、最も面積が大きく、面積が小さい他のゾーン12、13、14に較べて、同じ大きさのターミナル45を配置したときに当該ゾーン11内の温度分布に与える影響は小さい。
よって、本第2実施例によれば、ターミナル45の存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーン11、12、13、14における温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができる。
図14は、第2実施例の面内温度分布図であり、熱電モジュール40が動作したときのステージ20面の温度分布を、図11と同様にして示している。図11(b)における従来技術の場合と対比する。従来技術の場合には、図3において各ゾーン11、12、13、14のターミナル45、45、45、45が存在する4箇所の場所で、スポット的に温度が低下しており(図11(b)中の白色のリングよりも外側の領域は広くスポット的に黒色となっており)、温度分布が不均一となり、温調機能が損なわれているのがわかる。これに対して図14に示すように、本第2実施例の場合には、ステージ20の面内でスポット的な温度低下は見られず(図14中の白色のリングよりも外側の領域は狭くスポット的に黒色となっている部分はなく)、温度分布が面内で均一となり、温調機能が従来技術に比べて向上しているのがわかる。
図15(a)、(b)は、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを、電極延長部44を介して、最も面積が大きいゾーン11の境界から離間させるとともに互いに離間させて配置した場合(第2実施例;図13)と、同様のプラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを最も面積が大きいゾーン11の境界に配置するとともに互いに隣接させて配置した場合(比較例)を対比して示す温度分布図である。図15においてもステージ20上の温度を、図11と同様にして示している。
比較例を図13に対応させて図16に示す。比較例は、図12において、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを図16に示すごとく配置したものである。
図16に示すように、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bとは互いに、隣接して配置されている。
また、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bは、最も面積が大きいゾーン11の境界の直近位置に配置されている。
図15(b)に示すように、比較例の場合には、各ゾーン11、12、13、14のターミナル45、45、45、45が存在する4箇所の場所で、スポット的に温度が低下しており(図15(b)中の白色のリングよりも外側の領域は広くスポット的に黒色となっており)、クールスポットが顕著に現れている。このため温度分布が不均一となり、温調機能が損なわれているのがわかる。これに対して図15(a)に示すように、本第2実施例の場合には、ステージ20の面内でのクールスポットの範囲は、図11(a)に示す第1実施例の場合よりも広がるが(図11(a)に対し、白色のリングよりも外側の領域は広くなっているが)、図15(b)の比較例よりも温度の低下が抑えられている(図15(a)中の白色のリングよりも外側の領域でスポット的に黒色となっている部分はない)。このため比較例よりも温度分布が面内で均一となり、温調機能が比較例に比べて向上しているのがわかる。
最も面積の大きいゾーン11は、クールスポットの影響を受け難いか、その影響を鈍らせることができる。よって、最も面積の大きいゾーン11の境界から少なくとも2個の熱電素子43に相当する距離だけ離すとともに互いに、少なくとも2個の熱電素子43に相当する距離だけ離して、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bを配置することが、温度分布を均一に保持するのに有効であると考えられる。
なお、第2実施例では、熱電モジュール40が4つのゾーンから構成されている場合を想定して説明したが、熱電モジュール40が少なくとも3つのゾーン(たとえばゾーン11(最も内側)、ゾーン12、ゾーン13(最も外側))を有していれば、同様に本発明を適用することができる。
この場合、少なくとも1つのゾーン(たとえばゾーン13)の熱交換板側電極42に、電極延長部44を介してターミナル45を設け、ターミナル45を、最も内側のゾーン(ゾーン11)に配置すればよい。
図12では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45に、電極延長部44を設けているが、最も内側のゾーン11、このゾーン11に隣接するゾーン12については電極延長部44を設けることなく熱交換板側電極42に直接ターミナル45を接続するようにしてもよい。
(第3実施例)
第2実施例では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45が、最も内側のゾーン11に配置されている場合について説明した。しかし、実装する温調装置100によっては、最も内側のゾーン11以外のゾーンが最も面積が大きい場合がある。
そこで、この第3実施例では、最も内側のゾーン11以外のゾーンであるゾーン12が最も面積が大きく熱電モジュール40の機能に与える影響が最も少ないという点に鑑み、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45を、最も面積の大きいゾーン12に配置する。
図17は、第3実施例の熱電モジュールプレート140の上面図を示している。なお、以下では、第1実施例、第2実施例と重複する構成部分については適宜説明を省略し、異なる構成部分について説明する。
図17に示すように、4つのゾーン11、12、13、14の熱交換板側電極42には、電極延長部44を介してターミナル45が設けられている(図2(b)参照)。各ゾーン11、12、13、14のターミナル45は、最も面積が大きいゾーン12に配置されている。
なお、第1実施例、第2実施例と同様に、電極延長部44は、隣り合う熱電素子43P、43Nに挟まれ温調側電極41が跨る位置に配置されている(図9参照)。
なお図13に示すのと同様に、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bとは互いに、2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れて、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bが配置されている。
また、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bは、図13におけるゾーン11をゾーン12に置き換えて、最も面積が大きいゾーン12の境界から2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れた位置に配置されている。
本第3実施例によれば、第1実施例、第2実施例と同様に、各ゾーン12、13のうち電極延長部44が存在している部分では、電極延長部44を跨ぐ態様で温調側電極41が配置されている。このため、各ゾーン12、13のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての機能が分断されることなく、熱電モジュール40の機能が維持されることになる。
また、各ゾーン11、12、13、14のターミナル45が最も面積が大きいゾーン12に配置されており、面積が小さい他のゾーン11、13、14に較べて、同じ大きさのターミナル45を配置したときに当該ゾーン12内の温度分布に与える影響は小さい。
よって、本第3実施例によれば、ターミナル45の存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーン11、12、13、14における温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができる。
なお、第3実施例では、熱電モジュール40が4つのゾーンから構成されている場合を想定して説明したが、熱電モジュール40が少なくとも3つのゾーン(たとえばゾーン11(最も内側)、ゾーン12(最も面積が大きいゾーン)、ゾーン13(最も外側))を有していれば、同様に本発明を適用することができる。
この場合、少なくとも1つのゾーン(たとえばゾーン13)の熱交換板側電極42に、電極延長部44を介してターミナル45を設け、ターミナル45を、最も面積の大きいゾーン(ゾーン12)に配置すればよい。
図17では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45に電極延長部44を設けているが、最も面積が大きいゾーン12とゾーン12に隣接するゾーン11、ゾーン13については電極延長部44を設けることなく熱交換板側電極42に直接ターミナル45を接続するようにしてもよい。
(第4実施例)
第1実施例では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45が、最も外側のゾーン14の外側に配置されている場合について説明し、第2実施例では、全てのゾーン11、12、13、14のターミナル45が、最も内側のゾーン11に配置されている場合について説明した。しかし、電極延長部44の長さを小さく抑えるために、ゾーンが内側であるか外側にあるかによって、ターミナル45の配置箇所を内側と外側に振り分けてもよい。
この第4実施例では、4つのゾーン11、12、13、14のうち、外側のゾーン13、14のターミナル45を、最も外側のゾーン14の外側に配置するとともに、内側のゾーン11、12のターミナル45を、最も内側のゾーン11に配置する。
図18は、第4実施例の熱電モジュールプレート140の上面図を示している。なお、以下では、第1実施例、第2実施例、第3実施例と重複する構成部分については適宜説明を省略し、異なる構成部分について説明する。
図18に示すように、最も外側のゾーン14を除く各ゾーン11、12、13の熱交換板側電極42には、電極延長部44を介してターミナル45が設けられている(図2(b)参照)。内側のゾーン11、12のターミナル45は、最も内側のゾーン11に配置されているとともに、外側のゾーン13、14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。
なお、第1実施例、第2実施例、第3実施例と同様に、電極延長部44は、隣り合う熱電素子43P、43Nに挟まれ温調側電極41が跨る位置に配置されている(図9参照)。
なお図13に示すのと同様に、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bとは互いに、2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れて、プラスターミナル45Aとマイナスターミナル45Bが配置されている。
また、電極延長部44が設けられたプラスターミナル45Aと電極延長部44が設けられたマイナスターミナル45Bは、最も内側のゾーン11の境界から2個の熱電素子43に相当する距離だけ離れた位置に配置されている。
本第4実施例によれば、第1実施例、第2実施例、第3実施例と同様に、ゾーン11、14のうち電極延長部44が存在している部分では、電極延長部44を跨ぐ態様で温調側電極41が配置されている。このため、ゾーン11、14のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての機能が分断されることなく、熱電モジュール40の機能が維持されることになる。
また、各ゾーン13、14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。最も外側のゾーン14の外側は、熱電モジュール40として元々機能しない部分であり、この場所にターミナル45を配置しても、それによって熱電モジュール40の機能に影響を与えることがない。
また、各ゾーン11、12のターミナル45が最も内側のゾーン11に配置されている。最も内側のゾーン11は、最も面積が大きく、面積が小さい他のゾーン12、13、14に較べて、同じ大きさのターミナル45を配置したときに当該ゾーン11内の温度分布に与える影響は小さい。
よって、本第4実施例によれば、ターミナル45の存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーン11、12、13、14における温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができる。
さらに本第4実施例によれば、外側のゾーン13のターミナル45を最も外側のゾーン14の外側に配置し、内側のゾーン11、12のターミナル45を最も内側のゾーン11に配置するようにしたので、電極延長部44の長さを小さく抑えることができる。このため電極延長部44が温度分布に及ぼす影響を小さく抑えることができる。
なお、第4実施例では、熱電モジュール40が4つのゾーンから構成されている場合を想定して説明したが、熱電モジュール40が少なくとも3つのゾーン(たとえばゾーン11(最も内側)、ゾーン12、ゾーン13(最も外側))を有していれば、同様に本発明を適用することができる。
この場合、少なくとも1つのゾーン(たとえばゾーン12)の熱交換板側電極42に、電極延長部44を介してターミナル45を設け、外側のゾーン(ゾーン12、13)のターミナル45を、最も外側のゾーン(ゾーン13)の外側に配置するとともに、内側のゾーン(ゾーン11)のターミナル45を最も内側のゾーン(ゾーン11)に配置すればよい。
図18では、最も外側のゾーン14を除く各ゾーン11、12、13の熱交換板側電極42に電極延長部44を介してターミナル45を設けているが、最も内側のゾーン11、ゾーン11に隣接するゾーン12については電極延長部44を設けることなく熱交換板側電極42に直接ターミナル45を接続するようにしてもよい。
(第5実施例)
以上の各第1実施例〜第4実施例では、1つのゾーン(たとえばゾーン13)のプラスターミナル45A、マイナスターミナル45Bを、電極延長部44を介して同一方向(たとえば外側方向)に導き同一の場所(最も外側のゾーン14の外側)に配置させるようにしているが、1つのゾーン(たとえばゾーン13)のプラスターミナル45A、マイナスターミナル45Bを、電極延長部44を介してそれぞれ異なる方向(内側方向、外側方向)に導き内側と外側の異なる場所(たとえば最も内側のゾーン11、最も外側のゾーン14の外側)に配置させるようにしてもよい。
図19は、第5実施例の熱電モジュールプレート140の上面図を示している。なお、以下では、第1実施例、第2実施例、第3実施例、第4実施例と重複する構成部分については適宜説明を省略し、異なる構成部分について説明する。
図19に示すように、最も外側のゾーン14を除く各ゾーン11、12、13の熱交換板側電極42には、電極延長部44を介してターミナル45が設けられている(図2(b)参照)。
最も内側のゾーン11のターミナル45は、最も内側のゾーン11に配置されている。
ゾーン12のプラスターミナル45Aは、最も内側のゾーン11に配置されているとともに、ゾーン12のマイナスターミナル45Bは、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。
ゾーン13のプラスターミナル45Aは、最も内側のゾーン11に配置されているとともに、ゾーン13のマイナスターミナル45Bは、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。
最も外側のゾーン14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。
なお、第1実施例、第2実施例、第3実施例、第4実施例と同様に、電極延長部44は、隣り合う熱電素子43P、43Nに挟まれ温調側電極41が跨る位置に配置されている(図9参照)。
本第5実施例によれば、第1実施例、第2実施例、第3実施例、第4実施例と同様に、ゾーン11、12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分では、電極延長部44を跨ぐ態様で温調側電極41が配置されている。このため、ゾーン11、12、13、14のうち電極延長部44が存在している部分で熱電モジュール40としての機能が分断されることなく、熱電モジュール40の機能が維持されることになる。
また、ゾーン12、13のマイナスターミナル45B、ゾーン14のターミナル45は、最も外側のゾーン14の外側に配置されている。最も外側のゾーン14の外側は、熱電モジュール40として元々機能しない部分であり、この場所にターミナル45を配置しても、それによって熱電モジュール40の機能に影響を与えることがない。
またゾーン11のターミナル45、ゾーン12、13のプラスターミナル45Aは、最も内側のゾーン11に配置されている。最も内側のゾーン11は、最も面積が大きく、面積が小さい他のゾーン12、13、14に較べて、同じ大きさのターミナル45、プラスターミナル45Aを配置したときに当該ゾーン11内の温度分布に与える影響は小さい。
よって、本第5実施例によれば、ターミナル45の存在に伴う温調機能の低下を抑制でき、各ゾーン11、12、13、14における温度分布に与える影響を極力小さく抑えることができる。
なお、第5実施例では、熱電モジュール40が4つのゾーンから構成されている場合を想定して説明したが、熱電モジュール40が少なくとも2つのゾーン(たとえばゾーン11(内側)、ゾーン12(外側))を有していれば、同様に本発明を適用することができる。
この場合、少なくとも1つのゾーン(たとえばゾーン12)の熱交換板側電極42に、電極延長部44を介してプラスターミナル45A、マイナスターミナル45Bを設け、プラスターミナル45Aを、内側のゾーン(ゾーン11)に配置するとともに、マイナスターミナル45Bを外側のゾーン13の外側に配置すればよい。
図19では、最も外側のゾーン14を除く各ゾーン11、12、13のターミナル45に電極延長部44を設けているが、最も内側のゾーン11のプラスターミナル45A、ゾーン11に隣接するゾーン12のプラスターミナル45Aについては電極延長部44を設けることなく熱交換板側電極42に直接プラスターミナル45Aを接続するようにしてもよい。
なお、第5実施例では、プラスターミナル45Aを内側に導き、マイナスターミナル45Bを外側に導くようにしているが、プラスターミナル45Aを外側に導き、マイナスターミナル45Bを内側に導く実施も当然可能である。
なお、各実施例においては、シリコンウェーハを温調する装置を想定して説明したが、本発明は、他の基板などの各種温調対象物を温調する場合にも適用することができる。
11、12、13、14 ゾーン、20 ステージ、30 熱交換板、40 熱電モジュール、41 温調側電極、42 熱交換板側電極、43P、43N 熱電素子、44 電極延長部、45(45A、45B) ターミナル(プラスターミナル、マイナスターミナル)、50 電極ターミナル

Claims (10)

  1. 温調対象物が載置されるステージと、熱交換板と、ステージ側に温調側電極が配置され、熱交換板側に熱交換板側電極が配置され、熱電素子の一方の端面に温調側電極が接続され、熱電素子の他方の端面に熱交換板側電極が接続されてなる熱電モジュールとを備え、熱交換板側電極にターミナルを介して電流を通電することにより熱電モジュールを作動させて温調対象物の温調を行う温調装置において、
    熱電モジュールは、ステージの中心から外側に向う複数のゾーン毎にターミナルを介して電流が通電されることにより独立して温調可能に配置されており、
    複数のゾーンのうち少なくとも1つのゾーンの熱交換板側電極には、電極延長部を介してターミナルが設けられており、
    電極延長部は、隣り合う熱電素子に挟まれ温調側電極が跨る位置に配置されており、
    ターミナルは、最も外側のゾーンの外側または/および最も面積が大きいゾーンに配置されていること
    を特徴とする温調装置。
  2. 複数のゾーンのうち最も外側のゾーンを除く各ゾーンの熱電モジュールの熱交換板側電極には、電極延長部を介してターミナルが設けられており、
    全てのゾーンのターミナルは、最も外側のゾーンの外側に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の温調装置。
  3. 全てのゾーンのターミナルは、最も内側のゾーンに配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の温調装置。
  4. 全てのゾーンのターミナルは、最も面積が大きいゾーンに配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の温調装置。
  5. 複数のゾーンのうち、外側のゾーンのターミナルは、最も外側のゾーンの外側に配置されているとともに、内側のゾーンのターミナルは、最も内側のゾーンに配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の温調装置。
  6. 各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
    電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
    少なくとも1つのゾーンのプラスターミナルとマイナスターミナルのうち一方のターミナルは、電極延長部を介して内側のゾーンに配置されているとともに、他方のターミナルは、電極延長部を介して外側のゾーンに配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の温調装置。
  7. 各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
    電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
    電極延長部が設けられたプラスターミナルと電極延長部が設けられたマイナスターミナルは互いに、少なくとも2個の熱電素子に相当する距離だけ離れて、プラスターミナルとマイナスターミナルが配置されていること
    を特徴とする請求項3または4記載の温調装置。
  8. 各ゾーン毎のターミナルは、プラスターミナルとマイナスターミナルからなり、
    電極延長部は、プラスターミナルとマイナスターミナルのそれぞれに設けられており、
    電極延長部が設けられたプラスターミナルと電極延長部が設けられたマイナスターミナルは、最も面積が大きいゾーンの境界から少なくとも2個の熱電素子に相当する距離だけ離れた位置に配置されていること
    を特徴とする請求項4記載の温調装置。
  9. ターミナルおよび熱交換板には、孔が形成されており、電流通電用のシャフトがターミナルおよび熱交換板の孔に挿通されていることを特徴とする請求項1から8に記載の温調装置。
  10. 熱交換板側電極と電極延長部とターミナルは、一体形成されていることを特徴とする請求項1から9に記載の温調装置。
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