JPH08185232A - シャントレギュレータ - Google Patents

シャントレギュレータ

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JPH08185232A
JPH08185232A JP6327221A JP32722194A JPH08185232A JP H08185232 A JPH08185232 A JP H08185232A JP 6327221 A JP6327221 A JP 6327221A JP 32722194 A JP32722194 A JP 32722194A JP H08185232 A JPH08185232 A JP H08185232A
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terminal
circuit
voltage
output
power supply
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JP6327221A
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Inventor
Michio Isoda
道雄 磯田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フォトカプラ等が低いカソード電圧で駆動で
き、かつ端子を増加することなく、三端子で実現できる
こと。 【構成】従来のリファレンス端子70を内蔵し、前記リ
ファレンス端子70の代りに、定電圧端子26を設け、
前記定電圧端子26の電圧を抵抗分割して内蔵のリファ
レンス端子70に接続して、内部回路の電源供給を、定
電圧端子26より供給している。またカソード端子71
は、トランジスタ3のコレクタを接続し、アノード端子
72は接地端子としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャトレギュレータに関
し、特に三端子を備えたシャントレギュレータの回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシャントレギュレータの回路を示
す図11を参照すると、このシャントレギュレータは、
リファレンス(REF)端子85,高電位のカソード
(C)端子84,低電位のアノード(A)端子86から
なる三つの外部端子を備え、これら各外部端子はパッケ
ージから外部へ導出されたいわゆる外部リードとなって
いる。
【0003】このパッケージ内には、出力トランジスタ
3,誤差増幅器2,定電流源4,基準電圧回路1が内蔵
されている。カソード(C)端子84とアノード(A)
端子86との間には、定電流源4と基準電圧回路1との
直列回路,トランジスタ3のコレクタとエミッタ,増幅
器2のバイアス電源端子がそれぞれ接続されている。基
準電圧回路1は、定電流源4によって定電流が印加され
て所定の定電圧を発生する回路であり、この定電圧は増
幅器2の反転入力に印加される。リファレンス端子85
は、外部から比較される変動電圧が、印加される入力電
圧の端子であり、増幅器2の非反転入力に印加される。
増幅器2の出力は、トランジスタ3のベースに接続され
る。尚、基準電圧回路1で、定電圧を確保するため、カ
ソード(C)端子84から直接電圧を入力する場合もあ
る。
【0004】この回路において、定電流源4と基準電圧
回路1との共通接続点94の電圧が、REF端子85の
外部入力電圧よりも高い(低い)場合には、増幅器2の
出力レベルが低く(高く)なり、C端子に接続された外
部回路からより少なく(多く)電流を引き込むように作
用する。即ち、REF端子85の電圧が高くなれば、C
端子84に流す電流を増加させる必要のある自動制御系
回路に使用される。
【0005】図11に示したシャントレギュレータを固
定(非可変)設定の制御用に使用した一例を示す図12
の回路図を参照すると、図11のC端子84に抵抗7の
一端が、REF端子85に抵抗5,6の直列回路の共通
接続点が、A端子86には、抵抗5の一端がそれぞれ接
続され、さらに抵抗6の一端はC端子84に接続されて
いる。ここで抵抗5,6は、REF端子85にパッケー
ジ外から接続される抵抗である。また、増幅器2の電源
電圧及び固定電流源4の一端は、トランジスタ3のコレ
クタ電圧即ちC端子84の電圧と共に変動する。
【0006】一方、特開平6−86544号公報のスイ
ッチング電源装置において、出力電圧を検出し、二次側
から一次側に帰還するフォトカプラを駆動する回路を示
す図13を参照すると、トランス10の二次側に誘起さ
れた交流電圧を整流ダイオード11,12で整流し、さ
らにチョークコイル13とコンデンサ14とで平滑し、
出力端子15間に出力電圧V0を供給している。
【0007】この出力電圧V0を、抵抗16,17で分
割し、これをシャントレギュレータ300のREF端子
に入力し、C端子にフォトカプラの発光ダイオード18
を、出力端子15より保護抵抗19を通して、接続して
いる。前記フォトカプラのフォトトランジスタ20は、
パルス幅制御回路21のパルス幅制御端子に接続されて
いる。トランス10の一次側には、スイッチング素子2
2となるパワートランジスタのコレクタが接続され、エ
ミッタには交流入力端子88,89のうち一方の端子8
9が接続される。パルス幅制御回路21は、フォトトラ
ンジスタ20を入力として、スイッチング素子22のベ
ースを制御する。
【0008】この回路の動作としては、出力電圧V0が
下ると仮定すると、抵抗16,17で分割したシャント
レギュレータ300のREF端子が内蔵の基準電圧の電
圧(例えば2.5V)より下り、カソード(C)とアノ
ード(A)との間が非導通状態となり、フォトカプラの
発光ダイオード18に電流が流れなくなり、このためフ
ォトダイオード20も非導通となる。このとき、パルス
幅制御回路21はスイッチング素子22のオン期間が長
くなる様に動作する。一方、出力電圧V0が上昇する
と、逆方向に動作し、発光ダイオード18に電流が流
れ、フォトダイオード20が導通し、パルス幅制御回路
21がスイッチング素子22のオン期間を短かくする方
向に動作し、この結果二次側出力が低下し出力端子V0
の電圧が下る方向に働き、出力電圧V0が一定値を維持
する様に制御される。
【0009】このようなスイッチング電源装置に、図1
1あるいは図12のような構成のシャントレギュレータ
を用いた場合、内部回路の電源をカソード(C)端子か
ら供給する構成であるので、このシャントレギュレータ
が動作する下限電圧は、カソード(C)の最低動作電圧
であるリファレンス(REF)端子の動作電圧と同一で
あり、この値は2.5V動作が普通であり、低いもので
も1.25V程度であった。この様なスイッチング電源
装置に対して、動作電圧の低い1.25Vで動作可能な
シャントレギュレータを使っても、カソード(C)に接
続されたフォトカプラの発光ダイオード18の順方向降
下電圧が、温度特性を含め約1.7Vであるため、装置
全体で動作可能な出力電圧Voutは、Vout>1.
25V+1.7V=2.95Vとなる。即ち、3V程度
までの出力電圧V0のスイッチング電源装置にしか、安
定に動作させることができなかった。
【0010】近年、メモリ等の集積回路装置の低電源電
圧化が進み、3V以下の例えば2Vの安定化電源装置が
要求されている。しかし、出力電圧V0を2Vで動作さ
せる場合、フォトダイオードの発光ダイオード18の順
方向降下電圧が約1.7Vあるため、カソード(C)の
電圧が0.3Vで動作する必要があり、従来のシャント
レギュレータを利用することができない。そこで、別の
負電圧源を設けて、アノード(A)に負電圧を供給し
て、見かけ上のカソード(C)とアノード(A)との間
の電位差を1.25V以上とする回路を用いているが、
回路が複雑かつ部品点数も増加するという欠点があっ
た。
【0011】この欠点を解決するため、カソード(C)
端子とは別に、電源供給端子VCCを設け、定電流源に供
給する電流をこの端子VCCから得ており、この電源供
給端子VCCには、図示しない電圧供給源から所定の駆動
電圧が供給されていると記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すシャント
レギュレータでは、制御により電圧変動するコレクタか
ら増幅器2の電源を得ているため、コレクタの電位が低
下した場合にはこの増幅器2が差動増幅機能を失い、誤
動作する心配があった。また、定電流源4及び基準電圧
回路1に対して、電圧変動するコレクタから電源電圧が
供給されているため、精度の高い基準電圧を確保できな
かった。さらに後述するように、REF端子85には外
付けの抵抗が設けられていたため、増幅器2の温度特性
特に出力トランジスタ3の温度特性を補償しえないとい
う欠点もあった。
【0013】図12に示す回路において、カソード
(C)とアノード(A)との間の電圧VCA即ち端子84
−86間電圧は次の(1),(2)の関係式から、次の
(3)式が得られる。
【0014】 VREF =I5×R5……(1) VCA−VREF =(I5+IREF )×R6……(2) VCA=VREF ×(1+R6/R5)+IREF ×R6……(3) ここで、VREF はREF端子と端子86との間の電圧,
R5,R6はそれぞれ抵抗5,6の抵抗値、IREF は
EF端子に流入する電流,I5は抵抗5に流れる電流で
ある。
【0015】流入電流IREF の温度特性は、一般に電流
増幅率hFEの温度特性と逆比例関係にあり、しかもこ
のhFEは略5000ppm/℃となっているので、1
00℃の温度上昇により、1.5倍となる。また、外付
け抵抗5,6は、金属皮膜抵抗が使用されており、温度
特性は±50ppm/℃であり、無視できる。
【0016】以上から、雰囲気温度が25℃から125
℃まで上昇した場合には、電流IREF が1μAから0.
66μAに低下し、抵抗6の抵抗値は50kΩであるか
ら、上記(3)式の〔IREF ×R6 〕の値は50mVか
ら33mVに低下する。即ち、100℃で−17mVと
なり、−0.17mV/℃程度の温度特性となる。この
ような温度特性は、内蔵の出力トランジスタの自己発熱
により、さらに大きくなり、温度特性がよくないという
欠点がある。
【0017】さらに図13のスイッチング電源装置に使
用されるシャントレギュレータのパッケージを示す図1
4を参照すると、このパッケージ400は、カソード端
子(C)とは別に電源供給端子(VCC)を設けており、
REF端子、アノード端子(A)と合わせて、四端子と
なっている。このため、従来の三端子のパッケージを開
発する必要があった。
【0018】以上の従来技術の諸問題に鑑み、本発明に
おいては、次の課題を揚げる。
【0019】(1)三端子を備えたパッケージにも収納
できる回路構成にして、多種多様な用途に応じられるよ
うにする。三端子構成とすれば、例えば一本を空端子と
した四端子構成のパッケージにも直ちに収納できるた
め、汎用性を高めることができる。
【0020】(2)上記(1)の三端子パッケージの回
路構成であって、しかも内部回路の出力トランジスタの
コレクタ電圧が、内部の増幅器や基準電圧回路等に及ば
す影響を極力小さくし、もって精度向上と信頼性向上と
をはかる。
【0021】(3)雰囲気温度変動や内部回路の自己発
熱による温度上昇等の温度変化によって、レギュレイト
精度が低下しないようにする。
【0022】(4)回路構成を簡素化し、信頼性向上及
び製造原価低減をはかる。
【0023】(5)レギュレイト範囲を拡大して、低電
圧(特に1.25V)でも正常に機能するようにする。
【0024】(6)多種多様な回路内に採用されうるよ
うに、シャントレギュレータ内の回路を汎用性のある構
成する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、第1乃
至第3の外部端子を備えたシャントレギュレータにおい
て、前記第1の端子は出力端子であり、前記第2の外部
端子及び前記第3の外部端子は入力電圧印加及び内部回
路を機能させるバイアス電圧印加の端子であり、前記第
1の外部端子と前記第2の外部端子とが直接配線されず
分離していることを特徴とする。
【0026】特に本発明は、前記内部回路が、入力電圧
の印加される第1の入力と基準電圧の入力される第2の
入力との差分を増幅して出力する差動増幅器であり、こ
の差動増幅器の出力をベース入力とする出力トランジス
タは、コレクタが前記第1の外部端子,エミッタが前記
第3の端子に接続されていることを特徴とするか、もし
くは前記内部回路が、抵抗分割して得られた入力電圧を
ベース入力とする第1,第2のトランジスタと、前記第
1のトランジスタのエミッタと前記第3の外部端子との
間に直列接続した第1,第2の抵抗とを有し、前記第
1,第2のトランジスタのコレクタを、カレントミラー
回路を構成する一対のトランジスタのコレクタにそれぞ
れ接続し、前記第2のトランジスタのエミッタを、前記
第1,第2の抵抗の共通接続点に接続した回路を備えた
こと特徴とする。
【0027】さらに、前記第3の外部端子を構成する金
属リードが、放熱効果を良好にするように、前記第1,
第2の外部端子を構成するリードよりも、大きい体積
で、かつ外部露出表面も大となっている上記記載のシャ
ントレギュレータを特徴とし、また前記入力電圧を分割
する抵抗が、前記内部回路を構成する半導体基板内に所
定の形状で形成されており、かつ前記温度特性を補償す
るような所定の温度特性を有する上記記載のシャントレ
ギュレータを特徴とする。
【0028】
【実施例】本発明の第1の実施例のシャントレギュレー
タのフロック図を示す図1を参照すると、この実施例の
シャントレギュレータは、高電位側のカソード(C)端
子71と、低電位側のアノード(A)端子72と、電源
端子26とからなる三端子を備える。ここで、C端子7
1は、出力トランジスタ3のコレクタに接続され、電源
端子26とは別の端子となる。A端子72と電源端子2
6との間に、抵抗24,25の直列回路が接続され、こ
の直列回路の共通接続点70が検出されるべき電圧V
REF の印加点となる。また、A端子72と電源端子26
との間に、低電流源4と基準電圧回路1との直列回路が
接続され、その共通接続点94が一定の基準電圧VB
印加点となる。増幅器2を駆動するためのバイアス電源
は、A端子72と電源端子26とから印加され、C端子
71は関与しない。増幅器2は、差動増幅機能を有し、
基準電圧VB の印加されている接続点94が反転入力に
接続され、検出されるべき電圧VREF が印加されている
接続点70が非反転(+)入力に接続されている。増幅
器2の出力は、出力トランジスタ3のベースに接続さ
れ、出力トランジスタ3のエミッタはA端子72に接続
される。出力トランジスタ3は、npn型のバイポーラ
・トランジスタである。基準電圧回路1は、低電圧を得
るためのツェナーダイオードを使用してもよいし、電源
端子26から直接バイアス電圧を得るものであってもよ
いし、あるいは周知のバンドギャップ回路を利用しても
よい。
【0029】今検出電圧VREF が基準電圧VB よりも高
くなると、増幅器2の出力電位が上昇し、このためトラ
ンジスタ3がより導通する方向となり、C端子71から
より大きい電流が引き込まれる。これにより、C端子7
1に接続された(図示していない)外部回路が、接続点
70の電位を下げるように作用する。逆に、電圧VREF
が基準電圧VB よりも低くなると、C端子から引き込ま
れる電流が低下し、これにより外部回路を電圧VREF
高くするように作用する。
【0030】即ち、図示されていない外部回路は、検知
電圧VREF が低(高)くなると、C端子71の引き込み
電流が大き(小さ)くなる作用を利用して、検知電圧V
REFを高く(引)くするように機能するものであれば、
どのような回路でも、この実施例のシャントレギュレー
タの接続対象となり得る。
【0031】この実施例は、三端子でありかつC端子7
1と電源端子26とが別構成となっているため、トラン
ジスタ3のコレクタの電位に、基準電圧VB や増幅器2
の特性が影響されることがなくなるばかりでなく、三端
子のパッケージであれば、どのようなタイプのものでも
利用し得る。
【0032】このようなパッケージとして好ましいパワ
ーミニモールドを示す図7を参照すると、このパッケー
ジは、略中心に位置し、大きい金属露出面を有するリー
ド101と、このリード101の左側のカソード(C)
リード103と、このリード10の右側の電源リード1
04とを備える。リード101は、内部トランジスタ3
のエミッタ等が接続されるA端子72に相当し、放熱さ
せる必要から、大きな金属板を有している。絶縁性のモ
ールド樹脂100は、図1の内部回路を形成した半導体
基板を内蔵し、リード101,103,104を所定の
間隔をおいて固定している。モールド樹脂100の横幅
n=4.5mm,縦寸法l=2.5mm,厚さm=1.
5mmであり、端子間ピッチa=1.5mm,各端子の
長さC=0.8(min)mm,厚さb=0.42m
m,幅はbと同一であり、中心の端子101の全長は
4.0mmで最大幅は1.6mmである。モールド樹脂
100の底面102は、実装基板の主表面に当接する形
で、リード101,103,104を表面方向から半田
付けすることが好ましい。
【0033】図1中の抵抗24,25は、増幅器2や基
準電圧回路1等を構成するNPN型バイポーラ・トラン
ジスタのベース層の形成と同一工程で同一基板上に形成
することが好ましい。この抵抗24,25の拡散抵抗の
材質はボロンであり、抵抗率PSを200Ω程度に設定
すると、温度係数が+5000PPm/℃程度になり後
述するようにこの程度の温度係数が最も好ましいが、+
7000ppm/℃乃至+3000ppm/℃であれ
ば、実質的に問題とならない。抵抗25の抵抗値は、消
費電流を増大させず、また上述した(3)式のリファレ
ンス入力電流が無視できるように10KΩ以上90KΩ
以下が好ましく、最も好ましくは50KΩ程度である。
【0034】電源端子26とA端子72との間の電圧
(VCA)=3V,VREF =1.25V,IREF =1μ
A,抵抗25の抵抗値=50KΩとした場合、抵抗24
の抵抗値は36.8KΩとなる。ここで、上述した
(3)式において、R5は抵抗24の抵抗値,R6は抵
抗25の抵抗値に該当する。また、C端子71と電源端
子26とは、同電位であるとする。
【0035】今、温度が25℃から125℃まで上昇す
ると、IREF は1μAから0.66μAに減少する(こ
の点は従来と共通)とし、抵抗25の抵抗値は+500
0ppm/℃の温度係数のために50KΩの1.5倍と
なる。従って、〔IREF ×抵抗25の抵抗値〕は、50
mVで略変化しない。即ち、トランジスタ3のコレクタ
電位は、100℃の温度変化で実質的に変化しない。こ
れは、抵抗25の正の温度係数が、トランジスタの温度
特性を相殺するかたちで補償することによる。即ち接続
点70から流入する電流IREF の温度特性を相殺するよ
うな温度特性を、抵抗25に持たせている。
【0036】上述した図1中の抵抗25,あるいは抵抗
24の断面図を示す図8を参照すると、P型半導体基板
200上に部分的にN型埋込層201が形成され、さら
にN型エピタキシャル層203が形成され、隣接したN
型エピタキシャル層203とはP型アイソレーション領
域202で電気的に分離され、このN型エピタキシャル
層203内に拡散抵抗205を形成し、この両端部に抵
抗電極引出用のP型領域204をそれぞれ形成し、この
領域204上に金属電極(図示していない)が形成さ
れ、抵抗として使用される。ここで、拡散抵抗205
は、バイポーラトランジスタのベース領域の形成と同一
工程で形成すれば、新規に工程を追加する必要がないと
いう点で好ましい。
【0037】図1のブロック図を具体的な一回路例とし
て示した図2を参照すると、図1中の増幅器又は図2中
の増幅器42に対応し、基準電圧回路1は基準電圧回路
33に、抵抗24,25は抵抗44,45に、出力トラ
ンジスタ3はトランジスタ43に、端子26,71,7
2はそれぞれ端子26,73,74に対応する。抵抗2
7は、定電流源機能を有しないが、回路構成を簡単にす
る上では定電流源4の代りに使用されて差しつかえな
い。
【0038】ここで、増幅器42は、接続点75,93
をそれぞれベース入力とするnpn型トランジスタ3
4,35と、これらトランジスタ34,35のエミッタ
の共通接続点とA端子74との間に接続した抵抗39
と、これらトランジスタ34,35のコレクタと電源端
子26との間に接続されたアレントミラー回路構成のp
np型トランジスタ36,37と、トランジスタ34の
コレクタをベース、抵抗40の一端をエミッタ抵抗41
の一端をコレクタにそれぞれ接続したpnp型の出力ト
ランジスタ38とを備え、抵抗40,41の他端を電源
端子26,A端子74にそれぞれ接続している。
【0039】また、基準電圧回路33は、いわゆるバン
ドギャップ回路を有し、カレントミラー型構成のnpn
型トランジスタ28,29と、これらトランジスタ2
8,29のコレクタにそれぞれ接続された抵抗31,3
2と、接続点93をコレクタ、A端子をエミッタ、トラ
ンジスタ28のコレクタをベースとしたnpn型トラン
ジスタ30とを備える。電源端子26と接続点93との
間に抵抗27が接続される。
【0040】増幅器42,基準電圧回路33,出力トラ
ンジスタ43,抵抗27,44,45は、同一の半導体
基板に集積することが、温度雰囲気を共通にして、温度
補償を良好に行う上で、好ましい。
【0041】本発明の第2の実施例のシャントレギュレ
ータの回路図を示す図3を参照すると、点線で囲んだ検
出駆動回路55は、図1の誤差増幅器2を囲んだ基準電
圧回路1を構成し、pnp型トランジスタ48,49が
カレントミラー回路構成となり、トランジスタ48のコ
レクタはnpn型トランジスタ46を介して、抵抗5
2,51の直列回路に接続され、トランジスタ49のコ
レクタはnpn型トランジスタ47を介して、抵抗5
2,51の共通接続点に接続され、トランジスタ46,
47のベースは、入力電圧を分割する抵抗57,58の
共通接続点に接続される。さらに、トランジスタ49の
コレクをベース,抵抗53の一端をエミッタ,抵抗54
の一端をコレクタにそれぞれ接続したpnp型トランジ
スタ50を備える。抵抗53,54の他端は、電源端子
26,A端子77にそれぞれ接続される。
【0042】ここで、出力トランジスタ56は図1中の
出力トランジスタ3に抵抗57,58はそれぞれ抵抗2
4,25に共通接続点78は接続点70に、端子26,
76,77はそれぞれ端子26,76,71,72に対
応している。
【0043】トランジスタ46,47のエミッタ面積比
をNとし、両トランジスタに同一電流を流すと、ベース
・エミッタ電位差ΔVBE=K・T/q・linNの関係
式から、この電位差ΔVBEを抵抗52の抵抗値で割っ
て、トランジスタ46,47に流れる電流を決め、その
電流で抵抗51の両端電圧を決めているいわゆるバンド
ギャップ回路を構成する。従って、この回路55は、差
動増幅機能と基準値との変位電圧検出機能との両方の機
能を合わせ持ち、全トランジスタが5個で済み、図2の
実施例よりも回路素子数が40%程度少ないという利点
がある。
【0044】図1のシャントレギュレータ内のnpn型
トランジスタをpnp型トランジスタに変更した場合の
変形例を示す図4のブロック図を参照すると、pnp型
トランジスタ3はエミッタが高電位側の端子61に接続
され、コレクタが低電位側の端子60に接続され、ベー
スが増幅器2の出力に接続されている。高電位側の端子
61に、基準電圧回路1,抵抗24が接続され、低電位
側の端子62に定電位電源4,抵抗62が接続されてい
る。その他の回路構成は図1と共通する。出力端子60
は、電源端子62と分離している。この変形例の作用・
効果は、上記第1の実施例と共通するため、説明を省
く。
【0045】図2の第1の実施例の回路図におけるnp
n型トランジスタをpnp型トランジスタに、pnp型
トランジスタをnpn型トランジスタに変更して回路構
成をなした図5の回路図を参照すると、この変形例の回
路は図4のブロック図を具体的な回路図で示したもので
あり、図2中の各抵抗に相当する抵抗には共通の参照数
字を符し、また相当するトランジスタには共通の参照数
字を符した上にダッシュを符して示している。
【0046】出力トランジスタ43′のコレクタには低
電位側の出力端子80が接続され、低電位側の電源端子
81にはカレントミラー回路を構成するnpn型トラン
ジスタ36′,37′のエミッタや抵抗40,27,4
5が接続され、高電位側の端子79にはカレントミラー
回路を構成するpnp型トランジスタ28′,29′の
エミッタ、抵抗39,41,44が接続される。増幅器
42′,基準電圧回路33′は、図2中の増幅器42,
基準電圧回路33に相当する各構成素子の接続関係は、
図5に図示するに留め詳述しない。また、この変形例の
回路の作用・効果は、図2の実施例と共通するため、説
明を省く。
【0047】図3の第2の実施例の回路におけるnpn
型トランジスタをpnp型トランジスタに、pnp型ト
ランジスタをnpn型トランジスタに変更した変形例を
示す図6を参照すると、図3中の各素子に相当する素子
に共通の参照数字を符し、さらにトランジスタについて
はダッシュを符して示している。pnp型トランジスタ
56′のコレクタには低電位側の端子82が接続され、
高電位側の端子87には、抵抗51,54,57トラン
ジスタ56′のエミッタが接続され、低電位側の端子8
3には抵抗53,58とnpn型トランジスタ48′,
49′のエミッタとが接続される。この回路の作用・効
果は図3の場合と共通するため、説明を省く。
【0048】上述した図4乃至図6のシャントレギュレ
ータも、図7のパッケージに収納することができ、また
図8の半導体基板を応用し得る。
【0049】図1のシャントレギュレータの一応用例を
示す図9を参照すると、このシャントレギュレータ95
は、出力端子71にフォトカプラの発光ダイオード91
を接続した後に安定化対象の端子98を接続し、電源端
子26はこの端子98に直接接続され、一方の端子72
は接地されている。ここで、端子98,72間の電圧差
がシャントレギュレータ95が必要とする電源電圧より
も高い場合には図示はしないが端子98と端子26との
間に直列に抵抗を介在させる。
【0050】図1のシャントレギュレータの他の応用例
を示す図10を参照すると、このサントレギュレータ9
7は安定化電圧源回路に応用された例であり、出力端子
71は抵抗92を介してpnp型トランジスタ94のベ
ースに接続され、このトランジスタ94のベース・エミ
ッタ間には抵抗93が接続され、コレクタには負荷回路
96が接続されている。出力端子71からの出力は、ト
ランジスタ94の電流を制御する。
【0051】以上の二応用例にみられるように、出力端
子71と電源端子26とが分離しているため、この間に
任意の回路を付加できる。図2乃至図6の実施例は少な
くとも上記二応用例と同一の接続関係で使用できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、外部導出
端子数を3本としかつ出力端子と電源電圧供給端子とを
分離したことや、検出電圧部分の直列抵抗のの温度特性
を補償しえる範囲に選択したこと、npn型とpnp型
とを入れ替えたトランジスタ構成によって用途範囲を拡
大したこと等により、上述した(1)乃至(6)の各課
題がいずれも達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の具体的回路を死す回路
図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】図1の変形例を示すブロック図である。
【図5】図2の変形例を示す回路図である。
【図6】図3の変形例を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施例等で使用されるパッケー
ジを示す斜視図である。
【図8】第1の実施例等で使用される分離抵抗を示す半
導体基板の断面図である。
【図9】第1の実施例等の一応用例を示すブロック図で
ある。
【図10】第1の実施例等の他の応用例を示すブロック
図である。
【図11】従来のシャントレギュレータを示すブロック
図である。
【図12】従来のシャントレギュレータの一応用例を示
す回路図である。
【図13】従来のシャントレギュレータの他の応用例を
示す回路図である。
【図14】従来のシャントレギュレータのパッケージを
示す平面図である。
【符号の説明】 1,33,33′ 基準電圧回路 2,42,42′ 増幅器 3,3′,43,43′,56,′ 出力トランジス
タ 4 定電流源 5,6,7,16,17,19,24,25,27,3
1,32,39,44,45,51乃至54,57,5
8,92,93 抵抗 8,15,26,60,61,62,71乃至74,7
6,77,79,80乃至89,98 端子 10 トランス 11,12,18,91 ダイオード 13 チョークコイル 20 パルス幅制御回路 95,97,300 シャントレギュレータ 100,400 パッケージ 101,103,104 リード 102 裏面 200 P型半導体基板 204 抵抗電極引出用P型領域 205 拡散抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1乃至第3の外部端子を備えたシャン
    トレギュレータにおいて、前記第1の端子は出力端子で
    あり、前記第2の外部端子及び前記第3の外部端子は入
    力電圧印加及び内部回路を機能させるバイアス電圧印加
    の端子であり、前記第1の外部端子と前記第2の外部端
    子とが直接配線されず分離していることを特徴とするシ
    ャントレギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記内部回路が、入力電圧の印加される
    第1の入力と基準電圧の入力される第2の入力との差分
    を増幅して出力する差動増幅器であり、この差動増幅器
    の出力をベース入力とする出力トランジスタは、コレク
    タが前記第1の外部端子、エミッタが前記第3の端子に
    接続されている請求項1記載のシャントレギュレータ。
  3. 【請求項3】 前記内部回路が、抵抗分割して得られた
    入力電圧をベース入力とする第1,第2のトランジスタ
    と、前記第1のトランジスタのエミッタと前記第3の外
    部端子との間に直列接続した第1,第2の抵抗とを有
    し、前記第1,第2のトランジスタのコレクタを、カレ
    ントミラー回路を構成する一対のトランジスタのコレク
    タにそれぞれ接続し、前記第2のトランジスタのエミッ
    タを、前記第1,第2の抵抗の共通接続点に接続した回
    路を備えた請求項1記載のシャントレギュレータ。
  4. 【請求項4】 前記第3の外部端子を構成する金属リー
    ドが、放熱効果を良好にするように、前記第1,第2の
    外部端子を構成するリードよりも、大きい体積で、かつ
    外部露出表面も大となっている請求項1記載のシャトレ
    ギュレータ。
  5. 【請求項5】 前記入力電圧を分割する抵抗が、前記内
    部回路を構成する半導体基板内に所定の形状で形成され
    ており、かつ前記温度特性を補償するような所定の温度
    特性を有する請求項1記載のシャトレギュレータ。
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Effective date: 19970225