JP6688660B2 - 斜面対策構造 - Google Patents
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Description
具体的には、図20、図21で特許文献2中の符号を用いて説明すると、合成繊維不織布からなるシート2を施工対象の法面1の全体に敷設し、その上に合成樹脂製の網目状をなす抗張力性の被覆材3を同じく施工対象の法面1の全体に敷設している。
前記シート2および被覆材3は、それらを貫通し法面に打込んだアンカー4の頭部において固定されている。すなわち、アンカー4の被覆材3上に突出した頭部に、座金5、圧縮コイルバネ6、座金5を順に挿通し、先端部に螺合したナット7を締付け、被覆材3およびその下層のシート2を法面に圧縮コイルバネ6による圧縮弾性力により押圧し固定している。そしてさらに、被覆材3の表面に客土8をなし植物9を植生して緑化を図っている。なお、図示例では、アンカー間に補強材10を配し被覆材3を補強している。
この崩壊防止構造は、特許文献2中の符号を用いて説明すると、複数個、相互に間隔を置いて平行に配置された細バンド5と該細バンド間を屈曲性を有するように連結する紐体6とを有する帯締めバンド4であって、前記紐体6は複数本で紐群を形成し、該紐群が細バンドの長さ方向に沿って間隔を置いて配置されている帯締めバンドを用いる。
この帯締めバンド4は、細バンド5と該細バンド間が屈曲性を有する紐体6で連結されているので、帯締めバンド4自体が幅方向に屈曲性を有し、法面に凹凸があっても、帯締めバンド4がその凹凸に十分フィットして、帯締めバンド4の下方に空間が生じないというものである。
したがって、崩壊が生じた斜面に対して緑化を含めた安定化対策を施すことが望まれる。しかし、その場合、その崩壊斜面に対して過剰でない適切な仕様の対策を施すことが、費用対効果の面で望まれる。また、崩壊斜面に限らず斜面の安定化対策として過剰でない適切な仕様の対策を施すこと望まれる。
斜面に間隔をあけてアンカー材が設置される斜面対策構造であって、
前記斜面に設置された前記アンカー材と、その斜面の表層を被覆するシートと、前記シートの上から敷設される帯状法面材とを備え、
前記帯状法面材は、斜面上下方向に延びる複数の縦の帯状法面材と前記縦の帯状法面材と交差する方向に延びる複数の横の帯状法面材が敷設され、前記縦及び横の帯状法面材の交差箇所に、前記アンカー材の地上に露出した頭部が貫通しており、
前記両帯状法面材を貫通しているアンカー材の頭部には、前記シートの上側で両帯状法面材の交差箇所の重なり面を上下から挟むように配置される上部固定板と下部固定板とを有し、前記アンカー材の頭部に取り付けられた締付け部材と前記アンカー材の前記下部固定板より下側に取り付けられた締付け部材とにより、前記上部固定板と下部固定板とが、前記両帯状法面材を一体に挟持固定した状態で斜面に押し付けられていることを特徴とする斜面対策構造。
前記上部固定板の下面及び下部固定板の上面にそれぞれ設ける前記互いに平行な1対の棒材が、棒材長手方向と直交する方向に間隔をあけた2か所に設けられていることを特徴とする。
なお、帯状法面材が縦横に配置されるから、その格子内部分は斜面を直接には押さえていないが、土塊移動の際に帯状法面材に張力が作用した際、帯状法面材のアンカー材付近もしくはアンカー材間の部分に作用する張力が全体の張力の殆どを負担すると考えられるので、特許文献1のような斜面全体を覆う法面材(被覆材)でなくても、縦横に配置される帯状法面材であれば、土塊移動の抑制効果は得られる。なお、実際に施工する際には地盤状況を調査し斜面の安定計算等をして確認する。
また、特許文献2のように、平行配置の複数の細バンド間を多数の紐体で連結するという複雑な構造の帯締めバンドと異なり、樹脂一体成形された帯状の面材であるから安価であり、施工コストが安く済む。
仮に、下部固定板がなく単に上部固定板を押圧して両帯状法面材を斜面に押し付けた場合、特に地表面に凹凸がある場合や地表部が締まっていない地盤である場合には、固定板と帯状法面材とが必ずしも一体とならずに、帯状法面材に引張荷重が作用した時に上部固定板と帯状法面材との間にすべりが生じる恐れがあり、その場合には、帯状法面材のアンカー材との接触部分に集中荷重が作用して帯状法面材が局所破壊してしまう恐れがある。しかし、上記の通り、上下の固定板で両帯状法面材を一体に挟持固定するので、固定板と帯状法面材との間にすべりが生じる怖れはなく、したがって、帯状法面材全体で引張荷重を負担し、より大きな引張荷重に耐えることが可能となる。
この実施例では、例えば図19(イ)、(ロ)に模式的に示したような表層崩壊の生じた斜面を想定している。破線で示した部分が表層崩壊(崩落)が生じた部分である。符号30は表層崩壊斜面(崩壊発生部斜面)でありかつ斜面対策構造を施工した斜面、31が崩落土砂を示す。符号1は斜面対策構造における後述するアンカー材を示す。図19(ロ)において斜線ハッチング部分が表層崩壊発生部である。後述する縦横の帯状法面材を符号3で模式的に示す。
図では斜面中腹で表層崩壊が生じた場合としているが、法肩近傍で生じる場合、あるいは法尻側で生じる場合、あるいは斜面全体で生じる場合がある。
次いで、前記シート2及び下部固定板4Bの上から、いずれも網目状の空隙を有するように樹脂一体成形された帯状の面材である、斜面上下方向に延びる複数の縦の帯状法面材3(3A)と前記縦の帯状法面材3Aと交差する方向に延びる複数の横の帯状法面材3(3B)とを格子状に敷設し、その敷設に際して両帯状法面材3A、3Bの交差箇所における後述するそれぞれの空隙部(網目の空隙部)を前記アンカー材1の地上に露出した頭部が貫通する態様で両帯状法面材3A、3Bを敷設する。
次いで、前記両帯状法面材3A、3Bを貫通したアンカー材1の頭部に、両帯状法面材3A、3Bの交差箇所の重なり面を覆う上部固定板4Aを被せる。
次いで、アンカー材1の頭部に取り付けた上側のナット(締付け部材)6で締め付けて前記上部固定板4を押し下げ、この上部固定板4Aと先にアンカー材1に通していた前記下部固定板4Bとで前記両帯状法面材3A、3Bを挟持固定する。これにより、縦横の帯状法面材3A、3Bの交差箇所は上部固定板4Aと下部固定板4Bとで挟持固定されるとともに斜面に押し付けられた状態でアンカー材1に固定される。
アンカー材1の設置間隔Mは縦横とも例えば2m(メートル)間隔で設置する。
実施例ではアンカー材1の定着長L(地盤内に挿入される深さ)を約1.0mとしているが、本発明の斜面対策構造が対象とする斜面の特性を考慮すると、定着長Lは0.5〜1.5mの範囲が好適である。
アンカー材1は、斜面を穿孔してその穿孔孔に挿入し、セメントミルク等のグラウト材を注入して、アンカー材と孔壁との結合力を確保する。
実施例では、アンカー材1が孔の中心に位置して孔壁との隙間間隔を確保できるように、アンカーの先端部と地表近傍の位置にスペーサ7を取り付けている。
次いで、前記シート2の上から、斜面上下方向に延びる複数の縦の帯状法面材3Aと前記縦の帯状法面材と交差する方向に延びる複数の横の帯状法面材3Bとを格子状に敷設する。この帯状法面材3(3A、3B)は、その要部を示した図6のように、いずれも網目状の空隙を有するように樹脂一体成形された帯状の面材であり、表層すべりによる荷重に対して引張張力で抵抗し、表層すべりを抑制する目的で敷設する。
実施例の帯状法面材3は、高い引張張力を備えたアラミド繊維入りポリエチレンネットであり、網目寸法が縦50mm・横28mmで、幅Wが260mmである。帯状法面材3の素材としては高い引張張力を有する種々の合成樹脂製の帯状の面材を使用できる。
この帯状法面材3を敷設する際、両帯状法面材3A、3Bの交差箇所におけるそれぞれの空隙部を、既に設置した前記アンカー材1の地上に露出した頭部が貫通する態様で両帯状法面材3A、3Bを敷設する。
下部固定板4Bは、同じくアンカー材挿通孔4aを有し、板厚t=6mm、縦横寸法A×Bが350mm×350mm四角形であるが、上部固定板4Aの爪部4cが当たらないように四隅を面取りした形状である。
また、上下の固定板4A、4Bの上下左右の縁部近傍に、長孔4bを設けており、指を入れて端部を掴むことで運搬を容易にすることができる。
なお、帯状法面材が縦横に配置されるから、その格子内部分は斜面を直接には押さえていないが、土塊移動の際に帯状法面材3に張力が作用した際、帯状法面材3のアンカー材付近もしくはアンカー材間の部分に作用する張力が全体の張力の殆どを負担すると考えられるので、特許文献1のような斜面全体を覆う法面材(被覆材)でなくても、縦横に配置される帯状法面材であれば、土塊移動の抑制効果は得られる。なお、実際に施工する際には地盤状況を調査し斜面の安定計算等をして確認する。
上述した実施例は図19のような表層崩壊斜面を想定した実施例として説明しているが、前記の通り、本発明は上下の固定板で縦横の帯状法面材の重なり部を堅固に挟持できるものであるから、そのような効果は斜面安定化を図る斜面対策一般に適用できるものである。
また、特許文献2のように、平行配置の複数の細バンド間を多数の紐体で連結するという複雑な構造の帯締めバンドと異なり、樹脂一体成形された帯状の面材であるから安価であり、施工コストが安く済む。
また、爪部4c、4c間に帯状法面材3が配置されるので、爪部4cで帯状法面材3を傷つけることがない。したがって、対象斜面の全体に敷設され、斜面の広い部分の土塊の動きを受け止めるシート2を縦横に配置される帯状法面材3で押さえ込んだ際に、土塊の大きな力が発生しても、帯状法面材3は破損することなく効果的に土塊の移動を抑制することができる。
仮に、下部固定板がなく単に上部固定板4を押圧して帯状法面材3を斜面に押し付けた場合、特に地表面に凹凸がある場合や地表部が締まっていない地盤である等の場合には、上部固定板4と帯状法面材3とが必ずしも一体とならずに、帯状法面材3に引張荷重が作用した時に上部固定板4と帯状法面材3との間にすべりが生じる恐れがあり、その場合には、図17(イ)に示すように、帯状法面材3のアンカー材1との接触部分に局所的に集中荷重(大きな白抜き矢印で示す)が作用して帯状法面材3が局所破壊してしまう恐れがある。しかし、上記の通り、上下の固定板4A、4Bで帯状法面材3を一体に挟持固定するので、上下の固定板4A、4Bと帯状法面材3との間にすべりが生じる怖れはなく、したがって、図17(ロ)に示すように、分散した引張荷重(小さな白抜き矢印で示す)を帯状法面材全体で負担し、より大きな引張荷重に耐えることが可能となる。
土塊移動の際に土塊移動を押さえる縦横の帯状法面材に生じる張力は、縦の帯状法面材の方が大きく横の帯状法面材は小さいので、横の帯状法面材の幅を狭くすることで、過剰でない適切な仕様の斜面対策構造が得られ、施工費を低減することができる。
図7では、実施例1における下側ナット10も併用しているが、下側ナット10は省略できる。
実施例では、両棒材25A、25Bを、下部固定板24B側の棒材25Bが内側(固定板中心側)、上部固定板24A側の棒材25Aが外側(固定板外縁側)となる対称的な配置で固定している。実施例の棒材は丸鋼であり、固定板に溶接固定している。この実施例の上部固定板14は四隅に爪を設けていない。
図9(イ)は上側ナット6を締め付ける前の状態であり、この上側ナット6を締め付けると、図9(ロ)のように両帯状法面材3が上下の固定板24A、24Bで挟持固定される。この場合、アンカー材1を挟む両側において、それぞれ近接した1対の棒材25A、25Bで挟まれた両帯状法面材3が段差状になるので、両帯状法面材3に作用する引張荷重に対して上下の固定板24A、24Bと両帯状法面材3とが互いに滑ることなく完全に一体化して作用し、両帯状法面材3に対する挟持固定が増強され、両帯状法面材3はさらに堅固に固定される。
また、2か所の互いに平行な1対の棒材25A、25Bは、一方が外縁側、他方が中心側とされた対称的な配置なので、帯状法面材3に対して無理のない挟持固定が行われる。
なお、この実施例では、上下の固定板24A、24Bに、近接し互いに平行な1対の棒材25A、25Bを2か所に設けたが、1か所に設ける場合でも、両帯状法面材3に作用する引張荷重に対してすべりを防止する効果は得られる。
図11(イ)は上側ナット6を締め付ける前の状態であり、この上側ナット6を締め付けると、図11(ロ)のように両帯状法面材3が上下の固定板34A、34Bで挟持固定される。この場合、アンカー材1を囲む四方において、それぞれ近接した1対の棒材35A,35B、及び36A、36Bで挟まれた両帯状法面材3が段差状になるので、縦横のいずれの方向の帯状法面材に対しても、帯状法面材3に作用する引張荷重に対して上下の固定板34A、34Bと両帯状法面材3とが互いに滑ることなく完全に一体化して作用し、両帯状法面材3に対する挟持固定が増強され、両帯状法面材3はさらに堅固に固定される。
上部固定板34Aは、図5(イ)の上部固定板4の下面に、図10(イ)の上部固定板34Aにおける棒材35A、36Aと同じサイズの棒材35A、36Aを設けたものに相当する。その他は図5(イ)のものと同じであり、四隅に爪部4cを持つ。
下部固定板34B’は、爪部がなく上部固定板34A’の縦横寸法A、B(A=B)より小さな縦横寸法A’、B’(A’=B’)を持つ輪郭の四角形であるが、図10(ロ)の下部固定板34Bにおける棒材35B、36Bと同じサイズの棒材 35B、36Bを設けたものである。
この実施例では、帯状法面材3が上下の固定板44A、44Bの窪み44A’、44B’で挟持されているので、斜面縦方向及び横方向のいずれの帯状法面材に作用する引張荷重に対しても、上下の固定板44A、44Bと帯状法面材3との間にすべりが生じるおそれはなく、帯状法面材全体で引張荷重を負担することができる。
図12では、実施例1における下側ナット10も併用しているが、下側ナット10は省略できる。
この実施例のように、上下の固定板54A、54Bの断面形状が、一方の帯状法面材の幅方向から見て大小嵌り合うハット形断面の凹溝 54A’、54B’をなす構成は、その一方の帯状法面材に作用する引張荷重に対して固定板とのすべりを有効に防止し、帯状法面材全体で引張荷重を負担することができる。
図13では、実施例1における下側ナット10も併用しているが、下側ナット10は省略できる。
上部固定板55Aは単に中心にアンカー材挿通孔を有するのみであるが、下部固定板55Bは、左右の辺に沿ってそれぞれ例えば横の帯状法面材3Bを通す細長い帯状法面材挿入孔55Ba、55Baをあけ、上下の辺に沿ってそれぞれ例えば縦の帯状法面材3Aを通す細長い帯状法面材挿入孔55Bb、55Bbをあけている。
図15は、前記上下の固定板55A、55Bを用いた帯状法面材挟持構造を説明する断面図であり、(イ)は両帯状法面材3A、3Bを挟持固定する前の状態、(ロ)は両帯状法面材3A、3Bを挟持固定した状態を示す。
その際の作業は、図16(イ)に示すように、例えば、横方向の帯状法面材3Bを、下部固定板55Bの左右2つの帯状法面材挿入孔55Ba、55Baを下から上に及び上から下に挿通させる形で、帯状法面材3Bが2つの帯状法面材挿入孔55Ba、55Ba間で下部固定板55Bの上面に載るようにする。
次いで、図16(ロ)に示すように、縦の帯状法面材3Aを、同様な作業により、上下2つの帯状法面材挿入孔55Bb、55Bb間で、下部固定板55Bの上面に前記横の帯状法面材3Bの上から載るようにする。
次いで、図16(ハ)のように上部固定板55Aを被せる。この段階が図15(イ)の状態である。
次いで、アンカー材1の頭部に螺合している上側のナット6を締め付けると、図15(ロ)のように、両帯状法面材3A、3Bは上下の固定板55A、55Bの上下左右の帯状法面材挿入孔55Ba、55Bbの内側の範囲で上下の固定板55A、55Bで挟持固定される。
この実施例の帯状法面材挟持構造によれば、両帯状法面材3A、3Bは両固定板55A、55Bに対して滑ることなく極めて堅固に挟持固定され、アンカー材1に堅固に結合される。
固定板の形状は特に限定されないが、図示例では縦の帯状法面材の幅に合わせた横長長方形の固定板41、サイズの大きな縦長長方形の固定板42、サイズの大きな六角形の固定板43を示している。サイズの大きな縦長長方形の固定板42や六角形の固定板43のように帯状法面材の交差部の輪郭に対応させた形状にすると、長方形の四隅あるいは六角形の六隅に設けた爪部(4c)によって、帯状法面材の位置出し及びねじれ抑制効果を有効に発揮させることができる。なお、前記固定板41、42、43として示した部分は、上部固定板と下部固定板の両方を含めている。
また、1箇所のアンカー材1において右斜め傾斜と左斜め傾斜の2本で負担するので、土塊移動の抑制効果は高くなる。また、隣接する3つのアンカー材1間に渡された帯状法面材3が囲む内側面積(三角形の面積)は、前述の格子状配置の場合の格子内部分の面積(四角形の面積)より狭くなり、この点でも土塊移動の抑制効果は高くなる。しかし、使用する資材の量(必要な帯状法面材の長さ)は多くなるので、施工対象の斜面の情況や、必要とする土塊移動抑制効果や、アンカー材間隔その他の要素を考慮して、この斜め配置の態様とするか前記格子状配置の態様とするかを選択するとよい。但し、斜め配置の態様の場合は格子状配置の態様と比べて、必要な帯状法面材の長さと帯状法面材が囲む内側面積との関係では、帯状法面材が囲む内側面積を効率的に狭くすることができ、効率的に土塊移動の抑制効果を高くできると言える。
2 シート
3 帯状法面材
3A 縦の帯状法面材
3B 横の帯状法面材
3B’ 斜め傾斜の横の帯状法面材
4A、14A、24A、34A、44A、54A、55A 上部固定板
4B、14B、24B、34B、44B、54B、55B 下部固定板
41、42、43 固定板(上下の固定板を示す)
4a アンカー材挿通孔
4b 長孔
4c 爪部
5 座金
6 上側のナット(締付け部材)
7 スペーサ
10 下側のナット(締付け部材)
15 ボルト
16 ナット
25A、35A、36A (上部固定板側の)棒材
25B、35B、36B (下部固定板側の)棒材
44A’ (上部固定板44Aの)窪み
44B’ (下部固定板44Bの)窪み
54A’ (上部固定板54Aの)凹溝
54B’ (下部固定板54Bの)凹溝
55Ba、55Bb 帯状法面材挿入孔
Claims (4)
- 斜面に間隔をあけてアンカー材が設置される斜面対策構造であって、
前記斜面に設置された前記アンカー材と、その斜面の表層を被覆するシートと、前記シートの上から敷設される帯状法面材とを備え、
前記帯状法面材は、斜面上下方向に延びる複数の縦の帯状法面材と前記縦の帯状法面材と交差する方向に延びる複数の横の帯状法面材が敷設され、前記縦及び横の帯状法面材の交差箇所に、前記アンカー材の地上に露出した頭部が貫通しており、
前記両帯状法面材を貫通しているアンカー材の頭部には、前記シートの上側で両帯状法面材の交差箇所の重なり面を上下から挟むように配置される上部固定板と下部固定板とを有し、前記アンカー材の頭部に取り付けられた締付け部材と前記アンカー材の前記下部固定板より下側に取り付けられた締付け部材とにより、前記上部固定板と下部固定板とが、前記両帯状法面材を一体に挟持固定した状態で斜面に押し付けられていることを特徴とする斜面対策構造。 - 前記上部固定板と前記下部固定板の周辺部の複数個所がボルト締結されて、前記上部固定板と前記下部固定板とで前記帯状法面材が挟持固定されていることを特徴とする請求項1記載の斜面対策構造。
- 前記上部固定板の下面及び前記下部固定板の上面には、いずれか一方の帯状法面材の幅方向をなして互いに略平行な1対の棒材が、平面視で前記下面側の棒材と前記上面側の棒材とで互いに重ならない態様で近接して固定され、前記上下の固定板が互いに締め付けられた際に、前記近接した1対の棒材で挟まれた帯状法面材が段差状になって挟持固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の斜面対策構造。
- 前記上部固定板の下面及び下部固定板の上面にそれぞれ設ける前記互いに平行な1対の棒材が、棒材長手方向と直交する方向に間隔をあけた2か所に設けられていること
を特徴とする請求項3記載の斜面対策構造。
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