JP6949318B2 - 斜面安定化構造 - Google Patents

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Description

本発明は、斜面を安定させるための斜面安定化構造に関する。
例えば地山の表層崩れを防止する工法としては、斜面にネットを敷設し、ネットを敷設した斜面にはロックボルト等の補強材を所定間隔毎に配置して、その補強材に装着した支圧板でネットを上から斜面に押さえ付けるというものがある。このようにネットを使用する工法では地山の大きなうねりに対応できるというメリットがある。しかしながら、大きなうねりではない凹凸にはネットが追従しにくく押し付け力が不足しやすい。これに対して下記特許文献1では、斜面の凹部に袋体を設置し、その上からネットを敷設し、その後、袋体にセメントミルクを充填することによって斜面の凹部を膨張状態の袋体で埋めるという工法が提案されている。しかしながら、袋体にセメントミルクを充填する必要があるため、施工が大変である。また、斜面の比較的大きな凹部には対応できても細かい凹凸には対応することができない。
一方、ネットは斜面に沿って位置ずれしやすいという特性がある。補強材がネットの網目を挿通しているため、この補強材によってネットの大きな位置ずれは防止できるものの必ずしも十分ではない。これに対して下記特許文献2のように下面に複数の爪を突設した支圧板でネットを上から押さえ付けるという手法もある。この爪がネットの網目を挿通して斜面に突き刺さることで、ネットの斜面に沿った位置ずれを補強材と共に防止しようというものである。しかしながら、支圧板の設置箇所における斜面に凹凸がある場合、支圧板の下面と斜面との間に部分的に空間が生じやすく、支圧板によってネットを斜面に押し付ける力がネットに作用しにくい場合がある。
特開2001−11863号公報 特許第6132416号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、ネットをしっかりと斜面に押し付けることができ、斜面に沿ったネットの位置ずれを効果的に防止することができる斜面安定化構造を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る斜面安定化構造は、土の斜面に敷設されたネットと、斜面に挿入固定され、斜面から突出する頭部がネットの網目を挿通しているロックボルト等の補強材と、該補強材の頭部に螺着されたナットとを備え、斜面とネットとの間に支持プレートが配設されており、該支持プレートの貫通孔を補強材が挿通しており、支持プレートは、貫通孔の周囲であって貫通孔から離れた位置に、上方に突出した複数の突起を備えており、該複数の突起はネットの網目を挿通しており、該複数の突起によって囲まれた領域において、ナットの締め付け力を介してネットが支持プレートの上面に押し付けられていることを特徴とする。
該構成の斜面安定化構造にあっては、ネットと斜面との間に支持プレートが介装されており、該支持プレートの上面がネットを支持するための支持面となる。そのため、斜面に凹凸があっても支持プレートによってネットを下側から確実に支持することができる。一方、支持プレートが上方に突出する複数の突起を備えていてそれらの突起がネットの網目を上方に挿通している。従って、補強材と複数の突起によってネットの斜面に沿った位置ずれが防止される。そのため、複数の突起によって囲まれた領域は、ネットの位置ずれが防止された領域となる。その位置ずれが防止された状態のネットがナットの締め付け力によって支持プレートの上面に押し付けられているので、ネットを上下に確実に挟み込むことができ、ネットの位置ずれもより一層防止することができる。そして、ナットの締め付け力はネットと支持プレートを介して斜面に作用する。ネットは補強材と複数の突起によって位置ずれが防止された状態となっているうえに支持プレートの上面に押し付けられているので、補強材の設置箇所において斜面に凹凸があっても、支持プレートを介してネットを斜面に確実に押し付けることができる。
特に、突起は支持プレートに一体的に形成されており、突起の形成箇所において支持プレートが局所的に外側に突出しないように、突起は支持プレートの上面のうちの最外部に上方に向けて突設されていることが好ましい。突起が支持プレートに一体的に形成されていることで、突起の強度を容易に確保できる。また、仮に突起の形成箇所において支持プレートが局所的に外側に突出していると、突起の形成箇所の下側にネットの線材が潜り込みやすくなり、ネットの線材が支持プレートの下面と側面との間の境界部に強く当接してネットの線材が破損しやすくなる。そのため、突起の形成箇所において支持プレートが局所的に外側に突出しないようにすることが好ましく、突起が支持プレートの上面のうちの最外部に上方に向けて突設されていることにより、ネットの線材が支持プレートの下側に入り込むことを防止できてネットの線材が破損しにくくなる。
更に、支持プレートは円板状であり、突起は、支持プレートの貫通孔を中心とした同一円上に等間隔で三つ以上設けられていることが好ましい。三つ以上の突起によって囲まれた円形の領域においてネットを支持プレートの上面にしっかりと押し付けることができる。また、同一円上に等間隔で配置された三つ以上の突起によってネットの各方向の位置ずれをバランス良く防止することができる。
更に、突起は、平面視において周方向に長く内外方向の寸法が小さい形状であって、その周方向の両側面は内外方向に沿って湾曲した曲面であることが好ましい。ネットは突起の周方向の側面に当接することが多いため、突起が平面視において周方向に長く内外方向の寸法が小さい形状であると、ネットから受ける力に対する突起の強度を容易に確保できる。また、突起の周方向の両側面を内外方向に沿って湾曲した曲面とすることで、ネットの破損を防止できる。
また、ナットとネットとの間にコイルバネを備えており、該コイルバネはナットの締め付けによって圧縮状態となっており、コイルバネの内側を補強材が挿通しており、支持プレートの複数の突起はコイルバネの外側に位置していることが好ましい。この場合、ネットにはコイルバネのバネ力が上方から作用することになり、ネットはコイルバネによって支持プレートの上面に押し付けられて、コイルバネと支持プレートによって上下に挟み込まれた状態となる。土の斜面は施工後に沈下したり地表が流出したりして高さが低下する可能性があってネットの押さえ力が低下しやすいが、コイルバネのバネ力が作用しているので、斜面の高さ変化に追従できる。そのため、ネットを長期に亘って斜面に押し付けることができて、斜面を長期に亘って安定化させることができる。尚、コイルバネの線材が断面円形であると、ネットにコイルバネが当接しても、コイルバネによるネットの切断や傷付きを防止できる。また、補強材は斜面に対して直角ではなく傾斜していることも多いが、そのような場合であっても、コイルバネの内側を補強材の頭部が挿通していることで、コイルバネが補強材の傾きに対応して変形することができ、ネットを支持プレートの上面に確実に押し付けることができる。
特に、コイルバネの下端部は、突起が挿通している網目を画成しているネットの線材の部分に当接していることが好ましい。該構成では、突起によって位置ずれが直接防止されているネットの線材にバネ力を付与することができる。また、コイルバネの下端部を突起の内側の近傍に位置させることができ、複数の突起で囲まれた領域の最外部においてネットをコイルバネで押さえ付けることができる。
以上のように、ネットと斜面との間に支持プレートを介在させることによってネットの支持面を確保することができ、その支持プレートに複数の突起を設けることによってネットの位置ずれを補強材と共に確実に防止することができる。複数の突起で囲まれた領域のネットにナットの締め付け力を付与してネットを支持プレートに押し付けることによって、支持プレートを介してネットを斜面に確実に押し付けることができる。
本発明の一実施形態における斜面安定化構造の施工例を示す平面図。 同斜面安定化構造の要部を示す平面図。 同斜面安定化構造の要部を示す平面図。 同斜面安定化構造の要部を示す一部断面を含む正面図。 同斜面安定化構造に使用されるコイルバネであって、(a)は正面図、(b)は平面図。 同斜面安定化構造に使用される支持プレートであって、(a)は断面図、(b)は平面図。 同斜面安定化構造に使用される部品を示す正面図であって、(a)は補助アンカーピン、(b)は結合コイル。 本発明の他の実施形態における斜面安定化構造に使用されるスペーサであって、(a)は正面図、(b)は平面図。 同実施形態における斜面安定化構造に使用される補強材を示す正面図。 同斜面安定化構造の要部を示す図4に対応した一部断面を含む正面図。 本発明の他の実施形態における斜面安定化構造の要部を示す図3に対応した平面図。 本発明の他の実施形態における斜面安定化構造の要部を示す図4に対応した一部断面を含む正面図。 本発明の他の実施形態における斜面安定化構造の要部を示す図4に対応した一部断面を含む正面図。
以下、本発明の一実施形態に係る斜面安定化構造について図1〜図7を参酌しつつ説明する。図1は本実施形態における斜面安定化構造の一施工例を示す平面図であって、特に、斜面1の表層の土砂が浸食したり流出したりすることを抑制するのに適したものである。即ち、斜面1の表層崩壊を防止するのに適している。尚、斜面1は、地山であってもよいし、人工的に形成された成形斜面1(人工斜面)であってもよい。特に草木が残った自然斜面1に好適である。斜面1の表層としては、特には地表から2m以下の深さの層であって、その表層の崩れ防止や表土の流出防止に適している。
斜面安定化構造は、斜面1にネット2が敷設され、該ネット2の敷設領域の所定箇所にロックボルト等の補強材3(アンカー)が挿入され固定されたものである。尚、図1では、ネット2の敷設領域のうちの一部分のみを示している。補強材3は、例えば、互いに直交する二方向のそれぞれに所定間隔あけつつ配置される。具体的には、斜面1の勾配の方向(傾斜方向)を縦方向とし、縦方向と直交する方向であって斜面1と平行な方向を横方向として、その縦横二方向にそれぞれ所定間隔あけて配置される。尚、図1では、補強材3を一列毎にずらして千鳥状に配置した千鳥配置の態様を図示しているが、碁盤の目状ないし升目状に配置した正方配置の態様であってもよい。隣り合う補強材3同士の間隔も現場の状況に応じて任意に設定されるが、例えば、縦横2m×2mの間隔とすることができる。
図3及び図4に斜面安定化構造の要部の詳細を示している。本実施形態における斜面安定化構造は、上述のネット2及び補強材3と、該補強材3の頭部に螺着されたナット4と、該ナット4とネット2との間に配置されたコイルバネ5と、ネット2と斜面1との間に介装された支持プレート6とを備えている。
<ネット2>
ネット2は、種々の材質及び形状であってよい。本実施形態では、ネット2は、樹脂製の線材から構成されている。ネット2の線材を樹脂製とすることにより、錆等による腐食が発生せず、また軽量であって、柔軟性に優れていて斜面1の凹凸やうねりへの追従性が良く、施工性も良好である。線材は、例えば太さ1〜5mmのものを使用でき、特には、太さ2〜4mmのものが好ましい。線材には合成繊維が使用されていることが好ましい。また、ネット2は、合成繊維がラッセル編みされたものであることが好ましい。ラッセル編みではネット2の編み目の交点もラッセル編みによって形成される。このようにラッセル編みの構造とすることで、一箇所切断したとしてもそれ以上編みがほどけることがない。合成繊維としては、耐候性のポリエステル製が好ましい。更には、合成繊維のラッセル編みにモノフィラメントを追加挿入した線材であってもよい。モノフィラメントを使用することにより、合成繊維のみのラッセル編みの構成に比して形状保持性を向上させることができ、ネット2の目合いが崩れにくくくなる。そのため、後述するような結合コイル7でネット2同士を容易に連結することができる。ネット2の網の形状は、例えば菱形とすることができ、また、六角形となった亀甲網形状であってもよい。目合いの寸法も種々であってよいが、一例としては菱形では25mmや50mmである。尚、ネット2は樹脂製の他、各種の金網であってもよく、金属線の外側が樹脂で被覆された線材であってもよい。
本実施形態では、ネット2の線材は、耐候性ポリエステル繊維をラッセル編みとし更に耐候性ポリエステル製のモノフィラメントを追加挿入した線材である。図1のように、ネット2は、幅が例えば2m〜3m程度のものである。ロール状に巻回されたネット2を引き延ばしつつ斜面1に敷設していく。ネット2同士の連結には図7(b)に示すような結合コイル7を使用する。図2にも示しているように、隣り合うネット2の側縁部同士を所定幅(例えば200mm)で重ね合わせる。一方のネット2の側縁部を他方のネット2の側縁部の上側に所定幅で重ね合わせる。ネット2同士の重ね合わせ部の上の所定位置、例えば重ね合わせ部の幅方向の中央部に、結合用のロープ8を一本設置する。ロープ8には予め複数の結合コイル7を直列配置でセットしておく。即ち、結合コイル7にロープ8を挿通させておく。結合コイル7が装着されたロープ8を重ね合わせ部の上に設置する。ロープ8は重ね合わせ部の長手方向に沿って延びるように設置する。そして、ロープ8に装着された結合コイル7を回転させながら結合コイル7をその一端部から両ネット2に引っ掛ける。これによりネット2の両側縁部同士が結合コイル7によって連結されることになる。結合コイル7は、重ね合わせ部の長手方向に沿って間隔をあけながら配置する。但し、ネット2同士の連結構造は種々であってよく、結合コイル7を使用せずに、単にロープで連結してもよい。
<補強材3>
補強材3は、上述のように、ネット2の敷設領域に所定間隔毎に点在配置される。ネット2同士の重ね合わせ部に補強材3を位置させてもよい。図3及び図4のように補強材3はその大部分が斜面1に埋設された状態となっており、その上部の所定長さ部分は斜面1から上方に突出する。尚、図4等では説明の都合上、斜面1を水平状態として図示している。補強材3が斜面1から突出した補強材3の部分が頭部であって、その頭部がネット2の網目を挿通している。補強材3には、棒状の鋼材が使用され、具体的には、ロックボルト、異形棒鋼、ネジ節棒鋼、自穿孔ボルト等が使用される。腐食しやすい環境下では、エポキシ樹脂等の各種の樹脂を塗布したものや、連続繊維補強ロッド等を使用してもよい。斜面1の表層が滑ろうとしたときに、補強材3は斜面1の表層の滑り力に抵抗してそれを抑制する。本実施形態のように斜面1の表層の崩れ、滑りを防止する目的においては、補強材3は、斜面1の表層と同程度の深さまで挿入されていれば足り、例えば0.5〜1.5mの深さまで挿入される。従って、補強材3の長さもその表層に対応した長さとされる。
補強材3の固定には、注入材11が用いられる。斜面1に削孔10が形成され、該削孔10に補強材3が挿入され、削孔10と補強材3との間の空隙に注入材11が充填される。該注入材11により補強材3が斜面1に固定される。注入材11は、斜面1と補強材3との間の荷重伝達の役割と、補強材3を保護する役割とを担っている。注入材11としては、例えばセメントミルクやモルタルが使用される。
補強材3の長さや削孔10の深さは、崩れを防止したい目的の深さによるが、少なくとも削孔10の深さよりも補強材3の長さを長くして、補強材3の頭部が地表から所定長さ上方に突出するようにする。例えば、斜面1の表層の土砂の浸食や流出のみを抑制したい目的の場合には、例えば補強材3の長さを例えば50cmとする。一方、隣り合う補強材3によって囲まれた範囲の土塊が補強材3を抜け出そうとする現象(中抜け)を防止する目的には、補強材3の長さを例えば100cmとする。何れにしても、補強材3の頭部を斜面1の表面(地表)から所定長さ上方に突出させる。斜面1から突出した突出量である補強材3の頭出し長さは、例えば、5cm〜20cmであるが、これは、定着具であるナット4やコイルバネ5を補強材3の頭部に装着できるのに必要な長さとされる。尚、補強材3の表面には亜鉛メッキを施すことが好ましく、全長のうち少なくとも頭部に施すことが好ましい。また、補強材3は斜面1に対して垂直に挿入されることを基本としているが、実際には垂直ではなく、斜めに傾斜した状態で挿入されることも多い。
<コイルバネ5とナット4>
補強材3の頭部にはナット4とコイルバネ5が装着されている。補強材3の頭部がコイルバネ5を挿通しており、コイルバネ5はナット4とネット2との間に位置していて圧縮状態となっている。コイルバネ5の線材は断面円形である。コイルバネ5は、本実施形態では、一端から他端まで径一定のものではなく、図5のように上側から下側に向けて向けて徐々に拡径していく円錐台形状であり、上側から見ると渦巻き状となっている。円錐バネとも称される。コイルバネ5の上端面は相対的に小径であり、下端面は相対的に大径である。コイルバネ5は右巻きでも左巻きでもよいが、好ましくは右巻きであって、従って、コイルバネ5の線材は上端から下端にかけて徐々に平面視において右回り(時計回り)に拡径していく。
コイルバネ5の下端面の大きさはネット2の網目の大きさ(目合いの大きさ)によって種々変更されてよいが、図3のように、少なくともネット2の網目の大きさよりも大きいものとされる。網目の形状が菱形の場合、補強材3が挿通しているネット2の網目の周囲には、合計八個の網目が存在しているが、コイルバネ5の下端面はその中心の網目よりも大きく、周囲の八個の網目の全ての上に位置するような大きさとされることが好ましい。一方、コイルバネ5の上端面の大きさはナット4の大きさによって種々変更可能であるが、少なくともナット4の下端面によってコイルバネ5の上端面を全周に亘って押圧できる程度とされる。尚、コイルバネ5の下端面の直径は、上端面の直径に対して、2〜5倍とされることが好ましい。一例としては、コイルバネ5の上端面の直径が30mm、下端面の直径が100mmとされる。また、コイルバネ5の全長も任意であるが、例えば、自由長においてコイルバネ5の上端面の直径よりも大きくコイルバネ5の下端面の直径よりも小さい寸法とされ、補強材3の頭部の長さよりも短い。
かかるコイルバネ5がネット2の上側に位置するが、本実施形態ではコイルバネ5とネット2とは絡み合わせられた連結状態にある。即ち、コイルバネ5の線材の下端側がネット2に引っ掛けられていて、それによってコイルバネ5とネット2とが連結された状態となっている。詳細には、コイルバネ5の線材の下端側がネット2の線材の下側を通っている。コイルバネ5の線材とネット2との引っ掛けの態様は種々あるが、例えば、図3のように、コイルバネ5の線材がネット2の線材を周方向に上下に縫うようにして引っ掛けられている。また、コイルバネ5の線材の下端側がネット2に絡ませられる長さも任意であるが、少なくともネット2の網目の一辺の下側を挿通していればよいが、好ましくはネット2の網目の下側を一回だけではなく二回以上挿通させることが好ましい。そして、コイルバネ5の線材の下端側の一巻き以上がネット2と絡ませられていることが好ましく、一巻き以上二巻き以下とされることが好ましい。尚、コイルバネ5が右巻きであると、コイルバネ5を上側から見て右回り(時計回り)に回転させながらネット2の下側に挿通させていくことができ、また、ナット4の締め込み方向とコイルバネ5の巻き方向とが同じになるので、ナット4の締め込み作業によってコイルバネ5の上端面にはネット2への引っ掛かり量が増加する方向に向けて摩擦力、回転力が作用することになる。従って、ナット4の締め込みによってコイルバネ5のネット2への引っ掛かりが緩まなくてよい。
このようなコイルバネ5の上側にナット4が位置している。ナット4は補強材3の頭部に螺着されており、ナット4を締め込んでいくことでコイルバネ5が圧縮された状態とされている。ナット4は、座付きのものが好ましい。即ち、ナット4は六角形のナット主部40と、該ナット主部40の下側に位置し、ナット主部40よりも大型であって大径とされた座部41とを一体的に備えた構成となっている。座部41はコイルバネ5の上端面よりも大径とされ、下端面よりも小径とされる。但し、ナット4は座付きタイプでなくてもよく、ナット4とコイルバネ5との間に受け座を介在させてもよい。
<支持プレート6>
ネット2と斜面1との間に支持プレート6が介装されている。図6に支持プレート6を示している。支持プレート6の中央部には貫通孔60が形成されており、該貫通孔60を補強材3の頭部が挿通している。貫通孔60は例えば円形である。支持プレート6はコイルバネ5よりも大径であり、コイルバネ5の下端面よりも大径である。支持プレート6は全体として板状であってその上面に突起62を一体的に備えた構成である。支持プレート6は金属製であることが好ましく、鋳造により突起62が一体的に形成されたものであってよい。
具体的には、支持プレート6は、円形である円板状のプレート主部61と、該プレート主部61の上面の周縁部に突設された複数の突起62とを備えている。プレート主部61の上面と下面はそれぞれ平坦面となっていて、突起62及び貫通孔60を除いて平滑面となっている。プレート主部61の厚さは任意であるが、例えば数ミリ程度とされる。プレート主部61の外径はコイルバネ5の下端面の外径よりも大きい。
突起62は、プレート主部61の上面の最外周部に突設されている。突起62は、プレート主部61の外縁よりも外側にはみ出しておらず、プレート主部61の円形の外縁の内側の範囲内に位置している。突起62の外側の側面62aの基端部はプレート主部61の側面即ち外周面と略面一である。突起62は、平面視において支持プレート6の周方向に長く内外方向の寸法が小さい形状である。突起62の周方向の長さは突起62の内外方向の寸法に対して長い。突起62の外側の側面62aと内側の側面62bは、何れも周方向に沿って外側凸に若干湾曲している。従って、突起62の外側の側面62aは凸状の湾曲面であり、内側の側面62bは凹状の湾曲面である。また、突起62の周方向の両側面62cは内外方向に沿って凸状に湾曲した曲面である。また、突起62の周方向の寸法及び内外方向の寸法は何れも上方に向けて徐々に小さくなっており、突起62は基端部から先端部に向けて徐々に細くなっていく。
尚、突起62の周方向の寸法が突起62の基端部から先端部にかけて徐々に小さくなっていく程度は、突起62の内外方向の寸法が突起62の基端部から先端部にかけて徐々に小さくなっていく程度よりも大きい。突起62の突出長さも任意であるが、プレート主部61の厚さよりも大きく、少なくともネット2の厚さ即ちネット2の線材の太さよりも大きく、ネット2の厚さの数倍程度とされる。突起62の高さは、圧縮状態のコイルバネ5の全高の半分以上であることが好ましい。突起62の基端部において突起62の内外方向の寸法は、プレート主部61の厚さと略同じであることが好ましい。
突起62は、周方向に一定間隔毎に形成されている。突起62は貫通孔60を中心とした同一円上に設けられており、従って、一定角度毎に突起62が配置されている。本実施形態では60度毎に合計六個の突起62が形成されている。複数の突起62の内側にコイルバネ5が位置している。従って、コイルバネ5の下端面の外径は、複数の突起62の内側の側面62bによって仮想的に形成される仮想円63の直径よりも小さい。但し、コイルバネ5の最下部であって最外周を構成している線材は、突起62の内側に接近した位置にあり、互いに接触していてもよい。図3のように各突起62はそれぞれネット2の網目を挿通している。各突起62はそれぞれ異なる網目を挿通している。突起62が挿通している網目を画成しているネット2の線材の部分にコイルバネ5の下端部が当接している。ネット2の網目が菱形の場合、菱形の網目を画成しているネット2の線材は四辺からなるが、その四辺の線材の何れかにコイルバネ5の下端部が当接している。
<施工手順>
斜面安定化構造の施工手順の概要について説明する。まず、斜面1に削孔10を所定間隔毎に形成する。削孔10の深さは、使用する補強材3の長さよりも所定量浅くする。そして、削孔10に注入材11を充填した後に補強材3を挿入するか、あるいは、削孔10に先に補強材3を挿入しておいてその後に注入材11を充填する。何れにしても、注入材11によって補強材3を斜面1と一体化させる。また、補強材3の頭部を所定長さ斜面1から突出させた状態とする。次に、補強材3の設置箇所の斜面1に支持プレート6を載置する。支持プレート6には貫通孔60が形成されているので、その貫通孔60に補強材3を挿通させるようにして斜面1に支持プレート6を載置する。その後、斜面1にネット2を敷設する。ネット2は斜面1から浮かないように斜面1に沿うようにして敷設する。補強材3の頭部をネット2の網目に挿通させ、また、支持プレート6の各突起62をネット2の網目に挿通させる。
そして、ネット2から上方に突出している補強材3の頭部にコイルバネ5を外挿し、コイルバネ5を回転させてその線材の下端側をネット2の下側に挿通させるようにしてコイルバネ5をネット2に絡ませる。その後、補強材3の頭部にナット4を螺着して締めん込んでいってコイルバネ5を所定量圧縮させ、コイルバネ5のバネ力をネット2に作用させてネット2を支持プレート6の上面に押し付ける。尚、ナット4を補強材3に螺着する際には、補強材3の頭部にグリース等の防錆剤を塗布したり、あるいは、ナット4の内周面に防錆剤を塗布したりしてもよい。また、ナット4から補強材3の頭部が上方に突出する状態とすることが好ましい。ナット4を締め込むことでコイルバネ5が圧縮され、バネ力がネット2を介して支持プレート6の上面に作用する。この力によって、斜面1に載置された支持プレート6が斜面1の表面から若干沈み込んだ状態となってもよい。尚、図7(a)に示すような補助アンカーピン12を斜面1の適所に打ち込んでネット2を斜面1に補助的に押さえ付けるようにすることが好ましい。補助アンカーピン12はその上部12aが側方に略90度折れ曲がっており、その折れ曲がった上部12aでネット2を上側から斜面1に向けて押さえ付ける。
以上のような斜面安定化構造にあっては、ネット2と斜面1との間に支持プレート6を介在させているので、その支持プレート6の上面をネット2の支持面とすることができる。即ち、支持プレート6をネット2の下側に介在させることで、ネット2を下側から支持するための平滑な支持面を確保することができる。従って、斜面1に凹凸があっても支持プレート6の上面でネット2を下側から確実に支持することができる。そして、下側の支持プレート6と上側のコイルバネ5によってネット2を上下に確実に狭持することができる。
一方、支持プレート6に複数の突起62が設けられているので、その突起62によってネット2の斜面1に沿った位置ずれを防止することができる。即ち、補強材3とその周囲の複数の突起62とによって、ネット2の斜面1に沿った位置ずれやネット2の変形を確実に防止することができる。このように補強材3の周囲であって補強材3から径方向外側に所定距離離間した位置に複数の突起62が補強材3を周回するように配置されているので、複数の突起62で囲まれた円形の領域はネット2の位置ずれが防止された領域となる。その領域においてネット2がコイルバネ5によって支持プレート6の上面に押し付けられているので、位置ずれや変形していないネット2をコイルバネ5と支持プレート6によって上下に確実に挟み込むことができる。ナット4の締め付け力はバネ力となってネット2に作用し、そのバネ力はネット2と支持プレート6を介して斜面1に作用する。ネット2は補強材3と複数の突起62によって位置ずれが防止された状態となっているうえに支持プレート6の上面に押し付けられているので、補強材3の設置箇所において斜面1に凹凸があっても、支持プレート6を介してネット2を斜面1に確実に押し付けることができる。
また、ネット2は斜面1に沿って位置ずれしようとしたり変形しようとしたりするので、突起62にはネット2から大きな力が作用することになるが、突起62が支持プレート6に一体的に形成されているので、突起62の強度を容易に確保できる。また、突起62が支持プレート6の上面のうちの最外周部に突設されていてプレート主部61の外縁から外側に突起62がはみ出していないので、ネット2の線材が支持プレート6の下側に入り込まず、ネット2の線材が破損しにくい。
更に、突起62が支持プレート6の貫通孔60を中心とした同一円上に等間隔で合計六個形成されているので、この六個の突起62によって囲まれた円形の領域においてネット2を支持プレート6の上面にしっかりと押し付けることができる。また、六個の突起62が同一円上に等間隔で配置されているので、ネット2の各方向の位置ずれをバランス良く防止することができ、各突起62の負担も平準化される。更に、補強材3が挿通している網目と突起62が挿通している網目との間に少なくとも一つの網目が存在している。即ち、補強材3が挿通している網目に隣接した網目に突起62が挿通しているのではなく、補強材3が挿通している網目から離間した網目を突起62が挿通しているので、補強材3と突起62とによってネット2の位置ずれや変形を効率良く防止することができる。
また、ネット2は突起62の周方向の側面62cに当接することが多いが、突起62が平面視において周方向に長く内外方向の寸法が小さい形状であるので、ネット2から大きな力が突起62に作用しても突起62の破損を防止できる。そして、突起62の周方向の両側面62cが内外方向に沿って湾曲した曲面となっているので、ネット2の破損も防止できる。
また、ナット4とネット2との間に圧縮状態のコイルバネ5を備えているので、斜面1が施工後に沈下したり地表が流出したりしても、そのような斜面1の高さ低下に容易に追従でき、ネット2を長期に亘って安定して斜面1に押し付けることができる。施工後にナット4を締め増しすることでコイルバネ5の圧縮状態を容易に回復させることもできる。コイルバネ5の線材が断面円形であるため、ネット2にコイルバネ5が当接していても、また、ネット2にコイルバネ5の線材の下端側が引っ掛けられていても、ネット2に傷が付きにくい。補強材3が斜面1に対して垂直ではなく傾斜していても、コイルバネ5の内側を補強材3の頭部が挿通しているので、コイルバネ5が補強材3の傾きに対応して変形することができ、ネット2を支持プレート6の上面に確実に押し付けることができる。
しかも、コイルバネ5が円錐台形状であるので、ナット4も小さいもので済み、部材単価を抑制できるうえにナット4の締め付け作業も容易になる。また、ナット4とコイルバネ5との間に受け座を介在させなくても、小さいナット4でコイルバネ5の上端面をナット4で直接押すことができる。更に、コイルバネ5の下端面が大径となるので、コイルバネ5の下端面でネット2の広い面積を押さえ付けることができ、バネ力をネット2に効率良く作用させてネット2を支持プレート6の上面に押し付けることができる。更に、コイルバネ5の下端部が、突起62が挿通している網目を画成しているネット2の線材の部分に当接しているので、突起62の内側近傍におけるネット2の線材にバネ力を直接付与して支持プレート6の上面にネット2を効果的に押し付けることができる。
また、コイルバネ5の線材の下端側がネット2に引っ掛けられているので、ネット2の位置ずれをより一層効果的に防止することができる。特に、突起62が挿通している網目を画成しているネット2の線材の部分にコイルバネ5の下端側が引っ掛けられているので、突起62とコイルバネ5の協働によってネット2の位置ずれを効果的に防止できる。このようにコイルバネ5の下端側をネット2に引っ掛ける構成では、ネット2が位置ずれするとコイルバネ5の下端側が直線状に引き延ばされやすいが、突起62がネット2の位置ずれを防止しているので、コイルバネ5の下端側の引き延ばし現象が防止される。特に、突起62の近傍でネット2にコイルバネ5が引っ掛けられているので、コイルバネ5の引き延ばし現象を効率良く防止できる。また、コイルバネ5の周囲に突起62が位置しているので、突起62がコイルバネ5の防護壁としても機能する。
尚、削孔10の中心に対して補強材3が偏心しないようにするために、補強材3に図8に示すようなスペーサ13を装着してもよい。補強材3にスペーサ13を装着した状態を図9に示している。スペーサ13は補強材3に間隔をおいて例えば二個装着される。図9のように予め補強材3にスペーサ13を装着しておき、その補強材3を削孔10に挿入することで、図10のように補強材3を削孔10の中心に容易に位置させることができる。
また、上記実施形態ではコイルバネ5をネット2に引っ掛けていたが、図11のようにネット2にコイルバネ5を絡ませずに単にネット2の上にコイルバネ5を載せるように配置してもよい。
また、円錐台形状のコイルバネ5を使用した場合について説明したが、図12のように径一定の円筒状のコイルバネ5を使用してもよい。この場合、コイルバネ5とナット4との間に受け座14を介在させると、コイルバネ5よりも小型のナット4を使用できる。また更に、図13のようにネット2とナット4との間にコイルバネ5等のバネを介在させない構成であってもよい。このようにバネを使用しない構成では、ナット4の締め付け力がバネ力に変換されずにネット2にダイレクトに作用する構成となる。この場合、ナット4とネット2との間に受け座14を介在させると、小型のナット4を使用でき、小径のナット4であっても、突起62の内側近傍のネット2を支持プレート6の上面に押し付けることができる。受け座14を使用する場合、ナット4は座部41を有しない構成としてよい。
尚、上記実施形態では支持プレート6に突起62が一体的に形成されたいたが、突起62は支持プレート6と別体であってもよい。即ち、突起62が支持プレート6とは別部材として構成されて支持プレート6に組み付けられた構成であってもよい。支持プレート6の形状も適宜変更可能であって楕円形や卵形、トラック形状であってもよいし、矩形や六角形等の多角形であってもよい。
1 斜面
2 ネット
3 補強材
4 ナット
5 コイルバネ
6 支持プレート
7 結合コイル
8 ロープ
10 削孔
11 注入材
12 補助アンカーピン
12a 上部
13 スペーサ
14 受け座
40 ナット主部
41 座部
60 貫通孔
61 プレート主部
62 突起
62a 外側の側面
62b 内側の側面
62c 周方向の側面
63 仮想円

Claims (6)

  1. 土の斜面に敷設されたネットと、斜面に挿入固定され、斜面から突出する頭部がネットの網目を挿通しているロックボルト等の補強材と、該補強材の頭部に螺着されたナットとを備え、
    斜面とネットとの間に支持プレートが配設されており、該支持プレートの貫通孔を補強材が挿通しており、
    支持プレートは、貫通孔の周囲であって貫通孔から離れた位置に、上方に突出した複数の突起を備えており、該複数の突起はネットの網目を挿通しており、
    該複数の突起によって囲まれた領域において、ナットの締め付け力を介してネットが支持プレートの上面に押し付けられていることを特徴とする斜面安定化構造。
  2. 突起は支持プレートに一体的に形成されており、突起の形成箇所において支持プレートが局所的に外側に突出しないように、突起は支持プレートの上面のうちの最外部に上方に向けて突設されている請求項1記載の斜面安定化構造。
  3. 支持プレートは円板状であり、突起は、支持プレートの貫通孔を中心とした同一円上に等間隔で三つ以上設けられている請求項2記載の斜面安定化構造。
  4. 突起は、平面視において周方向に長く内外方向の寸法が小さい形状であって、その周方向の両側面は内外方向に沿って湾曲した曲面である請求項3記載の斜面安定化構造。
  5. ナットとネットとの間にコイルバネを備えており、該コイルバネはナットの締め付けによって圧縮状態となっており、コイルバネの内側を補強材が挿通しており、支持プレートの複数の突起はコイルバネの外側に位置している請求項1乃至4の何れかに記載の斜面安定化構造。
  6. コイルバネの下端部は、突起が挿通している網目を画成しているネットの線材の部分に当接している請求項5記載の斜面安定化構造。
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