JP5148001B1 - 地下埋設物の浮上防止用鋼管杭、およびそれを用いた地下埋設物の浮上防止工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マンホール等の地盤中に埋設された地下埋設物の浮上を効果的に防止することができる上、安価かつ容易に製造することが可能な浮上防止用鋼管杭を提供する。
【解決手段】浮上防止用鋼管杭1は、基礎管P1、通水管P2、および上部管P3とを連結することによって一体的に組み付けられる。そして、基礎管P1の先端際には、外螺旋翼3が固着されており、通水管P2の管本体13の外周には、地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔12,12・・が散点状に穿設されている。また、通水管P2の管本体13の内部には、通水孔12,12・・から間隙水を抜き取って地表際に排出するためのドレンホース14が収納されている。
【選択図】図1
【解決手段】浮上防止用鋼管杭1は、基礎管P1、通水管P2、および上部管P3とを連結することによって一体的に組み付けられる。そして、基礎管P1の先端際には、外螺旋翼3が固着されており、通水管P2の管本体13の外周には、地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔12,12・・が散点状に穿設されている。また、通水管P2の管本体13の内部には、通水孔12,12・・から間隙水を抜き取って地表際に排出するためのドレンホース14が収納されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、マンホール等の地盤中に埋設された建造物、あるいは一部が地盤中に埋設された建造物(以下、これらを総称して地下埋設物という)が地震による地盤の液状化現象によって地表上に浮上する事態を防止するための浮上防止工法、およびその工法に用いる浮上防止用の鋼管杭に関するものである。
軟弱で地下水位の高い地盤で地震が発生した場合には、地盤中の間隙水圧が上昇することに起因して地盤の液状化現象が起こり、地下埋設物が周囲の地盤に対して浮き上がる、という被害が生じることがある。そのような地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上を防止する方法として、過剰な間隙水圧の発生を抑える方法が開発されている。
そして、そのように過剰な間隙水圧の発生を抑える方法として、特許文献1の如く、地下埋設物を支持するプレストレストコンクリート杭の外周に、間隙水圧の消散経路を形成するためのドレンフィルターを巻き付け、そのドレンフィルターの外周を金属ストレーナー管で覆うとともに、当該プレストレストコンクリート杭の頭部近傍において、ドレンフィルターの上端に排水管を接続する方法が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1の如く、プレストレストコンクリート杭の外周にドレンフィルターと金属ストレーナー管とを装着してドレンフィルターの上端に排水管を接続する作業には、多大な時間およびコストがかかる。また、ドレンフィルターだけでは、過剰な間隙水圧の消散経路を十分に確保できない、という不具合もある。
本発明の目的は、上記従来の地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上の防止方法が有する問題点を解消し、マンホール等の地下埋設物の浮上を効果的に防止することが可能な地下埋設物の浮上防止工法を提供することにある。また、そのような地下埋設物の浮上防止工法に好適に用いることができる上、安価かつ容易に製造することが可能な地下埋設物の浮上防止用鋼管杭を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上を防止するための円筒状の鋼管杭であって、地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔が散点状に穿設された通水管と、先端際に螺旋翼が固着されており前記通水管の下方に接続される基礎管とを有しており、前記通水管の管本体の内部に、中心に空洞部を設けたホース状のドレーン材が、通水管の管本体の下端に固着されたネジ継手によって、抜け落ちないように収納されていることを特徴とする地下埋設物の浮上防止用鋼管杭である。
請求項2に記載された発明は、地下埋設物の周辺に、請求項1に記載の浮上防止用鋼管杭を立て込み、その浮上防止用鋼管杭を地下埋設物に接続することを特徴とする地下埋設物の浮上防止工法である。
請求項1に係る浮上防止用鋼管杭は、液状化現象を起こす虞れのある地盤内に通水孔の穿設部分が位置するように地盤中に立て込んでおけば、地盤が大きく揺れた場合に、間隙水を通水孔から効率的に管本体の中へと抜き取って地表際に排出して、過剰な間隙水圧の発生を抑制するので、地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上を効果的に防止することができる。また、液状化現象を起こさない支持地盤内に螺旋翼が位置するように地盤中に立て込んで地下埋設物と連結させておけば、想定外の強い地震で液状化現象が発生しても、支持地盤内へ挿入された螺旋翼がアンカーとして効果的に機能し、浮力に対して高い耐力を発現することができる。
また、請求項1に係る浮上防止用鋼管杭は、液状化現象を起こす虞れのある地盤内に通水孔の穿設部分が位置するように地盤中に立て込んでおけば、地盤が大きく揺れた場合に、間隙水を通水孔から効率的にドレーン材の中へと抜き取って効率良く地表際に排出して、過剰な間隙水圧の発生を抑制するので、地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上をきわめて効果的に防止することができる。
さらに、請求項1に係る浮上防止用鋼管杭は、万が一、液状化現象が発生してドレーン材の内部まで細粒土が侵入した場合でも、震動が収まれば、ドレーン材の内部に侵入した細粒土が、中空部を通って、管本体の下方の部分(通水孔のない部分)に沈殿するので、間隙水を通水孔から効率的にドレーン材の中へと抜き取って地表際に排出する機能を繰り返し発現させることができる。
一方、請求項2に係る地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上防止工法によれば、マンホール等の地下埋設物の周囲に、浮上防止用鋼管杭を立て込み(ねじ込み)、それらの浮上防止用鋼管杭の先端際を地下埋設物に接続させるだけの簡単な作業を行うだけで、多大な費用をかけることなく、地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上を非常に効率的に防止することができる。
以下、本発明に係る地下埋設物の浮上防止用鋼管杭(以下、単に浮上防止用鋼管杭という)、および、その浮上防止用鋼管杭を用いた地下埋設物であるマンホールの浮上防止工事の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
<浮上防止用鋼管杭の構成>
図1は、浮上防止用鋼管杭を示したものである。浮上防止用鋼管杭1は、同一径(外径、内径)を有する3つの円筒状の鋼管である基礎管P1、通水管P2、および上部管P3とを連結することによって一体的に組み付けられる。
図1は、浮上防止用鋼管杭を示したものである。浮上防止用鋼管杭1は、同一径(外径、内径)を有する3つの円筒状の鋼管である基礎管P1、通水管P2、および上部管P3とを連結することによって一体的に組み付けられる。
図2は、基礎管P1を示したものであり、基礎管P1は、鋼鉄製の管本体2に、鋼鉄製の外螺旋翼3、内螺旋翼4、回転補助体5およびネジ継手6を溶接することによって一体的に形成されている。管本体2は、外径139.8mm、厚さ4.5mmの長尺(長さ4,000mm)な円筒状に形成されており、上端には、ネジ継手(雌ネジ型)6が溶接されている。また、そのネジ継手6よりわずかに下側には、矩形板状の回転補助体5が、板面を鉛直方向に向けて管本体2の軸中心から放射状に突出するように固着されている。
また、管本体2の下端際の外周には、外螺旋翼3が溶接されている。外螺旋翼3は、外径約320mmの円形フランジ状(扁平なドーナッツ状)に形成されており、管本体2の外周を、右向きに(すなわち、上から見た場合に上端から下端にかけて右方向に回転する向きに)、約1周分捲回した状態になっている。また、外螺旋翼3は、厚さ12mmの鉄板によって形成されており、略中央の半周分が、管本体2の長手方向に対して直交した平坦部になっている。さらに、その平坦部と隣接した片側の部分が、所定の角度(約23°)だけ上向きに傾斜するように折り曲げられて上向き傾斜部が形成されており、当該上向き傾斜部と反対側の部分が、所定の角度(約10°)だけ下向きに傾斜するように折り曲げられて下向き傾斜部が形成されている。
一方、管本体2の内壁には、厚さ12mmの鉄板からなる扁平なドーナッツ状の内螺旋翼4が、溶接によって一体的に取り付けられており、管本体2の内壁に沿って、左向きに(すなわち、上から見た場合に上端から下端にかけて左方向に回転する向きに)、約1周捲回した状態になっている。加えて、管本体2の下面には、略直方体状の2つのバイト7,7が、管本体2の中心に対して左右対称に突設されており、管本体2の先端から約20mm突出した状態になっている。
図3は、通水管P2を示したものであり、通水管P2は、ネジ継手15a,15bと回転補助体16とを溶接した鋼鉄製の管本体13、および、合成樹脂製のドレーンホース14によって構成されている。通水管P2の管本体13は、基礎管P1の管本体2と同様に、外径139.8mm、厚さ4.5mmの長尺(長さ4,000mm)な円筒状に形成されている。そして、管本体13の外周の略全体に、直径15mmの円形の多数の通水孔12,12・・が、千鳥格子状に穿設されている。すなわち、図3(b)の如く、所定の方向から管本体13の軸中心を通って管本体13を貫通するように、管本体13の長さ方向に沿って等間隔で多数の通水孔12a,12a・・・が穿設されており、通水孔12a,12a・・・の中間(管本体13の長さ方向における中間)で、上記した所定の方向と直交する方向から管本体13の軸中心を通って管本体13を貫通するように、管本体13の長さ方向に沿って等間隔で多数の通水孔12b,12b・・・が穿設されている。また、管本体13の上端際には、矩形板状の回転補助体16が、板面を鉛直方向に向けて管本体13の軸中心から放射状に突出するように固着されている。
一方、ドレーンホース14は、合成樹脂(ポリエチレン)によって形成された網目構造を有する筒状体(三井化学産資株式会社製 ネトロンパイプ)の外周を不織布で被覆したものであり、管本体13の内径より小さい外径を有している。かかるドレーンホース14は、管本体13の内部に挿入された状態で、管本体13の下端に、基礎管P1の管本体2のネジ継手(雌ネジ型)と螺合する雄ネジ型のネジ継手15aを溶接し、管本体13の上端に、後述する上部管P3の管本体22のネジ継手(雄ネジ型)と螺合する雌ネジ型のネジ継手15bを溶接することによって、管本体13の内部から抜け落ちないように収納されている。
図4は、上部管P3を示したものであり、上部管P3は、ネジ継手20a,20bと回転補助体21とを溶接した鋼鉄製の管本体22、および、杭頭部排水金具23によって構成されている。上部管P3の管本体22も、基礎管P1の管本体2や通水管P2の管本体13と同様に、外径139.8mm、厚さ4.5mmの長尺(長さ2,000mm)な円筒状に形成されている。そして、下端には、通水管P2の管本体13のネジ継手(雌ネジ型)と螺合する雄型のネジ継手20aが溶接されており、上端には、杭頭部排水金具23のネジ継手(雄ネジ型)と螺合する雌ネジ型のネジ継手20bが溶接されている。加えて、管本体22の下端に溶接されたネジ継手20aの外周には、後述するターンバックルを係止可能なリング状体24が溶接されている。また、管本体22の上端際には、矩形板状の回転補助体21が、板面を鉛直方向に向けて管本体22の軸中心から放射状に突出するように固着されている。
一方、杭頭部排水金具23は、鋼鉄によって扁平な筒状に形成されている。そして、下側の外周には、ネジ継手20bのネジ溝と螺合するネジ溝が刻設されており、上端には、扁平なドーナッツ状のフランジ25が、側方に突出するように設けられている。さらに、当該フランジ25の上面には、円形の金網26(5mmメッシュ)が溶接されている。
浮上防止用鋼管杭1は、使用時には、基礎管P1の上端のネジ継手6と通水管P2のネジ継手15aとを螺合させるとともに、通水管P2の上端のネジ継手15bと上部管P3のネジ継手20aとを螺合させ、上部管P3の上端のネジ継手20bと杭頭部排水金具23とを螺合させることによって一体的に組み付けられる。そして、そのように組み付けられた状態においては、基礎管P1の管本体2、通水管P2の管本体13、上部管P3の管本体22が、浮上防止用鋼管杭1全体の管本体を構成することになる。
<浮上防止用鋼管杭を利用したマンホールの浮上防止工事例>
以下、図5〜図8に基づいて、上記した浮上防止用鋼管杭1を用いた地下埋設物(既設マンホール)の浮上防止工事の一例について説明する。図5は、浮上防止工事前のマンホールを示したものであり、マンホール41は、開口部の上端(蓋42の設置部分)が地表と同じ高さになるように埋設されており、開口部の周囲がアスファルトで舗装された状態になっている(アスファルト層45)。また、埋設されたマンホール41下側には、砕石層(所謂、捨てコン)43が設けられている。
以下、図5〜図8に基づいて、上記した浮上防止用鋼管杭1を用いた地下埋設物(既設マンホール)の浮上防止工事の一例について説明する。図5は、浮上防止工事前のマンホールを示したものであり、マンホール41は、開口部の上端(蓋42の設置部分)が地表と同じ高さになるように埋設されており、開口部の周囲がアスファルトで舗装された状態になっている(アスファルト層45)。また、埋設されたマンホール41下側には、砕石層(所謂、捨てコン)43が設けられている。
浮上防止用鋼管杭1を用いて、既設マンホールの浮上防止工事を行う場合には、まず、図6の如く、埋設されたマンホール41の開口部の周囲のアスファルト層45を剥がして一定の深さだけ掘り下げる。
しかる後、図7の如く、マンホール41の開口部の周囲に、2つの浮上防止用鋼管杭1,1・・を、上記したマンホール41の開口部の左右側方に、マンホール41の開口部の中心に対して略対称になるように埋設する。浮上防止用鋼管杭1を埋設する場合には、重機を利用して、浮上防止用鋼管杭1を地面に突き立てた状態で圧力を加えて右向き(上から見た場合の右向き)に回転させながら地盤中に押し込む(回転貫入させる)。なお、浮上防止用鋼管杭1は、マンホール41の開口部の周囲の地面(一定の深さだけ掘り下げた地面)よりやや上方に基端(上部管P3の杭頭部排水金具23)が位置するまでねじ込む。
浮上防止用鋼管杭1をねじ込む際には、上記の如く、予め基礎管P1、通水管P2、および上部管P3を組み付けた長尺なものを回転貫入させることも可能であるし、先に基礎管P1を回転貫入させて、その上に、通水管P2、上部管P3を順次接続する方法を採用することも可能である。基礎管P1の上に通水管P2、上部管P3を順次接続する場合には、最初に、基礎管P1のみをねじ込み、所定の深さまでねじ込んだ後に、基礎管P1の上端のネジ継手6と通水管P2のネジ継手15aとを螺合させることにより、基礎管P1の基端に通水管P2を接続する。さらに、そのように接続された基礎管P1と通水管P2をねじ込み、所定の深さまでねじ込んだ後に、通水管P2の上端のネジ継手15bと上部管P3のネジ継手20aとを螺合させることにより、通水管P2の基端に上部管P3を接続する。しかる後に、そのように接続された基礎管P1、通水管P2、および上部管P3をねじ込む。なお、基礎管P1と通水管P2とのねじ込み(螺合)、通水管P2と上部管P3とのねじ込み(螺合)は、回転貫入と同時に行うことができる。
なお、上記の如く、基礎管P1の上に通水管P2、上部管P3を順次接続する場合には、通水管P2の上部に上部管P3を螺合させてねじ込んだ後に、上部管P3の先端に、杭頭部排水金具23を手作業によって螺合させる必要がある。また、浮上防止用鋼管杭1を地盤中にねじ込む際には、基礎管P1の回転補助体5、通水管P2の回転補助体16、および上部管P3の回転補助体21を利用する。
上記の如く、浮上防止用鋼管杭1を、マンホール41の開口部の周囲にねじ込んだ(回転貫入させた)後には、図8の如く、露呈したマンホール41の開口部の周囲に、締着部材51を固着させる。なお、締着部材51は、扁平な半円筒状で左右から接続板53,53を突出させた一対の金具52,52からなるものであり、マンホール41の開口部の外周を覆わせた状態で接続板53,53同士を螺着することによって、マンホール41にずれないように固着させることができる。また、各金具52,52の略中央の外面には、後述するターンバックルを係合させるためのリング状体54が溶接されている。
そして、マンホール41の開口部の外周に締着部材51を固着させた後には、地盤中にねじ込まれている浮上防止用鋼管杭1,1の基端際とマンホール41の開口部との間を少し掘削して、浮上防止用鋼管杭1,1を、当該締着部材51に、ターンバックル55,55で接続する。すなわち、各浮上防止用鋼管杭1,1の上部管P3のネジ継手20bに溶接されたリング状体24と、締着部材51の各金具52,52に溶接されたリング状体54とに、ターンバックル55のフックを、長さ調整しながら係合させる。
上記の如く、2本の浮上防止用鋼管杭1,1とマンホール41の開口部の外周の締着部材51とをターンバックル55,55で接続した後には、その接続部分付近を、他の部分の高さ(掘り下げられているマンホール41の開口部の周囲と同じ高さ)になるように現状土で埋め戻す。しかる後、2本の浮上防止用鋼管杭1,1の周囲を含めて、掘り下げられているマンホール41の開口部の周囲に、所定の粒度の砕石を、一定の厚さとなるように敷設することによって排水ドレーン層を形成する。そして、形成された排水ドレーン層の上に、アスファルト等の舗装を施すことによって、マンホール41の浮上防止工事を完了する。
図9は、浮上防止工事を完了したマンホール41を示したものである。マンホール41の開口部の周囲には、締着部材51が固着されており、当該締着部材51の左右が、傾斜状に配置された2つのターンバックル55,55によって、浮上防止用鋼管杭1,1と接続された状態になっている。また、各浮上防止用鋼管杭1,1の上端に、砕石層(排水ドレーン層)44が位置し、当該砕石層44の上に、アスファルト層45が積層された状態になっている。
<浮上防止用鋼管杭の作用>
上記の如く浮上防止工事を完了したマンホール41においては、地震が起きた場合に、地盤中の過剰な間隙水を、ドレーンホース14が通水管P2の通水孔12,12・・・を介して内部へ抜き取って、上部管P3の上端から砕石層44(排水ドレーン層)へ排出するため、過剰な間隙水圧の発生を効果的に抑制することができる。また、浮上防止用鋼管杭1,1が外螺旋翼3によってアンカーとして効果的に機能し、鉛直方向の浮力に対して高い耐力を発現するため、ターンバックル55によって接続されたマンホール41を浮き上がらないように保持することができる。
上記の如く浮上防止工事を完了したマンホール41においては、地震が起きた場合に、地盤中の過剰な間隙水を、ドレーンホース14が通水管P2の通水孔12,12・・・を介して内部へ抜き取って、上部管P3の上端から砕石層44(排水ドレーン層)へ排出するため、過剰な間隙水圧の発生を効果的に抑制することができる。また、浮上防止用鋼管杭1,1が外螺旋翼3によってアンカーとして効果的に機能し、鉛直方向の浮力に対して高い耐力を発現するため、ターンバックル55によって接続されたマンホール41を浮き上がらないように保持することができる。
<浮上防止用鋼管杭の効果>
浮上防止用鋼管杭1は、上記の如く、管本体の先端際に外螺旋翼3が固着されているとともに、管本体の中間(通水管P2の管本体13)に、地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔12,12・・が散点状に穿設されており、それらの通水孔12,12・・を穿設した部分の内部にドレーン材が挿入されている。したがって、上記の如く、液状化現象を起こす虞れのある地盤内に通水孔12,12・・の穿設部分が位置するように地盤中に立て込んでおけば、地盤が大きく揺れた場合に、間隙水を通水孔12,12・・から効率的にドレーン材の中へと抜き取って地表際に排出して、過剰な間隙水圧の発生を抑制するので、地盤の液状化現象によるマンホール41の浮上を効果的に防止することができる。また、液状化現象を起こさない支持地盤内に螺旋翼3が位置するように地盤中に立て込んでマンホール41と連結させておけば、想定外の強い地震で液状化現象が発生しても、支持地盤内へ挿入された螺旋翼3がアンカーとして効果的に機能し、浮力に対して高い耐力を発現することができる。
浮上防止用鋼管杭1は、上記の如く、管本体の先端際に外螺旋翼3が固着されているとともに、管本体の中間(通水管P2の管本体13)に、地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔12,12・・が散点状に穿設されており、それらの通水孔12,12・・を穿設した部分の内部にドレーン材が挿入されている。したがって、上記の如く、液状化現象を起こす虞れのある地盤内に通水孔12,12・・の穿設部分が位置するように地盤中に立て込んでおけば、地盤が大きく揺れた場合に、間隙水を通水孔12,12・・から効率的にドレーン材の中へと抜き取って地表際に排出して、過剰な間隙水圧の発生を抑制するので、地盤の液状化現象によるマンホール41の浮上を効果的に防止することができる。また、液状化現象を起こさない支持地盤内に螺旋翼3が位置するように地盤中に立て込んでマンホール41と連結させておけば、想定外の強い地震で液状化現象が発生しても、支持地盤内へ挿入された螺旋翼3がアンカーとして効果的に機能し、浮力に対して高い耐力を発現することができる。
また、浮上防止用鋼管杭1は、ドレーン材が、中心に空洞部を設けたホース状のもの(ドレーンホース14)であるため、万が一、液状化現象が発生してドレーン材の内部まで細粒土が侵入した場合でも、震動が収まれば、ドレーン材の内部に侵入した細粒土が、中空部を通って、管本体の下方の部分(通水孔のない基礎管P1の内部)に沈殿するので、間隙水を通水孔12,12・・から効率的にドレーン材の中へと抜き取って地表際に排出する機能を繰り返し発現させることができる。
一方、浮上防止用鋼管杭1,1・・を利用したマンホール41の浮上防止工法によれば、マンホール41の周囲に、浮上防止用鋼管杭1,1を立て込み(ねじ込み)、それらの浮上防止用鋼管杭1,1の先端際をマンホール41の開口部際に接続させるだけの簡単な作業を行うだけで、多大な費用をかけることなく、地盤の液状化現象によるマンホール41の浮上を非常に効率的に防止することが可能となる。
<浮上防止用鋼管杭、およびマンホールの浮上防止工事の変更例>
なお、本発明に係る浮上防止用鋼管杭の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、基礎管、排出管、上部管の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
なお、本発明に係る浮上防止用鋼管杭の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、基礎管、排出管、上部管の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、本発明に係る浮上防止用鋼管杭は、上記実施形態の如く、3つの鋼管からなるものに限定されず、同様な機能を奏するものであれば、基礎管、排出管、上部管とが一体になったものや、それらの内の2つが一体になったものでも良い。
また、本発明に係る浮上防止用鋼管杭は、上記実施形態の如く、管本体の中間の通水孔を穿設した部分の内部にドレーン材を挿入したものに限定されず、ドレーン材のないものでも良い。なお、管本体の内部にドレーン材を挿入した場合には、間隙水を通水孔から抜き取って地表際に排出する機能が一段と良好なものとなる。
また、先端に設ける螺旋翼(外螺旋翼)は、上記実施形態の如く、平坦部を設けたものに限定されず、単純な螺旋状のもの等に変更することも可能である。一方、管本体の先端際の内部には、必ずしも内螺旋翼を設ける必要はなく、管本体の内部を単純な空洞状にすることも可能である。また、管本体の先端を閉塞することも可能である。
さらに、管本体に穿設する通水孔は、上記実施形態の如く、円形のものに限定されず、縦長な楕円形(たとえば、軸方向に沿った長径を、軸方向に対して垂直な方向に沿った短径の1.5〜2.5倍にしたもの)等にすることも可能である。かかる構成を採用した場合には、管本体の強度が向上する上、水の通過量を増やすことができる、というメリットがある。
加えて、浮上防止用鋼管杭は、上記実施形態の如く、上部管の下端(すなわち、管本体全体の上端より所定の長さだけ下側の位置)でマンホールと連結するものに限定されず、上部管の上端(すなわち、管本体全体の上端)等の上部管の下端以外の位置でマンホールと連結するものに変更することも可能である。
さらに、浮上防止用鋼管杭は、上記実施形態の如く、上端(杭頭部排水金具の上面)から排水ドレーン層へ間隙水を排水するものに限定されず、上端際の外周面(たとえば、上部管の管本体の外周面に穿設された排水孔等)から排水ドレーン層へ間隙水を排水するもの等に変更することも可能である。
また、ドレーン材は、連続した空洞を有しており高い吸水性を発現するものであれば良く、上記実施形態の如く、合成樹脂によって形成された網目構造を有する筒状体に不織布を巻き付けたものに限定されず、発泡ウレタンを筒状に形成したものや、合成樹脂によって形成された網目構造を有する筒状体に織布、発泡ウレタンシート等を巻き付けたもの等に変更することも可能である。加えて、ドレーン材は、上記実施形態の如く、中心に空洞部を設けたホース状のもの(ドレーンホース)に限定されず、単なる円柱状のもの(たとえば、円柱状の発泡ウレタン等)に変更することも可能である。
一方、本発明に係る浮上防止用鋼管杭を用いたマンホールの浮上防止工法も、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、浮上防止工法は、上記実施形態の如く、マンホールの開口部の左右に対称にねじ込んだ2本の浮上防止用鋼管杭とマンホールとを連結するものに限定されず、マンホールの開口部の周囲にねじ込んだ1本、あるいは3本以上の浮上防止用鋼管杭とマンホールとを連結するものに変更することも可能である。なお、マンホールの開口部の周囲にねじ込んだ3本以上の浮上防止用鋼管杭とマンホールとを連結する場合には、各浮上防止用鋼管杭がマンホールの開口部の中心から等しい距離を隔てて、隣接する浮上防止用鋼管杭同士が等間隔となるように、各浮上防止用鋼管杭をねじ込むのが好ましい。
本発明に係る浮上防止用鋼管杭、およびそれを用いた地下埋設物の浮上防止工法は、上記の如く、優れた効果を奏するものであるから、既設あるいは新設のマンホール等の少なくとも一部を地盤中に埋設させた地下埋設物の浮上防止対策として好適に利用することができる。
1・・浮上防止用鋼管杭
P1・・基礎管
2・・管本体
3・・外螺旋翼(螺旋翼)
P2・・通水管
12・・通水孔
13・・管本体
14・・ドレーンホース
P3・・上部管
22・・管本体
41・・マンホール(地下埋設物)
P1・・基礎管
2・・管本体
3・・外螺旋翼(螺旋翼)
P2・・通水管
12・・通水孔
13・・管本体
14・・ドレーンホース
P3・・上部管
22・・管本体
41・・マンホール(地下埋設物)
Claims (2)
- 地盤の液状化現象による地下埋設物の浮上を防止するための円筒状の鋼管杭であって、
地盤中の間隙水を流入させるための複数の通水孔が散点状に穿設された通水管と、
先端際に螺旋翼が固着されており前記通水管の下方に接続される基礎管とを有しており、
前記通水管の管本体の内部に、中心に空洞部を設けたホース状のドレーン材が、通水管の管本体の下端に固着されたネジ継手によって、抜け落ちないように収納されていることを特徴とする地下埋設物の浮上防止用鋼管杭。 - 地下埋設物の周辺に、請求項1に記載の浮上防止用鋼管杭を立て込み、その浮上防止用鋼管杭を地下埋設物に接続することを特徴とする地下埋設物の浮上防止工法。
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