JP6901125B2 - 既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システム - Google Patents

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本発明は、斜面の保護方法及び斜面の保護システムに関し、特に、格子状の法枠が設置されている斜面の保護方法及び斜面の保護システムに関する。
地山の斜面崩壊や土砂崩壊を防止するため、従来、様々な斜面保護技術が開発され、実用化されていた。中でも、斜面に格子状の型枠を設置してこの型枠にモルタルやコンクリートを吹き付けて型枠ごと埋め殺す吹き付け法枠工法や、斜面に格子状の型枠を設置してこの型枠内にコンクリートポンプなどでコンクリートを打設する現場打ち法枠工法が多く採用されていた。
一方、これらの法枠とアンカーを組み合わせた法枠も施工されている。アンカー4’は、図9に示すように、格子状の法枠の交差部位に設けられ、先端が安定地層G1まで到達する。
しかし、同図に示すように、長い年月が経過し、過去に斜面に設けられた法枠2も老朽化してきており、もはや設計時の耐力を維持できず、耐力不足に陥ってしまっているか、あるいは法枠2によってはもはや耐力が期待できない状態にあることが懸念される。かかる耐力不足を補って斜面崩壊や土砂崩壊を防止するため、追加的に斜面保護工を施す必要が生じている。
この対策の選択肢として、既設の法枠を撤去して新たに法枠を設けることも考えられるが、作業時間、労力、さらに費用も膨大なものとなる。
また、特許文献1には、追加的な斜面保護工の一例が開示されている。特許文献1は、具体的には、コンクリート吹付け工後、風化、ひび割れ、崩壊を生じた既設覆工物(既設法面)に対して管状アンカー材を頭部が既設覆工物表面に突出した状態で挿入し、挿入された管状アンカー材内に硬化材を注入して管状アンカー材を既設覆工物及び地山に定着させ、既設覆工物表面を新たに覆工し、さらに管状アンカー材内に硬化剤を注入し、既設覆工物背面と地山との間の空間を充填する既設覆工物の補修方法を開示する。
特許文献1の既設覆工物の補修方法によれば、既設覆工物表面が新規覆工物で覆工されるとともに、管状アンカー材によって既設覆工物及び新規覆工物が地山に固定され、且つ、既設覆工物の背面の空間に硬化材が充填される。これにより、既設法面の風化、ひび割れ、崩壊部位を補修することができる。
特開2000−273862号公報
しかし、特許文献1の既設覆工物の補修方法を老朽化した格子状の法枠の補修に採用した場合、既設覆工物が格子状の法枠であることから、管状アンカー材を介して既設覆工物の背面と斜面との間の空間に注入された硬化剤は地山の傾斜にしたがって法枠格子に囲まれた地山が露出する部分に流出し、斜面の効果的な補修が行いづらいという問題があった。
法枠を含む斜面全体を新規覆工物で覆工すれば上記硬化剤の流出の問題は解決するが、一方で、法枠格子によって囲まれた地山が露出する部分が失われ、斜面の緑化を行うこともできなくなる。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、既設法枠を有する斜面の有効な保護及び緑化を可能とする、既設法枠を有する斜面の保護方法及び既設法枠を有する斜面の保護システムを提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、格子状の法枠が設置されている斜面の保護方法において、前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面にアンカーを点在させて設置するとともに前記斜面に対して前記法枠上から網体を展設する、アンカー及び網体設置工程と、少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有する押下材によって前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記押下材を前記アンカーに固定する網体押下工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、既設法枠を有する斜面に展設された網体が押下材によって法枠天面の高さ位置よりも低い位置に押下げられることから、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、したがって、法枠の耐力不足が網体により補われ、既設法枠を有した斜面の有効な保護が可能となる。
また、法枠自体の耐力を期待できないほど法枠が老朽化している場合には、網体によって法枠が斜面に押圧固定されるとともに、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、法枠ごと斜面のすべりを防止することが可能となる。
さらに、法枠の枠内の斜面領域には基本的にはアンカー及び押下材以外の構成を設ける必要が無いから、当該法枠の枠内の斜面領域の大部分の領域において斜面緑化を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法において、前記押下材は、前記アンカーが挿通する挿通孔を有する板部材であるとともに、一方の面から突出する一又は複数の突起部を有し、前記網体押下工程は、前記押下材の前記突起部を、前記アンカーが挿通される網目とは別の網目に挿通させる突起部挿通動作を含むことを特徴とする。
この構成によれば、斜面から網体を面広がり方向に移動させる力が作用した際、その力を網目に挿通されたアンカーを介して斜面に伝達するだけでなく、網目に挿通する突起部を介して押下材に伝達し、押下材からアンカーを介して斜面に伝達することが可能となるから、網体からアンカーへの力の伝達をスムーズに行うことができる。
したがって、押下材の下部領域において網体が面広がり方向に引っ張られた際にはアンカーが挿通する網目におけるアンカーとの当接部位に応力が集中して網体が破損する虞があるところ、アンカーが挿通される網目とは別の網目における突起部との当接部位にも応力が分散され、網体の破損のリスクが低下し、さらに有効に斜面を保護することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法において、前記アンカー及び網体設置工程は、前記網体と斜面との間に配置されて前記押下材の下敷きとなる下敷材を斜面上に設置する下敷材設置動作を含み、前記網体押下工程後において、前記下敷材は、該下敷材と前記押下材との間に介在させたスペーサーを介して前記押下材により前記斜面に押圧固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、斜面は法枠を介して網体によって押圧されるだけでなく、スペーサーを介して押下材によって斜面に押圧固定された下敷材によっても押圧されることとなる。
また、下敷材の存在によって網体の斜面不陸(特に、鋭利な凸部)への直接接触が解消され、網体の損傷が抑制される。
さらに、スペーサーによって法枠天面の高さ位置と押下材により押下げられた網体の高さ位置との差を最適なものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法において、前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面に、緑化基盤材を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い高さ位置まで設置する緑化基盤材設置工程を有することを特徴とする。
この構成によれば、法枠内の枠部材の存在しない斜面領域における網体と斜面との間の領域が緑化されるとともに、緑化基盤材によって法枠内の斜面の高さがかさ上げされ、これにより法枠天面の高さ位置と押下材により押下げられた網体の高さ位置との差を最適なものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法において、前記網体を構成する線は、硬鋼線材から製造された線であるとともに、2〜4mmの太さ及び800〜2000N/mmの引張強度を有することを特徴とする。
この構成によれば、市販の軟鉄線、すなわち、鉄線(一般に、引張強度290〜540N/mmである)に基づく汎用金網とは異なり、800〜2000N/mmの引張強度を有する硬鋼線材から製造された線により網体が構成されていることから、斜面表面部だけでなく斜面表面から1m〜3mの深さまでの表層すべりをも阻止することができる。
また、硬鋼線材から製造された線により構成された網体はバネ性を有し、常に斜面を押圧し続けることから、既設法枠を有した斜面をさらに効果的に保護することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、格子状の法枠が設置されている斜面の保護システムにおいて、前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域に点在させて設置されたアンカーと、前記斜面に対して前記法枠上から展設された網体と、少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有し、前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記アンカーに固定された押下材と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、既設法枠を有する斜面に展設された網体が押下材によって法枠天面の高さ位置よりも低い位置に押下げられることから、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、したがって、法枠の耐力不足が網体により補われ、既設法枠を有した斜面の有効な保護が可能となる。
また、法枠自体の耐力を期待できないほど法枠が老朽化している場合には、網体によって法枠が斜面に押圧固定されるとともに、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、法枠ごと斜面のすべりを防止することが可能となる。
本発明によれば、既設法枠を有する斜面に展設された網体が押下材によって法枠天面の高さ位置よりも低い位置に押下げられることから、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、法枠の耐力不足が網体により補われ、既設法枠を有した斜面の有効な保護が可能となる。
また、法枠自体の耐力を期待できないほど法枠が老朽化している場合には、網体によって法枠が斜面に押圧固定されるとともに、斜面は法枠を介して網体に押圧されることとなり、法枠ごと斜面のすべりを防止することが可能となる。これにより、既設法枠を撤去することなく斜面を保護することができ、撤去する場合と比較して作業時間、労力及び費用を大きく削減することができる。
また、法枠の枠内の斜面領域には基本的にはアンカー及び押下材以外の構成を設ける必要が無いから、当該法枠の枠内の斜面領域の大部分の領域において斜面緑化を行うことが可能となり、景観も優れたものとなる。
本発明の第1実施の形態に用いる押下材の(A)斜視図及び(B)側面図である。 本実施の形態に用いる網体の(A)平面図及び(B)側面図である。 本実施の形態の(A)アンカー及び網体設置工程の説明図、及び(B)網体押下工程の説明図である。 図3(B)のIV-IV線断面図である。 (A)本発明の第2実施の形態に用いるスペーサーを示す図であり、(B)スペーサーの他の例を示す図である。 第2実施の形態に係る網体押下工程の説明図である。 図6のa部拡大図である。 第2実施の形態に係る緑化基盤材設置工程の説明図である。 従来の、長い年月が経過した既設法枠を有する斜面の(A)斜視図及び(B)縦断面図である。
(第1実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施の形態に用いる押下材の(A)斜視図及び(B)側面図、図2は本実施の形態に用いる網体の(A)平面図及び(B)側面図、図3は本実施の形態の(A)アンカー及び網体設置工程の説明図、及び(B)網体押下工程の説明図、図4は図3(B)のIV-IV線断面図である。各図において、矢印Hは斜面からの高さ方向上方を示し、矢印Eは網体14を構成する線18の伸長方向を示し、矢印Suは斜面Sの傾斜上方及び矢印Sdは斜面Sの傾斜方向下方をそれぞれ示す。
本発明は、既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システムを提供する。まず、既設法枠を有する斜面の保護方法について説明する。
[既設法枠を有する斜面の保護方法]
保護される斜面Sとしては、例えば、地山を切削してなる法面が挙げられる。斜面Sは、例えば、図9(B)に示すように、1m〜3mの風化した不安定層G2(表層)と、その下に存在する安定地盤である安定地層G1(深層)と、から形成されている。この斜面S上には、格子状の法枠2が設けられている。
法枠2は、図9(A)に示すように、斜面Sに対して縦方向に伸長する縦方向枠部材2a及び斜面Sに対して横方向に伸長する横方向枠部材2bを有する格子状に形成されて斜面S上に設けられた、斜面保護用の構造物である。縦方向枠部材2a及び横方向枠部材2bは、法枠2を形成する枠部材3である。
法枠2は、図9(B)に示すように、断面長方形乃至台形形状であって、内部に埋設されたアンカー4によって安定地層G1に固定されている。なお、法枠2の断面形状は長方形乃至台形にかぎらず、半円形やかまぼこ形等さまざまな形状をとることができる。
また、図9(B)に示すように、法枠2の断面形状の大きさは、例えば、幅w=150mm〜300mm、高さh=150〜350mmの範囲である。法枠の高さhと幅wの例示としては、高さhが150mmである場合、幅wは150mm又は200mmとなり、高さhが200mmである場合、幅wは200mm又は250mmとなり、高さhが300mmの場合、幅wは300mm又は350mmとなる。
また、図9(A)及び(B)に示すように、法枠2の縦方向枠部材2a,2a及び横方向枠部材2b,2bの交差部位にはアンカー4’が設けられていてもよい。アンカー4’の先端は安定地層G1に到達している。
以下、本実施の形態においては、アンカーとして先端が安定地層G1に到達し、基端部分が法枠2内部に留まる鉄筋(アンカー4)を用いた場合を例に本発明を説明している。
図9(A)に示す縦方向枠部材2a,2a及び横方向枠部材2b,2bによって囲まれる矩形の斜面Sの最少単位Uを形成する法枠2の単位枠の大きさは、例えば、縦1m〜1.5m、横1m〜1.5mの範囲である。なお、法枠2は、斜面Sの上側及び下側に横方向枠部材2bが位置する必要はなく、縦方向枠部材2aと横方向枠部材2bの交点が斜面Sの上側及び下側に位置する法枠(すなわち、斜面下側から見て菱形の単位枠が連続する格子状の法枠)であってもよい。
本発明において、斜面Sには、アンカー12が設置される。アンカー12(図3参照)は、ロックボルトやグラウンドアンカー工法に用いられるグラウンドアンカーが該当する。本実施の形態においては、想定されるアンカー力は3t〜10tであることから、ロックボルトをアンカー12として用いる。なお、想定されるアンカー力が10tを超えてさらに大きくなる場合には、アンカー12としてはグラウンドアンカーが用いられる。
また、斜面Sに対しては、法枠2上から網体14が展設される。網体14は、図2(A)に示すように、一定の間隔をおいて繰り返される直線部18aと屈曲部18bとにより螺旋状に図示左右方向に延在する線18を相互に屈曲部において連結してなる、菱形の網目14a(図2(a)にて黒塗りで示す)を有する菱形金網である。図2(B)に示すように、網体14の直線部18a,18a間の間隔I(網体14の厚みI)は、線18の直径の3倍もしくはそれ以上となっていることが好ましい。網体14の厚みIは、例えば、10mm以上30mm以下である。
網体14の網目14aの大きさは、網体14の網目14aの内接円を描いたときの内接円の直径が5cm以上15cm以下となる大きさであり、好ましくは5cm以上10cm以下となる大きさである。
なお、網体14は菱形金網に限定されるものではない。例えば、亀甲金網や、環状の構成線からなる多数のリング部材をそれぞれ隣り合うリング部材の内周側が接触するように繋ぎ合わせてなるリングネットなど、以下の線の要件を満たす限り、種々の網目形状を有する網体を用いることができる。
線18としては、JIS G 3506に規定された硬鋼線材から製造されたものを用いる。硬鋼線材から製造された線としては、例えば、硬鋼線(JIS G 3521)、亜鉛めっき鋼線(JIS G 3548)等が該当する。線はさらに被覆されていてもよく、例えば、ビニル樹脂、PET樹脂、飽和ポリエステル樹脂等で被覆されていてもよい。
かかる硬鋼線材から製造された線18は、従来の汎用金網の構成線材である市販の軟鋼線材から製造された線、すなわち、鉄線と比較してバネ性を有し、塑性変形をしにくく、鉄線(引張強度290N/mm〜540N/mm)と比較しても高い引張強度を有している。
線18の素線引張強度は、目安として800N/mm〜2,000N/mmの範囲であり、好ましくは、1,000N/mm〜2,000N/mmの範囲である。線18の直径φ(太さ)は、2.0mm〜4.0mmの範囲であり、2.5mm以上のものが好ましい。
線18には防食処理が施されていることが好ましく、有利な防食処理としては、線の表面に先ずZn/Alメッキを施し、その上に飽和ポリエステル(PET)の被覆を設ける方法が挙げられる。しかしながら、他の防食処理も適用可能である。
網体14は、アンカー12に固定される押下材20によって斜面Sに近接する方向に押下げられる。
押下材20は、網体14を高さ方向上方から押下げることができる部材であればどのような構成を有していてもよい。すなわち、押下材20は、少なくとも網体14の網目14aより大きい長さを有していればよく、棒状、板状等さまざまな形状をとることができるが、押下材20による網体14の押下げに起因する網体14への応力集中を回避する観点から、板部材であることが好ましい。
また、押下材20は、板部材として平面視で円形、楕円形、多角形等さまざまな形状をとることが可能であり、好ましい形状としては、細長い長方形の角部を面取りした多角形が挙げられる。
本実施の形態においては、図1に示すように、平面視で横長六角形状の本体部22を有する板部材である。本体部22の略中央部にはアンカー12を挿通させるための挿通孔22aが設けられている。
図1(A)及び(B)に示す押下材20の図示横方向の長さは、200mm〜500mm程度であり、押下材20の図示縦方向の長さは、200mm〜300mm程度である。また、押下材20の本体部22の厚さは、約10mm〜20mmである。
押下材20には、網体14の網目14a内に挿入可能な突起部24が、網体14と接触する面に設けられていることが好ましい。したがって、突起部24は、網体14の網目14aに挿入可能な形状であればどのような形状であってもよい。
本実施の形態においては、本体部22の角部22a、22b、22c及び22d近傍における下面22eには、下方に突出する円柱状の突起部24a、24b、24c及び24dがそれぞれ設けられている。突起部24a〜24dの長さは、網体14の厚さ(すなわち、網体14の直線部18a,18a間の間隔I)以上であればよく、一般に10mm〜30mmの範囲である。ここで、下方とは、図3に示す斜面Sからの高さ方向下方(矢印Hの逆方向)を示し、上方とは矢印H方向を示す。
また、各突起部24a,24b,24c,24dは、平面視で押下材20の中心から同じ距離かほぼ同じ距離の位置に設けられている。図1(A)に示すように、4本の突起部24a,24b,24c,24dのうちの2本は押下材20の中心を基準として対角線上にあることが好ましい。本実施の形態では、突起部24を4本として説明しているが、突起部24としては後述するようにアンカー12が挿通する網目14a−1とは別の網目に挿通していれば良く、その本数は1本、2本、3本又は5本以上でもよい。
さらに、図1(A)及び(B)に示すように、アンカー12が挿通する網目14a-1に挿通する他の突起部23が設けられていてもよい。本実施の形態において、突起部24a及び24bの間の下面22eに他の突起部23aが設けられており、突起部24c及び24dの間の下面22eに他の突起部23bが設けられている。他の突起部23a,23bの大きさは、突起部24a〜24dと同様である。
本発明の既設法枠を有する斜面の保護方法においては、まず、アンカー及び網体設置工程が行われ、次に網体押下工程が行われる。
−アンカー及び網体設置工程
まず、既設の格子状法枠2が設置されている斜面Sの法枠2の枠内に、アンカー12が設置される。アンカー12は、既設の法枠2内における枠部材3(縦方向枠部材2a及び横方向枠部材2b)の存在しない領域の斜面Sに対して点在させて設置される。
ここで、アンカー12は、斜面Sの最少単位U(図9(A)参照)に少なくとも1つ設置されることになるが、斜面Sの状態によってはアンカー12が設置されない斜面Sの最少単位Uが存在してもよい。例えば、斜面S一帯の中でも傾斜が緩やかで崩壊のおそれが少ない領域に位置する斜面Sの最少単位Uのような場合である。
しかし、既設の法枠2が完全に風化した後のことを考えると、全ての斜面Sの最少単位Uに少なくとも1つのアンカー12を設置することが好ましく、本実施の形態においては全ての斜面Sの最少単位Uに1つのアンカー12を設置する。
アンカー12は、斜面Sの各最少単位Uにつき1箇所穿設されたアンカー孔13にそれぞれ挿入された後に、セメントミルク11が当該アンカー孔13に注入され、アンカー12が斜面Sに固定されて設置される。アンカー孔13の直径φは、50mm〜60mmの範囲である。この状態において、アンカー12の基部12aは深層G1に固定されており、アンカー12の頭部12bは地表に露出せしめられた状態で維持されている。
次に、アンカー12が点在する斜面S上に、網体14が展設される。網体14はアンカー12が点在する斜面Sに対して法枠2上から広げられ、網体14の面広がり方向(斜面Sに沿った方向)への張力が加えられ、図3(A)に示すように、法枠2の天面2cに網体14の斜面側の面が接するように配置される。
なお、本実施の形態において、網体14は、図2に示すように、線18の延在方向(矢印E方向)と直行する図2の上下方向上方(矢印U方向)を斜面Sの傾斜上方(矢印Su方向)に向け、且つ、図2の上下方向下方(矢印D方向)を斜面Sの傾斜下方(矢印Sd方向)に向けて配置される。(以上、アンカー及び網体設置工程)。
また、本実施の形態において、アンカー12設置後に網体14が設置されているが、この順序は必須というわけではなく、網体14設置後にアンカー12を設置することとしてもよい。
−網体押下工程
本工程では、網体14を押下材20により押下げる。押下材20は、法枠2の天面2cの高さ位置で張設された網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で押下材20をアンカー12に固定する。押下材20のアンカー12への固定は、押下材20の本体部22に設けられた挿通孔22aにアンカー12の頭部12bを挿通させ、網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げた状態でアンカー12の頭部12bにキャップナット25を螺入させることでなされる。
また、網体押下工程は、押下材20の突起部24a〜24dをアンカー12が挿通される網目とは別の網目に挿通させる突起部挿通動作を含む。本実施の形態においては、図4に示すように、アンカー12が挿通される網目14a−1とは別の網目14a−2に突起部24a,24dが挿通し、同様に、網目14a−1とは別の網目14a−3に突起部24b,24cが挿通している。
このとき、他の突起部23a及び23bは、網目14a−1に挿通している。この挿通状態において、他の突起部23aの側部が、挿通している網目14a−1の斜面最上部において線18の屈曲部18bに接触しており、他の突起部23bの側部が、挿通している網目14a−1の斜面最下部において線18の屈曲部18bに接触している。
また、突起部24a〜24dの網目14a−2,14a−3への挿通状態において、突起部24a及び24bの側部が、それぞれ挿通している網目14a−2における斜面最上部において線18の屈曲部18bに接触しており、突起部24c及び24dの側部が、それぞれ挿通している網目14a−3における斜面最下部において線18の屈曲部18bに接触している。(以上、網体押下工程)。
[既設法枠を有する斜面保護システム]
網体押下工程の終了と同時に斜面保護システム100が完成する。斜面保護システム100は、図3(B)に示すように、法枠2内における枠部材3の存在しない領域に点在させて設置されたアンカー12と、斜面Sに対して法枠2上から展設された網体14と、網体14の網目より大きい長手方向長さ及び幅方向長さを有し、網体14を法枠2の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態でアンカー12に固定された押下材20と、を有する。
したがって、本実施の形態に係る既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面保護システム100によれば、既設法枠2を有する斜面Sに展設された網体14が押下材20によって法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げられることから、斜面Sは法枠2を介して網体14によって押圧されることとなり、したがって、法枠2の耐力不足が網体14により補われ、既設法枠を有した斜面の有効な保護が可能となる。
また、法枠2自体の耐力を期待できないほど法枠2が老朽化している場合には、網体14によって法枠2が斜面Sに押圧固定されるとともに、斜面Sは法枠2を介して網体14に押圧されることとなり、法枠2ごと斜面Sのすべりを防止することが可能となる。
さらに、押下材20の下部領域において斜面Sから網体14を面広がり方向に移動させる力が作用した際、その力を網目14a−1に挿通されたアンカー12を介して斜面Sに伝達するだけでなく、網目14a−2,14a−3に挿通する突起部24a〜24dを介して押下材20に伝達し、押下材20からアンカー12を介して斜面Sに伝達することが可能となるから、網体14からアンカー12への力の伝達をスムーズに行うことができる。
したがって、押下材20の下部領域において網体14が面広がり方向に引っ張られた際にはアンカー12が挿通する網目14aにおけるアンカー12との当接部位に応力が集中して網体14が破損する虞があるところ、アンカー12が挿通する網目14a−1とは別の網目における14a−2,14a−3における突起部24a,24b,24c,24dとの当接部位にも応力が分散されるので、網体14の破損のリスクが低下し、さらに有効に斜面を保護することができる。
特に、本実施の形態によれば、突起部24a及び24bの側部が、それぞれ挿通している網目14a−2における斜面最上部において線18の屈曲部18bに接触しており、突起部24c及び24dの側部が、それぞれ挿通している網目14a−3における斜面最下部において線18の屈曲部18bに接触している。
したがって、網体14が斜面Sの傾斜上方(矢印Su方向)に強く引っ張られたときには網体14は網目形状を斜面の傾斜上下方向に長く変形させつつ突起部24c,24d及びアンカー12が網体14に合計3箇所で当接して応力が分散され、アンカー12が当接する網目14a−1の角部における網体14の破れの虞が低減する。
また、網体14が斜面Sの傾斜下方(矢印Sd方向)に強く引っ張られたときには網体14が網目形状を斜面の傾斜上下方向に長く変形させつつ突起部24a,24b及びアンカー12が網体14に合計3箇所で当接して応力が分散され、アンカー12が当接する網目14a−1の角部における網体14の破れの虞が低減する。
なお、網目24a−1に挿通された他の突起部23a、23bについても、上述した突起部24a〜24dから得られる効果と同様の効果を期待することができる。
さらに、網体14は2〜4mmの直径φ(太さ)及び800〜2000N/mmの引張強度を有する硬鋼線材から製造された線18から形成されているので、斜面S表面部だけでなく斜面S表面から1m〜3mの深さまでの表層すべりをも阻止することができる。
また、硬鋼線材から製造された線18により構成された網体14はバネ性を有し、常に斜面Sを押圧し続けることから、既設法枠を有した斜面をさらに効果的に保護することが可能となる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システムの第2実施の形態を、図5〜図7を参照して説明する。図5(A)は本実施の形態に係るスペーサーを示す図、同図(B)はスペーサーの他の例を示す図、図6は本実施の形態に係る網体押下工程の説明図、図7は図6のa部拡大図、及び図8は、緑化基盤材設置工程の説明図である。なお、本実施の形態において第1実施の形態と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施の形態においては、既設法枠を有する斜面の保護方法の実施に際し、下敷材30、スペーサー35及び緑化基盤材40がさらに用いられる。
下敷材30は、押下材20に対応する形状、すなわち、平面視で横長六角形状の平板部材であり、好ましくは、平面視でやや押下材20よりも大きい形状である。下敷材30の長手方向(横方向)の長さは、200mm〜500mm程度であり、下敷材30の短手方向(縦方向)の長さは、200mm〜300mm程度である。下敷材30の略中央部には、アンカー12を貫通させる貫通孔30aが設けられている。下敷材30の形状も押下材20と同様に、平面視で円形、楕円形、多角形等さまざまな形状をとることが可能である。
下敷材30としては、例えば、表裏面に防蝕処理を施した鋼製プレート、あるいは、FRP層で表裏面を被覆した鋼製プレートを用いることができる。
スペーサー35は、下敷材30と押下材20との間に配置される。スペーサー35は円筒形状を有しており、その高さは適宜設定されるが、例えば、15mm〜50mmである。スペーサー35としては、図5(A)に示すように、固定高さの円筒体であるもの、同図(B)のコイルばねのようにばね式で高さが調節可能であるものが挙げられる。
また、図示しないが、下敷材30に対応する形状を有するスペーサーを用いることができる。しかし、網体14が下敷材30と押下材20との間に挟まれて押圧されることを避けるため、スペーサー35としてはアンカー12を挿通させうる円筒形状であって、且つ、外径が網体14の網目14aの大きさよりも小さいものを用いることが好ましい。
本実施の形態においては、図5(A)に示す固定高さの円筒体をスペーサー35として用いている。
緑化基盤材40は、バーク堆肥(腐葉土)、肥料、木質繊維(ファイバー)、客土、砂質土や、これらを混合したものを用いることができ、在来または外来の草本類の種子を含ませることもできる。緑化基盤材40は、適宜に水を加えることで性状を変更することができる。
次に、本実施の形態に係る既設法枠を有する斜面の保護方法について、第1実施の形態からの変更点を中心に説明する。
−アンカー及び網体設置工程
本実施の形態では、斜面Sの法枠2の枠内に、アンカー12が設置された後、斜面S上に押下材20の下敷きとなる下敷材30を設置する下敷材設置動作を行う。下敷材30はアンカー12をその貫通孔30aに貫通させて斜面S上に設置される。次に、下敷材30の上からさらに図5(A)に示すスペーサー35が、その孔部35aにアンカー12を挿通させて設置される。
その後、第1実施の形態同様、アンカー12が点在する斜面S上に、網体14が展設される(以上、アンカー及び網体設置工程)。
−網体押下工程
本工程では、網体14を押下材20により押下げる。押下材20は、網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げるとともに、押下材20はスペーサー35を介して下敷材30を斜面に押し付けるまで下方位置に移行してアンカー12へと固定される。この状態を図6に示す。
なお、スペーサー35は、図7に示すように、網体14の網目14a−1内に挿通しており、スペーサー35と押下材20との間に網体14が挟まれることは無い(以上、網体押下工程)。
−緑化基盤材設置工程
本実施の形態では、網体押下工程後に斜面S上に緑化基盤材40の層を設ける緑化基盤材設置工程が実施される。図8に示すように、本工程では、網体14の上から緑化基盤材40を斜面Sに吹付ける。緑化基盤材40の斜面Sの吹付けは、植生基盤材40に水を加えていない場合には空気搬送による吹付けを行うことができ、水を添加してペースト状とした場合にはポンプ搬送による吹付けを行うことができる。
緑化基盤材40は、法枠2内における枠部材3の存在しない領域の斜面Sに、法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い高さ位置まで吹付けられて緑化基盤材40の層が斜面S上に設けられ、斜面の保護システム120が同時に完成する(以上、緑化基盤材設置工程)。
したがって、本実施の形態に係る既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システム120によれば、斜面Sは法枠2を介して網体14に押圧されるだけでなく、図7に示すように、スペーサー35を介して押下材20によって斜面Sに押圧固定された下敷材30によっても押圧されることとなる。
また、下敷材30の存在によって網体14の斜面不陸(特に、鋭利な凸部)への直接接触が解消され、網体14の損傷が抑制される。さらに、スペーサー35によって法枠天面2cの高さ位置と押下材20により押下げられた網体14の高さ位置との差を最適なものとすることができる。
また、法枠2内の枠部材3の存在しない斜面S領域における網体14と斜面Sとの間の領域が緑化され、これにより風雨にさらされた斜面Sの表面部の土砂の流出の虞が低下し、さらに有効に斜面を保護することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記第2実施の形態においては、緑化基盤材40の設置は網体押下工程後に実施されているが、網体14設置前に行なわれても良い。この場合、緑化基盤材40は吹付けによる設置に限らず、例えば、土嚢等の袋体に充填されたものを斜面S上に設置することとしてもよい。
しかし、網体14の設置前に緑化基盤材40を斜面S上に設置する場合、緑化基盤材40層の厚さ(高さ)は、法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い高さ位置までとしなければならない。
緑化基盤材40層の高さが法枠2の天面2cの高さを超える場合、押下材20により網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い高さ位置に押下げることが困難となるからである。
網体14設置前に緑化基盤材40を斜面S上に設置した場合であって、その後に緑化基盤材40と網体14とを密接させた場合には、緑化基盤材40によって法枠2内の斜面Sの高さがかさ上げされ、これにより法枠天面2cの高さ位置と押下材20により押下げられた網体14の高さ位置との差を最適なものとすることができる。
2 法枠
2c 天面
3 枠部材
12 アンカー
14 網体
14a 網目
20 押下材
22a 挿通孔
24a,24b,24c,24d 突起部
30 下敷材
35 スペーサー
40 緑化基盤材
100,120 斜面保護システム
18 線

Claims (6)

  1. 格子状の法枠が設置されている斜面の保護方法において、
    前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面にアンカーを点在させて設置するとともに前記斜面に対して前記法枠上から網体を展設する、アンカー及び網体設置工程と、
    少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有する押下材によって前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記押下材を前記アンカーに固定する網体押下工程と、
    を有することを特徴とする既設法枠を有する斜面の保護方法。
  2. 前記押下材は、前記アンカーが挿通する挿通孔を有する板部材であるとともに、一方の面から突出する一又は複数の突起部を有し、
    前記網体押下工程は、
    前記押下材の前記突起部を、前記アンカーが挿通される網目とは別の網目に挿通させる突起部挿通動作を含むことを特徴とする請求項1に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
  3. 前記アンカー及び網体設置工程は、
    前記網体と斜面との間に配置されて前記押下材の下敷きとなる下敷材を斜面上に設置する下敷材設置動作を含み、
    前記網体押下工程後において、前記下敷材は、該下敷材と前記押下材との間に介在させたスペーサーを介して前記押下材により前記斜面に押圧固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
  4. 前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面に、緑化基盤材を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い高さ位置まで設置する緑化基盤材設置工程を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
  5. 前記網体を構成する線は、硬鋼線材から製造された線であるとともに、2〜4mmの太さ及び800〜2000N/mmの引張強度を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
  6. 格子状の法枠が設置されている斜面の保護システムにおいて、
    前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域に点在させて設置されたアンカーと、
    前記斜面に対して前記法枠上から展設された網体と、
    少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有し、前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記アンカーに固定された押下材と、
    を有することを特徴とする既設法枠を有する斜面の保護システム。
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