JP6901125B2 - 既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システム - Google Patents
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次に、本発明の実施の形態について図に基づいて詳細に説明する。
保護される斜面Sとしては、例えば、地山を切削してなる法面が挙げられる。斜面Sは、例えば、図9(B)に示すように、1m〜3mの風化した不安定層G2(表層)と、その下に存在する安定地盤である安定地層G1(深層)と、から形成されている。この斜面S上には、格子状の法枠2が設けられている。
まず、既設の格子状法枠2が設置されている斜面Sの法枠2の枠内に、アンカー12が設置される。アンカー12は、既設の法枠2内における枠部材3(縦方向枠部材2a及び横方向枠部材2b)の存在しない領域の斜面Sに対して点在させて設置される。
本工程では、網体14を押下材20により押下げる。押下材20は、法枠2の天面2cの高さ位置で張設された網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で押下材20をアンカー12に固定する。押下材20のアンカー12への固定は、押下材20の本体部22に設けられた挿通孔22aにアンカー12の頭部12bを挿通させ、網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げた状態でアンカー12の頭部12bにキャップナット25を螺入させることでなされる。
網体押下工程の終了と同時に斜面保護システム100が完成する。斜面保護システム100は、図3(B)に示すように、法枠2内における枠部材3の存在しない領域に点在させて設置されたアンカー12と、斜面Sに対して法枠2上から展設された網体14と、網体14の網目より大きい長手方向長さ及び幅方向長さを有し、網体14を法枠2の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態でアンカー12に固定された押下材20と、を有する。
次に、本発明の既設法枠を有する斜面の保護方法及び斜面の保護システムの第2実施の形態を、図5〜図7を参照して説明する。図5(A)は本実施の形態に係るスペーサーを示す図、同図(B)はスペーサーの他の例を示す図、図6は本実施の形態に係る網体押下工程の説明図、図7は図6のa部拡大図、及び図8は、緑化基盤材設置工程の説明図である。なお、本実施の形態において第1実施の形態と同様の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施の形態では、斜面Sの法枠2の枠内に、アンカー12が設置された後、斜面S上に押下材20の下敷きとなる下敷材30を設置する下敷材設置動作を行う。下敷材30はアンカー12をその貫通孔30aに貫通させて斜面S上に設置される。次に、下敷材30の上からさらに図5(A)に示すスペーサー35が、その孔部35aにアンカー12を挿通させて設置される。
本工程では、網体14を押下材20により押下げる。押下材20は、網体14を法枠2の天面2cの高さ位置よりも低い位置に押下げるとともに、押下材20はスペーサー35を介して下敷材30を斜面に押し付けるまで下方位置に移行してアンカー12へと固定される。この状態を図6に示す。
本実施の形態では、網体押下工程後に斜面S上に緑化基盤材40の層を設ける緑化基盤材設置工程が実施される。図8に示すように、本工程では、網体14の上から緑化基盤材40を斜面Sに吹付ける。緑化基盤材40の斜面Sの吹付けは、植生基盤材40に水を加えていない場合には空気搬送による吹付けを行うことができ、水を添加してペースト状とした場合にはポンプ搬送による吹付けを行うことができる。
2c 天面
3 枠部材
12 アンカー
14 網体
14a 網目
20 押下材
22a 挿通孔
24a,24b,24c,24d 突起部
30 下敷材
35 スペーサー
40 緑化基盤材
100,120 斜面保護システム
18 線
Claims (6)
- 格子状の法枠が設置されている斜面の保護方法において、
前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面にアンカーを点在させて設置するとともに前記斜面に対して前記法枠上から網体を展設する、アンカー及び網体設置工程と、
少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有する押下材によって前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記押下材を前記アンカーに固定する網体押下工程と、
を有することを特徴とする既設法枠を有する斜面の保護方法。 - 前記押下材は、前記アンカーが挿通する挿通孔を有する板部材であるとともに、一方の面から突出する一又は複数の突起部を有し、
前記網体押下工程は、
前記押下材の前記突起部を、前記アンカーが挿通される網目とは別の網目に挿通させる突起部挿通動作を含むことを特徴とする請求項1に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。 - 前記アンカー及び網体設置工程は、
前記網体と斜面との間に配置されて前記押下材の下敷きとなる下敷材を斜面上に設置する下敷材設置動作を含み、
前記網体押下工程後において、前記下敷材は、該下敷材と前記押下材との間に介在させたスペーサーを介して前記押下材により前記斜面に押圧固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。 - 前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域の前記斜面に、緑化基盤材を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い高さ位置まで設置する緑化基盤材設置工程を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
- 前記網体を構成する線は、硬鋼線材から製造された線であるとともに、2〜4mmの太さ及び800〜2000N/mm2の引張強度を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の既設法枠を有する斜面の保護方法。
- 格子状の法枠が設置されている斜面の保護システムにおいて、
前記既設の法枠内における枠部材の存在しない領域に点在させて設置されたアンカーと、
前記斜面に対して前記法枠上から展設された網体と、
少なくとも前記網体の網目より大きい長さを有し、前記網体を前記法枠の天面の高さ位置よりも低い位置に押下げた状態で前記アンカーに固定された押下材と、
を有することを特徴とする既設法枠を有する斜面の保護システム。
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