JP6685482B1 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

半導体レーザ装置(70)は、半導体レーザ素子(13)と、半導体レーザ素子(13)から出射されるレーザ光(4)を受光する光検出器(10)と、半導体レーザ素子(13)及び光検出器(10)を搭載するステム(1)と、を備えている。半導体レーザ素子(13)は、ステム(1)の半導体レーザ素子(13)及び光検出器(10)が搭載されるステム表面(34)から最も離れた光検出器(10)の最遠部(59)とステム表面(34)との間における、ステム表面(34)側に配置されている。光検出器(10)は、半導体レーザ素子(13)と対向する側に形成されたレーザ光(4)を受光する受光面(17)に、レーザ光(4)の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜(20)が形成されている。

Description

本願は、半導体レーザ装置に関するものである。
特許文献1には、同一半導体基板上にモノシリックに集積されたレーザ部とモニタ用ホトダイオード部とからなり、半導体基板に対して垂直なレーザ側端面と半導体基板に対して傾斜したホトダイオード側端面とを有する分離溝を備えたモニタ付表面発光半導体レーザが開示されている。特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部から出射されたレーザ光をホトダイオード側端面に反射させて、半導体基板に対して垂直にレーザ光を出力するようにしていた。
特開平1−84687号公報(図2)
特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部とモニタ用ホトダイオード部(光検出器部)とがモノシリックに集積されており、レーザ部及びモニタ用ホトダイオード部は共通に形成されている部分が多い。そのため、レーザ部とモニタ用ホトダイオード部との各層の表面(半導体基板と反対側)が同一になっている。半導体レーザであるレーザ部は流入電流量等の使用条件によっては、光検出器部の受光面であるホトダイオード側端面に出射するレーザ光が広がる場合がある。特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部からホトダイオード側端面に出射されたレーザ光が広がっている場合には、表面側に形成された正電極(アノード電極)側に広がったレーザ光は反射することができない問題があった。
本願明細書に開示される技術は、半導体レーザから出射されたレーザ光が広がっている場合にも光検出器の受光面でレーザ光の裾まで反射できる半導体レーザ装置を得ることを目的にする。
本願明細書に開示される一例の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を受光する光検出器と、半導体レーザ素子及び光検出器を搭載するステムと、を備えている。半導体レーザ素子は、ステムの半導体レーザ素子及び光検出器が搭載されるステム表面から最も離れた光検出器の最遠部とステム表面との間における、ステム表面側に配置されている。光検出器は、半導体レーザ素子と対向する側に形成されたレーザ光を受光する受光面に、レーザ光の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜が形成されている。光検出器はレーザ光を吸収すると共に受光面側に延伸している吸収層を有する導波路型受光素子であり、光検出器の受光面はステムのステム表面に対向する当該光検出器の底面に対して傾斜している傾斜面である。
本願明細書に開示される一例の半導体レーザ装置は、ステム表面から最も離れた光検出器の最遠部とステム表面との間におけるステム表面側に半導体レーザ素子が配置されており、半導体レーザ素子と対向する側に形成されたレーザ光を受光する光検出器の受光面に、レーザ光の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜が形成されており、光検出器の受光面が底面に対して傾斜している傾斜面なので、半導体レーザである半導体レーザ素子から出射されたレーザ光が広がっている場合にも光検出器の受光面でレーザ光の裾まで反射できる。
実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図2におけるA2−A2で示した破線に沿った断面図である。 図1の第二サブマウントの傾斜角度を説明する図である。 図1の導波路型受光素子を示す斜視図である。 比較例の半導体レーザ装置を示す断面図である。 比較例の半導体レーザ装置を示す表面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図9におけるC2−C2で示した破線に沿った断面図である。 図8の第一サブマウントの傾斜角度を説明する図である。 実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図13におけるD2−D2で示した破線に沿った断面図である。 図12のステムの溝部を説明する図である。 実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図17におけるE2−E2で示した破線に沿った断面図である。 図16の面型受光素子の傾斜角度を説明する図である。 図16の面型受光素子を示す斜視図である。 図16の面型受光素子を示す斜視図である。 図16の面型受光素子を示す斜視図である。 実施の形態4に係る加工面形成前の面型受光素子を示す斜視図である。 実施の形態4に係る加工面形成前の面型受光素子を示す斜視図である。 実施の形態4に係る加工面形成前の面型受光素子を示す斜視図である。 実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図27におけるF2−F2で示した破線に沿った断面図である。 図26の導波路型受光素子を示す斜視図である。 実施の形態6に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態6に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図31におけるG2−G2で示した破線に沿った断面図である。 実施の形態7に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。 実施の形態7に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。 図34におけるH2−H2で示した破線に沿った断面図である。 図33の導波路型受光素子及び第一サブマウントの傾斜角度を説明する図である。 光検出器の受光面のサイズを説明する図である。
実施の形態1.
実施の形態1の半導体レーザ装置70について、図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。他の実施の形態においても、同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。図1は実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図2は実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図3は図2におけるA2−A2で示した破線に沿った断面図であり、図4は図1の第二サブマウントの傾斜角度を説明する図である。図5は、図1の導波路型受光素子を示す斜視図である。図6は比較例の半導体レーザ装置を示す断面図であり、図7は比較例の半導体レーザ装置を示す表面図である。図1の断面図は、図2におけるA1−A1で示した破線に沿った断面図である。
実施の形態1の半導体レーザ装置70は、レーザ光4を出射する半導体レーザ素子13、半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4の大部分をステム1の垂直方向に反射させると共にレーザ光4の一部を受光する光検出器10、半導体レーザ素子13及び光検出器10を搭載するサブマウント2、サブマウント2を搭載するステム1を備えている。サブマウント2は、半導体レーザ素子13及び光検出器10とステム1との間に配置されている。ステム1は、サブマウント2が配置され固定されるボディ部14と、低融点ガラス44を介してボディ部14に固定された複数のリード15a、15b、15c、15dとを備えている。図1では、サブマウント2は、第一サブマウント11、第二サブマウント12を有する例を示した。ステム1の表面(ステム表面34)に第一サブマウント11が配置され、第一サブマウント11の表面31に光検出器10と第二サブマウント12を介して半導体レーザ素子13とが配置されている。
光検出器10は、半導体レーザ素子13に対向する側にレーザ光4を受光する受光面17が形成されており、レーザ光4の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜20が受光面17に形成されている。反射膜20は例えばSiN、SiO等の誘電体多層膜であり、反射膜20の反射率を例えば90%程度に設定する。反射膜20の反射率の範囲は、例えば85%〜95%である。この場合、光検出器10に入射するレーザ光4の90%程度(85%〜95%)がステム1の垂直方向に反射され、レーザ光4の10%程度(15%〜5%)が光検出器10に受光される。光検出器10はレーザ光4を受光して検出電流を出力する。反射膜20の反射率が85%の場合は、光検出器10に入射するレーザ光4の85%がステム1の垂直方向に反射され、レーザ光4の15%が光検出器10に受光される。反射膜20の反射率が95%の場合は、光検出器10に入射するレーザ光4の95%がステム1の垂直方向に反射され、レーザ光4の5%が光検出器10に受光される。なお、図1では出力光6の光軸7が、ステム1のステム表面34に対して垂直になっている例であり、光検出器10が、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直に反射するように配置されている例を示した。ここで、ステム1のステム表面34に対して垂直における「垂直」は、誤差を考慮した許容範囲を含んでいる。
第一サブマウント11は例えばセラミック基板であり、第二サブマウント12は例えばレーザ光4の光軸5に平行でステム1に垂直な断面が三角形である三角柱状のセラミック基板である。第二サブマウント12は、第一サブマウント11に接続する底面45、光検出器10に対向する対向面50、半導体レーザ素子13を配置する傾斜面46を備えている。傾斜面46は、ステム1のステム表面34に対して傾斜したサブマウント2の傾斜部である。底面45と傾斜面46との角度は、傾斜角度θである。半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4の光軸5とステム1の表面であるステム表面34に平行な破線47との角度は、傾斜角度θである。第二サブマウント12の傾斜角度θを調整すれば、任意の角度で半導体レーザ素子13からレーザ光4を出射することが可能である。半導体レーザ素子13はサブマウント2の傾斜部である傾斜面46に配置されており、光検出器10は傾斜部を除くサブマウント2の表面すなわち第一サブマウント11の表面31に配置されている。サブマウント2のステム1側の底面45に対する傾斜部である傾斜面46の角度は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4が光検出器10の受光面17に受光される角度範囲に調整されている。なお、三角柱状の第二サブマウント12は、所謂「くさび型」形状の第二サブマウント12と言うこともできる。
実施の形態1の光検出器10は、受光面17が底面28に対して傾斜した傾斜面18を有する導波路型受光素子8である。導波路型受光素子8は、n型のInP基板等の半導体基板21、半導体基板21の表面側に形成された第一クラッド層22、吸収層23、第二クラッド層24、アノード電極26、半導体基板21の裏面側に形成されたカソード電極27、受光面17である傾斜面18に形成された反射膜20を備えている。吸収層23はレーザ光4を吸収すると共に受光面17側に延伸している。なお、図5では、反射膜20は省略している。前述した底面28は、半導体基板21の裏面又はカソード電極27の裏面である。ここでは、底面28は半導体基板21の裏面とする。底面28と傾斜面18との角度は、傾斜角度αである。第二サブマウント12の傾斜角度θ及び導波路型受光素子8の傾斜角度αを調整することで、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。
光検出器10を動作させる際は、光検出器10である導波路型受光素子8のアノード電極26とカソード電極27との間に逆バイアスが印加される。光検出器10に入射した入射光は、吸収層23にて吸収され電流に変換されて光検出器10の外部に検出電流として出力される。
半導体レーザ素子13は、n型のInP基板等の半導体基板、活性層35、アノード電極36、半導体基板の裏面に形成されたカソード電極37を備えている。半導体レーザ素子13を動作させる際は、半導体レーザ素子13のアノード電極36とカソード電極37との間に順バイアスが印加される。アノード電極36から注入された電流が活性層35にて光に変換され、活性層35を伝搬して光検出器10に対向する出射端面からレーザ光4が出射される。レーザ光4の光軸5は、活性層35が延伸している方向である。実施の形態1の半導体レーザ装置70は、ステム1の半導体レーザ素子13及び光検出器10が搭載されるステム表面34から最も離れた光検出器10の最遠部59とステム表面34との間における、ステム表面34側に配置されている。光検出器10の最遠部59は、光検出器10のステム1から離れている表面である。光検出器10が導波路型受光素子8の場合は、例えばアノード電極26が最遠部59になる。
ステム1のボディ部14は例えばSPCC(冷間圧延鋼板)の円板であり、ステム1のボディ部14にはリード15a、15b、15c、15dを挿入する貫通孔43が形成されている。リード15a、15b、15c、15dは、貫通孔43に挿入され、低融点ガラス44によりボディ部14に固定されている。リード15a、15b、15c、15dは、例えばNi−Feの合金である。第一サブマウント11の表面31には導体32が形成されており、第二サブマウント12の表面側である傾斜面46には導体33が形成されている。第一サブマウント11の表面31は、ステム1と反対側であり、光検出器10が配置される側すなわち配置側である。第二サブマウント12の表面側は、ステム1と反対側であり、半導体レーザ素子13が配置される側すなわち配置側である。第一サブマウント11は裏面側の底面29が接着剤等によりステム1の表面であるステム表面34に固定されており、第二サブマウント12は裏面側である底面45が接着剤等により第一サブマウント11の表面31に固定されている。
光検出器10は第一サブマウント11の導体32に半田等のろう材により固定されており、半導体レーザ素子13は第二サブマウント12の導体33に半田等のろう材により固定されている。リード15dと第一サブマウント11の導体32とは金等のワイヤ16により接続されており、光検出器10のアノード電極26とリード15cとは金等のワイヤ16により接続されている。リード15bと第二サブマウント12の導体33とは金等のワイヤ16により接続されており、半導体レーザ素子13のアノード電極36とリード15aとは金等のワイヤ16により接続されている。
第二サブマウント12の傾斜角度θ及び光検出器10の傾斜角度αの設定例を説明する。光検出器10の受光面17は半導体レーザ素子13に対向している。光検出器10である導波路型受光素子8の傾斜面18は、ドライエッチングもしくはウェットエッチングで作製が可能である。ウェットエッチングを用いる場合における傾斜面18の形成は、アノード電極26、カソード電極27の形成前に行う。ドライエッチングを用いる場合における傾斜面18の形成は、アノード電極26、カソード電極27の形成の前、後のいずれでも構わない。ドライエッチングを用いることで、導波路型受光素子8の傾斜角度αは、任意の角度にすることができる。ドライエッチングを用いる場合は、導波路型受光素子8のチップを治具で斜めに固定し、傾斜面18の傾斜角度αの微調整を行う。
一方、ウェットエッチングを用いる場合は、半導体基板21、エピタキシャル成長させた第一クラッド層22、吸収層23、第二クラッド層24の結晶面方位、及び使用する薬液の関係から、傾斜角度αは決定される。したがって、ウェットエッチングを用いる場合は、傾斜面18の傾斜角度αの微調整を行うことなく、正確な傾斜角度αを形成できるメリットがある。ここで、傾斜面18の傾斜角度αを用いると、第二サブマウント12の傾斜角度θが90°−2×(90°−α)であれば、出力光6はステム1のステム表面34に対して垂直上方向の光軸7に沿って出射される。例えば、HBr薬液でInPをエッチングすると(111)面が露出し、その面角度は55°程度すなわち平均的に55°である。半導体基板21がInP基板であり、第一クラッド層22、吸収層23、第二クラッド層24がInP系の材料であれば、半導体基板21、第一クラッド層22、吸収層23、第二クラッド層24からなる傾斜面18の傾斜角度αは55°程度にすることができる。したがって、第二サブマウント12の斜面角度θを20°にすれば、ステム1のステム表面34に対して垂直上方向に出力光6を出射することができる。
なお、ドライエッチングを用いて導波路型受光素子8の傾斜面18を形成する場合も、第二サブマウント12の傾斜角度θが90°−2×(90°−α)であれば、出力光6はステム1のステム表面34に対して垂直上方向の光軸7に沿って出射される。
実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されており、半導体レーザ素子13と光検出器10と配置の自由度が高いので、レーザ部及び光検出器部がモノシリックに集積された特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザと異なり、半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射することができる。
特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部と光検出器部との間に一度垂直に分離溝(直方体溝)を作製してから、光検出器部の端面のみ傾斜面を有する傾斜溝を作製する必要がある。特許文献1の光検出器部は、レーザ部に比べて光伝搬方向の長さが小さくなっており、更に傾斜溝における光伝搬方向の最大長は光検出器部の最上部の長さである光検出器部の最小長よりも短くなっており、基板と傾斜面との角度である傾斜角度を一定するのは極めて困難である。すなわち、特許文献1に開示された直方体溝及び傾斜溝からなる分離溝を作製することは非常に困難である。また、レーザ部のレーザ光出射端面はドライエッチングで形成されるので、レーザ光出射端面が劈開面に比べて荒く、レーザ光出射端面での散乱が多くなり、レーザ光が広がってしまう。このため、レーザ部と光検出器部との各層の表面が同一になっている特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部の使用条件により表面側に形成された正電極側に広がったレーザ光は反射することができない。また、特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、物理的な不良解析を行う場合、レーザ部と光検出器部との間に分離溝があるので、レーザ部のレーザ光出射端面及びこれに対向している光検出器部の受光端面を光学顕微鏡及び電子顕微鏡によって観察することが困難である。
これに対して、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されているので、独立に最適化できない特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザと異なり、半導体レーザ素子13のレーザ光を出射するレーザ光出射端面の加工による形成と、光検出器10の受光面17の加工による形成とを独立に最適化することができる。また、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されているので、半導体レーザ素子13のレーザ光を出射するレーザ光出射端面を劈開で形成することができる。したがって、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、ドライエッチングのレーザ光出射端面を有する特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザと異なり、レーザ光出射端面が滑らかであり、レーザ光出射端面での散乱が少なくなり、レーザ光の広がりを抑制することができる。実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されているので、特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザと異なり、半導体レーザ素子13、光検出器10を独立して物理的な不良解析を行うことができ、特に半導体レーザ素子13のレーザ光出射端面及び光検出器10の受光面17を容易に光学顕微鏡及び電子顕微鏡を用いて観察することができる。
特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザは、レーザ部と光検出器部とがモノシリックに集積されており、製造工程が単独製品よりも長くなるので、製造歩留りが低くなる。また、レーザ部及び光検出器部の一方が製品検査で不良になった場合は、レーザ部及び光検出器部のいずれも廃棄されるので、製造歩留りが低くなり、製品1個当たりのコストが大きくなる。
これに対して、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されているので、半導体レーザ素子13の製造工程と光検出器10の製造工程は独立であり、特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザよりも製造工程を短くでき、製造工程の短縮化に伴って製造歩留りも高くすることができる。また、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と光検出器10とが分離されているので、半導体レーザ素子13と光検出器10とを個別に検査でき、特許文献1のモニタ付表面発光半導体レーザよりも半導体レーザ素子13及び光検出器10の総合歩留りを高くでき、不良品の廃棄を少なくすることができる。
光通信等に用いる半導体レーザ装置は、レーザ光の出射及び非出射を高頻度で制御しており、すなわちレーザ光を変調している。光通信の光速化に対応するためには、レーザ光を高速に変調する半導体レーザ装置が必要である。変調器を用いずにレーザ光を高速に変調する半導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置の例を、図6、図7に示した。図6、図7に示した比較例の半導体レーザ装置90は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、ステム91の表面に対して垂直上方向にレーザ光を出射する。比較例の半導体レーザ装置90は、半導体レーザ素子85、半導体レーザ素子85を搭載するサブマウント83、サブマウント83を搭載する搭載基板80、半導体レーザ素子85のレーザ光を検出する光検出器87、光検出器87を搭載するサブマウント86、搭載基板80を支持するブロック84、搭載基板80及びブロック84及びサブマウント86を搭載するステム91を備えている。
ステム91は、搭載基板80及びブロック84及びサブマウント86が固定されるボディ部88と、低融点ガラス44を介してボディ部88に固定された複数のリード89a、89b、89c、89dとを備えている。サブマウント83は、導体82a、82bを有するセラミック基板である。搭載基板80は、導体81a、81bを有するセラミック基板である。サブマウント86は、導体92を有するセラミック基板である。半導体レーザ素子85の裏面側に形成されたカソード電極はサブマウント83の導体82aに半田等のろう材により固定されており、光検出器87の裏面側に形成されたカソード電極はサブマウント86の導体92に半田等のろう材により固定されている。サブマウント83は、搭載基板80に接着剤等により固定されている。サブマウント86は、ステム91の表面に接着剤等により固定されている。
半導体レーザ素子85の表面側(裏面側と反対側)に形成されたアノード電極と導体82bとは金等のワイヤ16により接続されており、導体82bと導体81bとは金等のワイヤ16により接続されており、半導体レーザ素子85のカソード電極が接続された導体82aと導体81aとは金等のワイヤ16により接続されている。搭載基板80はブロック84の側面に接着剤等により固定されている。ブロック84に固定された搭載基板80の導体81a、81bは、それぞれリード89b、89aに半田等のろう材により接続されており、ブロック84の底面(ステム91と対向する面)はステム91の表面に接着材等で固定されている。まず、搭載基板80の導体81a、81bとリード89b、89aとを接触させながらブロック84の底面とステム91の表面とを固定する。その後、搭載基板80の導体81a、81bとリード89b、89aとを半田等のろう材により接続する。光検出器87の表面側(裏面側と反対側)に形成されたアノード電極とリード89cとは金等のワイヤ16により接続されており、光検出器87のカソード電極が接続された導体92とリード89dとは金等のワイヤ16により接続されている。
比較例の半導体レーザ装置90はステム91の表面に対して垂直上方向に光を出射するので、半導体レーザ素子85がステム91から離れた位置に配置されており、ステム91の垂直上方向にレーザ光が出力光として出射される。半導体レーザ素子85のレーザ光出力をモニタするための光検出器87は半導体レーザ素子85よりもステム91の側に配置されており、半導体レーザ素子85におけるステム91に対向する側である後端面側から出射されるレーザ光を光検出器87が検出する。このように、比較例の半導体レーザ装置90は、サブマウント83を介して半導体レーザ素子85がステム91上の搭載基板80及びブロック84に固定されており、半導体レーザ素子85が外部に出力する出力光の出射面はステム91の垂直上方向を向いているため、半導体レーザ素子85から外部に出力する出力光はステム91の表面に対して垂直方向に出射される。比較例の半導体レーザ装置90ではステム91の表面から半導体レーザ素子85までの距離が長いため、リード89a、89bから半導体レーザ素子85のアノード電極、カソード電極までを接続する接続部材は、長いワイヤ16、長い導体81a、81bを含んでいる。長いワイヤ16、長い導体81a、81b、リード89a、89bには寄生インダクタンスが含まれているので、その影響で比較例の半導体レーザ装置90は変調特性が劣化する。
ここで変調特性の劣化について具体的に説明する。半導体レーザ素子85を動作させる変調信号は、リード89a、搭載基板80の導体81b、ワイヤ16、サブマウント83の導体82b、ワイヤ16を介して半導体レーザ素子85のアノード電極に入力される。入力される変調信号のオン及びオフに追随して半導体レーザ素子85から出射されるレーザ光はオン及びオフする、すなわちレーザ光は出射の状態及び非出射の状態に変化する。しかし、変調信号が理想的な矩形波であっても、半導体レーザ素子85から出射されるレーザ光の出力波形は矩形波ではなく、歪んでいる。なぜなら、長いワイヤ16、長い導体81a、81b、リード89a、89bに含まれる寄生インダクタンスの影響でインピーダンス不整合が起こり、半導体レーザ素子85から出力される出力波形である変調光波形は、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が有限の値を取ってしまうためである。変調光波形の歪みが大きい場合、受信側でのレーザ光のオン及びオフの判別が不可能になる。特に高速変調の場合はインピーダンス不整合の影響は大きくなり、変調光波形は大きく歪んでしまう。
変調光波形の歪を改善するためには、ワイヤ16、導体81a、81b、リード89a、89bの長さをできるだけ短くし、寄生インダクタンスを低減すれば良い。しかし、図6、図7に示すような比較例の構造では、ワイヤ16、導体81a、81b、リード89a、89bを含む経路を、ステム91の表面から離れて配置された半導体レーザ素子85まで伸ばす必要がある。したがって、比較例の半導体レーザ装置90は、ワイヤ16、導体81a、81b、リード89a、89bの長さを短くすることができず、変調光波形の劣化が問題となる。ステム91の表面から半導体レーザ素子85までの距離を短くすれば導体81a、81b、リード89a、89bを短くすることが可能である。しかし、一般的な半導体レーザ装置の組立装置を用いた場合、半導体レーザ素子85のチップ実装(チップ固定)の際にチップ吸着用コレットとステム91が干渉してしまうため、ステム91の表面から半導体レーザ素子85までの距離を短くすることは困難である。このため、図6、図7に示すような比較例の半導体レーザ装置90は、変調光波形の劣化を抑制するために、搭載基板80に高周波基板を用いている。しかし、高周波基板は単価が高く、半導体レーザ装置90のコストを引き上げているため、コストを考えると高周波基板である搭載基板80は削除することが望ましい。
実施の形態1の半導体レーザ装置70は、ステム1のステム表面34の近くに配置された半導体レーザ素子13と、半導体レーザ素子13のレーザ光を出射する出射端面に対向する受光面17を有する光検出器10とを備えているので、比較例の半導体レーザ装置90よりもステム1のステム表面34から半導体レーザ素子13の距離が短くできるため、半導体レーザ素子13のアノード電極26に接続されるリード15a及びワイヤ16が短くなり、半導体レーザ素子13の変調光波形の劣化を抑制できる。すなわち、実施の形態1の半導体レーザ装置70は変調特性を改善できる。また、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、比較例の半導体レーザ装置90と異なり、変調特性劣化抑制用の高周波基板が削除できるため、比較例の半導体レーザ装置90よりもコストを低減することができる。
以上のように、実施の形態1の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13と、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4を受光する光検出器10と、半導体レーザ素子13及び光検出器10を搭載するステム1と、を備えている。半導体レーザ素子13は、ステム1の半導体レーザ素子13及び光検出器10が搭載されるステム表面34から最も離れた光検出器10の最遠部59とステム表面34との間における、ステム表面34側に配置されている。光検出器10は、半導体レーザ素子13と対向する側に形成されたレーザ光4を受光する受光面17に、レーザ光4の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜20が形成されている。実施の形態1の半導体レーザ装置70は、この構成により、ステム表面34から最も離れた光検出器10の最遠部59とステム表面34との間におけるステム表面34側に配置されており、半導体レーザ素子13と対向する側に形成されたレーザ光4を受光する光検出器10の受光面17に、レーザ光4の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜20が形成されているので、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。
実施の形態2.
図8は実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図9は実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図10は図9におけるC2−C2で示した破線に沿った断面図であり、図11は図8の第一サブマウントの傾斜角度を説明する図である。図8の断面図は、図9におけるC1−C1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態2の半導体レーザ装置70は、傾斜面30を有する1つの第一サブマウント11からなるサブマウント2を備えている点で実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる。実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
実施の形態2のサブマウント2を構成する第一サブマウント11は、ステム1に接続する底面29、光検出器10を配置する表面31、半導体レーザ素子13を配置する傾斜面30を備えている。傾斜面30は、ステム1のステム表面34に対して傾斜したサブマウント2の傾斜部である。底面29と傾斜面30との角度は、傾斜角度θである。半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4の光軸5とステム1の表面であるステム表面34に平行な破線47との角度は、傾斜角度θである。第一サブマウント11の傾斜角度θを調整すれば、任意の角度で半導体レーザ素子13からレーザ光4を出射することが可能である。半導体レーザ素子13はサブマウント2の傾斜部である傾斜面30に配置されており、光検出器10は傾斜部を除くサブマウント2の表面すなわち第一サブマウント11の表面31に配置されている。サブマウント2のステム1側の底面29に対する傾斜部である傾斜面30の角度は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4が光検出器10の受光面17に受光される角度範囲に調整されている。また、第一サブマウント11の傾斜角度θ及び導波路型受光素子8の傾斜角度αを調整することで、実施の形態2の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。
第一サブマウント11の傾斜角度θ及び光検出器10の傾斜角度αの設定例は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様にする。光検出器10の傾斜角度αは55°程度にし、第一サブマウント11の斜面角度θを20°にすれば、ステム1のステム表面34に対して垂直上方向に出力光6を出射することができる。実施の形態2の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。実施の形態2の半導体レーザ装置70は、サブマウント2が傾斜面30を有する1つの第一サブマウント11で構成されていること以外は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の構成を備えているので、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の効果を奏する。
実施の形態3.
図12は実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図13は実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図14は図13におけるD2−D2で示した破線に沿った断面図であり、図15は図12のステムの溝部を説明する図である。図12の断面図は、図13におけるD1−D1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態3の半導体レーザ装置70は、ステム1に傾斜面41及び側面40を有する溝部39が形成されており、サブマウント2が光検出器10を配置する第一サブマウント11及び半導体レーザ素子13を配置する第二サブマウント12で構成されている点で、実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる。ステム1は傾斜面41を有する溝部39を備えており、半導体レーザ素子13はサブマウント2を介してステム1の溝部39の傾斜面41に配置されている。実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
実施の形態3のサブマウント2を構成する第一サブマウント11は、光検出器10が配置するのに十分な広さを有しており、ステム1に形成された溝部39まで延伸していない形状を有している。実施の形態3のサブマウント2を構成する第二サブマウント12は、半導体レーザ素子13が配置するのに十分な広さを有しており、溝部39の傾斜面41に平行な裏面及び表面を有する板状の形状を有している。なお、第一サブマウント11と第二サブマウント12とが接続され、一体化されていても構わない。第二サブマウント12の裏面は傾斜面41に対向する面であり、第二サブマウント12の表面は裏面と反対側の面である。溝部39の傾斜面41とステム1のステム表面34に平行な破線47aとの角度は、傾斜角度θである。半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4の光軸5とステム1の表面であるステム表面34に平行な破線47bとの角度は、傾斜角度θである。ステム1に形成される溝部39の傾斜角度θを調整すれば、任意の角度で半導体レーザ素子13からレーザ光4を出射することが可能である。サブマウント2のステム表面34に対する傾斜面41の角度は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4が光検出器10の受光面17に受光される角度範囲に調整されている。また、ステム1に形成される溝部39の傾斜角度θ及び導波路型受光素子8の傾斜角度αを調整することで、実施の形態3の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。
ステム1に形成される溝部39の傾斜角度θ及び光検出器10の傾斜角度αの設定例は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様にする。光検出器10の傾斜角度αは55°程度にし、ステム1に形成される溝部39の斜面角度θを20°にすれば、ステム1のステム表面34に対して垂直上方向に出力光6を出射することができる。実施の形態3の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。実施の形態3の半導体レーザ装置70は、ステム1に溝部39が形成されており、サブマウント2が光検出器10を配置する第一サブマウント11及び半導体レーザ素子13を配置する第二サブマウント12で構成されていること以外は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の構成を備えているので、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の効果を奏する。なお、図12、図15では、半導体レーザ素子13が、ステム表面34から最も離れた光検出器10の最遠部59とステム表面34との間におけるステム表面34側に配置されている例を示した。しかし、第二サブマウント12を介してステム1の溝部39の傾斜面41に配置された半導体レーザ素子13が、ステム表面34から下側の溝部39の内部に入るように配置されてもよい、すなわちステム表面34よりも傾斜面41側に配置されてもよい。
実施の形態4.
図16は実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図17は実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図18は図17におけるE2−E2で示した破線に沿った断面図であり、図19は図16の面型受光素子の傾斜角度を説明する図である。図20、図21、図22は、それぞれ異なる方向から見た図16の面型受光素子を示す斜視図である。図23、図24、図25は、それぞれ異なる方向から見た、実施の形態4に係る加工面形成前の面型受光素子を示す斜視図である。図16の断面図は、図17におけるE1−E1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態4の半導体レーザ装置70は、光検出器10が面型受光素子9であり、面型受光素子9の受光面17がステム1のステム表面34に対して傾いた状態で第一サブマウント11に面型受光素子9が配置されている点で、実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる。実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
面型受光素子9は、n型のInP基板等の半導体基板21、半導体基板21の表面側に形成された吸収層51、吸収層51の表面側に形成された窓層52、窓層52に形成されたp型部53、p型部53の表面側に形成された反射膜20、p型部53に接続されたアノード電極26、半導体基板21の裏面側に形成されたカソード電極27を備えている。また、面型受光素子9は、半導体基板21の裏面55と面型受光素子9の4つの側面の内の1つの側面とが連結された1辺を包含する角部56が削除された加工面54を備えている。ここでは、加工面54の形成前の面型受光素子9が、図23〜図25に示すように直方体形状である例を示した。加工面54の形成前の面型受光素子9における裏面55が長方形になっている。ここでは、加工面54の形成前の面型受光素子9における裏面55の長辺側に加工面54が形成されている例を示した。
面型受光素子9の加工面54の形成方法は、例えばウェットエッチングとドライエッチングとが考えられる。ウェットエッチングで異なる材料を積層した構造をエッチングした場合、エッチングレートが材料によって異なるため、エッチング面の角度の調整は困難である。そのため、面型受光素子9の加工面54の形成方法はドライエッチングを用い、治具等で加工面54の形成前の面型受光素子9を傾けた状態でエッチングを行う。ドライエッチングで加工した面が加工面54になるため、加工面54の凸凹が受光面17とステム1のステム表面34に平行な破線47との角度である傾斜角度αに影響する。そのため、傾斜角度αを調整するように、面型受光素子9の加工面54を形成する。図19では受光面17に平行な破線48とステム1のステム表面34に平行な破線47との角度で、傾斜角度αを示した。
第二サブマウント12の傾斜角度θを調整すれば、任意の角度で半導体レーザ素子13からレーザ光4を出射することが可能である。また、第二サブマウント12の傾斜角度θ及び面型受光素子9の傾斜角度αを調整することで、実施の形態4の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。例えば、第二サブマウント12の傾斜角度θ及び光検出器10の傾斜角度αの設定例は、実施の形態1と同じにすることができる。光検出器10の傾斜角度αに対して、第二サブマウント12の傾斜角度θが90°−2×(90°−α)であれば、実施の形態4の半導体レーザ装置70の出力光6はステム1のステム表面34に対して垂直上方向の光軸7に沿って出射することができる。
実施の形態4の半導体レーザ装置70は、ステム1の半導体レーザ素子13及び光検出器10が搭載されるステム表面34から最も離れた光検出器10の最遠部59とステム表面34との間における、ステム表面34側に配置されている。光検出器10の最遠部59は、光検出器10のステム1から離れている角部である。光検出器10が面型受光素子9の場合は、例えば受光面17が形成された表面と表面に連結された側面との1辺を含む角部56が最遠部59になる。実施の形態4の半導体レーザ装置70は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。実施の形態4の半導体レーザ装置70は、光検出器10である面型受光素子9の受光面17がステム1のステム表面34に対して傾いた状態で第一サブマウント11に面型受光素子9が配置されていること以外は、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の構成を備えているので、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様の効果を奏する。
実施の形態5.
図26は実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図27は実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図28は図27におけるF2−F2で示した破線に沿った断面図であり、図29は図26の導波路型受光素子を示す斜視図である。図26の断面図は、図27におけるF1−F1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態5の半導体レーザ装置70は、光検出器10が光検出器10の内側に窪んだ凹面形状の受光面17を有する導波路型受光素子3である点で、実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる。実施の形態1の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
導波路型受光素子3は、n型のInP基板等の半導体基板21、半導体基板21の表面側に形成された第一クラッド層22、吸収層23、第二クラッド層24、アノード電極26、半導体基板21の裏面側に形成されたカソード電極27、受光面17である凹面19に形成された反射膜20を備えている。受光面17である凹面19は、この凹面19を含む大きな球の一部の表面になっている。実施の形態1の傾斜面18を有する導波路型受光素子8では、半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がりを持っている場合、傾斜面18で反射した後も広がりを持ったままの出力光6が垂直方向に出射される。これに対して、実施の形態5の凹面19を有する導波路型受光素子3では、半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がりを持った場合でも凹面19で集光された出力光6を垂直方向に出射することが可能である。
導波路型受光素子3に作製する凹面19については、ドライエッチングにより球面収差を調整することで任意の焦点距離を得ることができる。第二サブマウント12の傾斜角度θについては、導波路型受光素子3の凹面19の設計に応じて設定される。導波路型受光素子3の凹面19の形状に応じて第二サブマウント12の傾斜角度θを調整することで、実施の形態5の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。
実施の形態5の半導体レーザ装置70は、光検出器10が凹面状の受光面17を有する導波路型受光素子3を備えており、凹面状の受光面17が半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4のビーム径に比べて大きな面積を有しているので、実施の形態1の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。
実施の形態6.
図30は、実施の形態6に係る半導体レーザ装置を示す断面図である。図31は実施の形態6に係る半導体レーザ装置を示す表面図であり、図32は図31におけるG2−G2で示した破線に沿った断面図である。図30の断面図は、図31におけるG1−G1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態6の半導体レーザ装置70は、傾斜面30を有する1つの第一サブマウント11からなるサブマウント2を備えている点で実施の形態5の半導体レーザ装置70と異なる。なお、実施の形態6の半導体レーザ装置70は、実施の形態5の導波路型受光素子3が実施の形態2のサブマウント2に配置された例ということもできる。実施の形態5及び実施の形態2の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
実施の形態6のサブマウント2を構成する第一サブマウント11は、ステム1に接続する底面29、光検出器10を配置する表面31、半導体レーザ素子13を配置する傾斜面30を備えている。底面29と傾斜面30との角度は、傾斜角度θである。実施の形態6の半導体レーザ装置70は、凹面19を有する導波路型受光素子3を備えているので、実施の形態5の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がりを持った場合でも凹面19で集光された出力光6を垂直方向に出射することが可能である。導波路型受光素子3は実施の形態6と同じなので、導波路型受光素子3はドライエッチングにより凹面19の球面収差を調整することで任意の焦点距離を得ることができる。第一サブマウント11の傾斜角度θについては、導波路型受光素子3の凹面19の設計に応じて設定される。導波路型受光素子3の凹面19の形状に応じて第一サブマウント11の傾斜角度θを調整することで、実施の形態6の半導体レーザ装置70は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。
実施の形態6の半導体レーザ装置70は、光検出器10が凹面状の受光面17を有する導波路型受光素子3を備えており、凹面状の受光面17が半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4のビーム径に比べて大きな面積を有しているので、実施の形態2の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。
実施の形態7.
図33は実施の形態7に係る半導体レーザ装置を示す断面図であり、図34は実施の形態7に係る半導体レーザ装置を示す表面図である。図35は図34におけるH2−H2で示した破線に沿った断面図であり、図36は図33の導波路型受光素子及び第一サブマウントの傾斜角度を説明する図である。図33の断面図は、図34におけるH1−H1で示した破線に沿った断面図である。実施の形態7の半導体レーザ装置70は、傾斜面30を有する1つの第一サブマウント11からなるサブマウント2を備えており、傾斜面30に光検出器10が配置され、第一サブマウント11の表面31に半導体レーザ素子13が配置されている点で実施の形態2の半導体レーザ装置70と異なる。実施の形態2の半導体レーザ装置70と異なる部分について、主に説明する。
実施の形態7のサブマウント2を構成する第一サブマウント11は、ステム1に接続する底面29、半導体レーザ素子13を配置する表面31、光検出器10を配置する傾斜面30を備えている。傾斜面30は、ステム1のステム表面34に対して傾斜したサブマウント2の傾斜部である。光検出器10は傾斜部である傾斜面30に配置されており、半導体レーザ素子13は傾斜部を除くサブマウント2の表面すなわち第一サブマウント11の表面31に配置されている。サブマウント2のステム1側の底面29に対する傾斜部である傾斜面30の角度は、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4が光検出器10の受光面17に受光される角度範囲に調整されている。底面29と傾斜面30との角度は、傾斜角度θである。実施の形態7の光検出器10は、実施の形態2の光検出器10と同様に、受光面17が底面28に対して傾斜した傾斜面18を有する導波路型受光素子8である。底面28と傾斜面18との角度は、傾斜角度αである。実施の形態7の光検出器10は、傾斜面18をドライエッチングで形成する。図36に示したように、第一サブマウント11の傾斜面30に平行な破線49と光軸5との角度は、傾斜角度θになっている。なお、光軸5は第一サブマウント11の表面31及びステム1のステム表面34に平行になっている。図36では、光軸5と光軸7とが90°で交わっている、すなわち光軸5と光軸7とが直行している例を示した。
第一サブマウント11の傾斜角度θ及び光検出器10の傾斜角度αを調整すれば、半導体レーザ素子13からのレーザ光4を光検出器10の受光面17で任意の角度で反射させることができる。したがって、第一サブマウント11の傾斜角度θ及び導波路型受光素子8の傾斜角度αを調整することで、実施の形態7の半導体レーザ装置70は、実施の形態2の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザ素子13から出射されるレーザ光4をステム1のステム表面34に対して垂直な光軸7に沿った出力光6を出力することができる。第一サブマウント11の傾斜角度θが大きくなるに従って、レーザ光4の光軸5と受光面17とが交わる位置が導波路型受光素子8の表面側すなわちアノード電極26の側に近づけることができる。レーザ光4が受光面17における吸収層23の位置に入射する場合は、導波路型受光素子8の受光感度を上げることができる。
実施の形態7の半導体レーザ装置70は、実施の形態2の半導体レーザ装置70と同様に、半導体レーザである半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が広がっている場合にも光検出器10の受光面17でレーザ光4の裾まで反射できる。実施の形態7の半導体レーザ装置70は、第一サブマウント11の傾斜面30にドライエッチングで形成された受光面17を有する光検出器10が配置され、第一サブマウント11の表面31に半導体レーザ素子13が配置されていること以外は、実施の形態2の半導体レーザ装置70と同様の構成を備えているので、実施の形態2の半導体レーザ装置70と同様の効果を奏する。
実施の形態1〜実施の形態7の半導体レーザ装置70は、光検出器10の受光面17及び反射膜20のサイズが半導体レーザ素子13の出射端面のサイズより大きくなっている。この理由を説明する。半導体レーザ素子13から出射されたレーザ光4が光検出器10に到達するまでに広がってしまう。このため、出力光6の光量を低下させないために広がったレーザ光4も光検出器10の受光面17で反射する必要があるので、光検出器10の受光面17及び反射膜20のサイズが半導体レーザ素子13の出射端面のサイズより大きくなっている。光検出器10の受光面17及び反射膜20のサイズを決定するパラメータは、半導体レーザ素子13と光検出器10との距離と、許容するレーザ光4の広がり角度である。
光検出器10の受光面17及び反射膜20のサイズの一例を示す。図37は、光検出器の受光面のサイズを説明する図である。図37において、受光面17の長さは受光面長laである。図36を参照すると、受光面長laはカソード電極27からアノード電極26方向の受光面17の長さである。受光面長laは、受光面17における許容可能なレーザ光4の下限光63bの到達位置から受光面17における許容可能なレーザ光4の上限光63aの到達位置までの長さということもできる。図37において、反射膜20は省略した。反射膜20の長さは受光面長laと同じである。図37は、実施の形態7の半導体レーザ装置70の例である。破線61は、受光面17に平行な線である。出射点Sから出射されたレーザ光4の進行方向と逆向きをx方向とし、x方向に垂直で出力光6の進行方向をy方向とする。レーザ光4と出力光6とが受光面17で交わる点を原点Oとし、受光面17の許容可能な上限点を上限点Luとし、受光面17の許容可能な下限点を下限点Lbとする。x方向を基準にした許容可能なレーザ光4の広がり角度を、+β〜−βとする。出射点Sから原点Oまでの距離をdとする。レーザ光4の広がり角度が+βであるレーザ光、すなわち上限光63aは、受光面17の上限点Luにて反射膜20の反射率に応じた割合で反射して反射光62aになる。レーザ光4の広がり角度が−βであるレーザ光、すなわち下限光63bは、受光面17の下限点Lbにて反射膜20の反射率に応じた割合で反射して反射光62bになる。
ここで、具体的な数値例を説明する。半導体レーザ素子13の出射端面の高さを100μm、レーザ光の光軸方向の長さを300μm、これらに垂直な長さ(図34の半導体レーザ素子13のH2−H2で示した破線方向の長さ)は200μmである。広がり角度βは20°、距離dを100μmとする。この場合、原点Oの座標は(0,0)、上限点Luの座標は(−0.0572,0.0572)、下限点Lbの座標は(0.0267,−0.0267)になり、受光面長laは0.1187mmすなわち118.7μmになる。光検出器10の最遠部59における受光面17の端は上限点Luに相当するので、光検出器10における受光面17の上限点Luは、原点Oからのy方向の高さが57.2μmになっている。したがって、半導体レーザ素子13の出射点Sから光検出器10における受光面17の上限点Luまでのy方向の高さが57.2μmになっている。つまり、半導体レーザ素子13と光検出器10との距離を100μmとし、レーザ光4の広がり角度βを+20°〜−20°の範囲で許容した場合には、光検出器10の受光面17は半導体レーザ素子13の出射点Sよりも60μm程度以上高い位置になっていればよい。なお、半導体レーザ素子13の出射点Sから光検出器10における受光面17の下限点Lbまでのy方向の高さが26.7μmになっている。半導体レーザ素子13と光検出器10との距離を100μmとし、レーザ光4の広がり角度βを+20°〜−20°の範囲で許容した場合には、光検出器10の受光面17は半導体レーザ素子13の出射点Sよりも27μm程度以上低い位置になっていればよい。また、距離dが長くなればなるほど、受光面長laは長くなる。
なお、本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1…ステム、2…サブマウント、3…導波路型受光素子、4…レーザ光、8…導波路型受光素子、9…面型受光素子、10…光検出器、11…第一サブマウント、12…第二サブマウント、13…半導体レーザ素子、17…受光面、18…傾斜面、19…凹面、20…反射膜、23…吸収層、29…底面、30…傾斜面(傾斜部)、31…表面、34…ステム表面、39…溝部、41…傾斜面、45…底面、46…傾斜面(傾斜部)、54…加工面、55…裏面、56…角部、59…最遠部、70…半導体レーザ装置、θ…傾斜角度

Claims (11)

  1. 半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を受光する光検出器と、前記半導体レーザ素子及び前記光検出器を搭載するステムと、を備えた半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザ素子は、前記ステムの前記半導体レーザ素子及び前記光検出器が搭載されるステム表面から最も離れた前記光検出器の最遠部と前記ステム表面との間における、前記ステム表面側に配置されており、
    前記光検出器は、
    記半導体レーザ素子と対向する側に形成された前記レーザ光を受光する受光面に、前記レーザ光の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜が形成されており、
    レーザ光を吸収すると共に前記受光面側に延伸している吸収層を有する導波路型受光素子であり、
    前記光検出器の前記受光面は、前記ステムの前記ステム表面に対向する当該光検出器の底面に対して傾斜している傾斜面である、半導体レーザ装置。
  2. 半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を受光する光検出器と、前記半導体レーザ素子及び前記光検出器を搭載するステムと、前記半導体レーザ素子及び前記光検出器と前記ステムとの間に配置されたサブマウントと、を備えた半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザ素子は、前記ステムの前記半導体レーザ素子及び前記光検出器が搭載されるステム表面から最も離れた前記光検出器の最遠部と前記ステム表面との間における、前記ステム表面側に配置されており
    前記光検出器は、
    型受光素子であり、
    前記半導体レーザ素子と対向する側に形成された前記レーザ光を受光する受光面に、前記レーザ光の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜が形成されており、
    前記受光面の反対側の裏面と前記裏面に連結された側面との1辺を包含する角部が削除された加工面を備え、前記加工面が前記サブマウントに接続されている、導体レーザ装置。
  3. 半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を受光する光検出器と、前記半導体レーザ素子及び前記光検出器を搭載するステムと、を備えた半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザ素子は、前記ステムの前記半導体レーザ素子及び前記光検出器が搭載されるステム表面から最も離れた前記光検出器の最遠部と前記ステム表面との間における、前記ステム表面側に配置されており、
    前記光検出器は、
    前記半導体レーザ素子と対向する側に形成された前記レーザ光を受光する受光面に、前記レーザ光の一部が透過すると共に残りが反射する反射膜が形成されており、
    レーザ光を吸収すると共に前記受光面側に延伸している吸収層を有する導波路型受光素子であり、
    前記光検出器の前記受光面は、前記光検出器の内側に窪んだ凹面である、導体レーザ装置。
  4. 前記半導体レーザ素子及び前記光検出器と前記ステムとの間に配置されたサブマウントを備え、
    前記サブマウントは、前記ステムの前記ステム表面に対して傾斜した傾斜部を有し、
    前記半導体レーザ素子は前記傾斜部に配置されており、
    前記光検出器は前記傾斜部を除く前記サブマウントの表面に配置されており、
    前記サブマウントの前記ステム側の底面に対する前記傾斜部の角度は、前記半導体レーザ素子から出射される前記レーザ光が前記光検出器の前記受光面に受光される角度範囲に調整されている、請求項1または3に記載の半導体レーザ装置。
  5. 記サブマウントは、前記ステムの前記ステム表面に対して傾斜した傾斜部を有し、
    前記半導体レーザ素子は前記傾斜部に配置されており、
    前記光検出器は前記傾斜部を除く前記サブマウントの表面に配置されており、
    前記サブマウントの前記ステム側の底面に対する前記傾斜部の角度は、前記半導体レーザ素子から出射される前記レーザ光が前記光検出器の前記受光面に受光される角度範囲に調整されている、請求項記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記サブマウントは、前記ステムの前記ステム表面に配置された第一サブマウントと、前記第一サブマウントの表面に配置されており、前記ステムの前記ステム表面に対して傾斜した傾斜面を有する第二サブマウントと、を備え、
    前記傾斜部は、前記第二サブマウントの前記傾斜面である、請求項4または5に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記サブマウントは、前記ステムの前記ステム表面に対して傾斜した傾斜面を有し、前記ステムの前記ステム表面に配置された第一サブマウントを備え、
    前記傾斜部は、前記第一サブマウントの前記傾斜面である、請求項4または5に記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記ステムは、傾斜面を有する溝部を備え、
    前記半導体レーザ素子はサブマウントを介して前記ステムの前記溝部の前記傾斜面に配置されており、
    前記ステムの前記ステム表面に対する前記傾斜面の角度は、前記半導体レーザ素子から出射される前記レーザ光が前記光検出器の前記受光面に受光される角度範囲に調整されている、請求項1記載の半導体レーザ装置。
  9. 前記光検出器の前記受光面は、前記ステムの前記ステム表面に対向する当該光検出器の底面に対して傾斜している傾斜面である、請求項記載の半導体レーザ装置。
  10. 前記半導体レーザ素子及び前記光検出器と前記ステムとの間に配置されたサブマウントを備え、
    前記サブマウントは、前記ステムの前記ステム表面に対して傾斜した傾斜部を有し、
    前記光検出器は前記傾斜部に配置されており、
    前記半導体レーザ素子は前記傾斜部を除く前記サブマウントの表面に配置されており、
    前記サブマウントの前記ステム側の底面に対する前記傾斜部の角度は、前記半導体レーザ素子から出射される前記レーザ光が前記光検出器の前記受光面に受光される角度範囲に調整されている、請求項1記載の半導体レーザ装置。
  11. 前記光検出器は、前記半導体レーザ素子から出射される前記レーザ光を前記ステムの前記ステム表面に対して垂直に反射するように配置されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
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