JP6685041B2 - ゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系 - Google Patents

ゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系 Download PDF

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Description

本発明は、太陽等の高輝度被写体に起因するゴーストを低減可能なゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系に関するものである。
従来、太陽等の高輝度被写体からの光が撮像光学系に入射すると、レンズの表面や鏡筒の内面等により反射され、迷光となることが知られている。このような迷光は、撮像画面内に意図しない像(ゴースト)を形成する原因となるため、当該ゴーストを低減すべく迷光を防止するための技術が提案されている。
例えば、特開平10−62669号公報には、絞り値に基づいて変化する有効光束に対応して、開口の作用する大きさを変化させることによってゴーストを低減する技術が開示されている(特許文献1)。また、特開平8−334725号公報には、絞りを開放値よりも小さい絞り値に制限し有害光を除去する技術が提案されている。さらに、レンズ面のコーティングによって反射率を低下させ、ゴーストを抑制する方法も提案されている。
特開平10−62669号公報 特開平8−334725号公報
しかしながら、上述したような従来のゴースト低減技術では、依然として迷光を除去しきれず、ゴーストが発生してしまうケースが存在するという問題がある。
一方、本願発明者らは、特願2015−228966号において、撮像光学系における瞳位置近傍に、特殊な遮光板を配置することでゴーストを低減する発明を提案している。ただし、当該遮光板によれば、本来あるべき撮像光学系の瞳面積の過半数を遮蔽することとなる。このため、晴天下の屋外等のように、十分な光量が得られる状況下では全く問題ないものの、夜間時や曇天時等に高画質の画像を撮影する場合には、十分な光量を確保できない可能性も考えられる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制することができるゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系を提供することを目的としている。
本発明に係るゴースト低減装置は、撮像光学系における瞳位置近傍に配置され、光を通過させる1または複数の開口部を形成する複数の絞り羽根と、前記各絞り羽根を駆動して前記開口部の大きさおよび/または位置を調節する絞り羽根駆動手段と、前記絞り羽根駆動手段による前記各絞り羽根の駆動を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御するものである。
また、本発明の一態様として、前記複数の絞り羽根は、互いに重なり合う第1絞り羽根と第2絞り羽根とからなり、双方に設けられた開口窓または切り欠きによって前記開口部を形成するとともに、前記開口部が最も開放されたときの中心が光軸と一致するように配置されており、前記絞り羽根駆動手段は、前記第1絞り羽根を駆動する第1駆動部と、前記第2絞り羽根を駆動する第2駆動部とからなり、前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを独立に制御し、前記第1絞り羽根または前記第2絞り羽根の一方が前記光軸を遮光するように駆動制御してもよい。
さらに、本発明の一態様として、前記複数の絞り羽根は、複数枚の絞り羽根からなる絞り羽根群を複数備えた虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根群について、これらの絞り羽根群に属する全ての絞り羽根を駆動する絞り羽根群駆動部を備えており、前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記各絞り羽根群駆動部のそれぞれを独立に制御し、前記絞り羽根群の少なくとも一群が前記光軸を遮光するように駆動制御してもよい。
また、本発明の一態様として、前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りが最も開放されたときの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、前記絞り羽根駆動手段は、前記絞り羽根のそれぞれに異なる駆動量を付与する絞り羽根駆動部からなり、前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞りを絞り込んだときの前記開口部が光軸から偏心した位置を中心とする円形となり、かつ、前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御してもよい。
さらに、本発明の一態様として、前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が、所定の基準位置において光軸と一致するように配置されており、前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根を虹彩絞りとして駆動する虹彩絞り駆動部と、前記絞り羽根の全てを前記基準位置から平行移動させる平行移動駆動部とからなり、前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞り駆動部を制御して前記開口部を絞り込むとともに、前記平行移動駆動部を制御して前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御してもよい。
また、本発明に係る撮像装置は、上述したいずれかの態様を有するゴースト低減装置を備えてなる。
さらに、本発明に係るゴースト低減方法は、光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根を撮像光学系における瞳位置近傍に配置し、前記各絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御する。
また、本発明に係る撮像光学系は、レンズを介して被写体からの光を撮像素子に結像させる撮像光学系であって、光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根が、前記撮像光学系における瞳位置近傍に配置されており、前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御される。
本発明によれば、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制することができる。
本発明に係るゴースト低減装置、撮像装置および撮像光学系の一実施形態を示す図である。 本発明に係るゴースト低減装置の実施例1を示す図である。 実施例1における(a)開放状態、(b)通常絞り込み状態、(c)ゴースト低減状態、および(d)ゴースト低減・絞り込み状態を示す図である。 実施例1における第1絞り羽根および第2絞り羽根の他の例を示す図である。 本発明に係るゴースト低減装置の実施例2を示す図である。 実施例2における(a)開放状態、(b)通常絞り込み状態、(c)ゴースト低減状態、および(d)ゴースト低減・絞り込み状態を示す図である。 本発明に係るゴースト低減装置の実施例3を示す図である。 実施例3における(a)開放状態、(b)通常絞り込み状態、(c)ゴースト低減状態、および(d)ゴースト低減・絞り込み状態を示す図である。 実施例4における(a)開放状態、(b)通常絞り込み状態、および(c)ゴースト低減状態を示す図である。 本発明に係るゴースト低減装置の実施例5を示す図である。 実施例5における(a)開放状態、(b)通常絞り込み状態、(c)ゴースト低減状態、および(d)ゴースト低減・絞り込み状態を示す図である。 従来の撮像光学系において、ゴーストが発生する要因を示す図である。
まず、本願発明者らは、鋭意研究および試行錯誤の結果、太陽等の高輝度被写体からの光は、レンズ面での反射と比較して、写真フィルムやイメージセンサ等の撮像面における反射の方がより大きいことを見出した。そして、図12に示すように、当該撮像面で反射した不要光が、レンズによって反射されて戻り光となり、ゴーストを発生させる大きな要因となっていることを見出した。
一方、多くの撮像光学系では、図12に示すように、高光量下および低光量下のいずれの場合であっても、適切な光量を撮像素子へ導かせる手段として、菱形絞りや虹彩絞り等のように、通過させる光量を調節可能な可変絞りが瞳位置に設けられている。しかしながら、当該可変絞りの開口部は、常に光軸を中心とする略対称形状を維持するため、上述した不要光を除去できない構造となっている。
そこで、本願発明者らは、上述した撮像面で反射した不要光が撮像面に戻らないように可変絞りを制御することにより、ゴーストを低減するためのハードウエアを最小限に抑えつつ、効果的にゴーストを低減することを着想し、本発明を完成するに至ったものである。以下、本発明に係るゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のゴースト低減装置1を内包する撮像光学系2を備えた撮像装置10を示す図である。図1に示すように、本実施形態の撮像装置10は、主として、被写体を撮像するための撮像光学系2と、この撮像光学系2における焦点位置に配置される撮像素子3とから構成されている。そして、撮像光学系2における瞳位置近傍にゴースト低減装置1を構成する絞り羽根11を配置することにより、撮像素子3の表面によって反射された戻り光を遮断し、ゴーストを低減するようになっている。以下、各構成について説明する。
撮像光学系2は、レンズを介して被写体からの光を撮像素子3へ結像させるものである。本実施形態において、撮像光学系2は、図1に示すように、瞳位置よりも前方に配置される前群レンズ21と、瞳位置に配置される絞り羽根11と、瞳位置よりも後方に配置される後群レンズ23とを有している。
前群レンズ21および後群レンズ23は、それぞれ1枚または複数枚のレンズから構成されており、被写体からの光を撮像素子3へ結像させるためのものである。なお、本実施形態において、撮像光学系2は、前群レンズ21および後群レンズ23を有しているが、この構成に限定されるものではなく、少なくとも前群レンズ21を有する撮像光学系2に対して本発明は効果的に作用する。
ゴースト低減装置1は、撮像素子3からの戻り光を遮断し、ゴーストを低減させるためのものである。本実施形態において、ゴースト低減装置1は、撮像光学系2における瞳位置近傍に配置される複数の絞り羽根11と、各絞り羽根11を駆動する絞り羽根駆動手段12と、この絞り羽根駆動手段12による各絞り羽根11の駆動を制御する制御手段13とを有している。
絞り羽根11は、撮像光学系2における瞳位置に配置され、通過する光の量を調整するためのものである。本実施形態において、各絞り羽根11は、反射率の低い黒色素材によって形成された複数枚で構成されており、図1に示すように、光を通過させる1または複数の開口部11aを形成するようになっている。また、各絞り羽根11は、実施例1〜5で後述するとおり、絞り羽根駆動手段12によって駆動されることにより開口部11aの大きさおよび/または位置を適宜調節し、撮像光学系2の光軸に関して開口部11aの対称位置を全て遮光しうるように構成されている。
なお、本実施形態では、各絞り羽根11を瞳位置に設けているが、この構成に限定されるものではなく瞳位置近傍であればよい。すなわち、いわゆる「瞳位置」は、光学的および理論的な位置であるので、実装上は若干ずれていてもよい。また、瞳位置がレンズ内にある撮像光学系2および撮像装置10の場合、各絞り羽根11は当該レンズの前後位置に設けられていてもよい。すなわち、本発明において、瞳位置近傍とは、瞳位置のみならず、瞳位置前後のように、ケラレを生じさせることがなく、本発明に係るゴースト低減効果を発揮しうる範囲で瞳位置に近い位置を含む概念である。
絞り羽根駆動手段12は、各絞り羽根11を駆動して開口部の大きさおよび/または位置を調節するものである。本実施形態において、絞り羽根駆動手段12は、実施例1〜5で後述するとおり、光軸に対して直交する方向に沿って各絞り羽根11を別個独立に移動させる機構、または各絞り羽根11の一部または全てを連動または一体的に移動させる機構によって構成されている。なお、絞り羽根駆動手段12は、例えば、ソレノイドアクチュエータやステッピングモータ等の電子制御機構やカム機構によって構成される。
制御手段13は、CPU(Central Processing Unit)等で構成されており、絞り羽根駆動手段12による各絞り羽根11の駆動を制御するものである。本実施形態において、制御手段13は、ゴーストを低減する場合、各絞り羽根11が撮像光学系2の光軸に関して開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御するようになっている。一方、ゴーストを低減する必要がない場合、従来と同様の絞り動作で各絞り羽根11を駆動制御するようになっている。
なお、制御手段13への命令信号は、手動操作に基づいて出力してもよく、撮像光学系2に入射する光の強さを検出する光検出手段の検出結果に基づいて自動出力してもよい。すなわち、各絞り羽根11の開放時、通常の絞り込み時、ゴースト低減時、ゴースト低減かつ絞り込み時等に対応する各絞り羽根11の駆動量を事前に設定しておき、強い光が検出された場合は、各絞り羽根11を自動的に絞り込む一方、弱い光が検出された場合は、各絞り羽根11を自動的に開放するように制御してもよい。
なお、光検出手段としては、撮像素子10を利用してもよいが、この構成に限定されるものではなく、撮像光学系2に入射する光の強さを検出するものであれば、硫化カドミウム(CdS)セルを搭載した光センサ等を光検出手段として別途設けてもよい。
撮像素子3は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ等によって構成されており、受光面に結像した像の光による明暗を電荷の量に光電変換し、それを順次読み出して電気信号に変換するものである。なお、本発明の適用範囲は、撮像素子3を有する撮像光学系2に限定されるものではなく、フィルムカメラのように撮像素子3を有しない撮像光学系にも適用可能である。
つぎに、以上の構成を備えた本実施形態のゴースト低減装置1およびこれを備えた撮像装置10、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系2による作用について説明する。
まず、太陽等の高輝度被写体が視野内に存在する場合等のように、ゴーストが発生しやすい状況下では、図1に示すように、制御手段13が、撮像光学系2の光軸に関して開口部の対称位置を全て遮光するように各絞り羽根11を駆動制御する。これにより、各絞り羽根11が瞳位置近傍において、1または複数の開口部11aを通過する光のみに入射光束を制限する。
1または複数の開口部11aを通過した光は、後群レンズ23を介して撮像素子3の表面で結像され、その大部分は撮像素子3に吸収される。ただし、一部の光は、図1に示すように、撮像素子3の表面で正反射されて戻り光となる。これらの戻り光は、再び瞳位置近傍に戻って来た際、図1に示すように、光軸に関して入射したときの位置と対称の位置に到達する。
すなわち、本発明において、戻り光は、絞り羽根11によって形成された開口部11aを通過した光に由来するため、瞳位置近傍では全て絞り羽根11によって遮光された部分に戻って来る。このため、各絞り羽根11は、瞳位置近傍で全ての戻り光を遮断し、前方へ戻してしまうことがない。したがって、本発明に係るゴースト低減装置1は、図12に示したような、戻り光が前群レンズに到達し、当該前群レンズで再度反射されて撮像素子の表面にゴースト像を生成してしまうという現象を効果的に抑制する。
なお、後群レンズ23の枚数が多い場合には、戻り光が遮光板11へ到達する前に反射されて撮像素子3へ戻る確率が高くなり、相対的に除去されるゴーストは少ない。しかしながら、前群レンズ21の枚数が多い場合には、除去対象となるようなゴースト(戻り光)が多く発生することになるため、それらを遮断できるゴースト低減装置1の効果は極めて大きい。
一方、夜間時や曇天時における撮影等のように、ゴーストが発生しにくい状況下では、制御手段13が、開口部の大きさが最大となるように各絞り羽根11を開放させる。これにより、各絞り羽根11が、開口部11aを通過する入射光束を最大限に確保する。このため、夜間時や曇天時等であっても、十分な光量が撮像素子3へ導かれるため、撮影画像の画質低下が抑制される。
以上のような本発明によれば、以下のような効果を奏する。
1.晴天下の屋外撮影等のように、ゴーストが発生しやすい状況下では、ゴーストの原因となる不要光を遮断し、効果的にゴーストを低減することができる。
2.夜間時や曇天時等のように、ゴーストが発生しにくい状況下では、十分な光量を確保し、画質の低下を効果的に抑制することができる。
3.必要に応じてゴーストを効果的に低減するため、常に一定領域の撮影が要請される監視カメラや車載カメラ等において、昼夜および天気を問わず高画質で見やすい画像を提供することができる。
4.特に前群レンズ21の枚数が多い撮像光学系2や撮像装置10において、大きなゴースト低減効果を得ることができる。
5.マシンビジョンシステムのように、撮像装置10で撮像された画像に対して画像認識技術を利用する場合には、ノイズとなるゴーストを低減し認識精度を向上することができる。
6.ゴースト低減装置1が、通常の絞り機能に加えてゴースト低減機能を兼ね備えるため、ゴーストを低減するためのハードウエアが最小限に抑えられ、撮像光学系2の省スペース化および撮像装置10の低コスト化に寄与することができる。
つぎに、本発明に係るゴースト低減装置1の具体的な実施例について説明する。なお、以下の実施例1〜5における構成のうち、上述した本実施形態で説明した構成と同一もしくは相当する構成は同一の符号を付し、再度の説明を省略する。
本実施例1におけるゴースト低減装置1Aの特徴は、図2に示すように、複数の絞り羽根11が、互いに重なり合う第1絞り羽根111と第2絞り羽根112とからなる点にある。具体的には、第1絞り羽根111と第2絞り羽根112の双方には菱形の開口窓111a,112aが設けられており、これら各開口窓111a,112aによって開口部11aが形成されるようになっている。また、図3(a)に示すように、開口部11aが最も開放されたときの中心が光軸と一致するように配置されている。なお、図3以降の図面において、×印は光軸位置を示し、破線の○印は瞳の大きさを示すものとする。
また、本実施例1において、絞り羽根駆動手段12は、図2に示すように、第1絞り羽根111を駆動する第1駆動部121と、第2絞り羽根112を駆動する第2駆動部122とから構成されている。これら第1駆動部121および第2駆動部122は、第1絞り羽根111および第2絞り羽根112のそれぞれを左右方向にスライド自在に駆動し、各開口窓111a,112aの重なり具合を変化させることにより開口部11aの大きさを調節するようになっている。
制御手段13は、第1駆動部121と第2駆動部122とを独立に制御し、第1絞り羽根111および第2絞り羽根112のそれぞれを所定の動作量で駆動させるものである。本実施例1において、制御手段13は、絞り値の指定および本発明に係るゴースト低減機能の指定の有無に基づいて、後述する各種の状態を実現するようになっている。
つぎに、以上の構成を備えた本実施例1のゴースト低減装置1Aの作用について説明する。夜間時や曇天時等のように、光量が少なくゴーストを低減する必要がない場合、制御手段13は、図3(a)に示すように、各開口窓111a,112aを一致させて開口部11aが最も開放される開放状態に設定する。これにより、撮像素子3に導かれる光量が最大限に確保されるため、夜間時や曇天時等であっても画質の低下を最小限に抑制する。
また、開放状態から絞り込む場合、制御手段13は、図3(b)に示すように、開口部11aの中心を光軸に一致させたまま、第1絞り羽根111および第2絞り羽根112の双方を絞り込み量に応じて同量ずつ近接する方向に移動させる。これにより、各開口窓111a,112aの重なりが小さくなり、絞り値に応じて開口部11aが絞り込まれた通常絞り込み状態に設定される。
さらに、ゴースト低減機能を実行する場合、制御手段13は、第1駆動部121のみを駆動し、第1絞り羽根111を近接方向(図3の左方)へ移動させる。そして、図3(c)に示すように、第1絞り羽根111が光軸を遮光したところで第1駆動部121を停止し、ゴースト低減状態に設定する。これにより、各絞り羽根111,112が光軸に関して開口部11aの対称位置を全て遮光するため、撮像素子3からの不要な戻り光を遮断し、ゴーストを低減する。
また、上記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、制御手段13は、図3(d)に示すように、第1駆動部121を停止させたまま第2駆動部122を駆動し、絞り込み量に応じて第2絞り羽根112を近接方向(図3の右方)へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する。このとき、開口部11aの対称位置は全て遮光されたままであるため、ゴーストの低減機能が持続される。また、開口部11aの中心が光軸に近づくこととなるため、周囲の光線による収差が低減される。
以上のような本実施例1によれば、互いに重なり合う第1絞り羽根111と第2絞り羽根112とを独立して制御可能なゴースト低減装置1Aによって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制できることが示された。
なお、上述した本実施例1では、ゴーストを低減する場合、第1絞り羽根111を駆動して光軸を遮光していたが、この構成に限定されるものではなく、第2絞り羽根112を駆動してもよい。すなわち、第1絞り羽根111または第2絞り羽根112のいずれか一方が光軸を遮光するように駆動制御されていればよい。
また、第1絞り羽根111および第2絞り羽根112に設けられる開口窓111a,112aの形状は、菱形に限定されるものではなく、略V字形状の切り欠き等のように他の形状であってもよい。さらに、上述した本実施例1では、第1絞り羽根111および第2絞り羽根112を直線的にスライドさせていたがこの構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、略V字形状の切り欠き111b,112bを有する第1絞り羽根111および第2絞り羽根112を所定の回転軸周りに回動させて開口部11aを開閉してもよい。
本実施例2におけるゴースト低減装置1Bの特徴は、図5に示すように、複数枚の絞り羽根11からなる絞り羽根群を複数備えた虹彩絞り構造を有している点にある。本実施例2において、各絞り羽根11は、光軸に関して点対称に配置された偶数枚で構成されており、交互に第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114とに分けられている。また、虹彩絞りの開口円11bの中心が光軸と一致するように配置されている。
また、本実施例2において、絞り羽根駆動手段12は、図5に示すように、第1絞り羽根群113に属する全ての絞り羽根を駆動する第1駆動部121と、第2絞り羽根群114に属する全ての絞り羽根を駆動する第2駆動部122とを備えている。これら第1駆動部121および第2駆動部122は、本発明に係る絞り羽根群駆動部に相当するものであり、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114のそれぞれを内外方向に回動自在に駆動し、互いの重なり具合を変化させることにより開口部11aの大きさを調節するようになっている。
制御手段13は、第1駆動部121と第2駆動部122とをそれぞれ独立に制御し、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114のそれぞれを所定の動作量で駆動させるものである。本実施例2において、制御手段13は、絞り値の指定および本発明に係るゴースト低減機能の指定の有無に基づいて、後述する各種の状態を実現するようになっている。
つぎに、以上の構成を備えた本実施例2のゴースト低減装置1Bの作用について説明する。夜間時や曇天時等のように、光量が少なくゴーストを低減する必要がない場合、制御手段13は、図6(a)に示すように、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114の双方を開口円11bの外側へ退避させ、開口部11aが最も開放される開放状態に設定する。これにより、撮像素子3に導かれる光量が最大限に確保されるため、夜間時や曇天時等であっても画質の低下を最小限に抑制する。
また、開放状態から絞り込む場合、制御手段13は、図6(b)に示すように、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114の双方を絞り込み量に応じて同量ずつ内側方向(光軸方向)に移動させる。これにより、各絞り羽根11によって形成される一つの開口部11aが、絞り値に応じて絞り込まれた通常絞り込み状態に設定される。
さらに、ゴースト低減機能を実行する場合、制御手段13は、第1駆動部121のみを駆動し、第1絞り羽根群113を内側方向(光軸方向)へ移動させる。そして、図6(c)に示すように、第1絞り羽根群113の先端が光軸を遮光したところで第1駆動部121を停止し、ゴースト低減状態に設定する。これにより、第1絞り羽根群113の各絞り羽根11が光軸に関して開口部11aの対称位置を全て遮光するため、撮像素子3からの不要な戻り光を遮断し、ゴーストを低減する。
また、上記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、制御手段13は、図6(d)に示すように、第1駆動部121を停止させたまま第2駆動部122を駆動し、絞り込み量に応じて第2絞り羽根群114を内側方向(光軸方向)へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する。このとき、開口部11aの対称位置は全て遮光されたままであるため、ゴーストの低減機能が持続される。
以上のような本実施例2によれば、虹彩絞り構造をなす第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114とを独立して制御可能なゴースト低減装置1Bによって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制できることが示された。
なお、上述した本実施例2では、ゴーストを低減する場合、第1絞り羽根群113を駆動して光軸を遮光していたが、この構成に限定されるものではなく、第2絞り羽根群114を駆動してもよい。すなわち、第1絞り羽根群113または第2絞り羽根群114のいずれか一群が光軸を遮光するように駆動制御されていればよい。
また、上述した本実施例2では、各絞り羽根11を交互に第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114とに振り分けていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、光軸に直交する直線に関して一方側にある絞り羽根11を第1絞り羽根群113とし、他方側にある絞り羽根11を第2絞り羽根群114としてもよい。この場合、いずれか一方の絞り羽根群を開放することにより、半円形状の開口部11aが形成される。
さらに、上述した本実施例2では、偶数枚の絞り羽根11が第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114とに同じ枚数ずつ振り分けられているが、この構成に限定されるものではない。すなわち、以下の実施例3で例示するように、奇数枚の絞り羽根11を3群以上の絞り羽根群に分けて駆動制御してもよい。
本実施例3におけるゴースト低減装置1Cは、虹彩絞り構造を採用した実施例2の変形例に相当するものである。本実施例3において、各絞り羽根11は、図7に示すように、光軸に関して点対称に配置された奇数枚(9枚)で構成されており、交互に第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114と第3絞り羽根群115とに分けられている。また、虹彩絞りの開口円11bの中心が光軸と一致するように配置されている。
本実施例3において、絞り羽根駆動手段12は、図7に示すように、第1絞り羽根群113に属する全ての絞り羽根11を駆動する第1駆動部121と、第2絞り羽根群114に属する全ての絞り羽根11を駆動する第2駆動部122と、第3絞り羽根群115に属する全ての絞り羽根を駆動する第3駆動部123とを備えている。これら第1駆動部121、第2駆動部122および第3駆動部123は、本発明に係る絞り羽根群駆動部に相当するものであり、第1絞り羽根群113、第2絞り羽根群114および第3絞り羽根群115のそれぞれを内外方向に回動自在に駆動し、互いの重なり具合を変化させることにより開口部11aの大きさを調節するようになっている。
制御手段13は、第1駆動部121、第2駆動部122および第3駆動部123をそれぞれ独立に制御し、第1絞り羽根群113、第2絞り羽根群114および第3絞り羽根群115のそれぞれを所定の動作量で駆動させるものである。本実施例3において、制御手段13は、絞り値の指定および本発明に係るゴースト低減機能の指定の有無に基づいて、後述する各種の状態を実現するようになっている。
つぎに、以上の構成を備えた本実施例3のゴースト低減装置1Cの作用について説明する。夜間時や曇天時等のように、光量が少なくゴーストを低減する必要がない場合、制御手段13は、図8(a)に示すように、全ての絞り羽根群113,114,115を開口円11bの外側へ退避させ、開口部11aが最も開放される開放状態に設定する。これにより、撮像素子3に導かれる光量が最大限に確保されるため、夜間時や曇天時等であっても画質の低下を最小限に抑制する。
また、開放状態から絞り込む場合、制御手段13は、図8(b)に示すように、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114のみを絞り込み量に応じて同量ずつ内側方向(光軸方向)に移動させる。これにより、各絞り羽根11によって形成される開口部11aが、絞り値に応じて絞り込まれた通常絞り込み状態に設定される。
さらに、ゴースト低減機能を実行する場合、制御手段13は、第1駆動部121および第2駆動部122のみを駆動し、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114を内側方向(光軸方向)へ移動させる。そして、図8(c)に示すように、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114の先端が光軸を遮光したところで第1駆動部121および第2駆動部122を停止し、ゴースト低減状態に設定する。これにより、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114の各絞り羽根11が複数の開口部11aを形成し、光軸に関して各開口部11aの対称位置を全て遮光するため、撮像素子3からの不要な戻り光を遮断し、ゴーストを低減する。
また、上記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、制御手段13は、図8(d)に示すように、第1駆動部121および第2駆動部122を停止させたまま第3駆動部123を駆動し、絞り込み量に応じて第3絞り羽根群115を内側方向(光軸方向)へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する。このとき、各開口部11aの対称位置は全て遮光されたままであるため、ゴーストの低減機能が持続される。
以上のような本実施例3によれば、虹彩絞り構造をなす第1絞り羽根群113と第2絞り羽根群114と第3絞り羽根群115とを独立して制御可能なゴースト低減装置1Cによって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制できることが示された。
なお、上述した本実施例3では、ゴーストを低減する場合、第1絞り羽根群113および第2絞り羽根群114を駆動して光軸を遮光していたが、この構成に限定されるものではない。すなわち、第1絞り羽根群113、第2絞り羽根群114または第3絞り羽根群115のうち少なくとも一群が光軸を遮光するように駆動制御されていればよい。
本実施例4におけるゴースト低減装置1Dの特徴は、図9に示すように、複数枚の絞り羽根11が光軸に関して非等方的に配置された特殊な虹彩絞り構造を有している点にある。本実施例4において、各絞り羽根11は、それぞれ異なる繰り出し量が設定されており、内外方向へ回動自在に構成されている。また、虹彩絞りが最も開放されたときの開口円11bの中心が光軸と一致するように配置されている。
また、本実施例4において、絞り羽根駆動手段12は、制御手段13によって駆動制御され、絞り羽根11のそれぞれに異なる駆動量を付与することにより、開口部11aの大きさおよび位置を調節するようになっている。
制御手段13は、絞り羽根駆動手段12によって絞り羽根11のそれぞれを異なる駆動量で繰り出しまたは退避させるものである。本実施例4において、制御手段13は、絞り値の指定および本発明に係るゴースト低減機能の指定の有無に基づいて、後述する各種の状態を実現するようになっている。
つぎに、以上の構成を備えた本実施例4のゴースト低減装置1Dの作用について説明する。夜間時や曇天時等のように、光量が少なくゴーストを低減する必要がない場合、制御手段13は、図9(a)に示すように、全ての絞り羽根11を最も外側へ退避させ、開口部11aが最も開放された開放状態に設定する。これにより、撮像素子3に導かれる光量が最大限に確保されるため、夜間時や曇天時等であっても画質の低下を最小限に抑制する。
また、開放状態から絞り込む場合、制御手段13は、図9(b)に示すように、各絞り羽根11のそれぞれを異なる絞り込み量で内側方向(光軸方向)に移動させる。これにより、各絞り羽根11によって形成される開口部11aが、絞り値に応じて絞り込まれた絞り込み状態に設定される。
さらに、ゴースト低減機能を実行する場合、制御手段13は、各絞り羽根11をさらに内側方向(光軸方向)へ移動させる。そして、図9(c)に示すように、虹彩絞りを絞り込んだときの開口部11aの中心が光軸から偏心した位置となり、かつ、絞り羽根11のいずれか一枚が光軸を遮光するように駆動制御し、ゴースト低減状態に設定する。これにより、いずれかの絞り羽根11が光軸に関して開口部11aの対称位置を遮光するため、撮像素子3からの不要な戻り光を遮断し、ゴーストを低減する。
なお、上記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、制御手段13は、絞り羽根駆動手段12をさらに駆動し、絞り込み量に応じて各絞り羽根11を内側方向(光軸方向)へ移動させることにより、さらに絞り込んだ状態に設定する。このとき、開口部11aの対称位置は遮光されたままであるため、ゴーストの低減機能が持続される。
以上のような本実施例4によれば、開口部11aの中心が光軸から偏心するように制御可能なゴースト低減装置1Dによって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できることが示された。
本実施例5におけるゴースト低減装置1Eの特徴は、図10に示すように、複数の絞り羽根11を備えた虹彩絞り構造全体が平行移動可能に構成されている点にある。本実施例5において、各絞り羽根11は、光軸に関して点対称に配置されており、全ての絞り羽根11が同じ駆動量で内外方向へ回動自在に構成されている。また、虹彩絞りの開口円11bの中心が、後述する所定の基準位置において光軸と一致するように配置されている。さらに、全ての絞り羽根11は虹彩絞り構造としてユニット化されており、当該ユニット全体が光軸に直交する方向に設けられたガイドレール125aに沿ってスライド移動可能に構成されている。
本実施例5において、絞り羽根駆動手段12は、図10に示すように、各絞り羽根11を虹彩絞りとして駆動する虹彩絞り駆動部124と、絞り羽根11の全てを所定の基準位置から平行移動させる平行移動駆動部125とから構成されている。本実施例5において、虹彩絞り駆動部124は、絞り羽根11のそれぞれを内外方向に駆動し、その繰り出し量を変化させることにより開口部11aの大きさを調節するようになっている。
また、平行移動駆動部125は、図10に示すように、初期状態では虹彩絞りの開口円11bの中心を光軸と一致させており、当該位置が基準位置として設定されている。そして、絞り羽根11の全てを一体的に平行移動させることにより、開口部11aの位置を調節するようになっている。
制御手段13は、虹彩絞り駆動部124による絞り羽根11の絞り量と、平行移動駆動部125による絞り羽根11の平行移動量とを独立に制御するものである。本実施例5において、制御手段13は、絞り値の指定および本発明に係るゴースト低減機能の指定の有無に基づいて、後述する各種の状態を実現するようになっている。
つぎに、以上の構成を備えた本実施例5のゴースト低減装置1Eの作用について説明する。夜間時や曇天時等のように、光量が少なくゴーストを低減する必要がない場合、制御手段13は、図11(a)に示すように、平行移動駆動部125を駆動させずに基準位置のままとする。一方、制御手段13は、虹彩絞り駆動部124によって全ての絞り羽根11を最も外側へ退避させ、開口部11aが最も開放される開放状態に設定する。これにより、撮像素子3に導かれる光量が最大限に確保されるため、夜間時や曇天時等であっても画質の低下を最小限に抑制する。
また、開放状態から絞り込む場合、制御手段13は、図11(b)に示すように、平行移動駆動部125に基準位置を保持させたまま、絞り込み量に応じて虹彩絞り駆動部124に各絞り羽根11を同量ずつ内側方向(光軸方向)に移動させる。これにより、各絞り羽根11によって形成される一つの開口部11aが、絞り値に応じて絞り込まれた通常絞り込み状態に設定される。
さらに、ゴースト低減機能を実行する場合、制御手段13は、上記の通常絞り込み状態のまま平行移動駆動部125を駆動し、全ての絞り羽根11を基準位置から離れる方向へ平行移動させる。そして、図11(c)に示すように、開口部11aが光軸から外れ、絞り羽根11のいずれか一枚が光軸を遮光したところで平行移動駆動部125を停止し、ゴースト低減状態に設定する。これにより、光軸に関して開口部11aの対称位置が絞り羽根11によって遮光されるため、撮像素子3からの不要な戻り光を遮断し、ゴーストを低減する。
また、上記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、制御手段13は、図11(d)に示すように、虹彩絞り駆動部124を駆動し、絞り込み量に応じて全ての絞り羽根11を内側方向(光軸方向)へ移動させる。また、制御手段13は、虹彩絞り駆動部124によって各絞り羽根11が内側へ移動した距離を取得し、当該距離だけ基準位置に近づく方向へ平行移動駆動部125を駆動することにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する。このとき、開口部11aの対称位置は全て遮光されたままであるため、ゴーストの低減機能が持続される。また、開口部11aの中心が光軸に近づくこととなるため、周囲の光線による収差が低減される。
以上のような本実施例5によれば、虹彩絞り構造全体が平行移動するように制御可能なゴースト低減装置1Eによって、ゴーストが発生しやすい状況下では効果的にゴーストを低減できるとともに、ゴーストが発生しにくい状況下では画質の低下を抑制できることが示された。
なお、上述した本実施例5では、平行移動駆動部125が、虹彩絞り構造とともに虹彩絞り駆動部124も一体的に平行移動させていたが、この構成に限定されるものではない。すなわち、虹彩絞り駆動部124については平行移動させることなく、少なくとも絞り羽根11全体が基準位置から平行移動可能に構成されていればよい。
なお、本発明に係るゴースト低減装置1およびこれを備えた撮像装置10、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系2は、前述した実施形態や実施例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した本実施形態では、本発明に係る撮像装置10をデジタルビデオカメラに適用し、本発明に係る撮像光学系2を当該デジタルビデオカメラに備えられた撮像光学系に適用することを想定している。しかしながら、本発明の適用範囲は上記に限定されるものではなく、デジタルスチルカメラ、フィルムカメラ、スマートフォンやタブレット等に組み込まれたカメラ等のように、各種のカメラに備えられた撮像光学系及びこれらの撮像光学系を備えた撮像装置に広く適用することができる。
1 ゴースト低減装置
1A ゴースト低減装置(実施例1)
1B ゴースト低減装置(実施例2)
1C ゴースト低減装置(実施例3)
1D ゴースト低減装置(実施例4)
1E ゴースト低減装置(実施例5)
2 撮像光学系
3 撮像素子
10 撮像装置
11 絞り羽根
11a 開口部
11b 開口円
12 絞り羽根駆動手段
13 制御手段
21 前群レンズ
22 絞り
23 後群レンズ
111 第1絞り羽根
111a 開口窓
111b 切り欠き
112 第2絞り羽根
112a 開口窓
112b 切り欠き
113 第1絞り羽根群
114 第2絞り羽根群
115 第3絞り羽根群
121 第1駆動部
122 第2駆動部
123 第3駆動部
124 虹彩絞り駆動部
125 平行移動駆動部
125a ガイドレール

Claims (13)

  1. 撮像光学系における瞳位置近傍に配置され、光を通過させる1または複数の開口部を形成する複数の絞り羽根と、
    前記各絞り羽根を駆動して前記開口部の大きさおよび/または位置を調節する絞り羽根駆動手段と、
    前記絞り羽根駆動手段による前記各絞り羽根の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御し、
    前記複数の絞り羽根は、互いに重なり合う第1絞り羽根と第2絞り羽根とからなり、双方に設けられた開口窓または切り欠きによって前記開口部を形成するとともに、前記開口部が最も開放されたときの中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記第1絞り羽根を駆動する第1駆動部と、前記第2絞り羽根を駆動する第2駆動部とからなり、
    前記制御手段は、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記第1絞り羽根または前記第2絞り羽根の一方が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した一方の絞り羽根を停止させたまま、他方の絞り羽根を近接方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減装置。
  2. 撮像光学系における瞳位置近傍に配置され、光を通過させる1または複数の開口部を形成する複数の絞り羽根と、
    前記各絞り羽根を駆動して前記開口部の大きさおよび/または位置を調節する絞り羽根駆動手段と、
    前記絞り羽根駆動手段による前記各絞り羽根の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御し、
    前記複数の絞り羽根は、複数枚の絞り羽根からなる絞り羽根群を複数備えた虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根群について、これらの絞り羽根群に属する全ての絞り羽根を駆動する絞り羽根群駆動部を備えており、
    前記制御手段は、前記各絞り羽根群駆動部のそれぞれを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記絞り羽根群の少なくとも一群が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した絞り羽根群を停止させたまま、他の絞り羽根群を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減装置。
  3. 撮像光学系における瞳位置近傍に配置され、光を通過させる1または複数の開口部を形成する複数の絞り羽根と、
    前記各絞り羽根を駆動して前記開口部の大きさおよび/または位置を調節する絞り羽根駆動手段と、
    前記絞り羽根駆動手段による前記各絞り羽根の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御し、
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りが最も開放されたときの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記制御手段は、前記絞り羽根駆動手段によって、前記絞り羽根のそれぞれを異なる駆動量で繰り出しまたは退避させ、
    ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞りを絞り込んだときの前記開口部の中心が光軸から偏心した位置となり、かつ、前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態に設定されている各絞り羽根を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減装置。
  4. 撮像光学系における瞳位置近傍に配置され、光を通過させる1または複数の開口部を形成する複数の絞り羽根と、
    前記各絞り羽根を駆動して前記開口部の大きさおよび/または位置を調節する絞り羽根駆動手段と、
    前記絞り羽根駆動手段による前記各絞り羽根の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御し、
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が、所定の基準位置において光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根を虹彩絞りとして駆動する虹彩絞り駆動部と、前記絞り羽根の全てを前記基準位置から平行移動させる平行移動駆動部とからなり、
    前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞り駆動部を制御して前記開口部を絞り込むとともに、前記平行移動駆動部を制御して前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御する、ゴースト低減装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載のゴースト低減装置を備えた撮像装置。
  6. 光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根を撮像光学系における瞳位置近傍に配置し、前記各絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御する、ゴースト低減方法であって、
    前記複数の絞り羽根は、互いに重なり合う第1絞り羽根と第2絞り羽根とからなり、双方に設けられた開口窓または切り欠きによって前記開口部を形成するとともに、前記開口部が最も開放されたときの中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記第1絞り羽根を駆動する第1駆動部と、前記第2絞り羽根を駆動する第2駆動部とからなり、
    前記制御手段は、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記第1絞り羽根または前記第2絞り羽根の一方が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した一方の絞り羽根を停止させたまま、他方の絞り羽根を近接方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減方法
  7. 光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根を撮像光学系における瞳位置近傍に配置し、前記各絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御する、ゴースト低減方法であって、
    前記複数の絞り羽根は、複数枚の絞り羽根からなる絞り羽根群を複数備えた虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根群について、これらの絞り羽根群に属する全ての絞り羽根を駆動する絞り羽根群駆動部を備えており、
    前記制御手段は、前記各絞り羽根群駆動部のそれぞれを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記絞り羽根群の少なくとも一群が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した絞り羽根群を停止させたまま、他の絞り羽根群を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減方法
  8. 光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根を撮像光学系における瞳位置近傍に配置し、前記各絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御する、ゴースト低減方法であって、
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りが最も開放されたときの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記制御手段は、前記絞り羽根駆動手段によって、前記絞り羽根のそれぞれを異なる駆動量で繰り出しまたは退避させ、
    ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞りを絞り込んだときの前記開口部の中心が光軸から偏心した位置となり、かつ、前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態に設定されている各絞り羽根を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、ゴースト低減方法
  9. 光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根を撮像光学系における瞳位置近傍に配置し、前記各絞り羽根が前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御する、ゴースト低減方法であって、
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が、所定の基準位置において光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根を虹彩絞りとして駆動する虹彩絞り駆動部と、前記絞り羽根の全てを前記基準位置から平行移動させる平行移動駆動部とからなり、
    前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞り駆動部を制御して前記開口部を絞り込むとともに、前記平行移動駆動部を制御して前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御する、ゴースト低減方法。
  10. レンズを介して被写体からの光を撮像素子に結像させる撮像光学系であって、
    光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根が、前記撮像光学系における瞳位置近傍に配置されており、前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御され
    前記複数の絞り羽根は、互いに重なり合う第1絞り羽根と第2絞り羽根とからなり、双方に設けられた開口窓または切り欠きによって前記開口部を形成するとともに、前記開口部が最も開放されたときの中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記第1絞り羽根を駆動する第1駆動部と、前記第2絞り羽根を駆動する第2駆動部とからなり、
    前記制御手段は、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記第1絞り羽根または前記第2絞り羽根の一方が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した一方の絞り羽根を停止させたまま、他方の絞り羽根を近接方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、撮像光学系。
  11. レンズを介して被写体からの光を撮像素子に結像させる撮像光学系であって、
    光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根が、前記撮像光学系における瞳位置近傍に配置されており、前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御され
    前記複数の絞り羽根は、複数枚の絞り羽根からなる絞り羽根群を複数備えた虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根群について、これらの絞り羽根群に属する全ての絞り羽根を駆動する絞り羽根群駆動部を備えており、
    前記制御手段は、前記各絞り羽根群駆動部のそれぞれを独立に制御し、
    ゴーストを低減する場合、前記絞り羽根群の少なくとも一群が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態において、前記光軸を遮光した絞り羽根群を停止させたまま、他の絞り羽根群を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、撮像光学系。
  12. レンズを介して被写体からの光を撮像素子に結像させる撮像光学系であって、
    光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根が、前記撮像光学系における瞳位置近傍に配置されており、前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御され
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りが最も開放されたときの開口円の中心が光軸と一致するように配置されており、
    前記制御手段は、前記絞り羽根駆動手段によって、前記絞り羽根のそれぞれを異なる駆動量で繰り出しまたは退避させ、
    ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞りを絞り込んだときの前記開口部の中心が光軸から偏心した位置となり、かつ、前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御することにより、ゴースト低減状態に設定し、
    前記ゴースト低減状態からさらに絞り込む場合、前記ゴースト低減状態に設定されている各絞り羽根を前記光軸へ向かう内側方向へ移動させることにより、ゴースト低減・絞り込み状態に設定する、撮像光学系。
  13. レンズを介して被写体からの光を撮像素子に結像させる撮像光学系であって、
    光を通過させる1または複数の開口部を形成するように駆動制御可能な複数の絞り羽根が、前記撮像光学系における瞳位置近傍に配置されており、前記撮像光学系の光軸に関して前記開口部の対称位置を全て遮光するように駆動制御され
    前記複数の絞り羽根は、虹彩絞り構造に構成されているとともに、前記虹彩絞りの開口円の中心が、所定の基準位置において光軸と一致するように配置されており、
    前記絞り羽根駆動手段は、前記各絞り羽根を虹彩絞りとして駆動する虹彩絞り駆動部と、前記絞り羽根の全てを前記基準位置から平行移動させる平行移動駆動部とからなり、
    前記制御手段は、ゴーストを低減する場合、前記虹彩絞り駆動部を制御して前記開口部を絞り込むとともに、前記平行移動駆動部を制御して前記絞り羽根のいずれか一枚が前記光軸を遮光するように駆動制御する、撮像光学系。
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