JP2008054072A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008054072A
JP2008054072A JP2006228584A JP2006228584A JP2008054072A JP 2008054072 A JP2008054072 A JP 2008054072A JP 2006228584 A JP2006228584 A JP 2006228584A JP 2006228584 A JP2006228584 A JP 2006228584A JP 2008054072 A JP2008054072 A JP 2008054072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
subject
aspect ratio
electrical signal
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006228584A
Other languages
English (en)
Inventor
Harushige Yamamoto
晴滋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006228584A priority Critical patent/JP2008054072A/ja
Publication of JP2008054072A publication Critical patent/JP2008054072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

【課題】画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体を撮像する撮像装置であって、対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、前記対物レンズからの光を反射し、前記撮像素子に導光する反射素子とを有し、前記撮像面は、第1のアスペクト比で構成され、前記被写体の静止画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、前記被写体の動画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比と異なる第2のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、前記被写体の動画撮像の場合において、第1の撮像から撮像方向を変更した第2の撮像の際に前記電気信号を読み出す領域は、前記第1の撮像の際に前記電気信号を読み出さない領域を含むことを特徴とする撮像装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的には、撮像装置に係り、特に、パン・チルト撮影が可能な撮像装置に関する。本発明は、例えば、連続した画像を撮像するビデオカメラに好適である。
近年のデジタルビデオカメラやデジタルカメラなどの撮像装置の普及に伴って、かかる撮像装置は様々なシーンに適用されると共に、撮像の高品位化及び撮像装置の小型化がますます要求されている。例えば、デジタルビデオカメラは、店舗の天井などに備え付けられる監視用ビデオカメラとして使用されており、監視する被写体(被写界)に応じてパン・チルト動作を可能とする駆動機構を有する。このような駆動機構に関する技術は、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、監視用ビデオカメラに対して予め決めた撮像位置(監視ピント)における撮像条件(パン角度値、チルト角度値、ズーム倍率値)を設定する。そして、パン角度値及びチルト角度値から撮像位置に対する撮像素子上での電子ズーム切り出し位置の中心座標を演算すると共に、ズーム倍率値から現在の光学ズーム倍率値に対する電子ズーム倍率値を演算する。次いで、カメラ部を目的の撮像位置に切り換えて電子ズーム切り出し位置から電子ズーム処理し、この後、電子ズーム処理を相殺する方向でパン・チルト、光学ズームを駆動して、光学ズーム処理した画像を出力する。
また、本出願人は、被写体からの光を反射素子によって略90度方向に偏向して撮像素子に導く光学系を有する撮像装置において、反射素子(プリズム)の回転角度と対物レンズの回転角度との関係が2倍となるように構成したチルト機構を提案している。
特開2004−7261号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、監視用ビデオカメラ用の技術である。例えば、特許文献1では、ドアの開閉を検知すると、予め設定した情報に基づき、電子ズームによってドア部分を拡大表示し、その後、初期位置から予め設定したパン位置及びチルト位置に向かってパン・チルト動作をしながら光学ズームを機能させる。これにより、徐々に電子ズームの倍率を低くして電子ズームを光学ズームで相殺し、最終的に光学ズームによって高画質の画像を得ることができる。但し、特許文献1は、監視用ビデオカメラに要求される仕様(即ち、目的の被写体を短時間に捉えること)を優先しており、撮像初期における電子ズームによる画像の劣化を考慮していない。更に、カメラの構造及び制御が異なるため、一般的なユーザーが使用するビデオカメラに適用することができない。
一方、本出願人が提案するチルト機構は、画像の劣化を防止することはできるが、チルト機構の構成部品や駆動源を必要とするため、装置の大型化やコストアップを招いてしまう。
そこで、本発明は、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる撮像装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての撮像装置は、被写体を撮像する撮像装置であって、対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、前記対物レンズからの光を反射し、前記撮像素子に導光する反射素子とを有し、前記撮像面は、第1のアスペクト比で構成され、前記被写体の静止画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、前記被写体の動画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比と異なる第2のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、前記被写体の動画撮像の場合において、第1の撮像から撮像方向を変更した第2の撮像の際に前記電気信号を読み出す領域は、前記第1の撮像の際に前記電気信号を読み出さない領域を含むことを特徴とする。
本発明の別の側面としての撮像装置は、被写体の静止画及び動画を撮像する撮像装置であって、対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、前記対物レンズからの光を偏向し、前記撮像素子に導光する反射素子とを有し、前記撮像面は、第1の撮像時において、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出す第1の領域と、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出さない第2の領域とを含み、前記第1の撮像から撮像方向を変更した第2の撮像の際、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出す領域は、前記第2の領域を含むことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる撮像装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての撮像装置について説明する。なお、各図において、同一の部材には同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の撮像装置1は、被写体の静止画及び動画を撮像する撮像装置である。撮像装置1は、後述するように、画像の劣化、装置の大型化及びコストアップを招くことなく、パン・チルト撮影を実現することができる。撮像装置1は、主要な構成要素として、図1に示すような反射型の光学系10を有する。ここで、図1は、撮像装置1が有する光学系10の構成を示す概略断面図である。
図1を参照するに、101は、第1の光軸A上に位置する光学要素である対物レンズである。102は、対物レンズ101からの光を略90度折り曲げて(偏向して)後述する撮像素子106に導光する反射素子である。換言すれば、反射素子102は、第1の光軸Aを略90度折り曲げて(偏向して)第2の光軸Bに導く。ここで、第1の光軸Aとは、対物レンズ101の光軸であり、第2の光軸Bとは、後述する撮像レンズ105及び撮像素子106の光軸である。
反射素子102は、本実施形態では、プリズムであり、かかるプリズムの入射平面部102a及び射出平面部102bには第1の接合レンズ103及び第2の接合レンズ104が接着(固定)されている。即ち、第1の接合レンズ103は、対物レンズ101と反射素子102との間に位置し、第2の接合レンズ104は、反射素子102と撮像素子105との間に位置する。
撮像レンズ105は、複数のレンズで構成されるレンズ群であり、第2の光軸B上に配置される。106は、対物レンズ101、第1の接合レンズ103、反射素子102、第2の接合レンズ104及び撮像レンズ105を通過した光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子であり、第2の光軸B上に配置される。撮像素子106は、本実施形態では、CCDで構成される。
対物レンズ101を透過した光は、第1の接合レンズ103を介して反射素子102に入射され、反射素子102の反射面102cで偏向(反射)される。撮像素子102の反射面102cによって反射された光は、第2の接合レンズ104を透過し、更に、撮像レンズ105を通過して、撮像素子106上に結像される。
図2は、図1に示す反射型の光学系10が組み込まれる鏡筒ユニット20の要部斜視図である。なお、鏡筒ユニット20は、後述するように、パンニング駆動用のパンニング駆動機構PMも内包する。
図2を参照するに、201は、鏡枠の一部を構成するCCDホルダーである。CCDホルダー201には、撮像素子106であるCCDが光学系10の結像面に配置されると共に、後述する鏡筒ユニット20の構成要素が内部に配置される。なお、対物レンズ101や反射素子(プリズム)102を内包するプリズムホルダー202が、フランジ部201aを介して、CCDホルダー201に配置される。プリズムホルダー202は、本実施形態では、図示しないネジ等によって、撮像素子106が配置された光学系10の結像面の反対側に固定される。
203は、撮像レンズ105の一部を構成する2群レンズを内包する2群ホルダーである。なお、2群レンズは、撮像光学系の変倍機能を有するレンズ、所謂、バリエーターレンズである。2群ホルダー203は、第2の光軸Bに沿ってCCDホルダー201に固定された第1のガイドバー204aに摺動自在に支持されると共に、第2のガイドバー204bによって第1のガイドバー204a周りの回転を規制される。
2群ホルダー203には、ラック205が取り付けられている。206は、2群ホルダー203を第2の光軸Bに沿って駆動するためのステッピングモーターである。ステッピングモーター206の出力軸には、リードスクリュー207が固定される。また、リードスクリュー207は、ネジを介して、ラック205と接続する。これにより、リードスクリュー207の回転に伴って、2群ホルダー203を第2の光軸Bに沿って移動(進退)させることができる。
208は、撮像レンズ105の一部を構成する4群レンズを内包する4群ホルダーである。なお、4群レンズは、撮像光学系の補正機能を有するレンズ、所謂、コンペンセーターレンズである。4群ホルダー208は、2群ホルダー203と同様に、第1のガイドバー204a及び第2のガイドバー204bによって、第2の光軸Bに沿って摺動自在に支持される。また、4群ホルダー208には、図示しないラックが取り付けられている。これにより、2群ホルダー203と同様に、ステッピングモーター209の出力が、図示しないリードスクリューに伝達され、ラックの駆動によって、4群ホルダー208を第2の光軸Bに沿って移動(進退)させることができる。
30は、対物レンズ101(撮像レンズ105)からの光の透過量(光量)を規制するアイリスユニットである。アイリスユニット30には、後述するパンニング駆動機構PMが一体的に取り付けられている。パンニング駆動機構PMは、鏡筒ユニット20を第2の光軸B周りに回転させ、撮像装置1のパンニング撮影を可能にする。
図3は、パンニング駆動機構PMの構成を示す要部斜視図である。パンニング駆動機構PMは、アイリスユニット30の一部を構成する。パンニング駆動機構PMは、後述するように、鏡筒ユニット20を第2の光軸B周りに回動させる。
図3を参照するに、301は、アイリス地板であり、光軸(第2の光軸B)上に開口部301aを有する。図示しないアイリス羽根は、適正な露光が得られるように、開口部301aを遮蔽する。換言すれば、アイリス羽根は、対物レンズ101(撮像レンズ105)からの光の光量を制御する。また、開口部301aの奥に位置するレンズ受け部301cには、撮像レンズ105の一部を構成する3群レンズが固定される。
302は、ステッピングモーターであり、図示しないネジによって、アイリス地板301に固定される。303は、ピニオンギアであり、ステッピングモーター302の出力軸302aに圧入される。
304は、第1の減速ギアであり、アイリス地板301の軸301bに回転可能に軸支される。なお、第1の減速ギア304の大ギア部304aは、ピニオンギア303と結合(ギア結合)する。
305は、中間地板である。中間地板305は、第1の減速ギア304がアイリス地板301に組み込まれた後、図示しないネジによってアイリス地板301に固定される。
306は、第2の減速ギアであり、中間地板305の支軸305aに回転可能に軸支される。第2の減速ギア306の大ギア部306aは、第1の減速ギア304の小ギア部304bと結合(ギア結合)する。
307は、第3の減速ギアであり、中間地板305の支軸305bに回転可能に軸支される。第3の減速ギア307の大ギア部307aは、第2の減速ギア306の小ギア部306bと結合(ギア結合)する。
308は、出力ギアであり、中間地板305の支軸305cに回転可能に軸支される。出力ギア308のギア部308aは、第3の減速ギア307の小ギア部307bに結合(ギア結合)する。
309は、ギア押さえであり、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)が組み込まれた後、図示しないネジによってアイリス地板301に固定される。ギア押さえ309は、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)を回転可能に保持し、減速ギアユニットを構成する。
減速ギアユニットにおいて、ステッピングモーター302の回転は、上述した各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)に伝達され、最終的に出力ギア308に伝達される。この際、出力ギア308には、ステッピングモーター302の回転力が拡大して伝達される。なお、出力ギア308は、後述するように、その一部がCCDホルダー201の外周面から突出するように配置される。
図4は、第1の減速ギア304、第2の減速ギア306、第3の減速ギア307及びアイリス羽根310a及び310bが組み込まれたパンニング駆動機構PMを示す要部斜視図である。
図4を参照するに、アイリス羽根310a及び310bは、上述したように、アイリス地板301の開口部301aを遮蔽する。311は、アイリス駆動用のアクチュエータである。アイリス羽根310a及び310bは、アイリス地板301の支持軸301bに回転可能に軸支され、また、アクチュエータ311の駆動軸311aが係合孔に摺動自在に係合する。従って、アイリス羽根310a及び310bは、アクチュエータ311の回転によって、アイリス羽根301の開口部301aの開口量(開口率)を制御する(即ち、適正な露光を得る)ことができる。
312は、光の透過量(透過光量)を規制する半透過フィルムで構成されたNDフィルターである。NDフィルター312は、アイリス地板301の支持軸301dに回転可能に軸支される。また、NDフィルター312の係合孔312aは、アクチュエータ311の駆動軸311aに摺動自在に係合する。これにより、NDフィルター312は、アクチュエータ311の駆動に伴って、開口部301a、及び、アイリス羽根310a及び310bによって形成された開口に移動(進退)し、透過光量を制御することができる。
図5は、CCDホルダー201に組み込まれるパンニング駆動機構PMの構成要素(アイリスユニット30、2群ホルダー203及び4群ホルダー208など)を示す要部斜視図である。
図5を参照するに、アイリスユニット30は、図示しないネジなどによってCCDホルダー201に固定される。また、2群ホルダー203及び4群ホルダー208は、第1のガイドバー204a及び第2のガイドバー205bによって、光軸方向に摺動自在に支持されている。
鏡筒ユニット20の全体をパンニングするために、ステッピングモーター302が回転すると、その駆動力が各減速ギア(第1乃至第3の減速ギア)に伝達され、出力ギア308に伝達される。出力ギア308は、上述したように、その一部がCCDホルダー201の外周面から突出するように配置されている。従って、パンニング駆動機構PMは、2群ホルダー203や4群ホルダー208の動作に影響を与えることなく、CCDホルダー201の内部に収納される。これにより、パンニング駆動機構PMの小型化を実現することができる。
図6は、回転可能に支持された鏡筒ユニット20を示す要部斜視図である。図6を参照するに、313は、CCDカバーであり、鏡枠の他方を形成する。CCDカバー313は、CCDホルダー201の内部にパンニング駆動機構PMの構成要素を組み込んだ後、図示しないネジなどによってCCDホルダー201に固定される。
押さえ部材314及び支持部材315は、鏡筒ユニット20の全体を回転可能に支持する。支持部材315には、出力ギア308と結合(ギア結合)する内歯ギア315aが形成されている。これにより、鏡筒ユニット20の全体は、出力ギア308の回転に伴って、光軸周りに回転する。この結果、ユーザーが意図する構図となるように、パンニング撮影を行うことができる。
次に、本発明の撮像装置1におけるチルト撮影に関して説明する。図7は、撮像装置1に用いられる撮像素子(CCD)106の撮像面ISを示す概略平面図である。図7において、後述する第1の領域IA1及び第2の領域IA2を含む全領域IAが静止画撮像時に使用される(即ち、電気信号を読み出す)領域であり、例えば、4:3のアスペクト比(第1のアスペクト比)で構成される。
例えば、撮像素子106の(撮像面ISの)画面サイズが1/2.5インチサイズの大きさであった場合、イメージサークルは概略φ7.1mmとなる。従って、4:3のアスペクト比の画面サイズであれば、長辺が5.68mm、短辺が4.26mmの画面サイズとなり、かかる領域(全領域IA)を用いて被写体の静止画が撮像される。換言すれば、静止画撮像時に使用される撮像素子106の撮像面ISの長辺は5.68mm、静止画撮像時に使用される撮像素子106の撮像面ISの短辺は4.26mmとなる。
一方、被写体の動画は、近年主流となっているワイド画面、即ち、16:9のアスペクト比(第2のアスペクト比)のハイビジョンサイズで撮像される。従って、第2の領域IA2を除いた範囲、即ち、長辺が5.68mm、短辺が3.195mmの第1の領域IA1が被写体の動画撮像時に使用される(即ち、電気信号を読み出す)領域となる。
ここで、撮像装置1の光学系10の諸元を設定し、撮像装置1によるチルト撮影を具体的に説明する。まず、反射素子102であるプリズムを含む撮像光学系の焦点距離fが、以下の数式1で示される仕様であるとする。
ここで、括弧内の数字は、35mm銀塩フィルムを使用した場合の焦点距離fに換算した数値である。
また、数式1は、4:3のアスペクト比で撮像する場合(即ち、静止画撮像時)の焦点距離を表している。
一方、16:9のアスペクト比で撮像する場合(即ち、動画撮像時)の諸元を示すと、まず、イメージサークルは、以下の数式2で表される。
従って、35mm銀塩フィルムを使用した場合の焦点距離を換算すると、ワイド時は以下の数式3で表され、テレ時は以下の数式4で表される。
数式2乃至4に示される条件で被写体の動画を撮像した場合、上述したように、第2の領域IA2は使用されない(即ち、第2の領域IA2から電気信号を読み出さない)。そこで、本実施形態では、被写体の動画撮像時において、第2の領域IA2を利用して電子チルト撮影を行う。換言すれば、電子チルト撮像時(第1の撮像時から撮像方向を変更した第2の撮像時)において、被写体の動画撮像時に第2の領域(即ち、第1の撮像時に電気信号を読み出さない領域)から電気信号を読み出す。具体的には、被写体の動画撮像時において、通常撮影時(第1の撮像時)から撮像方向を上方向に変更したチルト撮像時(第2の撮像時)に第2の領域IA2aを含む16:9のアスペクト比の画面サイズの領域IA2a’から電気信号を読み出す。一方、被写体の動画撮像時において、通常撮影時(第1の撮像時)から撮像方向を下方向に変更したチルト撮像時(第2の撮像時)に第2の領域IA2bを含む16:9のアスペクト比の画面サイズの領域IA2b’から電気信号を読み出す。即ち、被写体の動画撮像時において、チルト撮影時に電気信号を読み出す領域は、第2の領域IA2a又はIA2bを含む。
ここで、図8を参照して、第2の領域IA2a又はIA2bを使用して電子チルト撮影を行った場合のチルト角度を求める。図8に示すように、電子チルトによって撮像素子106の撮像面ISの中心位置(短辺方向)がδだけ変位したとき、電子チルトできるチルド角度θは、以下の数式5で表される。従って、ワイド時に電子チルトできるチルト角度θWIDEは、以下の数式6で表され、テレ時に電子チルトできるチルト角度θTELEは、以下の数式7で表される。ここで、図8は、撮像装置1において、電子チルトを行った際の撮像素子106(撮像面IS)の中心位置の変位量δとチルト角度θとの関係を示す図である。
図9は、各焦点距離におけるチルト角度の関係(即ち、数式5)を示すグラフである。図9では、縦軸にチルト角度を、横軸に35mm銀塩フィルムを使用した場合に換算した焦点距離を採用する。
これまでは、撮像素子106が1/2.5インチサイズのCCDである場合を説明したが、以下では、撮像素子106が500万画素を有するCCDであるとして、電子ズームを併用した電子チルト撮像について説明する。
まず、4:3のアスペクト比を有する1/2.5インチサイズ、500万画素を有するCCDのセルサイズを求める。セルの一辺の長さXは、以下の数式8で表される。
従って、16:9のアスペクト比での動画撮像時における有効画素数M16:9は、以下の数式9で表される。
数式9は、動画撮像時において、3.75Mの解像度を有する状態で、且つ、上述した電子チルト撮像を行うことが可能であることを意味する。
ここで、2.2μmのセルサイズを有する撮像素子を用いてハイビジョン撮影を行うことができる最小の画面サイズを求める。かかる画面サイズは、ハイビジョン撮影(以下、「HD撮影」と称する。)では水平方向の解像力が1125本必要であることから、以下の数式10で表される。
また、このときの有効画素数MHDは、以下の数式11で表される。
従って、16:9のアスペクト比における動画撮像時には、数式10で表される画面サイズで、数式11で表される有効画素数まで電子ズームを行っても、実質的な画像劣化は生じないことになる。換言すれば、有効画素数以上の解像度で撮像しても、所謂、間引き撮像となり、撮像素子の有効利用にはなっていないことになる。
本実施形態では、HD撮影が可能な最小画面になるまでは、ユーザーが被写体を拡大するズーム動作を行っても電子ズームで対応する。換言すれば、撮像装置1は、被写体を拡大するズーム機能として、光学ズームと電子ズームとを有し、第1の解像度から第1の解像度よりも低い第2の解像度(ハイビジョン規格)になるまでは、電子ズームを動作させる。これにより、電子チルトできるチルト角度を実質的に大きくすることが可能となる。
ある焦点距離におけるHD撮影が可能な電子チルト角度θHDは、以下の数式12で定められる。
このときの電子ズームによる焦点距離fHD及び35mmフィルム換算焦点距離f35HDは、以下の数式13で表される。
ワイド時における各値及びテレ時における各値を求めると、以下の数式14及び15で表される。
このように、電子ズームを併用しないときの焦点距離範囲及び電子チルト角度の拡大を実現することができる。なお、動画撮像における画質劣化が生じないことは上述した通りである。
図10は、各焦点距離において、HD撮影の限界まで電子ズームを動作した際の電子ズーム焦点距離と電子チルト角度の関係を示すグラフである。図10では、左縦軸にHD撮影限界の電子チルト角度を、右縦軸にHD撮影限界の電子ズーム焦点距離(35mm換算)を、横軸に35mm銀塩フィルムを使用した場合に換算した焦点距離を採用する。
以下、図11を参照して、撮像装置1におけるズーム動作について説明する。図11は、撮像装置1におけるズーム動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザー(撮像者)がズーム動作スイッチを操作すると、ズームサブルーチンフローが開始される(ステップS101)。次いで、ステップS102において、テレ方向にズームしているのかどうかを判別する。この際、テレ方向にズームしていると判別されると、光学上の焦点距離fを確認し(ステップS103)、次に、現在撮像中の電子ズーム焦点距離fを確認する(ステップS104)。
次に、電子ズーム焦点距離fがHD撮影の限界かどうかを判別し(ステップS105)、電子ズーム焦点距離fがHD撮影の限界である場合には、更に、光学テレ端であるかどうかを判別する(ステップS106)。ステップS106において光学テレ端であると判別されると、これ以上のテレズーム操作は不可能であるため、ズームサブルーチンを抜ける(ステップS107)。一方、ステップS106において光学テレ端ではないと判別されると、光学ズームを動作させ(ステップS108)、ステップS102に戻る。
また、ステップS105において、電子ズーム焦点距離fがHD撮影の限界でない場合には、撮像倍率を拡大するために電子ズームを動作させ(ステップS109)、ステップS102に戻る。
一方、ステップS102において、テレ方向にズームしていないと判断されると、ワイド方向にズームしているかどうかを判別する(ステップS110)。この際、ワイド方向にズームしていないと判別された場合には、テレ方向にもワイド方向にもズームされていないため、ズームサブルーチンを抜ける(ステップS111)。
ステップS110において、ワイド方向にズームしていると判別された場合には、光学上の焦点距離fを確認し(ステップS112)、次に、現在撮像中の電子ズーム焦点距離fを確認する(ステップS113)。
次いで、鏡筒が光学上のワイド端であるかどうかを判別する(ステップS114)。ステップS114において、鏡筒が光学上のワイド端ではないと判別されると、光学ズーム(光学ズームによるワイドズーム)を動作させ(ステップS115)、ステップS102に戻る。また、ステップS114において、鏡筒が光学上のワイド端であると判別されると、電子ズーム(電子ズームによるワイドズーム)を動作させ(ステップS116)、電子ズームワイド端であるかどうかを判別する(ステップS117)。
ステップS117において、電子ズームワイド端ではないと判別されると、ステップS102に戻る。また、ステップS117において、電子ズームワイド端であると判別されると、これ以上のワイドズーム操作は不可能であるため、ズームサブルーチンを抜ける(ステップ118)。
このようなズーム動作によって、撮像装置1は、HD撮影が行える画質を確保すると共に、電子チルト角度を最大限まで大きくすることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての撮像装置の有する光学系の構成を示す概略断面図である。 図1に示す反射型の光学系が組み込まれる鏡筒ユニットの要部斜視図である。 本発明の撮像装置が有するパンニング駆動機構の構成を示す要部斜視図である。 図3に示す第1の減速ギア、第2の減速ギア、第3の減速ギア及びアイリス羽根が組み込まれたパンニング駆動機構を示す要部斜視図である。 図2に示すCCDホルダーに組み込まれるパンニング駆動機構の構成要素を示す要部斜視図である。 回転可能に支持された鏡筒ユニットを示す要部斜視図である。 本発明の撮像装置に用いられる撮像素子(CCD)の撮像面を示す概略平面図である。 本発明の撮像装置において、電子チルトを行った際の撮像素子(撮像面)の中心位置の変位量とチルト角度との関係を示す図である。 本発明の撮像装置において、各焦点距離におけるチルト角度の関係を示すグラフである。 各焦点距離において、HD撮影の限界まで電子ズームを動作した際の電子ズーム焦点距離と電子チルト角度の関係を示すグラフである。 本発明の撮像装置におけるズーム動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
10 光学系
101 対物レンズ
102 反射素子
102a 入射平面部
102b 射出平面部
102c 反射面
105 撮像レンズ
106 撮像素子
20 鏡筒ユニット
203 2群ホルダー
206 ステッピングモーター
207 リードスクリュー
208 4群ホルダー
209 ステッピングモーター
30 アイリスユニット
301 アイリス地板
301a 開口部
302 ステッピングモーター
303 ピニオンギア
304 第1の減速ギア
305 中間地板
306 第2の減速ギア
307 第3の減速ギア
308 出力ギア
309 押さえギア
310a及び310b アイリス羽根
311 アクチュエータ
312 NDフィルター
A 第1の光軸
B 第2の光軸
PM パンニング駆動機構
IS 撮像面

Claims (6)

  1. 被写体を撮像する撮像装置であって、
    対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、
    前記対物レンズからの光を反射し、前記撮像素子に導光する反射素子とを有し、
    前記撮像面は、第1のアスペクト比で構成され、
    前記被写体の静止画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、
    前記被写体の動画撮像の場合は、前記第1のアスペクト比と異なる第2のアスペクト比で前記電気信号を読み出し、
    前記被写体の動画撮像の場合において、第1の撮像から撮像方向を変更した第2の撮像の際に前記電気信号を読み出す領域は、前記第1の撮像の際に前記電気信号を読み出さない領域を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1のアスペクト比は、4:3であり、
    前記第2のアスペクト比は、16:9であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 被写体の静止画及び動画を撮像する撮像装置であって、
    対物レンズからの光を電気信号に変換する撮像面を有する撮像素子と、
    前記対物レンズからの光を偏向し、前記撮像素子に導光する反射素子とを有し、
    前記撮像面は、第1の撮像時において、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出す第1の領域と、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出さない第2の領域とを含み、
    前記第1の撮像から撮像方向を変更した第2の撮像の際、前記被写体の動画撮像の場合に前記電気信号を読み出す領域は、前記第2の領域を含むことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記被写体の静止画撮像時は、前記第1の領域及び前記第2の領域から前記電気信号を読み出すことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記被写体を拡大する光学ズーム及び電子ズームを有し、
    第1の解像度から前記第1の解像度よりも低い第2の解像度になるまで前記電子ズームを動作させることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の撮像装置。
  6. 前記第2の解像度は、ハイビジョン規格であることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
JP2006228584A 2006-08-25 2006-08-25 撮像装置 Pending JP2008054072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228584A JP2008054072A (ja) 2006-08-25 2006-08-25 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228584A JP2008054072A (ja) 2006-08-25 2006-08-25 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008054072A true JP2008054072A (ja) 2008-03-06

Family

ID=39237667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006228584A Pending JP2008054072A (ja) 2006-08-25 2006-08-25 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008054072A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028703A1 (ja) * 2007-08-27 2009-03-05 Sony Corporation 撮像装置及び撮像方法
JP2011188347A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Nikon Corp 電子カメラ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730788A (ja) * 1993-07-07 1995-01-31 Ricoh Co Ltd ビデオカメラ装置
JPH09238279A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮影領域制御方法および画像端末装置
JPH09284630A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Sony Corp Ccdエリアセンサーの制御方法
JPH09331473A (ja) * 1996-06-13 1997-12-22 Sharp Corp 撮像装置
JP2005347901A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sony Corp 撮像装置および撮像方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730788A (ja) * 1993-07-07 1995-01-31 Ricoh Co Ltd ビデオカメラ装置
JPH09238279A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮影領域制御方法および画像端末装置
JPH09284630A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Sony Corp Ccdエリアセンサーの制御方法
JPH09331473A (ja) * 1996-06-13 1997-12-22 Sharp Corp 撮像装置
JP2005347901A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sony Corp 撮像装置および撮像方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009028703A1 (ja) * 2007-08-27 2009-03-05 Sony Corporation 撮像装置及び撮像方法
US8279299B2 (en) 2007-08-27 2012-10-02 Sony Corporation Imaging device and associated methodology of setting adjustable aspect ratios
JP2011188347A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Nikon Corp 電子カメラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3697256B2 (ja) 撮像装置およびレンズ装置
KR100900486B1 (ko) 촬상 장치용 광학 모듈 및 이를 구비한 촬상 장치
JP2005215160A (ja) 撮影レンズモジュールおよびカメラ
JP4040638B2 (ja) 撮像装置
JP2006081089A (ja) 撮像装置
JP5868074B2 (ja) レンズ鏡筒、及び撮像装置
JP4811711B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP2010102044A (ja) 光量調整装置、レンズ鏡筒、及び撮像装置
JP2008046200A (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP2007047586A (ja) カメラモジュールの組立調整装置および組立調整方法
JP2008054072A (ja) 撮像装置
JPWO2006035580A1 (ja) レンズ鏡胴、および該レンズ鏡胴を備えた撮像装置、カメラ、携帯機器
WO2006134802A1 (ja) カメラ本体、カメラシステム
JP2007310169A (ja) カメラモジュールとそのカメラモジュールを備えた携帯端末
JP4773906B2 (ja) 撮像装置
JP4449071B2 (ja) 撮像装置
JP2007024997A (ja) カメラ装置
JP2015118131A (ja) 撮像装置
JP4950498B2 (ja) 光学機器
JP4143622B2 (ja) 撮像装置
US20210099623A1 (en) Image pickup apparatus
JP3207165B2 (ja) 撮像装置
JP2011120172A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2005121950A (ja) 撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末
JP2000134526A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110329