JP2015228966A - 消火剤組成物及びそれによる消火剤 - Google Patents

消火剤組成物及びそれによる消火剤 Download PDF

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【課題】環境の汚染を来たさない原料を用いて、簡単な製造方法で製造でき、且つ、流動性が低くて良好な消火効果を発揮できる消火剤組成物及びそれによる消火剤の提供。【解決手段】水と混合すると、ゲル状になって大量の水分を保持することができる消火剤組成物であって、発泡剤と、乳化剤と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、ポリリン酸塩とを有することを特徴とする消火剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は消火剤組成物及びそれによる消火剤に関し、特に環境の汚染を来たさない原料を用いて、簡単な製造方法で製造でき、且つ、流動性が低くて良好な消火効果を発揮できる消火剤組成物及びそれによる消火剤に関する。
一般の消火手段は冷却作用、窒息作用または抑制作用の応用により消火する。冷却作用は注水等による冷却により燃焼温度を奪って消火する。窒息作用は酸素を遮断するまたは濃度を薄くして消火する。抑制作用は、負触媒効果とも呼ばれ、燃焼の反応を抑えて消火する。
最も使用される消火手段は水である。水は主に冷却作用で消火する。しかし、水の流動性が高いので、水を火元に掛けても、水がすぐ火元から流れ出し、冷却作用による消火効果の大半が喪失されて、消火効果を完全に発揮できず、ゆえに、消火する時に大量の水が必要である。
また、一般の消火器に使用する消火剤は、例えば粉末型消火剤や発泡型消火剤なども同じく、火の温度により生じる熱風で吹き散らされる、または火元から流れ出すことによって、火元で消火効果を発揮できない。更に、粉末型消火剤や発泡型消火剤などの消火剤は、化学化合物、例えばハロゲン化物を含有するので、環境汚染の恐れがある。
なお、特許文献1に記載されている消火剤は、環境の汚染を来たさないために、植物を原料として作成されるものであるが、製造工程が繁雑という欠点がある。
台湾特許出願公開第I267395号明細書
上記問題点に鑑みて、本発明は、環境の汚染を来たさない原料を用いて、簡単な製造方法で製造でき、且つ、流動性が低く、従来より顕著な消火効果を発揮できる消火剤組成物及びそれによる消火剤の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、水と混合すると、ゲル状になって大量の水分を搭載することができる消火剤組成物であって、発泡剤と、乳化剤と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、ポリリン酸塩とを有することを特徴とする消火剤組成物を提供する。
上記の消火剤組成物において、その組成は、前記発泡剤を5〜100重量部、前記乳化剤を0.5〜1.5重量部、前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを15〜30重量部、前記ポリリン酸塩を30〜200重量部、それぞれ有するようになっていることが好ましい。
上記の消火剤組成物において、凍結防止剤50〜200重量部を更に有することが好ましい。
上記の消火剤組成物において、前記凍結防止剤は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールからなる群より選ばれたものであることが好ましい。
上記の消火剤組成物において、前記乳化剤は、オキシアルキル化された化合物であると共に、非イオン界面活性剤であることが好ましい。
また、本発明は、上記の消火剤組成物を水に添加することにより作成されてゲル状になったものであることを特徴とする消火剤を提供する。
上記の消火剤において、前記消火剤組成物は、前記水1000重量部に対し、前記発泡剤5〜100重量部と、前記乳化剤0.5〜1.5重量部と、前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム15〜30重量部と、前記ポリリン酸塩30〜200重量部とを有する量が使用されたものであることが好ましい。
上記の消火剤において、水を更に添加して10倍〜20倍に希釈した後、使用することが好ましい。
上記の構成によれば、本発明の消火剤組成物を、水に添加することにより、本発明の消火剤を作成することができる。該消火剤は、微小な気泡が含有されているゲル状になったものであり、消火に使用する際に、更に10倍〜20倍の水を更に添加して希釈するので、ゲル状により流動性が低く且つ大量の水分が含有されている消火剤になる。この流動性が低く且つ大量の水分が含有されている消火剤を消火に使用すると、消火剤が火元に付着する時間が従来より大幅に長くなるので、水の冷却作用による消火効果が従来より顕著に発揮でき、更に、火元に付着している消火剤は酸素を遮断できるので、窒息作用による消火効果も発揮できる。
また、本発明の消火剤組成物を水に添加し、均一に混合するという製造方法で、本発明の消火剤作成できるので、従来より簡単な製造方法で、消火剤を製造できる。
以下は、本発明の好ましい実施形態について説明する。
本発明の消火剤組成物は、水と混合すると、ゲル状になって大量の水分を保持することができるものであって、発泡剤と、乳化剤と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(sodium dodecylbenzenesulfonate DBN起泡剤)と、ポリリン酸塩とを有するものである。
更に、本実施形態において、前記消火剤組成物は、前記発泡剤を5〜100重量部、前記乳化剤を0.5〜1.5重量部、前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを15〜30重量部、前記ポリリン酸塩を30〜200重量部、それぞれ有するようになっているものである。
上記各組成物は、環境安全性に優れるものであり、例えば燃焼されてもオゾン層を破壊する物質を生成しない。
そして、本発明の消火剤は、前記消火剤組成物を水に添加することにより作成されてゲル状になったものである。なお、本実施形態においては前記消火剤組成物を水1000重量部に添加して消火剤を作成した。
前記発泡剤は、水と反応して、気体を生成するものである。そして、生成した気体が、微小な気泡として、ゲル状の前記消火剤に含有されることにより、前記消火剤が付着する物体の表面における粘度が向上するので、前記消火剤が火元に付着する時間が従来の消火剤より大幅に長くなる。これにより、前記消火剤を用いて消火する際には、前記消火剤が酸素を遮断できる時間が長くなるので、窒息作用が向上する上に、消火剤に含有される水が火元に接触する時間も長くなるので、冷却作用による消火効果を向上する効果もある。
前記発泡剤として、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。
前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムは、アニオン界面活性剤であり、優れた乳化効果及び起泡効果、かつ酸化しにくい性質を持っているものである。
前記ポリリン酸塩は、親水性が強い水分保持剤である。前記消火剤を作成する際に、ポリリン酸塩は水を安定に、ゲル状の前記消火剤に保持することができる。また、ポリリン酸塩は、無機界面活性剤の特性を持ち、乳化効果があり、更に、他の組成物を水に均一かつ安定に分散し、ゲル状の前記消火剤を安定させる効果がある。
前記乳化剤は非イオン界面活性剤である。この好ましい実施形態には、オキシアルキル化(oxyalkylating)された化合物である非イオン界面活性剤を使用する。前記乳化剤は、ポリリン酸塩と、水と、発泡剤などを、速やかに互いに融合して乳化する効果があるので、前記乳化剤を添加すると、前記消火剤組成物と水が互いに融合して微小な気泡が含有されているゲル状の消火剤に形成できる。
上記の組成物によれば、本発明の消火剤組成物を水に添加すると、発泡剤及び前記乳化する能力を有する成分により、前記消火剤組成物が速やかに水に溶解、乳化し、ゲル状の消火剤になると共に、発泡剤により気体が生成され、該ゲル状の消火剤に包まれて、微小な気泡が含有されているゲル状の消火剤を形成することができる。
また、低温度環境で使用する際に、前記消火剤が含有されている水分が凍結し、前記消火剤がゲル状を維持できず、使用できなくなる可能性があるので、これを防ぐために前記消火剤に凍結防止剤を添加することができる。前記凍結防止剤の添加量は50〜200重量部であることが好ましい。前記凍結防止剤を添加することによって、前記消火剤は−40℃〜40℃の環境で使用することができるようになる。
前記凍結防止剤は、人体や環境への安全を考慮して、腐食性を有しない化合物、例えばプロピレングリコール(propylene glycol、「PG」と略称する)、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol、「PEG」と略称する)、ジエチレングリコール(diethylene glycol、「DEG」と略称する)、エチレングリコール(ethylene glycol、「EG」と略称する)からなる群より選ばれたものであり、この内、環境への配慮からプロピレングリコールを用いることが好ましい。
また、前記の組成比により作成された消火剤は、運送や貯蔵する時の利便性のため、水を少なめに添加したので、粘度が高めである。従って、前記消火剤を用いて、消火に使用する際には、前記消火剤に水を更に添加して10倍〜20倍に希釈した後に使用することが必要である。前記消火剤は、水で10倍〜20倍に希釈しても、ゲル状を維持できるので、本発明の効果を発揮できる。
また、本発明に係る消火剤は、使用時の10〜20分の1の体積で運送や貯蔵できるので、運送や貯蔵の際の利便性が高い以外、必要時に、直ちに水で希釈して使用可能状態にすることができるという利点がある。
なお、本発明の消火剤を製造する時、製造効率を向上するため、60℃以下の温水で製造することが好ましい。更に、混合効率を向上するため、攪拌機を用いて、攪拌速度60rpmで製造することが好ましい。そして、前記凍結防止剤は、前記消火剤組成物が水に完全に溶解し、均一に混合された後、必要に応じて添加する。
<実施例1>
発泡剤5g、オキシアルキル化された非イオン界面活性剤0.5g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム15g及びポリリン酸塩30gを水1000mlに添加し、攪拌して均一に混合した後、凍結防止剤50gを更に添加し、攪拌して均一に混合して、凍結防止性を持ち、−40℃〜40℃の環境に適用する消火剤を作成した。
該消火剤は、水を更に添加して10倍〜20倍に希釈した後に使用する。
上記の説明によれば、本発明の消火剤組成物を水に添加し、均一に混合するという簡単な製造方法で、本発明の消火剤が作成できる。そして、本発明の消火剤は、流動性が低いゲル状のものなので、消火剤が火元に付着する時間が従来より大幅に長くなり、水の冷却作用による消火効果が従来より顕著に発揮できる。そして、火元に消火剤をかけ続ければ、消火剤が積層して酸素を遮断することができるので、窒息作用による消火効果も発揮できる。更に、火がまた広がってきてないところに本発明の消火剤をかけると、流動性が低いゲル状の本発明の消火剤は、保護層になって火の蔓延を予防する効果がある。
また、本発明の消火剤組成物及び消火剤に使用する原料は、水溶性で環境の汚染を来たさないものであるので、本発明の消火剤を大量に使用しても、環境汚染の恐れがない。更に、腐食性がある原料も含有されていないので、電気用品や機械製品に掛けても、損害が生じる恐れがない。
本発明の消火剤組成物は、水に添加することにより、消火剤を作成することができるので、消火剤の製造に好適である。本発明の消火剤は、使用する時よりも遥かに小さい体積で運送や貯蔵できるので、運送や貯蔵やに対しての利便性が高い、また、消火に使用する際に、10倍〜20倍の水を更に添加して希釈しても、ゲル状を維持でき、流動性が低く且つ大量の水分が含有されているため、消火効果が高い。

Claims (8)

  1. 水と混合すると、ゲル状になって大量の水分を保持することができる消火剤組成物であって、
    発泡剤と、乳化剤と、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムと、ポリリン酸塩とを有することを特徴とする消火剤組成物。
  2. その組成は、
    前記発泡剤を5〜100重量部、前記乳化剤を0.5〜1.5重量部、前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを15〜30重量部、前記ポリリン酸塩を30〜200重量部、それぞれ有するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の消火剤組成物。
  3. 凍結防止剤50〜200重量部を更に有することを特徴とする請求項2に記載の消火剤組成物。
  4. 前記凍結防止剤は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコールからなる群より選ばれたものであることを特徴とする請求項3に記載の消火剤組成物。
  5. 前記乳化剤は、オキシアルキル化された化合物であると共に、非イオン界面活性剤であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の消火剤組成物。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の消火剤組成物を水に添加することにより作成されてゲル状になったものであることを特徴とする消火剤。
  7. 前記消火剤組成物は、前記水1000重量部に対し、
    前記発泡剤5〜100重量部と、前記乳化剤0.5〜1.5重量部と、前記ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム15〜30重量部と、前記ポリリン酸塩30〜200重量部とを有する量が使用されたものであることを特徴とする請求項6に記載の消火剤。
  8. 水を更に添加して10倍〜20倍に希釈した後、使用することを特徴とする請求項7に記載の消火剤。
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WO2021117255A1 (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 株式会社ファイレスキュー 消火用具・消火器に充填される液体消火剤・防火剤及び該液体消火剤・防火剤の製造方法

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