JPH1062669A - カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法 - Google Patents
カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法Info
- Publication number
- JPH1062669A JPH1062669A JP24130096A JP24130096A JPH1062669A JP H1062669 A JPH1062669 A JP H1062669A JP 24130096 A JP24130096 A JP 24130096A JP 24130096 A JP24130096 A JP 24130096A JP H1062669 A JPH1062669 A JP H1062669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aperture
- light
- flare
- ghost
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Blocking Light For Cameras (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレアまたはゴーストの発生時には、絞りが
絞り込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞り
込まれている状況で、充分に高いフレアおよびゴースト
の防止効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴース
トを除去することを可能とする。 【解決手段】 撮影レンズ系1は、被写体側から順次光
軸上に配置されたレンズ系11、12、13、14で構
成されており、被写体光学像を像面IPに結像する。開
口形成部材3は、レンズ系11と12との間に配設され
ており、像面IPのイメージ形状に対応する有効光束の
横断面形状に応じてほぼ矩形の開口部を形成している。
この開口形成部材3は、前記開口部の大きさを可変とし
て構成されており、開口制御部により、絞り2の絞り開
口の大きさに応じた有効光束の横断面サイズにほぼ対応
させて、例えば開放の状態ではa1の位置、絞った状態
ではa2の位置にそれぞれ前記開口部が制御される。
絞り込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞り
込まれている状況で、充分に高いフレアおよびゴースト
の防止効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴース
トを除去することを可能とする。 【解決手段】 撮影レンズ系1は、被写体側から順次光
軸上に配置されたレンズ系11、12、13、14で構
成されており、被写体光学像を像面IPに結像する。開
口形成部材3は、レンズ系11と12との間に配設され
ており、像面IPのイメージ形状に対応する有効光束の
横断面形状に応じてほぼ矩形の開口部を形成している。
この開口形成部材3は、前記開口部の大きさを可変とし
て構成されており、開口制御部により、絞り2の絞り開
口の大きさに応じた有効光束の横断面サイズにほぼ対応
させて、例えば開放の状態ではa1の位置、絞った状態
ではa2の位置にそれぞれ前記開口部が制御される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの撮影光学
系に係り、特に撮影光学系におけるフレアおよびゴース
トの少なくとも一方の発生を効果的に抑制するためのカ
メラのフレア・ゴースト除去装置に関する。
系に係り、特に撮影光学系におけるフレアおよびゴース
トの少なくとも一方の発生を効果的に抑制するためのカ
メラのフレア・ゴースト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラのコンパクト化の要求はま
すます大きくなり、カメラを構成するユニット、部品等
も極力小型に構成される傾向にある。撮影またはファイ
ンダ等のレンズ系においても、コンパクト化するため
に、有効光束にごく近接して、レンズの外形が決められ
たり、鏡筒部材が配置されたりしている。このため、レ
ンズ系のいわゆる、ふところが狭くなり、鏡筒内部の反
射等に起因するフレアまたはゴーストが非常に発生し易
い状況が作られている。このようなフレアまたはゴース
トの発生は、特に撮影レンズ系においては、レンズ性能
を低下させ撮影結果を劣化させる致命的な問題となる。
すます大きくなり、カメラを構成するユニット、部品等
も極力小型に構成される傾向にある。撮影またはファイ
ンダ等のレンズ系においても、コンパクト化するため
に、有効光束にごく近接して、レンズの外形が決められ
たり、鏡筒部材が配置されたりしている。このため、レ
ンズ系のいわゆる、ふところが狭くなり、鏡筒内部の反
射等に起因するフレアまたはゴーストが非常に発生し易
い状況が作られている。このようなフレアまたはゴース
トの発生は、特に撮影レンズ系においては、レンズ性能
を低下させ撮影結果を劣化させる致命的な問題となる。
【0003】従来、このようなフレアまたはゴーストを
防止し且つ除去する技術としては、例えば、特開平3−
276111号公報および特開平8−29850号公報
に示されるような技術が知られている。特開平3−27
6111号公報には、撮影レンズ系内のメニスカス状の
空気レンズに、イメージ形状に対応するほぼ矩形状のマ
スクを配置するカメラのゴースト防止装置が開示されて
いる。また、特開平8−29850号公報には、撮影ズ
ームレンズ系内に、イメージ形状に対応するほぼ矩形状
の開口を有するマスクを配置し、このマスクをズーミン
グに連動させて光軸方向に移動させることにより、フレ
アを防止する技術が開示されている。
防止し且つ除去する技術としては、例えば、特開平3−
276111号公報および特開平8−29850号公報
に示されるような技術が知られている。特開平3−27
6111号公報には、撮影レンズ系内のメニスカス状の
空気レンズに、イメージ形状に対応するほぼ矩形状のマ
スクを配置するカメラのゴースト防止装置が開示されて
いる。また、特開平8−29850号公報には、撮影ズ
ームレンズ系内に、イメージ形状に対応するほぼ矩形状
の開口を有するマスクを配置し、このマスクをズーミン
グに連動させて光軸方向に移動させることにより、フレ
アを防止する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した、特開平3−
276111号公報および特開平8−29850号公報
に示されるような技術、すなわち、レンズ系内のメニス
カス状の空気レンズに、イメージ形状に対応するほぼ矩
形状のマスクを配置する手法、およびズームレンズ系内
に、イメージ形状に対応するほぼ矩形状の開口を有する
マスクを配置し、このマスクをズーミングに連動させて
光軸方向に移動させる手法は、それぞれに効果的なケー
スがあり、実用化されている。
276111号公報および特開平8−29850号公報
に示されるような技術、すなわち、レンズ系内のメニス
カス状の空気レンズに、イメージ形状に対応するほぼ矩
形状のマスクを配置する手法、およびズームレンズ系内
に、イメージ形状に対応するほぼ矩形状の開口を有する
マスクを配置し、このマスクをズーミングに連動させて
光軸方向に移動させる手法は、それぞれに効果的なケー
スがあり、実用化されている。
【0005】ところで、フレアまたはゴーストが発生し
撮影画像に悪影響を与え易い状況は、カメラが太陽等の
高輝度光源に向かっているいわゆる逆光状態が多い。こ
のとき、カメラは、明るい被写体に向かっていることに
なり、適正露光を得るために絞りが絞り込まれている確
率が高い。上述した、従来のフレアまたはゴーストの防
止技術は、いずれもフレアやゴーストの防止に有効では
あるが、絞りが絞り込まれている状況でフレアおよびゴ
ーストが発生しがちであるという点は考慮されていな
い。このため、絞りが絞り込まれている状況でのフレア
およびゴーストには、充分な効果が得られないことが多
い。
撮影画像に悪影響を与え易い状況は、カメラが太陽等の
高輝度光源に向かっているいわゆる逆光状態が多い。こ
のとき、カメラは、明るい被写体に向かっていることに
なり、適正露光を得るために絞りが絞り込まれている確
率が高い。上述した、従来のフレアまたはゴーストの防
止技術は、いずれもフレアやゴーストの防止に有効では
あるが、絞りが絞り込まれている状況でフレアおよびゴ
ーストが発生しがちであるという点は考慮されていな
い。このため、絞りが絞り込まれている状況でのフレア
およびゴーストには、充分な効果が得られないことが多
い。
【0006】このように、フレアおよびゴーストは、絞
りが絞り込まれている状況で発生しがちであるという点
に着目すると、特に絞りを絞り込んだ状況で、高い効果
が得られるフレアまたはゴーストの除去技術が必要であ
ることがわかる。本発明は、上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、フレアまたはゴーストの発生時には、絞り
が絞り込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞
り込まれている状況で、充分に高いフレアおよびゴース
トの防止効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴー
ストを除去することを可能とするカメラのフレア・ゴー
スト除去装置を提供することを目的としている。
りが絞り込まれている状況で発生しがちであるという点
に着目すると、特に絞りを絞り込んだ状況で、高い効果
が得られるフレアまたはゴーストの除去技術が必要であ
ることがわかる。本発明は、上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、フレアまたはゴーストの発生時には、絞り
が絞り込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞
り込まれている状況で、充分に高いフレアおよびゴース
トの防止効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴー
ストを除去することを可能とするカメラのフレア・ゴー
スト除去装置を提供することを目的としている。
【0007】請求項1の発明の目的は、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れるカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供すること
にある。請求項2の発明の目的は、絞りの絞り込みに連
動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得られ、
しかも撮影されるイメージ形状に応じて一層有効なフレ
アおよびゴーストの除去が可能なカメラのフレア・ゴー
スト除去装置を提供することにある。
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れるカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供すること
にある。請求項2の発明の目的は、絞りの絞り込みに連
動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得られ、
しかも撮影されるイメージ形状に応じて一層有効なフレ
アおよびゴーストの除去が可能なカメラのフレア・ゴー
スト除去装置を提供することにある。
【0008】請求項3の発明の目的は、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、動画にも対応することができ、狭いスペー
スにも有効に配設することが可能なカメラのフレア・ゴ
ースト除去装置を提供することにある。請求項4の発明
の目的は、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよび
ゴーストの除去効果が得られ、しかも、良好なコスト/
効果比が得られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・
ゴースト除去装置を提供することにある。
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、動画にも対応することができ、狭いスペー
スにも有効に配設することが可能なカメラのフレア・ゴ
ースト除去装置を提供することにある。請求項4の発明
の目的は、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよび
ゴーストの除去効果が得られ、しかも、良好なコスト/
効果比が得られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・
ゴースト除去装置を提供することにある。
【0009】請求項5の発明の目的は、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することにある。請求項6の発明の目的
は、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することに
ある。
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することにある。請求項6の発明の目的
は、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することに
ある。
【0010】請求項7の発明の目的は、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコスト/
効果比が得られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・
ゴースト除去装置を提供することにある。請求項8の発
明の目的は、絞りの絞り込みに連動した高いフレア・ゴ
ーストの除去効果が得られるカメラのフレア・ゴースト
除去方法を提供することにある。
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコスト/
効果比が得られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・
ゴースト除去装置を提供することにある。請求項8の発
明の目的は、絞りの絞り込みに連動した高いフレア・ゴ
ーストの除去効果が得られるカメラのフレア・ゴースト
除去方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
に係るカメラのフレア・ゴースト除去装置は、上述した
第1の目的を達成するために、カメラの撮影光学系に内
包され、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する
形状を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えず
に、前記開口の作用する大きさを制御し得る開口形成手
段と、前記開口形成手段を、絞り値に応じて制御し、絞
り値に基づいて変化する有効光束に対応して、前記開口
の作用する大きさを変化させる開口制御手段と、を具備
することを特徴としている。
に係るカメラのフレア・ゴースト除去装置は、上述した
第1の目的を達成するために、カメラの撮影光学系に内
包され、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する
形状を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えず
に、前記開口の作用する大きさを制御し得る開口形成手
段と、前記開口形成手段を、絞り値に応じて制御し、絞
り値に基づいて変化する有効光束に対応して、前記開口
の作用する大きさを変化させる開口制御手段と、を具備
することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載した発明に係るカメラのフ
レア・ゴースト除去装置は、上述の第2の目的を達成す
るために、前記開口形成手段が、矩形または矩形を変形
した形状をなす開口を形成する手段であることを特徴と
している。請求項3に記載した発明に係るカメラのフレ
ア・ゴースト除去装置は、上述の第3の目的を達成する
ために、前記開口形成手段が、液晶により遮光部を形成
する液晶部材を含むことを特徴としている。
レア・ゴースト除去装置は、上述の第2の目的を達成す
るために、前記開口形成手段が、矩形または矩形を変形
した形状をなす開口を形成する手段であることを特徴と
している。請求項3に記載した発明に係るカメラのフレ
ア・ゴースト除去装置は、上述の第3の目的を達成する
ために、前記開口形成手段が、液晶により遮光部を形成
する液晶部材を含むことを特徴としている。
【0013】請求項4に記載した発明に係るカメラのフ
レア・ゴースト除去装置は、上述の第4の目的を達成す
るために、前記開口形成手段が、イメージ形状に基づく
有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺を形成
し、それぞれ前記遮光部の光軸上の位置を変えずに光軸
からの作用する位置を制御し得る一対の遮光手段を含む
ことを特徴としている。請求項5に記載した発明に係る
カメラのフレア・ゴースト除去装置は、上述第5の目的
を達成するために、前記開口形成手段が、イメージ形状
に基づく有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺
のいずれか一方を形成し、前記遮光部の光軸上の位置を
変えずに光軸からの作用する位置を制御し得る遮光手段
を含むことを特徴としている。
レア・ゴースト除去装置は、上述の第4の目的を達成す
るために、前記開口形成手段が、イメージ形状に基づく
有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺を形成
し、それぞれ前記遮光部の光軸上の位置を変えずに光軸
からの作用する位置を制御し得る一対の遮光手段を含む
ことを特徴としている。請求項5に記載した発明に係る
カメラのフレア・ゴースト除去装置は、上述第5の目的
を達成するために、前記開口形成手段が、イメージ形状
に基づく有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺
のいずれか一方を形成し、前記遮光部の光軸上の位置を
変えずに光軸からの作用する位置を制御し得る遮光手段
を含むことを特徴としている。
【0014】請求項6に記載した発明に係るカメラのフ
レア・ゴースト除去装置は、上述第6の目的を達成する
ために、前記遮光手段における遮光部が、カメラの撮影
光学系の絞りよりも物体側で且つ有効光束の下方に配設
される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前記遮光
部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、
絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部材によ
る遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が
大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるよう
に作用させる手段であることを特徴としている。
レア・ゴースト除去装置は、上述第6の目的を達成する
ために、前記遮光手段における遮光部が、カメラの撮影
光学系の絞りよりも物体側で且つ有効光束の下方に配設
される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前記遮光
部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、
絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部材によ
る遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が
大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるよう
に作用させる手段であることを特徴としている。
【0015】請求項7に記載した発明に係るカメラのフ
レア・ゴースト除去装置は、上述第7の目的を達成する
ために、前記遮光手段における遮光部が、カメラの撮影
光学系の絞りよりも像面側で且つ有効光束の上方に配設
される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前記遮光
部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、
絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部材によ
る遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が
大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるよう
に作用させる手段であることを特徴としている。
レア・ゴースト除去装置は、上述第7の目的を達成する
ために、前記遮光手段における遮光部が、カメラの撮影
光学系の絞りよりも像面側で且つ有効光束の上方に配設
される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前記遮光
部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、
絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部材によ
る遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が
大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるよう
に作用させる手段であることを特徴としている。
【0016】請求項8に記載した発明に係るカメラのフ
レア・ゴースト除去方法は、上述第8の目的を達成する
ために、カメラの撮影光学系に内包され、イメージ形状
に応じた有効光束にほぼ対応する開口を形成し、絞り値
に基づいて変化する有効光束に対応して光軸上の位置を
変えずに、開口の作用する大きさを変えることによっ
て、カメラのフレア・ゴーストを効果的に除去すること
を特徴としている。
レア・ゴースト除去方法は、上述第8の目的を達成する
ために、カメラの撮影光学系に内包され、イメージ形状
に応じた有効光束にほぼ対応する開口を形成し、絞り値
に基づいて変化する有効光束に対応して光軸上の位置を
変えずに、開口の作用する大きさを変えることによっ
て、カメラのフレア・ゴーストを効果的に除去すること
を特徴としている。
【0017】
【作用】すなわち、請求項1の発明によるカメラのフレ
ア・ゴースト除去装置は、カメラの撮影光学系に内包さ
れ、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する形状
を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えずに、
前記開口の作用する大きさを制御する開口形成手段を設
け、開口制御手段により、該開口形成手段を、絞り値に
応じて制御し、絞り値に基づいて変化する有効光束に対
応して、前記開口の作用する大きさを変化させる。
ア・ゴースト除去装置は、カメラの撮影光学系に内包さ
れ、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する形状
を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えずに、
前記開口の作用する大きさを制御する開口形成手段を設
け、開口制御手段により、該開口形成手段を、絞り値に
応じて制御し、絞り値に基づいて変化する有効光束に対
応して、前記開口の作用する大きさを変化させる。
【0018】このような構成により、絞り値に応じて開
口の作用する大きさが制御され、絞りに追随して効果的
にフレアおよびゴーストを除去することができる。ま
た、請求項2の発明に係るカメラのフレア・ゴースト除
去装置は、前記開口形成手段が、矩形または矩形を変形
した形状をなす開口を形成している。このような構成に
より、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴー
ストの除去効果が得られ、しかも撮影されるイメージ形
状に応じて一層有効なフレアおよびゴーストの除去が可
能となる。
口の作用する大きさが制御され、絞りに追随して効果的
にフレアおよびゴーストを除去することができる。ま
た、請求項2の発明に係るカメラのフレア・ゴースト除
去装置は、前記開口形成手段が、矩形または矩形を変形
した形状をなす開口を形成している。このような構成に
より、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴー
ストの除去効果が得られ、しかも撮影されるイメージ形
状に応じて一層有効なフレアおよびゴーストの除去が可
能となる。
【0019】請求項3の発明に係るカメラのフレア・ゴ
ースト除去装置は、前記開口形成手段が、液晶により遮
光部を形成する液晶部材を含む。このような構成によ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、特に液晶は応答速度が
早いため、動画にも対応することができ、狭いスペース
にも有効に配設することが可能となる。請求項4の発明
のカメラのフレア・ゴースト除去装置は、前記開口形成
手段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形
の長辺を構成する2辺を形成し、それぞれ前記遮光部の
光軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を制御
し得る一対の遮光手段を含む。このような構成により、
絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの
除去効果が得られ、しかも、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易い。
ースト除去装置は、前記開口形成手段が、液晶により遮
光部を形成する液晶部材を含む。このような構成によ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、特に液晶は応答速度が
早いため、動画にも対応することができ、狭いスペース
にも有効に配設することが可能となる。請求項4の発明
のカメラのフレア・ゴースト除去装置は、前記開口形成
手段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形
の長辺を構成する2辺を形成し、それぞれ前記遮光部の
光軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を制御
し得る一対の遮光手段を含む。このような構成により、
絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの
除去効果が得られ、しかも、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易い。
【0020】請求項5の発明のカメラのフレア・ゴース
ト除去装置は、前記開口形成手段が、イメージ形状に基
づく有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺のい
ずれか一方を形成し、前記遮光部の光軸上の位置を変え
ずに光軸からの作用する位置を制御し得る遮光手段を含
む。このような構成により、絞りの絞り込みに連動した
高いフレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しか
も、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得られ、一
般的に適用し易い。
ト除去装置は、前記開口形成手段が、イメージ形状に基
づく有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺のい
ずれか一方を形成し、前記遮光部の光軸上の位置を変え
ずに光軸からの作用する位置を制御し得る遮光手段を含
む。このような構成により、絞りの絞り込みに連動した
高いフレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しか
も、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得られ、一
般的に適用し易い。
【0021】請求項6の発明のカメラのフレア・ゴース
ト除去装置は、前記遮光手段における遮光部が、カメラ
の撮影光学系の絞りよりも物体側で且つ有効光束の下方
に配設される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前
記遮光部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応
じて、絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部
材による遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの
面積が大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざか
るように作用させる。このような構成により、絞りの絞
り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果
が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコ
スト/効果比が得られ、一般的に適用し易い。
ト除去装置は、前記遮光手段における遮光部が、カメラ
の撮影光学系の絞りよりも物体側で且つ有効光束の下方
に配設される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前
記遮光部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応
じて、絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部
材による遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの
面積が大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざか
るように作用させる。このような構成により、絞りの絞
り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果
が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコ
スト/効果比が得られ、一般的に適用し易い。
【0022】請求項7の発明のカメラのフレア・ゴース
ト除去装置は、前記遮光手段における遮光部が、カメラ
の撮影光学系の絞りよりも像面側で且つ有効光束の上方
に配設される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前
記遮光部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応
じて、絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部
材による遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの
面積が大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざか
るように作用させる。このような構成により、絞りの絞
り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果
が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコ
スト/効果比が得られ、一般的に適用し易い。
ト除去装置は、前記遮光手段における遮光部が、カメラ
の撮影光学系の絞りよりも像面側で且つ有効光束の上方
に配設される遮光部材を含み、前記開口制御手段は、前
記遮光部材を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応
じて、絞りの開口面積が小さくなったときに前記遮光部
材による遮光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの
面積が大きくなったときに前記遮光部が光軸から遠ざか
るように作用させる。このような構成により、絞りの絞
り込みに連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果
が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成で、良好なコ
スト/効果比が得られ、一般的に適用し易い。
【0023】請求項8の発明のカメラのフレア・ゴース
ト除去方法は、カメラの撮影光学系に内包され、イメー
ジ形状に応じた有効光束にほぼ対応する開口を、絞り値
に基づいて変化する有効光束に対応して光軸上の位置は
変えずに、開口の作用する大きさを変えることによっ
て、絞りを絞り込んだ場合に特に高いフレア・ゴースト
の除去効果が得られる。
ト除去方法は、カメラの撮影光学系に内包され、イメー
ジ形状に応じた有効光束にほぼ対応する開口を、絞り値
に基づいて変化する有効光束に対応して光軸上の位置は
変えずに、開口の作用する大きさを変えることによっ
て、絞りを絞り込んだ場合に特に高いフレア・ゴースト
の除去効果が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明のカメラのフレア・ゴースト除去装置
およびフレア・ゴースト除去方法を詳細に説明する。図
1は、本発明の第1の実施の形態に係るフレア・ゴース
ト除去装置が組み込まれたカメラの撮影光学系の要部の
構成を模式的に示している。図1に示す撮影光学系は、
撮影レンズ系1、絞り2および開口形成部材3を具備し
ている。撮影レンズ系1は、物体、すなわち被写体側か
ら順次光軸上に配置されたレンズ系11、12、13お
よび14で構成されており、被写体光学像を像面IPに
結像する。
を参照して本発明のカメラのフレア・ゴースト除去装置
およびフレア・ゴースト除去方法を詳細に説明する。図
1は、本発明の第1の実施の形態に係るフレア・ゴース
ト除去装置が組み込まれたカメラの撮影光学系の要部の
構成を模式的に示している。図1に示す撮影光学系は、
撮影レンズ系1、絞り2および開口形成部材3を具備し
ている。撮影レンズ系1は、物体、すなわち被写体側か
ら順次光軸上に配置されたレンズ系11、12、13お
よび14で構成されており、被写体光学像を像面IPに
結像する。
【0025】絞り2は、この場合、レンズ系12と13
との間に配設されており、被写体光量に応じて所望の絞
り値に従った絞り開口に可変設定される。開口形成手段
である開口形成部材3は、撮影レンズ系の絞り2よりも
物体側で且つ有効光束の下方に配設され、この場合、レ
ンズ系11と12との間の光軸が垂直に交わる図示A面
に配設されており、像面IPのイメージ形状に対応する
有効光束の横断面形状に応じてほぼ矩形の開口部を形成
している。この開口形成部材3は、前記開口部の大きさ
を可変として構成されており、図示していない開口制御
手段である開口制御部により、絞り2の絞り開口の大き
さに応じた有効光束のA面における横断面サイズにほぼ
対応させて前記開口部が制御される。
との間に配設されており、被写体光量に応じて所望の絞
り値に従った絞り開口に可変設定される。開口形成手段
である開口形成部材3は、撮影レンズ系の絞り2よりも
物体側で且つ有効光束の下方に配設され、この場合、レ
ンズ系11と12との間の光軸が垂直に交わる図示A面
に配設されており、像面IPのイメージ形状に対応する
有効光束の横断面形状に応じてほぼ矩形の開口部を形成
している。この開口形成部材3は、前記開口部の大きさ
を可変として構成されており、図示していない開口制御
手段である開口制御部により、絞り2の絞り開口の大き
さに応じた有効光束のA面における横断面サイズにほぼ
対応させて前記開口部が制御される。
【0026】次に、このように構成した撮影光学系にお
けるフレア・ゴースト除去装置および除去方法の動作に
ついて具体的に説明する。図1には、撮影光学系の絞り
2の絞り開口が開放のとき(実線で示す)と、絞り2が
絞り込まれたとき(破線で示す)の、それぞれ軸上と像
面IPの短辺に向かう光線経路が模式図に示されてい
る。コンパクトを維持して構成するためには、フレアお
よびゴースト除去用の開口形成部材3は、撮影レンズ系
1に内包されるのが良い。また、この開口形成部材3
は、像面IPに近付くほど、絞り2を開放としたときと
絞ったときとの有効光束の断面サイズの差が少なくな
り、従ってフレアおよびゴ―ストを除去する効果も少な
くなるので、レンズ系12と13との間に配設された絞
り2に適当に近接していることが望ましい。
けるフレア・ゴースト除去装置および除去方法の動作に
ついて具体的に説明する。図1には、撮影光学系の絞り
2の絞り開口が開放のとき(実線で示す)と、絞り2が
絞り込まれたとき(破線で示す)の、それぞれ軸上と像
面IPの短辺に向かう光線経路が模式図に示されてい
る。コンパクトを維持して構成するためには、フレアお
よびゴースト除去用の開口形成部材3は、撮影レンズ系
1に内包されるのが良い。また、この開口形成部材3
は、像面IPに近付くほど、絞り2を開放としたときと
絞ったときとの有効光束の断面サイズの差が少なくな
り、従ってフレアおよびゴ―ストを除去する効果も少な
くなるので、レンズ系12と13との間に配設された絞
り2に適当に近接していることが望ましい。
【0027】そこで、この場合、開口形成部材3は、レ
ンズ系11と12との間のA面上に設けられている。開
口形成部材3をA面に配置した場合、図1から分かるよ
うに、有効光束の断面サイズは、開放の状態では図示a
1で、絞った状態では、図示a2で、それぞれ決定され
るので、開口部の短辺の寸法もほぼこれらに等しくa1
およびa2に設定される。長辺に向かう光についても、
同様に、開口部のサイズを設定する。このような開口部
の例を図2に示す。フレア光のうちのサイズa1の開口
部31とサイズa2の開口部32との間を通過する部分
は、絞り2を絞ったときに開口形成部材3により効果的
にカットされる。
ンズ系11と12との間のA面上に設けられている。開
口形成部材3をA面に配置した場合、図1から分かるよ
うに、有効光束の断面サイズは、開放の状態では図示a
1で、絞った状態では、図示a2で、それぞれ決定され
るので、開口部の短辺の寸法もほぼこれらに等しくa1
およびa2に設定される。長辺に向かう光についても、
同様に、開口部のサイズを設定する。このような開口部
の例を図2に示す。フレア光のうちのサイズa1の開口
部31とサイズa2の開口部32との間を通過する部分
は、絞り2を絞ったときに開口形成部材3により効果的
にカットされる。
【0028】ゴーストのうち、絞り2を絞ったときに目
立ちがちなタイプのものは、サイズa2の開口部32で
効果的に除去することが多い。像面IPのイメージ形状
の短辺および長辺のそれぞれについて、絞り値で変化す
る有効光束に応じて、光軸上の位置を変えることなく、
開口として作用する開口部の大きさを変えているので、
非常に効果的にカメラのフレアおよびゴーストを除去す
ることができる。図3は、本発明の第2の実施の形態に
係るフレア・ゴースト除去装置が組み込まれたカメラの
要部の構成を模式的に示している。
立ちがちなタイプのものは、サイズa2の開口部32で
効果的に除去することが多い。像面IPのイメージ形状
の短辺および長辺のそれぞれについて、絞り値で変化す
る有効光束に応じて、光軸上の位置を変えることなく、
開口として作用する開口部の大きさを変えているので、
非常に効果的にカメラのフレアおよびゴーストを除去す
ることができる。図3は、本発明の第2の実施の形態に
係るフレア・ゴースト除去装置が組み込まれたカメラの
要部の構成を模式的に示している。
【0029】図3に示すカメラは、CPU(中央処理装
置)101、レリーズスイッチ102、測光部103、
AE制御部104、液晶ドライバ105、可変開口液晶
106、絞り制御部107、絞り108、シャッタ駆動
部109およびシャッタ110を具備している。この場
合、開口形成手段を、液晶を用いた可変開口液晶106
で構成しており、可変開口液晶106は、図1における
開口形成部材3に相当し、絞り108は図2における絞
り2に相当する。CPU101は、測光制御、AE(自
動露出)制御、測距制御、撮影制御等を含むカメラ全体
の動作を制御する。
置)101、レリーズスイッチ102、測光部103、
AE制御部104、液晶ドライバ105、可変開口液晶
106、絞り制御部107、絞り108、シャッタ駆動
部109およびシャッタ110を具備している。この場
合、開口形成手段を、液晶を用いた可変開口液晶106
で構成しており、可変開口液晶106は、図1における
開口形成部材3に相当し、絞り108は図2における絞
り2に相当する。CPU101は、測光制御、AE(自
動露出)制御、測距制御、撮影制御等を含むカメラ全体
の動作を制御する。
【0030】レリーズスイッチ102は、カメラのレリ
ーズボタンのスイッチであり、このレリーズスイッチ1
02を押操作することにより、CPU101が撮影動作
を開始する。測光部103は、露出を決定するために被
写体光量を計測する。この測光部103の測光情報は、
CPU101に送られる。AE制御部104は、CPU
101より測光部103の測光情報を受けて、測光情報
に応じたシャッタ速度、絞り値等を求める。このAE制
御部104の制御情報は、CPU101を介して、絞り
制御部107に与えられるとともに、CPU101によ
るシャッタ駆動部109の制御に用いられる。
ーズボタンのスイッチであり、このレリーズスイッチ1
02を押操作することにより、CPU101が撮影動作
を開始する。測光部103は、露出を決定するために被
写体光量を計測する。この測光部103の測光情報は、
CPU101に送られる。AE制御部104は、CPU
101より測光部103の測光情報を受けて、測光情報
に応じたシャッタ速度、絞り値等を求める。このAE制
御部104の制御情報は、CPU101を介して、絞り
制御部107に与えられるとともに、CPU101によ
るシャッタ駆動部109の制御に用いられる。
【0031】液晶ドライバ105は、開口制御手段であ
り、CPU101の制御に基づき、絞り設定値に応じて
可変開口液晶106の開口部を制御する。可変開口液晶
106は、液晶ドライバ105により制御され、既に述
べたように遮光/透光を制御し得る液晶を用いて、図2
に示すようにほぼ矩形状あるいは矩形を変形した形状の
透光部からなる開口部を形成して周囲を遮光するととも
に、この開口部のサイズを変化させる。絞り制御部10
7は、CPU101の制御に基づき、AE制御部104
の制御情報に応じて絞り108の開口を制御する。絞り
108は、図1に示した絞り2に相当しており、一般に
複数の遮光部材からなる絞り羽根を関連動作させること
により所望の絞り開口を得る。
り、CPU101の制御に基づき、絞り設定値に応じて
可変開口液晶106の開口部を制御する。可変開口液晶
106は、液晶ドライバ105により制御され、既に述
べたように遮光/透光を制御し得る液晶を用いて、図2
に示すようにほぼ矩形状あるいは矩形を変形した形状の
透光部からなる開口部を形成して周囲を遮光するととも
に、この開口部のサイズを変化させる。絞り制御部10
7は、CPU101の制御に基づき、AE制御部104
の制御情報に応じて絞り108の開口を制御する。絞り
108は、図1に示した絞り2に相当しており、一般に
複数の遮光部材からなる絞り羽根を関連動作させること
により所望の絞り開口を得る。
【0032】シャッタ駆動部109は、CPU101の
制御に基づいて、シャッタ110を駆動し、撮影開始時
にシャッタを開放し、所定のシャッタ開放時間を経た後
にシャッタを閉成する。すなわち、シャッタ110は、
シャッタ駆動部109により駆動されて、撮影光路を開
閉する。このように構成したカメラにおいては、液晶装
置である可変開口液晶106を用いて開口形成手段を構
成している。このように液晶を用いた開口形成手段は、
TV(テレビジョン)カメラのような動画を撮影するカ
メラに対応することができる応答速度を有している。
制御に基づいて、シャッタ110を駆動し、撮影開始時
にシャッタを開放し、所定のシャッタ開放時間を経た後
にシャッタを閉成する。すなわち、シャッタ110は、
シャッタ駆動部109により駆動されて、撮影光路を開
閉する。このように構成したカメラにおいては、液晶装
置である可変開口液晶106を用いて開口形成手段を構
成している。このように液晶を用いた開口形成手段は、
TV(テレビジョン)カメラのような動画を撮影するカ
メラに対応することができる応答速度を有している。
【0033】また、可変開口液晶106は、像面IPの
イメージ形状にほぼ対応した矩形または矩形を変形させ
た形状を有する開口を、任意に設定することができ、こ
のような開口を形成する複数部分に分割した液晶セグメ
ントを選択的に駆動することにより、開口サイズを制御
することができる。このような、可変開口液晶106
は、光軸上の寸法を比較的薄く形成することができ、コ
ンパクトに構成することができる。液晶による透光:遮
光のコントラストの比は、100:1程度のコントラス
トで十分な効果が得られる。
イメージ形状にほぼ対応した矩形または矩形を変形させ
た形状を有する開口を、任意に設定することができ、こ
のような開口を形成する複数部分に分割した液晶セグメ
ントを選択的に駆動することにより、開口サイズを制御
することができる。このような、可変開口液晶106
は、光軸上の寸法を比較的薄く形成することができ、コ
ンパクトに構成することができる。液晶による透光:遮
光のコントラストの比は、100:1程度のコントラス
トで十分な効果が得られる。
【0034】なお、TVカメラで撮影されるような動画
のほとんどと、銀塩カメラで撮影されるような静止画の
多くは、ノーマルポジションである横位置(横長位置〜
いわゆるランドスケープ)で撮影される。このとき、太
陽等の高輝度の主光源は、撮影画面の上部に位置するこ
とが多く、この条件に限定してカメラのフレアおよびゴ
ーストを除去することは、少ないコストやスぺースで、
実用的に多くの効果を得ることができ、効率的である。
のほとんどと、銀塩カメラで撮影されるような静止画の
多くは、ノーマルポジションである横位置(横長位置〜
いわゆるランドスケープ)で撮影される。このとき、太
陽等の高輝度の主光源は、撮影画面の上部に位置するこ
とが多く、この条件に限定してカメラのフレアおよびゴ
ーストを除去することは、少ないコストやスぺースで、
実用的に多くの効果を得ることができ、効率的である。
【0035】この場合、開口の2つの長辺のうちの一方
だけを構成する遮光部材を用い、絞り値で変化する有効
光束の断面サイズに応じて光軸上の位置を変えずに、光
軸からの位置を変えるようにすれば、非常に簡易な開口
形成手段によるフレアおよびゴーストの除去を実現する
ことができる。もちろん、2つの長辺の両方を一対の遮
光部材で形成するようにしても簡単な構成でフレアおよ
びゴーストの除去を行うことができる。
だけを構成する遮光部材を用い、絞り値で変化する有効
光束の断面サイズに応じて光軸上の位置を変えずに、光
軸からの位置を変えるようにすれば、非常に簡易な開口
形成手段によるフレアおよびゴーストの除去を実現する
ことができる。もちろん、2つの長辺の両方を一対の遮
光部材で形成するようにしても簡単な構成でフレアおよ
びゴーストの除去を行うことができる。
【0036】図4は、上述した考察に基づく本発明の第
3の実施の形態に係るフレア・ゴースト除去装置が組み
込まれたカメラの撮影光学系の要部の構成を模式的に示
している。図4に示すカメラの撮影光学系は、撮影レン
ズ系1、絞り2および遮光部材4を具備している。撮影
レンズ系1および絞り2は、図1の場合と同様であり、
撮影レンズ系1を構成するレンズ系11、12、13お
よび14も図1と同様である。この場合、遮光部材4
は、レンズ系11と12との間、すなわち絞り2よりも
物体側の光軸の下方に配置し、図示上下に進退移動させ
る。
3の実施の形態に係るフレア・ゴースト除去装置が組み
込まれたカメラの撮影光学系の要部の構成を模式的に示
している。図4に示すカメラの撮影光学系は、撮影レン
ズ系1、絞り2および遮光部材4を具備している。撮影
レンズ系1および絞り2は、図1の場合と同様であり、
撮影レンズ系1を構成するレンズ系11、12、13お
よび14も図1と同様である。この場合、遮光部材4
は、レンズ系11と12との間、すなわち絞り2よりも
物体側の光軸の下方に配置し、図示上下に進退移動させ
る。
【0037】図4にはフレア発生の様子を示している
が、周辺に至る光束の外側に高輝度の太陽等がある場合
は、フレアの発生し易い状態である。太陽等の光は、結
像光よりも大きな角度で入射するため、絞り2の位置よ
り物体側にあるレンズや鏡筒等の下側を明るく照らし、
その部分をフレア光の発生源としてしまう。この発生源
に近接させて、絞り2の絞り値で変化する有効光束の断
面サイズに応じて、絞り開口の面積が小さくなったとき
に光軸に近付く(図4および図5の位置b2)ように作
用し、絞りの面積が大きくなったときに光軸から遠ざか
る(図4および図5の位置b1)ように作用する遮光部
材4を、有効光束の下方に配置している。図4から分か
るように画面外光源からの光はB面に沿って配設された
遮光部材4で遮られフレア光を発生せず、B面より物体
側でレンズのエッジ等を照らして発生したフレア光もB
面の遮光部材4で遮光されて像面に到達することはな
い。したがって、フレア光を有効に除去することができ
る。ところで、遮光部材やその移動機構を設置するスぺ
ースの都合等で、絞り2よりも物体側に遮光部材を配置
することができない場合がある。そのような場合、絞り
2の物体側で発生したフレアは、小さな口径になってい
る絞りを通過し、絞り2と像面IPの間にある部材の上
方を照らし、ここをフレア光の第2の発生源としてしま
う。
が、周辺に至る光束の外側に高輝度の太陽等がある場合
は、フレアの発生し易い状態である。太陽等の光は、結
像光よりも大きな角度で入射するため、絞り2の位置よ
り物体側にあるレンズや鏡筒等の下側を明るく照らし、
その部分をフレア光の発生源としてしまう。この発生源
に近接させて、絞り2の絞り値で変化する有効光束の断
面サイズに応じて、絞り開口の面積が小さくなったとき
に光軸に近付く(図4および図5の位置b2)ように作
用し、絞りの面積が大きくなったときに光軸から遠ざか
る(図4および図5の位置b1)ように作用する遮光部
材4を、有効光束の下方に配置している。図4から分か
るように画面外光源からの光はB面に沿って配設された
遮光部材4で遮られフレア光を発生せず、B面より物体
側でレンズのエッジ等を照らして発生したフレア光もB
面の遮光部材4で遮光されて像面に到達することはな
い。したがって、フレア光を有効に除去することができ
る。ところで、遮光部材やその移動機構を設置するスぺ
ースの都合等で、絞り2よりも物体側に遮光部材を配置
することができない場合がある。そのような場合、絞り
2の物体側で発生したフレアは、小さな口径になってい
る絞りを通過し、絞り2と像面IPの間にある部材の上
方を照らし、ここをフレア光の第2の発生源としてしま
う。
【0038】図4には、上述した考察に基づく本発明の
第4の実施の形態に係るフレア・ゴースト除去装置の構
成および除去方法も示している。図4において第4の実
施の形態に係る撮影光学系は、撮影レンズ系1、絞り2
および遮光部材5を具備している。撮影レンズ系1およ
び絞り2は、図1の場合と同様であり、撮影レンズ系1
を構成するレンズ系11、12、13および14も図1
と同様である。この場合、遮光部材5は、レンズ系14
と像面IPとの間、すなわち絞り2よりも像側の像に近
接した位置の光軸の上方に配置し、図示上下に進退移動
させる。
第4の実施の形態に係るフレア・ゴースト除去装置の構
成および除去方法も示している。図4において第4の実
施の形態に係る撮影光学系は、撮影レンズ系1、絞り2
および遮光部材5を具備している。撮影レンズ系1およ
び絞り2は、図1の場合と同様であり、撮影レンズ系1
を構成するレンズ系11、12、13および14も図1
と同様である。この場合、遮光部材5は、レンズ系14
と像面IPとの間、すなわち絞り2よりも像側の像に近
接した位置の光軸の上方に配置し、図示上下に進退移動
させる。
【0039】したがって、絞り2の開口面積が小さくな
ったときに光軸に近付く(図4および図6の位置c2)
ように作用し、絞り2の開口面積が大きくなったときに
光軸から遠ざかる(図4および図6の位置c1)ように
作用させる。図4によりフレア光が除去できている様子
がわかるであろう。また一般にゴーストは、像面IPで
光源の逆側に発生する。遮光部材5の位置c1とc2と
の間を通過するゴーストは、遮光部材5により同時に除
去することができる。
ったときに光軸に近付く(図4および図6の位置c2)
ように作用し、絞り2の開口面積が大きくなったときに
光軸から遠ざかる(図4および図6の位置c1)ように
作用させる。図4によりフレア光が除去できている様子
がわかるであろう。また一般にゴーストは、像面IPで
光源の逆側に発生する。遮光部材5の位置c1とc2と
の間を通過するゴーストは、遮光部材5により同時に除
去することができる。
【0040】もちろん、図4に示す遮光部材4および5
を同時に設けて一層効果を高めるようにしてもよい。以
上においては、開口形成手段による開口が、絞りの開口
面積と連動して連続的に変化するものとして説明してき
たが、何段階かにステップ的に切換え動作するようにし
てもよいことはもちろんである。
を同時に設けて一層効果を高めるようにしてもよい。以
上においては、開口形成手段による開口が、絞りの開口
面積と連動して連続的に変化するものとして説明してき
たが、何段階かにステップ的に切換え動作するようにし
てもよいことはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明、特にその請
求項1の発明によれば、カメラの撮影光学系に内包さ
れ、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する形状
を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えずに、
前記開口の作用する大きさを制御する開口形成手段を設
け、開口制御手段により、該開口形成手段を、絞り値に
応じて制御し、絞り値に基づいて変化する有効光束に対
応して、前記開口の作用する大きさを変化させることに
より、フレアまたはゴーストの発生時には、絞りが絞り
込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞り込ま
れている状況で、充分に高いフレアおよびゴーストの除
去効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴーストを
除去することを可能とするカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することができる。
求項1の発明によれば、カメラの撮影光学系に内包さ
れ、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ対応する形状
を有する開口を形成し、且つ光軸上の位置を変えずに、
前記開口の作用する大きさを制御する開口形成手段を設
け、開口制御手段により、該開口形成手段を、絞り値に
応じて制御し、絞り値に基づいて変化する有効光束に対
応して、前記開口の作用する大きさを変化させることに
より、フレアまたはゴーストの発生時には、絞りが絞り
込まれている確率が高いことを考慮し、絞りが絞り込ま
れている状況で、充分に高いフレアおよびゴーストの除
去効果が得られ、一層効果的にフレアおよびゴーストを
除去することを可能とするカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することができる。
【0042】また、請求項2の発明によれば、前記開口
形成手段が、矩形または矩形を変形した形状をなす開口
を形成することにより、絞りの絞り込みに連動した高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しかも撮影
されるイメージ形状に応じて一層有効なフレアおよびゴ
ーストの除去が可能なカメラのフレア・ゴースト除去装
置を提供することができる。請求項3の発明によれば、
前記開口形成手段が、液晶により遮光部を形成する液晶
部材を含むことにより、絞りの絞り込みに連動した高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しかも、動
画にも対応することができ、狭いスペースにも有効に配
設することが可能なカメラのフレア・ゴースト除去装置
を提供することができる。
形成手段が、矩形または矩形を変形した形状をなす開口
を形成することにより、絞りの絞り込みに連動した高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しかも撮影
されるイメージ形状に応じて一層有効なフレアおよびゴ
ーストの除去が可能なカメラのフレア・ゴースト除去装
置を提供することができる。請求項3の発明によれば、
前記開口形成手段が、液晶により遮光部を形成する液晶
部材を含むことにより、絞りの絞り込みに連動した高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、しかも、動
画にも対応することができ、狭いスペースにも有効に配
設することが可能なカメラのフレア・ゴースト除去装置
を提供することができる。
【0043】請求項4の発明によれば、前記開口形成手
段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形の
長辺を構成する2辺を形成し、それぞれ前記遮光部の光
軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を制御し
得る一対の遮光手段を含むことにより、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に
適用し易いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供す
ることができる。
段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形の
長辺を構成する2辺を形成し、それぞれ前記遮光部の光
軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を制御し
得る一対の遮光手段を含むことにより、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に
適用し易いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供す
ることができる。
【0044】請求項5の発明によれば、前記開口形成手
段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形の
長辺を構成する2辺のいずれか一方を形成し、前記遮光
部の光軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を
制御し得る遮光手段を含むことにより、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することができる。
段が、イメージ形状に基づく有効光束に対応する矩形の
長辺を構成する2辺のいずれか一方を形成し、前記遮光
部の光軸上の位置を変えずに光軸からの作用する位置を
制御し得る遮光手段を含むことにより、絞りの絞り込み
に連動した高いフレアおよびゴーストの除去効果が得ら
れ、しかも、簡易な構成で、良好なコスト/効果比が得
られ、一般的に適用し易いカメラのフレア・ゴースト除
去装置を提供することができる。
【0045】請求項6の発明によれば、前記遮光手段に
おける遮光部が、カメラの撮影光学系の絞りよりも物体
側で且つ有効光束の下方に配設される遮光部材を含み、
前記開口制御手段は、前記遮光部材を、絞り値で変化す
る有効光束の大きさに応じて、絞りの開口面積が小さく
なったときに前記遮光部材による遮光部が光軸に近づく
ように作用させ、絞りの面積が大きくなったときに前記
遮光部が光軸から遠ざかるように作用させることによ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することが
できる。
おける遮光部が、カメラの撮影光学系の絞りよりも物体
側で且つ有効光束の下方に配設される遮光部材を含み、
前記開口制御手段は、前記遮光部材を、絞り値で変化す
る有効光束の大きさに応じて、絞りの開口面積が小さく
なったときに前記遮光部材による遮光部が光軸に近づく
ように作用させ、絞りの面積が大きくなったときに前記
遮光部が光軸から遠ざかるように作用させることによ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することが
できる。
【0046】請求項7の発明によれば、前記遮光手段に
おける遮光部が、カメラの撮影光学系の絞りよりも像面
側で且つ有効光束の上方に配設される遮光部材を含み、
前記開口制御手段は、前記遮光部材を、絞り値で変化す
る有効光束の大きさに応じて、絞りの開口面積が小さく
なったときに前記遮光部材による遮光部が光軸に近づく
ように作用させ、絞りの面積が大きくなったときに前記
遮光部が光軸から遠ざかるように作用させることによ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することが
できる。
おける遮光部が、カメラの撮影光学系の絞りよりも像面
側で且つ有効光束の上方に配設される遮光部材を含み、
前記開口制御手段は、前記遮光部材を、絞り値で変化す
る有効光束の大きさに応じて、絞りの開口面積が小さく
なったときに前記遮光部材による遮光部が光軸に近づく
ように作用させ、絞りの面積が大きくなったときに前記
遮光部が光軸から遠ざかるように作用させることによ
り、絞りの絞り込みに連動した高いフレアおよびゴース
トの除去効果が得られ、しかも、実現し易い簡易な構成
で、良好なコスト/効果比が得られ、一般的に適用し易
いカメラのフレア・ゴースト除去装置を提供することが
できる。
【0047】請求項8の発明によれば、カメラの撮影光
学系に内包され、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ
対応する開口を形成し、絞り値に基づいて変化する有効
光束に対応して光軸上の位置を変えずに、開口の作用す
る大きさを変えることによって、フレアまたはゴースト
の発生時には、絞りが絞り込まれている確率が高いこと
を考察し、絞りが絞り込まれている状況で、充分に高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、一層効果的
にフレアおよびゴーストを除去することを可能とするカ
メラのフレア・ゴースト除去方法を提供することができ
る。
学系に内包され、イメージ形状に応じた有効光束にほぼ
対応する開口を形成し、絞り値に基づいて変化する有効
光束に対応して光軸上の位置を変えずに、開口の作用す
る大きさを変えることによって、フレアまたはゴースト
の発生時には、絞りが絞り込まれている確率が高いこと
を考察し、絞りが絞り込まれている状況で、充分に高い
フレアおよびゴーストの除去効果が得られ、一層効果的
にフレアおよびゴーストを除去することを可能とするカ
メラのフレア・ゴースト除去方法を提供することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラのフレ
ア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの撮影光学系
の要部の構成を模式的に示す図である。
ア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの撮影光学系
の要部の構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の構成における有効光束の断面および開口
形成部材の開口形状を模式的に示す斜視図である。
形成部材の開口形状を模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るカメラのフレ
ア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの要部の構成
を模式的に示すブロック図である。
ア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの要部の構成
を模式的に示すブロック図である。
【図4】本発明の第3および第4の実施の形態に係るカ
メラのフレア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの
撮影光学系の要部の構成を模式的に示す図である。
メラのフレア・ゴースト除去装置を組み込んだカメラの
撮影光学系の要部の構成を模式的に示す図である。
【図5】図4の遮光部材4の動作を説明するための図で
ある。
ある。
【図6】図4の遮光部材5の動作を説明するための図で
ある。
ある。
1 撮影レンズ系 2,108 絞り 3 開口形成部材 4,5 遮光部材 11,12,13,14 レンズ系 31,32 開口部 101 CPU(中央処理装置) 102 レリーズスイッチ 103 測光部 104 AE制御部 105 液晶ドライバ 106 可変開口液晶 107 絞り制御部 109 シャッタ駆動部 110 シャッタ IP 像面
Claims (8)
- 【請求項1】 カメラの撮影光学系に内包され、イメー
ジ形状に応じた有効光束にほぼ対応する形状を有する開
口を形成し、且つ光軸上の位置を変えずに、前記開口の
作用する大きさを制御し得る開口形成手段と、 前記開口形成手段を、絞り値に応じて制御し、絞り値に
基づいて変化する有効光束に対応して、前記開口の作用
する大きさを変化させる開口制御手段とを具備すること
を特徴とするカメラのフレア・ゴースト除去装置。 - 【請求項2】 開口形成手段は、矩形または矩形を変形
した形状をなす開口を形成する手段であることを特徴と
する請求項1に記載のカメラのフレア・ゴースト除去装
置。 - 【請求項3】 開口形成手段は、液晶により遮光部を形
成する液晶部材を含むことを特徴とする請求項1〜2の
うちのいずれか1項に記載のカメラのフレア・ゴースト
除去装置。 - 【請求項4】 開口形成手段は、イメージ形状に基づく
有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺を形成
し、それぞれ遮光部の光軸上の位置を変えずに光軸から
の作用する位置を制御し得る一対の遮光手段を含むこと
を特徴とする請求項1に記載のカメラのフレア・ゴース
ト除去装置。 - 【請求項5】 開口形成手段は、イメージ形状に基づく
有効光束に対応する矩形の長辺を構成する2辺のいずれ
か一方を形成し、遮光部の光軸上の位置を変えずに光軸
からの作用する位置を制御し得る遮光手段を含むことを
特徴とする請求項1に記載のカメラのフレア・ゴースト
除去装置。 - 【請求項6】 遮光手段は、遮光部が、カメラの撮影光
学系の絞りよりも物体側で且つ有効光束の下方に配設さ
れる遮光部材を含み、開口制御手段は、前記遮光部材
を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、絞り
の開口面積が小さくなったときに前記遮光部材による遮
光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が大き
くなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるように作
用させる手段であることを特徴とする請求項4または5
に記載のカメラのフレア・ゴースト除去装置。 - 【請求項7】 遮光手段は、遮光部が、カメラの撮影光
学系の絞りよりも像面側で且つ有効光束の上方に配設さ
れる遮光部材を含み、開口制御手段は、前記遮光部材
を、絞り値で変化する有効光束の大きさに応じて、絞り
の開口面積が小さくなったときに前記遮光部材による遮
光部が光軸に近づくように作用させ、絞りの面積が大き
くなったときに前記遮光部が光軸から遠ざかるように作
用させる手段であることを特徴とする請求項4または5
に記載のカメラのフレア・ゴースト除去装置。 - 【請求項8】 カメラの撮影光学系に内包され、イメー
ジ形状に応じた有効光束にほぼ対応する開口を形成し、
絞り値に基づいて変化する有効光束に対応して光軸上の
位置を変えずに、前記開口の作用する大きさを変えるこ
とによって、カメラのフレア・ゴーストを効果的に除去
することを特徴とするカメラのフレア・ゴースト除去方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24130096A JPH1062669A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24130096A JPH1062669A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1062669A true JPH1062669A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=17072236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24130096A Pending JPH1062669A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1062669A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017090670A1 (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | カムイ・イノベーション株式会社 | ゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系 |
KR20180095926A (ko) | 2015-12-24 | 2018-08-28 | 가무이 이노베이션 가부시키가이샤 | 고스트 저감장치와 이것을 구비한 촬상장치, 고스트 감소방법 및 촬상광학기구 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP24130096A patent/JPH1062669A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017090670A1 (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | カムイ・イノベーション株式会社 | ゴースト低減装置およびこれを備えた撮像装置、ゴースト低減方法、ならびに撮像光学系 |
KR20180085776A (ko) | 2015-11-24 | 2018-07-27 | 가무이 이노베이션 가부시키가이샤 | 고스트 저감장치와 이것을 구비한 촬상장치, 고스트 감소방법 및 촬상광학계 |
KR20200108509A (ko) | 2015-11-24 | 2020-09-18 | 가무이 이노베이션 가부시키가이샤 | 고스트 저감장치와 이것을 구비한 촬상장치, 고스트 감소방법 및 촬상광학계 |
US10845674B2 (en) | 2015-11-24 | 2020-11-24 | Kamuy Innovation Corporation | Ghost reducing device, imaging device including same, ghost reducing method, and imaging optical system |
KR20180095926A (ko) | 2015-12-24 | 2018-08-28 | 가무이 이노베이션 가부시키가이샤 | 고스트 저감장치와 이것을 구비한 촬상장치, 고스트 감소방법 및 촬상광학기구 |
US10708516B2 (en) | 2015-12-24 | 2020-07-07 | Kamuy Innovation Corporation | Ghost reducing device with multiple diaphragm blades for blocking light for reducing ghost, imaging device provided therewith, ghost reducing method, and imaging optical system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3992268B2 (ja) | 投写型画像表示装置 | |
KR100923060B1 (ko) | 렌즈장치 | |
JPH0455838A (ja) | ビデオカメラ | |
JP5538549B2 (ja) | ファインダ装置の表示制御方法及びその装置 | |
JPH09505672A (ja) | 光ビームスプリッタ及びこれを内蔵する電子式高速カメラ | |
JPH10287176A (ja) | カメラおよびそれを用いた車両用周辺視認装置 | |
JPH09197261A (ja) | レンズ位置制御装置及びそれを用いた光学機器 | |
JP2009116174A (ja) | ゴースト低減装置およびこれを備えた電子カメラ | |
US7549810B2 (en) | Light amount adjusting apparatus and image pickup apparatus | |
JPH01255837A (ja) | ビデオカメラ | |
US7970270B2 (en) | Auto focusing apparatus and image pick-up apparatus having sub-mirror | |
JPH1062669A (ja) | カメラのフレア・ゴースト除去装置および除去方法 | |
JP2007124194A (ja) | 電子カメラ | |
JP2005181456A (ja) | 撮像装置及び遮蔽板駆動方法 | |
JPH04314275A (ja) | 撮像装置 | |
EP1001619A1 (en) | Iris for an imaging apparatus and imaging apparatus comprising such iris | |
JP2002014384A (ja) | 光量調整装置 | |
JP2003248258A (ja) | 焦点調整可能なファインダー装置用ファインダー構造 | |
JP2003008987A (ja) | 撮像装置 | |
JPH01316726A (ja) | カメラシステム | |
JP2584192Y2 (ja) | 視線入力カメラ | |
JPH07104343A (ja) | 光量調節装置 | |
JPH08234072A (ja) | 撮影レンズの遮光構造 | |
JPH026933A (ja) | カメラレンズのフード装置 | |
JP2004198828A (ja) | 光学機器 |