JP6682911B2 - コジェネレーションシステム - Google Patents
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Description
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、貯湯槽内の菌の繁殖を抑制するとともに、省エネ性を向上させることができるコジェネレーションシステムを提供することを目的とする。
この知見に基づいて、本発明の制御装置の低温時間推定部は、コジェネレーションシステムの電源オン時点に、熱源部の温度と相関を有する第一温度センサの検出温度に基づいて、湯の温度が所定温度より低い温度となっている時間である低温時間を推定する。低温時間が第一所定時間以上であると推定された場合、貯湯槽内および湯循環路内の湯が比較的低い温度にて比較的長い時間放置されている。この場合、加熱制御部の加熱制御により、貯湯槽に貯湯された湯が、給湯装置への供給を規制され、かつ、循環ポンプによって循環されるとともに、加熱装置によって第二所定時間継続して所定温度以上に加熱される。よって、貯湯槽内および湯循環路内の湯の全部を、貯湯槽内および湯循環路内のレジオネラ菌の繁殖を抑制するように、加熱することができる。
一方、低温時間が第一所定時間より短いと推定された場合、貯湯槽に貯湯された湯が比較的長い時間放置されていない。この場合、起動運転実行部が、コジェネレーションシステムの起動運転を実行する。すなわち、この場合、加熱制御が実行されない。よって、従来技術のようにコジェネレーションシステムが起動される毎に湯が加熱される場合に比べて、コジェネレーションシステムの省エネ性を向上させることができる。
燃料電池モジュール30は、蒸発部32に、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。原料ポンプ11a1は、改質用原料を送るポンプである。また、蒸発部32には、一端(下端)が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bは、改質水を送る改質水ポンプ11b1が設けられている。
熱交換器12は、湯循環路22に設けられ、燃料電池モジュール30からの排熱を用いて湯を加熱するものである。熱交換器12は、具体的には、燃料電池モジュール30からの排熱を有する燃焼排ガスと貯湯槽21からの湯とが熱交換する熱交換器である。
第三温度センサ25d1は、混合湯導出路25dに設けられ、混合湯の温度を検出するものである。第三温度センサ25d1は、配置された位置の混合湯の温度を検出する。第三温度センサ25d1によって検出された温度である第三検出温度は、制御装置15に送信される。
加熱制御部15bは、低温時間推定部15aによって推定された低温時間Tdが第一所定時間以上である場合、加熱制御を実行するものである(後述する)。
起動運転実行部15cは、低温時間推定部15aによって推定された低温時間Tdが第一所定時間より短い場合、燃料電池システム1の後述する起動運転を実行するものである。
循環ポンプ制御部15eは、循環ポンプ22aの駆動量を制御するものである。
発電電力制御部15fは、燃料電池34の発電電力を制御するものである。発電電力制御部15fは、燃料電池34の目標発電電力に応じた改質用原料、改質水およびカソードエアのそれぞれの目標流量を原料ポンプ制御部15g、改質水ポンプ制御部15hおよびカソードエアブロワ制御部15iに出力する。
原料ポンプ制御部15gは、原料ポンプ11a1の駆動量を制御するものである。改質水ポンプ制御部15hは、改質水ポンプ11b1の駆動量を制御するものである。カソードエアブロワ制御部15iは、カソードエアブロワ11c1の駆動量を制御するものである。
燃料電池システム1が電源オフされている場合においては、上述したいずれの運転も行われず、待機状態でもない。この場合、電源スイッチ10bがオンされることにより、燃料電池システム1が電源オンされる。
一方、燃料電池システム1が電源オフである場合、混合弁25cの駆動が行われないとともに、バイパス弁26aが開状態となっている。この場合、バイパス路26から混合湯導出路25dに水が供給されるため、給湯装置へは、比較的低い温度の混合湯が導出される。
燃料電池システム1が電源オンされた場合、制御装置15は、ステップS102にて、低温時間Tdを推定する(低温時間推定部15a)。制御装置15は、ステップS104にて、低温時間Tdが第一所定時間以上であるか否かを判定する。第一所定時間は、およそ40℃の環境にあるレジオネラ菌の繁殖が発生する時間に設定されている。第一所定時間は、予め実験等により実測されて導出されている。低温時間Tdが第一所定時間より短い場合、貯湯槽21内および湯循環路22内にレジオネラ菌の繁殖が発生していない。この場合、制御装置15は、ステップS104にて「NO」と判定し、ステップS106にて起動運転を実行する(起動運転実行部15c)。続けて、制御装置15は、ステップS118にて発電運転を開始する。
続けて、制御装置15は、ステップS116にて湯の給湯装置への供給の規制を解除し、ステップS118にて発電運転を開始する。
燃料電池システム1が電源オンされている場合、燃料電池34および燃焼部36が熱を発生する。そして、燃料電池システム1が電源オフされたとき、燃料電池34の温度が低下するとともに、貯湯槽21に貯湯された湯の温度が低下する。そして、燃料電池システム1の電源オフ時間Toffが比較的長いことにより、燃料電池34の温度が比較的低い場合、貯湯槽21に貯湯された湯が比較的低い温度にて比較的長い時間放置されているため、貯湯槽21に貯湯された湯にレジオネラ菌等の繁殖が発生していることが考えられる。
この知見に基づいて、本発明の制御装置15の低温時間推定部15aは、燃料電池システム1の電源オン時点に、燃料電池34の温度を検出する第一温度センサ39の第一検出温度に基づいて、湯の温度が所定温度Thsより低い温度となっている時間である低温時間Tdを推定する。低温時間Tdが第一所定時間以上であると推定された場合、貯湯槽21内および湯循環路22内の湯が比較的低い温度にて比較的長い時間放置されている。この場合、加熱制御部15bの加熱制御により、貯湯槽21に貯湯された湯が、給湯装置への供給を規制され、かつ、循環ポンプ22aによって循環されるとともに、熱交換器12によって第二所定時間継続して所定温度Ths以上に加熱される。よって、貯湯槽21内および湯循環路22内の湯の全部を、貯湯槽21内および湯循環路22内のレジオネラ菌の繁殖を抑制するように、加熱することができる。
一方、低温時間Tdが第一所定時間より短いと推定された場合、貯湯槽21に貯湯された湯が比較的長い時間放置されていない。この場合、起動運転実行部15cが、燃料電池システム1の起動運転を実行する。すなわち、この場合、加熱制御が実行されない。よって、従来技術のように燃料電池システム1が起動される毎に湯が加熱される場合に比べて、燃料電池システム1の省エネ性を向上させることができる。
また、上述した実施形態において、第一温度センサ39は、燃料電池34の温度を検出しているが、これに代えて、燃料電池34の温度および燃焼部36の温度と相関を有する他の部位の温度を検出しても良い。例えば、第一温度センサ39が、蒸発部32、改質部33やケーシング31の温度を検出するようにしても良い。この場合、蒸発部32、改質部33やケーシング31は本発明の所定部位に相当する。なお、燃料電池34の温度が高くなるにしたがって、蒸発部32、改質部33およびケーシング31の各温度が高くなる関係を有する。
また、上述した実施形態において、加熱制御部15bは、燃料電池システム1の電源オン時点に低温時間Tdが第一所定時間以上である場合、加熱制御を実行しているが、これに代えて、燃料電池システム1の電源オン時点に第一検出温度が判定温度以下である場合、加熱制御を実行するようにしても良い。判定温度は、低温時間Tdが第一所定時間となる燃料電池34の温度である。
Claims (2)
- 熱を発生する熱源部と、前記熱源部の温度と相関を有して温度変化する所定部位の温度を検出する第一温度センサと、を備えた熱源装置と、
湯を貯湯する貯湯槽と、
前記貯湯槽に貯湯された前記湯の給湯装置への供給を行う湯供給装置と、
前記貯湯槽に貯湯された前記湯が循環する湯循環路と、
前記湯循環路に設けられ、前記湯を循環させる循環ポンプと、
前記湯循環路に設けられ、前記熱源装置からの排熱を用いて前記湯を加熱する加熱装置と、
前記湯循環路に設けられ、前記加熱装置によって加熱された前記湯の温度である加熱後温度を検出する第二温度センサと、
前記循環ポンプを少なくとも制御する制御装置と、を備えたコジェネレーションシステムであって、
前記制御装置は、
前記湯が加熱されない電源オフの状態である前記コジェネレーションシステムを電源オンした電源オン時点に、前記第一温度センサによって検出される温度に基づいて、前記電源オン時点前の前記加熱後温度が所定温度より低い温度となっている時間である低温時間を推定する低温時間推定部と、
前記低温時間推定部によって推定された前記低温時間が第一所定時間以上である場合、前記湯供給装置による前記供給を規制し、かつ、前記循環ポンプによって前記湯を循環させるとともに、前記第二温度センサによって検出される温度が第二所定時間継続して前記所定温度以上となるように、前記加熱装置を用いて前記湯を加熱する加熱制御を実行する加熱制御部と、
前記低温時間推定部によって推定された前記低温時間が前記第一所定時間より短い場合、前記コジェネレーションシステムの起動運転を実行する起動運転実行部と、を備え、
前記低温時間推定部は、予め設定された、前記コジェネレーションシステムが電源オフされた時点から電源オンされた時点までの経過時間と前記第一温度センサによって検出される温度との相関関係、及び前記経過時間と前記加熱後温度との相関関係に基づいて、前記低温時間を推定するコジェネレーションシステム。 - 前記熱源部は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池であり、
前記熱源装置は、前記燃料電池と、改質水から水蒸気を生成する蒸発部と、供給源からの改質用原料と前記蒸発部からの前記水蒸気とから前記燃料を生成して前記燃料電池に供給する改質部と、を備えた燃料電池モジュールである請求項1記載のコジェネレーションシステム。
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