JP2004053120A - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】実効効率を向上させ運転に係わるランニングコストを低減するコージェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】電力負荷4の状況に応じて出力制御手段2からの指令を受けて発電する発電装置1と、発電装置1で発生する熱を回収する排熱回収経路5と、排熱回収経路5で回収された熱を温水として貯える貯湯タンク9と、貯湯タンク9で貯えられた温水を所定の熱負荷21に自動的に供給する自動温水供給手段19および制御装置28とを備え、電力大負荷時間帯の開始する際に、制御装置28によって自動温水供給手段19を作動させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電装置において電気とともに発生する熱を回収して温水として供給するコージェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコージェネレーションシステムは、特開2001−255010に示すように、図5のような構成をしていた。すなわち改質部51から供給される水素と送風機52から供給される空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池発電部53と、燃料電池発電部53で発生した熱を熱交換部54に伝える冷却水循環路55および循環ポンプ56と、熱交換部54で熱交換された熱を連通路57を介して温水として貯える貯湯タンク58とを備えていた。
【0003】
貯湯タンク58には給湯路59と給水路60とが設けられ、貯湯タンク58内に貯えられた温水が給湯路59から家庭の風呂などの熱負荷に供給されると給水路60からは貯湯タンク58内に水が補給される。この時、給湯路59から供給される温水の温度が要求温度より高い場合は、給水路60から分岐された分岐給水路61の開閉弁62を開き、水と温水を混合し適温にして供給する。また、給湯路59から供給される温水の温度が要求温度より低い場合は、補助加熱器63で加熱し適温にして供給する。なお、燃料電池発電部53で発生した電気はインバータ64で出力制御された後に家庭の電力負荷などに供給されるものである。
【0004】
つぎに、この従来のコージェネレーションシステムの運転動作について説明する。燃料電池発電部53は電力負荷があると発電運転を行い、この時発生する熱を温水として貯湯タンク58内に貯えるが、貯湯タンク58内が全て温水に沸上がると燃料電池発電部53からの熱を排出することができなくなるためコージェネレーションシステムは発電運転を停止する。そして、熱負荷に温水を供給し貯湯タンク58内の貯湯量が少なくなった時に再び発電運転を開始する。
【0005】
これら発電運転動作の一例を図6に示す。図6は家庭における電力と温水の使用状況とコージェネレーションシステムの運転状況を示したもので、横軸は時刻を、縦軸は電力、温水量などのエネルギー量を示す。なお、右端の24時を過ぎた場合は翌日の状況として左端の0時以降へ継続するものとする。
【0006】
図6において、21時ごろから風呂などへの温水供給量が増加し、沸上がっていた貯湯タンク58内の貯湯量が減少し、それまで停止していた発電運転が開始され、以後電力負荷に追従して発電運転を継続する。そして翌日の12時すぎに再び貯湯タンク58内が全て温水に沸上がり発電運転を停止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコージェネレーションシステムの運転では、夕刻から夜にかけての電力大負荷時間帯(図6の例では17時ごろ〜22時ごろ)に十分発電運転せず、電力負荷の少ない深夜から午前(図6の例では22時ごろ〜翌日12時ごろ)に発電運転を行うため、発電出力の小さい条件で運転することとなり、定格運転(最大出力運転)に比べて発電効率および排熱回収効率が低下するという課題があった。そのため、実効効率が低下し、運転に係わるランニングコストが増大するいう課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を考慮し、実効効率を向上させ運転に係わるランニングコストを低減するコージェネレーションシステムを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のコージェネレーションシステムは、電力負荷の状況に応じて出力制御手段からの指令を受けて発電する発電装置と、発電装置で発生する熱を回収する排熱回収経路と、排熱回収経路で回収された熱を温水として貯える貯湯タンクと、貯湯タンクで貯えられた温水を所定の熱負荷に自動的に供給する自動温水供給手段および制御装置とを備え、電力大負荷時間帯の開始する際に、制御装置によって自動温水供給手段を作動させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、電力負荷検知手段を備え、電力負荷検知手段によって電力大負荷時間帯を検知すると、自動温水供給手段を作動させると有効である。
【0011】
また、本発明は、さらに、計時手段を備え、計時手段において予め設定された電力大負荷時間帯の開始時刻に自動温水供給手段を作動させると有効である。
【0012】
また、本発明は、さらに、記憶手段を備え、かつ、計時手段が計測し、記憶手段が記憶した前日までの電力大負荷時間帯の時間データにもとづいて予め設定された開始時刻に、自動温水供給手段を作動させると有効である。
【0013】
また、本発明は、自動温水供給手段が、浴槽に予め設定された水量もしくは水位の温水を貯湯タンクから供給すると有効である。
【0014】
また、本発明は、貯湯タンク内の貯湯量が所定量以上になったことを検知する第一の温度検知器と、貯湯タンク内の貯湯量が所定量以下になったことを検知する第二の温度検知器とを備え、第一の温度検知器が所定温度以上の温度を検知した時に発電装置の運転を停止し、第二の温度検知器が所定温度以下の温度を検知した時に発電装置の運転を開始すると有効である。
【0015】
また、本発明は、第一の温度検知器は貯湯タンクの下部に設けられ、第二の温度検知器は貯湯タンクの第一の温度検知器より上方に設けると有効である。
【0016】
また、本発明は、自動湯張り装置が作動した時には、第一の温度検知器が所定温度以下の温度を検知した時に発電装置の運転を開始し、いち早く貯湯タンクへの温水供給を開始するように制御されると有効である。
【0017】
また、本発明は、発電装置が、水素と酸素を反応させて発電を行う燃料電池であると有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるコージェネレーションシステムのシステム構成図である。図1において、1は、発電装置で、出力制御手段2と電力負荷検知手段3を介して電力負荷4に接続されている。5は、排熱回収経路で、発電装置1と熱交換器6との間は冷却水循環ポンプ7を有する冷却水経路8で接続され、熱交換器6と貯湯タンク9との間は貯湯循環ポンプ10を有する貯湯経路11で接続されている。貯湯タンク9の下部には給水路12が、貯湯タンク9の上部には給湯路13が接続され、給水路12から分岐された分岐給水路14は給湯路13に備えられた湯水混合弁15に接続されている。給湯路13の湯水混合弁15の出口には、混合温度検知器16、補助加熱器17、給湯温度検知器18がこの順に接続され、さらに自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20を介して熱負荷21としての浴槽22へ接続されている。自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20は、電磁弁23、流量検知器24、逆止弁25などから構成され、計時手段26や記憶手段27などを備えた制御装置28に電気的に接続されている。なお、浴槽22以外の他の熱負荷、例えば定期的に温水を供給する暖房装置(図示せず)などに自動温水供給手段19から温水を供給するシステムであっても良い。また、給湯温度検知器18と自動温水供給手段19との間から給湯路13を分岐し、他の熱負荷29、30へ接続しても良い。また、上記計時手段26、記憶手段27、および制御手段28はマイコン、メモリー等のコンピュータであっても構わないし、またこれらの手段を実現するためのプログラムであっても構わない。
【0020】
つぎに、本実施の形態における動作を説明する。発電装置1で発生した電気は電力負荷検知手段3で検知された負荷に応じて出力制御手段2で出力制御された後に家庭などの電力負荷4に供給される。この時発生する熱は、冷却水循環ポンプ7による冷却水経路8内の水の循環で熱交換器6に伝えられ、さらに貯湯循環ポンプ10による貯湯経路11内の水の循環で貯湯タンク9へ伝えられる。貯湯タンク9内は常に水で満水になっており、貯湯タンク9下部から熱交換器6へ引き込まれた水が加熱され貯湯タンク9上部に戻されると、貯湯タンク9上部から順に熱い温水が層状に貯えられるいわゆる積層沸上げが形成されるものである。この貯湯タンク9内に貯えられた温水が熱負荷21、29、30に供給されると、給水路12から貯湯タンク9内に水が補給され前記温水層は上へ押し上げられるが、常に貯湯タンク9上部には熱い温水があるため、貯湯タンク9全体が沸上がっていなくても高い給湯温度を確保することができるものである。
【0021】
熱負荷21、29、30に温水を供給する時に、給湯路13から供給される温水の温度が要求温度より高い場合は、給水路12から分岐された分岐給水路14からの水と温水とを湯水混合弁15によって混合し適温にして供給する。また、給湯路13から供給される温水の温度が要求温度より低い場合は、補助加熱器17で加熱し適温にして供給する。なお、混合温度検知器16と給湯温度検知器18で検知された温度は、それぞれ湯水混合弁15による混合度制御と補助加熱器17の加熱量制御に用いられる。
【0022】
自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20から熱負荷21としての浴槽22へ温水を供給する場合は、まず電磁弁23を開き、流量検知器24によってカウントされた積算流量が予め設定された水量に達したら電磁弁23を閉じ、自動湯張り動作を終了するものである。なお、浴槽22へ供給する温水量制御は、流量検知器24による積算流量制御に代って、水位センサー(図示せず)による浴槽水位制御で行っても良い。また、逆止弁25は、自動湯張り動作中に断水等が発生し、浴槽22内の水が貯湯タンク9内に逆流するようなことがあった場合、これを防止するためのものである。これら一連の動作は、制御装置28によって制御されている。
【0023】
つぎに、本実施の形態におけるコージェネレーションシステムの発電運転動作を説明する。前述の通り、発電装置1は電力負荷4に応じて発電運転を行い、この時、発生する熱を温水として貯湯タンク9内に貯えるが、貯湯タンク9内が全て温水に沸上がると発電装置1からの熱を排出することができなくなるためコージェネレーションシステムは発電運転を停止する。そして、熱負荷21、29、30に温水を供給し貯湯タンク9内の貯湯量が少なくなった時に再び発電運転を開始する。ここで、本実施の形態のコージェネレーションシステムでは、制御装置28は、電力大負荷時間帯の開始時刻に自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20から熱負荷21としての浴槽22へ予め設定された水量の温水を供給する。
【0024】
本実施の形態における、発電運転動作の一例を図2に示す。図2は家庭における電力と温水の使用状況とコージェネレーションシステムの運転状況を示したもので、横軸は時刻を、縦軸は電力、温水量などのエネルギー量を示す。なお、右端の24時を過ぎた場合は翌日の状況として左端の0時以降へ継続するものとする。
【0025】
図2において、電力負荷が大きくなる夕刻から夜にかけての電力大負荷時間帯(図2の例では17時ごろ〜22時ごろ)の開始時刻に、制御装置28は自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20から熱負荷21としての浴槽22へ予め設定された水量の温水を供給する。この時、沸上がっていた貯湯タンク9内の貯湯量が減少し、それまで停止していた発電運転が開始され、以後電力負荷に追従して発電運転を継続する。そして、24時ごろに再び貯湯タンク9内が全て温水に沸上がり発電運転を停止するものである。なお、実際の入浴時間が後であっても、前記動作は自動的に行われるため、使用者にとっての不便は生じない。
【0026】
また、上記電力大負荷時間帯は、一日の内で各世帯の電力負荷が、大きくなる時間帯であり、その時間帯は各世帯により異なり本実施の形態に限定されるものではない。
【0027】
この発電運転動作においては、電力負荷の多い電力大負荷時間帯に発電運転を行うため、定格運転(最大出力運転)条件で運転することとなる。一般にコージェネレーションシステムの特性として、定格運転(最大出力運転)における発電効率および排熱回収効率に対し、発電出力を小さくした場合の発電効率および排熱回収効率は、放熱比率が増加するなどの理由により低下する傾向にある。本実施の形態の発電運転動作においては、従来の技術で述べたように発電出力の小さい状態で運転する場合に比べて、発電効率および排熱回収効率が最も高い条件で運転することとなり、その結果実効効率が向上し、運転に係わるランニングコストが安くて済むという効果を奏するものである。
【0028】
つぎに、電力大負荷時間帯の開始時刻に自動温水供給手段19から熱負荷21への温水供給を開始する制御方法について説明する。第1の方法として、電力負荷検知手段3によって電力大負荷時間帯の開始を直接検知して、自動温水供給手段19を作動させる方法がある。また、第2の方法として、計時手段26において予め設定された電力大負荷時間帯の開始時刻に自動温水供給手段19を作動させる方法がある。また、第3の方法として、当初は電力負荷検知手段3によって電力大負荷時間帯の開始を検知して、自動温水供給手段19を作動させ、その後計時手段26と記憶手段27が記憶した前日までの電力大負荷時間帯の時間データにもとづいて、いわゆる学習機能によって自動温水供給手段19を作動させる時間を決定する方法がある。この第3の方法は、第1の方法における一時的な電力負荷増大による誤作動を防止し、第2の方法における日々の電力大負荷時間帯のずれ(例えば、曜日毎の生活形態の違いによる開始時刻のずれ等)を補正し、両方法の欠点を補い電力大負荷時間帯を的確に把握する方法として有効である。
【0029】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるコージェネレーションシステムのシステム構成図である。実施の形態1と同様のものについては、同一符号を付与し、その説明を省略する。図3において、31は貯湯タンク9の下部に設けられた第一の温度検知器で、32は貯湯タンク9の第一の温度検知器31より上方に設けられた第二の温度検知器である。
【0030】
前述の通り、発電装置1は電力負荷4に応じて発電運転を行い、この時、発生する熱を温水として貯湯タンク9内に貯えるが、貯湯タンク9内が全て温水に沸上がると発電装置1からの熱を排出することができなくなるためコージェネレーションシステムは発電運転を停止する。そして、熱負荷21、29、30に温水を供給し貯湯タンク9内の貯湯量が少なくなった時に再び発電運転を開始する。
【0031】
この発電運転の停止および開始動作に関する制御について詳しく説明する。発電運転において発生する熱を温水として貯湯タンク9内に貯える際に、貯湯タンク9下部から熱交換器6へ引き込まれた水が加熱され貯湯タンク9上部に戻され、貯湯タンク9上部から順に熱い温水が層状に貯えられ、貯湯タンク9下部に設けられた第一の温度検知器31の位置まで温水の境界層が達すると、第一の温度検知器31が所定温度以上になったことを検知し、貯湯タンク9内の貯湯量が所定量以上になり沸上げが完了したことを認識して発電運転を停止する。一方、貯湯タンク9内に貯えられた温水が熱負荷21、29、30に供給されると、給水路12から貯湯タンク9内に水が補給され前記温水の境界層は上へ押し上げられ、貯湯タンク9の第一の温度検知器31より上方に設けられた第二の温度検知器32の位置まで温水の境界層が達すると、第二の温度検知器32が所定温度以下になったことを検知し、貯湯タンク9内の貯湯量が減少したことを認識して発電運転を再び開始する。
【0032】
ここで、2個の温度検知器で制御を行っているのは、発電運転停止後、貯湯量がわずかに減少した時点で運転を再開すると、貯湯量が増加しすぐに停止してしまうことになり、システムの発停が頻繁に行われそのためにシステムの耐久性に悪影響を及ぼす恐れがあるためである。すなわち、できる限り第一の温度検知器31と第二の温度検知器32との間の距離を設け、発電運転停止から発電運転開始までの時間間隔(いわゆるディファレンシャル)を大きく保つことが望ましい。
【0033】
一方、実施の形態1で説明したように、貯湯タンク9内の温水を自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20から熱負荷21としての浴槽22へ供給する場合は、予め設定された水量の温水を供給することが判っているため、すぐに発電運転を開始しても発電運転による温水出力より熱負荷への供給出力が大きければすぐに発電運転を停止することはない。
【0034】
一般的には、浴槽へ温水を供給する時には15〜30kW程度の供給出力が必要で、家庭用コージェネレーションシステムの発電能力を1〜3kW、熱電比を2:1としても温水出力は2〜6kW程度と圧倒的に小さい。
【0035】
そこで、本実施の形態では、自動温水供給手段19としての自動湯張り装置20が作動した時に限っては、第二の温度検知器32ではなく第一の温度検知器31が所定温度以下の温度を検知した時に発電運転を開始し、いち早く貯湯タンク9への熱供給を開始するように制御する。
【0036】
この制御によって、電力大負荷時間帯の開始時刻に、遅れることなくすみやかに発電運転が開始されるため、電力大負荷時間帯における運転稼動率をさらに向上させることができるものである。
【0037】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3におけるコージェネレーションシステムのシステム構成図である。実施の形態1、2と同様のものについては、同一符号を付与し、その説明を省略する。図4において、33は発電装置としての燃料電池で、水素供給手段34と酸素供給手段35とが接続されている。燃料電池33は、水素と酸素を電気化学的に反応させ発電するもので、水素は改質器などに代表される水素供給手段34から供給され、酸素は送風機などに代表される酸素供給手段35から供給されるものである。
【0038】
燃料電池33は、起動時に作動温度まで昇温するためのエネルギーが必要であり、また、起動停止の繰り返しにより耐久劣化を起こすという課題がある。発電装置として燃料電池33を用いた場合、システムの発停が頻繁に行われることは、経済性の点からも耐久性の点からも好ましくない。したがって、実施の形態2で説明したような発電運転の制御方法は、発電装置として燃料電池33を用いた場合に特に効果を奏するものである。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、発電効率および排熱回収効率における実効効率を向上させ、運転に係わるランニングコストを低減させという効果を奏するものである。
【0040】
また、本発明は、システムの発停が頻繁に行われることを防止し、起動時に係わるエネルギーを減少させ、起動停止の繰り返しによる耐久劣化を防止するという効果も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における、コージェネレーションシステムのシステム構成図
【図2】本発明の実施の形態1における、コージェネレーションシステムの運転動作図
【図3】本発明の実施の形態2における、コージェネレーションシステムのシステム構成図
【図4】本発明の実施の形態3における、コージェネレーションシステムのシステム構成図
【図5】従来のコージェネレーションシステムのシステム構成図
【図6】従来のコージェネレーションシステムの運転動作図
【符号の説明】
1 発電装置
2 出力制御手段
3 電力負荷検知手段
4 電力負荷
5 排熱回収経路
9 貯湯タンク
19 自動温水供給手段
20 自動湯張り装置
21 熱負荷
22 浴槽
26 計時手段
27 記憶手段
28 制御装置
31 第一の温度検知器
32 第二の温度検知器
33 燃料電池

Claims (9)

  1. 電力負荷の状況に応じて出力制御手段からの指令を受けて発電する発電装置と、前記発電装置で発生する熱を回収する排熱回収経路と、前記排熱回収経路で回収された熱を温水として貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクで貯えられた温水を所定の熱負荷に自動的に供給する自動温水供給手段および制御装置とを備え、電力大負荷時間帯が開始する際に、前記制御装置によって前記自動温水供給手段を作動させるコージェネレーションシステム。
  2. さらに、電力負荷検知手段を備え、前記電力負荷検知手段によって電力大負荷時間帯の開始が検知されると、前記制御装置によって前記自動温水供給手段を作動させる請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  3. さらに、計時手段を備え、前記計時手段において予め設定された電力大負荷時間帯の開始時刻に、前記制御装置によって前記自動温水供給手段を作動させる請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  4. さらに、記憶手段を備え、前記計時手段が計測し、かつ前記記憶手段が記憶した前日までの電力大負荷時間帯の時間データにもとづいて、予め設定された前記開始時刻に、前記制御装置が前記自動温水供給手段を作動させる請求項3記載のコージェネレーションシステム。
  5. 前記自動温水供給手段は、浴槽に予め設定された水量もしくは水位の温水を前記貯湯タンクから供給する自動湯張り装置である請求項1〜4のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
  6. 前記貯湯タンク内の貯湯量が所定量以上になったことを検知する第一の温度検知器と、前記貯湯タンク内の貯湯量が所定量以下になったことを検知する第二の温度検知器とを備え、前記第一の温度検知器が所定温度以上の温度を検知すると前記発電装置の運転を停止し、前記第二の温度検知器が所定温度以下の温度を検知すると前記発電装置の運転を開始する請求項5記載のコージェネレーションシステム。
  7. 前記第一の温度検知器は前記貯湯タンクの下部に設けられ、前記第二の温度検知器は貯湯タンクの前記第一の温度検知器より上方に設けられた請求項6記載のコージェネレーションシステム。
  8. 前記自動湯張り装置が作動した時には、前記第一の温度検知器が所定温度以下の温度を検知した時に前記発電装置の運転を開始し、いち早く貯湯タンクへの温水供給を開始するように制御された請求項7記載のコージェネレーションシステム。
  9. 前記発電装置が、水素と酸素を反応させて発電を行う燃料電池である請求項1〜8のいずれかに記載のコージェネレーションシステム。
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