JP2005016787A - コージェネレーション・システム - Google Patents

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岩男 東
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Abstract

【課題】暖房負荷に対して、コージェネレーション装置から供給される熱に加えて補助的に熱を供給する場合におけるエネルギー利用効率の高いコージェネレーション・システムを提供する。
【解決手段】FC2と、暖房負荷の熱媒体が循環する暖房水管8と、暖房水管8に対してFC2が出力する排熱の一部を供給する暖房熱交換器7と、FC2が出力する排熱を温水として蓄熱する貯湯槽4と、貯湯槽4に接続されており、貯湯槽4に貯湯された温水を給湯負荷に送水するための給湯水管13と、暖房水管8及び給湯水管13に対して補助的に熱供給を行う補助熱源装置10とを備え、補助熱源装置10には、同一の燃焼装置10aより給湯水管13及び暖房水管8の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器を使用する。これにより、給湯水管13及び暖房水管8の双方に直接補助熱を供給でき、熱効率が向上する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コージェネレーション装置により、電力負荷、暖房負荷、及び給湯負荷に対して電力と熱を供給するコージェネレーション・システムに関し、特に、補助熱源におけるエネルギー利用効率の高いコージェネレーション・システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコージェネレーション・システムとしては、例えば、特許文献1記載のものが知られている。
【0003】
図2は従来のコージェネレーション・システムの構成図である(特許文献1,図1参照)。従来のコージェネレーション・システム100は、コージェネレーション装置であるガスエンジン発電機101を備えている。ガスエンジン発電機101は、電力を出力すると共に、発電時に発生する排熱を出力する。この、排熱は、排熱水管102内を排熱ポンプ103により循環される排熱循環水によりガスエンジン発電機101から取り出される。
【0004】
排熱水管102には、暖房熱交換器104及び蓄熱熱交換器105が備えられている。暖房熱交換器104は、暖房負荷に接続された暖房水管106を循環する暖房循環水と排熱循環水との間で熱交換を行い、排熱循環水から暖房循環水に熱供給をする。尚、暖房水管106にはポンプ113が設けられており、このポンプ113によって熱媒体は暖房水管106内を循環される。一方、蓄熱熱交換器105には、貯湯槽107の下部と上部とに接続された蓄熱水管108が通されている。そして、貯湯槽107の下部から供給される貯湯水と排熱循環水との間で熱交換を行い、排熱循環水から貯湯水に熱供給をする。
【0005】
更に、暖房水管106には、暖房熱交換器104の下流側に、更に補助熱交換器110が備えられている。この補助熱交換器110は、補助熱源機112に接続された補助熱水管111を循環する補助熱循環水と熱媒体との間で熱交換を行い、補助熱循環水から熱媒体に熱を供給する。補助熱水管111には、ポンプ114が設けられており、このポンプ114によって、補助熱水管111内を補助熱循環水が循環する。補助熱水管111と蓄熱水管108とは、ポンプ114の部分が共通とされている。貯湯槽107に貯湯された温水は、貯湯槽107の上部に接続された蓄熱水管108から補助熱水管111、補助熱源機112、補助熱水管111、給湯水管115を通って、給湯負荷に送られる。これにより、給湯負荷には貯湯槽107に貯湯された温水が供給される。
【0006】
以上のように構成された従来のコージェネレーション・システムにおいて、暖房負荷に対して熱を供給する場合、ポンプ103を起動して排熱水管102に排熱循環水を循環させるとともに、ポンプ113を起動して、暖房水管106に熱媒体を循環させる。これにより、ガスエンジン発電機101から出力される排熱は、暖房熱交換器104を介して熱媒体に供給され、熱媒体を介して暖房負荷に供給される。
【0007】
このとき、熱媒体に供給された熱量が、暖房負荷から要求された熱量よりも少ない場合には、補助熱源器112により熱媒体への熱供給が行われる。この場合、ポンプ114を起動して、補助熱水管111に補助熱循環水を循環させ、補助熱源器112により補助熱循環水に熱を供給する。補助熱循環水は、補助熱交換器110において、熱媒体に熱を供給し、不足分の熱量が熱媒体に追加供給される。このようにして、暖房需要に合った熱量の供給を行うことができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−21392号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコージェネレーション・システムにおいては、熱媒体に供給された熱量が、暖房負荷から要求された熱量よりも少ない場合に熱媒体に熱を追加供給する際、補助熱源器112から供給される熱が、一旦、補助熱循環水に供給された後に、補助熱交換器110を介して熱媒体に供給される。そのため、熱損失が大きく、補助熱供給時のエネルギー効率が低い。また、補助熱循環水を補助熱水管111に循環させるために、熱媒体を循環させる為のポンプ113とは別に、別途、ポンプ114を動作させる必要がある。そのため、消費電力が大きくなり、コージェネレーション・システム全体のエネルギー効率を低下させる原因となる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、暖房負荷に対して、コージェネレーション装置から供給される熱に加えて補助的に熱を供給する場合におけるエネルギー利用効率の高いコージェネレーション・システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコージェネレーション・システムの第1の構成は、発電により電気を出力するとともに発電に伴う排熱を出力するコージェネレーション装置と、暖房負荷に熱を供給するための熱媒体が循環する暖房水管と、前記暖房水管内の熱媒体に対して前記コージェネレーション装置が出力する排熱の一部を供給する暖房熱交換器と、前記コージェネレーション装置が出力する排熱を温水として蓄熱する貯湯槽と、前記貯湯槽に接続されており、前記貯湯槽に貯湯された温水を給湯負荷に送水するための給湯水管と、前記暖房水管及び前記給湯水管に対して補助的に熱供給を行う補助熱源装置と、を備えたコージェネレーション・システムであって、前記補助熱源装置は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器であることを特徴とする。
【0012】
この構成により、補助熱源装置は暖房水管に直接熱を供給するため、熱損失が少ない。また、暖房水管に暖房用の熱媒体を循環するポンプが1つあればよいため、従来に比べてポンプの消費電力も少なくすることができる。従って、従来よりもコージェネレーション・システム全体のエネルギー効率を向上させることができる。
【0013】
また、従来のコージェネレーション・システムに比べて配管が少なくなり、ポンプ数も少ないため、部品点数が少なく、機器構成を簡単化できる。従って、メンテナンスが容易であり、従来よりも低廉な価格でコージェネレーション・システムを製造することが可能となる。
【0014】
本発明に係るコージェネレーション・システムの第2の構成は、前記第1の構成において、前記補助熱源装置と並列に、前記補助熱源装置を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、を備えていることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、循環用ポンプを起動して給湯水管の下流側から上流側に送水することにより、給湯水管の補助熱源装置上流側から補助熱源装置を通って下流側に流れた給湯用の水の一部又は全部は、循環水管を通って、給湯水管の補助熱源装置上流側に戻される。従って、補助熱源装置内の給湯水管と循環水管との間で循環する水流ができる。
【0016】
従って、補助熱源装置内の給湯水管の流量が大きくなるため、補助熱源装置内の給湯水管で熱せられた水は、沸点に近づく前に循環水管に送られ、循環水管系を加熱することで熱が消費される。従って、見かけ上は補助熱源装置内の給湯水管の熱容量が大きくなり、給湯水管内の水が沸騰することが防止される。
【0017】
本発明に係るコージェネレーション・システムの第3の構成は、前記第2の構成において、前記補助熱源装置内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成により、補助熱源装置内の給湯水管の水温が所定の温度以上の場合に、循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0019】
すなわち、暖房負荷の設定温度が高いと、燃焼装置による加熱量が大きく、給湯水管内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管内の水温が沸騰すると、種々の不都合が生じることから、給湯水管内の水温が沸点近くまで上昇すると、燃焼装置を停止する必要がある。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があり、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0020】
しかし、前記循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、補助熱源装置内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置内の給湯水管の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、補助熱源装置内の給湯水管の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0021】
本発明に係るコージェネレーション・システムの第4の構成は、前記第2の構成において、前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成により、給湯水管を流れる水量が零又は所定の水量以下の場合に、循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0023】
すなわち、給湯水管内を水が流れていない場合又は流れていても流量が少ない場合には、暖房負荷への熱供給のために、燃焼装置により補助熱源装置を加熱すると、給湯水管内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管内の水が沸騰すると、種々の不都合が生じることから、給湯水管内の水温が沸点近くまで上昇すると、燃焼装置を停止する必要がある。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があり、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0024】
しかし、前記循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、補助熱源装置内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置内の給湯水管の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、補助熱源装置内の給湯水管の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0025】
本発明に係るコージェネレーション・システムの第5の構成は、前記第2の構成において、前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合には前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
この構成により、給湯供給熱量が燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合に、循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0027】
すなわち、給湯供給熱量が燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合、燃焼装置は間歇運転を行う。しかし、循環ポンプによる水の循環を行わない場合は、給湯の必要供給熱量が小さいので、燃焼装置により給湯水管を加熱すれば、給湯水管内の水温はすぐに給湯の設定水温に達する。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があるため、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0028】
しかし、前記循環ポンプにより補助熱源装置内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、補助熱源装置内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置内の給湯水管の水の温度は上がり難く、かつ下がり難くなる。そのため、燃焼装置の運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係るコージェネレーション・システムの構成を表す図である。本実施形態に係るコージェネレーション・システム1は、コージェネレーション装置である燃料電池(以下、「FC」という。)2を有している。FC2は、発電を行い電力を出力すると共に発電に伴って発生する排熱を出力する。
【0030】
FC2から出力される排熱は、排熱循環水に熱供給され、この排熱循環水は下流側排熱水管3を通して成層式貯湯槽4の上部に供給される。また、成層式貯湯槽4の下部から取り出される排熱循環水は、上流側排熱水管5を通してFC2に送水される。上流側排熱水管5にはポンプ6が設けられている。このポンプ6によって、排熱循環水が上流側排熱水管5、FC2、下流側排熱水管3、成層式貯湯槽4の間で循環される。
【0031】
下流側排熱水管3には暖房熱交換器7が設けられている。また、暖房熱交換器7には、暖房負荷に熱を供給するための熱媒体が循環する暖房水管8が通されている。暖房熱交換器7では、下流側排熱水管3と暖房水管8との間で熱交換を行い、排熱循環水から熱媒体に熱の供給を行う。暖房水管8には、ポンプ9が設けられており、ポンプ9により暖房水管8内に熱媒体が循環される。
【0032】
また、暖房水管8には補助熱源装置10及び暖房シスターン11が設けられている。暖房シスターン11は、大気に開放されたタンクであり、暖房用の循環水の水量を検出する水位センサ11aが設けられている。
【0033】
成層式貯湯槽4の底部には、成層式貯湯槽4に水を供給する給水管12が接続されている。また、成層式貯湯槽4の上部には、給湯負荷に温水を供給するための給湯水管13が接続されている。給湯水管13には、上流側から、補助熱源装置10、混合比例弁14が接続されている。ここで、補助熱源装置10は、同一の燃焼装置10aにより給湯水管13及び暖房水管8の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器により構成されている。混合比例弁14には、給水管12が接続されている。この混合比例弁14は、給湯水管13に供給された温水と給水された水とを混合する。
【0034】
給湯水管13には、補助熱源装置10と並列に、補助熱源装置10の上流側と下流側とに接続された循環水管15が接続されている。循環水管15には、給湯水管13の補助熱源装置10上流側から下流側に送水する循環用ポンプ16と、電磁開閉弁17とが接続されている。電磁開閉弁17は、循環用ポンプ16が停止している時に、循環水管15を水が流れないように閉止するためのものである。
【0035】
補助熱源装置10を通過した給湯水は、給湯水管13に設けられた温度センサ18により検出される。また、補助熱源装置10に供給される給湯水の水量は、水量センサ19により検出される。
【0036】
また、本実施形態に係るコージェネレーション・システム1は、循環ポンプ制御手段21、給湯熱量設定手段22、暖房熱量設定手段23、及び燃焼制御手段24を備えている。循環ポンプ制御手段21は、循環ポンプ16及び電磁開閉弁17の制御を行う。給湯熱量設定手段22は、ユーザにより設定される給湯設定温度Ta0と、成層式貯湯槽4に設けられた温度センサ(図示せず)が検出する水温Ta1、及び水量センサ19が検出する給湯水量Fa1とから、補助熱源装置10で給湯水に供給する必要のある熱量を算出する。また、暖房熱量設定手段23は、補助熱源装置10で暖房用循環水に供給する必要のある熱量を算出する。燃焼制御手段24は、給湯熱量設定手段22又は暖房熱量設定手段23が設定する熱量に基づいて、燃焼装置10aの運転制御を行う。
【0037】
以上のように構成された本実施形態に係るコージェネレーション・システムにおいて、以下その動作を説明する。
【0038】
まず、FC2が出力する熱量は、排熱循環水に取り出され、一部は暖房熱交換器7により熱媒体に供給され、その他は成層式貯湯槽4に蓄熱される。給湯を行う場合、給水管12から成層式貯湯槽4の底部に給水しながら、成層式貯湯槽4の上部から給湯水管により給湯水を取り出し、給湯負荷へ給湯水を供給する。
【0039】
ここで、給湯負荷から要求される熱量が、成層式貯湯槽4から供給される給湯水の有する熱量よりも大きい場合、燃焼装置10aを点火して補助熱源装置10により給湯水に熱を直接追加供給する。
【0040】
一方、暖房を行う場合、ポンプ9を起動させ、暖房用の熱媒体を暖房水管に循環する。この熱媒体は、暖房熱交換器7によりFC2の排熱の一部を受け取り、暖房負荷に供給する。
【0041】
ここで、暖房負荷から要求される熱量が、暖房熱交換器7から供給される熱量よりも大きい場合、燃焼装置10aを点火して補助熱源装置10により熱媒体に熱を直接追加供給する。
【0042】
このように、本実施形態によれば、補助熱源装置10に1缶2水式の熱交換器を使用することにより、1つの熱交換器で給湯水と暖房用の熱媒体の両方に補助熱を直接供給することができる。従って、従来に比べて補助熱供給時の熱効率が向上し、エネルギー利用効率が高くなる。
【0043】
また、暖房用の熱媒体に補助熱を供給する場合でも、ポンプ9のみを動作させればよいので、従来に比べてポンプで消費される消費電力を低く抑えることが可能となる。
【0044】
次に、循環ポンプ制御手段21の制御動作について説明する。
(1)暖房のみが行われているか、又は暖房と給湯の両方が行われている場合この場合、循環ポンプ制御手段21は、温度センサ18が検出する水温が所定の閾値温度Th未満の場合には、循環ポンプ16を停止させ、電磁開閉弁17を閉止状態とする。これにより、循環水管15には循環水は流れない。ここで、閾値温度Thは、補助熱源装置10内の給湯水管13を流れる給湯水が沸騰しない程度の温度であればよく、通常は80℃程度に設定される。
【0045】
一方、温度センサ18が検出する水温が所定の閾値温度Th以上となった場合に、循環ポンプ制御手段21は電磁開閉弁17を開弁し循環ポンプ16を起動する。これにより、補助熱源装置10内の給湯水管13を流れる給湯水の流量が増し、給湯水の一部は循環水管15を通って循環する。そして、補助熱源装置10において給湯水に供給された熱量の一部は、循環水管15の系統を加熱することに費やされ、又は循環水管15において放熱により失われる。これにより、見かけ上、補助熱源装置10内の給湯水管13の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置10内の給湯水管13の水の温度は上がり難くなる。そのため、補助熱源装置10内の給湯水管13の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置10aが頻繁に発停することが防止される。
【0046】
一方、循環ポンプ制御手段21は、水量センサ19が検出する水量が零又は所定の水量Fth以下の場合であって、燃焼装置10aが起動された場合にも、電磁開閉弁17を開弁し、循環ポンプ16を起動する。すなわち、給湯水管13を給湯水が流れていない場合、又は給湯水管13を流れる水量が僅かの場合に、循環ポンプ16を起動して、循環水管15を通して給湯水を循環させる。
【0047】
給湯水管13内を水が流れていない場合又は流れていても流量が少ない場合には、燃焼装置10aにより補助熱源装置10を加熱すると、給湯水管13内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管13内の水温が沸騰すると、突沸等の不都合が生じることから、給湯水管13内の水温が沸点近くまで上昇したことが温度センサ18により検出されると、燃焼装置制御手段25は燃焼装置10aを停止する。そのため、循環水管15に給湯水を循環させなければ、たびたび燃焼装置10aを停止させる必要が生じ、燃焼装置10aの発停回数が多くなる。
【0048】
しかし、循環ポンプ16により補助熱源装置10内の給湯水管13の水を循環水管15との間で循環させることにより、見かけ上、補助熱源装置10内の給湯水管13の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置10内の給湯水管13の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管15において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、補助熱源装置10内の給湯水管13の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置5が頻繁に発停することを防止できる。
【0049】
(2)給湯のみが行われている場合
この場合、給湯熱量設定手段23が出力する給湯供給熱量Qsが燃焼装置の最低出力熱量Qminよりも大きい場合には、循環ポンプ制御手段21は、循環ポンプ16を停止させ、電磁開閉弁17を閉止状態とする。これにより、循環水管15には循環水は流れない。この場合、燃焼装置10aは連続運転がされる。そして、給湯水管13内の給湯水の温度は、燃焼装置制御手段25が燃焼装置10aの出力熱量を連続的に制御することによって設定温度となるように制御される。
【0050】
一方、給湯供給熱量Qsが燃焼装置10aの最低出力熱量Qminよりも小さい場合には、燃焼装置制御手段25は燃焼装置10aを間歇運転することによって、給湯水管13内の給湯水の温度が設定温度となるように制御される。このとき、循環ポンプ制御手段21は、電磁開閉弁17を開弁し、循環ポンプ16を起動する。
【0051】
循環ポンプ16により補助熱源装置10内の給湯水管13の水を循環水管15との間で循環させることにより、見かけ上、補助熱源装置10内の給湯水管13の熱容量が大きくなる。従って、補助熱源装置10内の給湯水管13の水の温度は上がり難く、かつ下がり難くなる。従って、燃焼装置10aの運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置10aが頻繁に発停することを防止できる。
【0052】
このように、燃焼装置10aの発停間隔を長くすることによって、燃焼装置10aの燃焼効率も改善することができる。また、頻繁な発停により燃焼装置10aの耐久性が低下することも防止できる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、補助熱源装置により暖房水管に直接熱を供給することで、補助熱源装置における熱効率を向上させることができる。また、暖房水管に暖房用の熱媒体を循環するポンプが1つでよく、従来に比べてポンプの消費電力も少なくすることができる。従って、従来よりもエネルギー利用効率の高いコージェネレーション・システムを提供することが可能となる。
【0054】
また、本発明によれば、循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管と循環水管との間で水を循環させることにより、見かけ上、熱交換器内の給湯水管の熱容量を大きくして、給湯水管内の水が沸騰するのを防止することが可能となる。
【0055】
更に、補助熱源装置内の給湯水管の水温が所定の温度以上の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって補助熱源装置や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【0056】
更に、給湯水管を流れる水量が零又は所定の水量以下の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって補助熱源装置や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【0057】
更に、給湯水温設定手段により設定された給湯水温が所定の温度以下の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置の運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって熱交換器や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコージェネレーション・システムの構成を表す図である。
【図2】従来のコージェネレーション・システムの構成図である。
【符号の説明】
1 コージェネレーション・システム
2 燃料電池(FC)
3 下流側排熱水管
4 成層式貯湯槽
5 上流側排熱水管
6 ポンプ
7 暖房熱交換器
8 暖房水管
9 ポンプ
10 補助熱源装置
10a 燃焼装置
11 暖房シスターン
11a 水位センサ
12 給水管
13 給湯水管
14 混合比例弁
15 循環水管
16 循環用ポンプ
17 電磁開閉弁
18 温度センサ
19 水量センサ
21 循環ポンプ制御手段
22 給湯熱量設定手段
23 暖房熱量設定手段
24 燃焼制御手段

Claims (5)

  1. 発電により電気を出力するとともに発電に伴う排熱を出力するコージェネレーション装置と、
    暖房負荷に熱を供給するための熱媒体が循環する暖房水管と、
    前記暖房水管内の熱媒体に対して前記コージェネレーション装置が出力する排熱の一部を供給する暖房熱交換器と、
    前記コージェネレーション装置が出力する排熱を温水として蓄熱する貯湯槽と、
    前記貯湯槽に接続されており、前記貯湯槽に貯湯された温水を給湯負荷に送水するための給湯水管と、
    前記暖房水管及び前記給湯水管に対して補助的に熱供給を行う補助熱源装置と、
    を備えたコージェネレーション・システムであって、
    前記補助熱源装置は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器であることを特徴とするコージェネレーション・システム。
  2. 前記補助熱源装置と並列に、前記補助熱源装置を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、
    前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のコージェネレーション・システム。
  3. 前記補助熱源装置内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション・システム。
  4. 前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、
    前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション・システム。
  5. 前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、
    前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合には前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のコージェネレーション・システム。
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