JP3970209B2 - 給湯暖房熱源装置及びその制御方法 - Google Patents

給湯暖房熱源装置及びその制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器を備えた給湯暖房熱源装置及びその制御方法に関し、特に、暖房温度が高い場合でも使用可能な給湯暖房熱源装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
台所や風呂や暖房機器に温水を供給するための給湯暖房熱源装置として、従来、特許文献1記載のものが知られている。
【0003】
図2は特許文献1に記載の給湯暖房熱源装置の構成図である。従来の給湯暖房熱源装置100は、給湯水管101と暖房水管102の双方に、同一の燃焼装置103を用いて熱を供給する1缶2水型の熱交換器104を備えている。熱交換器104近傍の給湯水管内には、温度センサ105,106が設けられている。温度センサ105は、水道水の温度を検出する。また、温度センサ106は、熱交換器104を通った後の給湯水の温度を検出する。
【0004】
この給湯水管101には、熱交換器104と並列にバイパス配管107が接続されている。バイパス配管107にはバイパス弁107aが設けられており、このバイパス弁107aの開度を調節することで、出湯温度を調節することが可能である。
【0005】
一方、暖房水管102には、上流側から、暖房シスターン108、暖房用循環ポンプ109、熱交換器104、及び熱交換器110の順に各機器が設けられている。熱交換器110は、暖房水管102を循環する水と、風呂水管111を循環する水との間で熱交換を行う。風呂水管111内の水は、循環ポンプ112により浴槽との間で循環され、風呂の追い焚きが行われる。
また、これら各機器は、制御部113により動作制御がされる。
【0006】
以上のような構成の給湯暖房熱源装置において、制御部113は、暖房運転中は、温度センサ106の検知した給湯水管内の水温が所定の閾値を超えない範囲で、燃焼部をオン・オフ制御又は比例制御する。これにより、給湯水管の水温が所定温度以内に維持される。そのため、給湯系統内での沸騰を防止され、急激な温度上昇や水圧変化が抑えられる。従って、出湯特性の低下、突沸音の発生等を抑えることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−130446号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の給湯暖房熱源装置では、給湯が停止された状態で暖房を行おうとした場合において、暖房負荷が大きく高温(例えば、12kW, 80℃)で運転する必要がある場合、熱交換器104内の給湯水管内の水温が上がり沸騰する。従って、突沸音が発生したり、その後給湯を開始した際に一時的に高温の湯が出湯されたりといった不都合が生じる。従って、上記従来の給湯暖房熱源装置は高温暖房に使用することは適しておらず、高温暖房で使用する場合には、別途、補助熱源を使用する必要がある。
【0009】
また、低温で給湯を行うことが要求された場合、燃焼装置103により給湯水管を燃焼装置103により加熱すると、給湯水管101内の水はすぐに給湯温度に到達する。従って、制御部113は短時間で燃焼装置103を停止させる。そして、燃焼装置103が停止するとすぐに給湯水管101内の水温が下がり、制御部113は短時間で燃焼装置103を起動する。このように、短時間で燃焼装置103の発停を繰り返すこととなる。そのため、燃焼装置103の燃焼効率が悪く、耐久性も低下する。
【0010】
そこで、本発明の目的は、高温暖房にも使用することが可能であり、給湯温度が低い場合でも燃焼装置の発停の頻度を少なくすることが可能な給湯暖房熱源装置及びその制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る給湯暖房熱源装置の第1の構成は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器を備えた給湯暖房熱源装置であって、前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、を備えていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、循環用ポンプを起動して給湯水管の下流側から上流側に送水することにより、給湯水管の熱交換器の上流側から熱交換器を通って下流側に流れた給湯用の水の一部又は全部は、循環水管を通って、給湯水管の熱交換器の上流側に戻される。従って、熱交換器内の給湯水管と循環水管との間で循環する水流ができる。
【0013】
従って、熱交換器内の給湯水管の流量が大きくなるため、熱交換器内の給湯水管で熱せられた水は、沸点に近づく前に循環水管に送られ、循環水管系を加熱することで熱が消費される。従って、見かけ上は熱交換器内の給湯水管の熱容量が大きくなり、給湯水管内の水が沸騰することが防止される。
【0014】
本発明に係る給湯暖房熱源装置の第2の構成は、前記第1の構成において、前記熱交換器内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
この構成により、熱交換器内の給湯水管の水温が所定の温度以上の場合に、循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0016】
すなわち、暖房装置の設定温度が高いと、燃焼装置による加熱量が大きく、給湯水管内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管内の水が沸騰すると、種々の不都合が生じることから、給湯水管内の水温が沸点近くまで上昇すると、燃焼装置を停止する必要がある。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があり、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0017】
しかし、前記循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、熱交換器内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器内の給湯水管の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、熱交換器内の給湯水管の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0018】
本発明に係る給湯暖房熱源装置の第3の構成は、前記第1の構成において、前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成により、給湯水管を流れる水量が零又は所定の水量以下の場合に、循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0020】
すなわち、給湯水管内を水が流れていない場合又は流れていても流量が少ない場合には、暖房装置への熱供給のために、燃焼装置により熱交換器を加熱すると、給湯水管内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管内の水が沸騰すると、種々の不都合が生じることから、給湯水管内の水温が沸点近くまで上昇すると、燃焼装置を停止する必要がある。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があり、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0021】
しかし、前記循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、熱交換器内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器内の給湯水管の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、熱交換器内の給湯水管の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0022】
本発明に係る給湯暖房熱源装置の第4の構成は、前記第1の構成において、前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合には前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
この構成により、給湯供給熱量が燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合に、循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環させることで、燃焼装置の発停回数を減らすことが可能となる。
【0024】
すなわち、給湯供給熱量が燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合、燃焼装置は間歇運転を行う。しかし、循環ポンプによる水の循環を行わない場合は、給湯の必要供給熱量が小さいので、燃焼装置により給湯水管を加熱すれば、給湯水管内の水温はすぐに給湯の設定水温に達する。そのため、たびたび燃焼装置を停止させる必要があるため、燃焼装置の発停回数が多くなる。
【0025】
しかし、前記循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管の水を循環水管との間で循環させることにより、見かけ上、熱交換器内の給湯水管の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器内の給湯水管の水の温度は上がり難く、かつ下がり難くなる。そのため、燃焼装置の運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0026】
本発明に係る給湯暖房熱源の制御方法の第1の構成は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、前記熱交換器内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動することを特徴とする。
【0027】
本発明に係る給湯暖房熱源の制御方法の第2の構成は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動することを特徴とする。
【0028】
本発明に係る給湯暖房熱源の制御方法の第3の構成は、同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合に、前記循環ポンプを起動することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態に係る給湯暖房熱源装置の構成図である。本実施形態の給湯暖房熱源装置1は、同一の燃焼装置4より給湯水管2及び暖房水管3の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器5を有している。給湯水管2は、上流側が水道管に、下流側が台所・洗面所等の蛇口(図示せず)に接続されている。また、暖房水管3は、暖房器(図示せず)に接続されており、暖房器に循環される循環水が循環される。
【0030】
給湯水管2には、上流側から、温度センサ6、水量センサ7、及び熱交換器5、温度センサ8が備えられている。温度センサ6は、水道水の温度を検出する。水量センサ7は、台所・洗面所等の蛇口に供給される水量を検出する。また、温度センサ8は、熱交換器5の出口側に備えられており、熱交換器5で加熱された給湯水の温度を検出する。
【0031】
給湯配管2には、熱交換器5と並列に、バイパス水管9及び循環水管10が接続されている。バイパス水管9は、水道水の一部を、熱交換器5を通さずに台所・洗面所等の蛇口にバイパスさせる。バイパス水管9には、流量調節弁9aが設けられている。この流量調節弁9aにより、バイパス水管9を流れるバイパス水の流量を調節することができる。バイパス水の流量を調節することで、台所・洗面所等の蛇口に供給される水温も調節することが可能である。
【0032】
循環水管10には、循環ポンプ11と電磁開閉弁12とが設けられている。循環ポンプ11は、循環水管10を通して、給湯水管2内の水を熱交換器5の下流側から上流側に汲み戻す。電磁開閉弁12は、循環ポンプ11が停止している時に、循環水管10を水が流れないように閉止するためのものである。
【0033】
暖房水管3には、暖房器からの戻り側(暖房器から循環水が戻ってくる側)から、暖房シスターン13、暖房ポンプ14、水量センサ15、温度センサ16、熱交換器5、及び温度センサ17が設けられている。暖房シスターン13は、大気に開放されたタンクであり、暖房用の循環水の水量を検出する水位センサ13aが設けられている。暖房ポンプ14は、暖房用の循環水を暖房水管3に循環させるためのポンプである。水量センサ15は、暖房水管3を循環する循環水の水量を検出する。温度センサ16は、熱交換器5に入る暖房用循環水の温度を検出する。温度センサ17は、熱交換器5で熱供給された暖房用循環水の温度を検出する。
【0034】
暖房水管3の熱交換器5の下流側では、追焚熱交水管18が分岐している。追焚熱交水管18は、追焚熱交換器19を通って暖房シスターン13に接続されている。一方の暖房水管3は、暖房器の往き側(暖房器へ循環水が往く側)に接続される。
【0035】
追焚熱交換器19には、一方で風呂水管20が接続されている。風呂水管20は、浴槽(図示せず)に接続されており、浴槽内の入浴水が風呂ポンプ21によって循環される。追焚熱交換器19では、追焚熱交水管18を流れる温水と風呂水管20を流れる入浴水との間で熱交換を行い、風呂の追い焚きを行う。
【0036】
また、本実施形態に係る給湯暖房熱源装置1は、循環ポンプ制御手段22、給湯供給熱量設定手段23、暖房供給熱量設定手段24、及び燃焼装置制御手段25を備えている。循環ポンプ制御手段22は、循環ポンプ11及び電磁開閉弁12の制御を行う。給湯供給熱量設定手段23は、ユーザにより設定される給湯設定温度Ta0と、温度センサ6が検出する水温Ta1、及び水量センサ7が検出する給湯水量Fa1とから、熱交換器5で給湯水に供給する必要のある熱量を算出する。また、暖房供給熱量設定手段24は、ユーザにより設定される暖房設定温度Tb0と、温度センサ16,17が検出する水温Tb1,Tb2、及び水量センサ15が検出する給湯水量Fb1とから、熱交換器5で暖房用循環水に供給する必要のある熱量を算出する。燃焼装置制御手段25は、給湯供給熱量設定手段23又は暖房供給熱量設定手段24が設定する熱量に基づいて、燃焼装置4の運転制御を行う。
【0037】
以上のように構成された本実施形態に係る給湯暖房熱源装置について、以下その動作を説明する。
【0038】
(1)暖房のみが行われているか、又は暖房と給湯の両方が行われている場合この場合、循環ポンプ制御手段22は、温度センサ8が検出する水温が所定の閾値温度Th未満の場合には、循環ポンプ11を停止させ、電磁開閉弁12を閉止状態とする。これにより、循環水管10には循環水は流れない。ここで、閾値温度Thは、熱交換機5内の給湯水管2を流れる給湯水が沸騰しない程度の温度であればよく、通常は80℃程度に設定される。
【0039】
一方、温度センサ8が検出する水温が所定の閾値温度Th以上となった場合に、循環ポンプ制御手段22は電磁開閉弁12を開弁し循環ポンプ11を起動する。これにより、熱交換機5内の給湯水管2を流れる給湯水の流量が増し、給湯水の一部は循環水管10を通って循環する。そして、熱交換器5において給湯水に供給された熱量の一部は、循環水管10の系統を加熱することに費やされ、又は循環水管10において放熱により失われる。これにより、見かけ上、熱交換器5内の給湯水管2の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器5内の給湯水管2の水の温度は上がり難くなる。そのため、熱交換器5内の給湯水管2の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置4が頻繁に発停することが防止される。
【0040】
一方、循環ポンプ制御手段22は、水量センサ7が検出する水量が零又は所定の水量Fth以下の場合であって、燃焼装置4が起動された場合にも、電磁開閉弁12を開弁し、循環ポンプ11を起動する。すなわち、給湯水管2を給湯水が流れていない場合、又は給湯水管2を流れる水量が僅かの場合に、循環ポンプ11を起動して、循環水管10を通して給湯水を循環させる。
【0041】
給湯水管2内を水が流れていない場合又は流れていても流量が少ない場合には、燃焼装置4により熱交換器5を加熱すると、給湯水管2内の水温はすぐに沸点近くに達する。給湯水管2内の水温が沸騰すると、突沸等の不都合が生じることから、給湯水管2内の水温が沸点近くまで上昇したことが温度センサ8により検出されると、燃焼装置制御手段25は燃焼装置4を停止する。そのため、循環水管10に給湯水を循環させなければ、たびたび燃焼装置4を停止させる必要が生じ、燃焼装置4の発停回数が多くなる。
【0042】
しかし、循環ポンプ11により熱交換器5内の給湯水管2の水を循環水管10との間で循環させることにより、見かけ上、熱交換器5内の給湯水管2の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器5内の給湯水管2の水の温度は上がり難くなる。また、循環水管10において、ある程度の熱量が放熱される。そのため、熱交換器5内の給湯水管2の水は沸騰しにくくなり、燃焼装置5が頻繁に発停することを防止できる。
【0043】
(2)給湯のみが行われている場合
この場合、給湯供給熱量設定手段23が出力する給湯供給熱量Qsが燃焼装置の最低出力熱量Qminよりも大きい場合には、循環ポンプ制御手段22は、循環ポンプ11を停止させ、電磁開閉弁12を閉止状態とする。これにより、循環水管10には循環水は流れない。この場合、燃焼装置4は連続運転がされる。そして、給湯水管2内の給湯水の温度は、燃焼装置制御手段25が燃焼装置4の出力熱量を連続的に制御することによって設定温度となるように制御される。
【0044】
一方、給湯供給熱量Qsが燃焼装置4の最低出力熱量Qminよりも小さい場合には、燃焼装置制御手段25は燃焼装置4を間歇運転することによって、給湯水管2内の給湯水の温度が設定温度となるように制御される。このとき、循環ポンプ制御手段22は、電磁開閉弁12を開弁し、循環ポンプ11を起動する。
【0045】
循環ポンプ11により熱交換器5内の給湯水管2の水を循環水管10との間で循環させることにより、見かけ上、熱交換器5内の給湯水管2の熱容量が大きくなる。従って、熱交換器5内の給湯水管2の水の温度は上がり難く、かつ下がり難くなる。従って、燃焼装置4の運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置が頻繁に発停することを防止できる。
【0046】
このように、燃焼装置4の発停間隔を長くすることによって、燃焼装置4の燃焼効率も改善することができる。また、頻繁な発停により燃焼装置4の耐久性が低下することも防止できる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、循環ポンプにより熱交換器内の給湯水管と循環水管との間で水を循環させることにより、見かけ上、熱交換器内の給湯水管の熱容量を大きくして、給湯水管内の水が沸騰するのを防止することが可能となる。
【0048】
熱交換器内の給湯水管の水温が所定の温度以上の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって熱交換器や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【0049】
給湯水管を流れる水量が零又は所定の水量以下の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって熱交換器や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【0050】
給湯水温設定手段により設定された給湯水温が所定の温度以下の場合に、循環ポンプを起動することにより、燃焼装置の運転時間と停止時間との間隔が長くなり、燃焼装置が頻繁に発停することが防止される。そのため、燃焼装置の頻繁な発停によって熱交換器や燃焼装置の耐久性が低下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る給湯暖房熱源装置の構成図である。
【図2】 特許文献1に記載の給湯暖房熱源装置の構成図である。
【符号の説明】
1 給湯暖房熱源装置
2 給湯水管
3 暖房水管
4 燃焼装置
5 熱交換器
6,8,16,17 温度センサ
7,15 水量センサ
9 バイパス水管
9a 流量調節弁
10 循環水管
11 循環ポンプ
12 電磁開閉弁
13 暖房シスターン
13a 水位センサ
14 暖房ポンプ
18 追焚熱交水管
19 追焚熱交換器
20 風呂水管
21 風呂ポンプ
22 循環ポンプ制御手段
23 給湯供給熱量設定手段
24 暖房供給熱量設定手段
25 燃焼装置制御手段

Claims (7)

  1. 同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器を備えた給湯暖房熱源装置であって、
    前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、
    前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、
    を備えていることを特徴とする給湯暖房熱源装置。
  2. 前記熱交換器内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の給湯暖房熱源装置。
  3. 前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、
    前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の給湯暖房熱源装置。
  4. 前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、
    前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合には前記循環ポンプを起動する制御を行う循環ポンプ制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の給湯暖房熱源装置。
  5. 同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、
    前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、
    前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、
    前記熱交換器内の給湯水管の水温を検出する温度検出手段と、
    を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、
    前記温度検出手段が検出する水温が所定の温度以上となった場合に、前記循環ポンプを起動すること
    を特徴とする制御方法。
  6. 同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、
    前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、
    前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、
    前記給湯水管を流れる水量を検出する水量検出手段と、
    を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、
    前記水量検出手段が検出する水量が零又は所定の水量以下の場合であって、前記燃焼装置が起動された場合に、前記循環ポンプを起動すること
    を特徴とする制御方法。
  7. 同一の燃焼装置より給湯水管及び暖房水管の双方に熱を供給する1缶2水型の熱交換器と、
    前記熱交換器と並列に、前記熱交換器を通る前記給湯水管の上流側と下流側とに接続された循環水管と、
    前記循環水管に設けられ、前記給湯水管の下流側から上流側に送水する循環用ポンプと、
    前記給湯水管内の水に供給する給湯供給熱量を設定する給湯供給熱量設定手段と、
    を備えた給湯暖房熱源装置の制御方法であって、
    前記給湯供給熱量が前記燃焼装置の最低出力熱量よりも小さい場合に、前記循環ポンプを起動すること
    を特徴とする制御方法。
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