JP2007248008A - コージェネレーションシステム及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池と、燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池の起動時においても十分な温度の温水を供給できるようにする。
【解決手段】水が貯湯槽22から熱交換器14に向かう管路と、水が熱交換器14から貯湯槽22に向かう管路との間を直結する第1の弁31と、水が熱交換器14から貯湯槽22に向かう管路の第1の弁33との接続点と貯湯槽22との間に設けられた第2の弁31と、を設ける。熱交換器14の出口温度が、所定値以下であり、かつ、貯湯槽22内で温度成層をなして蓄えられている水における高温部の温度以下である場合に、第1の弁31を開け、第2の弁32を閉じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池などの発電機能を有する熱源から熱を回収して温水を供給する熱回収装置と、そのような熱回収装置を有するコージェネレーションシステムに関する。
近年、分散型電源としての燃料電池を系統電源(商用電源)と連系させて動作させるとともに、燃料電池の動作に伴って発生する廃熱を回収して給湯などを行うコージェネレーションシステムが注目を浴びている。このようなコージェネレーションを電力需要家宅に設置すれば、その需要家における電力需要の少なくとも一部を燃料電池からの電力で賄えるようになるとともに、その需要家における給湯や床暖房などに要する熱需要については燃料電池からの廃熱を利用できるようになるので、トータルとしての高いエネルギー効率を達成することができる。
図2は、従来のコージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。ここでは、燃料電池として、改質器と燃料電池スタックとを備え、炭化水素系の燃料(メタノール、エタノール、メタン、天然ガス、液化石油ガス(LPG)、ガソリン、灯油など)を改質器で改質して水素を生成し、この水素と空気中の酸素とから燃料電池スタックにおいて直流電力を発生する、炭化水素改質型燃料電池が用いられるものとしている。
コージェネレーションユニット10には、燃料を改質して水素を発生する改質器11と、改質器11で発生した水素と空気中の酸素から燃料電池反応により直流電力を発生させる燃料電池スタック12と、燃料電池を系統電源に連系させる機能を備え、燃料電池スタック12で発生した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ(PCS)13と、改質器11からの熱や燃料電池スタック12での燃料電池反応からの熱を回収する熱交換器14とが設けられている。燃料電池の改質器11や燃料電池スタック12が動作している場合には、改質器11における改質反応、燃料電池スタック12での燃料電池反応はいずれも発熱反応であるので、改質器11や燃料電池スタック12を所定の温度に維持するためには改質器11や燃料電池スタック12から熱を回収する必要があり、熱交換器14の一次側には、改質器11や燃料電池スタック12からの熱が供給されるようになっている。ここには図示していないが、燃料電池に対して燃料を供給するポンプや、燃料電池の起動時に改質器11や燃料電池スタック12を所定温度にまで加熱するヒータが、コージェネレーションユニット10内に設けられている。
需要家の宅内の負荷に接続する分電盤15は、系統電源に接続するとともにパワーコンディショナ13にも接続し、これにより、負荷には、系統電源からの交流電力とパワーコンディショナ13からの交流電力とが同一の配電線を介して供給されることになる。
熱交換器14で回収した熱を利用して給湯を行う熱回収装置として、給湯ユニット20が設けられている。給湯ユニット20は、コージェネレーションユニット10の熱交換器14の二次側に接続する熱回収配管21と、熱交換器14で回収した熱を温水の形態で蓄積する垂直方向に細長い形状の貯湯槽22とを備えるとともに、貯湯槽22から得られる温水の温度が低い場合に温水を加熱するための給湯器23とを備えている。貯湯槽22では、一定温度の温水を常時供給できるようにするために、温度成層が形成されるようにして温水が蓄えられる。すなわち、熱交換器14の二次側に接続する熱回収配管21は、貯湯槽22の下端と上端とに接続し、貯湯槽22の下端から貯湯槽22内の水を熱交換器14に供給し、熱交換器14で加温された温水を貯湯槽22の上端に供給するように構成されている。このような貯湯槽22と熱交換器14との間での水(温水)の循環は、自然対流に基づいて行わせることができるし、あるいは、ポンプ等を併用するようにしてもよい。なお、改質器11における燃料の改質には水蒸気が必要であるが、この水蒸気は、熱回収配管21によって熱交換器14の二次側に供給された水の一部を改質器11に供給することによって発生させられる。貯湯槽22の下端には、給水管24によって上水が供給されるようになっている。そして貯湯槽22の上端には、貯湯槽22内の温水を外部に供給するための温水出口25が設けられている。
この構成では、貯湯槽22の上端において、熱交換器14からの例えば60℃程度の温水が貯湯槽22内に蓄えられ、また、貯湯槽22に蓄えられた温水が外部に供給される。図2において、貯湯槽内の高さ方向の各位置における温度がT1〜Tnで示されている。燃料電池から回収される熱により、熱回収配管21を介して貯湯槽22の上端に温水が供給されるので、貯湯槽22内では、上側が例えば60℃の温水、下側がほぼ上水の温度の低温水というように、温度成層が形成される。この場合、貯湯槽22内では対流が起こるわけではないので、貯湯槽22内で一様な温度勾配が形成されるわけではない。実際には、上端側からある深さのところまでは、ほぼ一定温度の温水であり、そこから急激に温度が下がって、すぐに低温水となり、そのまま貯湯槽22の下端までが低温水の領域となる。燃料電池が運転し続けてると、上端から貯湯槽22に温水が供給され続けるので、温水と低温水との境目が、貯湯槽22内で下端側に移動する。貯湯槽22から外部に温水を供給すると、その供給した分に相当する上水が貯湯槽22の下端から供給されるので、温水と低温水との境目が、貯湯槽22内で上端側に移動する。このようにしてこの給湯ユニット30では、燃料電池の廃熱を貯湯槽22内に蓄えることができるとともに、貯湯槽22内での温水と低温水との境目が上端側に達しない限り、ほぼ一定の温度の温水を外部に対して供給することができる。
温水出口25からの温水配管26は、給湯器23を介して、需要家の宅内の例えば、風呂、シャワー、洗面所、台所、厨房などに接続している。給湯器23は、温水配管26を流れる温水をボイラによって加熱する構成のものである。さらに、貯湯槽22内の温水の温度よりも低い温度の温水を需要家の宅内側で必要とする場合に備え、温水出口25と給湯器23との間の温水配管26には、上水が供給される温度調整弁27が設けられている。この温度調整弁27において貯湯槽22からの温水に上水を混合することによって、温水の温度を低下させて所望の温度することができるようになっている。
さらにこのコージェネレーションシステムでは、コージェネレーションユニット20(燃料電池)及び給湯器23に燃料を送るための燃料タンク40が設けられている。
ここでは、コージェネレーションユニットとして燃料電池を用いたものを説明したが、発電にガスエンジンを使用するとともに、ガスエンジンで発生した熱を回収して給湯できるようにしたコージェネレーションシステムが、例えば特開2004−263942号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2004−263942号公報
しかしながら、上述したコージェネレーションシステムでは、貯湯槽22に温水が蓄えられている状態で燃料電池が停止し、その後、燃料電池を再起動させた場合、再起動中の期間は改質器11や燃料電池スタック12の温度が低いため、熱交換器14から熱回収配管21を介して貯湯槽22の上端には温水ではなく比較的温度が低い水が供給され、その結果、貯湯槽22での温度成層が崩され、高温の温水が貯湯槽22に蓄えられていたにも関わらず、十分な温度の温水を外部に取り出せなくなってしまうという問題点が生じる。取り出した温水の温度が低ければ給湯器23で加熱すればよいとも言えるが、その分、エネルギーコストの上昇につながる。発電コスト等を考慮すると、需要家の宅内での電力消費がある一定時間にわたって燃料電池の定格出力を下回ることが予想される場合には、燃料電池を停止させ系統電源からの電力のみを負荷に供給した方が有利となるため、例えば夜間等において燃料電池を停止させることはよくあることである。この状態で例えば翌朝に燃料電池を再起動させた場合、燃料電池の再起動には時間(例えば数十分程度)がかかるので、その間は、温度成層の崩れによって十分な温度の温水を貯湯槽22から取り出せないことになる。
また、貯湯槽22の全体が温水で満たされていまうと、その温水が熱交換器14に供給されることとなって、熱交換器14によって燃料電池から熱を回収できなくなる。燃料電池の定常運転中において改質器11や燃料電池スタック12から熱を回収できなくなると、改質器11や燃料電池スタック12の温度が所定の運転温度を超えて上昇するため、燃料電池(コージェネレーションユニット)を運転を停止せざるを得なくなる。このことも、図2に示したコージェネレーションシステムでの問題点である。
そこで本発明の目的は、燃料電池の起動時においても十分な温度の温水を供給でき、かつ、貯湯槽が温水で満たされた状態であっても運転を継続できる、コージェネレーションシステム及びその運転方法を提供することにある。
本発明のコージェネレーションシステムは、燃料電池と、燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムであって、水が貯湯槽から熱交換器に向かう管路と、水が熱交換器から貯湯槽に向かう管路との間を直結する第1の弁と、水が熱交換器から貯湯槽に向かう管路の第1の弁との接続点と貯湯槽との間に設けられた第2の弁と、を有する。
このコージェネレーションシステムでは、一般に、貯湯槽内に温度成層が形成されるように、水が貯湯槽から熱交換器に向かう管路は貯湯槽の下部に接続し、水が熱交換器から貯湯槽に向かう管路は貯湯槽の上部に接続するようにする。燃料電池が通常に動作しているときは、第1の弁が閉じられ、第2の弁が開けられる。燃料電池が始動過程にあるなど、熱交換器から出てくる水の温度が低い場合には、第1の弁を開け、第2の弁を閉じる。その結果、熱交換器からのまだ温度が上昇していない水は貯湯槽には供給されないので、貯湯槽における温度成層が崩されることがなくなる。
具体的にはこのようなコージェネレーションシステムは、例えば、熱交換器の出口温度を測定する第1の温度センサと、貯湯槽に蓄えられた水の温度を測定する第2の温度センサと、第1の温度センサが計測する温度が所定値以下でありかつ第2の温度センサが計測する温度以下である場合に、第1の弁を開け第2の弁を閉じるように制御を行う制御装置と、を有する。
本発明のコージェネレーションシステムでは、水が貯湯槽から熱交換器に向かう管路にラジエータを設け、貯湯槽の全体が温水で満たされている場合にはこのラジエータによって熱交換器に供給される水の温度を下げるようにしてもよい。このように構成することによって、貯湯槽の全体が温水で満たされている場合であっても、コジェーネレーションシステムの継続的な運転が可能になる。
本発明のコージェネレーションシステムでは、第1の弁及び第2の弁に代えて三方弁を設けてもよい。
本発明のコージェネレーションシステムの運転方法は、燃料電池と、燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムの運転方法であって、燃料電池が始動過程にあるときに、熱交換器から出る水を貯湯槽に戻すことなく再び熱交換器に循環させることを特徴とする。具体的には、熱交換器の出口温度が、所定値以下であり、かつ、貯湯槽内で温度成層をなして蓄えられている水における高温部の温度以下である場合に、熱交換器から出る水を貯湯槽に戻すことなく再び熱交換器に循環させるようにする。
本発明は、燃料電池の起動時には、熱交換器からの水が貯湯槽に供給されないので、低温の水が貯湯槽の上部から供給されることによって貯湯槽内の温度成層が崩されることが防止され、これにより、十分な温度の温水を供給できるようになるという効果がある。
また本発明では、ラジエータを設けたことにより、貯湯槽が温水で満たされた状態であっても熱交換器に対して比較的低い温度の水を供給できるので、コージェネレーション運転を継続できるようになる。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態のコージェネレーションシステムの構成を示している。
このコージェネレーションシステムは、図1に示したコージェネレーションシステムと同様のものであるが、配管にいくつかの弁31,32,33とラジエータ28とを設けるとともに、温度センサ61,62,63と、温度センサ61,62,63による測定値に基づいて弁31,32,33を操作する制御装置50とを設けた点で、図2に示したものと異なっている。図2において、図1に示したものにおけるものと同一の構成要素には同一の参照符号が付与されており、これらについては、重複する説明は簡略化する。図1では制御装置50は、給湯ユニット20に取り付けられているが、給湯ユニット20とは別体のものとして設けてもよい。同様に、給湯器23も、貯湯槽22から離して設けるようにしてもよい。
コージェネレーションユニット10には、燃料を改質して水素を発生する改質器11と、改質器11で発生した水素と空気中の酸素から燃料電池反応により直流電力を発生させる燃料電池スタック12と、燃料電池を系統電源に連系させる機能を備え、燃料電池スタック12で発生した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ(PCS)13と、改質器11からの熱や燃料電池スタック12での燃料電池反応からの熱を回収する熱交換器14とが設けられている。ここでは、図2に示したものと同様に、熱交換器14の一次側には、改質器11や燃料電池スタック12からの熱が供給されるようになっている。
需要家の宅内の負荷に接続する分電盤15は、系統電源に接続するとともにパワーコンディショナ13にも接続し、これにより、負荷には、系統電源からの交流電力とパワーコンディショナ13からの交流電力とが同一の配電線を介して供給されることになる。
熱交換器14で回収した熱を利用して給湯を行うために、給湯ユニット20が設けられている。給湯ユニット20は、コージェネレーションユニット10の熱交換器14の二次側に接続する熱回収配管21と、熱交換器14で回収した熱を温水の形態で蓄積する垂直方向に細長い形状の貯湯槽22と、貯湯槽22から得られる温水の温度が低い場合に加熱する給湯器23とを備えている。貯湯槽22に低温水しか蓄えられていない場合にも、給湯器23を用いて貯湯槽22内の低温水あるいは上水を加熱することによって、所望の温度の温水が得られるようになっている。貯湯槽22では、一定温度の温水を常時供給できるようにするために、図2において説明した場合と同様にして、温度成層が形成されるようにして温水が蓄えられる。すなわち、熱交換器14の二次側に接続する熱回収配管21は、貯湯槽22の下端と上端とに接続し、貯湯槽22の下端から貯湯槽22内の水を熱交換器14に供給し、熱交換器14で加温された温水を貯湯槽22の上端に供給するように構成されている。弁31は、熱交換器14の二次側の出口と貯湯槽22の下端側の出口とを直結するように設けられ、弁32は、熱回収配管21において熱交換器14の二次側の出口と貯湯槽22の上端側の入口との間に設けられ、ラジエータ28は、熱回収配管21において貯湯槽22の下端側の出口と熱交換器14の二次側の入口との間に設けられ、弁33は、ラジエータ28をバイパスするように設けられている。温度センサ61は、熱交換器14の二次側の出口温度(Tout)を測定し、温度センサ62は、貯湯槽22の上端の位置での貯湯槽22の水温(T1)を測定し、温度センサ63は、貯湯槽22の下端の位置での貯湯槽22の水温(Tn)を測定するように配置されている。
なお、改質器11における燃料の改質には水蒸気が必要であるが、この水蒸気は、熱回収配管21によって熱交換器14の二次側に供給された水の一部を改質器11に供給することによって発生させられる。貯湯槽22の下端には、給水管24によって上水が供給されるようになっている。そして貯湯槽22の上端には、貯湯槽22内の温水を外部に供給するための温水出口25が設けられている。
温水出口25からの温水配管26は、給湯器23を介して、需要家の宅内の例えば、風呂、シャワー、洗面所、台所、厨房などに接続している。給湯器23は、温水配管26を流れる温水をボイラによって所望の加熱する構成のものである。さらに、貯湯槽22内の温水の温度よりも低い温度の温水を需要家の宅内側で必要とする場合に備え、温水出口25と給湯器23との間の温水配管26には、上水が供給される温度調整弁(混合弁)27が設けられている。この温度調整弁27において貯湯槽22からの温水に上水を混合することによって、温水の温度を低下させて所望の温度することができるようになっている。
制御装置50は、燃料電池が始動過程にあって熱交換器14の二次側からは十分な温度の温水が得られない状態では、熱交換器14からの温水が貯湯槽22に供給されないようにし、逆に貯湯槽22内が温水で満たされている場合であってもコージェネレーションユニット10が運転可能であるように、弁31,32,33の制御を行うように構成されている。
次に、本実施形態のコージェネレーションシステムの動作について説明する。
燃料電池が定常運転状態にあるとき、すなわち、温度センサ61によって測定された熱交換器14の出口温度(Tout)が所定の温度(例えば60℃)に達している場合には、制御装置50は、弁31を閉じ、弁32を開け、弁33も開けるように各弁を制御する。このときは、このコージェネレーションシステムは、図2に示したコージェネレーションシステムと同様に作動する。
燃料電池が始動中であって熱交換器14の二次側の出口温度が低いとき、具体的には、出口温度Toutが例えば40℃以下であって、かつ、温度センサ62で計測される、貯湯槽22の上端部分での水温T1よりも低い場合には、制御装置50は、弁31を開け、弁32を閉じ、弁33を開けるように、弁31、32,33を制御する。熱交換器14の二次側の出口から出た温水は、弁32が閉じ、弁31とバイパス弁33が開いていることにより、貯湯槽22には供給されず、弁31とバイパス弁33を通って、熱交換器14の二次側の入り口に戻る。この場合、熱交換器14からのまだ十分に温まっていない温水は貯湯槽22に供給されないので、貯湯槽22内の温度成層が崩されることはない。また、熱交換器14の二次側の出口と入り口とが実質的に直接接続していることになるから、無駄に熱エネルギーが利用されるわけではなく、燃料電池の改質器11と燃料電池スタック12とを急速に所定温度まで昇温させることが可能になる。その後、熱交換器14の二次側の出口温度が所定温度(例えば40℃)を超えるか、あるいは熱交換器14の出口温度が貯湯槽22での上端の水温T1を超えるようになった場合には、制御装置50は、弁31を閉じ、弁32を開けて、上述した定常運転状態に移行させる。
次に、弁31が閉、弁32とバイパス弁33が開の状態で、燃料電池の定常状態運転させた結果、貯湯槽22の全体が温水(例えば60℃)で満たされ、その結果、熱交換器14の二次側に供給される水の温度(入口温度)も例えば60℃ということになって、熱交換器14の二次側の入口温度が高くなりすぎた場合について説明する。この状態が継続すると、熱交換器14で燃料電池から熱をうまく回収できなくなり、改質器11や燃料電池スタック12の温度が高くなりすぎなって、コージェネレーションユニット10の運転が不可能となる。制御装置50は、温度センサ63によって、貯湯槽22の下端の位置でも水温Tnを常時監視しており、この水温Tnが所定値、例えば60℃を上回ったことを検出したら、バイパス弁63を閉じ、貯湯槽22から熱交換器14に供給される温水が必ずラジエータ28を通過するようにする。ラジエータ28を通過することによって水温が低下するので、熱交換器14には比較的低い温度の水が供給されることとなり、コジェーネレーションシステムの継続的な運転が可能になる。なお、貯湯槽22の温水出口25から温水が流出し、これに伴って上水が貯湯槽22の下端から貯湯槽22に供給された場合、貯湯槽22の下端での水温Tnは上述した所定値を下回るようになるので、制御装置50は、バイパス弁33を開けることによって、コージェネレーションシステムの運転モードを上述した定常運転状態のものにすることが可能である。
なお、貯湯槽22内には温度成層が形成されていることから、貯湯槽22の全体が温水となっていない場合には、貯湯槽22の下端から熱交換器14に供給される水は、室温近辺であると考えられる低温水であり、この場合には、ラジエータ28は実質的には放熱作用を示さない。したがって、必ずしもバイパス弁63を設けることなく、ラジエータ28に貯湯槽22からの水が流れるようにしてもよく、そのようにしたとしても、低温水が流れている状態ではラジエータ28からの放熱はないので、熱効率の低下が起こることもない。しかしながら、燃料電池の始動時に熱交換器14から流れる水の温度を急速に上昇させるためには、ラジエータ28からの熱の損失が問題となりうるので、バイパス弁33を設ける方が好ましい。
以上の説明では、燃料は灯油であるとしたが、燃料として、灯油以外にも、例えば、メタノール、エタノール、メタン、天然ガス、液化石油ガス(LPG)、ガソリンを用いることができ、これらの燃料を用いる場合であっても、燃料タンク内での燃料の残量に応じて上述したような制御を行えばよい。
また、上述したように、弁31と弁32は、制御装置50によって、いずれか一方が閉じ、他方が開くように制御されるものであるから、弁31,32の代わりに、制御装置50によって制御される三方弁を設けてもよい。
本発明の実施の一形態のコージェネレーションシステムを示す図である。 従来のコージェネレーションシステムの一例を示す図である。
符号の説明
10 コージェネレーションユニット
11 改質器
12 燃料電池スタック
13 パワーコンディショナ
14 熱交換器
15 分電盤
20 給湯ユニット
21 熱回収配管
22 貯湯槽
23 給湯器
24 給水管
25 温水出口
26 温水配管
27 温度調整弁
28 ラジエータ
31,32 弁
33 バイパス弁
40 燃料タンク
50 制御装置
61,62,63 温度センサ

Claims (8)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、前記熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムであって、
    前記水が前記貯湯槽から前記熱交換器に向かう管路と、前記水が前記熱交換器から前記貯湯槽に向かう管路との間を直結する第1の弁と、
    前記水が前記熱交換器から前記貯湯槽に向かう管路の前記第1の弁との接続点と前記貯湯槽との間に設けられた第2の弁と、
    を有する、コージェネレーションシステム。
  2. 前記熱交換器の出口温度を測定する第1の温度センサと、前記貯湯槽に蓄えられた水の温度を測定する第2の温度センサと、前記第1の温度センサが計測する温度が所定値以下でありかつ前記第2の温度センサが計測する温度以下である場合に、前記第1の弁を開け前記第2の弁を閉じるように制御を行う制御装置と、を有する、請求項1に記載のコージェネレーションシステム。
  3. 前記水が前記貯湯槽から前記熱交換器に向かう管路に設けられたラジエータをさらに有する、請求項1に記載のコージェネレーションシステム。
  4. 前記水が前記貯湯槽から前記熱交換器に向かう管路に設けられたラジエータと、前記ラジエータをバイパスするバイパス弁と、前記貯湯槽において前記貯湯槽から前記熱交換器に向かう水の温度を計測する第3の温度センサと、をさらに備え、前記制御装置は、前記第3の温度センサが計測する温度が第2の所定値以上である場合に、前記バイパス弁を閉じる、請求項2に記載のコージェネレーションシステム。
  5. 前記貯湯槽内に温度成層が形成されるように、前記水が前記貯湯槽から前記熱交換器に向かう管路は前記貯湯槽の下部に接続し、前記水が前記熱交換器から前記貯湯槽に向かう管路は前記貯湯槽の上部に接続する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  6. 前記第1の弁及び前記第2の弁に代えて三方弁を有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  7. 燃料電池と、前記燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、前記熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムの運転方法であって、
    前記燃料電池が始動過程にあるときに、前記熱交換器から出る水を前記貯湯槽に戻すことなく再び前記熱交換器に循環させる、コージェネレーションシステムの運転方法。
  8. 燃料電池と、前記燃料電池の動作に伴って発生する熱を回収する熱交換器と、前記熱交換器を循環して加熱された水を貯蔵する貯湯槽とを有するコージェネレーションシステムの運転方法であって、
    前記熱交換器の出口温度が、所定値以下であり、かつ、前記貯湯槽内で温度成層をなして蓄えられている水における高温部の温度以下である場合に、前記熱交換器から出る水を前記貯湯槽に戻すことなく再び前記熱交換器に循環させる、コージェネレーションシステムの運転方法。
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