JP6569256B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、供給される燃料と改質水から生成された改質ガスと、酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、燃料と改質水から前記改質ガスを生成して前記燃料電池に供給する改質部と、前記改質水を収容する貯水器と、前記改質部および前記燃料電池を流通する改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮した凝縮水を前記貯水器に供給する凝縮器と、高圧給水源に接続され前記貯水器に水を補給する給水管と、前記給水管に設けられ該給水管を開閉する給水弁と、前記貯水器に貯えられた改質水の水位の上限と下限とを検出する水位センサと、前記貯水器の水位が前記下限以下となった場合は、前記給水弁を作動させて給水を開始し、前記貯水器の水位が前記上限以上となった場合に、前記給水弁の作動を停止して、前記貯水器の水位の下限と上限との間を正常レベルとして、燃料電池の出力を定常状態に制御する定常運転を行っていた。(例えば、特許文献1参照。)
特開2008−98036公報
しかしながら、この様な、貯水器の水位の下限と上限との間を正常レベルとして、燃料電池の出力を定常状態に制御する定常運転を行う燃料電池システムでは、貯水器の水位が、正常レベルの下限よりも低下すると、燃料電池システムを停止しなければならない。再度、燃料システムの運転を再開するには、別途、貯水器に水を補給する必要があり、保守が面倒であった。
そこで、本発明は、貯水器の水位が正常レベルの下限よりも下がっても、貯水器に水を別途補給することなく、燃料電池システムの発電を継続できる燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る燃燃料電池システムは、改質ガスおよび酸化剤ガスを供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料と改質水から前記改質ガスを生成して前記燃料電池に供給する改質部と、前記改質水を収容し、容量を超えるとオーバフロー位置から溢れさせる貯水器と、前記改質部および前記燃料電池を流通する前記改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮した凝縮水を前記貯水器に供給する凝縮器と、高圧給水源に接続され、イオン成分を除去する水精製器を介して前記貯水器に水道水を補給する給水管と、前記給水管に設けられ該給水管を開閉する給水弁と、吸込口が前記貯水器の底部に配設され、吐出口が前記改質部に連通されたポンプと、前記貯水器に貯えられた前記改質水の水位が前記ポンプによる前記改質部への汲み上げが困難になる異常レベルを検出する低位置検出センサと、前記貯水器に貯えられた前記改質水の水位が前記オーバフロー位置と前記異常レベルとの間の高位置を越えた正常レベルを検出する高位置検出センサと、前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出しているときは前記水位が正常範囲にあると判定し、前記燃料電池の出力を定常状態に制御し、前記低位置検出センサが前記異常レベルを検出せず、かつ前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出しないときは前記水位が出力制限範囲にあると判定し、前記燃料電池の出力を低下させる制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記制御装置は、前記燃料電池システムを設置する場合、前記燃料電池の起動前に、前記給水弁を開けて前記水道水を前記貯水器に注入することにより前記貯水器に前記改質水を収容し、前記貯水器に前記正常範囲で収容される前記改質水の量を、前記燃料電池が1回起動して停止した後再起動するに必要な量に相当する第1所定量とすることを要旨とする。
これによれば、貯水器の水位が正常レベルよりも低下した場合でも即ち出力制限範囲にある場合、燃料電池システムは運転を停止することなく、燃料電池の出力を低下して、燃料電池の発電を継続できる。また、燃料電池が出力を低下して発電している場合では、貯水器には燃料電池の発電における電気化学反応にて発生する水に加え凝縮器からの凝縮水を供給できるので、貯水器に改質水を別途補給する必要がなく、保守容易となる。また、燃料電池が出力を低下して発電している場合にも、出力を制限していない定常運転にて発電している場合と同様に、燃料電池の発電における電気化学反応にて発生する水に加え凝縮器から供給される凝縮水により、貯水器の改質水は、増えることが可能であるため、貯水器に別途水を補給することなく、貯水器の改質水の水位を出力制限範囲から正常レベルに復帰可能である。
本発明の一実施形態における燃料電池システムの概要図である。 図1に示す貯水器の水位を説明する図である。 図1に示す制御装置にて実行される貯水器の水張りを行う制御プログラムのフローチャートである。 図1に示す制御装置にて実行される貯水器の水位異常をモニターする制御プログラムのフローチャートである。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施形態について説明する。図1に示すように、燃料電池システムは、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、筐体10aの内部には燃料電池モジュール11、熱交換器12(凝縮器に相当する)、インバータ装置13、貯水器14、制御装置15及び貯湯槽21を備えている。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水および酸化剤ガスとして空気であるカソードエアが供給されている。改質用原料としては天然ガス、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料がある。本実施形態においては天然ガスにて説明する。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gs例えば都市ガス(天然ガス)のガス供給管に接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が貯水器14に接続されて改質水が供給される改質水供給管11bの他端が接続されている。改質水供給管11bは、改質水ポンプ11b2(ポンプに相当する)が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。
熱交換器12(凝縮器に相当する)は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガス(後述する改質部33にて生成された改質ガスに含まれる水蒸気を含む)が供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換する熱交換器である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、貯湯槽21の下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22a、ラジエータ22bおよび熱交換器12が配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、貯水器14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは、排気管11dを通り、そして、後述するように燃焼排ガス用排気口10eから筐体10aの外部へ排出される。また、凝縮された凝縮水は、後述する電気化学反応にて燃料電池34内に生じた水とともに熱交換器12から凝縮水供給管12aを通って貯水器14に供給される。なお、貯水器14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
燃料電池システムは、熱交換器12にて生じた凝縮水が供給された貯水器14から溢れ出た水は、オーバーフローライン14aを介して水受け部材14bにて受け止められ、排水管14cから、筐体10aの外部に排水される。
排気管11dは、熱交換器12の下流側から分岐して水受け部材14bに連通するドレン管路12bが設けられている。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を電源ライン16bを介して入力し所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システムの運転を制御する。
燃料電池モジュール11は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。
蒸発部32には、一端(下端)が貯水器14に接続された改質水供給管11bの他端が接続されている。また、蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aが接続されている。
改質部33は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から水蒸気を含む改質ガス(アノードガス)を生成して改質ガス送出管38から導出するものである。
燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。なお、400℃以下でも定格以下の発電量の発電は、可能である。また、600℃で発電開始を許可している。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合、改質部33は省略することができる。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガスが改質ガス送出管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアは、カソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
カソードエアブロワ11c1は、電気モータ11c2により駆動されるもので、電気モータ11c2の駆動デューティは、制御装置15にて演算される。カソードエア供給管11cのカソードエアブロワ11c1の下流側に設けられた流量センサ11c3は、カソードエアブロワ11c1が吐出するカソードエア流量を検出する。流量センサ11c3は、その検出結果を制御装置15に送信するようになっている。
燃料電池34においては、燃料極に供給された燃料である改質ガスと空気極に供給された酸化剤ガスであるカソードエアによって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1および化2に示す電気化学反応が生じ、空気極では、下記化3に示す電気化学反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が、電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。したがって、燃料流路34bおよび空気流路34cからは、発電に使用されなかった改質ガス(アノードオフガス)および酸化剤ガス(空気、カソードオフエア)が導出する。下記化1に示す電気化学反応にて燃料電池34内に生じたHO(水)は、貯水器14に、イオン成分を除去可能な水精製器(図示略)を介して、送出される。
(化1)
+O2−→HO+2e
(化2)
CO+O2−→CO+2e
(化3)
1/2O+2e→O2−
燃焼部36は、燃料電池34と蒸発部32および改質部33との間に設けられている。燃焼部36は、燃料電池34からのアノードオフガス(燃料オフガス)が燃料電池34からのカソードオフエア(酸化剤オフガス)により燃焼されて、燃焼ガス(火炎37)にて蒸発部32及び改質部33を加熱する。さらには、燃料電池モジュール11内を動作温度に加熱している。
燃焼部36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。燃焼部36で生じた燃焼排ガスは、電気化学反応にて燃料電池34内に生じた水とともに燃料電池モジュール11から排気管11d通って熱交換器12に至る。
燃料電池システムを起動させるときには、制御装置15は、発電モードに先だって暖機モードを実行する。暖機モードでは、制御装置15は、原料ポンプ11a1を駆動させて改質用原料を改質用原料供給管11aを介して燃料電池モジュール11の蒸発部32、改質部33および燃料電池34を介して燃焼部36に供給させる。制御装置15はカソードエアブロワ11c1も駆動させ、空気流路34cを介して酸化剤ガスである空気(カソードエア)を燃料電池モジュール11のセル34aの空気極を介して燃焼部36に供給させる。着火ヒータ36a1,36a2が着火すると、燃焼部36において改質用原料が空気により燃焼する。燃焼部36における燃焼熱により、改質部33、蒸発部32および燃料電池34が加熱される。さらに改質部33および蒸発部32が所定温度以上となると、改質水ポンプ11b2を駆動し改質部33での改質反応を開始し、改質ガスとカソードエアが燃焼部36で燃焼され、燃料電池34を加熱する。改質部33、蒸発部32および燃料電池34が所定の温度域に加熱されると、制御装置15は暖機モードを終了させ、発電モードに移行させる。
制御装置15は改質水ポンプ11b2を駆動させると、貯水器14内の改質水は、改質水供給管11bを介して蒸発部32に供給される。改質水は、蒸発部32で加熱されて水蒸気とされる。水蒸気は、改質用原料供給管11aから供給される改質用原料と共に改質部33に移動する。改質部33において改質用原料は、水蒸気で改質されて水蒸気を含む改質ガスであるアノードガス(水素含有ガス)となる(吸熱反応)。アノードガスは燃料流路34bを介して燃料電池1のセル34aの燃料極に供給される。更にカソードエアブロア11c1が駆動してカソードエア(空気)が空気流路34cを介してセル34aの空気極に供給される。これにより燃料電池1が発電する。
暖機モードおよび発電モードにおいて、燃料電池モジュール11で発生した高温の燃焼排ガスは、電気化学反応にて燃料電池34内に生じた水とともに排気管11dを介して凝縮機能をもつ熱交換器12に排出される。高温の燃焼排ガスに含まれていた水蒸気は、熱交換器12で冷却されるため、凝縮されて凝縮水となり、電気化学反応にて燃料電池34内に生じた水とともに凝縮水供給管12aを経て貯水器14に供給される。
筐体10aには、外気を吸い込むための吸気口10c、筐体10a内の空気を外部に排出するための換気用排気口10d、および熱交換器12からの燃焼排ガスを外部に排出するための燃焼排ガス用排気口10eが形成されている。吸気口10cには、逆止弁54が設けられている。逆止弁54は、外部から筐体10a内への空気の流れは許容するが、逆方向の流れを規制するものである。
換気用排気口10dには、換気ファン55が設けられている。換気ファン55は筐体10a内の空気(換気排気)を外部に送出するものである。
貯湯槽21は、図1に示す如く、筐体10aの内部に収納されて、高圧給水源Sw、例えば水道管に減圧弁41を介して接続された給水管42から水道水が給水される。給水管42に設けられた水温計測装置67例えばサーミスタ等にて、水道水の温度が計測され、制御装置15に出力される。貯湯槽21は、前述の貯湯水循環ライン22による排熱回収にて温められて生成した例えば70℃に調整された湯を貯める。
貯湯槽21の湯は、湯供給管61から混合弁62に流入する。混合弁62は、前述の給水管42と水供給管42aを介して接続されている。混合弁62は、貯湯槽21から湯供給管61を介して流入する湯と高圧給水源Swから給水管42、水供給管42aを介して流入する水との湯/水混合比を調整して、貯湯槽21の湯の温度よりも低い設定温度例えば30℃に調整された混合湯を生成する。混合湯は、混合湯供給管63を介して給湯器Whの給水側に接続される。給湯器Wsは、混合湯供給管63から給水された混合湯を直接又は加熱して、給湯栓69から給湯するものである。
図1に示す如く、給水管42を混合湯供給管63に接続するバイパス通路64には、非通電時には開状態であるノーマルオープンの電磁開閉弁65が設けられている。電磁開閉弁65は、例えば混合弁62又は混合弁の制御系の故障により、湯と水の制御ができなくなって、混合湯供給管63の混合湯の温度が上昇し予め設定された混合湯上限温度例えば50℃を越えた場合に、制御装置15にて開へと切り換えられる。電磁開閉弁65の開にて給水管42から水を混合湯供給管63に導くことにより、混合湯供給管63における混合湯の温度を下げて、異常高温出湯を防止できる。混合湯の温度は、混合湯供給管63のバイパス通路54との合流部よりも下流側に設けられた湯温計測装置66例えばサーミスタ等にて計測され、制御装置15へ出力される。
前述の給水管42は、図1に示す如く、貯湯槽21との接続部分から分岐して、給水弁43、水精製器44を介して、貯水器14に接続されている。水精製器44は水道水中のイオン成分を除去可能なイオン交換樹脂を内蔵している。貯水器14は、給水管42から、イオン成分を除去された水道水が給水される。貯水器14には、貯水器14における改質水の水位を検出する水位計測装置45が設けられている。
水位計測装置45は、例えば、フロート式の水位計であり、図2に示す如く、貯水器14に貯えられた改質水の水位Wが改質水ポンプ11b2による改質部33への汲み上げが困難になる低位置L2以下である異常レベルC3を検出する低位置検出センサ45aと、貯水器14に貯えられた改質水の水位Wがオーバフロー位置Loと異常レベルC3との間の所定の高位置L1以上である正常レベルC1を検出する高位置検出センサ45bとを備える。オーバフロー位置Loは、貯水器14に前述のオーバフローライン14aの配管が設けられた位置に相当する。
低位置検出センサ45aは、貯水器45の改質水の水位Wが、高位置L1よりも、低い所定の低位置L2以下即ち改質水の水位Wが改質水ポンプ11b2による改質部33への汲み上げが困難になる異常レベルC3か否かを検出できるものであり、例えば、改質水の水位Wが、下降して低位置L2に到達すると、オフ信号からオン信号に切り換わって、制御装置15へ出力する。この様に、改質水の水位Wが低位置L2以下の場合には、低位置検出センサ45aが、オン信号を出力することにより、改質水の水位Wが異常レベルC3であることを検出でき、異常範囲C3と判定される。
高位置検出センサ45bは、貯水器14の改質水の水位Wが、高位置L1以上である正常レベルC1か否かを検出できるものであり、例えば、改質水の水位Wが、上昇して高位置L1に到達すると、オフ信号からオン信号に切り換って、制御装置15へ出力する。この様に、改質水の水位Wが高位置L1以上の場合には、高位置検出センサ45bが、オン信号を出力することにより、改質水の水位Wが正常レベルC1であることを検出でき、正常範囲C1にあると判定される。
低位置検出センサ45aが異常レベルC3を検出せず、かつ高位置検出センサ45bが正常レベルC1を検出しない場合即ち低位置検出センサ45a及び高位置検出センサ45bがオフ信号を出力する場合は、改質水の水位Wが出力制限範囲C2であると判定される。
次に、燃料電池システムを新規に設置する場合又はいままで使用していた燃料電池システムを引越先に設置する場合に、燃料電池システムは、停止されているため、貯水器14は、改質水がなく空である。燃料電池システムの作動を開始するには、空である貯水器14へ水道水を給水して、貯水器14の改質水の水位Wが低位置L2を越え、高位置L1を越えて、正常レベルC1にする貯水器14の水張りが行う必要がある。
制御装置15は、貯水器14の水張りを自動的に行える自動水張りに関し、図示しない起動スイッチがオンされると(あるいはユーザによって予め設定された起動開始時刻となったことにより自動的に起動が開始されると)、図3に示すフローチャートに対応するプログラムの実行を開始する。
ステップS101において、第1タイマーTM1をスタートさせるとともに給水弁43を作動させる。これにより、水道水が貯水器14へ供給されることにより、貯水器14の水位Wは上昇し始める。次いで、制御装置15は、予め設定された時間t1以内に水位Wが低位置L2に到達した場合には、ステップ102において「Yes」と判定し、プログラムをステップS103に進める。一方、タイマーTM1スタートから時間t1以内に水位Wが低位置L2に到達しなかった場合には、制御装置15は、ステップS102において「No」と判定し、タイマーTM1スタートから時間t1にて給水弁43の作動停止を行う(ステップS104)。これにより、自動水張りに異常ありとされて、貯水器14への水道水の無駄となる給水を抑制することができる。
次いで、制御装置15は、タイマーTM1スタートから予め設定された時間t2(時間t1よりも長く設定される)以内に水位Wが高位置L1に到達した場合には、ステップ103において「Yes」と判定し、プログラムをステップS105に進め、第2タイマーTM2をスタートさせる。一方、第1タイマーTM1のスタートから時間t2以内に水位Wが高位置L1に到達しなかった場合には、制御装置15は、ステップS103において「No」と判定し、第1タイマーTM1のスタートから時間t2にて給水弁43の作動停止を行う(ステップS106)。これにより、自動水張りに異常ありとされて、貯水器14への水道水の無駄となる給水を抑制することができる。
次いで、制御装置15は、第2タイマーTM2のスタートから予め設定された所定時間taが経過していない場合にはステップS107において、「No」と判定し、ステップS107の処理を繰り返す。制御装置15は、第2タイマーTM2のスタートから時間taが経過した場合は、「Yes」と判定し、プログラムをステップS108に進める。ステップ108では給水弁43の作動を第2タイマーTM2のスタートから時間taにて給水弁43の作動を停止させ、これにより自動水張りが完了する。
制御装置15は、給水弁43が作動している間、給水管42から貯水器14に給水を開始するに当たって、給水の開始から停止までの間、給水弁43を間欠的に開閉制御する。給水弁43が作動している間における開時間及び閉時間は、水道水が水精製器44に内蔵されたイオン交換樹脂による処理能力を上回ることなく、貯水器14へスムーズに給水できるように設定される。
貯水器14の改質水の水位Wは、低位置L2及び高位置水位L1に基づいて、3つの範囲が設定されており、高位置L1より高い場合は、正常範囲C1であり、高位置L1と低位置L2との間が出力制限範囲C2であり、低位置L2よりも低い場合は、異常範囲C3に設定されている。
高位置検出センサ45bが、正常レベルC1を検出した直後から、給水弁43を所定時間taだけ開状態として、貯水器14に水を注入する量は、燃料電池34の1回の起動、停止がされても起動するに必要な第1所定量V1に相当するものであり、例えば、750ccである。燃料電池34の1回の起動とは、室温状態から暖気して、燃料電池34を定格の発電出力が得られる定常運転に到達させることを指す。燃料電池システムに故障又は異常例えば、原料ポンプ11a1が故障して改質用原料の供給が不安定になった場合には、原料ポンプ11a1を点検し修理又は交換のために燃料電池システムを停止する必要がある。燃料電池34の1回の停止とは、定常運転状態により高温状態にある燃料電池34が、発電を停止し、全ての機器を停止した停止状態に到達させることを指す。
貯水器14に出力制限範囲C2で収容される水は、燃料電池34の数回例えば2回の停止がされても起動するに必要な第2所定量V2に相当するものであり、例えば1050ccである。
高圧給水源Swから供給される水例えば水道水は、その静水圧は、一定ではなく、高圧給水源Swによって異なるものである。従って、給水弁43の作動時間が同一でも、貯水器14への給水量に幅が生じることとなる。時間t1は、給水弁43により、静水圧が低い側でも、水位Wが低位置L2に通常到達できる給水量を供給できる時間に設定される。
時間t2は、給水弁43により、静水圧が低い側でも、水位Wが高位置L1に通常到達できる給水量を供給できる時間に設定される。
水張り中に貯水器14の水位Wが出力制限レベルC2に到達すると、改質水ポンプ11b2を作動させて貯水器14の改質水を汲み上げて、燃料電池システムの暖気運転を開始することができる。この場合、時間t2は、改質水ポンプ43の作動に基づく改質水の使用量を加味して設定する。
燃料電池システムが、定常運転による発電状態にある場合、燃料電池モジュール11から排気管11dに排出される燃焼排ガスは、高温であり、燃焼排ガスには改質部33で生成された改質ガスに含まれた水蒸気が含まれている。この様に水蒸気を含む高温の燃焼排ガスは、熱交換器12で冷却されるため、水蒸気は冷却されて凝縮水となり、凝縮水供給管12aを経て、貯水器14に送出される。
燃料電池34の発電における電気化学反応にて生じた水に加え熱交換器12で生成される凝縮水の単位時間当たりの流量をW1とし、貯水器14から蒸発部32に移行して水蒸気として消費される改質水の単位時間当たりの流量をW2とするとW1≧W2の関係となる。これにより、燃料電池34の定常運転による発電状態では、貯水器14は、改質水の量が増えることが可能であるため、外部例えば高圧給水源Swからの水の補給は必要としない。なお、前述の凝縮水および燃料電池34の発電における電気化学反応にて発生する水は、燃料電池34の発電出力に応じて増加可能である。従って、貯水器14の改質水の量は、発電出力に応じて増加可能である。
また、貯水器14の水位Wが出力制限範囲C2である場合、インバータ装置13の出力制限されたインバータ出力に見合った反応ガス(改質ガス、カソードエア)量が燃料電池34に供給される。これにより、燃料電池34の発電出力は、定格出力よりも低下した出力に制限され、燃料電池システムは出力制限運転が行われる。燃料電池34の出力制限運転により発電出力を制限した状態でも、発電は行われていることにより、前述の燃料電池34の発電における電気化学反応にて生じた水に加え熱交換器12で生成される凝縮水は、定常運転による発電状態に比べて減少するが、燃料電池の定常運転による発電状態と同様に貯水器14は、改質水の量が増えることが可能であるため、外部例えば高圧給水源Swからの水の補給は必要としない。なお、燃料電池34の出力を低下させるときに、一時的に生じる余剰の改質ガスのパージは、カソードエアブロワ11c1によりカソードエアを増加して行われる。
制御装置15は、貯水器14に第1所定量V1の水を注入して、貯水器14の水位Wを正常範囲C1にした後、定期的に給水弁43を開閉させて、給水弁43の固着を防止する。
燃料電池システムの運転は、貯水器14の水位に基づいて行われる。貯水器14の水位異常をモニターするために、制御装置15は、貯水器14の水張り行われた後(第2タイマーTM2のスタートから時間ta後)に、図4に示すフローチャートに対応するプログラムの実行を開始する。
ステップS201において、制御装置15は、高位置検出センサ45bがオンか否かを判定する。高位置検出センサ45bがオンである場合には、制御装置15はステップS201において、「Yes」と判定し、プログラムをステップS202に進める。ステップS202では、制御装置15は、燃料電池システムは定常運転を可能であることを指示する。燃料電池システムは、この指示に基づき、例えば定常運転中であれば、定常運転を継続し、また出力制限運転中であれば、定常運転を行う。
高位置検出センサ45bがオンでない場合には、制御装置15はステップS201において、「No」と判定し、プログラムをステップS203に進める。ステップS203において、制御装置15は、低位置検出センサ45aはオンか否かを判定する。低位置検出センサ45aはオンである場合は、制御装置15はステップS203において、「Yes」と判定し、プログラムをステップS204に進める。ステップS204では、制御装置15は、燃料電池システムの停止を指示する。そして、貯水器14の水張りの再作動を指示する。
低位置検出センサ45aはオンでない場合は、制御装置15はステップS203において、「No」と判定し、プログラムをステップS205に進める。ステップS205では、制御装置15は、燃料電池システムの出力制限運転を可能であることを指示する。燃料電池システムは、この指示に基づき、例えば出力制限運転中であれば、出力制限運転を継続し、また定常運転中であれば、出力制限運転を行う。
前述の貯水器14の水位異常モニターは所定時間経過毎繰り返して行われて、制御装置15は、燃料電池システムの運転を、定常運転が可能、出力制限運転が可能、停止の指示を行う。
上述した実施形態において、給水管42が直接に貯水器14に接続されているが、これに代えて、給水管42は、凝縮水供給管12aを介して貯水器14と接続し、水道水を凝縮水供給管12aから貯水器14に給水することも可能である。この場合、凝縮水供給管12aに内蔵された水精製器を通り貯水器14へ水道水を給水できる構成では、水精製器44を省略することができる。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、改質ガスおよび酸化剤ガスを供給されて電気化学反応により発電する燃料電池34と、燃料と改質水から改質ガスを生成して燃料電池34に供給する改質部33と、改質水を収容し、容量を超えるとオーバフロー位置Loから溢れさせる貯水器14と、改質部33および燃料電池34を流通する改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮した凝縮水を貯水器14に供給する凝縮器12と、高圧給水源Swに接続され貯水器14に水を補給する給水管42と、給水管42に設けられ給水管42を開閉する給水弁43と、吸込口が貯水器14の底部に配設され、吐出口が改質部33に連通されたポンプ11b2と、貯水器14に貯えられた改質水の水位Wがポンプ11b2による改質部33への汲み上げが困難になる異常レベルC3を検出する低位置検出センサ45aと、貯水器14に貯えられた改質水の水位Wがオーバフロー位置Loと異常レベルC3との間の高位置L1を越えた正常レベルC1を検出する高位置検出センサ45bと、高位置検出センサ45bが正常レベルC1を検出しているときは水位Wが正常範囲C1にあると判定し、燃料電池34の出力を定常状態に制御し、低位置検出センサ45aが異常レベルC3を検出せず、かつ高位置検出センサ45bが正常レベルC1を検出しないときは水位Wが出力制限範囲C2にあると判定し、燃料電池34の出力を低下させる制御装置15と、を備えたので、改質水の水位Wが正常レベルC1よりも低下した場合でも即ち出力制限範囲C2にある場合、燃料電池システムは運転を停止することなく、燃料電池34の出力を低下して、燃料電池34の発電を継続できる。また、燃料電池34が出力を低下して発電している場合では、貯水器14には燃料電池34の発電における電気化学反応にて発生する水に加え凝縮器12からの凝縮水を供給できるので、貯水器14に改質水を別途補給する必要がなく、保守容易となる。また、燃料電池34が出力を低下して発電している場合にも、出力を制限していない定常運転にて発電している場合と同様に、燃料電池34の発電における電気化学反応にて発生する水に加え凝縮器12から供給される凝縮水により、貯水器14の改質水は、増えることが可能であるため、貯水器14に別途水を補給することなく、貯水器14の改質水の水位を出力制限範囲C2から正常レベルC1に復帰可能である。この様に、燃料電池34が出力を低下して発電している場合は、改質水は、増えることが可能であるため、別途水を補給して正常レベルに復帰させる場合と比較して時間短縮が可能となる。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、制御装置15は、低位置検出センサ45aが異常レベルC3を検出しているときは水位Wが異常範囲にあると判定し、燃料電池システムの運転を停止するので、燃料電池システムの点検を行うことができる。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、貯水器14に正常範囲C1で収容される水は、燃料電池の1回の起動、停止がされても起動可能に必要な第1所定量V1の水であるので、貯水器14は、燃料電池34が1回の起動、停止がされて起動したことにより第1所定量V1を消費しても、貯水器14の水位Wは、正常レベルC1を維持可能である。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、貯水器14に出力制限範囲C2で収容される水は、燃料電池34の数回の停止がされても起動可能に必要な第2所定量V2の水であるので、貯水器14は、燃料電池34の数回の停止がされても起動可能であり、また第2所定量V2を消費しても、貯水器14の水位Wは、出力制限範囲C2を維持可能である。燃料電池34が出力制限されて運転されている状態では、燃料電池の定常運転状態と同様に、燃料電池34の発電における電気化学反応にて発生する水に加え凝縮器12から供給される凝縮水により、貯水器14の改質水は、増えることが可能であるため、貯水器14に別途水を補給することなく、貯水器14の改質水の水位Wを出力制限範囲C2から正常レベルC1に復帰可能である。この様に、燃料電池34が出力を低下して発電している場合は、改質水は、増えることが可能であるため、別途水を補給して正常レベルに復帰させる場合と比較して時間短縮が可能となる。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、制御装置15は、高位置検出センサ45bが正常レベルC1を検出した直後から給水弁43を所定時間taだけ開状態として貯水器14に水を注入するので、貯水器14の水張りの自動化が容易となる。
上述のように、本実施形態に係る燃料電池システムによれば、制御装置15は、給水弁43を間歇的に開閉することにより水を高圧給水源から貯水器14に供給し、高位置検出センサ45bが正常レベC1ルを検出した直後から所定回数だけ給水弁43を開閉することにより、第1所定量V1の水を貯水器14に注入するので、水道水が水精製器44に内蔵されたイオン交換樹脂による処理能力を上回ることなく、貯水器14へスムーズに給水できる。
また、本実施形態に係る燃料電池システムでは、ガス漏れ検知のためシステムを月1回程度停止させる。この際システム暖気後の発電前に給水弁43を定期的に開閉することにより給水弁43の固着を防止できる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
11…燃料電池モジュール、11b2…改質水ポンプ、12…熱交換器(凝縮器)、14…貯水器、15…制御装置、34…燃料電池、33…改質器、42…給水管、43…給水弁、44…水精製器、45…水位計測装置、45a…低位置検出センサ、45b…高位置検出センサ、C1…正常レベル(正常範囲)、C2…出力制限範囲、C3…異常レベル(異常範囲)、Lo…オーバフロー位置、L1…高位置、L2…低位置、Sw…高圧給水源、ta…所定時間

Claims (5)

  1. 改質ガスおよび酸化剤ガスを供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、
    燃料と改質水から前記改質ガスを生成して前記燃料電池に供給する改質部と、
    前記改質水を収容し、容量を超えるとオーバフロー位置から溢れさせる貯水器と、
    前記改質部および前記燃料電池を流通する前記改質ガスに含まれる水蒸気を凝縮した凝縮水を前記貯水器に供給する凝縮器と、
    高圧給水源に接続され、イオン成分を除去する水精製器を介して前記貯水器に水道水を補給する給水管と、
    前記給水管に設けられ該給水管を開閉する給水弁と、
    吸込口が前記貯水器の底部に配設され、吐出口が前記改質部に連通されたポンプと、
    前記貯水器に貯えられた前記改質水の水位が前記ポンプによる前記改質部への汲み上げが困難になる異常レベルを検出する低位置検出センサと、
    前記貯水器に貯えられた前記改質水の水位が前記オーバフロー位置と前記異常レベルとの間の高位置を越えた正常レベルを検出する高位置検出センサと、
    前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出しているときは前記水位が正常範囲にあると判定し、前記燃料電池の出力を定常状態に制御し、前記低位置検出センサが前記異常レベルを検出せず、かつ前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出しないときは前記水位が出力制限範囲にあると判定し、前記燃料電池の出力を低下させる制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記燃料電池システムを設置する場合、前記燃料電池の起動前に、前記給水弁を開けて前記水道水を前記貯水器に注入することにより前記貯水器に前記改質水を収容し、
    前記貯水器に前記正常範囲で収容される前記改質水の量を、前記燃料電池が1回起動して停止した後再起動するに必要な量に相当する第1所定量とする燃料電池システム。
  2. 前記貯水器に前記出力制限範囲で収容される前記改質水の量を、前記燃料電池の数回起動して停止した後再起動するに必要な量に相当する第2所定量とする請求項に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御装置は、前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出した直後から前記給水弁を所定時間だけ開状態として前記貯水器に前記水道水を前記第1所定量注入する請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御装置は、前記給水弁を間歇的に開閉することにより前記水道水を前記高圧給水源から前記貯水器に注入し、前記高位置検出センサが前記正常レベルを検出した直後から所定回数だけ前記給水弁を開閉することにより、前記貯水器に前記水道水を前記第1所定量注入する請求項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御装置は、前記低位置検出センサが前記異常レベルを検出しているときは前記水位が異常範囲にあると判定し、前記燃料電池システムの運転を停止する請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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