JP6681548B2 - フィルムコンデンサ - Google Patents

フィルムコンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP6681548B2
JP6681548B2 JP2016543820A JP2016543820A JP6681548B2 JP 6681548 B2 JP6681548 B2 JP 6681548B2 JP 2016543820 A JP2016543820 A JP 2016543820A JP 2016543820 A JP2016543820 A JP 2016543820A JP 6681548 B2 JP6681548 B2 JP 6681548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
holding member
locked
positive electrode
electrode bus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016543820A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016027462A1 (ja
Inventor
佐藤 慎也
慎也 佐藤
秀和 松岡
秀和 松岡
三浦 寿久
寿久 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2016027462A1 publication Critical patent/JPWO2016027462A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6681548B2 publication Critical patent/JP6681548B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/33Thin- or thick-film capacitors 
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G2/00Details of capacitors not covered by a single one of groups H01G4/00-H01G11/00
    • H01G2/02Mountings
    • H01G2/04Mountings specially adapted for mounting on a chassis
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/14Organic dielectrics
    • H01G4/18Organic dielectrics of synthetic material, e.g. derivatives of cellulose
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本発明は各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車等(以下、「外部機器」という)に使用されるフィルムコンデンサに関するものであり、特に、ハイブリッド自動車等のモータ駆動用インバータ回路の平滑用、フィルタ用、スナバ用などに最適なフィルムコンデンサに関するものである。
外部機器に内蔵されるフィルムコンデンサは、フィルムコンデンサの外部接続端子部を介して外部機器と機械的及び電気的に接続している。
図14は従来のフィルムコンデンサの樹脂モールド前の構成を示した分解斜視図であり、図15は図14の要部拡大斜視図である。
同図に示すように、フィルムコンデンサはコンデンサ素子91、銅板などからなる一対のバスバー92、絶縁性を有する保持部材93、及び樹脂製のケース99を備えている。
バスバー92の一端においては、素子接続部928がコンデンサ素子91のメタリコン電極911に半田付けや抵抗溶接などにより接続されている。また、バスバー92はケース99の上方(開口)を向くようにL字状に折り曲げられており、バスバー92の他端にはケース99からその一部が突出する外部接続端子部929が設けられている。この外部接続端子部929は外部機器(図示せず)に機械的及び電気的に接続されるものであるが、この接続作業を容易に行うためには、一対のバスバー92、92に設けられたそれぞれの外部接続端子部929、929の相対的な位置は非常に重要となる。
そこで、図14に示す従来のフィルムコンデンサは下記のような構成を有している。
互いに対向する一対のバスバー92、92は、対向する方向(Y方向)において重複する重複部927を有している。樹脂製の保持部材93はその表面に突起部93Fが設けられており、バスバー92の重複部927には突起部93Fと対応する位置に穴部92Fが形成されている。そして、この保持部材93の突起部93Fと、重複部927に設けられた穴部92Fを嵌合させることにより、一対のバスバー92の外部接続端子部929の相対的な位置が仮固定されるとともに、一対のバスバー92と保持部材93との位置も仮固定される。
このような突起部93Fと穴部92Fを有するフィルムコンデンサは、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された技術によれば、突起部93Fを穴部92Fに嵌合させることで、確かにX方向及びZ方向に関しては保持部材93に対してバスバー92を位置決めすることができる。ただし、Y方向(突起部93Fの穴部92Fへの挿通方向)に関してはバスバー92を保持部材93に対して位置決めすることはできない。
そのため、バスバー92をコンデンサ素子91のメタリコン電極911に半田付けや抵抗溶接等により接続する際には、Y方向の位置ずれを規制する位置決め治具を使用する必要がある。しかも、正極のバスバーを正極メタリコン電極に接続する際にはプラスY方向の位置ずれを規制する正極位置決め治具を使用し、さらに負極のバスバーを負極メタリコン電極に接続する際にはマイナスY方向の位置ずれを規制する負極位置決め治具を使用する必要があり、バスバー取付・接続工程が、位置決め(正極)→接続(正極)→位置決(負極)→接続(負極)のステップを順次経ねばならず、接続工程が複雑・煩雑なものとなる。
また、位置決め治具を用いて仮固定したとしても、接続が完了するまでの間に保持部材93に対するバスバー92のY方向の相対的位置がずれてしまうことがある。これは、保持部材93とバスバー92が互いに移動不能に固定されているのではなく、保持部材93とバスバー92を位置決め治具を介して間接的に仮固定しているだけであるからである。
すなわち、正極及び負極バスバーの相対的な取付精度(位置決め精度)を向上させることができ、またコンデンサ素子へのバスバーの接続を容易に行うことができるフィルムコンデンサが求められている。
特開2010−251400号公報
本願の第1発明は、端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、メタリコン電極と接続しているバスバーと、バスバーを挿通させるスリット部を有し、スリット部には突起部が形成された保持部材と、を備え、スリット部内に挿通されたバスバーが突起部と押接することによりバスバーが保持部材に保持されている、フィルムコンデンサである。
本願の第1発明によれば、正極バスバーと保持部材との相対的な取付精度(位置決め精度)を向上させることができ、また、負極バスバーと保持部材との相対的な取付精度(位置決め精度)も向上させることができるので、結果として正極バスバーと負極バスバーとの相対的な取付精度(位置決め精度)を向上させることができる。またコンデンサ素子へのバスバーの接続を容易に行うことができるフィルムコンデンサを提供できる。
本願の第2発明は、端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、メタリコン電極と接続し、被係止部を有するバスバーと、バスバーを挿通させているスリット部と、突き当て部と、係止突設部とを有する保持部材と、を備え、スリット部の延びる方向を第1方向とし、第1方向に垂直かつ保持部材の主面と平行な方向を第2方向とし、第1方向と第2方向にそれぞれ垂直な方向を第3方向とすると、バスバーは、第2方向に関してスリット部に挟まれると共に第3方向に関してスリット部に挟まれ、突き当て部に第1方向の一方側から当接され、係止突設部により第1方向の他方側から係止されているフィルムコンデンサである。
本願の第2発明によれば、正極バスバーと保持部材との相対的な取付精度(位置決め精度)を向上させることができ、また、負極バスバーと保持部材との相対的な取付精度(位置決め精度)も向上させることができるので、結果として正極バスバーと負極バスバーとの相対的な取付精度(位置決め精度)を向上させることができる。またコンデンサ素子へのバスバーの接続を容易に行うことができるフィルムコンデンサを提供できる。
本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の斜視図である。 本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおけるスリット部近傍の部分断面図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の斜視図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の分解斜視図である。 本発明の第1及び第2実施形態のフィルムコンデンサにおける正極バスバーの斜視図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける保持部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の断面図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける正極バスバーの一方の被係止部と保持部材の係止突設部との係止動作を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける正極バスバーの他方の被係止部と保持部材の係止突設部との係止動作を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける負極バスバーの一方の被係止部と保持部材の係止突設部の近傍の部分斜視図である。 本発明の第2実施形態のフィルムコンデンサにおける負極バスバーの他方の係止突設部と保持部材の被係止部の近傍の部分斜視図である。 本発明の第2実施形態における係止突設部と被係止部との別の係止状態を説明する断面図である。 従来のフィルムコンデンサの分解斜視図である。 従来のフィルムコンデンサの要部の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態におけるフィルムコンデンサの構成及びその製造方法について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態によるフィルムコンデンサからケース及び封止樹脂層を除いた要部(コンデンサ素子・バスバー取り付け済み保持部材)の斜視図である。図2はフィルムコンデンサ要部の分解斜視図である。
図1に示すように第1実施形態のフィルムコンデンサは3個のコンデンサ素子1を備えている。
以下にコンデンサ素子1の構成について説明する。コンデンサ素子1は、2つの端面と、この2つの端面をつなぐ側面とを有し、端面視で扁平形状(2つの平面と2つの曲面を有する形状)をなしている。また、コンデンサ素子1は、一対の金属化フィルムを備えている。金属化フィルムは、ポリプロピレン(以下、「PP」という)などからなる誘電体フィルムの表面のうちの少なくとも片面にアルミニウムを蒸着して蒸着金属層(蒸着電極)を形成したものである。そして、この一対の金属化フィルムは重ね合わせられて巻回されることで巻回体が形成される。また、この巻回体の両方の端面には亜鉛からなるメタリコン電極11が形成されており、正極の蒸着金属層は正極のメタリコン電極と接続し、負極の蒸着金属層は負極のメタリコン電極と接続している。
図1及び図2に示すように、例えば銅などで形成された金属製のバスバー2は、正極バスバー2Aと負極バスバー2Bの2つから構成されている。図6は第1実施形態及び後述する第2実施形態で使用する正極バスバー2Aの斜視図である。図6に示すように、正極バスバー2Aは第1部分2A1、第2部分2A2、第3部分2A3が一体で連結して構成
されている。第2部分2A2は第1部分2A1に対して90度折り曲げられた部分であり、第3部分2A3は第2部分2A2に対して90度折り曲げられた部分である。なお、正極バスバー2Aは第1バスバーの一例であり、負極バスバー2Bは第2バスバーの一例である。
第1部分2A1は略矩形状をしており、長手方向の一端側(マイナスX方向の端部側)に外部接続端子部2A9を具備している。外部接続端子部2A9は、ケース(図示せず)と封止樹脂層(図示せず)によりコンデンサ素子1の封止がなされた状態で封止樹脂層から突出し、外部機器(図示せず)に機械的及び電気的に接続されるものである。第3部分2A3には素子接続部2A8が3つ設けられており、それぞれメタリコン電極11に半田付け又は抵抗溶接等により接続されている。
図2に示すように、負極バスバー2Bも正極バスバー2Aと同様に第1部分2B1、第2部分2B2、第3部分2B3を備えている。第2部分2B2は第1部分2B1に対して90度折り曲げられた部分であり、第3部分2B3は第2部分2B2に対して90度折り曲げられた部分である。
第1部分2B1は略矩形状をしており、長手方向の他端側(プラスX方向の端部側)に外部接続端子部2B9を具備している。外部接続端子部2B9は、ケース(図示せず)と封止樹脂層(図示せず)によりコンデンサ素子1の封止がなされた状態で封止樹脂層から突出し、外部機器(図示せず)に機械的及び電気的に接続されるものである。第3部分2B3には素子接続部2B8が3つ設けられており、それぞれメタリコン電極に半田付け又は抵抗溶接等により接続されている。また、負極バスバー2Bの第2部分2B2は正極バスバー2Aの第2部分2A2と比べてY方向の長さが大きくなっている。
正極バスバー2Aの主面、及び負極バスバー2Bの主面はいずれも、後述する保持部材3の平板部31と対向している。
保持部材3は絶縁性樹脂により形成されており、図2に示すように略矩形状をした平板部31を有している。平板部31の第1主面(プラスY方向側)の長手方向(X方向)の両端部に正極バスバー2Aを固定するためのスリット部3Sを1つずつ備え、第1主面の反対側の第2主面(マイナスY方向側)の長手方向(X方向)の両端部に負極バスバー2Bを固定するためのスリット部3Sを1つずつ備えている。
図3は図1の切断線I−Iにおける部分断面図である。平板部31の第1主面側及び第2主面側のそれぞれの端部には垂直壁部3S1と平行壁部3S2が順につながれており、平板部31の表面と垂直壁部3S1の内側面3S11と平行壁部3S2の内側面3S21により囲まれた空間がスリット部3Sを構成している。また、スリット部3Sに面する平板部31の表面と平行壁部3S2の内側面3S21にはそれぞれスリット部の延在方向(Z方向)に沿って線状に延びる突起部3Aが形成されている。なお、保持部材3のプラスX側端部に形成されたスリット部3Sも図3と同様の構成をしている。
スリット部3S内に挿通された正極バスバー2AのX方向の位置は、マイナスX側のスリット3Sの垂直壁3S1の内側面3S11とプラスX側のスリット3Sの垂直壁3S1の内側面3S11のうちの一方又は両方により規制されている。スリット部3S内に挿通された負極バスバー2BのX方向の位置も同様である。
スリット部3S内に挿通された正極バスバー2Aの端部2A4は、マイナスY方向及びプラスY方向から突起部3Aによって押接されることによりY方向の位置が規制されている。スリット部3S内に挿通された負極バスバー2BのY方向の位置も同様である。
そして、突起部3Aが正極バスバー2A及び負極バスバー2Bに押接することにより、正極バスバー2A、負極バスバー2B、及び保持部材3の相対的な位置が、X、Y、Zの3方向に関して固定されている。
また、本実施形態では、保持部材3の平板部31の第1主面側と第2主面側のそれぞれにおいて、スリット部3Sは、コンデンサ素子の配列方向(すなわちX方向)における両端部にそれぞれ1つの合計2つが設けられている。そのため、バスバー2A、2Bの端部2A4、2B4とスリット部3Sの突起部3Aとの間の押接力(合算値)が大きくなり、正極バスバー2A、負極バスバー2B及び保持部材3を互いにより確実に固定することができ、これら3つの部材の相対的な取付精度を向上させることができる。
また、保持部材3を介して正極バスバー2Aの第1部分2A1と負極バスバー2Bの第1部分2B1は対向し、対向する方向(Y方向)に関して互いに重複する重複部を有している。正極バスバー2Aの第1部分2A1と負極バスバー2Bの第1部分2B1にそれぞれ流れる電流の向きが逆になることにより、相互インダクタンスを低下させることができる。すなわち、保持部材は第1主面と、第1主面の反対側の第2主面を有し、第1主面に正極バスバーが保持され、第2主面に負極バスバーが保持されているので、相互インダクタンスを低下させることができる。
(製造方法)
以下に、本実施形態のフィルムコンデンサの製造方法を説明する。
(コンデンサ素子形成工程)
コンデンサ素子形成工程にてコンデンサ素子1を作製する。まず、PPからなる誘電体フィルムの片面にアルミニウムを蒸着させて、蒸着金属層(蒸着電極)が形成された金属化フィルムを形成する。なお、本実施の形態ではこのように蒸着金属としてアルミニウムを用いたが、これ以外にも亜鉛やマグネシウム、あるいはこれらの金属を混合させたものを用いてもよい。
次に、正極用の金属化フィルムと負極用の金属化フィルムとを幅方向の端部を僅かにずらした状態で重ねて巻回する。さらに、保護用のPPフィルムを約10周分巻き付けることで円柱状の巻回体を作製する。そして、この巻回体の曲面状の外周面を巻回体の径方向の両側から押圧して扁平形状(2つの平面と2つの曲面とを有する形状)に加工する。さらに、扁平形状に加工された巻回体の互いに対向する2つの端面に亜鉛を溶射することによりメタリコン電極11を形成する。これにより、誘電体フィルムを介して対向する蒸着金属層をメタリコン電極に接続したフィルムコンデンサ素子1が完成する。
(バスバー取付工程)
バスバー取付工程にて保持部材3に正極バスバー2Aと負極バスバー2Bを取り付ける。まず、正極バスバー2A、負極バスバー2B、保持部材3及び取付治具を準備する。次いで、保持部材3を取付治具の載置面に載置すると共に把持する。そして、平板部31の第1主面(プラスY方向側)の長手方向(X方向)の両方の端部に設けられたスリット部3S内に、図2の矢印AR1の方向に沿って正極バスバー2Aの端部2A4を挿通させる。また、平板部31の第2主面(マイナスY方向側)の長手方向(X方向)の両方の端部に設けられたスリット部3S内に、図2の矢印AR2の方向に沿って負極バスバー2Bの端部2B4を挿通させる。そして、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bの下面が取付治具の載置面に突き当たることにより正極バスバー2A及び負極バスバー2Bの挿通は終了し、正極バスバー2Aと負極バスバー2Bを取り付けた保持部材3を取付治具から取り出すことによりバスバー取付工程が完了する。
正極バスバー2A及び負極バスバー2BのX方向の位置は、スリット部3Sを構成する垂直壁部3S1の内側面3S11により規制することができる。また、正極バスバー2A
及び負極バスバー2BのY方向の位置は、平板部31と平行壁部3S2に設けられた突起部3Aにより規制することができる。そして、正極バスバー2A及び負極バスバー2BのZ方向の位置は、取付治具の載置面により規制することができる。
正極バスバー2A及び負極バスバー2Bはそれぞれ平板部31と平行壁部3S2に設けられた突起部3Aにより押圧保持されているので、正極バスバー2A、負極バスバー2B及び保持部材3の相互の3方向(X、Y、Z)の相対的位置関係は固定されている。すなわち、位置決めは完了しており、取付治具から取り出された後であっても3方向の相対的位置関係は不変であり、コンデンサ素子91とバスバー92との接続によりはじめてコンデンサ素子91とバスバー92との相対的位置関係が固定される従来技術に比べて、本実施形態の構成では正極バスバー2Aと負極バスバー2Bの相対的な取付精度(位置決め精度)が向上しており、また、後述する接続工程におけるバスバー取り付け済み保持部材のハンドリングが容易であるので、接続工程における作業が容易になるという効果を有することとなる。
(接続工程)
接続工程にて、保持部材3に取り付けられたバスバー2とコンデンサ素子1とを接続する。コンデンサ素子1のメタリコン電極11の所定の位置にバスバー2A、2Bの素子接続部2A8、2B8が配置されるように、バスバー2Aの第3部分2A3とバスバー2Bの第3部分2B3の間にコンデンサ素子1を3つ挿入する。次いで、正極用の素子接続部2A8とメタリコン電極11を半田付け又は抵抗溶接等により接続し、負極用の素子接続部2B8とメタリコン電極11を半田付け又は抵抗溶接等により接続する。これにより、図1に示すような、フィルムコンデンサの要部である、コンデンサ素子・バスバー取り付け済み保持部材が完成する。
従来技術のバスバー取付・接続工程は、位置決め(正極)→接続(正極)→位置決め(負極)→接続(負極)のステップを順次経ねばならず、接続工程が複雑・煩雑となっていたが、本実施形態のバスバー取付工程、接続工程では、位置決め(正極、負極)→接続(正極)→接続(負極)のステップで済むので、バスバー取付から接続までの工程が簡便となる。
また、前述したように、バスバー取り付け済み保持部材を構成する正極バスバー2A、負極バスバー2B、及び保持部材3の相対的位置は、取り付け治具によらずともバスバー取り付け済み保持部材単体でX・Y・Zの3方向に関して固定されているのでハンドリングが容易であり、従来技術のように、位置決め(仮固定)から接続までの間に1方向(Y方向)に関する保持部材とバスバーとの相対的位置がずれる虞はない。
(封止工程)
封止工程にてコンデンサ素子1を封止し、フィルムコンデンサを完成させる。まず、凹部を有する上方開口型の樹脂製ケース(図示せず)を準備する。次にコンデンサ素子・バスバー取り付け済み保持部材をケースの凹部に収容する。なお、バスバー2A、2Bのそれぞれの外部接続端子部2A9、2B9はケースの凹部から外部へ突き出ている。次に、ケースの凹部の開口部から高温の絶縁樹脂液を充填する。その後、絶縁樹脂液を冷却して固化させ、封止樹脂層を形成することにより本実施形態のフィルムコンデンサが完成する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、スリット部3Sに設けた突起部3Aによりバスバー2が保持部材3に固定されていたが、第2実施形態では突起部3Aを設けずに、被係止部が係止突設部により係止されることでバスバー2が保持部材3に固定されることのみが第1実施形態と異なり、他のところは同じであるため、第1実施形態との差異点を中心に説明し、共通する事項についての説明は省略又は簡略化する。また、第1実施形態と同一の部材、部分については第1実施形態と同一の符号を付すこととする。
図4は、第2実施形態によるフィルムコンデンサからケース及び封止樹脂層を除いた要部(コンデンサ素子・バスバー取り付け済み保持部材)の斜視図である。図5はフィルムコンデンサ要部の分解斜視である。
図4に示すように第2実施形態のフィルムコンデンサは3個のコンデンサ素子1を備えている。
図6は第2実施形態で用いた正極バスバー2Aの斜視図であり、前述したように第1実施形態で用いたものと同一である。第3部分2A3のマイナスX側端部には被係止部2A5が設けられ、第2部分2A2のプラスX側端部にも被係止部2A5が設けられている。
図11はフィルムコンデンサの要部を保持部材3の平板部31の第2主面側(マイナスY側)から見たときのプラスX側端部の部分斜視図、図12は同マイナスX側端部の部分斜視図である。また、単独の図面による説明をしないが負極バスバー2Bも第1実施形態で用いたものと同一である。図11に示すように、第2部分2B2のプラスX側端部には被係止部2B5及び切欠部2B6が設けられ、図12に示すように、第2部分2B2のマイナスX側端部にも被係止部2B5及び切欠部2B6が設けられている。
図7は本実施形態の保持部材3の斜視図である。保持部材3は絶縁性樹脂により形成されており、第1実施形態と同様にスリット部3Sを4つ具備している。ただし、平板部31や平行壁部3S2には、第1実施形態では設けられた突起部3Aは形成されていない。そして4つの平行壁部3S2の外側面3S22にはそれぞれ係止突設部3Cが設けられている。それぞれの係止突設部3Cは腕部3C1と、腕部3C1の端部に設けられた爪部3C2とを有している。また、平板部31の両方の主面の下部には、突き当て部3Bが一体で連結している。それぞれの突き当て部3Bの上面は、スリット部3Sの延在方向(Z方向)に対して垂直、すなわちX方向及びY方向に平行となっている。
図8は、図4の切断線II−IIにおける断面図である。正極バスバー2A及び負極バスバー2Bは、保持部材3のスリット部3S内にはめ込まれており、また、図8に示すように正極バスバー2Aの第2部分2A2の下面及び負極バスバー2Bの第2部分2B2の下面は突き当て部3Bの上面と当接している。バスバー2A、2Bは、スリット部3Sにはめ込まれることによりX方向及びY方向に関して規制されており、突き当て部3Bと当接することによりマイナスZ方向の移動が規制されている。
図4、11、及び12に示すように、バスバー2A、2Bそれぞれの被係止部2A5、2B5が保持部材3の係止突設部3Cの爪部3C2により係止されているので、バスバー2A、2BはプラスZ方向の移動が規制されている。
すなわち、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bは、突き当て部3BによりマイナスZ側から当接され、係止突設部3CによりプラスZ側から係止されている。これにより正極バスバー2A及び負極バスバー2BのZ方向の位置は規制されている。
また、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bは、X方向に関して2つのスリット部3Sに挟まれている。より具体的には、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bが、2つのスリット部3S、すなわち垂直壁部3S1の内側面3S11によりX方向の両側(プラスX側、マイナスX側)から接触されている。これにより、正極バスバー2A及び負極バスバー2BのX方向の位置は規制されている。
また、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bは、Y方向に関してスリット部3Sに挟
まれている。より具体的には、正極バスバー2A及び負極バスバー2Bが、2つのスリット部のそれぞれにおける平板部31の表面、及び平行壁部3S2の内側面3S21によりY方向の両側(プラスY側、マイナスY側)から接触されている。これにより、正極バスバー2A及び負極バスバー2BのY方向の位置は規制されている。
なお、X方向は第2方向の一例であり、Y方向は第3方向の一例であり、Z方向は第1方向の一例である。すなわち、第2方向は第1方向に垂直であり、第3方向は第1方向と第2方向のそれぞれに垂直である。また、マイナスZ側は第1方向の一方側の一例であり、プラスZ側は第1方向の他方側の一例である。より具体的には、上述の実施形態においてはスリット部3Sの延びる方向を第1方向とし、第1方向に垂直かつバスバー2の主面と平行(保持部材3の平板部31の第1主面、第2主面と平行)な方向を第2方向とし、第1方向と第2方向にそれぞれ垂直な方向を第3方向としている。
このように、バスバー2A、2Bは保持部材3に対してX、Y、Zの3方向の移動が規制されており、正極バスバー2A、負極バスバー2B及び保持部材3は、互いの相対的位置が固定された状態となっている。
(製造方法)
以下に、本実施形態のフィルムコンデンサの製造方法を説明する。なお、コンデンサ素子形成工程及び封止工程は第1実施形態と同じなので、説明を省略する。
(バスバー取付工程)
図5を参照してバスバー取付工程を説明する。バスバー取付工程では保持部材3に正極バスバー2Aと負極バスバー2Bを取り付ける。平板部31の第1主面(プラスY方向側)の長手方向(X方向)の両方の端部に設けられたスリット部3S内に、同図の矢印AR1の方向に沿って正極バスバー2Aの端部2A4を挿通させる。また、平板部31の第2主面(マイナスY方向側)の長手方向(X方向)の両方の端部に設けられたスリット部3S内に、同図の矢印AR2に沿って負極バスバー2Bの端部2B4を挿通させる。そして、図8に示すように、正極バスバー2Aの第2部分2A2及び負極バスバー2Bの第2部分2B2の下面が保持部材3の突き当て部3Bの上面に突き当たることにより正極バスバー2A及び負極バスバー2Bの挿通は終了し、バスバー取付工程が完了する。
図9は、保持部材3の第1主面側のマイナスX側端部に設けられた係止突設部3Cと、それに係止されることとなる被係止部2A5との係止動作を説明する図であり、係止突設部3Cの腕部3C1の幅方向(X方向)の中央を通る切断線で係止突設部3C及び被係止部2A5を切断した断面図である。爪部3C2は、腕部3C1につながっている斜面3C21と、頂点3C22と、被係止部2A5を係止することとなる係止面3C23とを有している。また、被係止部2A5は、爪部3C2に突入する側の突入側端部2A51と、爪部3C2の係止面3C23により係止されることとなる被係止端部2A52とを有している。
スリット3S内に正極バスバー2Aが挿通されると、同図(a)に示すように、被係止部2A5は係止突設部3Cに向かって移動する。さらに、正極バスバー2Aが挿通されると、被係止部2A5の突入側端部2A51が係止突設部3Cの爪部3C2の斜面3C21と接触しながら、マイナスZ方向に移動する。このとき、同図(b)の矢印で示すように、腕部3C1は撓んで係止突設部3CはマイナスY方向側へ押し下げられる。
さらに挿通がなされると、被係止部2A5の突入側端部2A51が爪部3C2の頂点3C22を通過し、さらに被係止部2A5の被係止端部2A52も爪部3C2の頂点3C22を通過する。そして、正極バスバー2Aの第2部分2A2の下面が保持部3の突き当て部3Bの上面に突き当たった時点では、同図(c)に示すように、被係止部2A5の被係止端部2A52と爪部3C2の係止面3C23は接触しており、腕部3C1の撓みから復元しようとする力がプラスY側に向かって被係止部2A5の被係止端部2A52に作用するため、被係止部2A5はプラスZ方向にはもはや移動することはできない。
図10は、保持部材3の第1主面側のプラスX側端部に設けられた係止突設部3Cと、それに係止されることとなる被係止部2A5との係止動作を説明する図であり、係止突設部3Cの腕部3C1の幅方向(Y方向)の中央を通る切断線で係止突設部3C及び被係止部2A5を切断した断面図である。爪部3C2は、腕部3C1につながっている斜面3C21と、頂点3C22と、被係止部2A5を係止することとなる係止面3C23とを有している。また、被係止部2A5は、爪部3C2に突入する側の突入側端部2A51と、爪部3C2の係止面3C23により係止されることとなる被係止端部2A52とを有している。
スリット3S内に正極バスバー2Aが挿通されると、同図(a)に示すように、被係止部2A5は係止突設部3Cに向かって移動する。さらに、正極バスバー2Aが挿通されると、被係止部2A5の突入側端部2A51が係止突設部3Cの爪部3C2の斜面3C21と接触しながら、マイナスZ方向に移動する。このとき、同図(b)の矢印で示すように、腕部3C1は撓んで係止突設部3CはプラスX方向側へ押し下げられる。
さらに挿通がなされると、被係止部2A5の突入側端部2A51が爪部3C2の頂点3C22を通過し、さらに被係止部2A5の被係止端部2A52も爪部3C2の頂点3C22を通過する。そして、正極バスバー2Aの第2部分2A2の下面が保持部3の突き当て部3Bの上面に突き当たった時点では、同図(c)に示すように、被係止部2A5の被係止端部2A52と爪部3C2の係止斜面3C23は接触しており、腕部3C1の撓みから復元しようとする力がマイナスX側に向かって被係止部2A5の被係止端部2A52に作用するため、被係止部2A5はプラスZ方向にはもはや移動することはできない。
すなわち、図9及び図10に示すように、正極バスバー2Aは被係止端部2A52によりプラスZ側から係止されている。
なお、保持部材3の係止突設部3Cと負極バスバー2Bの被係止部2B5との係止動作は、保持部材3の係止突設部3Cと正極バスバー2Aの被係止部2A5との係止動作と同じであるので説明を省略する。
係止突設部3Cと被係止部2A5、2B5は、被係止部2A5、2B5が爪部3C2により係止されるいわゆるスナップフィットを構成している。係止突設部3Cと被係止部2A5、2B5がスナップフィット結合しているので、腕部3C1の撓みと復元を利用して被係止部2A5の移動方向(マイナスZ方向)とは逆方向(Z方向)に被係止部2A5が移動するのを効果的に防止することができる。
上述したように、本工程を経ることにより、被係止部2A5及び2B5、すなわち正極バスバー2A及び負極バスバー2BはマイナスZ方向にもプラスZ方向にも規制され、移動することはできない。また、スリットへの挿通によりX方向及びY方向の動きも規制されて同方向へ移動することはできない。
本実施形態は第1実施形態で用いた取付治具を使用することなく、バスバー2を保持部材3のスリット部3Sに挿通させて突き当て部3Bに突き当てるだけでバスバー2と保持部材3とのZ方向の相対的位置を容易に設定できるという有利な作用効果を有している。(接続工程)
接続工程にて、保持部材に取り付けられたバスバー2と、コンデンサ素子1とを接続する。コンデンサ素子1のメタリコン電極11の所定の位置にバスバー2A、2Bの素子接
続部2A8、2B8が配置されるように、バスバー2Aの第3部分2A3とバスバー2Bの第3部分2B3の間にコンデンサ素子1を3つ挿入する。次いで、正極用の素子接続部2A8とメタリコン電極11を半田付け又は抵抗溶接等により接続し、負極用の素子接続部2B8とメタリコン電極11を半田付け又は抵抗溶接等により接続する。これにより、図4に示すような、フィルムコンデンサの要部である、コンデンサ素子・バスバー取り付け済み保持部材が完成する。
従来技術のバスバー取付・接続工程は、位置決め(正極)→接続(正極)→位置決(負極)→接続(負極)のステップを順次経ねばならず、接続工程が複雑・煩雑となっていたが、本実施形態のバスバー取付工程、接続工程では、位置決めが不要であり、挿通(正極、負極)→接続(正極)→接続(負極)のステップで済むので、バスバー取付から接続までの工程は従来技術はもとより、第1実施形態よりもさらに簡便となる。
また、第1実施形態と同様に、バスバー取り付け済み保持部材を構成する正極バスバー2A、負極バスバー2B、及び保持部材3の相対的位置は取り付け治具によらずともバスバー取り付け済み保持部材単体でX・Y・Zの3方向に関して固定されているのでハンドリングが容易であり、従来技術のように、位置決め(仮固定)から接続までの間に1方向(Y方向)に関する保持部材とバスバーとの相対的位置がずれる虞はない。
第1及び第2実施形態では、正極バスバー2Aと負極バスバー2Bは異なる形状をしたものを用いたが、これに限定されない。例えば、第2部分のY方向の長さを同じにして正極バスバー2Aと負極バスバー2Bを兼用させても良い。
また、第2実施形態では、保持部材3の平板部31の第1主面側と第2主面側のそれぞれにおいて、スナップフィット構造は、スリット部の延在方向と垂直な方向における両端部にそれぞれ1つの合計2つが設けられているが、1つのみが設けられている構成としても良い。ただし、被係止部2A5、2B5のプラスZ方向の移動をより確実に防止して外部接続端子部2A9、2B9の相対的位置を所望のものとするためには、実施形態2のように各主面側に合計2つのスナップフィット構造を設けるのがより好ましい。
第2実施形態において図示した保持部3の係止突設部3Cやバスバー2の被係止部2A5の形態は例示であってこれに限定されない。例えば図9に示す構成に代えて図13に示す構成としても良い。図13(a)、(b)及び(c)は、図9(c)と同様に係止が完了した状態を示している。なお、図13において図9と同じ部位については特に明示しているものを除き参照符号を省略する。
図13(a)の態様においては、正極バスバー2Aの被係止部2A5には貫通孔2A53が形成されている。貫通孔2A53の下端部2A54が爪部3C2の係止面3C23により係止されて、被係止部2A5、すなわち正極バスバー2AはZ方向の移動が規制され移動することができない。なお、貫通孔2A53の横断面は矩形、円形、楕円形など任意の形状とすることができる。
ここで、係止動作について簡単に説明する。スリット部3Sへ正極バスバー2Aが挿通されることにより、被係止部2A5の突入側端部2A51が爪部3C2の頂点3C22を通り越して、さらに被係止部2A5がマイナスZ方向に移動すると、貫通孔2A53の下端部2A54が爪部3C2の係止面3C23と接触し始め、スリット部3Sへの正極バスバー2Aの挿通が完了した時点で、図13(a)に示す状態となる。
図13(b)の態様においては、正極バスバー2Aの被係止部2A5に凹部2A55が形成されている。凹部2A55の下端部2A56が爪部3C2の係止面3C23により係
止されて、被係止部2A5、すなわち正極バスバー2AはZ方向の移動が規制され移動することができない。なお、凹部2A55の横断面は矩形、円形、楕円形など任意の形状とすることができる。係止動作は同図(a)の貫通孔2A53のものと同じであるので説明を省略する。
図13(c)の態様においては、図9の態様と比較して係止突設部3Cの形状のみが異なる。より具体的には、爪部3Cの係止面3C2が被係止部2A5の移動方向(Z方向)と略垂直に形成されており、被係止部2A5の被係止端部2A52が爪部3C2の係止面3C23により係止されている。図9、図10、及び図13(a)(b)で説明した係止面3C23は、被係止部2A5の移動方向に対して45度の角度をなしていたが、図13(c)の態様では移動方向に対して略垂直であるため、被係止部2A5がプラスZ方向へ移動するのを確実に阻止することができるという効果を有している。なお、係止動作は図9(a)、(b)で説明したものと同じであるので説明を省略する。
図13に示すように、正極バスバー2Aは、下端部2A54、2A56、被係止端部2A52によりプラスZ側から係止されている。
第2実施形態においては、第1実施形態と異なりスリット部3Sには突起部を設けていなかったが、突起部3Aを設けた構成とすることもできる。この構成とすることにより、バスバー2と保持部材3とが接する面積が小さくなり、バスバー2を保持部材3のスリット部3Sへ容易に挿通させることができるという効果が得られる。
正極及び負極バスバーの相対的な取付精度(位置決め精度)が向上し、またコンデンサ素子へのバスバーの接続を容易に行うことができるフィルムコンデンサを提供することができる。
1 コンデンサ素子
11 メタリコン電極
2 バスバー
2A 正極バスバー
2A1 第1部分
2A2 第2部分
2A3 第3部分
2A4 端部
2A5 被係止部
2A6 切欠部
2B 負極バスバー
2B1 第1部分
2B2 第2部分
2B3 第3部分
2B4 端部
2B5 被係止部
2B6 切欠部
3 保持部材
3A 突起部
3B 突き当て部
3C 係止突設部
3C1 腕部
3C2 爪部
3S スリット部
3S1 垂直壁部
3S2 平行壁部

Claims (7)

  1. 端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、
    第1バスバー及び第2バスバーを含み、前記メタリコン電極に接続されたバスバーと、
    絶縁材料により形成され、前記第1バスバーを挿通させると共に突起部が形成されたスリット部と、前記第2バスバーを挿通させると共に突起部が形成されたスリット部を有する保持部材と、
    を備え、
    前記第1バスバーと前記第2バスバーは前記保持部材を介して対向し、
    前記スリット部内に挿通された前記第1バスバー及び前記第2バスバーが前記突起部に押接されることにより前記バスバーが前記保持部材に保持されている、フィルムコンデンサ。
  2. 端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、
    前記メタリコン電極に接続され、被係止部を有するバスバーと、
    前記バスバーを挿通させているスリット部と、突き当て部と、係止突設部とを有する保持部材と、
    を備え、
    前記スリット部の延びる方向を第1方向とし、前記第1方向に垂直かつ前記保持部材の主面と平行な方向を第2方向とし、第1方向と第2方向にそれぞれ垂直な方向を第3方向とすると、
    前記バスバーは、前記第2方向に関して前記スリット部に挟まれると共に前記第3方向に関して前記スリット部に挟まれ、前記突き当て部に前記第1方向の一方側から当接され、前記係止突設部により前記第1方向の他方側から係止されているフィルムコンデンサ。
  3. 前記バスバーは第1バスバー及び第2バスバーを含み、
    前記保持部材は、絶縁材料により形成されており、前記第1バスバーを挿通させているスリット部と、前記第2バスバーを挿通させているスリット部を有し、
    前記第1バスバーと前記第2バスバーは前記保持部材を介して対向し、
    記第1バスバーと前記第2バスバーはいずれも、前記スリット部により前記第2方向の両側から押接されると共に前記スリット部により前記第3方向の両側から押接され、前記突き当て部により前記第1方向の一方側から当接され、前記係止突設部により前記第1方向の他方側から係止されている請求項に記載のフィルムコンデンサ。
  4. 前記係止突設部は、腕部と、前記腕部から突き出た爪部とを有し、前記係止突設部と前記被係止部は、前記被係止部が前記爪部により係止されるスナップフィットを構成している請求項に記載のフィルムコンデンサ。
  5. 前記スリット部には突起部が形成され、前記突起部が前記バスバーに押接している請求項に記載のフィルムコンデンサ。
  6. 前記スナップフィットは、前記保持部材の、前記第2方向における両端部にそれぞれ1つ設けられている請求項に記載のフィルムコンデンサ。
  7. 前記スリット部は、前記保持部材の、前記コンデンサ素子の配列方向における両端部にそれぞれ1つ設けられている請求項1または請求項に記載のフィルムコンデンサ。
JP2016543820A 2014-08-21 2015-08-19 フィルムコンデンサ Active JP6681548B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014168149 2014-08-21
JP2014168149 2014-08-21
PCT/JP2015/004121 WO2016027462A1 (ja) 2014-08-21 2015-08-19 フィルムコンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016027462A1 JPWO2016027462A1 (ja) 2017-06-01
JP6681548B2 true JP6681548B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=55350424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016543820A Active JP6681548B2 (ja) 2014-08-21 2015-08-19 フィルムコンデンサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10475585B2 (ja)
JP (1) JP6681548B2 (ja)
CN (1) CN106537533B (ja)
WO (1) WO2016027462A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6895610B2 (ja) * 2015-11-10 2021-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 フィルムコンデンサ
JP6575869B2 (ja) * 2015-12-15 2019-09-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 フィルムコンデンサ
CN105680266B (zh) * 2016-04-11 2017-11-03 珠海英搏尔电气股份有限公司 交流电机控制器、叠层母排组件及其制作方法
JP6679400B2 (ja) * 2016-04-27 2020-04-15 ニチコン株式会社 ケースレスフィルムコンデンサ
JP6793309B2 (ja) * 2016-08-29 2020-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンデンサおよびコンデンサの製造方法
JP6813998B2 (ja) * 2016-09-06 2021-01-13 山下ゴム株式会社 防振装置
DE102016223256A1 (de) * 2016-11-24 2018-05-24 Robert Bosch Gmbh Kondensator, insbesondere Zwischenkreiskondensator für ein Mehrphasensystem
WO2019026605A1 (ja) * 2017-08-02 2019-02-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンデンサ
CN111819646A (zh) * 2018-02-27 2020-10-23 松下知识产权经营株式会社 电容器
JP7407424B2 (ja) * 2018-11-20 2024-01-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電モジュール
JP7198674B2 (ja) * 2019-01-16 2023-01-04 ニチコン株式会社 ケースモールド型コンデンサ
JP2020167215A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社デンソー コンデンサユニット
CN114467158A (zh) * 2019-10-29 2022-05-10 松下知识产权经营株式会社 电容器
JP7365948B2 (ja) 2020-03-24 2023-10-20 ニチコン株式会社 コンデンサのバスバー構造
JPWO2022059530A1 (ja) * 2020-09-18 2022-03-24
DE102020216473A1 (de) 2020-12-22 2022-06-23 Zf Friedrichshafen Ag Snubber-kondensator
US11876364B2 (en) 2022-03-07 2024-01-16 Rolls-Royce Corporation Multilayer electronic components with soldered through holes
US11832390B2 (en) 2022-03-07 2023-11-28 Rolls-Royce Corporation Multilayer copper bus bars with soldered through hole components

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5678334U (ja) * 1979-11-09 1981-06-25
JPS5881924U (ja) * 1981-11-26 1983-06-03 岡谷電機産業株式会社 ケ−ス外装型コンデンサ
JPH01121901U (ja) * 1988-02-13 1989-08-18
JP4905254B2 (ja) * 2007-05-25 2012-03-28 トヨタ自動車株式会社 コンデンサ一体バスバーの製造方法
JP2009131017A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Yaskawa Electric Corp ブスバーサポートとそれを用いたモータ制御装置
JP5212811B2 (ja) * 2008-10-08 2013-06-19 株式会社指月電機製作所 樹脂封止電気部品及びその製造方法
JP5391797B2 (ja) * 2009-04-13 2014-01-15 パナソニック株式会社 ケースモールド型コンデンサ
JP5508923B2 (ja) * 2010-04-09 2014-06-04 日立ビークルエナジー株式会社 蓄電モジュール
JP2013090529A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Hitachi Constr Mach Co Ltd 電力変換装置
JP5821822B2 (ja) * 2012-10-31 2015-11-24 株式会社デンソー バスバーアセンブリの製造方法
JP5655846B2 (ja) * 2012-12-04 2015-01-21 株式会社デンソー 電力変換装置
CN203386611U (zh) * 2013-07-19 2014-01-08 北京睿德昂林新能源技术有限公司 一种电容器
US9536671B2 (en) * 2014-12-01 2017-01-03 Telsa Motors, Inc. Planar capacitor terminals
JP6425024B2 (ja) * 2015-02-16 2018-11-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 コンデンサおよびインバータ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016027462A1 (ja) 2016-02-25
US10475585B2 (en) 2019-11-12
CN106537533A (zh) 2017-03-22
JPWO2016027462A1 (ja) 2017-06-01
US20170207027A1 (en) 2017-07-20
CN106537533B (zh) 2018-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6681548B2 (ja) フィルムコンデンサ
US20170133154A1 (en) Film capacitor
US10062515B2 (en) Capacitor structure
JP5407847B2 (ja) 電力変換装置
JP6512147B2 (ja) 外部接続バスバー保持構造
CN107615519B (zh) 蓄电模块
JP4428406B2 (ja) Uターンバスバー
US20160315549A1 (en) Electric power converter
JP2016134275A (ja) バスバー
JPWO2018016349A1 (ja) コンデンサ
US20120176216A1 (en) Fuse unit
JP4983540B2 (ja) ケースモールド型コンデンサ
JP2014116446A (ja) ケースモールド型コンデンサ
JP6184675B2 (ja) コンデンサ
US20180062332A1 (en) Flexible linking terminal and electricity storage module
WO2017204023A1 (ja) 電力変換装置、及びその製造方法
JP6145631B2 (ja) ケースモールド型コンデンサ
JP2017214042A (ja) バスバー連結構造
JP2016162664A (ja) 端子付電線及び端子
JP6074658B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサ
JP2010267775A (ja) ケースモールド型コンデンサ及びその製造方法
CN104283017A (zh) 用于不同金属部件的电接地和结构装置
US20240170217A1 (en) Terminal-equipped capacitor and capacitor-integrated connector
JP7365679B2 (ja) コンデンサ
JP6643069B2 (ja) ワイヤ接続器、及び収容体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180627

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6681548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151