JP7365679B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関する。
従来、コンデンサ素子の電極にバスバーが接続されてなるコンデンサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。バスバーには、その一端から細長く延びる電極端子(特許文献1では、接合部と称されている)が設けられ、この電極端子が電極に接合される。電極端子の電極への接合は、半田付けにより行われることが多い。
特開2009-252935号公報
近年、電気自動車の普及に伴い、電気自動車へのコンデンサの使用が始められている。たとえば、電気モータ等を駆動する電源装置にコンデンサが接続される使用形態が採られ得る。この場合、電源装置からコンデンサに大きな電流が流れやすく、コンデンサ素子やバスバーが発熱しやすい。よって、コンデンサの温度が高くなりやすい。
そこで、バスバーの厚みを大きくすることにより、バスバーの発熱を抑えるようにすることが考えられる。
しかしながら、バスバーの厚みを大きくすることで電極端子の厚みが大きくなった場合、電極端子を電極へ半田付けするときに、半田ごての熱が電極端子に伝わりにくくなるため、半田付け不良が生じる虞がある。また、半田付け不良を防止するためには、半田ごての温度を高くしたり、加熱時間を長くしたりする必要があるが、この場合、コンデンサ素子が熱せられて、コンデンサ素子に損傷や性能劣化が生じる虞がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、コンデンサへの通電時のバスバーの発熱を抑制しつつ、コンデンサ素子へのバスバーの接続が良好に行えるコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の端面に形成される電極と、前記電極に接続されるバスバーと、を備える。ここで、前記バスバーは、本体部と、前記電極に接続される接続部とを含み、前記接続部は、前記本体部の所定の縁から前記本体部の厚み方向と直交する方向に延び、前記直交する方向に長尺な形状を有し、前記接続部と前記本体部とが一体に形成されており、前記接続部の厚みが、前記本体部の厚みよりも薄い。前記本体部の少なくとも一部と前記接続部とが、それらの厚み方向において、前記電極に重なり、前記電極と対向する前記本体部の表面と前記接続部の表面とが面一である。前記電極と対向しない前記本体部の表面と前記接続部の表面との間には、前記本体部と前記接続部の厚みの違いに基づく段差が形成され、前記段差は、前記電極と対向しない前記接続部の表面に対して垂直である。
なお、特許請求の範囲の請求項において、「垂直」との文言は、垂直な状態のみならず、ほぼ垂直な状態も含む概念である。
本発明によれば、コンデンサへの通電時のバスバーの発熱を抑制しつつ、コンデンサ素子へのバスバーの接続が良好に行えるコンデンサを提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの斜視図である。 図2(a)は、実施の形態に係る、前方から見たコンデンサ素子ユニットの斜視図であり、図2(b)は、実施の形態に係る、後方から見たコンデンサ素子ユニットの斜視図である。 図3は、実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニットの底面図である。 図4(a)は、実施の形態に係る、一対の第1電極端子の周辺が拡大された第1バスバーの第1本体部の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA-A´断面図である。図4(c)は、実施の形態に係る、一対の第2電極端子の周辺が拡大された第2バスバーの第2本体部の下面部の平面図であり、図4(d)は、図4(c)のB-B´断面図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、第1端面電極110および第2端面電極120が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー200および第2バスバー300が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、第1本体部210および第2本体部310が、特許請求の範囲に記載の「本体部」に対応する。さらに、第1電極端子212および第2電極端子311が、特許請求の範囲に記載の「接続部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、フィルムコンデンサ1の斜視図である。図2(a)は、前方から見たコンデンサ素子ユニットUの斜視図であり、図2(b)は、後方から見たコンデンサ素子ユニットUの斜視図である。図3は、コンデンサ素子ユニットUの底面図である。
フィルムコンデンサ1は、5個のコンデンサ素子100と、第1バスバー200と、第2バスバー300と、絶縁板400と、ケース500と、充填樹脂600と、を備える。5個のコンデンサ素子100と、第1バスバー200と、第2バスバー300と、絶縁板400とを組み付けることにより、コンデンサ素子ユニットUが出来上がる。
コンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子100には、一方の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1端面電極110が形成され、他方の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2端面電極120が形成される。5個のコンデンサ素子100は、両端面が上下方向を向く状態で左右方向に配列される。
第1バスバー200は、導電性の材料(金属板)を所定の形状に加工すること、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、第1本体部210と、第1中継端子部220と、第1接続端子群230と、第1接続端子240とが一体となった構成を有する。
第1本体部210は、左側の3個のコンデンサ素子100の第1端面電極110のほぼ前半面と、右側の2つのコンデンサ素子100の第1端面電極110のほぼ全面を覆う。第1本体部210には、各第1端面電極110に対応する位置にほぼ長方形の開口部211が形成され、これら開口部211の後縁に一対の第1電極端子212が形成される。第1電極端子212は、半田付けにより、第1端面電極110に接合される。これにより、第1バスバー200が第1端面電極110に電気的に接続される。また、第1本体部210には、ほぼ正方形の流通孔213と、4つの円形の流通孔214と、5つの長円形の流通孔215とが形成される。
第1本体部210の前端部210aは、僅かに下方に延びて5個のコンデンサ素子100の周面の一部を覆う。前端部210aは、左右の端部に途切れた部分を有し、その部分に鉤状の位置決め片216が設けられる。位置決め片216は、コンデンサ素子ユニットUをケース500内に収容したときに、ケース500に対するコンデンサ素子ユニットUの位置決めに用いられる。
第1中継端子部220は、第1本体部210の左半分の後端部から上方に立ち上がる。第1中継端子部220の上端部に第1接続端子群230が設けられる。第1中継端子部220は、第1接続端子群230が設けられていない右端の上端部からさらに上方へ延びる上延部220aと、この上延部220aから後方に延びる後延部220bとを有し、この後延部220bの後端部に第1接続端子240が設けられる。
第1接続端子群230は、左右方向に並ぶ9個の端子231により構成される。第1接続端子240は、円形の取付孔241を有する。
第2バスバー300は、導電性の材料(金属板)を所定の形状に加工すること、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、第2本体部310と、第2中継端子部320と、第2接続端子群330と、第2接続端子340とが一体となった構成を有する。
第2本体部310は、左側の3個のコンデンサ素子100の第1端面電極110のほぼ後半面を覆う上面部310aと、5個のコンデンサ素子100の周面を覆う後面部310bと、5個のコンデンサ素子100の第2端面電極120の一部を覆う下面部310cとにより構成される。下面部310cの前端縁における各第2端面電極120に対応する位置に一対の第2電極端子311が形成される。第2電極端子311は、半田付けにより、第2端面電極120に接合される。これにより、第2バスバー300が第2端面電極120に電気的に接続される。上面部310aには、ほぼL字形の流通孔312と、3つの長円形の流通孔313とが形成される。後面部310bには、3つの円形の流通孔314と5つの長円形の流通孔315とが形成される。また、後面部310bには、2つの位置決め片316が設けられる。これら位置決め片316は、コンデンサ素子ユニットUをケース500内に収容したときに、ケース500に対するコンデンサ素子ユニットUの位置決めに用いられる。
第2中継端子部320は、第2本体部310の上面部310aの前端部から上方に立ち上がる。第2中継端子部320の上端部に第2接続端子群330が設けられる。第2中継端子部320は、第2接続端子群330が設けられていない右端の上端部からさらに上方へ延びる上延部320aと、この上延部320aから後方に延びる後延部320bとを有し、この後延部320bの後端部に第2接続端子340が設けられる。
第2接続端子群330は、左右方向に並ぶ9個の端子331により構成される。第2接続端子340は、円形の取付孔341を有する。
絶縁板400は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂により形成され、絶縁性を有する。絶縁板400は、第1バスバー200の第1中継端子部220と第2バスバー300の第2中継端子部320との間に介在される第1絶縁部410と、第2バスバー300の第2本体部310の上面部310aと左側の3個のコンデンサ素子100の第1端面電極110との間に介在される第2絶縁部420とを含む。第2絶縁部420には、上面部310aの3つの流通孔313と整合する3つの長円形の流通孔421が形成される。第1バスバー200の第1中継端子部220と第2バスバー300の第2中継端子部320とが第1絶縁部410を挟んで前後に重なり合うことで、第1バスバー200と第2バスバー300とが有するESL(等価直列インダクタンス)を低減させることができる。
ここで、第1バスバー200の第1電極端子212と第2バスバー300の第2電極端子311の構成について、詳細に説明する。
図4(a)は、一対の第1電極端子212の周辺が拡大された第1バスバー200の第1本体部210の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA-A´断面図である。図4(c)は、一対の第2電極端子311の周辺が拡大された第2バスバー300の第2本体部310の下面部310cの平面図であり、図4(d)は、図4(c)のB-B´断面図である。
図4(a)および(b)を参照し、第1電極端子212は、第1本体部210の開口部211の後縁から第1本体部210の厚み方向と直交する方向に延び、当該直交する方向に長尺なほぼ直方体の形状を有する。第1電極端子212の先端部212aは、2つの角部が丸められた形状を有する。また、第1電極端子212の基端部212bは、開口部211の後縁に向かって幅が拡がる形状を有する。
第1電極端子212の厚みR1は、第1本体部210の厚みR2よりも薄くされている。たとえば、第1本体部210の厚みR2は、1.6mmとされるのに対し、第1電極端子212の厚みR1は、0.8mmとされる。また、第1本体部210と第1電極端子212は、それらの厚み方向において、コンデンサ素子100の第1端面電極110に重なる。そして、第1端面電極110と対向する第1本体部210の表面210bと第1電極端子212の表面212cとが面一となっている。さらに、第1本体部210のもう一方の表面210cと第1電極端子212のもう一方の表面212dとの間には、第1本体部210と第1電極端子212の厚みの違いに基づく段差217が形成されている。この段差217、即ち、2つの表面210c、212dを繋ぐ面は、第1電極端子212の表面212dに対して垂直となっている。なお、段差217は、第1電極端子212の表面212dに対してほぼ垂直とされてもよい。
図4(c)および(d)を参照し、第2電極端子311は、第2本体部310の下面部310cの前端縁から下面部310cの厚み方向と直交する方向に延び、当該直交する方向に長尺なほぼ直方体の形状を有する。第2電極端子311の先端部311aは、2つの角部が丸められた形状を有する。また、第2電極端子311の基端部311bは、下面部310cの前端縁に向かって幅が拡がる形状を有する。
第2電極端子311の厚みR3は、第2本体部310、即ち下面部310cの厚みR4よりも薄くされている。たとえば、第2本体部310、即ち下面部310cの厚みR4は、1.6mmとされるのに対し、第2電極端子311の厚みR3は、0.8mmとされる。また、第2本体部310の下面部310cと第2電極端子311は、それらの厚み方向において、コンデンサ素子100の第2端面電極120に重なる。そして、第2端面電極120と対向する下面部310cの表面310dと第2電極端子311の表面311cとが面一となっている。さらに、下面部310cのもう一方の表面310eと第2電極端子311のもう一方の表面311dとの間には、下面部310cと第2電極端子311の厚みの違いに基づく段差317が形成されている。この段差317、即ち、2つの表面310e、311dを繋ぐ面は、第2電極端子311の表面311dに対して垂直となっている。なお、段差317は、第2電極端子311の表面311dに対してほぼ垂直とされてもよい。
第1電極端子212の厚みR1は、第1本体部210の厚みR2よりも薄くされている。よって、2つの厚みR1、R2が同じである場合と違って、第1電極端子212を第1端面電極110へ半田付けするときに、半田ごての熱が第1電極端子212に伝わりやくなり、また、熱が第1電極端子212から第1本体部210へ移動しにくくなるため、半田付け不良が生じにくくなる。同様に、第2電極端子311の厚みR3は、第2本体部310、即ち下面部310cの厚みR4よりも薄くされているので、第2電極端子311を第2端面電極120へ半田付けするときに、半田付け不良が生じにくくなる。
また、第1端面電極110と対向する第1本体部210の表面210bと第1電極端子212の表面212cとが面一となっているので、第1電極端子212の表面212cが第1端面電極110に隙間なく接触する。同様に、第2端面電極120と対向する下面部310cの表面310dと第2電極端子311の表面311cとが面一となっているので、第2電極端子311の表面311cが第2端面電極120に隙間なく接触する。よって、第1電極端子212および第2電極端子311を、それぞれ、半田付けによって、第1端面電極110および第2端面電極120に良好に接続できる。
さらに、第1本体部210の表面210cと第1電極端子212の表面212dとの間の段差217が、第1電極端子212の表面212dに対して垂直となっている。このため、段差217が斜めであり、第1電極端子212と第1本体部210の境界において厚みが徐々に厚くなっていくような構成と比べて、半田付けのときに、半田ごてから第1電極端子212に加えられた熱が段差217で遮断されやすく、第1本体部210へ移動しにくい。同様に、第2本体部310の下面部310cの表面310eと第2電極端子311の表面311dとの間の段差317が、第2電極端子311の表面311dに対して垂直となっているので、半田付けのときに、半田ごてから第2電極端子311に加えられた熱が段差317で遮断されやすく、第2本体部310へ移動しにくい。よって、第1電極端子212および第2電極端子311を、それぞれ、第1端面電極110および第2端面電極120に半田付けする際、一層、半田付け不良が生じにくくなる。
さらに、第1電極端子212および第2電極端子311は、基端部212b、311bの幅が拡げられた構成であるため、その厚みR1、R3が薄くなっても、基端部212b、311bの位置で折れ曲がったりしにくい。
なお、第1バスバー200では、第1中継端子部220、第1接続端子群230の各端子231および第1接続端子240の厚みが第1本体部210の厚みと同じにされている。同様に、第2バスバー300では、第2中継端子部320、第2接続端子群330の各端子331および第2接続端子340の厚みが第2本体部310の厚みと同じにされている。
図1に示すように、コンデンサ素子ユニットUは、ケース500内に収容され、5個のコンデンサ素子100と、第1バスバー200および第2バスバー300の一部とがケース500内に充填された充填樹脂600に覆われる。
ケース500は、樹脂製であり、たとえば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成される。ケース500は、ほぼ直方体の箱状に形成され、上面が開口する。ケース500には、左側面および右側面の外壁面の上部に取付タブ510が設けられる。各取付タブ510には、挿通孔511が形成される。挿通孔511には、孔の強度を上げるために金属製のカラー512が嵌め込まれる。また、各取付タブ510には、後方に突出する位置決め突起513が形成される。フィルムコンデンサ1がインバータ装置等の外部装置の設置部に設置される際、これら取付タブ510がネジ等によって設置部に固定される。
充填樹脂600は、熱硬化性樹脂、たとえば、エポキシ樹脂であり、液相状態でケース500内に注入される。この際、液相状態の充填樹脂600が第1バスバー200に設けられた流通孔213、214、215および第2バスバー300に設けられた流通孔312、313、314、315を通過する。これにより、ケース500内に円滑に充填樹脂600が充填される。その後、ケース500内が加熱されると、ケース500内の充填樹脂600が硬化する。コンデンサ素子ユニットUの充填樹脂600に埋没した部分が、ケース500および充填樹脂600によって湿気や衝撃から保護される。
フィルムコンデンサ1は、たとえば、電気自動車において電気モータを駆動するためのインバータ装置に搭載され得る。インバー装置には電源装置(バッテリー)から直流の電力が供給される。インバータ装置は、IGBT(Insulated Gate Bipolar transistor)を含むインバータ回路を備え、直流の電力を3相交流の電力に変換し、電気モータへ供給する。第1バスバー200の第1接続端子240および第2バスバー300の第2接続端子340には、それぞれ対応する、電源装置に繋がる外部端子(図示せず)が、取付孔241、341を用いたネジ止めにより接続される。また、第1バスバー200の第1接続端子群230の各端子231および第2バスバー300の第2接続端子群330の各端子331には、それぞれに対応する、インバータ回路に繋がる各外部端子(図示せず)が、半田付け等の接合方法により接続される。
フィルムコンデンサ1の通電時、5つのコンデンサ素子100、第1バスバー200および第2バスバー300が、これらに流れる電流により発熱する。本実施の形態では、第1バスバー200および第2バスバー300は、第1電極端子212および第2電極端子311を除く部分(第1本体部210、第2本体部310等)の厚みが、これら電極端子212、311の厚みより大きくされている。このため、第1バスバー200および第2バスバー300の発熱が抑制され、フィルムコンデンサ1の温度上昇が抑制される。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子100と、コンデンサ素子100の端面に形成される端面電極110、120と、端面電極110、120に接続されるバスバー200、300と、を備える。バスバー200、300は、本体部210、310と、端面電極110、120に接続される電極端子212、311とを含み、電極端子212、311の厚みR1、R3が、本体部210、310の厚みR2、R4よりも薄くされる。
具体的には、電極端子212、311は、本体部210、310の所定の縁(開口部211の後縁、下面部310cの前端縁)から本体部210、310の厚み方向と直交する方向に延び、直交する方向に長尺な形状を有する。
この構成によれば、電極端子212、311を端面電極110、120へ半田付けするときに、半田ごての熱が電極端子212、311に伝わりやくなり、また、熱が電極端子212、311から本体部210、310へ移動しにくくなるため、半田付け不良が生じにくくなる。よって、電極端子212、311を、半田付けにより、端面電極110、120に良好に接続できる。
また、フィルムコンデンサ1は、本体部210、310の少なくとも一部と電極端子212、311とが、それらの厚み方向において、端面電極110、120に重なり、端面電極110、120と対向する本体部210、310の表面210b、310dと電極端子212、311の表面212c、312cとが面一にされている。
この構成によれば、電極端子212、311の表面212c、311cが端面電極110、120に隙間なく接触するので、電極端子212、311を、半田付けにより、端面電極110、120に一層良好に接続できる。
さらに、フィルムコンデンサ1は、本体部210、310の表面210c、310eと電極端子212、311の表面212d、311dとの間に、本体部210、310と電極端子212、311の厚みの違いに基づく段差217、317が形成され、この段差217、317が、電極端子212、311の表面212d、311dに対して垂直とされる。
この構成によれば、段差217、317が斜めである場合と比べて、半田付けのときに、半田ごてから電極端子212、311に加えられた熱が段差217、317で遮断されやすくなり、本体部210、310へ移動しにくくなる。よって、電極端子212、311を、半田付けにより、端面電極110、120にさらに一層良好に接続できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、第1バスバー200および第2バスバー300の構成は、上記実施の形態に示す構成に限られない。たとえば、第1バスバー200および第2バスバー300が、第1中継端子部220および第2中継端子部320を有しない構成とされてもよい。
また、上記実施の形態では、第1バスバー200および第2バスバー300に、1つのコンデンサ素子100に対応して、2つの第1電極端子212および第2電極端子311が設けられた。しかしながら、1つのコンデンサ素子100に対応して、1つあるいは3つ以上の第1電極端子212および第2電極端子311が設けられてもよい。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子ユニットUに5個のコンデンサ素子100が含まれる。しかしながら、コンデンサ素子100の個数は、1個である場合も含めて、適宜、変更することができる。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子100は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。また、上記実施の形態では、コンデンサ素子100は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより、これらコンデンサ素子100が形成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
100 コンデンサ素子
110 第1端面電極(電極)
120 第2端面電極(電極)
200 第1バスバー(バスバー)
210 第1本体部(本体部)
210b 表面
210c 表面
212 第1電極端子(接続部)
212c 表面
212d 表面
217 段差
300 第2バスバー(バスバー)
310 第2本体部(本体部)
310d 表面
310e 表面
311 第2電極端子(接続部)
311c 表面
311d 表面
317 段差

Claims (2)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の端面に形成される電極と、
    前記電極に接続されるバスバーと、を備え、
    前記バスバーは、本体部と、前記電極に接続される接続部とを含み、
    前記接続部は、前記本体部の所定の縁から前記本体部の厚み方向と直交する方向に延び、前記直交する方向に長尺な形状を有し、
    前記接続部と前記本体部とが一体に形成されており、
    前記接続部の厚みが、前記本体部の厚みよりも薄く、
    前記本体部の少なくとも一部と前記接続部とが、それらの厚み方向において、前記電極に重なり、
    前記電極と対向する前記本体部の表面と前記接続部の表面とが面一であり、
    前記電極と対向しない前記本体部の表面と前記接続部の表面との間には、前記本体部と前記接続部の厚みの違いに基づく段差が形成され、
    前記段差は、前記電極と対向しない前記接続部の表面に対して垂直である、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記接続部の基端部の幅は、前記本体部に向かって拡がっている、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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