JPH09284951A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JPH09284951A
JPH09284951A JP8085403A JP8540396A JPH09284951A JP H09284951 A JPH09284951 A JP H09284951A JP 8085403 A JP8085403 A JP 8085403A JP 8540396 A JP8540396 A JP 8540396A JP H09284951 A JPH09284951 A JP H09284951A
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thick
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Kazunori Kurata
和則 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の温度上昇に起因する筐体の溶損等を確
実に防止することができる電気接続箱を提供する。 【解決手段】 電気接続箱1は、バスバー15,15A
と絶縁基板16とを積層してなる配線板組立体2を筐体
3内に収容することによって構成されている。バスバー
15Aにおいて少なくとも温度上昇防止対策を必要とす
る端子接続部18は、折り曲げられかつ重ね合わされて
いる。その結果、端子接続部18はバスバー15におけ
る他の部位よりも肉厚に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱に係
り、特には横脚型フュージブルリンクが接続される部位
などの温度上昇を防止するための構造に特徴がある電気
接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や家電等の電気配線は着実に複雑
化する傾向にあり、最近ではそれに対応しうるものとし
て、いわゆるバスバー方式を採用した電気接続箱(ジャ
ンクションブロック)を用いる割合が高くなってきてい
る。ここで、図8に従来のジャンクションブロック51
の一例を示す。
【0003】ジャンクションブロック51を構成する筐
体52は樹脂製であって、アッパーケース53とロアケ
ース54とからなる。アッパーケース53に設けられた
部品取付部55には、ヒューズ、ダイオード、リレー等
といった各種電子部品が実装されるようになっている。
一方、ロアケース54に設けられたコネクタ装着部に
は、ワイヤハーネス先端に設けられたおすコネクタが嵌
挿されるようになっている。
【0004】前記筐体52の内部空間56には、配線板
組立体37が収容されている。配線板組立体57は、バ
スバー58と絶縁基板59とを複数枚積層することによ
って形成されている。なお、バスバー58とは、均一な
厚さの金属板を回路状に打ち抜き、部分的に接続端子と
してのタブ(図示略)を設けたものである。なお、同図
のバスバー58は皆同じ板厚になっている。
【0005】図8においては、配線板組立体57の最下
層に位置するバスバー58の右端縁に端子接続部61が
設けられている。そして、この端子接続部61に形成さ
れたボルト挿通孔62には、横脚型フュージブルリンク
63の端子64がそれぞれボルト65によって固定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ジャンクシ
ョンブロック51に供給される電流が大きくなると、電
子部品の発する熱の量もそれに伴って増加する。これに
加えて、筐体52内に埋没した状態で実装される横脚型
フュージブルリンク63の場合、このような熱は、構造
的にみてアッパーケース53側から外部に放散されにく
い。従って、大部分の熱は、端子64を介してバスバー
58側に伝導することになる。
【0007】しかしながら、バスバー58は元来肉薄な
ものであるため、熱が端子接続部61に溜まると、ただ
ちに当該部分の温度上昇につながってしまう。従って、
筐体62において端子接続部61の周囲にあたる部分が
溶損しやすくなる、という問題があった。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、内部の温度上昇に起因する
筐体の溶損等を確実に防止することができる電気接続箱
を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、全体の大型化やコ
スト高を伴うことなく上記目的を達成することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、バスバーと絶縁基板
とを積層してなる配線板組立体が筐体内に収容されてい
る電気接続箱であって、前記バスバーにおいて少なくと
も温度上昇防止対策を必要とする部位を肉厚に形成した
ことを特徴とする電気接続箱をその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明によると、バスバー
と絶縁基板とを積層してなる配線板組立体が筐体内に収
容されている電気接続箱であって、前記バスバーにおい
て温度上昇防止対策を必要とする部位を折り曲げて重ね
合わせることにより、当該部位を同バスバーにおける他
の部位よりも肉厚に形成したことを特徴とする電気接続
箱をその要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記肉厚に形成された部位に熱伝導性に優
れた放熱部材を連結するとともに、その放熱部材の一部
を前記筐体の外表面に露出させたことをその要旨とす
る。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1,2に記載の発明によると、温度上昇防止
対策を必要とする部位が肉厚であると、そうでない場合
に比べて当該部位の熱容量が増加する。このため、電子
部品等の発する熱が当該部位に溜まったとしても、同部
分の温度が過度に上昇するような事態にはつながらな
い。従って、内部の温度上昇に起因する筐体の溶損等が
確実に防止される。また、かかる構成を採った場合でも
バスバーの外形寸法は増加しないので、全体の大型化も
回避される。
【0014】さらに、請求項2に記載の発明によると、
温度上昇防止対策を必要とする部位のみが肉厚で他の部
位はそのままであるため、例えばバスバー全体を肉厚に
した場合とは異なり材料コストが安くて済む。また、折
り曲げ加工はとりわけ技術的困難性を伴うものではな
く、また配線板組立体の組立に必要なバスバーの板厚は
1種のみで足りる。以上のことから製造コストも安くて
済む。
【0015】請求項3に記載の発明によると、温度上昇
防止対策を必要とする部位の熱は放熱部材に伝導し、か
つその放熱部材の露出部分から筐体の外部に放散され
る。従って、温度上昇防止対策を必要とする部位に熱が
溜まりにくくなり、同部分の温度上昇が回避される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をジャンクションブ
ロックに具体化した一実施の形態を図1〜図6に基づき
詳細に説明する。
【0017】図1に示されるように、本実施形態のジャ
ンクションブロック1は、配線板組立体2と、それを収
容する筐体3とによって構成されている。筐体3は樹脂
成形品であって、アッパーケース4とロアケース5とい
う2つの部分からなる。アッパーケース4の上面側に
は、ヒューズ、ダイオード、リレー等といった各種電子
部品を実装するための部品取付部6,7,8,9が設け
られている。これらの部品取付部6〜9のうち6,7,
8についての詳細な説明は省略し、図1の最右端に位置
している部品取付部9のみについて説明する。
【0018】図1,図3に示されるように、前記部品取
付部9は、いわゆる横脚型フュージブルリンク10を実
装するための取付部である。以下、この部分を単にF/
L取付部9と呼ぶことにする。F/L取付部9は、図5
に示されるように横脚型フュージブルリンク10の平面
形状と同じく略矩形状であり、その底部は貫通した状態
となっている。F/L取付部9の上半分の領域はアッパ
ーケース4の上面側に突出しており、下半分の領域はア
ッパーケース4の下面側に突出している。従って、F/
L取付部9は、他の部品取付部6〜8に比較して筐体3
内に埋没する量が多い。なお、横脚型フュージブルリン
ク10とは、ここでは図4(b)に示されるように、矩
形状のモールド部11から下方に延びた一対の端子12
の先端を横方向へL字状に屈曲させたものをいう。これ
に対して縦脚型フュージブルリンクとは、一対の端子1
2が直線状であってその先端が下方向を向いているもの
をいう。
【0019】一方、図1,図3に示されるように、ロア
ケース5の下面側には、各種形状のコネクタ装着部13
が突設されている。これらのコネクタ装着部13には、
図示しないワイヤハーネス先端に設けられたおすコネク
タが嵌挿されるようになっている。
【0020】また、アッパーケース4の下部開口にロア
ケース5を嵌合可能とするために、前記ロアケース5は
アッパーケース4よりもひとまわり小さく形成されてい
る。そして、両者4,5を嵌合させた場合には、その内
側に所定の内部空間14が形成されるようになってい
る。
【0021】図1に示されるように、アッパーケース4
とロアケース5とがなす内部空間14には、平板状の配
線板組立体2が収容されている。また、前記配線板組立
体2は、バスバー15と絶縁基板16とを複数枚積層す
ることによって形成されている。具体的には、4枚のバ
スバー15と3枚の絶縁基板16とが使用されている。
これらのバスバー15は、通常、均一な厚さの金属板を
回路状に打ち抜くことによって形成される。各バスバー
15における特定の箇所は、上方向または下方向に向か
って90°ほど折り曲げられている。その結果、前記折
曲部分が接続端子としてのタブ17になっている。上側
を向くタブ17は、タブ挿通孔を介して部品取付部6〜
8内の空間に突出している。一方、下側を向くタブ17
は、タブ挿通孔を介してコネクタ装着部13内の空間に
突出している。従って、これらのタブ17に対して電子
部品やコネクタの接続端子が接触することにより、電気
的な導通が達成されるようになっている。
【0022】次に、本実施形態における温度上昇防止の
ための構造について述べる。なお、このジャンクション
ブロック1では、横脚型フュージブルリンク10が接続
される部位、より具体的には後述するバスバー15Aに
おいて端子12が固定される端子接続部18が、温度上
昇防止対策を必要とする部位に相当する。
【0023】図3において、配線板組立体2の最下層に
位置するバスバー15Aは、他のバスバー15に比べて
右側端が長くなっており、かつその右側端はF/L取付
部9の下部にまで達している。
【0024】図2(a),図2(b)に示されるよう
に、バスバー15Aの端子接続部18は、右端縁部を所
定長さ分だけ折り曲げて重ね合わせた結果、他の部位に
比べて肉厚に形成されている。これらのバスバー15A
では2枚重ねであるため、端子接続部18の厚さはバス
バー15Aにおける他の部分の厚さの約2倍になってい
る。また、肉厚となった部分の重ね合わせ幅は、F/L
取付部9の底部の幅にほぼ相当している。なお、肉厚な
端子接続部18の形成は、例えばタブ17の折り曲げ加
工を実施する際に同時になされることが可能である。こ
のようにしても工程数の増加を伴わないので、作業効率
化を図ることができる。
【0025】図2,図3に示されるように、このような
端子接続部18には、締結具としてのボルト19を挿通
するためのボルト挿通孔20が透設されている。一方、
前記ボルト挿通孔20の形成位置は、横脚型フュージブ
ルリンク10の端子12に設けられた固定孔12aの形
成位置に対応している。なお、バスバー15Aの端子接
続部18により大きな熱容量を確保することを考える
と、ボルト挿通孔20の径は最小限であることがよい。
【0026】ここで、ロアケース5において前記端子接
続部18の下方にあたる領域は、放熱部材として銅プレ
ート21を装着するための放熱部材装着部22になって
いる。図4(a)に示されるように、本実施形態の銅プ
レート21は、1枚の銅板を略コ字状に折り曲げてなる
ものであり、一対の片21aとそれらを連結する連結部
21bとを備えている。各片21aには、前記ボルト1
9が挿通される貫通孔23が形成されている。ここで、
使用される銅プレート21の厚さは、バスバー15Aの
厚さ(さらには肉厚な端子接続部18の厚さ)よりも厚
いことが好ましい。そのほうが放熱性が高くなるからで
ある。
【0027】また、放熱部材装着部22の上面には、ボ
ルト19に螺着されるナット24を回転不能に保持する
ためのナット圧入部が設けられている。このナット圧入
部には、下方に向かって伸びる貫通孔が形成されてい
る。
【0028】前記銅プレート21は、図5,図6に示さ
れるように、放熱部材装着部22の側縁に嵌合されてい
る。即ち、銅プレート21の一方の片21aは放熱部材
装着部22の上面に密接し、同じく他方の片21aは放
熱部材装着部22の下面に密接している。また、連結部
21bは、アッパーケース4とロアケース5との間に形
成された隙間に位置している。従って、前記他方の片2
1aのみが筐体3の外部に露出している。つまり、この
露出部分が銅プレート21における実質的な放熱面とな
る。
【0029】放熱部材装着部22の下面には、前記銅プ
レート21における露出部分を包囲するリブ壁25が形
成されている。このリブ壁25の高さは、銅プレート2
1の厚さよりも大きな値に設定されている。これによ
り、銅プレート21と他部材との接触によって起こる電
気短絡が防止されている。
【0030】そして、図3に示されるように、上記の端
子12、端子接続部18及び銅プレート21は重ね合わ
されるとともに、ワッシャ26を介したうえで、ボルト
19及びナット24により締め付け固定されている。
【0031】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)本実施形態では、バスバー15Aにおいて温度上
昇防止対策を必要とする部位である端子接続部18が、
そうでない部位に比べて2倍ほど肉厚に形成されてい
る。従って、このような対策を採っていない場合に比
べ、端子接続部18の熱容量が増加するものと考えられ
る。このため、横脚型フュージブルリンク10の発する
熱が端子接続部18に溜まったとしても、同部分の温度
が過度に上昇するような事態にはつながらない。従っ
て、大きな電流を流して使用した場合等において、内部
の温度上昇に起因する筐体3の溶損や、横脚型フュージ
ブルリンク10の短命化などを確実に防止することがで
きる。また、かかる構成を採った場合でも、別段、バス
バー15Aの外形寸法の増加にはつながらない。よっ
て、ジャンクションブロック1全体の大型化を確実に回
避することができる。
【0032】(ロ)本実施形態では、温度上昇防止対策
を必要とする端子接続部18のみが肉厚であり、他の部
位はそのままの厚さである。そのため、例えばバスバー
15A全体を肉厚にした場合とは異なり、材料コストが
安くて済む。また、折り曲げ加工はとりわけ技術的困難
性を伴うものではなく、また配線板組立体2の組立に必
要なバスバー15,15Aの板厚も1種のみで足りる。
以上のことからも明らかであるように、本実施形態によ
れば製造コストが安くて済むという利点もある。
【0033】(ハ)本実施形態では、端子接続部18に
熱伝導性に優れた銅プレート21を連結するとともに、
その一部を筐体3の外表面に露出させている。従って、
横脚型フュージブルリンク10の発する熱は、端子12
を介してまず銅プレート21の一方の片21aに伝導す
る。また、前記片21aに到った熱は、さらに連結部2
1bを経て他方の片21aに到り、その露出した面から
筐体3の外部に放散される。従って、端子接続部18に
熱が溜まりにくくなり、同部分の温度上昇が確実に回避
される。
【0034】(ニ)この実施形態では、銅プレート21
を包囲するリブ壁25があることにより、銅プレート2
1の露出面が引っ込んだ状態となっているため、電気短
絡を防止することができる。
【0035】(ホ)また、この実施形態では、横脚型フ
ュージブルリンク10を取り付けるためのF/L取付部
9が筐体3における端縁部にレイアウトされている。そ
の結果、銅プレート21の取り付けが容易であり、組立
の便宜が図られている。また、この構成であるとバスバ
ー15Aの端縁部に肉厚な部分を形成すればよいことか
ら、折り曲げ加工等を行った場合にバスバー15Aの製
造が簡単になる。
【0036】なお、本発明は上記の実施形態のみに限定
されることはなく、例えば次のように変更することが可
能である。 (1)図7(a)に示される別例1のバスバー31のよ
うに、S字状に折り曲げることで3枚重ねとした端子接
続部18を形成してもよい。勿論、4枚重ね以上とする
ことも可能である。このようにすると、より大きな熱容
量が確保される。
【0037】(2)図7(b)に示される別例2のバス
バー34のように、丸めるように折り曲げることで3枚
重ねの端子接続部18を形成してもよい。 (3)図7(c)に示される別例3のバスバー37のよ
うに、別例1のような3枚重ねの端子接続部18を、同
バスバー37の端縁部ではない箇所に形成することも許
容される。
【0038】(4)肉厚の端子接続部18は、折り曲げ
加工以外の方法によっても形成されることが可能であ
る。図7(d)に示される別例4のバスバー40のよう
に、例えばバスバー40と同様の金属材料からなる小片
41を当該部分に別体として配置してもよい。勿論、熱
伝導性のよいものであれば、小片41の材質は特に問わ
ない。
【0039】(5)また、図7(e)に示される別例5
のバスバー43のように、もともと肉厚なものを例えば
エッチング等により食刻することで、端子接続部18を
形成してもよい。なお、肉厚部分を有するバスバー43
をプレス形成等により一体的に形成してもよい。
【0040】(6)図7(f)に示される別例6のバス
バー46のように、端子接続部18に導電性金属ペース
ト47等を塗布することにより、当該部分の肉厚化を図
ってもよい。
【0041】(7)実施形態において使用したバスバー
15Aに代え、全体が肉厚なバスバーを使用することも
許容される。ただし、上記のようにコスト性等を考慮す
ると、実施形態のもののほうが有利である。
【0042】(8)放熱部材は実施形態のようなコ字状
の銅プレート21のみに限定されるわけではない。例え
ば、長めのボルト19を使用するとともにその先端を筐
体3の下面側から突出させることにより、同ボルト19
を放熱部材として機能させることも可能である。この場
合、ボルト19の材質としては、熱伝導性の高いものが
選択されることがよい。
【0043】(9)また、端子12、バスバー15Aの
端子接続部18及び銅プレート21は、ボルト19以外
の締結具を用いて連結されていてもよい。 (10)上述した本発明の温度上昇防止対策のための構
造は、横脚型フュージブルリンク10が接続される部位
に適用されるのみに止まらず、例えば普通の電子部品が
接続される部位などについて適用されてもよい。
【0044】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1において、前記バスバーの外端縁を折
り曲げることにより、前記バスバーにおいて温度上昇防
止対策を必要とする部位を2枚重ねとした電気接続箱。
この構成であると、筐体の溶損等や全体の大型化を回避
できる。
【0045】(2) 請求項3において、前記放熱部材
における露出部分は、同部分の高さよりも高い壁によっ
て包囲されている電気接続箱。この構成であると、電気
短絡を防止できる。
【0046】(3) 請求項3,技術的思想2におい
て、前記放熱部材は、前記ロアカバーの端縁部に嵌合し
うる略コ字状の銅プレートである電気接続箱。この構成
であると、高い放熱性が確保されるとともに、容易に装
着することができる。
【0047】(4) 一部に肉厚な部分が形成されてい
るバスバー。これの使用は、本発明の電気接続箱の製造
に有利である。 (5) 端縁部に肉厚な部分が形成されているバスバ
ー。これの使用は、本発明の電気接続箱の製造に有利で
ある。
【0048】(6) 折り曲げて重ね合わせてなる肉厚
な部分が端縁部のみに形成されているバスバー。これの
使用は、本発明の電気接続箱の製造に有利である。 (7) 肉厚部分に締結具を挿通するための孔が形成さ
れているバスバー。これの使用は、本発明の電気接続箱
の製造に有利である。
【0049】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。「熱伝導性に優れた放熱部
材: 銅、銅合金、金等の金属材料や、アルミナ、炭化
珪素、窒化アルミニウム等のセラミックス材料からなる
部材をいう。」
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載の発明によれば、内部の温度上昇に起因する筐体の溶
損等を確実に防止することができる電気接続箱を提供す
ることができる。また、この場合にはバスバーの外形寸
法が増加しないので、全体の大型化も回避することがで
きる。
【0051】そして、請求項2に記載の発明によれば、
上記効果に加えて、コスト高の防止を図ることができ
る。請求項3に記載の発明によれば、放熱部材の使用に
より温度上昇が回避されるため、筐体の溶損等をより確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるジャンクションブロックを
示す全体断面図。
【図2】(a),(b)は前記ジャンクションブロック
に使用されるバスバーの平面図。
【図3】前記ジャンクションブロックの要部拡大断面
図。
【図4】(a)は銅プレートの斜視図、(b)は横脚型
フュージブルリンクの斜視図。
【図5】ジャンクションブロックの部分平面図。
【図6】ジャンクションブロックの部分底面図。
【図7】(a)〜(f)は、別例1〜6のジャンクショ
ンブロックにおけるバスバーの構造を示す部分断面図。
【図8】従来のジャンクションブロックを示す要部拡大
断面図。
【符号の説明】
1…電気接続箱としてのジャンクションブロック、2…
配線板組立体、3…筐体、15,15A,31,34,
37,40,43,46…バスバー、16…絶縁基板、
18…温度上昇防止対策を必要とする部位としての端子
接続部、21…放熱部材としての銅プレート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスバーと絶縁基板とを積層してなる配線
    板組立体が筐体内に収容されている電気接続箱であっ
    て、前記バスバーにおいて少なくとも温度上昇防止対策
    を必要とする部位を肉厚に形成したことを特徴とする電
    気接続箱。
  2. 【請求項2】バスバーと絶縁基板とを積層してなる配線
    板組立体が筐体内に収容されている電気接続箱であっ
    て、前記バスバーにおいて温度上昇防止対策を必要とす
    る部位を折り曲げて重ね合わせることにより、当該部位
    を同バスバーにおける他の部位よりも肉厚に形成したこ
    とを特徴とする電気接続箱。
  3. 【請求項3】前記肉厚に形成された部位に熱伝導性に優
    れた放熱部材を連結するとともに、その放熱部材の一部
    を前記筐体の外表面に露出させたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の電気接続箱。
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