JP2009026928A - フィルムコンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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純治郎 前田
Kenichi Tateyama
健一 立山
Yukihiro Tsuruta
幸博 鶴田
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Abstract

【課題】半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させる。
【解決手段】電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体16と、該巻回体16の両端にそれぞれ設けられた第1端子部18及び第2端子部20とを有するコンデンサ素子12と、該コンデンサ素子12の第1端子部18及び第2端子部20にそれぞれ接合された第1端子板14A及び第2端子板14Bとを有する第1フィルムコンデンサ10Aにおいて、第1端子板14Aは、第1端子部18に溶接にて接合される4つの第1接合部22と、4つの第1接合部22に共通に設けられ、第1接合部22を支持する第1支持部24とを有し、第1支持部24の厚みは1.0〜1.2mmであり、第1接合部22の厚みが0.2〜0.4mmである。第2端子板14Bの第2接合部26及び第2支持部28も同様である。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子の両端に設けられたメタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサとその製造方法に関する。
フィルムコンデンサは、電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、該巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、該コンデンサ素子の各メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有する。
端子板のメタリコン端子部への接合は、端子板のうち、メタリコン端子部に接合される接合部とメタリコン端子部とを例えば半田付けや溶接(スポット溶接を含む)で行うようにしている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2003−59752号公報 特開2006−19333号公報
ところで、半田付けは、高温で半田を溶解してコンデンサ素子のメタリコン端子部に端子板の接合部を接続するようにしているため、コンデンサ素子内の誘電体フィルムに熱ストレスが加わり、端子接続の品質低下(接続の信頼性の低下)が発生する。また、半田を使用することから、材料費がアップし、コストの低廉化に限界がある。さらに、半田に含まれるヒュームが人体に悪影響を与えるおそれがある等の問題がある。
そこで、特許文献1や特許文献2に示すように、端子板のメタリコン端子部への接合を溶接にて行うことが考えられる。
しかし、従来は、端子板として、厚みが一定とされた端子板を使用するようにしている。通常、端子板は、メタリコン端子部に溶接にて接合される複数の接合部と、複数の接合部に共通に設けられ、複数の接合部を支持する支持部とを有する。これら接合部と支持部の厚みが同じとされている。特に、機械的強度を持たせるために、厚みとして、例えば1.0mm以上が採用されている。
この場合、接合部の厚みが厚くなることから、端子板の接合部をメタリコン端子部に例えばスポット溶接にて接合すると、一定箇所への電流の集中が生じにくくなり、溶接の信頼性が低下する(接合強度が弱くなる)おそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができるフィルムコンデンサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
第1の本発明に係るフィルムコンデンサは、電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の各メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサにおいて、前記端子板は、前記メタリコン端子部に溶接にて接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、前記支持部の厚みは1.0〜1.2mmであり、前記接合部の厚みが0.2〜0.4mmであることを特徴とする。
接合部の厚みが支持部の厚みよりも小さく、0.2〜0.4mmであることから、溶接の信頼性が向上し、接合強度として、最小でも8kgf以上、平均値として9kgf以上を確保することができる。すなわち、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
そして、第1の本発明において、前記複数の接合部と前記支持部とが一体に設けられていてもよい。
また、第1の本発明において、前記複数の接合部と前記支持部とが別体に設けられ、且つ、前記支持部の主面に前記複数の接合部の各一部が接合されていてもよい。
次に、第2の本発明に係るフィルムコンデンサの製造方法は、電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の各前記メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサの製造方法において、前記端子板として、前記メタリコン端子部に接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、前記接合部と前記支持部の厚みが同じとされた端子板を用意する工程と、前記複数の接合部を圧延して前記接合部の厚みを薄くした後、前記メタリコン端子部に溶接する工程とを有することを特徴とする。
これにより、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
次に、第3の本発明に係るフィルムコンデンサの製造方法は、電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の各前記メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサの製造方法において、前記端子板として、前記メタリコン端子部に接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、前記支持部の主面に前記複数の接合部の各一部が接合され、且つ、前記接合部の厚みが前記支持部の厚みよりも薄いとされた端子板を用意する工程と、前記複数の接合部を前記メタリコン端子部に溶接する工程とを有することを特徴とする。
これにより、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
上述の第2及び第3の本発明において、前記溶接として、スポット溶接を用いるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係るフィルムコンデンサ及びその製造方法によれば、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係るフィルムコンデンサ及びその製造方法の実施の形態例を図1〜図10を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係るフィルムコンデンサ(以下、第1フィルムコンデンサ10Aと記す)は、図1A及び図1Bに示すように、2つのコンデンサ素子12と2つの金属製の端子板(第1端子板14A及び第2端子板14B)とを有する。
各コンデンサ素子12は、電極パターンが形成されたフィルム(図示せず)を巻回して構成された巻回体16と、該巻回体16の両端にそれぞれ設けられた2つのメタリコン端子部(以下、第1端子部18及び第2端子部20と記す)とを有する。位置関係を明確にするために、コンデンサ素子12のうち、第1端子部18を上部、第2端子部20を下部とし、第2端子部20から第1端子部18に向かう方向を、コンデンサ素子12の高さ方向とする。
第1端子板14Aは、図1Aに示すように、各コンデンサ素子12の第1端子部18に溶接にて接合される4つの第1接合部22と、これら4つの第1接合部22に共通に設けられ、4つの第1接合部22を支持する第1支持部24とを有する。第1支持部24は、4つの第1接合部22が設けられた第1部位24aと、該第1部位24aの端部から水平に延在する第2部位24bと、該第2部位24bの端部から上方に立ち上がる第3部位24cとが板金加工によって一体に成形されて構成されている。
第2端子板14Bは、図1Bに示すように、各コンデンサ素子12の第2端子部20に溶接にて接合される4つの第2接合部26と、これら4つの第2接合部26に共通に設けられ、4つの第2接合部26を支持する第2支持部28とを有する。第2支持部28は、4つの第2接合部26が設けられた第4部位28aと、該第4部位28aの端部から上方に立ち上がる第5部位28bと、第5部位28bの端部から水平に延在する第6部位28cと、該第6部位28cの端部から上方に立ち上がる第7部位28dとが板金加工によって一体に成形されて構成されている。
図1Aに示すように、第1端子板14Aの第2部位24bと第2端子板14Bの第6部位28cとがほぼ同じ高さに位置し、第1端子板14Aの第3部位24cと第2端子板14Bの第7部位28dにはそれぞれ固定用ボルト(図示せず)が挿通する貫通孔30が設けられている。
そして、この第1フィルムコンデンサ10Aは、図2Aにも示すように、第1端子板14Aの4つの第1接合部22と第1支持部24とが一体に設けられ、且つ、第1支持部24の厚みt1が1.0〜1.2mmであり、第1接合部22の厚みt2が0.2〜0.4mmである。同様に、図2Bにも示すように、第2端子板14Bの4つの第2接合部26と第2支持部28とが一体に設けられ、且つ、第2支持部28の厚みt3が1.0〜1.2mmであり、第2接合部26の厚みt4が0.2〜0.4mmである。
ここで、第1フィルムコンデンサ10Aの製造方法を図3A〜図4Bの工程図及び図5の工程ブロック図も参照しながら説明する。
先ず、図5のステップS1において、図3Aに示すように、4つの第1接合部22の厚みと第1支持部24の厚みが同じとされた第3端子板32Aを用意する。同様に、図3Bに示すように、4つの第2接合部26の厚みと第2支持部28の厚みが同じとされた第4端子板32Bを用意する。
その後、図5のステップS2において、図4Aに示すように、第3端子板32Aの4つの第1接合部22を圧延して、第1接合部22の厚みを0.2〜0.4mmにする。これによって、第1端子板14Aが完成する。同様に、図4Bに示すように、第4端子板32Bの4つの第2接合部26を圧延して、第2接合部26の厚みを0.2〜0.4mmにする。これによって、第2端子板14Bが完成する。
その後、図5のステップS3において、図1Aに示すように、コンデンサ素子12の第1端子部18に第1端子板14Aの第1接合部22を例えばスポット溶接して直接的に接合する。同様に、図1Bに示すように、コンデンサ素子12の第2端子部20に第2端子板14Bの第2接合部26を例えばスポット溶接して直接的に接合する。これによって、第1フィルムコンデンサ10Aが完成する。
ここで、2つの実験例(第1実験例及び第2実験例)について説明する。
第1実験例は、接合プロセスの違いによる接合強度の変化を見たものであり、実施例1と比較例1〜3を用意した。これら実施例1と比較例1〜3は、コンデンサ素子12に第1端子板14Aのみを接合したものである(第2端子板14Bの接合を省略)。
実施例1は、コンデンサ素子12の第1端子部18と第1端子板14Aの第1接合部22との接合をスポット溶接とし、さらに、第1支持部24の厚みt1を1.2mmとし、第1接合部22の厚みt2を0.4mmとした(図2A参照)。
比較例1は、第1端子部18と第1接合部22との接合を半田付けとし、さらに、第1支持部24の厚みt1及び第1接合部22の厚みt2を共に1.2mmとした。
比較例2は、第1端子部18と第1接合部22との接合をスポット溶接とし、さらに、第1支持部24の厚みt1及び第1接合部22の厚みt2を共に1.2mmとした。
比較例3は、第1端子部18と第1接合部22との接合を半田付けとし、さらに、第1支持部24の厚みt1を1.2mmとし、第1接合部22の厚みt2を0.4mmとした。
接合強度は、引張試験を行って求めた。引張試験は、コンデンサ素子12を治具にて固定し、第1端子板14Aにおける第1支持部24の第3部位24cを上方に引っ張り、第1接合部22が第1端子部18から離れた時点の引張強度を接合強度とした。
実験結果を図6に示す。図6の結果から、半田付けによる比較例1及び3は、半田付けの熱ストレスにより、接合強度の平均値が溶接の場合(比較例2及び実施例1)よりも低いことがわかる。また、第1接合部22の厚みt2を1.2mmとした比較例1及び2は、実施例1よりも接合強度のばらつきが大きいことがわかる。特に、比較例2は、実施例1と同様に、スポット溶接による接合であるが、第1接合部22の厚みt2が1.2mmと厚いことから、一定箇所への電流の集中が生じにくくなり、溶接強度のばらつきが大きくなる。
実施例1は、第1接合部22の厚みt2が0.4mmと薄いことから、一定箇所への電流の集中が発生し易く、接合強度のばらつきが小さくなっている。しかも、第1接合部22を圧延して面積を広くしていることから、それに応じて第1接合部22における第1端子部18との接合面積も大きくなり、その結果、接合強度の平均値も高くなっている(平均値=約10kgf)。
次に、第2実験例は、第1接合部22の厚みt2の違いによる接合強度の変化を見たものであり、実施例2、3と比較例4、5を用意した。これら実施例2、3と比較例4、5も、コンデンサ素子12に第1端子板14Aのみを接合したものである(第2端子板14Bの接合を省略)。
実施例2は、コンデンサ素子12の第1端子部18と第1端子板14Aの第1接合部22との接合をスポット溶接とし、さらに、第1支持部24の厚みt1を1.2mmとし、第1接合部22の厚みt2を0.4mmとした。
実施例3は、第1接合部22の厚みt2を0.2mmにしたこと以外は、第2実施例と同じにした。
比較例4は、第1接合部22の厚みt2を0.6mmにしたこと以外は、第2実施例と同じにした。
比較例5は、第1接合部22の厚みt2を0.8mmにしたこと以外は、第2実施例と同じにした。
実験結果を図7に示す。図7の結果から、第1接合部22の厚みt2が薄くなるほど、一定箇所への電流の集中が発生し易く、接合強度のばらつきが小さくなっている。しかも、第1接合部22を圧延して面積を広くしていることから、第1接合部22の厚みt2が薄くなるほど、第1接合部22の面積も大きくなり、それに応じて第1接合部22における第1端子部18との接合面積も大きくなり、その結果、接合強度の平均値も高くなっている。図7によれば、実施例2及び3は、接合強度として、最小でも8kgf以上、平均値として9kgf以上が得られている。
これは、第1支持部24の厚みt1を1.0mmにした場合でも同様の結果が得られた。
なお、第1接合部22の厚みt2を0.2mm未満に圧延することも考えられるが、圧延が困難であり、一部に欠けやホール(孔)が形成される等の不具合がみられた。
従って、第1支持部24の厚みt1は1.0〜1.2mmが好ましく、第1接合部22の厚みt2は0.2〜0.4mmであることが好ましい。これは、第2支持部28及び第2接合部26においても同様である。
このように、第1フィルムコンデンサ10A及びその製造方法においては、第1接合部22(及び第2接合部26)の厚みt2(及び厚みt4)が第1支持部24(及び第2支持部28)の厚みt1(及び厚みt3)よりも小さく、0.2〜0.4mmであることから、溶接の信頼性が向上し、接合強度として、最小でも8kgf以上、平均値として9kgf以上を確保することができる。すなわち、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
次に、第2の実施の形態に係るフィルムコンデンサ(以下、第2フィルムコンデンサ10Bと記す)について図8A〜図10を参照しながら説明する。
この第2フィルムコンデンサは、図8A及び図8Bに示すように、上述した第1フィルムコンデンサ10Aとほぼ同様の構成を有するが以下の点で異なる。
すなわち、図8A及び図9Aに示すように、第1端子板14Aの4つの第1接合部22と第1支持部24とが別体に設けられ、且つ、第1支持部24の主面(第1端子部18と対向する面)に4つの第1接合部22の各一部が接合されている。同様に、図8B及び図9Bに示すように、第2端子板14Bの4つの第2接合部26と第2支持部28とが別体に設けられ、且つ、第2支持部28の主面(第2端子部20と対向する面)に4つの第2接合部26の各一部が接合されている。
この場合も、第1支持部24の厚みt1は1.0〜1.2mmが好ましく、第1接合部22の厚みt2は0.2〜0.4mmであることが好ましい。同様に、第2支持部28の厚みt3は1.0〜1.2mmが好ましく、第2接合部26の厚みt4は0.2〜0.4mmであることが好ましい。
第1支持部24と第1接合部22との接合並びに第2支持部28と第2接合部26との接合は、半田付けや溶接(スポット溶接を含む)を用いることができ、接合強度のばらつきの観点からスポット溶接を用いることが好ましい。
第2フィルムコンデンサ10Bを製造する場合は、図10のステップS101において、図9Aに示すように、第1端子板14Aの第1支持部24の主面に4つの第1接合部22の各一部を接合して第1端子板14Aを完成させる。同様に、図9Bに示すように、第2端子板14Bの第2支持部28の主面に4つの第2接合部26の各一部を接合して第2端子板14Bを完成させる。
その後、図10のステップS102において、図8Aに示すように、コンデンサ素子12の第1端子部18に第1端子板14Aの第1接合部22を例えばスポット溶接して直接的に接合する。同様に、コンデンサ素子12の第2端子部20に第2端子板14Bの第2接合部26を例えばスポット溶接して直接的に接合する。これによって、第2フィルムコンデンサ10Bが完成する。
この第2フィルムコンデンサ10B及びその製造方法においても、第1接合部22(及び第2接合部26)の厚みt2(及び厚みt4)が第1支持部24(及び第2支持部28)の厚みt1(及び厚みt3)よりも小さく、0.2〜0.4mmであることから、溶接の信頼性が向上し、接合強度として、最小でも8kgf以上、平均値として9kgf以上を確保することができる。すなわち、半田を用いることなく、端子板の接合部とメタリコン端子部との接合状態の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明に係るフィルムコンデンサ及びその製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
図1Aは第1フィルムコンデンサを上面の方向から見て示す斜視図であり、図1Bは第1フィルムコンデンサを底面の方向から見て示す斜視図である。 図2Aは第1フィルムコンデンサの第1端子板を示す断面図であり、図2Bは第1フィルムコンデンサの第2端子板を示す断面図である。 図3Aは厚みが全て同じとされた第3端子板を示す斜視図であり、図3Bは厚みが全て同じとされた第4端子板を示す斜視図である。 図4Aは第3端子板の第1接合部を圧延して第1端子板を完成させた状態を示す斜視図であり、図4Bは第4端子板の第2接合部を圧延して第2端子板を完成させた状態を示す斜視図である。 第1フィルムコンデンサの製造方法を示す工程ブロック図である。 第1実験例(接合プロセスの違いによる接合強度の変化を見た実験例)の結果を示すグラフである。 第2実験例(第1接合部の厚みの違いによる接合強度の変化を見た実験例)の結果を示すグラフである。 図8Aは第2フィルムコンデンサを上面の方向から見て示す斜視図であり、図8Bは第2フィルムコンデンサを底面の方向から見て示す斜視図である。 図9Aは第2フィルムコンデンサの第1端子板を示す断面図であり、図2Bは第2フィルムコンデンサの第2端子板を示す断面図である。 第2フィルムコンデンサの製造方法を示す工程ブロック図である。
符号の説明
10A…第1フィルムコンデンサ 10B…第2フィルムコンデンサ
12…コンデンサ素子 14A…第1端子板
14B…第2端子板 16…巻回体
18…第1端子部 20…第2端子部
22…第1接合部 24…第1支持部
26…第2接合部 28…第2支持部

Claims (6)

  1. 電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の各メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサにおいて、
    前記端子板は、前記メタリコン端子部に溶接にて接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、
    前記支持部の厚みは1.0〜1.2mmであり、
    前記接合部の厚みが0.2〜0.4mmであることを特徴とするフィルムコンデンサ。
  2. 請求項1記載のフィルムコンデンサにおいて、
    前記複数の接合部と前記支持部とが一体に設けられていることを特徴とするフィルムコンデンサ。
  3. 請求項1記載のフィルムコンデンサにおいて、
    前記複数の接合部と前記支持部とが別体に設けられ、且つ、前記支持部の主面に前記複数の接合部の各一部が接合されていることを特徴とするフィルムコンデンサ。
  4. 電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の各前記メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサの製造方法において、
    前記端子板として、前記メタリコン端子部に接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、前記接合部と前記支持部の厚みが同じとされた端子板を用意する工程と、
    前記複数の接合部を圧延して前記接合部の厚みを薄くした後、前記メタリコン端子部に溶接する工程とを有することを特徴とするフィルムコンデンサの製造方法。
  5. 電極パターンが形成されたフィルムを巻回して構成された巻回体と、前記巻回体の両端にそれぞれ設けられたメタリコン端子部とを有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の各前記メタリコン端子部にそれぞれ接合された2つの端子板とを有するフィルムコンデンサの製造方法において、
    前記端子板として、前記メタリコン端子部に接合される複数の接合部と、前記複数の接合部に共通に設けられ、前記複数の接合部を支持する支持部とを有し、前記支持部の主面に前記複数の接合部の各一部が接合され、且つ、前記接合部の厚みが前記支持部の厚みよりも薄いとされた端子板を用意する工程と、
    前記複数の接合部を前記メタリコン端子部に溶接する工程とを有することを特徴とするフィルムコンデンサの製造方法。
  6. 請求項4又は5記載のフィルムコンデンサの製造方法において、
    前記溶接は、スポット溶接であることを特徴とするフィルムコンデンサの製造方法。
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