JP6679862B2 - 電子楽器、電子管楽器、楽音発生指示方法およびプログラム - Google Patents
電子楽器、電子管楽器、楽音発生指示方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
マウスピースと、
前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得する取得処理と、前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する発音指示処理を実行する処理部と
を具備することを特徴とする。
マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、処理部を有する電子管楽器に用いられる楽音発生指示方法であって、前記処理部が、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得し、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する、ことを特徴とする。
マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得するステップと、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示するステップと、
を実行させることを特徴とする。
A.外観
図1(a)は、本発明の一実施形態による電子管楽器100の外観を示す外観図である。この図に示す電子管楽器100は、角笛状の管体として形成される本体1と、この本体1の基端側に嵌着されるマウスピース2とから構成される。本体1の他端側には、楽音を放音するスピーカ3が設けられる。本体1の側部には、パワーオン・オフする電源スイッチの他、音色選択スイッチ等の各種操作スイッチ4が配設される。
次に、図2を参照して電子管楽器100の電気的構成を説明する。図2において、CPU10は、操作部16(スイッチ4を含む)が発生する各種スイッチイベントに従って楽器各部を動作形態を設定する他、口笛の発音原理(後述する)に基づき音源部17に発音・消音を指示する。ROM11は、CPU10にロードされる各種プログラムを記憶する。各種プログラムとは、後述するメインフロー、音程検出処理および音源処理を含む。なお、音程検出処理は、共振検知処理、ピッチ検出処理および発音ピッチ確定処理を含む。
次に、図3〜図6を参照して、上述した電子管楽器100のCPU10が実行するメインフロー、音程検出処理および音源処理を各動作について説明する。なお、音程検出処理は、共振検知処理、ピッチ検出処理および発音ピッチ確定処理を含む。また、以下の動作説明では、ことわりが無い限り、CPU10が動作の主体となる。
図3(a)は、CPU10が実行するメインフローの動作を示すフローチャートである。電源スイッチのオン操作でパワーオンされると、CPU10は図3(a)に図示する本処理を実行してステップSA1に処理を進め、電子管楽器100の各部を初期化するイニシャライズを行う。そして、イニシャライズが完了すると、ステップSA2を介して音程検出処理を実行する。
次に、図3(b)を参照して音程検出処理の動作を説明する。図3(b)は、音程検出処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインフローのステップSA2(図3(a)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図3(b)に図示するステップSB1に処理を進め、共振検知処理を実行する。
次に、図4を参照して共振検知処理の動作を説明する。図4は、共振検知処理の動作を示すフローチャートである。上述した音程検出処理のステップSB1(図3(b)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図4に図示するステップSC1に処理を進め、ホワイトノイズ発生部13から所定レベルのホワイトノイズ信号を発生させ、当該ホワイトノイズ信号をマウスピース2の内部に設けられたスピーカ20に供給してホワイトノイズ音を放音させる。こうして放音されるホワイトノイズ音は、マウスピース2の内部空間から当該マウスピース2を咥える吹奏者の口腔内へ伝わる。
次に、図5を参照してピッチ検出処理の動作を説明する。図5は、ピッチ検出処理の動作を示すフローチャートである。前述した音程検出処理のステップSB2(図3(b)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図5に図示するステップSD1に処理を進め、マウスピース2内部に設けられる圧力センサ22がオン状態であるか否かを判断する。ここで言う圧力センサ22がオン状態とは、圧力センサ22が息圧を検出している状態を指す。したがって、上記ステップSD1では、マウスピース2に息が吹き込まれているか否かを判断する。
次に、図6(a)を参照して発音ピッチ確定処理の動作を説明する。図6(a)は、発音ピッチ確定処理の動作を示すフローチャートである。前述した音程検出処理のステップSB3(図3(b)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図6(a)に図示するステップSE1に処理を進め、上述の共振検知処理で得た音高f1と、上述のピッチ検出処理で得た音高f2とが一致するか否かを判断する。一致すれば、音高f1(又は音高f2)を発音ピッチFに設定して本処理を終える。一方、一致しなければ、共振検知処理で得た音高f1を優先的に発音ピッチFに設定して本処理を終える。
次に、図6(b)を参照して音源処理の動作を説明する。図6(b)は、音源処理の動作を示すフローチャートである。前述したメインフローのステップSA3(図3(a)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図6(b)に図示するステップSF1に処理を進め、マウスピース2内部に設けられる圧力センサ22がオン状態、すなわちマウスピース2に息が吹き込まれているか否かを判断する。
次に、図7を参照して変形例による発音ピッチ確定処理の動作について説明する。図7(a)は変形例による発音ピッチ確定処理の動作を示すフローチャート、図7(b)は音高マップの一例を示す図である。上述の実施形態と同様、音程検出処理のステップSB3(図3(b)参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は図7(a)に図示するステップSG1に処理を進める。ステップSG1〜SG2では、音高マップを参照し、音高f1、f2に対応する発音ピッチFが有るか否かを判断する。
[請求項1]
マウスピースと、
前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得する取得処理と、前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する発音指示処理を実行する処理部と
を具備する電子管楽器。
前記処理部は、前記発音指示処理において、前記取得された共振周波数を、クロマチック音階を構成する複数種の音高のうち、最も近い音高に変換する第1の変換処理を実行する付記1記載の電子管楽器。
前記電子管楽器はさらに、前記マウスピース内に配設されたマイクを有し、
前記処理部は、前記取得処理において、前記吹奏者の口腔内にホワイトノイズを発生するとともに、前記ホワイトノイズの発生後に前記マイクにより集音された前記口腔内の音を分析することにより、前記口腔内の共振周波数を取得する処理を実行する付記1または2に記載の電子管楽器。
前記処理部はさらに、
前記センサの検出信号から周波数を抽出するとともに、前記抽出された周波数を、前記クロマチック音階を構成する複数種の音高のうち、最も近い音高に変換する第2の変換処理と、
前記第1の変換処理にて変換された音高と前記第2の変換処理にて変換された音高とが一致しない場合には、前記第1の変換処理にて変換された音高を前記発音すべき楽音の音高とする付記2に記載の電子管楽器。
マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、処理部を有する電子管楽器に用いられる楽音発生指示方法であって、前記処理部が、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得し、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する、楽音発生指示方法。
[請求項6]
マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得するステップと、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示するステップと、
を実行させるプログラム。
2 マウスピース
3 スピーカ
4 スイッチ
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 ホワイトノイズ発生部
14 息圧検出部
15 集音部
16 操作部
17 音源部
18 サウンドシステム
19 MIDIインタフェース
20 スピーカ
21 マイク
22 圧力センサ
100 電子管楽器
Claims (5)
- マウスピースと、
前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得する取得処理と、前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する発音指示処理を実行する処理部と
を具備する電子管楽器。 - 前記処理部は、前記発音指示処理において、前記取得された共振周波数を、クロマチック音階を構成する複数種の音高のうち、最も近い音高に変換する第1の変換処理を実行する請求項1記載の電子管楽器。
- 前記電子管楽器はさらに、前記マウスピース内に配設されたマイクを有し、
前記処理部は、前記取得処理において、前記吹奏者の口腔内にホワイトノイズを発生するとともに、前記ホワイトノイズの発生後に前記マイクにより集音された前記口腔内の音を分析することにより、前記口腔内の共振周波数を取得する処理を実行する請求項1または2に記載の電子管楽器。 - マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、処理部を有する電子管楽器に用いられる楽音発生指示方法であって、
前記処理部が、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得し、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示する、楽音発生指示方法。 - マウスピースと、前記マウスピースに吹き込まれる息圧もしくは息の流量の少なくとも一方を検出するセンサと、を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
前記マウスピースを咥えた吹奏者の口腔内の状態に対応した共振周波数を取得するステップと、
前記取得された共振周波数に対応する音高の楽音を、前記センサの検出結果に対応する音量で音源に発音指示するステップと、
を実行させるプログラム。
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JP2015181901A JP6679862B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 電子楽器、電子管楽器、楽音発生指示方法およびプログラム |
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JP2015181901A JP6679862B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 電子楽器、電子管楽器、楽音発生指示方法およびプログラム |
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JP2015181901A Active JP6679862B2 (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 電子楽器、電子管楽器、楽音発生指示方法およびプログラム |
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- 2015-09-15 JP JP2015181901A patent/JP6679862B2/ja active Active
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