JP6671633B2 - 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム - Google Patents

電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6671633B2
JP6671633B2 JP2016047791A JP2016047791A JP6671633B2 JP 6671633 B2 JP6671633 B2 JP 6671633B2 JP 2016047791 A JP2016047791 A JP 2016047791A JP 2016047791 A JP2016047791 A JP 2016047791A JP 6671633 B2 JP6671633 B2 JP 6671633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
signal
subtone
musical
instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016047791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017161798A (ja
Inventor
仲江 哲一
哲一 仲江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2016047791A priority Critical patent/JP6671633B2/ja
Publication of JP2017161798A publication Critical patent/JP2017161798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6671633B2 publication Critical patent/JP6671633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

本発明は、ビギナーユーザでも簡単にサブトーンを発音可能な電子管楽器、楽音発生方法およびプログラムに関する。
一般に電子管楽器では、アコースティック管楽器と同様のキー位置に音高指定用のスイッチ(音高キー)を設けておき、そのスイッチ操作によって楽音の音高を指定すると共に、マウスピース内に吹き込む息の吹圧を検出する圧力センサを設け、この圧力センサにより検出される吹圧に応じて楽音の音量を決定するように構成されている。
この種の楽器として、例えば特許文献1には、マウスピースに接触するユーザの上唇および下唇の位置を検出し、検出した上唇位置および下唇位置に応じて生成されるパラメータに従って楽音形成することで例えばユーザの頬や咽の動きに従って発生楽音の音色を制御する技術が開示されている。
特開2000−122641号公報
ところで、上述した特許文献1に開示の技術では、マウスピースに接触するユーザの上唇および下唇の位置を検出して得たパラメータに基づきユーザの頬や咽の動きに応じた音色制御を実現するが、とりわけジャズ演奏で多用され、息が漏れるような音を含んだ柔らかなサウンドとして知られるサブトーンをビギナーユーザが簡単に発音させることが出来ない、という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ビギナーユーザでも簡単にサブトーンを発音させることが出来る電子管楽器、楽音発生方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明の電子管楽器は、
指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させる楽器音信号発生部と、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて設定されたフィルタ特性に従ってノイズ信号をフィリタリングすることによりサブトーン信号を発生するサブトーン信号発生部と、
前記楽器音信号発生部で発生された楽器音信号と、前記サブトーン信号発生部で発生されたサブトーン信号とに基づいた楽音信号を出力する楽音信号出力部と
を具備することを特徴とする。
本発明の楽音方法は、電子管楽器に用いられる楽音発生方法であって、前記電子管楽器が、
指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生し、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高と基づいて設定されたフィルタ特性に従ってノイズ信号をフィリタリングすることによりサブトーン信号を発生し、
前記楽器音信号と、前記サブトーン信号とに基づいた楽音信号を出力する、
ことを特徴とする。
本発明のプログラムは、楽器音信号発生部、サブトーン信号発生部及び楽音信号出力部を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
前記楽器音信号発生部に、指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させるステップと、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて設定されたフィルタ特性に従ってノイズ信号をフィリタリングすることによりサブトーン信号を発生させるステップと、
前記楽音信号出力部に、前記楽器音信号と前記サブトーン信号とに基づいた楽音信号を出力させるステップと、
を実行させることを特徴とする。
本発明では、ビギナーユーザでも簡単にサブトーンを発音させることが出来る。
本発明の一実施形態による電子管楽器100の全体構造を示す外観図およびマウスピース6の構造を示す断面図である。 電子管楽器100の電気的構成を示すブロック図である。 ROM11に格納される主要データの構成およびROM11に記憶される楽器信号用フィルタパラメータテーブルMFTの構成を示す図である。 ROM11に記憶されるサブトーン信号用フィルタパラメータテーブルSFTの構成、円筒形管体のフィルタ特性の一例および円錐管体のフィルタ特性の一例を示す図である。 CPU13の処理機能により形成される楽音発生部の構成を示すブロック図である。 CPU13が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。 CPU13が実行する楽器音信号発生処理およびサブトーン信号発生処理の各動作を示すフローチャートである。 非線形変換テーブルNLTの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構造
先ず図1を参照して本発明の一実施形態による電子管楽器100の全体構造について説明する。図1(a)は、アコースティック管楽器の「サックス」形状を模した電子管楽器100の全体構造を示す外観図、図1(b)はマウスピース6の構造を示す断面図である。図1(a)において、サックス形状を為す本体1の正面には、運指操作(音高を指定する演奏操作)される音高キー2が配設される。本体1の開口端3側の内部には、楽音を放音するスピーカ4が設けられる。また、本体1の側面側には、電源をパワーオン・オフする電源スイッチの他、後述する音色選択スイッチ等の各種操作スイッチを有する操作部5が設けられる。
本体1の基端には、マウスピース6が嵌着されると共に、このマウスピース6を介して吹奏者が吹き込む息の吹圧を検出する吹圧センサ8が配設される。マウスピース6は、図1(b)に図示する構造の下唇圧センサ7を備える。下唇圧センサ7は、マウスピース6を咥える吹奏者の下唇に当接して押圧されるラバー7aと、当該ラバー7aに加わる押圧を検出する圧力センサ7bとから構成され、マウスピース6に接触する吹奏者の下唇圧を検出する。
B.構成
次に、図2を参照して電子管楽器100の電気的構成について説明する。図2は、電子管楽器100の電気的構成を示すブロック図である。図2において、下唇圧センサ7は、マウスピース6に接触する吹奏者の下唇圧を検出して下唇圧信号を出力する。吹圧センサ8は、マウスピース6から吹き込まれる息の吹圧を検出して吹圧信号を出力する。
A/D変換部10は、下唇圧センサ7から出力される下唇圧信号および吹圧センサ8から出力される吹圧信号を、それぞれレベル増幅した後、CPU13の制御の下に、時分割にA/D変換して下唇圧データDrおよび吹圧データDpを発生する。このA/D変換部10が出力する下唇圧データDrおよび吹圧データDpは、CPU13の制御の下に、後述するRAM12のバッファエリアに一時記憶される。
本体1の正面に配列される音高キー2(図1(a)参照)は、吹奏者の運指操作(音高を指定する演奏操作)に応じた音高データPを発生する。発音音高を表す音高データPは、CPU13に取り込まれる。操作部5は、電源をパワーオン・オフする電源スイッチの他、後述する音色選択スイッチ等の各種操作スイッチを有し、操作されるスイッチ種に応じたスイッチイベントを発生する。操作部5が発生するスイッチイベントは、CPU13に取り込まれる。
ROM11は、図3(a)に図示するように、プログラムデータエリアPDA、波形データエリアWDAおよびフィルタパラメータエリアFPAを備える。ROM11のプログラムデータエリアPDAには、CPU13において実行される各種プログラムのデータが格納される。各種プログラムとは、後述するメインルーチン、楽器音信号発生処理およびサブトーン信号発生処理を実行するプログラムを含む。
ROM11の波形データエリアWDAには、例えばフルート、トランペット、サックス等の各種アコースティック管楽器の楽器音をサンプリングして得た音色(楽器種)毎の波形データ(PCMデータ)が格納される。各種音色(楽器種)毎の波形データは、音色番号に対応付けて音色TC(1)〜TC(n)に格納される。ROM11のフィルタパラメータエリアFPAには、楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTおよびサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTが格納される。
図3(b)を参照して楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTの構成について説明する。楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTは、発生する楽器音の音色(楽器種)と、前述した下唇圧データDrとに対応したフィルタパラメータを読み出す2次元データテーブルである。この楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTから読み出されるフィルタパラメータは、デジタル制御フィルタDCFから構成されるフィルタ部142(後述する)にセットされるフィルタ係数であり、具体的にはローパス特性を設定する。
すなわち、図3(b)を参照して説明すると、例えば発生する楽器音の音色として「フルート」が選択された状態で、下唇圧データDrが0≦Dr<閾値TH1の範囲にあると、高域カットオフ周波数fc1のローパス特性を設定するフィルタ係数が楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTから読み出される。同様に、下唇圧データDrが閾値TH1≦Dr<閾値TH2の範囲ならば、高域カットオフ周波数fc2のローパス特性を、閾値TH2≦Dr<最大値MAXの範囲ならば、高域カットオフ周波数fc3のローパス特性をそれぞれ設定するフィルタ係数が読み出される。
このように、2次元データテーブルを構成する楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTは、発生する楽器音の音色(楽器種)と下唇圧データDrとに応じて変化するローパス特性を設定するフィルタ係数を発生する。具体的には、音色(楽器種)の音域が高いほど又は下唇圧データDrが大きいほど高域カットオフ周波数を上げるフィルタ係数を発生し、これにより後述のフィルタ部142において楽器音の高音域を抑制する。こうして楽器音の高音域を抑制する理由は、後述するサブトーン信号(ホワイトノイズ)を聴覚的に強調する為である。
次に、図4(a)を参照してROM11のサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTの構成について説明する。サブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTは、発生する楽器音の音色(楽器種)と、音高キー2の運指操作で指定される音高データP(発音音高)とに対応したフィルタパラメータを読み出す2次元データテーブルである。このサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTから読み出されるフィルタパラメータは、デジタル制御フィルタDCFから構成されるフィルタ部152(後述する)に供給されるフィルタ係数であり、具体的には発生する楽器音の音色(楽器種)が円筒形管体に属する場合にハイパス特性を設定し、円錐形管体に属する場合にバンドパス特性を設定する。
ここで、楽器音の音色(楽器種)が円筒形管体に属する場合にハイパス特性を設定し、円錐形管体に属する場合にバンドパス特性を設定する理論的背景について概説する。実際のアコースティック管楽器における共鳴気柱の音響学的性質は、リード側からみたときの音響インピーダンスで表現できることが知られている。そして、音孔を持つ円筒形管体では、円柱気柱の音響インピーダンスと、音孔位置に対応した負荷に相当する放射インピーダンスとの合成インピーダンスが音響特性に相当する。
こうした理論的背景を電気回路のアナロジーとして捉え、音孔を持つ円筒形管体の管楽器であるフルートについて実際に周波数特性を計測してみると、図4(b)に図示するハイパスフィルタHPFの特性を知見として取得した。このフィルタ特性は、音孔の開閉で発音音高をそれぞれ「A3音」、「C4音」、「E4音」、「A4音」および「A5音」とした場合における合成インピーダンスに基づく周波数特性であり、発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するHPFとなる。
一方、円錐形管体の場合は、径の異なる短い円筒気柱を次々に接続したものとして近似する。そして、音孔を持つ円錐形管体の管楽器であるトランペットについて実際に周波数特性を計測してみると、図4(c)に図示するバンドパスフィルタBPFとして取得した。このフィルタ特性は、円筒形管体と同様、音孔の開閉で発音音高をそれぞれ「A3音」、「C4音」、「E4音」、「A4音」および「A5音」とした場合における合成インピーダンスに基づく周波数特性であり、発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するBPFとなる。
上述した理論的背景に基づき再び図4(a)を参照してサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTについて具体的に説明する。例えば発生する楽器音が円筒形管体に属する音色として「フルート」が選択された状態で、音高データPがA3音未満であると、HPF1の特性を設定するフィルタ係数がサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTから読み出される。同様に、音高データPがA3音以上C4音未満ならばHPF2の特性を、音高データPがC4音以上A4音未満ならばHPF3の特性を、音高データPがA4音以上A5音未満ならばHPF4の特性、すなわち発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するハイパス特性をそれぞれ設定するフィルタ係数が読み出される。
さらに、例えば発生する楽器音が円錐形管体に属する音色として「トランペット」が選択された状態で、音高データPがA3音未満であると、BPF1の特性を設定するフィルタ係数がサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTから読み出される。同様に、音高データPがA3音以上C4音未満ならばBPF2の特性を、音高データPがC4音以上A4音未満ならばBPF3の特性を、音高データPがA4音以上A5音未満ならばBPF4の特性、すなわち発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するバンドパス特性をそれぞれ設定するフィルタ係数が読み出される。
このように、2次元データテーブルを構成するサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFTは、円筒形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するHPFのフィルタ係数を発生し、一方、円錐形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するBPFのフィルタ係数を発生する。
次に、再び図1を参照して実施形態の構成について説明を進める。図1において、RAM12は、ワークエリアおよびバッファエリアを備える。RAM12のワークエリアは、CPU13の作業領域として用いられ、各種レジスタ・フラグが一時記憶される。RAM12のバッファエリアは、CPU13が指示する循環アドレスに従ってリングバッファとして用いられ、前述したA/D変換部10から出力される下唇圧データDrおよび吹圧データDpを順次取り込む。
CPU13は、ROM11のプログラムデータエリアPDAに格納されるメインルーチン、楽器音信号発生処理およびサブトーン信号発生処理の各プログラムの機能に基づき楽音発生部を構成する。楽音発生部は、楽器音信号を発生する楽器音信号発生部14、サブトーン信号を発生するサブトーン信号発生部15、楽器音信号とサブトーン信号とを加算して楽音データWを出力する加算部16を備える。これら機能的構成要素14〜16からなる楽音発生部の構成については追って詳述する。
D/A変換部17は、上記加算部16から出力される楽音データWをアナログ形式の楽音信号に変換して出力する。アンプ18は、D/A変換部17から出力される楽音信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施した後、これを増幅してスピーカ4から放音させる。
C.楽音発生部の構成
次に、図5を参照してCPU13の処理機能で形成される楽音発生部の構成について説明する。図5は、CPU13の処理機能で形成される楽音発生部の構成を示すブロック図である。楽器音信号発生部14は、波形発生部141、フィルタ部142および増幅器143を備える。波形発生部141は、公知の波形データ読み出し方式で構成される。すなわち、波形発生部141は、ROM11の波形データエリアWDAに格納される各種音色の波形データの内、音色選択スイッチ操作で選択された音色TCの波形データを、音高データPに対応した読み出し速度で読み出して出力する。
フィルタ部142は、デジタル制御フィルタDCFから構成され、前述した楽器音用フィルタパラメータテーブルMFT(図3(b)参照)から出力されるフィルタ係数に従ったローパス特性に基づいて前段の波形発生部141から出力される楽器音(波形データ)をフィルタリングして出力する。
フィルタ部142では、前述したように、音色(楽器種)の音域が高いほど又は下唇圧データDrが大きいほど高域カットオフ周波数を上げるフィルタ係数が楽器音用フィルタパラメータテーブルMFTから供給される。すなわち、フィルタ部142では、楽器音信号に加算されるサブトーン信号(ホワイトノイズ)を聴覚的に強調するために楽器音の高音域を抑制する。増幅器143は、吹圧データDpに応じて、フィルタ部142から出力される楽器音(波形データ)をレベル増幅して音量制御された楽器音信号を発生する。
サブトーン信号発生部15は、ホワイトノイズ発生部151、フィルタ部152、吹圧検知部153および増幅器154を備える。ホワイトノイズ発生部151は、例えば線形合同法などを用いてホワイトノイズ信号を発生する。フィルタ部152は、デジタル制御フィルタDCFから構成され、前述したサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFT(図4(a)参照)から出力されるフィルタ係数に従った特性に基づいて前段のホワイトノイズ発生部151から出力されるホワイトノイズ信号をフィルタリングする。
すなわち、フィルタ部152では、楽器音信号発生部14側で発生する楽器音が円筒形管体に属する音色であると、発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するハイパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングし、一方、楽器音信号発生部14側で発生する楽器音が円錐形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するバンドパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングする。これにより、実際のアコースティック管楽器のサブトーンの発生メカニズムをシミュレートする。
吹圧検知部153は、前述した吹圧データDpに応じて増幅器154の動作をオンオフ制御する。具体的には、吹圧データDpが所定の閾値THを超えると、増幅器154をオン状態(動作状態)に設定し、一方、所定の閾値THを超えなければ、増幅器154をオフ状態(非動作状態)に設定する。増幅器154は、下唇圧データDrに応じて、フィルタ部152から出力されたホワイトノイズ信号をレベル増幅してサブトーン信号を発生する。加算部16は、楽器音信号発生部14から出力される楽器音信号に、サブトーン信号発生部15から出力されるサブトーン信号を加算合成して楽音データWを発生する。
C.動作
次に、図6〜図7を参照して上記構成による電子管楽器100のCPU13が実行するメインルーチン、楽器音信号発生処理およびサブトーン信号発生処理の各動作について説明する。なお、以下の動作説明では、ことわりが無い限り動作の主体はCPU13である。
(1)メインルーチンの動作
図6は、CPU13が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。電源スイッチ操作により電子管楽器100がパワーオンすると、CPU13は図6に図示するステップSA1に処理を進め、電子管楽器100の各部を初期化するイニシャライズを行う。イニシャライズが完了すると、ステップSA2に進み、音色スイッチ処理を実行する。この音色スイッチ処理では、発生する楽器音の音色(楽器種)の音色番号をユーザの音色選択スイッチ操作により選択すると、選択された音色番号nに対応付けられた音色TC(n)の波形データを指定する。
次に、ステップSA3では、マウスピース6に吹き込むユーザ(吹奏者)の息に応じて吹圧センサ8により検出された吹圧信号をA/D変換し、これにより得られる吹圧データDpをRAM12のバッファエリアに一時記憶する吹圧検出処理を実行する。続いて、ステップSA4では、マウスピース6に接触するユーザ(吹奏者)の下唇で押圧される下唇圧センサ7により検出された下唇圧信号をA/D変換し、これにより得られる下唇圧データDrをRAM12のバッファエリアに一時記憶する吹圧検出処理を実行する。
次いで、ステップSA5では、音高キー2の運指操作(音高を指定する演奏操作)に応じた音高データPを発生する音高キースイッチ処理を実行する。そして、ステップSA6を介して楽器音信号発生処理を実行する。楽器音信号発生処理では、後述するように、ユーザ操作で選択された音色番号nの音色TC(n)の楽器音(波形データ)を、音高データPに対応した読み出し速度でROM11から読み出し、読み出した楽器音(波形データ)を、音色TC(n)と下唇圧データDrとに応じて設定されるローパス特性に従ってフィルタリングした後、吹圧データDpに応じてレベル増幅して音量制御した楽器音信号を形成する。
続いて、ステップSA7を介してサブトーン信号発生処理を実行する。サブトーン信号発生処理では、後述するように、マウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれ、吹圧データDpが所定の閾値THを超えると、実際のアコースティック管楽器のサブトーンの発生メカニズムをシミュレートする為に、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号が円筒形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するハイパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングし、一方、楽器音信号が円錐形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するバンドパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングする。こうしてフィルタリングされたホワイトノイズ信号を下唇圧データDrに応じてレベル増幅したサブトーン信号を形成し、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号に加算合成して楽音データWを発生する。
次に、ステップSA8では、例えば操作部5にオクターブキーが配設されている場合には、当該オクターブキーの操作に応じて発音音高をオクターブシフトさせる等の、その他の処理を実行する。そして、以後は電源スイッチ操作でパワーオフされるまで上述のステップSA2〜SA8を繰り返し実行する。
(2)楽器音信号発生処理の動作
図7(a)は、CPU13が実行する楽器音信号発生処理の動作を示すフローチャートであり、前述したCPU13の機能的構成における楽器音信号発生部14(図5参照)の動作に相当する。上述のステップSA6を介して本処理が実行されると、CPU13は図7(a)に図示するステップSB1に処理を進め、ROM11の波形データエリアWDAに格納される各種音色の波形データの内、音色選択スイッチ操作で選択された音色番号nの音色TC(n)の楽器音(波形データ)を、音高データPに対応した読み出し速度で読み出す波形発生処理を実行する。
次に、ステップSB2に進み、フィルタ処理を実行する。フィルタ処理では、選択された音色番号nの音色TC(n)と下唇圧データDrとに応じて楽器音用フィルタパラメータテーブルMFT(図3(b)参照)から取得したフィルタ係数で設定されるローパス特性に従い、上記ステップSB1で発生させた楽器音(波形データ)をフィルタリングして出力する。前述したように、ここでは音色TCに対応した楽器種の音域が高いほど又は下唇圧データDrが大きいほど高域カットオフ周波数を上げるフィルタ係数を発生して楽器音(波形データ)の高音域を抑制する。この結果、サブトーン信号(ホワイトノイズ)を聴覚的に強調することが可能になる。
そして、ステップSB3では、上記ステップSB2においてフィルタリングされた楽器音(波形データ)を、前述したステップSA3で取得した吹圧データDpに応じてレベル増幅して音量制御した楽器音信号を形成して本処理を終える。
このように、楽器音信号発生処理では、ユーザの音色選択スイッチ操作により選択された音色番号nの音色TC(n)の楽器音(波形データ)を、音高データPに対応した読み出し速度でROM11から読み出し、読み出した楽器音(波形データ)を音色TC(n)と下唇圧データDrとに応じて設定されるローパス特性に従ってフィルタリングした後、吹圧データDpに応じてレベル増幅して音量制御した楽器音信号を形成する。
(3)サブトーン信号発生処理の動作
図7(b)は、CPU13が実行するサブトーン信号発生処理の動作を示すフローチャートであり、前述したCPU13の機能的構成におけるサブトーン信号発生部15、加算部16(図5参照)の動作に相当する。前述したステップSA7を介して本処理が実行されると、CPU13は図7(b)に図示するステップSC1に処理を進め、吹圧データDpが所定の閾値THより大きいか、つまりマウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれているか否かを判断する。所定以上の流速で息が吹き込まれていなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSC5に進む。
一方、マウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれ、吹圧データDpが所定の閾値THを越えると、上記ステップSC1の判断結果は「YES」になり、ステップSC2に進む。ステップSC2では、例えば線形合同法などを用いてホワイトノイズ信号を発生する。続いて、ステップSC3では、ホワイトノイズフィルタ処理を実行する。ホワイトノイズフィルタ処理では、選択された音色TC(n)と音高データPとに応じてサブトーン用フィルタパラメータテーブルSFT(図4(a)参照)から取得したフィルタ係数で設定されるハイパス特性又はバンドパス特性に従い、上記ステップSC1で発生させたホワイトノイズをフィルタリングして出力する。
このステップSC3では、前述したように、実際のアコースティック管楽器のサブトーンの発生メカニズムをシミュレートする為に、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号が円筒形管体に属する音色である場合には、音高データPで表される発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するハイパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングし、一方、楽器音信号が円錐形管体に属する音色である場合には、音高データPで表される発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するバンドパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングする。
次に、ステップSC4では、上記ステップSC3においてフィルタリングされたホワイトノイズ信号を、前述したステップSA4で取得した下唇圧データDrに応じてレベル増幅してサブトーン信号を形成する。そして、ステップSC5では、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号に、上記ステップSC4で形成したサブトーン信号を加算合成して楽音データWを発生して本処理を終える。なお、マウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれず、吹圧データDpが所定の閾値THを超えない場合、つまり上述のステップSC1の判断結果が「NO」の場合には、サブトーン信号が形成されず、楽器音信号だけを含む楽音データWを発生して本処理を終える。
このように、サブトーン信号発生処理では、マウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれ、吹圧データDpが所定の閾値THを超えると、実際のアコースティック管楽器のサブトーンの発生メカニズムをシミュレートする為に、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号が円筒形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて低域カットオフ周波数も上昇変化するハイパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングし、一方、楽器音信号が円錐形管体に属する音色ならば、発音音高が上がるに連れて共振周波数(帯域中心周波数)およびQ値(選択度)も上昇変化するバンドパス特性でホワイトノイズ信号をフィルタリングする。こうしてフィルタリングされたホワイトノイズ信号を下唇圧データDrに応じてレベル増幅したサブトーン信号を形成し、前述の楽器音信号発生処理で発生させた楽器音信号に加算合成して楽音データWを発生する。
以上説明したように、本実施形態では、指定音色の楽器音を指定音高で発生させた楽器音信号をマウスピース6の吹圧に応じて音量制御する一方、この楽器音信号の音色および音高に応じて、管楽器のサブトーン発生メカニズムをシミュレートするフィルタ特性を設定し、設定されたフィルタ特性でホワイトノイズをフィリタリングして得たサブトーン信号を楽器音信号に加算合成して楽音形成するので、ビギナーユーザでも簡単にサブトーンを発音させることが出来る。
なお、上述した実施形態では、マウスピース6に接触する吹奏者の下唇圧を検出した下唇圧データDrに応じてサブトーン信号をレベル増幅するようにした。つまり、ビギナーユーザでも出来るだけ簡単にサブトーンを発音可能にする為、マウスピース6に接触する下唇圧が強いほど楽器音信号に加算合成するサブトーン信号のレベルを上げる仕様となっている。
これに替えて、管楽器の吹奏の仕方にある程度慣れたユーザを対象とする場合には、実際のサブトーン奏法と同じように、マウスピース6に接触する下唇圧を弱めにした状態のときに大きいサブトーンが発生する仕様にすることも可能である。こうした仕様にするには、例えば図8に図示する非線形変換テーブルNLTを設け、この非線形変換テーブルNLTで下唇圧データDrを変換した値を前述の増幅器154(図5参照)に入力する構成とすればよい。このような構成によれば、管楽器の吹奏の仕方にある程度慣れたユーザがサブトーン奏法を練習することが可能になる。
また、上述した実施形態では、マウスピース6から所定以上の流速で息が吹き込まれ、吹圧データDpが所定の閾値THを超えると、実際のアコースティック管楽器のサブトーンの発生メカニズムをシミュレートするようにしたが、さらに発生させたサブトーンに対し、所定の閾値THを超えた吹圧データDpに応じてビブラート等の効果を付与してサブトーンを修飾することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させる楽器音信号発生部と、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタにより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生するサブトーン信号発生部と、
前記楽器音信号発生部で発生された楽器音信号と、前記サブトーン信号発生部で発生されたサブトーン信号とを出力する出力部と
を具備する電子管楽器。
[請求項2]
前記サブトーン信号発生部は、前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて、前記フィルタの特性を決定するためのフィルタ係数を出力するフィルタ係数出力部をさらに有し、
前記フィルタは、前記フィルタ係数出力部により出力されたフィルタ係数により決定された特性に従って前記ノイズ信号をフィリタリングすることによりサブトーン信号を発生する、請求項1に記載の電子管楽器。
[請求項3]
前記フィルタ係数出力部は、前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいたフィルタ係数を出力するフィルタパラメータテーブルである、請求項2に記載の電子管楽器。
[請求項4]
前記フィルタは、前記指定された楽器種類が円筒形管体に属する楽器である場合に、前記指定された音高に基づいてカットオフ周波数が決定されるハイパスフィルタの特性を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子管楽器。
[請求項5]
前記フィルタは、前記指定された音高が高くなるに従って、前記カットオフ周波数を上昇させるハイパスフィルタ特性を有する、請求項4に記載の電子管楽器。
[請求項6]
前記フィルタは、前記指定された楽器種類が円錐形管体に属する楽器である場合に、前記指定された音高に基づいて共振周波数及び選択度が決定されるバンドパスフィルタの特性を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子管楽器。
[請求項7]
前記フィルタは、前記指定された音高が高くなるに従って、前記共振周波数及び選択度を大きくするバンドパスフィルタの特性を有する、請求項6に記載の電子管楽器。
[請求項8]
前記電子管楽器はさらに、前記マウスピースに接触する吹奏者の下唇圧を検出する下唇圧センサと、前記フィルタから出力される前記サブトーン信号のレベルを、前記下唇圧センサにて検出された下唇圧に応じて制御する増幅部と、を有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子管楽器。
[請求項9]
前記サブトーン信号発生部は、前記息のレベルが予め定められた閾値を超えると前記増幅部を動作状態とし、前記息のレベルが予め定められた閾値以下の場合は前記増幅部を非動作状態とする吹圧検知部をさらに有する請求項8に記載の電子管楽器。
[請求項10]
前記出力部は、前記楽器音信号発生部で発生された楽器音信号と、前記サブトーン信号発生部で発生されたサブトーン信号とを加算して出力する、請求項1乃至9のいずれかに記載の電子管楽器。
[請求項11]
電子管楽器に用いられる楽音発生方法であって、前記電子管楽器が、
指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生し、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタににより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生し、
前記楽器音信号と、前記サブトーン信号とを出力する、楽音信号発生方法。
[請求項12]
楽器音信号発生部、サブトーン信号発生部及び楽音信号出力部を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
前記楽器音信号発生部に、指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させるステップと、
前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタにより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生させるステップと、
前記楽音信号出力部に、前記楽器音信号と前記サブトーン信号と出力させるステップと、
を実行させるプログラム。
1 本体
2 音高キー
3 開口端
4 スピーカ
5 操作部
6 マウスピース
7 下唇圧センサ
8 吹圧センサ
10 A/D変換部
11 ROM
12 RAM
13 CPU
14 楽器音信号発生部
141 波形発生部
142 フィルタ部
143 増幅器
15 サブトーン信号発生部
151 ホワイトノイズ発生部
152 フィルタ部
153 吹圧検知部
154 増幅器
16 加算部
17 D/A変換部
18 アンプ
100 電子管楽器

Claims (12)

  1. 指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させる楽器音信号発生部と、
    前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタにより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生するサブトーン信号発生部と、
    前記楽器音信号発生部で発生された楽器音信号と、前記サブトーン信号発生部で発生されたサブトーン信号とを出力する出力部と
    を具備する電子管楽器。
  2. 前記サブトーン信号発生部は、前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて、前記フィルタの特性を決定するためのフィルタ係数を出力するフィルタ係数出力部をさらに有し、
    前記フィルタは、前記フィルタ係数出力部により出力されたフィルタ係数により決定された特性に従って前記ノイズ信号をフィリタリングすることによりサブトーン信号を発生する、請求項1に記載の電子管楽器。
  3. 前記フィルタ係数出力部は、前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいたフィルタ係数を出力するフィルタパラメータテーブルである、請求項2に記載の電子管楽器。
  4. 前記フィルタは、前記指定された楽器種類が円筒形管体に属する楽器である場合に、前記指定された音高に基づいてカットオフ周波数が決定されるハイパスフィルタの特性を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子管楽器。
  5. 前記フィルタは、前記指定された音高が高くなるに従って、前記カットオフ周波数を上昇させるハイパスフィルタ特性を有する、請求項4に記載の電子管楽器。
  6. 前記フィルタは、前記指定された楽器種類が円錐形管体に属する楽器である場合に、前記指定された音高に基づいて共振周波数及び選択度が決定されるバンドパスフィルタの特性を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子管楽器。
  7. 前記フィルタは、前記指定された音高が高くなるに従って、前記共振周波数及び選択度を大きくするバンドパスフィルタの特性を有する、請求項6に記載の電子管楽器。
  8. 前記電子管楽器はさらに、前記マウスピースに接触する吹奏者の下唇圧を検出する下唇圧センサと、前記フィルタから出力される前記サブトーン信号のレベルを、前記下唇圧センサにて検出された下唇圧に応じて制御する増幅部と、を有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子管楽器。
  9. 前記サブトーン信号発生部は、前記息のレベルが予め定められた閾値を超えると前記増幅部を動作状態とし、前記息のレベルが予め定められた閾値以下の場合は前記増幅部を非動作状態とする吹圧検知部をさらに有する請求項8に記載の電子管楽器。
  10. 前記出力部は、前記楽器音信号発生部で発生された楽器音信号と、前記サブトーン信号発生部で発生されたサブトーン信号とを加算して出力する、請求項1乃至9のいずれかに記載の電子管楽器。
  11. 電子管楽器に用いられる楽音発生方法であって、前記電子管楽器が、
    指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生し、
    前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタににより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生し、
    前記楽器音信号と、前記サブトーン信号とを出力する、楽音信号発生方法。
  12. 楽器音信号発生部、サブトーン信号発生部及び楽音信号出力部を有する電子管楽器として用いられるコンピュータに、
    前記楽器音信号発生部に、指定された楽器種類と指定された音高とに基づいた楽器音信号を、マウスピースに吹き込まれる息に応じたレベルで発生させるステップと、
    前記指定された楽器種類と前記指定された音高とに基づいて決定された特性を有するフィルタにより、ノイズ信号をフィリタリングしてサブトーン信号を発生させるステップと、
    前記楽音信号出力部に、前記楽器音信号と前記サブトーン信号と出力させるステップと、
    を実行させるプログラム。
JP2016047791A 2016-03-11 2016-03-11 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム Active JP6671633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047791A JP6671633B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016047791A JP6671633B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017161798A JP2017161798A (ja) 2017-09-14
JP6671633B2 true JP6671633B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=59857864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016047791A Active JP6671633B2 (ja) 2016-03-11 2016-03-11 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6671633B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS499369B1 (ja) * 1968-01-18 1974-03-04
JP2504183B2 (ja) * 1989-04-27 1996-06-05 ヤマハ株式会社 楽音合成装置
JP2504324B2 (ja) * 1990-11-02 1996-06-05 ヤマハ株式会社 楽音合成装置
JPH0772853A (ja) * 1993-06-29 1995-03-17 Yamaha Corp 電子管楽器
JP3039232B2 (ja) * 1993-10-25 2000-05-08 ヤマハ株式会社 変調信号発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017161798A (ja) 2017-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6020109B2 (ja) 伝達特性を算出するための装置及び方法
JP5803720B2 (ja) 電子管楽器、振動制御装置及びプログラム
JP5573263B2 (ja) 信号処理装置および弦楽器
CN105185366B (zh) 电子乐器、发音控制方法
JP2007256736A (ja) 電気楽器
JP2021185434A (ja) 電子管楽器及び楽音生成装置、楽音生成方法、プログラム
GB2559135A (en) Transducer apparatus for an edge-blown aerophone and an edge-blown aerophone having the transducer apparatus
JP6728843B2 (ja) 電子楽器、楽音発生装置、楽音発生方法及びプログラム
JP2011180546A (ja) 電子管楽器
JP7140083B2 (ja) 電子管楽器、電子管楽器の制御方法及びプログラム
JP5614045B2 (ja) 電子管楽器
JP6671633B2 (ja) 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム
JP6326976B2 (ja) 電子楽器、電子楽器の発音制御方法、およびプログラム
JP6648457B2 (ja) 電子楽器、音波形発生方法、及びプログラム
JP6753250B2 (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法、電子楽器、及びプログラム
WO2015111657A1 (ja) 音響効果設定方法
Flores et al. HypeSax: Saxophone acoustic augmentation.
JP5157488B2 (ja) パラメータ設定装置、音響生成装置およびプログラム
JP2011027801A (ja) 電子管楽器
JP6569255B2 (ja) 電子楽器、電子楽器の発音制御方法、およびプログラム
JP2017173679A (ja) 楽音制御装置、電子管楽器、楽音制御方法およびプログラム
JP4131288B2 (ja) 演奏アシスト装置
JP2017167418A (ja) 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム
KR100465754B1 (ko) 미디마이크를 이용한 디지털 작곡기
JP2016177118A (ja) 電子楽器、電子楽器の発音制御方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6671633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150