JP2011027801A - 電子管楽器 - Google Patents

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Tetsukazu Nakae
哲一 仲江
Junichi Minamitaka
純一 南高
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Abstract


【課題】 フルートなど横笛に類する形態を有し、横笛の固有の演奏形態に応じた適切な音高および音色の楽音を発生する。
【解決手段】 マウスピース14に設けられた孔部16の端面に配置された第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ26は、電子管楽器10の本体の断面の半径方向に沿って配置される。CPU21は、キースイッチ部24を構成する複数のキースイッチ31、32の操作状態に基づいて特定される音高の楽音を、第1のブレスセンサおよび第2のブレスセンサのセンサ値に基づいた音量レベルで発音するように音源部27に指示する。CPU21は、第1のブレスセンサ35の第1のセンサ値が、第2のブレスセンサ36のセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、キースイッチの操作状態に基づく音高の1オクターブ高い音高の楽音を発生する音源部27に指示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フルートなどを含む横笛に類する形態をとる電子管楽器に関する。
従来、サックスやクラリネットに類する形態をとる電子管楽器が提案されている。たとえば、特許文献1には、通常の管楽器としても、電子管楽器としても使用可能な楽器が開示されている。特許文献1に開示された電子管楽器は、マウスピースに、光学式のタンギングセンサ、感圧センサであるリップセンサおよびブレス圧を検出するウィンドセンサ(ブレスセンサ)とが設けられている。タンギングセンサは、演奏者の舌が接近したことを検知する。リップセンサは、演奏者の唇がリード部を押さえつけたときの圧力を検知する。また、ウィンドセンサは、演奏者がマウスピース内部に吹き付けた息の圧力(息圧)を検知する。
特開2008−15551号公報
従来の電子管楽器は、サックスやクラリネットなど、そのマウスピースがリードを有するものであった。したがって、ウィンドセンサにより検知される息圧に基づいて、音源部により生成される楽音データの音量レベルを制御するとともに、リップセンサにおいて検出される唇のリードを押さえる圧力によって、楽音データの音色を制御することができる。
しかしながら、フルートなど横笛はリードを有さないためリップセンサを用いることができないという問題点があった。また、フルートにおいては、唇でリードを押さえる代わりに、マウスピースと唇との位置関係を変化させて、マウスピース内に吹き込む空気の向きを変更して、音高や音色を変更している。
本発明は、フルートなど横笛に類する形態を有し、横笛の固有の演奏形態に応じた適切な音高および音色の楽音を発生することが可能な電子管楽器を提供することを目的とする。
本発明の目的は、長手方向に延びる本体と、
本体の中空となっている一端に設けられたマウスピースと、
本体に設けられ、オン状態およびオフ状態の何れかの状態をとる複数の演奏操作子と、
前記マウスピースに設けられた孔部の前記長手方向の一方の端面に配置された第1のブレスセンサおよび第2のブレスセンサであって、前記本体の断面の半径方向に沿って、前記半径方向外側に配置された第1のブレスセンサ、および、前記半径方向内側に、前記第1のブレスセンサと並列して配置された第2のブレスセンサと、
所定の音高の楽音の発音を発生する楽音発生手段に対して、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいて発音すべき楽音の音高を特定して、特定された音高の楽音を、前記第1のブレスセンサにより検出されるセンサ値および第2のブレスセンサにより検出されるセンサ値の少なくとも一方に基づいた音量レベルで発音するように前記楽音発生手段に指示を与える制御手段と、を備え、
前記ブレスセンサのセンサ値は、前記マウスピースに与えられる息の大きさが増大するのにしたがって増大するものであり、
前記制御手段が、何れかのブレスセンサのセンサ値が一定の閾値より大きく、かつ、第1のブレスセンサのセンサ値が、第2のブレスセンサのセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与えることを特徴とする電子管楽器により達成される。
好ましい実施態様においては、前記制御手段が、何れかのブレスセンサのセンサ値が一定の閾値より大きく、かつ、第1のブレスセンサのセンサ値が、第2のブレスセンサのセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高の1オクターブ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与える。
別の好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記第2のブレスセンサのセンサ値に対する前記第1のブレスセンサのセンサ値の比が一定値より大きいときに、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与える。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および第2のブレスセンサのセンサ値に基づいて、所定のフィルタ係数を、発生した楽音の音色を制御するディジタルフィルタに与える。
より好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値が、前記第2のブレスセンサのセンサ値と比較して大きくなるのにしたがって、高音域が強調されるようなフィルタ係数を前記ディジタルフィルタに与える。
また、好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および前記第2のブレスセンサのセンサ値の和に基づいた音量レベルで発音するように、前記楽音発生手段に指示を与える。
また、本発明の目的は、長手方向に延びる本体と、
本体の中空となっている一端に設けられたマウスピースと、
本体に設けられ、オン状態およびオフ状態の何れかの状態をとる複数の演奏操作子と、
前記マウスピースに設けられた孔部の前記長手方向の一方の端面に配置された第1のブレスセンサおよび第2のブレスセンサであって、前記本体の断面の半径方向に沿って、前記半径方向外側に配置された第1のブレスセンサ、および、前記半径方向内側に、前記第1のブレスセンサと並列して配置された第2のブレスセンサと、
所定の音高の楽音の発音を発生する楽音発生手段に対して、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいて発音すべき楽音の音高を特定して、特定された音高の楽音を、前記第1のブレスセンサにより検出されるセンサ値および第2のブレスセンサにより検出されるセンサ値の少なくとも一方に基づいた音量レベルで発音するように前記楽音発生手段に指示を与える制御手段と、を備え、
前記ブレスセンサのセンサ値は、前記マウスピースに与えられる息の大きさが増大するのにしたがって増大するものであり、
前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および第2のブレスセンサのセンサ値に基づいて、所定のフィルタ係数を、発生した楽音の音色を制御するディジタルフィルタに与えることを特徴とする電子管楽器により達成される。
本発明によれば、フルートなど横笛に類する形態を有し、横笛の固有の演奏形態に応じた適切な音高および音色の楽音を発生することが可能な電子管楽器を提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子管楽器の外観を示す図である。 図2は、本実施の形態にかかる電子管楽器のハードウェア構成を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、本実施の形態にかかる電子管楽器のヘッドジョイントの略断面図である。 図4は、本実施の形態にかかる電子管楽器の内部構成を示すブロックダイヤグラムである。 図5は、本実施の形態にかかる電子管楽器において実行される処理の例を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態にかかるスイッチ処理の例を示すフローチャートである。 図7(a)、(b)は、本実施の形態にかかる電子管楽器のマウスピースにおける、演奏者による息の吹き出し方向の例を示す図である。 図8は、本実施の形態にかかる発音処理の例を示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態にかかる発音処理の例を示すフローチャートである。 図10は、本実施の形態にかかるイフェクト処理の例を示すフローチャートである。 図11は、本実施の形態にかかるディジタルフィルタのフィルタ特性の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる電子管楽器の外観を示す図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる電子管楽器10は、フルートに類する形態を有しており、中空のヘッドジョイント11、ミドルジョイント12およびフットジョイント13を有する。ヘッドジョイント11の中央部にはリッププレートないしマウスピース(歌口)14が設けられる。本明細書では、これを「マウスピース」と称する。マウスピース14には、中空の内部に貫通した孔部16が設けられ、当該孔部16に後述するブレスセンサ部25が設けられる。演奏者は、マウスピース14に唇を接触させ、孔部16から内部に息を吹き込むことができる。ミドルジョイント12およびフットジョイント13には、複数のキースイッチ部24が設けられ、演奏者は、右手および左手を用いて、これらキースイッチ部24を構成するキースイッチ(たとえば、符号31、32参照)のそれぞれのオン・オフを行なうことができる。
アコースティック楽器のフルートは、キーのオン・オフにより、実際に、ミドルジョイント或いはフットジョイントに設けられた孔を塞ぎ、或いは、開放して、これにより発生する楽音の音高を調整している。本実施の形態にかかる電子管楽器10においては、キースイッチのオン・オフ状態のパターンであるキースイッチパターンを検出して、キースイッチパターンに基づいてCPU21により音高が決定され、その音高の楽音の楽音データが音源部27において生成される。したがって、キースイッチは、単にオン・オフが検出できれば足りる。
図2は、本実施の形態にかかる電子管楽器10のハードウェア構成を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、CPU21、ROM22、RAM23、キースイッチ部24、ブレスセンサ部25およびサウンドシステム26を有している。
キースイッチ部24は、電子管楽器10のキースイッチ(たとえば、符号31、32参照)を含むが、本実施の形態にかかる電子管楽器10は、キースイッチ部24を構成する複数のキースイッチのほか、音色指定などのための他のスイッチも有する。ブレスセンサ部25は、後述するようにヘッドジョイント11の断面の半径方向に並列的に配置された第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36を含む。
CPU21は、電子管楽器10全体の制御、キースイッチ部24を構成するキースイッチ(たとえば、符号31、32参照)や他のスイッチの操作の検出、ブレスセンサ部25を構成する第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36における息圧の検出、ブレスセンサ部25およびキースイッチの操作にしたがった楽音データ生成の指示など種々の処理を実行する。
ROM22は、キースイッチ部24を構成するキースイッチや他のスイッチの操作の検出、ブレスセンサ部25を構成する第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36における息圧の検出、ブレスセンサ部25およびキースイッチの操作にしたがった楽音データ生成の指示などの処理プログラムを格納する。また、ROM22は、フルート、ピッコロ、サックス、クラリネットなど種々の音色の楽音データを生成するための波形データを記憶する波形データエリアを備えている。本実施の形態においては、ROM22の波形データエリアには、フルートなど主として管楽器の音色の波形データが格納されるが、これに限定されるものではなく、ピアノなど鍵盤楽器、ギターなど弦楽器、打楽器などの音色の波形データが格納されていても良い。
RAM23は、ROM22から読み出されたプログラムや、処理の過程で生じたデータを記憶する。処理の過程で生じたデータには、スイッチ部34を構成するキースイッチの操作状態(キースイッチパターン)、第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36により検出される息圧を示すセンサ値、電子管楽器における楽音の発音状態を示す発音ステータスなどが含まれる。
サウンドシステム26は、音源部27、ディジタルフィルタ28、オーディオ回路29およびスピーカ30を備える。音源部27は、CPU21からの指示にしたがって、ROM22の波形データエリアから波形データを読み出して、楽音データを生成して出力する。ディジタルフィルタ28は、音源部27から出力された楽音データに、後述するイフェクト処理において設定された周波数特性のフィルタ係数を乗じて、低音域、中音域、或いは、高音域が他の音域と比較して強調された楽音データを生成する。オーディオ回路29は、ディジタルフィルタ28から出力された楽音データをアナログ信号に変換し、変換されたアナログ信号を増幅してスピーカ30に出力する。これによりスピーカ30から音響信号が出力される。
キースイッチ部24は、電子管楽器10のミドルジョイント12およびフットジョイント13に配置されたキースイッチ(たとえば、符号31、32参照)を有する。また、図示しないが、本実施の形態にかかる電子管楽器10は、音色指定スイッチなど他のスイッチを含む。キースイッチのそれぞれの操作状態(オン・オフ)により、キースイッチパターンを得ることができる(たとえば、B♭キー:オン、Bキー:オフ、Cキー:オン・・・など)。CPU21は、後述する発音処理において、キースイッチパターンに基づいて、発音すべき音高を特定して、サウンドシステム26の音源部27に対して発音を指示する。
図3は、本実施の形態にかかる電子管楽器のヘッドジョイントの略断面図である。図3に示すように、孔部16の長手方向の一方の端面に、半径方向に2つのブレスセンサ35、36が並べて配置されている。孔部16の端面は、演奏者の唇(図3において符号Lで示す)に対向する面であり、唇から吹き出された息(矢印参照)がブレスセンサ35、36の表面に当たるようになっている。第1のブレスセンサ35は、ヘッドジョイント11の本体を形成するリング部材40の上側に取り付けられたマウスピース14の端面上に、ヘッドジョイント11のリング部材40の半径方向に沿って取り付けられる。また、第2のブレスセンサ36は、リング部材40の端面上で、第1のブレスセンサ35と同一の半径方向に沿って取り付けられる。すなわち、第1のブレスセンサ35は、ヘッドジョイント11の断面の半径方向に沿って、半径方向外側に配置され、第2のブレスセンサ36は、半径方向内側に、第1のブレスセンサ35と並列して配置される。
図4は、本実施の形態にかかる電子管楽器の内部構成を示すブロックダイヤグラムである。図4に示すように、電子管楽器10は、息圧検出部43、キースイッチ状態検出部44、音源処理部45およびイフェクト処理部46を有する。息圧検出部43は、ブレスセンサ部25からの第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36の信号を受理し、第1のブレスセンサ35のセンサ値Qおよび第2のブレスセンサ36のセンサ値Rを算出する。キースイッチ状態検出部44は、キースイッチ部24を構成するキースイッチのそれぞれの操作状態(オン・オフ)を検出し、キースイッチパターンを生成する。
音源処理部45は、息圧検出部43により検出されたブレスセンサ35、36のセンサ値と、キースイッチ状態検出部44により得られたキースイッチパターンとに基づいて、所定の音高の楽音データの生成を、サウンドシステム26の音源部27に指示する。また、イフェクト処理部46は、ブレスセンサ35、36のセンサ値に基づいて、ディジタルフィルタ28のフィルタ特性を示すデータ(フィルタ係数)を生成して、ディジタルフィルタ28に出力する。ブレスセンサ35、36のセンサ値、キースイッチパターン、フィルタ特性を示すデータは、それぞれ、RAM23に格納される。
本実施の形態において、息圧検出部43、キースイッチ状態検出部44は、主としてCPU21により実現される。音源処理部45およびイフェクト処理部46は、CPU21およびサウンドシステム26により実現される。
このように構成された電子楽器10において実行される処理について説明する。図5は、本実施の形態にかかる電子管楽器において実行される処理の例を示すフローチャートである。電子管楽器10のCPU21は、RAM23に一時的に記憶された各種パラメータ、センサ値、キースイッチパターン、フィルタ特性を示すデータなどのクリアを含むイニシャライズ処理を実行する(ステップ501)。
次いで、CPU21(キースイッチ状態検出部44)は、スイッチ処理を実行する(ステップ502)。図6は、本実施の形態にかかるスイッチ処理の例を示すフローチャートである。図6に示すように、CPU21は、キースイッチ部24を構成するキースイッチを走査して、各キースイッチの操作状態(オン状態或いはオフ状態)を検出する(ステップ601)。CPU21は、キースイッチパターンを特定して、RAM23に格納する(ステップ602)。その後、CPU21は、前回の処理において特定されRAM23に格納されていたキースイッチパターンと比較して、キースイッチパターンに変化があったかを判断する(ステップ603)。
ステップ603でYesと判断された場合には、CPU21は、キースイッチパターンに基づく楽音の音高KeyPを特定する(ステップ604)。たとえば、キースイッチパターンごとに発生すべき楽音の音高を対応付けた音高テーブルをROM22に格納しておき、CPU21は、ROM22の音高テーブルを参照して、キースイッチパターンに対応付けられた音高を特定すれば良い。CPU21は、音高KeyPに関するキーイベントを生成して、当該キーイベントをRAM23に格納する(ステップ605)。なお、本実施の形態においては、音高KeyPとして、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)のノートナンバーを使用している。
ステップ603でNoと判断された場合、或いは、ステップ605が実行された後に、CPU21は他のスイッチ処理(たとえば、音色指定スイッチの操作に応答した処理など)を実行して(ステップ606)、スイッチ処理を終了する。
スイッチ処理(ステップ502)の後、CPU21(息圧検出部43)は、息圧検出処理を実行する(ステップ503)。息圧検出処理において、CPU21は、第1のブレスセンサ35のブレス値Qおよび第2のブレスセンサ36のブレス値Rを取得する。図7(a)、(b)は、本実施の形態にかかる電子管楽器のマウスピースにおける、演奏者による息の吹き出し方向の例を示す図である。本実施の形態にかかる電子管楽器10は、フルートなど横笛に類する形態であり、演奏者の唇とマウスピース14との位置関係により、マウスピース14の端面に配置された第1のブレスセンサ35および第2のブレスセンサ36のそれぞれに吹き付けられる息の量ないし息圧が変化する。
図7(a)に示すように、演奏者の唇Lからの息が、符号700に示すように、リング部材40の接線方向により近い方向に吹き出された場合には、第1のブレスセンサ35により多くの息が吹き付けられる。したがって、第1のブレスセンサ35のセンサ値Qと、第2のブレスセンサのセンサ値Rとの間は、Q>Rの関係となる。
その一方、図7(b)に示すように、演奏者の唇Lからの息が、符号701に示すように、リング部材40の半径方向により近い方向に吹き出された場合には、第2のブレスセンサ36により多くの息が吹き付けられる。したがって、第1のブレスセンサ35のセンサ値Qと第2のブレスセンサ36のセンサ値Rとの間は、Q<Rの関係となる。本実施の形態においては、2つのブレスセンサ35、36のセンサ値Q、Rの間の比(Q/R)を参照して、発音処理における音高を制御するとともに、イフェクト処理における音色(フィルタ特性)を制御している。
図8および図9は、本実施の形態にかかる発音処理の例を示すフローチャートである。図8に示すように、CPU21(発音処理部45)は、RAM23を参照して、キーイベントが存在するかを判断する(ステップ801)。ステップ801でYesと判断された場合には、CPU21は、RAM23中に格納された第1のブレスセンサ35の第1のセンサ値Qを参照して、Q≠0であるかを判断する(ステップ802)。ステップ802でNoと判断された場合には発音処理が終了される。ステップ802でYesと判断された場合には、第1のセンサ値Qが、閾値Pthより大きいかを判断する(ステップ803)。ステップ803でYesと判断された場合には、CPU21は、さらに、RAM23中に格納された第2のブレスセンサ36の第2のセンサ値Rを参照して、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比であるQ/Rが「2」より大きいかを判断する(ステップ804)。ステップ804においては、第1のブレスセンサ35により多くの息が吹き付けられ、その結果、第1のセンサ値Qが、第2のセンサ値Rの2倍より大きくなっているかが判断される。
ステップ803でNo、或いは、ステップ804でNoと判断された場合には、CPU21は、音高KeyPの楽音を、センサ値の和である(Q+R)に基づく音量レベルで発音するように、サウンドシステム26の音源部27に指示する(ステップ805)。音源部27は、指示にしたがって、ROM22から音高KeyPに応じて波形データを読み出して、センサ値の和(Q+R)に基づく音量レベルを乗じて楽音データを生成し、ディジタルフィルタ28に出力する。その後、CPU21は、RAM23中のオクターブフラグOctを「0」にリセットする(ステップ806)。
その一方、ステップ804でYesと判断された場合には、CPU21は、音高(KeyP+12)の楽音、つまり、キースイッチパターンに基づいて特定された音高KeyPより1オクターブ高い音高の楽音を、センサ値の和である(Q+R)に基づく音量レベルで発音するように、サウンドシステム26の音源部27に指示する(ステップ807)。音源部27は、指示にしたがって、ROM22から音高(KeyP+12)に応じて波形データを読み出して、センサ値の和(Q+R)に基づく音量レベルを乗じて楽音データを生成し、ディジタルフィルタ28に出力する。その後、CPU21は、RAM23中のオクターブフラグOctを「1」にセットする(ステップ808)。
このように、本実施の形態においては、演奏者により、第1のブレスセンサ35に吹き付けられる息圧が一定の閾値(Pth)より大きく、かつ、第1のブレセンサに所定の割合より多く(第2のブレスセンサの息圧の2倍より多く)の息が吹き付けられている場合には、演奏者が指で押さえているキーパターンにより特定される音高の1オクターブ上の音高の楽音が発音される。したがって、実際のフルートの演奏のように、マウスピース14に対する演奏者の唇の向きおよびブレスの吹き付け量或いは吹き付け速度に基づいて所望の音高の楽音を発生させることが可能となる。
一般に、演奏者がマウスピースの孔に向けて吹き付けた息の速度(便宜上「風速」と称する)の最大値は、16m/s程度と考えられる。本実施の形態においては、風速の最大値に相当する第1のセンサ値QMaxに対して、閾値Pthは、0.7×QMax(風速約11m/s)と設定している。そして、第1のセンサ値がPthより大きく、かつ、Q/Rが2より大きければ、1オクターブ上の音高の楽音を発音するようにしている。無論、上記最大値QMaxおよびPthは、上述したものに限定されず、スイッチの操作により所望の値に設定可能である。
ステップ806および808が実行された後、CPU21は、発音ステータスを「発音中」に設定して、RAM23に格納する(ステップ809)とともに、音量データ(Q+R)もRAM23に格納する(ステップ810)。その後、CPU21は、RAM23中のキーイベントをクリアする(ステップ811)。
ステップ801でNoと判断された場合には、CPU21は、RAM23中の発音ステータスが「発音中」であるかを判断する(ステップ901)。ステップ901でYesと判断された場合には、第1のブレスセンサ35のセンサ値Qが「0」より大きいかを判断する(ステップ904)。ステップ904でNo、つまり、センサ値Qが「0」である場合には、CPU21は、楽音の消音を音源部27に指示する(ステップ905)。音源部27は、発音中の楽音データに、所定のリリースエンベロープを乗じて、楽音を消音させる。また、ステップ905において、CPU21は、RAM23中の発音ステータスを「消音中」とする。
ステップ904でYesと判断された場合には、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rが、「2」より大きいかを判断する(ステップ906)。ステップ906でYesと判断された場合には、CPU21は、RAM23に格納されたオクターブフラグOctが「0」であるかを判断する(ステップ907)。
ステップ907でYesと判断された場合には、CPU21は、音高(KeyP+12)の楽音、すなわち、現在発音中の楽音の音高より1オクターブ高い音高の楽音を、センサ値の和である(Q+R)に基づく音量レベルで発音するように、サウンドシステム26の音源部27に指示する(ステップ908)。音源部27は、指示にしたがって、現在発音中の音高KeyPの楽音を高速に消音するとともに、ROM22から音高(KeyP+12)に応じて波形データを読み出して、センサ値の和(Q+R)に基づく音量レベルを乗じて楽音データを生成し、ディジタルフィルタ28に出力する。その後、CPU21は、RAM23中のオクターブフラグOctを「1」にセットする(ステップ909)。次いで、CPU21は、音量データ(Q+R)をRAM23に格納する(ステップ910)。
ステップ906および907でYesと判断された場合は、音高KeyPの楽音を発音中に、演奏者が、一定より大きい息圧にて、息の吹き出し方向を、リング部材40の接線方向により近い方向に変更した場合に相当する。この場合には、発音される楽音の音高が音高KeyPの1オクターブ上に変更される。
ステップ906でNoと判断された場合には、オクターブフラグOctが「1」であるかを判断する(ステップ912)。ステップ912でYesと判断された場合には、CPU21は、音高(KeyP)の楽音、すなわち、現在発音中の楽音の音高(KeyP+12)より1オクターブ低い音高の楽音を、センサ値の和である(Q+R)に基づく音量レベルで発音するように、サウンドシステム26の音源部27に指示する(ステップ913)。音源部27は、指示にしたがって、現在発音中の音高(KeyP+12)の楽音を高速に消音するとともに、ROM22から音高(KeyP)に応じて波形データを読み出して、センサ値の和(Q+R)に基づく音量レベルを乗じて楽音データを生成し、ディジタルフィルタ28に出力する。その後、CPU21は、RAM23中のオクターブフラグOctを「0」にセットする(ステップ914)。次いで、CPU21は、音量データ(Q+R)をRAM23に格納する(ステップ910)。
ステップ906でNo、かつ、912でYesと判断された場合は、音高(KeyP+12)の楽音を発音中に、演奏者が、一定より大きい息圧にて、息の吹き出し方向を、リング部材40の半径方向により近い方向に変更した場合が該当する。この場合には、発音される楽音の音高が、元の音高(KeyP)、つまり、(KeyP+12)の1オクターブ下に変更される。
ステップ907でNoと判断された場合、或いは、ステップ912でNoと判断された場合には、CPU21は、現在発音中の楽音について、その音量を、センサ値の和(Q+R)とするように音源部27に指示する(ステップ911)。音源部27は、指示にしたがって、現在発音中の楽音の音高は変更せず、音量レベルのみをセンサ値の和(Q+R)に基づくような楽音データを生成して、ディジタルフィルタ28に出力する。その後、CPU21は、音量データ(Q+R)をRAM23に格納する(ステップ910)。
ステップ901でNoと判断された場合には、CPU21は、第1のブレスセンサ35のブレス値Qが「0」より大きいかを判断する。演奏者により何れかのキースイッチがオンされ、楽音が発音されていた状態で、演奏者がマウスピース14の孔部16への息の吹き込みを中止すると、ステップ901、904および905を経て消音処理が実行され、発音ステータスが「消音中」となる。ステップ902でYesと判断される場合は、演奏者がキースイッチの状態をそのまま維持しつつ、新たにマウスピース14の孔部16への息を吹き込んだ場合に相当する。この場合には、CPU21は、RAM23に格納された音高KeyPを取得した後、ステップ803に進む。ステップ803以降では、第1のセンサ値Qおよび第2のセンサ値Pに基づいて、音高KeyP或いは音高(KeyP+12)の楽音が生成される。ステップ902でNoと判断された場合には、発音処理を終了する。
発音処理(ステップ504)の後、CPU21(イフェクト処理部46)はイフェクト処理を実行する(ステップ505)。図10は、本実施の形態にかかるイフェクト処理の例を示すフローチャートである。図10に示すように、CPU21(イフェクト処理部46)は、RAM23中の発音ステータスを参照して、発音ステータスが「発音中」であるかを判断する(ステップ1001)。ステップ1001でYesと判断された場合には、CPU21は、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rを算出して(ステップ1002)、比Q/Rの値が、何れの範囲に属するかを判断する(ステップ1003)。
本実施の形態においては、ディジタルフィルタの特性は、低音域を強調する第1のフィルタ特性、中音域を強調する第2のフィルタ特性、および、高音域を強調する第3のフィルタ特性の何れかに設定することができる。たとえば、図11に示すように、第1のフィルタ特性(符号1101参照)の中心周波数(共振周波数)fc1、第2のフィルタ特性(符号1102参照)の中心周波数fc2および第3のフィルタ特性(符号1103参照)の中心周波数fc3は、fc1<fc2<fc3という関係を有し、また、第1のフィルタ特性におけるカットオフf11、f12、第2のフィルタ特性におけるカットオフf21、f22および第3のフィルタ特性におけるカットオフf31、f32についても、f11<f21<f31およびf12<f22<f32となる。
Q/R<0.7である場合には、CPU21は、第1のフィルタ特性に基づくフィルタ係数をディジタルフィルタ28に出力する(ステップ1004)。0.7≦Q/R<1.3である場合には、CPU21は、第2のフィルタ特性に基づくフィルタ係数をディジタルフィルタ28に出力する(ステップ1005)。また、Q/R>1.3である場合には、第3のフィルタ特性に基づくフィルタ係数をフィルタ28に出力する(ステップ1006)。なお、本実施の形態においては、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rについて、0.7より小さい場合、0.7以上1.3未満の場合、1.3以上の場合に分けているが、これら値に限定されるものではない。また、フィルタ特性も3種類に限定されるものではない。
イフェクト処理(ステップ505)が終了すると、CPU21は、他の処理を実行して(ステップ506)ステップ502に戻る。
本実施の形態によれば、CPU21は、キースイッチの各々の操作状態を示すキースイッチパターンに基づいて発音すべき楽音の音高を特定して、特定された音高の楽音を、第1のブレスセンサにより検出される第1のセンサ値および第2のブレスセンサにより検出される第1のセンサ値のに基づいた音量レベルで発音するようにサウンドシステム26lの音源部27に指示を与える。また、CPU21は、第1のセンサの値が一定の閾値より大きく、かつ、第1のセンサ値が、第2のブレスセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、キースイッチパターンに基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、音源部27に指示を与える。これにより、演奏者は、電子管楽器10(のマウスピース14)に対する息の吹き出し方向を変更することで、楽音の音高を変化させることが可能となる。
本実施の形態においては、上記所定量だけ高い音高は、1オクターブ高い音高である。これにより、所定の息の大きさで、かつ、息の吹き出し方向を、電子管楽器10の本体の断面の接線方向に近づけることで、本来の音高より1オクターブ高い音高の楽音を発生することができ、フルートの奏法に近似した演奏が実現できる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比がQ/Rが一定値(たとえば「2」)より大きいときに、キースイッチパターンに基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、音源部27に指示を与える。比に基づいて音高を判断することで、息の吹き出し方向をより適切に反映させた音高制御が実現できる。
また、本実施の形態において、サウンドシステム26は、発生した楽音の音色を制御するディジタルフィルタ28を有し、CPU21が、第1のセンサ値および第2のセンサ値に基づいて、所定のフィルタ係数をディジタルフィルタ28に与える。したがって、演奏者は、電子管楽器10(のマウスピース14)に対する息の吹き出し方向を変更することで、楽音の音色を変化させることが可能となる。
特に、CPU21は、第1のセンサ値Qが、第2のセンサ値Rと比較して大きくなるのにしたがって、高音域が強調されるようなフィルタ係数をディジタルフィルタに与える。これにより、息の吹き出し方向を、電子管楽器10の本体の断面の接線方向に近づけることで、より高音域が強調された楽音を発音することができる。たとえば、第1のセンサ値Qの第2のセンサ値Rに対する比Q/Rの値の範囲にしたがって、複数のフィルタ係数の組をROM22に保持しておき、CPU21が、上記Q/Rの値の範囲にしたがったフィルタ係数をROM22から読み出せば良い。
また、本実施の形態においては、CPU21は、第1のセンサ値Qおよび第2のセンサ値Rの和(Q+R)に基づいた音量レベルで発音するように、音源部27に指示を与える。これにより、息の吹き出し方向の影響を大きく受けることのない音量レベルでの楽音の発生が可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rにしたがって、キースイッチパターンに基づいた音高KeyP、或いは、音高KeyPより1オクターブ高い音高(KeyP+12)の楽音が発生される。しかしながら、1オクターブ高い音高に限定されず、元の音高KeyPより他の所定の音程だけ高い音高(たとえば、5度高い音高(KeyP+7))の楽音を発生できるように構成しても良い。
また、前記実施の形態においては、第1のセンサ値Qの値が所定値Pthより大きいときに、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rを判断しているがこれに限定されるものではなく、第2のセンサ値Rが所定値よりも大きいとき、或いは、第1のセンサ値Qと第2のセンサ値Rとの和(Q+R)が所定値よりも大きいときに、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rを判断しても良い。
さらに、前記実施の形態においては、第2のセンサ値Rに対する第1のセンサ値Qの比Q/Rの値の範囲によって、CPU21は、第1のフィルタ特性〜第3のフィルタ特性の何れかを選択して、選択されたフィルタ特性にしたがったフィルタ係数をディジタルフィルタ28に与えている。しかしながら、フィルタ特性の数は上述したもの(3つ)に限定されないことは言うまでも無い。或いは、CPU21は、比Q/Rが大きくなるのにしたがって、高音域が強調される、たとえば、中央周波数(遮断周波数)が増大するようなフィルタ係数を算出して、算出されたフィルタ係数をディジタルフィルタ28に出力しても良い。
また、本実施の形態においては、ブレスセンサとして息圧が検出されているが、これに限定されるものではなく、吹き込まれる息の速度を検出するものであっても良い。
10 電子管楽器
11 ヘッドジョイント
12 ミドルジョイント
13 フットジョイント
14 マウスピース
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 スイッチ部
25 ブレスセンサ部
26 サウンドシステム
27 音源部
28 ディジタルフィルタ
29 オーディオ回路
30 スピーカ
31、32 キースイッチ
35 第1のブレスセンサ
36 第2のブレスセンサ

Claims (7)

  1. 長手方向に延びる本体と、
    本体の中空となっている一端に設けられたマウスピースと、
    本体に設けられ、オン状態およびオフ状態の何れかの状態をとる複数の演奏操作子と、
    前記マウスピースに設けられた孔部の前記長手方向の一方の端面に配置された第1のブレスセンサおよび第2のブレスセンサであって、前記本体の断面の半径方向に沿って、前記半径方向外側に配置された第1のブレスセンサ、および、前記半径方向内側に、前記第1のブレスセンサと並列して配置された第2のブレスセンサと、
    所定の音高の楽音の発音を発生する楽音発生手段に対して、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいて発音すべき楽音の音高を特定して、特定された音高の楽音を、前記第1のブレスセンサにより検出されるセンサ値および第2のブレスセンサにより検出されるセンサ値の少なくとも一方に基づいた音量レベルで発音するように前記楽音発生手段に指示を与える制御手段と、を備え、
    前記ブレスセンサのセンサ値は、前記マウスピースに与えられる息の大きさが増大するのにしたがって増大するものであり、
    前記制御手段が、何れかのブレスセンサのセンサ値が一定の閾値より大きく、かつ、第1のブレスセンサのセンサ値が、第2のブレスセンサのセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与えることを特徴とする電子管楽器。
  2. 前記制御手段が、何れかのブレスセンサのセンサ値が一定の閾値より大きく、かつ、第1のブレスセンサのセンサ値が、第2のブレスセンサのセンサ値と比較して、所定量大きい場合に、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高の1オクターブ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与えることを特徴とする請求項1に記載の電子管楽器。
  3. 前記制御手段が、前記第2のブレスセンサのセンサ値に対する前記第1のブレスセンサのセンサ値の比が一定値より大きいときに、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいた音高より所定量だけ高い音高の楽音を発生するように、前記楽音発生手段に指示を与えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子管楽器。
  4. 前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および第2のブレスセンサのセンサ値に基づいて、所定のフィルタ係数を、発生した楽音の音色を制御するディジタルフィルタに与えることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の電子管楽器。
  5. 前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値が、前記第2のブレスセンサのセンサ値と比較して大きくなるのにしたがって、高音域が強調されるようなフィルタ係数を前記ディジタルフィルタに与えることを特徴とする請求項4に記載の電子管楽器。
  6. 前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および前記第2のブレスセンサのセンサ値の和に基づいた音量レベルで発音するように、前記楽音発生手段に指示を与えることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の電子管楽器。
  7. 長手方向に延びる本体と、
    本体の中空となっている一端に設けられたマウスピースと、
    本体に設けられ、オン状態およびオフ状態の何れかの状態をとる複数の演奏操作子と、
    前記マウスピースに設けられた孔部の前記長手方向の一方の端面に配置された第1のブレスセンサおよび第2のブレスセンサであって、前記本体の断面の半径方向に沿って、前記半径方向外側に配置された第1のブレスセンサ、および、前記半径方向内側に、前記第1のブレスセンサと並列して配置された第2のブレスセンサと、
    所定の音高の楽音の発音を発生する楽音発生手段に対して、前記複数の演奏操作子の操作状態に基づいて発音すべき楽音の音高を特定して、特定された音高の楽音を、前記第1のブレスセンサにより検出されるセンサ値および第2のブレスセンサにより検出されるセンサ値の少なくとも一方に基づいた音量レベルで発音するように前記楽音発生手段に指示を与える制御手段と、を備え、
    前記ブレスセンサのセンサ値は、前記マウスピースに与えられる息の大きさが増大するのにしたがって増大するものであり、
    前記制御手段が、前記第1のブレスセンサのセンサ値および第2のブレスセンサのセンサ値に基づいて、所定のフィルタ係数を、発生した楽音の音色を制御するディジタルフィルタに与えることを特徴とする電子管楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012027251A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Yamaha Corp 発音制御装置
KR101410579B1 (ko) * 2013-10-14 2014-06-20 박재숙 전자악기

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